観葉植物

実生パキラってなんのこと?実生パキラを太く大きく育てる方法を解説

青々とした緑の葉と、育てやすさで人気のパキラ。100均でも簡単に手に入れられたり、珍しい品種もあったりして、育てている方はとても多いですよね。実はパキラには実生苗と挿し木苗の2種類が存在していたということをあなたはご存知でしょうか?実生パキラは独特の魅力がいっぱいですよ!

今回は

  • 実生苗と挿し木苗の特徴と見分け方
  • 太くなる実生パキラの育て方
  • パキラを健やかに!植え替えと剪定の重要性
  • 実生の幹を太くするためのポイント3つ
  • 実生パキラを大きくするおすすめ肥料と活力剤4選
  • 実生パキラが買える場所とは?
  • 実生パキラによくある質問

をご紹介します。

実生パキラを健やかに太くする育て方や、挿し木苗との見分け方について詳しく解説しています。実生苗は編み込みできるのか?などのQ&Aもありますので、ぜひ参考にしてみて下さいね。太くずんぐりむっくりとした愛らしい実生パキラが欲しい方は必見ですよ!

目次
  1. 観葉植物パキラには種類があった
    1. 実生とは種から育った品種
    2. それぞれの見分け方
    3. パキラの品種:大きく4つある
  2. 実生パキラの育て方
    1. 置き場所:【半日陰】【風通し良好】な環境に置く
    2. 水やり:季節や時期で違う!
    3. 土壌環境:水はけよくする
    4. 肥料:時期で分量が違うので気を付ける
    5. 植え替え:根腐れ・根詰まり防止を目的に!
    6. 剪定:風通しや見た目を綺麗にするために行う
    7. 病害虫:取り除くor殺虫剤で駆除
  3. パキラを元気に育てるには植え替えや剪定が必要
    1. 剪定=形を整えたり、風通しをよくする
    2. 植え替え=水はけや根詰まりを防ぐ
    3. 植え替えに必要なものや手順
  4. 実生の幹を太くするためのポイント3つ
    1. ポイント①:置き場所
    2. ポイント②:水やり
    3. ポイント③:肥料や活力剤の量やタイミング
  5. 【必見】実生パキラを太くする肥料や活力剤
    1. ハイポネックスジャパン 液体肥料 ハイポネックス原液
    2. ヨーキ産業 観葉植物用活力剤
    3. ハイポネックスジャパン 肥料 プロミック 観葉植物用
    4. ハイポネックスジャパン 肥料 マグァンプK 中粒
  6. 【見逃せない!】実生株を販売しているところを紹介
    1. ダイソーなどの100均
    2. Amazonや楽天などのネットショップ
    3. 観葉植物の専門店
  7. 実生パキラによくある質問
    1. Q. 実生パキラを挿し木で増やそうと思いますが、どの部分をどのくらいカットしたらいいですか?
    2. Q. 実生パキラの成長速度ってどのくらいですか?剪定の目安にしようと思います。
    3. Q. 編み込みパキラにして太くしたいと思っています。挿し木株の方が柔らかいですか?
  8. 実生パキラってなんのこと?実生パキラを太く大きく育てる方法を解説のまとめ

観葉植物パキラには種類があった

初心者でも手軽に育てやすい観葉植物として人気のパキラ。大変ポピュラーな品種ですが、実は実生苗と挿し木苗の2種類に分けられるのです。実生とは「種から発芽し育った」という意味です。初めて知った方もいらっしゃるかもしれませんね。それぞれどんな違いがあるのか詳しく見ていきましょう。

実生とは種から育った品種

実生とは種から発芽させ育った品種のことです。元々は盆栽やサボテン栽培にも使われる用語で、子葉がある状態のことも指しています。あまり日常会話では聞きなれない言葉ですよね。しかしそれぞれに違った特徴があり、どんなパキラを育てたいかによって選ぶべきポイントがあります。

実生苗:種から育てる。花が咲く

実生苗は種から発芽させ育てた苗のことですね。幹は日光に当てて育てることで幹の根本が太く生長しやすい傾向があります。またうまく育てれば花を咲かすことも可能ですよ。パキラの花を咲かせてみたい方は実生苗を購入して育ててみるといいですね。購入時に「実生」と記載がある商品を選んでくださいね。

挿し木苗:挿し木で増える。実生苗ほど太くない

挿し木苗は、元の株から挿し木で育てた苗のことです。おおもとのパキラを剪定するなどした時に出る枝葉に根を生やして育てたものですね。実生苗に比べて幹の太さは一定で、あまり太くなりにくいですよ。また挿し木苗の場合は、つぼみをつけることも実をつけることもありません。スペースの関係などで、あまり大きくしたくない方は挿し木苗を選ぶといいですね。

それぞれの見分け方

パキラには実生苗と挿し木苗という2種類があることが分かりましたね。特性を選んで購入したい時、どんなポイントに注目すれば判別できるでしょうか。それぞれの特徴と見分け方をご紹介します。

実生苗:徳利のような大きさ。最初の葉が双葉、双子になっている

実生苗はパキラの株元がふっくらと膨らみ、先端に向かって細くなっています。まるで徳利のような形になっているものが多いですよ。幹の先端はスパッと切れたような断面ではなく、徐々に大きくなったため尖った部分は見つからないことが多いです。そして双葉が残っているのも実生苗の特徴です。またパキラは多胚種子なので、1つの芽(天芽)から双子のように2本苗が育ってくることがあります。双子のように並んで育つ姿もとても可愛らしく感じますよ。まさに種から発芽して大きくなってきた歴史が葉姿に残っているのですね。

挿し木苗:幹の側面から根が生えている

挿し木苗は、剪定した際に出る枝葉を挿し木して育てたものです。挿し木苗は幹の太さが一定で、幹の側面から根が生えている特徴がありますよ。また先端がスパッと切れたような断面になっていることが多いです。これらの特徴を知って、我が家のパキラは挿し木苗だということが分かりました!あなたのお家のパキラはどちらですか?

パキラの品種:大きく4つある

ここでパキラにはどんな品種があるのかご存知ですか?よく目にするアクティカ、グラブル。そしてあまり流通しておらす、そのレアさに人気が集まるミルキーウェイ、ムーンライト。どれもそれぞれの美しさがあり魅力的ですよ。代表的な4種類をご紹介します。

パキラ・アクアティカ:日本で最も流通している

パキラ・アクアティカは日本で最も流通しているパキラの品種の1つです。おしゃれなカフェやお店でよく見かける三つ編みされたパキラは、こちらの品種であることが多いですよ。白い花が咲き、ピンク~赤色の雄しべが出てきます。花が咲いた後は茶褐色の実がなることもありますよ。

パキラ・グラブラ:アクアティカと間違うことが多い

パキラ・グラブラはアクアティカと間違って販売されていることも多いほど、アクアティカと似た品種です。徳利のようなずんぐりむっくりした幹が特徴で、白い花を咲かせた後に緑色の実がなることもあります。

パキラ・ミルキーウェイ:斑入りのパキラ

パキラ・ミルキーウェイは「天の川(ミルキーウェイ)」の名前通り、緑色の葉っぱに白色が混ざった斑入りパキラです。パキラと言えば濃い緑色の葉っぱをイメージする方は多いと思いますが、パキラ・ミルキーウェイはその斑入りの葉がとても美しいと人気なのです。斑入りになる理由は実はまだ詳しく解明されておらず、その見た目の美しさと神秘性から希少価値の高いパキラとされています。

パキラ・ムーンライト:流通数が少ない

パキラ・ムーンライトも珍しい品種で、流通数が少ないレアなパキラの1つです。ムーンライトの名の通り「月の灯り」のような黄色い模様が入っています。ほとんどが接ぎ木から生長したもので、その美しい姿とレアさで、一風変わったおしゃれなパキラを求める方から人気ですよ。

実生パキラの育て方

さまざまな美しさを持つパキラを知ったところで、実生パキラの基本的な育て方について知っておきましょう。健康的なパキラを育てるためにおさえたいポイントは7つです。

  • 置き場所
  • 水やり
  • 土壌環境
  • 肥料
  • 植え替え
  • 剪定
  • 病害虫

それぞれ1つずつ詳しく見ていきましょう。

置き場所:【半日陰】【風通し良好】な環境に置く

パキラは暖かい地域が原産なので日光が好きな品種です。しかし直射日光に当たると葉焼けや枯れの原因にも。1番適した置き場所は、レースカーテン越しの半日陰で、風通しも良い場所がいいでしょう。暗い部屋で育てる場合も、1日に3~4時間程度は日光浴させてあげてくださいね。屋外で育てる時は、日よけのできる場所がおすすめ。風通しの悪い場所に置くと病害虫の原因にもなってしまいますので、気を付けてくださいね。

水やり:季節や時期で違う!

パキラの水やりは季節や時期によって違うので注意が必要です。ここでは生長期である夏場と、休眠期に入る冬場の水やりの違いについてご紹介します。

夏場の【生長期】:土が乾いてから鉢底から出てくるまで

夏場はパキラにとっての生長期。大きくなるスピードにも合わせ、土の表面が乾いたら鉢底から透明の水が出てくるまでたっぷり水やりしましょう。この時一気に水をあげることで、鉢内の空気が押し出され、新鮮な空気と入れ替えることができます。根が新鮮な空気に触れられるので、夏場はたっぷりと水を与えましょう。

冬場の【休眠期】:乾燥させるくらい控えめに!茎や幹の葉水が有効

冬場のパキラは休眠期に入るため、水を吸い上げる力が弱くなります。そのため土の表面が乾いたのを確認して2~3日たってから水やりをします。やや乾燥気味に育てると株の耐寒性が強くなり、苦手な冬も元気に乗り越えられます。茎や幹、葉に葉水をしてあげるのもおすすめです。適度な潤いを与え、乾燥を好むハダニ予防にもなりますよ。

土壌環境:水はけよくする

パキラの生長に適した土壌環境は、水はけのよい土です。水はけの悪い土は根腐れを起こしやすくなるのでおすすめしません。初心者は「観葉植物用」と書かれた用土でOK。自分でブレンドしたい場合は「赤玉土7:腐葉土2:たい肥1」の割合がいいですよ。土の表面を化粧砂や赤玉土、ココナッツファイバーなどでおおうと、コバエ予防にもなります。

肥料:時期で分量が違うので気を付ける

パキラを大きく太く育てたい方は緩効性肥料を鉢の大きさに応じてあげるのがいいですよ。肥料のあげ方は季節によって違い、適した季節は5~9月の生長期です。この時期に手軽な固形の置き肥を株元を避けて与えるか、2週間ごとに希釈した液肥を与えます。冬場は休眠期に入るので、肥料を与える必要はありません。パキラが枯れる「肥料焼け」の原因にもなってしまいますので、肥料は分量やタイミングを守って与えてくださいね。

植え替え:根腐れ・根詰まり防止を目的に!

大切なパキラを長く育てていると、なんだか元気がないと感じる時もあるかもしれません。そんな時は植え替えをしてみましょう。植え替えは根腐れや根詰まりの防止が可能です。適した季節や植え替え手順をご紹介します!

タイミング:2.3年に1回、5月~7月に行うとよい

植え替えに適したタイミングは、2~3年に1回、暖かな5~7月に行うのがベストです。パキラは生長が早い植物ですので、2~3年に1回は1回り大きな鉢に植え替えてあげることで根の状態を良くし、より健康的育てることができますよ。そして植え替えのダメージを最小にするために、暖かな季節に行いましょう。

植え替え手順

植え替え手順をご紹介します。

  1. 古い鉢からパキラをそっと引き抜き、根は軽くほぐしておく。黒く変色したり、長くすぎる根はカットして整理しておく。
  2. 1回り大きな鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底が見えないくらいに鉢底石を敷く。
  3. 鉢の1/3まで土を入れ、パキラを真っすぐに入れる。鉢のフチ数センチまで土を追加していく。
  4. 鉢底から透明の水が流れてくるまで、たっぷりと水やりをする。

植え替え直後は、パキラの水を吸い上げる力が弱くなっているので、しばらくは乾燥気味に様子を見ます。暖かく風通しの良い場所に置いて、肥料は新芽を確認してから与えるようにしましょう。

剪定:風通しや見た目を綺麗にするために行う

パキラが元気に枝葉を茂らせてくれることは嬉しいことです。しかしあまりにも長い期間好き放題に生やしたままにすると、見た目が悪くなるだけでなく風通しが悪くなって病害虫の原因ともなります。バランスも悪くなって転倒のリスクもありますので、定期的な剪定がおすすめですよ。
パキラの剪定は「成長点」と呼ばれる、茎にある茶色いスジを確認しながら行います。新芽が出るのはこの「成長点」からですので、「成長点」から2センチほど上を切るのがいいでしょう。

病害虫:取り除くor殺虫剤で駆除

パキラに発生しやすい害虫は、主に5種類考えられます。

  • ハダニ
  • カイガラムシ
  • コバエ
  • アリ
  • アブラムシ

直接取り除ける害虫は、乾いた布やウェットシートで優しく拭き取ります。直接駆除できなかったり、触るのが嫌な場合は殺虫剤を散布しましょう。病気の発生時も、その病気に合った薬剤を散布するのがおすすめですよ。

パキラを元気に育てるには植え替えや剪定が必要

パキラを元気に育てるには、植え替えや剪定を定期的に行う必要があります。しかし植え替えも剪定もなんだか難しそうでちょっと慎重になってしまいますよね。大切なパキラをもっと健やかに育てていくためにも、ここで植え替えと剪定の知識をチェックしてみましょう!

剪定=形を整えたり、風通しをよくする

剪定はパキラの見た目を整え、風通しを良くすることで病害虫の予防効果もあります。パキラの剪定にはカットする部分や適した時期など、おさえるべきコツが2つありますよ。それぞれ詳しく見ていきましょう。

コツ①:成長点の上で切る

切り戻し剪定をする時は、「成長点」を確認しながら剪定していくのが1つ目のコツです。成長点とは幹や枝の表面にある茶色い節のように見える部分の事。パキラは成長点から新芽を出していくので、成長点から2センチくらい上でカットしましょう。
反対にいらない枝をカットしたい時は、この成長点を残さないようにするといいですよ。幹や枝が分岐している根元から切れば、同じ場所から枝が伸びなくなります。

コツ②:生長期(5月~9月)に行う

剪定はパキラの生長期である5~9月、遅くとも7月までに行いましょう。暖かな時期に行うことでパキラの新芽が出やすく、剪定後に形を整えていくことが簡単になります。真冬と真夏は環境が厳しくなるのでできれば避けて下さいね。

植え替え=水はけや根詰まりを防ぐ

パキラを健やかに育てていくのに、定期的な植え替えをすることもポイントとなります。パキラは丈夫で生長が早い品種ですから、根詰まりを防止するためにも植え替えが大切なのですね。植え替えを成功させるコツは2つ。しっかり守って植え替えをすれば、より太く元気なパキラに育てられますよ!コツを1つずつ詳しく見てみましょう。

コツ①:生長期(5月~9月)に行う

植え替えのコツ1つ目は、生長期である5~9月に行うことです。植え替えはどうしても根を触りますので、多少なりともパキラにダメージを与えてしまうもの。生長が盛んな5~9月に植え替えを行うことで、ダメージを回復させながら大きく育てられるのですね。

コツ②:数日前から乾いた状態にする

植え替えのコツ2つ目は、植え替え数日前から水やりを止め、土を乾いた状態にすることです。特に大型パキラなどは、土が濡れた状態だと鉢から取り出すのがとても大変になってしまいます。また植え替え時には根の1/3ほどをほぐしてから新しい土に入れます。この時に土が乾いている方が根をほぐしやすく、カットするべき黒く変色した根も見つけやすくなりますよ。植え替え前は計画的に水やりをストップするのがおすすめですね。

植え替えに必要なものや手順

ここで植え替えに必要なものや手順をご紹介します。事前に必要なものをチェックし準備することで、植え替えをスムーズに行うことができますよ。スムーズな植え替えはパキラの健やかな生長にもつながります。ぜひ手順など参考にしてみて下さいね。

準備するもの

パキラの植え替えに必要なものはこちらです。

  • 1回り大きな鉢
  • 観葉植物用の新しい用土
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • 清潔なハサミ
  • シャベル
  • 割りばし
  • 新聞紙またはレジャーシート
  • 手を汚したくない方は軍手

1回り大きな鉢を準備すると、根がのびのびと生長しパキラ自体も大きくなっていきます。大きすぎる鉢は土が常に濡れた状態になりやすく、根腐れや病害虫を誘発することもあるので、鉢の大きさは1回り大きなサイズを選ぶのがポイントですよ。

植え替えの手順

植え替えの手順はこちらです。

  1. 古い鉢からパキラをそっと引き抜き、根は軽くほぐしておく。黒く変色したり、長くすぎる根はカットして整理しておく。
  2. 1回り大きな鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底が見えないくらいに鉢底石を敷く。
  3. 鉢の1/3まで土を入れ、パキラを真っすぐに入れる。鉢のフチ数センチまで土を追加していく。
  4. 鉢底から透明の水が流れてくるまで、たっぷりと水やりをする。

植え替え後は、パキラの水を吸い上げる力が弱くなっています。しばらく乾燥気味に管理し、日陰に置いてあげるのがおすすめ。元気になって欲しくて肥料をあげたくなりますが、新芽が確認出来てから与えるようにしましょう。

実生の幹を太くするためのポイント3つ

実生パキラの幹を太くするには、毎日の基本的なお手入れを丁寧に行うことが重要です。実生パキラの幹を太くするためのポイントは主に3つです。

ポイント①:置き場所

実生パキラに限らず、基本的な育て方の1つではありますが、パキラは日光が好きな品種なので日の当たる明るい場所に置いてあげましょう。直射日光が長時間当たると葉焼けが起き、枯れる原因となってしまうので避けます。室内ではレースカーテン越しに明るい窓辺などがいいでしょう。またエアコンの乾燥した風が直接当たらないように気を付けてくださいね。

ポイント②:水やり

パキラの生長期である5~9月の水やりは土の表面が乾いてから与えるようにします。水やりをする時は鉢底から透明の水が流れるほどしっかりと。これで土の中の空気を入れ替え、新鮮な空気を根に届けることができますよ。冬場の水やりは、土が乾いているのを確認して数日たってからでOKです。午前中や昼間の暖かい時間帯にあげましょう。冬場パキラは休眠期に入ります。乾燥気味に育てることで寒さに強い株になり、元気に冬越しできますよ。パキラの水やりは季節によって変えていくのが大切です。

ポイント③:肥料や活力剤の量やタイミング

実生パキラの幹を太くしたい時は、肥料や活力剤も必要ですね。季節によって量やタイミングが変わりますので、それぞれご紹介します。

夏場の【生長期】:夏場の生長期は2ヶ月に1回のタイミングで緩効性肥料を与えます。固形タイプと液肥がありますが、手軽なのは固形タイプです。商品の使用方法に従いますが、基本的には固形タイプなら2ヶ月に1回、液肥なら2週間に1回与えるのがいいでしょう。

冬場の【休眠期】:冬場はパキラの休眠期となるので、肥料を与える必要はありません。肥料成分を薄めようと根から水分を出し、かえって水分不足になる「肥料焼け」を起こしてしまう可能性もあります。肥料焼けはパキラが枯れる原因にもなりますので、冬場の肥料は控えた方がベターですよ。

【必見】実生パキラを太くする肥料や活力剤

実生パキラの幹を太くする肥料や活力剤をご紹介します。肥料と活力剤の違いは、植物の生長に欠かせない「チッソ・リン・カリ」を一定以上含むかどうか。一定以上含むものが肥料で、含まないのが活力剤です。「基本的なお手入れもして肥料あげてるのになんだか元気がない…」なんて時は、活力剤を使ってみるのがおすすめです。
液肥や固形タイプなどさまざまな種類がありますので、あなたの使いやすい方法に合わせて選んでみて下さいね。

ハイポネックスジャパン 液体肥料 ハイポネックス原液

水で薄めるだけで簡単に使え、効果もバツグンと好評のハイポネックス原液。水やりのついでに与えることもできるので手軽でいい、と口コミも集まっています。容量も800mlとたっぷり入っているので1本買ったら長く使用できそうですね。

商品名ハイポネックスジャパン 液体肥料 ハイポネックス原液
価格606円~
適用植物庭植え植物(花木・庭木・果樹・芝生)・野菜・観葉植物・鉢花・球根・ハーブ・サボテン・盆栽・幼苗など
有効成分‎窒素・リンサン・カリ他全15種類+ビタミン
特徴植物全般の健やかな生育に必要な15種類の栄養をバランスよく配合。与えてすぐに効果を感じられる速効性があり、初心者にも安心して使える1品。花や野菜などいろいろな植物の花や実つき、花色・葉色を良くする効果がある。

ヨーキ産業 観葉植物用活力剤

活力剤は植物に与えるサプリメントのようなもの。植物がイキイキと元気になる効果がありますよ。手軽に試せる価格と容量、そして安心の日本製も嬉しいですね。私も育てているケイトウに使用したことがありますが、茎がピンと元気になったので効果を感じました。

商品名ヨーキ産業 観葉植物用活力剤
価格157円~
適用植物観葉植物全般
有効成分ここに説明文を入力してください。
特徴植物の三大養分である、チッソ、リン酸、カリを700倍に希釈。すでに希釈してあるので、観葉植物の土に差してあげるだけと非常に簡単に使用できる。他にもマグネシウム、カルシウム、マンガン、鉄などをバランスよく配合。暑さ寒さで弱った時、花や葉、根に元気がない時におすすめ。

ハイポネックスジャパン 肥料 プロミック 観葉植物用

鉢の大きさに合わせて使用量が変わり、あげる分量が分かりやすいと好評です。土の上に置いた錠剤は水やりのたびに溶けて崩れていき、約2ヶ月で新しい錠剤を与えるタイミングに。チッソ成分を含むので、葉色が鮮やかになり、イキイキと元気になっていきますよ。

商品名ハイポネックスジャパン 肥料 プロミック 観葉植物用
価格526円~
適用植物観葉植物用
有効成分マグネシウム・マンガン・ホウ素配合
特徴植物から遠ざけて土の上に置くだけで効果を発揮。すぐに効く成分とゆっくり効く成分のW配合で、安定した効果が約2ヶ月続く。ニオイも少ないので室内の観葉植物にもおすすめ。

ハイポネックスジャパン 肥料 マグァンプK 中粒

ハイポネックスジャパンのマグァンプK中粒は、土の中に植え込み使用するタイプ。植え付け、植え替え時に使用し、ゆっくり効いていく効果が1年間も持続するので、手間がかからず嬉しいですね。「葉が濃い緑色になった。」「花つきが良いのでいつも使っている。」など良い口コミがたくさん見つけられました。実生パキラに肥料をあげる時は、時期やあげ方に注意し、商品の使用方法を守って与えるようにしてくださいね。

商品名ハイポネックスジャパン 肥料 マグァンプK 中粒
価格1,212円~
適用植物草花・野菜・球根・プランターなど
有効成分窒素・リン酸・カリ・マグネシウム
特徴土に混ぜ込んで使うタイプ。有効成分がゆっくりと効き1年間効果が持続。リン酸効果で丈夫な根をつくり、花や実のつきを良くする。

【見逃せない!】実生株を販売しているところを紹介

幹が太く、花も咲く実生パキラ。ぜひ育ててみたいと思った方も多いのではないでしょうか。そんなあなたに実生パキラが手に入る場所をご紹介しますよ。見分け方は前述の通り「幹が徳利のような形で、先端はスパッとした断面でなく、最初の葉が双葉になっているもの」です。あなただけの実生パキラを見つけてみて下さいね。

ダイソーなどの100均

ダイソーなどの100均でも実生パキラを見かけることがあります。最近は100円ではなく300円する観葉植物もありますが、お買い物のついでにチェックでるので便利ですよ。ダイソーなどの100均には鉢や鉢カバー、お世話用品も販売されていますね。コーディネートしながら安く買いそろえるのも楽しそうですね。

Amazonや楽天などのネットショップ

Amazonや楽天などのネットショップでも実生パキラが販売されています。通販サイトでの購入は実店舗より安い価格で買えることが多いですよ。なぜなら人件費などの経費を抑えられるからですね。さまざまな商品を比較できることも大きなメリット。24時間いつでもお買い物ができますし、玄関先まで配送してくれるのも嬉しいですね。「注文した実生パキラが思っていたよりも大きかった」なんて困ったことにならないよう、サイズなどよく確認してから購入してくださいね。

観葉植物の専門店

観葉植物の専門店でも実生パキラを購入できます。やはり自分の目でパキラを実際に見てから決めたい、という方におすすめです。観葉植物は1つ1つ違い同じものはありませんから、自分の好みの実生パキラを見つけられたらより愛着がわきそうですよね。育て方や植物の知識を教えてもらうこともできるので、今後観葉植物のトラブルがあった時も頼りになりますよ。

実生パキラによくある質問

ここで実生パキラの育て方についてよくある質問をまとめてみました。挿し木の方法や成長速度、編み込みの方法など詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さいね。

Q. 実生パキラを挿し木で増やそうと思いますが、どの部分をどのくらいカットしたらいいですか?

A,

清潔なハサミを使用し、実生パキラの枝を10~15センチで切ります。真ん中から下部の葉は取り除き、切り口は根が出やすいよう斜めにカットしておきます。水を入れたコップに挿し、根が出てきたら挿し木用の土に植え替えます。土が乾燥しないよう管理しながら、日陰に置きましょう。1~2ヶ月経つと根がしっかりと生えてくるので、改めて1回り大きな鉢に植え替えてあげると健やかに育てられます。植え替えのことも考えると、挿し木用に実生パキラの枝をカットするのは春先がいいでしょうね。

Q. 実生パキラの成長速度ってどのくらいですか?剪定の目安にしようと思います。

A,

パキラはとても丈夫で生長の早い品種。個体差や置かれている環境によって違いはありますが、剪定してからわき目が出るまで約10日ほどと言われています。1年で50~70センチほど伸びるとも言われており、かなり生長スピードが速いのが分かりますよね。好き放題に茂らせているとバランスが悪くなって転倒したり、通気性が悪くなって病害虫を誘発したりする可能性もあります。パキラの生長スピードに合わせた剪定が必要ですね。

Q. 編み込みパキラにして太くしたいと思っています。挿し木株の方が柔らかいですか?

A,

編み込みパキラもおしゃれでとてもステキですよね。編み込みしたい場合は実生苗でも挿し木苗でもどちらでも大丈夫です。幹が柔らかい樹高30センチ前後のパキラを準備しましょう。パキラは生長すると幹が太く硬くなるため、編み込みが出来なくなってしまいますので気を付けて下さいね。編み込む作業はパキラにとって少しストレスがかかりますので、生長期である5~7月ごろがおすすめ。生長期に作業をすれば、幹を編み込むストレスに負けずにぐんぐん大きくなってくれますよ。冬場や真夏は、パキラの体力が弱まっているので避けてあげるのがベターです。

実生パキラってなんのこと?実生パキラを太く大きく育てる方法を解説のまとめ

実生パキラの育て方と日常のお手入れの仕方をご紹介してきました。

今回の記事のポイントは

  • パキラには実生苗と挿し木苗の2種類がある
  • 実生苗は種から育ち、根元はふっくらと太く、最初の葉が双葉で花を咲かせることもある
  • 挿し木苗との見分け方は、幹の根本が太くなっているか、最初の葉が双葉になっているか、幹の先端がスパッと切れた断面でなく徐々に細くなっているかどうか、などがある
  • 実生パキラには風通しと日当たりの良い場所が適しており、強すぎる直射日光と冬場の寒さは苦手
  • 生長期の5~9月は土が乾いたら水をやり、冬の休眠期は土が乾いて2~3日たってから水やりをする
  • 肥料や活力剤はパキラの生長期である5~9月に緩効性肥料を与え、冬場は休眠期に入るので肥料を与える必要はない
  • 実生苗は100均、Amazonや楽天などのネットショップ、観葉植物の専門店などで購入できる
  • 実生苗は樹高30センチ前後のものであれば柔らかいので編み込みパキラに使用することも出来る

でした。

実生パキラを太くするには基本的なお手入れをていねいに行うことが大切だということが分かりましたね。パキラは生長が早い植物ですので、植え替えや剪定などでしっかりと管理すれば、元気な姿で応えてくれそうです。ぜひあなたも実生パキラを育ててみて下さいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧くださいね。

記事執筆者長岡 孝樹」

この記事の執筆者長岡 孝樹
NFDフラワーデザイナー

社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)デザイナー。「お花や観葉植物で日常を彩る」を実現するためにWebメディアTOKYO KOTOBUKIENを運営中。メディア運営だけでなく、Amazonや楽天にも自社商品を出店。フラワーデザイナーの知識を活かし自社商品の提案など幅広く行う。