ガジュマルも種から育てる方法!入手方法や発芽させるコツなどを解説

ガジュマルも種から育てる方法!入手方法や発芽させるコツなどを解説
記事内に商品プロモーションを含む場合があります  #PR

目次

ぽこっとした太い幹と肉厚な葉っぱが特徴的なガジュマル。お店では、ある程度成長したガジュマルを鉢植えなどで見かけることが多く、そのを見かけることはあまりないかもしれません。しかし、栽培に慣れてくると、ガジュマルを種から育てることはできるのかと気になる方も多いのではないでしょうか。ガジュマルを種から育てたいと思った時、種の入手方法や、種から発芽させる方法について詳しく知りたいですよね。 そこで、こちらの記事では、
  • ガジュマルは種から育てられるのか
  • ガジュマルの種の入手方法
  • 育てたガジュマルから種を採取する方法
  • ガジュマルを種から発芽させる方法

について解説していきます。ガジュマルを種から育てることに興味がある方には、必見の内容になっていますのでぜひ最後までご覧ください。

関連記事:ガジュマルの育て方|基本情報から苗の選び方まで徹底解説!

ガジュマルに種ってあるんですか?

お店でガジュマルの種を売っているのはあまり見かけませんが、そもそも、ガジュマルに種はあるのでしょうか?

答え:ガジュマルにも種があります

ガジュマルは、クワ科イチジク属に分類される人気の観葉植物です。そのため、その種もイチジクのように1つの果実にたくさんの小さな種をつける状態で作られます原産は沖縄や東南アジア、オーストラリアなどの温暖な地域です。

一般家庭で種を採取して育てるのは難しい

ガジュマルの種は、前述したように一般的に市販されておらず、種の入手自体のハードルが高いです。また、挿し木で増やすよりも育てるのが難しいので、種から育てる人は少ない植物です。 そのため初心者や一般家庭で手軽に栽培するのは難しく、植物栽培に慣れた方が挑戦するのにおすすめです。

ガジュマルを種から育てる方法やコツを徹底解説

ガジュマルを種から育てるのは簡単ではありませんが、手間をかけて発芽から見守ってきたガジュマルには一層の愛情がわいてきます。ここからは、ガジュマルを種から育てる方法やコツについて、詳しくみていきましょう。 関連記事:ガジュマルの育て方|失敗しないお手入れのコツを徹底紹介!

そもそもガジュマルを栽培するのには主に2種類ある

ガジュマルの増やし方、栽培方法には主に2種類の方法があります。それぞれの特徴も踏まえて解説します。

①種から育てた実生株のガジュマル

種から育てたガジュマルは、実生株・実生苗と呼ばれます。実生株のガジュマルは、幹や気根が挿し木で増やしたガジュマルよりも太く育ちやすいというのが特徴です。 ガジュマルは、元々の自然環境での増え方は実生のため、本来の生育環境に沿った実生株のほうが幹や気根が太くなりやすいのではないかといわれています。

②挿し木で増やした挿し木株のガジュマル

挿し木は一般家庭でも増やしやすい栽培方法で、挿し木で増やしたガジュマルは挿し木株・挿し木苗と呼ばれます。実生株に比べると挿し木で育てる方は簡単に増やすことができる反面、気根が出にくかったり幹が太くなりにくいとされています。しかし、挿し木の場合も上手に育てれば気根も出ますし、実生苗に比べて時間がかかるだけで太くならないわけではありません。

ガジュマルの種はどこで販売・入手できるのか?

では、手に入りにくいといわれるガジュマルの種はどうやって入手できるのでしょうか。3つの方法がありますので、ご自身に合った方法を選択してみてください。

①園芸店や観葉植物専門店で購入する

1つ目は、園芸店や観葉植物専門店で探して購入する方法です。なじみの園芸店においてあれば申し分ないですが、なかなか置いていないことも多く、探すのに手間がかかる場合があります。事前に電話で在庫があるか、お取り寄せができるか確認したりすると少し時間は短縮できますね。店舗での購入は、店員さんに育て方など直接相談できるのもメリットです。

②アマゾンや楽天などの通販サイト等で購入する

一番手軽にガジュマルの種を入手できるのは、通販サイトの利用です。アマゾンや楽天などで販売されており、育て方の簡単な説明がついているものも多いです。普段使用しているアマゾンや楽天での通販であれば、注文して届くのを待つだけなので手間も時間もそれほどかかりません。

③自分でガジュマルを成長させて種を採取する

大変ですが、自分でガジュマルを成長させて種を採取するというのも方法の一つです。ガジュマルに実をつけるためには、結実条件をそろえる必要があったりと簡単ではありません。 しかし条件さえそろえば、ガジュマルが実を実らせるのを楽しみつつ、その種を採取できますね。自分で育てた種なら、発芽の感動も一塩ではないでしょうか。

ガジュマルの種を採取するために必要なこと

自身で育てたガジュマルから種を取ることはできるのか。種の採取に必要なポイントについて解説していきます。

①春にガジュマルに花を咲かせることが必要

なお、ある程度の大きさに育ったガジュマルでは、春に苞(ほう)と呼ばれる花が入った実のようなものをつけることがあります。この花が受粉して結実すれば、種を取り出して増やすこともできます。

②イチジクコバチという虫の力が必要

苞(ほう)が、結実するためには、イチジクコバチという虫の力が不可欠です。しかし、イチジクコバチは、自生地の沖縄地域や東南アジアにしかいないため、沖縄以外の日本国内で育てているガジュマルの種を採取するのは、あまり現実的ではありません。

ガジュマルの種を入手して発芽させる方法

ガジュマルの種を入手出来たら、いよいよ種まきをして発芽させましょう。種まきで準備するものや手順について紹介します。

ガジュマルの種まきで準備するもの

  • 購入・採取したガジュマルの実
  • バケツなどの容器
  • 浅めの植木鉢
  • バーミキュライト

ガジュマルの種まきの手順

物品の準備が整ったらいよいよ種まきをします。発芽を成功させるために重要な手順もありますのでしっかり確認しましょう。

①ガジュマルの実をつぶしながら、1日水につける

バケツなどの容器に水を張り、ガジュマルの実をいれて、潰したり砕いたりしながら細かくしていきます。種は固いのである程度しっかり潰して大丈夫です。ある程度潰し終えたらそのまま1日ほど水につけましょう。

②水を入れ替えながらゴミと実を分別する

水に浮かんだゴミなどを捨て、底に沈んだ実を再びすり潰すように揉みます。ゴミが出なくなるまで、水の入れ替えと種の揉み洗いを繰り返しますこれは、ガジュマルの種の周りに付着している発芽抑制物質を取り除くためです。これが残っていると発芽が遅れたり、発芽しなかったりしてしまうので、しっかりと洗い落しましょう。

③湿らせたバーミキュライトに種を撒く

鉢底ネットを敷いた浅めの植木鉢に、バーミキュライトを7~8分目の高さまで入れ、水で湿らせます。洗ってきれいになった種を、バーミキュライトの上にまいていきます。

④土は被せず、日光を当て、25度以上を保つようにする

最後に種に土はかぶせず、日当たりのよい環境で気温は25度以上を目安に水を切らさないように管理します。

ガジュマルを発芽させるまでのコツと注意点

無事に種を植えたら、あとはガジュマルの発芽を待つだけです。発芽を成功させるためのコツと注意点について紹介します。

日光が届くように土は被せないようにする

ガジュマルは、発芽に光を必要とする好光性種子です。種まきの際もですが、発芽までの管理中に種に土をかぶせてしまうと、日光不足で発芽しなくなってしまうので注意しましょう。

水やりはスプレーなどの優しい方法で与える

水やりをするとき、鉢の上から勢いよく水をかけると、種が流れたり、土の中に種が潜ってしまったりします。そうすると種子に光が当たらず発芽できません。これを防止するには、スプレーや霧吹きで水やりを行ったり、本葉が出る頃までは底皿に水を張った鉢底からの底面給水で水を与えるなど、優しい方法を選択して種を管理しましょう。

鉢に植えた直後のガジュマルの育てる方法

無事にガジュマルが発芽し、成長してきたら鉢への植え替えをします。鉢へ植え替えた直後のガジュマルの育て方を確認していきましょう。

置き場所は【半日陰】【風通し良好】なところに

ガジュマルの植え替え後は、日当たりの良い場所は避けましょう。植え替えでガジュマルはダメージを受けていますので、刺激の少ない半日陰の風通しの良い環境で2週間程度管理してあげます。

水やりは季節で違うので注意!

ガジュマルは乾燥を嫌いますが、水のやりすぎ・水の不足はどちらも枯れてしまう原因になります。季節に合わせて適切に水やりを行いましょう。 春~夏は生育期のため、鉢表面の土が乾いてからたっぷりと与えるようにします。 秋~冬は成長も止まって根腐れを起こしやすいので乾燥気味に管理します。鉢内の土が完全に乾いて2~3日程度経ってから水を与えるくらいで大丈夫です。

土壌環境は水はけがよい状態にしておくこと

植え替えた時の土壌は水はけのよい状態にしておきましょう。ガジュマルは湿潤した環境を好みますが、鉢底皿に水がたまったままといったような水はけが悪い環境で管理すると、根腐れなどを起こして枯れてしまいます。水分の管理が適切に行えるよう土壌環境も整えましょう。

肥料は時期で違うので気を付けること!

肥料は時期を見て与えます。植え替え後2~3週間経って、ガジュマルが元気で安定したことを確認してから与えましょう。成長が止まる秋~冬場の休眠期に近い場合は、次の春まで肥料を与える時期をずらすのがおすすめです。

ガジュマルが大きくなってきたらすること

育てたガジュマルが大きくなってきたら、植え替えや剪定も必要になります。手入れの時期やタイミングについて簡単に見ていきましょう。

植え替え

ガジュマルを植え替えるのに適しているは4月~7月頃です。根が鉢底からのぞいていたり、水枯れを起こすようになった場合には植え替えが必要になります。また、土壌をリセットすることで土壌環境も良好に保てるので定期的に植え替えを行いましょう。

剪定

剪定に適切な時期は、植え替えの時期と同じく4~7月です。葉が生い茂り、株が窮屈そうな状態になってきたら剪定のタイミングです。風通しの悪い状態で放置すると虫がついたり病気になったりとガジュマルに悪影響を与えます。樹形を整えるためにも剪定は必要ですので、定期的に剪定も行いましょう。

健康に育てるためには病害虫にも注意が必要

ガジュマルを健康に育てるためには病害虫にも注意していかなくてはなりません。こまめに葉の状態などを観察し、ジュマルに害虫は発生していないかなどの様子を見て適切に対処していきましょう。霧吹きで葉水などを与えることもハダニの予防に効果的です

ガジュマルの種に関してよくある質問

最後にガジュマルの種に関してよくある質問にお答えしていきます。ぜひ参考にしてみてください。

Q. ガジュマルの種を買ったのですが、乾燥された状態で保存してありました。保存状態で育て方は違うんですか?

A,保存状態が違っても、育て方は基本的に同じです。 ガジュマルの種は、種だけの状態では保存がきかないため、販売されているものの多くが実がついたまま販売されています。実の保存状態は生と乾燥したものの2種類がありますが、手順はどちらも同じです。乾燥した実の場合、種まきの前に半日~1日ほど水でふやかしておくと、よりスムーズに作業が進むのでおすすめです。

Q. ガジュマルの種をネットで探しますが、どの時期くらいになると採取されるんですか?

A,通販では5月頃になると販売されることが多いです。 ガジュマルは春ごろに花をつけて結実するため、5月頃になるとインターネット上で種が出回り始めます。植え付けは4~7月くらいが適切なので、購入のタイミングとしてはちょうどよい時期ですね。

Q. ガジュマルの種を撒いてから、大体どれくらいで発芽するんですか?

A,2週間~1か月程度で発芽することが多いです。 日当たりのよい、25℃前後の適温で管理することで、早ければ種まきから2週間程度で発芽してきます。25℃前後の気温が確保できない場合には、鉢にビニール袋やラップをかぶせて保温するのもおすすめです。その際は鉢が蒸れすぎないように注意が必要になります。

ガジュマルも種から育てる方法!入手方法や発芽させるコツなどを解説のまとめ

いかがでしたか?今回はガジュマルの種について、
  • ガジュマルは種から育てられるが難易度は高め
  • ガジュマルの種の入手方法は、園芸店での購入・通販や自家採取がある
  • 育てたガジュマルからの種採取は、沖縄などの環境以外だと難しい
  • ガジュマルを種から発芽させるには、種まき前の揉み洗いと日当たりが重要
ということがわかりました。 ガジュマルを種から育てるのは簡単ではありませんが、その分、発芽の喜びや成長の楽しみは大きくなります。よく見かける人気のガジュマルも、種から育ててみるとあなただけの特別なガジュマルになりってくれますね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。