サンスベリアがねじれるのは何が原因?復活方法まで徹底解説

サンスベリアがねじれるのは何が原因?復活方法まで徹底解説
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サンスベリアは、現在70種類以上もの品種が存在し、形や斑模様も多様で種類豊富な観葉植物ですね。サンスベリアの人気品種である「ローレンティー」や「スタッキー」などはよく見かけるという方も多いのではないでしょうか。そんなサンスベリアは、観葉植物としての癒し効果だけでなく、空気清浄効果も期待できると近年注目を集めています。そのため、「サンスベリアを育てたことがある」または「現在サンスベリアを育てている」という方も多いでしょう。 一方で、「最近、サンスベリアの葉がねじれてきた!」と感じることはありませんか?サンスベリアの葉がねじれてしまった時は何が原因なのでしょうか。また、元に戻すことはできるのでしょうか。 そこでこの記事では
  • サンスベリアがねじれるのはなぜ?
  • サンスベリアがねじれたときの対処法は?
  • サンスベリアのねじれさせないケア方法は?
  • サンスベリアの基本的性質は?
  • サンスベリアのねじれに関するQ&A
について解説していきます。 この記事を読んでいただければ、サンスベリアの葉をねじれさせずに育てていく方法が習得できます。もし、サンスベリアの葉がねじれてしまっても、その対処法を詳しくご説明しますので、ぜひ最後までお読みください。

サンスベリアがねじれるのは枯れる前?病気なのか?

「サンスベリアを購入した時は、まっすぐに伸びた葉だったのに、育てていたらねじれてきた。」そんな時は、枯れそうなの?病気になってしまったの?かと不安になってしまう方もいらっしゃるでしょう。それでは、サンスベリアの葉がねじれるのは、なぜなのでしょうか。

結論:ねじれるのはサンスベリアの性質的なもの

結論を申し上げますと、サンスベリアを含め、ほとんどの植物が持つ光屈性(ひかりくっせい)という性質によりねじれることがあります。この性質は、ひまわりを思い浮かべていただければ理解いただけるのではないでしょうか。そして残念ながら、このねじれた状態を戻すことは難しいといわれます。

サンスベリアがねじれるのは、日照不足が主な原因

先ほどお伝えしました光屈性という性質ですが、植物が日の光を求めて葉や花の向きを変えることを指します。 サンスベリアは、室内でも育てられる耐陰性を持った観葉植物として知られていますが、基本的には日光を好む植物です。 耐陰性があるからと言って室内の日当たりの少ない場所に置き続けていると、日照不足により、サンスベリアは日光を求めて様々な方向を向いていき、ねじれる原因となります。また、サンスベリアの葉の重なりにより中心部は日が当たりづらく、中心部の葉はねじれやすい傾向にあるようです。

サンスベリアがねじれずに綺麗に育てる方法を徹底解説

ねじれることで見た目も悪くなるため、できることなら、サンスベリアをねじれさせずに管理していきたいですよね。 本記事では、サンスベリアをねじれさせずに綺麗にまっすぐ育てる方法を徹底解説していきます。初心者でもできる方法をご紹介しますので、お読みいただきぜひ実践してみてくださいね。

サンスベリアがねじれた時の対処法【初級編】

まずは、サンスベリアがねじれたときの対処法【初級編】を2つご紹介していきます。初級編は観葉植物初心者やサンスベリア初心者の方でも簡単にできますので、参考にしてみてください。

①半日陰になる場所に置く

サンスベリアを室内で管理している方も多いかと思いますが、日当たりがいい場所でサンスベリアを管理できているでしょうか。特に年中室内で育てているという場合、家具や家電の陰になっていたり、部屋の隅に置かれていることも多いでしょう。 まずは、日照不足が疑われますので、今よりももう少し明るい半日陰になる場所に移動させてみましょう。ちなみに、半日陰とは、1日のうち半日ほど日が当たる場所という意味です。光屈性の性質を持つため、サンスベリアにまんべんなく日光が当たるよう、時々鉢の向きを変えてみましょう。

②土の表面が乾いてからたっぷりと水をあげる

水不足もサンスベリアがねじれる原因の1つと言われています。サンスベリアは、過湿状態が苦手な植物で毎日の水やりは必要ありません。 サンスベリアの水やりは、「土の表面が乾いてからたっぷりと」が基本です。サンスベリアは葉に水分を蓄えることができますのですぐ枯れることはありませんが、冬以外の季節に水やりを控えすぎるのも良くありません。 また、冬場(15℃以下)は水不足になると葉にシワが入りますが、それから水を与える程度で問題ありません。

サンスベリアがねじれた時の対処法【応用編】

続いてサンスベリアがねじれたときの対処法【応用編】を2つご紹介します。こちらは、ねじれてしまったサンスベリアの株から、新しく子株を出す方法です。作業自体は簡単ですが、不明な点がある方や不安な方は、購入した園芸店や観葉植物専門店の方に相談してから行ってみるといいかもしれません。

①葉の根元をカットして子株が出るようにする

1つ目の方法は、ねじれたサンスベリアの葉の根元を思い切ってカットし、新しく子株が出るのを待つことです。カットするのは、生育が盛んな生長期の前半(4月~6月頃)がおすすめです。 カットした後は、日当たりの良い場所で日照不足にならないように管理してください。気温が15℃以上あるようであれば、屋外で育てることも良いでしょう。この方法では、数か月ほどで新しい子株が顔を出してくれるでしょう。

②葉挿しにしてみる

2つ目の方法は、葉挿しです。子株が出るのに、1年ほど時間がかかりますが葉挿しの手順は簡単です。手順は以下の通りです。
  1. サンスベリアの葉を5~6cmにカットし、2~3日切り口を乾燥させる。
  2. 乾いている水はけのよい土に3cmほどの深さに①の葉を挿す。この時葉の上下を間違えると発根しなくなります。
  3. 水を与えず3日間風通しが良い半日陰に置く。
  4. 3日後、鉢の底から吸水させ、再び風通しの良い半日陰に置く。
  5. 発根したら適当な大きさの鉢に植え替えてます。
また、注意していただきたいのが、斑入りのサンスベリアだった場合、葉挿しで発根させると先祖返りと言って、斑が消えてしまう可能性があります。

【未然防止】サンスベリアをねじれさせないケア方法

サンスベリアがねじれてしまった時の対処法は意外と簡単なことがお判りいただけたと思います。ここからは、サンスベリアがねじれてしまうのを未然に防ぐケア方法である4つのポイントをご紹介します。

置く場所は【日当たり】【風通し】がいいところに!

サンスベリアに限らず、観葉植物すべてに言えることですが、まずはその植物が好む日当たり風通しを確保することです。

夏の直射日光は避ける

サンスベリアは日当たりがいい場所を好むことはすでにご説明しましたね。しかしながら、夏場の直射日光は強すぎるため、葉焼けを起こし枯れてしまう原因となります。寒冷紗やレースカーテン越しの日当たりくらいがちょうどいいでしょう。

冬は15度以下になれば室内に入れてあげる

サンスベリアは、耐暑性、耐乾燥性がありますが、寒さにはとても弱い植物です。そのため、15℃を下回るような場合は室内に取り込み、日光が当たる明るい場所に移動させてあげましょう。

水やりの基本は土の表面が乾いてからたっぷりと!

サンスベリアがねじれてしまった時の対処法【初級編】でもお伝えしましたが、水やりは、「土の表面が乾いてからたっぷりと」が基本です。基本に加えて、季節ごとに水やりの仕方が異なりますので、サンスベリアがねじれさせない方法が知りたいという方は、ぜひ季節に合わせた水やり方法も押さえておきましょう。

春・夏の水やり

春から夏はサンスベリアの生長期に当たります。冬から断水していたと思いますが、春は最低気温が10℃を超えるようになってきたら水やりを再開してください。土の表面が乾いてから2~3日後に水を与えます。 また、サンスベリアは、過湿状態にも弱く梅雨時期や夏場は注意が必要です。土の表面が乾いていても土内部は湿っていることがありますので、土の表面が乾いたさらに4~5日後に水を与えると良いでしょう。

秋の水やり

秋は徐々に気温が下がってくることから、サンスベリアの吸水力が緩やかになってきます。そのため、土が乾くのに1週間から10日程度かかると思いますので、おおよそ10日に1回程度で水やりを行ってください。

冬の水やり

気温が10℃以下になると、サンスベリアは休眠状態に入ります。気温が上がり始める3月 ~4月頃まで断水してください。しっかりと休眠させることで耐寒性を高め、冬を越すことができるようになります。一方で、冬場でも室温が10℃以上を保てる場合は、土の乾き具合をみながら月1回程度水やりを行ってください。また、冷たすぎる水は、株を冷やしてしまうので、冬場に水やりをする場合は、常温の水をあげるようにしましょう。

肥料は成長期に適量与えるようにする

肥料を与える場合は、春から秋の成長期に、緩効性化成肥料2か月に1回程度与えます。または、液体肥料月2回程度与えます。この時期にしっかりと肥料を与えると強い株に育てることができます。 冬は休眠期に入るため、水分と同様に、栄養も吸収する力が弱まりますので与えないようにしてください。

土は水はけがいい状態にしておく

サンスベリアは過湿状態が苦手なため、水はけのよい用土を使用します。土が古く水はけが悪くなっている場合は観葉植物用の土を購入し植え替えましょう。販売されている「観葉植物用の土」は、水はけのよいように調製されており、買ったその日から使用することができます。この専用の用土は、ネット通販や園芸店、100円ショップでも購入できます。

【基礎】サンスベリアについて知っておくことが重要

ここで、サンスベリアの基本的な性質についておさらいしてみましょう。基礎を押さえておくことで、これまでに紹介した対処法やケア方法を思い出しやすくなったり、自然とサンスベリアが好む生育環境にしてあげることができるでしょう。

原産地はアフリカの乾燥地域なので乾燥には強い

アフリカや南アジアなどの乾燥地帯に自生します。肉厚の葉には水分をため込んでおり、乾燥に強く、水やりの手間もそれほどかかりません。一方で湿度には弱いため、サンスベリアを枯らさないためには水やり方法に注意する必要があります。

耐陰性にも優れた観葉植物

サンスベリアは耐陰性があり、室内でも育てることが可能ですが、基本的には日光を好む観葉植物です。真夏の直射日光は葉焼けを起こしてしまうので注意が必要ですが、できるだけ日当たりの良い場所で管理してあげることで徒長せずに元気に育ってくれます。

寒さには弱く日本の冬は厳しい環境

サンスベリアは、熱帯地域や亜熱帯地域の乾燥地が原産です。そのため寒さにとても弱く日本の冬は厳しい環境と言えます。屋外でサンスベリアを育てている場合は、気温が下がってくる秋頃から冬は室内に取り込むことをおすすめします。また、冷たい水を与えると株が冷えて根腐れ等を引き起こすので常温の水を与えましょう。10℃を下回ると休眠するため、冬場は断水します。

サンスベリアがねじれたときによくある質問

ここからは、サンスベリアがねじれたときに関するよくある質問をご紹介します。

Q. サンスベリアがねじれて姿が美しくありません。バンドか何かで固定するのはありですか?

A,支柱が効果的です。 リボンや麻紐などで固定するのも良いですが、サンスベリアは葉が長いですから、リング支柱が一番安定感がありおすすめです。その状態で日当たりの良い場所で管理していけば、時間は要しますが徐々に株が閉まって姿が整ってくるでしょう。

Q. サンスベリアの葉が波打っています。これもねじれと同じ原因ですか?

A,水が多いことが原因です。 水やりの頻度が多いかもしれません。気温が下がる秋頃から2月いっぱいまでは、断水するか、月1回程度まで減らしてみましょう。また、鉢内の土が湿っているようであれば、土もしっかり乾くような場所に移動させてください。

Q. サンスベリアがしわしわになっています。これは何が原因ですか?

A,「水不足」または「寒さ」が原因です。 サンスベリアは、過湿状態が苦手なため、乾燥気味に育てることがポイントではありますが、あまりにも水やりが少なすぎると葉がしわしわになってしまいます。冬場は断水するという方も多いと思いますが、断水するとしわしわになりがちです。しわしわになったからと言ってすぐ枯れてしまうことはありません。 水を与えると元に戻りますので、気になる場合は少量の水を与えてみてください。また、寒さにも弱いため、サンスベリアを置いている場所が冷える場合(10℃以下になる場合)は、暖かい室内に移動させてあげましょう。

サンスベリアがねじれるのは何が原因?復活方法まで徹底解説のまとめ

いかがでしたか。サンスベリアのねじれの原因や対処法、未然に防ぐケア方法について解説してきました。 この記事のポイントは
  • サンスベリアがねじれるのは光屈性という性質によるものである
  • ねじれの原因は「日照不足」、「水不足」と言われている
  • サンスベリアがねじれたときの対処法は4つである 「半日陰に置く」「土が乾いたらたっぷりと水を与える」「根元からカットし子株を出るのを待つ」「葉挿し」
  • ねじれを未然に防ぐ方法は5つ 「日当たり」「風通し」「季節に応じた水やり」「肥料は成長期にのみ与える」「水はけのよい土を使用する」
ということでしたね。 これらを押さえれば、サンスベリアがねじれて見た目が崩れることを未然に防ぐ方法を日々実践することができるでしょう。 また、万が一サンスベリアがねじれてしまっても、今回ご紹介した対処法を試し改善させたり、新しく発根させて長くサンスベリアを楽しむことができますね。ぜひこの記事を何度も読み返し、サンスベリアのねじれに対応する際のポイントを押さえてください。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。