パキラを屋外で育てる基本的なケア方法とポイントを解説!越冬も可能に

パキラを屋外で育てる基本的なケア方法とポイントを解説!越冬も可能に
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目次

インテリアとして人気なパキラは、玄関などの屋外に置いても高級感があっておしゃれですよね。 パキラを屋外で育てていると、気温の変化などで枯れてしまわないか心配もあるでしょう。 そこでこの記事では
  • パキラを屋外で育てるコツ
  • 屋外でもパキラをきれいに保つポイント
  • パキラを越冬させるために必要なこと
  • パキラのトラブル対処法
について詳しく解説します。 この記事を最後まで読んでくだされば、屋外でもパキラを元気な状態で育てることができます。適切に育てることでパキラがあなたの家の雰囲気を、よりおしゃれに演出してくれるでしょう。

観葉植物パキラは屋外で育てても大丈夫?

熱帯地方が原産地のパキラを屋外で育てるにはコツが必要。鉢に植えて外に置くことは可能な一方で、日本では屋外の土に直接植えると枯れてしまいます。季節によって気候が変化する日本のような地域では、パキラが寒い冬に耐えられないためです。屋外に置く際も必ず鉢に植えましょう。

パキラは初心者でも扱いやすい観葉植物

パキラは初心者でも扱いやすく、簡単に育てられる人気の観葉植物です。パキラには人工的に作られた幹が編み込みになっているものと、幹がまっすぐ伸びているタイプの2種類があります。 パキラは生命力が強く、多少水やりを忘れても枯れることはありません。蛍光灯や日陰でも育つため、暗い玄関などにも置くことができます。ただし元気なパキラを維持するためには、定期的な日光浴は必要です。

屋外で育てるにはコツが必要です

暑い夏にパキラを屋外で育てる場合は、直射日光に当てすぎない工夫が必要です。長時間強い日差しが当たると、パキラは葉焼けを起こすことがあります。直射日光に当たり過ぎないように午移からは風通しのよい日陰に移動するといいでしょう。 反対に寒い冬はパキラが枯れてしまうため、室内の暖かい場所にい移動しましょう。パキラが枯れてしまう気温は5℃以下。日中との寒暖差も考慮して、10月には室内に移動しておくと安心です。

パキラを屋外での育て方

パキラを屋外で育てる方法を紹介します。

置き場所のポイントは【日光】と【気温】

パキラに適した日光と気温を知っておくことで、屋外でも元気に育てることができます。

1日中日光に当てることがないようにする

パキラは熱帯地方の植物ではありますが、1日中日光に当てていると葉焼けを起こします。屋外で育てる場合は、午後からは日陰に移動するなど工夫しましょう。 長時間日光に当ててしまい葉焼けを起こしていたら、少しずつ日陰に移動します。急に暗い場所に移動するとパキラが環境の変化についていけず枯れる可能性もあるため、注意しましょう。またパキラは5℃以下では枯れるため、冬は室内で育てましょう。

風通しを良くすることも忘れずに

パキラは日光だけでなく、風通しのよい場所にも置きましょう。パキラは高温多湿の環境を好む一方で、風通しが悪いと害虫がついたり根腐れを起こす可能性も。パキラを屋外に置く際は壁に囲まれた場所ではなく、風通しのよい場所を選びましょう。

水やりは時期ごとで異なった分量を与える

パキラはの水やり方法は、時期ごとで異なります。気温と土をよく観察して水やりを行いましょう。

生長期(5月~9月)は鉢底から漏れるくらいにたっぷりと与える

暖かくなる5~9月はパキラの生長期で、この時期は水がたっぷり必要。水やりのタイミングは、パキラの土が完全に乾いたらすぐに水を鉢底から漏れるくらい与えましょう

休眠期(10月~4月)は乾燥気味にさせる程度に与える

秋口になるとパキラの水やりは徐々に控えます。気温が下がってくる10月以降は「休暇期」と言って、パキラの成長が緩やかになっていきます。この時期はパキラの土が完全に乾いてから1~2日後に水やりをします。 気温がさらに下がり10℃以下になった場合は、パキラの生長が止まります。この時期はパキラの土が乾いてから、2~3日後に乾燥気味に水を与えしょう

土は水はけがよいものを使う

パキラを育てる土は、水はけがよいものを使用しましょう。水はけがよいものを使用すれば、通気性もよく害虫や根腐れ予防にもなります。 水はけのよい土の割合は、「赤玉土7:腐葉土2:軽石1」がおすすめです。初心者の場合は、観葉植物用の土でも問題ありません。植え替えをする際はカビ予防のためにも必ず、新しい土を使用しましょう。

肥料は【いつ】【どのくらい与えるか】が大切

パキラに肥料を与えるタイミングは水やり同様、時期によって異なります。

生長期(夏)は十分に希釈したものを与える

5~10月の暖かい時期はパキラの育ちが活発になるため、栄養を必要とします。そのため暖かい時期には肥料を与えましょう。肥料には固形と液体タイプの2種類があり、おすすめは初心者でも簡単な、水で希釈する液肥です。ただし液肥は水やりをすると流れてしまうため、夏のあいだは1週間に1回あげておくと安心です。

休眠期(冬)は肥料を与えなくても大丈夫!

寒い冬は成長が止まるため、肥料は与えなくても問題ありません。冬のあいだは室内に移動するため、暖房などで室温が高い状態が続く場合は肥料が必要。室温が高い場所で育てる場合は、夏に使用した肥料の1/2濃度に希釈して2週間に1回与えましょう

パキラをきれいに保つポイント

パキラのスッキリした見た目や美しい緑の葉を保つためには、いくつかのポイントがあります。

定期的な植え替えで成長を促進させる

力強く成長するパキラの元気な状態を維持させるには、定期的な植え替えが必要です。

どうして植え替えが必要なのか

パキラは成長スピードが速く、1~2年に1回植え替えが必要。植え替えをしないと鉢の中に根が伸び放題になってしまい、根詰まりを起こして最悪の場合枯れてしまいます。 パキラの植え替えは気温が暖かい5~9月に行います。寒い時期に植え替えをすると、パキラが回復することができず弱ってしまうため注意しましょう。

植え替えに必要なもの

植え替えに必要なものは次の通りです。
  • 現在のものより一回り大きい鉢
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • 観葉植物用の土
  • シャベル
  • 剪定用ハサミ
  • ビニールシート
  • 手袋
観葉植物用の土は新しいものを準備しましょう。古いものを使用するとカビが生える可能性があります。

植え替える手順

パキラの植え替え手順を紹介します。
  1. 土を完全に乾燥させる
  2. 作業する地面にビニールシートを敷く
  3. 新しい鉢に鉢底ネット→軽石の順に入れる
  4. 観葉植物用の土を新しい鉢の1/3入れる
  5. 鉢からパキラを引き抜く
  6. 根についている土をほぐして落とす
  7. 黒くなった腐った根は、ハサミでカットする
  8. パキラを新しい鉢の中心に置く
  9. 新しい鉢に土を入れる(鉢の上部2~3㎝は空ける)
  10. 鉢底に水が流れるくらいたっぷり水を与える
古い鉢からパキラが引き抜けない場合は、鉢の周りをトンカチで数回叩くと抜けます。新しい土を入れるときは、必ず鉢とパキラのあいだにすき間がないようにしましょうパキラをあまり大きくしたくない場合は、黒い根をカットして同じサイズの鉢に植え替えることも可能です。同じサイズの鉢に植え替える場合も、古い土は完全に落として新しい土を使用しましょう。

剪定で見た目もスッキリできる

葉や幹が伸びたパキラは、剪定することで見た目をスッキリさせることができます。

剪定しないと不格好になったり生育に悪影響が出る

パキラは成長スピードが速く定期的に剪定しないと、生育にも影響が出ます。例えば編み込みタイプのパキラでは幹のバランスが悪くなったり、締め付け合ってうまく生育できなくなることも。葉も密集してしまうと全体の見た目も不格好になるだでなく、通気性も悪くなり害虫や病気になる場合もあります。

剪定に必要なもの

【パキラの剪定に必要なもの】
  • 剪定バサミ
  • 軍手
  • 融合剤
剪定する際のハサミは一度ウェットシートなどで消毒しておくと、病気予防にもなり安心です。融合剤は剪定した枝先に塗るもので、傷口を保護するような役割。わざわざ準備するのが面倒な場合は、木工用接着剤やアルミホイルでも代用可能です。

剪定の手順

【剪定の手順】
  1. パキラの「成長点」を探す
  2. 成長点を残し、パキラの樹形がバランスよくなるよう切る
  3. 切り口に融合剤を塗布する
「成長点」とは、幹や茎にある膨らんだ部分です。この膨らんだ部分から新芽が出てくるため、成長点の2㎝上から切っていきましょう。また1本だけ不格好に伸びた枝は迷わず切って構いません。葉っぱが生い茂っている部分は、風通しがよくなるように切っておくと日光も当たりやすくなります。 また剪定後の切った枝は切り口を斜めにカットして培養土に挿しておくと、3週間ほどで再度成長することもできます。

パキラの冬の時期のお世話が1番重要!

パキラは冬が苦手な植物。気温と土の状態を観察しながらお世話をすることが冬を乗り越えるポイントになります。とくに屋外でパキラを育てている場合は、必ず冬はパキラが枯れないよう適した環境にしてあげることが重要です。

【必見】パキラを越冬させるために必要なこと!

パキラを越冬させるために重要なポイントを解説します。

そもそもパキラは寒さに弱い観葉植物

パキラは暖かい地域が原産の植物。このため気温が下がる寒い冬は、成長が止まる「休暇期」に入りパキラが弱りやすい時期です。気温が5℃以下になると弱って枯れてしまうため、冬場はパキラにダメージがないように環境を整えてあげましょう。

越冬させるポイント①:水やり

冬の水やりは慎重に行いましょう。

冬はとにかく乾燥気味にすること

気温が下がる冬場の水やりは成長が止まるため、乾燥気味にするのがポイント。土が完全に乾いてから2~3日後に水やりをしましょう。葉が落ちる場合は水やりの間隔をさらに空けて、2週間もしくは1ヵ月に1回にします。 葉っぱが乾燥しすぎてもハダニなどの害虫がつく原因になるため、葉水は葉裏までしっかりしておきましょう

受け皿に溜まった水は必ず捨てる

鉢底から流れた水を受け皿に溜めたままにしておくと、根腐れの原因になります。冬は乾燥気味にするのを忘れずに、受け皿に溜まった水も捨てておきましょう。

越冬させるポイント②:温度管理

冬のパキラは温度管理も徹底しておくと、枯れることなく春を迎えられます。

気温が5度以下になれば、暖かい部屋に入れる

パキラを屋外に置いている場合、気温が5℃近くになるようであれば室内に移動しましょう。寒さに弱く5℃以下では枯れてしまうため、日中との寒暖差がある場合は早めに室内に移動しておくと安心です。

エアコンの風で乾燥させないようにする

冬のパキラは暖かい部屋におくことが大切な一方、エアコンの風にも注意が必要。暖房の風がパキラに当たると乾燥して枯れてしまうため、エアコンから少し離れた場所に置きましょう。

越冬させるポイント③:日当たり

パキラは日光を好む植物。日陰でも育ちますが冬も明るい場所に置くことで、枯れることなく越冬できます。

冬場の日光なら、窓辺でしっかり当てても大丈夫

冬場の直射日光は夏と違い、葉焼けの心配がありません。そのため日中は暖かい窓辺に置くと、日光浴ができて元気な状態を維持できます。

窓辺周辺の気温だけは常に確認しておく

冬になると朝晩の窓辺は冷気が入ってくるため、気温が下がりすぎていないか確認しましょう。冬の夜間は窓辺から離しておくと安心です。日中でも外出して室内が冷えると窓辺の温度も下がるため、暖かい明るい場所に移動しておくといいでしょう。

【もしもの場合】冬に多いパキラのトラブルと対処法

冬に発生しやすいパキラのトラブルと対処法を紹介します。

パキラの葉が下を向く=すぐに水やりを行う

パキラの葉が下を向くときは「水枯れ」の状態。水枯れが起きると葉が下を向くだけでなく、葉っぱが茶色くなったり折れたりします。水枯れが起きたら、すぐに水をたっぷり与えましょう。ただし受け皿に流れた水は、捨てておきます。 一度たっぷり水やりをしたら土の状態を観察して、完全に乾いてから2~3日後に再度水やりをしましょう。枯れてしまうからと焦って水やりの間隔を狭めては、根腐れしてしまうため注意が必要です。

パキラの葉が落葉=暖かい場所に移す

パキラの葉が落ちてしまうときは、寒さで弱っている状態。5℃以下にならないよう、日光が当たる暖かい場所に移動しましょう。窓辺に冷気が入る場合も、冷え込んでいないか注意して時間帯によって場所を移動するなどの工夫が必要です。

受け皿や土から異臭がする=根腐れを起こしている可能性

受け皿や土から異臭がする場合は、土の水はけが悪く根腐れを起こしている状態。冬場の水やりは乾燥気味がポイント。冬は土の状態を観察しながら、完全に乾燥してから水やりをします。また水やりをしたあとの受け皿の水は、捨てて清潔な状態を保ちましょう。 根腐れの症状が軽い場合は、暖かい風通しのよい場所に移動し土を完全に乾かすことで復活できます。葉が黒くなったり幹がブヨブヨしている場合は、一部でも元気な部分があれば植え替えや挿し木で復活させることが可能です。

パキラの屋外栽培に関してよくある質問

パキラの屋外栽培に関するよくある質問にお答えします。

Q. 雨が降っている日は、パキラは屋外に出しておいても大丈夫ですか?

A,雨風の強い日は、室内に移動しましょう。 鉢植えのパキラは葉が大きく、雨や風で倒れやすい植物です。鉢ごと倒れてしまうと枝が折れたりする可能性も。雨が降る場合は雨風の当たらない場所か、一時的に室内に移動しておきましょう。

Q. パキラを屋外で栽培していますが、どんな病気や虫の被害にあいますか?対策はありますか?

A,屋外では毛虫、コガネムシなどの被害に遭いやすいです。 ハダニやアブラムシなど室内でも発生する害虫の他に、屋外では葉を食害する毛虫や土の中の根を食すコガネムシの幼虫の被害に遭いやすいです。毛虫は葉の見た目を悪くするだけでなく、生育にも影響を及ぼします。人に触れると痒みや湿疹の被害にも合うため、注意が必要。コガネムシの幼虫が土の中に発生すると、根を食し枯らしてしまいます。 害虫は気温と湿度が高いと発生しやすくなります。梅雨時期などはとくに風通しのよい場所に置き、水のやりすぎにも注意しましょう。日光浴やこまめに受け皿の水を捨てることも大切です。

Q. パキラに霜が降りていることがありますが、何か対策はありますか?

A,霜が降りる季節は、室内に移動しましょう。 寒さが苦手なパキラは霜が降りると弱って枯れてしまいます。気温が低くなる前に室内に移動しておきましょう。

パキラを屋外で育てる基本的なケア方法とポイントを解説!越冬も可能にのまとめ

今回は屋外でのパキラの育て方について解説しました。 パキラを屋外で育てるポイントは
  • 夏のパキラは直射日光に1日中当てない
  • パキラは風通しのよい暖かい場所に置く
  • 水やりは夏はたっぷり、冬は乾燥気味にする
  • 冬は肥料を与えなくてもよい
  • パキラは定期的な植え替えが必要
  • パキラを剪定して形を整えて、害虫や病気を予防する
  • 冬は暖かい室内に移動する
でした。 室内のインテリアでけでなく、玄関やお庭を華やかにするためにパキラのグリーンは最適です。パキラの特徴を知って正しい育て方をすることで、枯らすことなく成長させることができます。 紹介した管理方法でパキラの苦手な冬も乗り越えることができれば、次の夏もあなたのお庭の素敵なグリーンとして活躍してくれるでしょう。 東京寿園ではパキラ以外の植物についてもたくさんの記事を掲載しております。ぜひご覧ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。