テーブルヤシの育て方!ケア方法やコツまで一挙解説

テーブルヤシの育て方!ケア方法やコツまで一挙解説
記事内に商品プロモーションを含む場合があります  #PR

目次

ミニサイズのヤシ科の植物であるテーブルヤシ。リゾートの雰囲気を漂わせてくれる涼しげな印象を持つ観葉植物で、テーブルや棚の僅かなスペースに置けるため、とても人気があります。 しかし、「育ててみたいけど、枯らせてしまいそう。」「管理やお手入れが大変なのかなぁ。」と感じる方もいるのではないでしょうか。 そこで、今回この記事では、テーブルヤシの育て方について、以下の内容をご紹介します。
  • テーブルヤシの季節ごとに適した置き場所
  • 水やりのタイミング
  • 植え替え・株分け・剪定・ハイドロカルチャーへの植替え方法
  • 葉水の効果
  • 肥料や活力剤の使用について
この記事を読むことにより、きちんとしたお手入れや育て方を理解し、初心者でもデーブルヤシを枯らすことなく元気に育てることができるでしょう。 是非、最後までお読みいただき、参考になれば幸いです。

テーブルヤシってどんな観葉植物なの?

テーブルヤシは別名、チャメドレア・エレガンスと言います。南国のトロピカルな雰囲気を味わることができると同時に、葉が細く、スタイリッシュな形をしている観葉植物なので、置くだけでおしゃれな空間を演出することができます。

比較的小さいサイズの観葉植物

 ヤシ科の植物というと、大変大きいイメージがありますが、デーブルヤシは名の通り、テーブルの上に置ける、高さ10cm50cmの卓上サイズが多く出回っています。生長そのものがゆっくりのため、あまり大きくなり過ぎない観葉植物を好む方にピッタリです。

最近では100均でも手に入る

テーブルヤシは、100均やホームセンターなどの園芸店で販売されていて、とても手に入りやすい観葉植物です。育て方や栽培方法が簡単で、初心者でも育てやすいことから人気が高まっています。

テーブルヤシの育て方のポイント①:置き場所

テーブルヤシの育て方のポイントとして、季節ごとに適した置き場所を紹介します。

夏は【半日陰】の場所に置く

夏は日差しが強いため、特に注意が必要です。

直射日光に当たりすぎると葉焼けを起こす

 比較的明るい場所に置こうと意識し、直射日光の当たる場所に置いてしまうと、返って葉っぱの色が茶色くなり、葉焼けを起こしてしまいます。枯れる原因になってしまうので、日当たりが良すぎる場所に長時間置くのは避けましょう。

カーテン越しの優しい光に当てることがポイント

 おすすめの置き場は、カーテン越しの柔らかい日差しが当たる場所がベストです。直射日光を避けた、室内の明るい場所に置くようにしてあげると葉焼けすることを防げるので安心です。

冬は【最低気温5℃】を下回らない室内に置く

テーブルヤシは寒さに弱いので、育て方の注意点とし、安心して冬越しできるように暖かい場所に置くようにしましょう。

曇りがちな冬でもテーブルヤシは耐えることができる

耐陰性があるため、室内でも育てやすい観葉植物です。しかし、あまりにも日当たりが悪すぎると、葉は元気が無くなり、艶やハリも無くなってしまいます。健康な株の育てるために、なるべく明るい場所に置いてあげた方が生き生きと生長しますので、心掛けてあげてくださいね。

日中は暖かい窓辺でも、朝晩の冷え込みには注意!

冬の窓辺は、日中は暖かくても、朝晩はとても冷え込みます。冷気で枯れることが無いように、必ず、気温5℃以上の場所に置いてあげると安心です。屋外で育てている場合は、冬場だけ暖かい室内に移動し、大切に育ててあげましょう。 冷え込む時期の育て方にはとても注意が必要ですね。

テーブルヤシの育て方のポイント②:水やり

次に、テーブルヤシの育て方において、水やりのポイントをご説明します。 

春~夏の水やり

水やりは、朝や夕方の涼しい時間帯に水やりをするようにしましょう。特に、夏場の日中、暑い時間帯に行うと、鉢の中が高温になり、煮えたような状態になって株がダメになってしまうので注意してくださいね。

土の表面が乾いてから鉢底から漏れるまで与える

暖かい季節は、土の表面が乾いたら鉢から水が流れるくらい、たっぷりと水やりをしてください。受け皿を使用している場合は、根腐れ予防として、受け皿の水をしっかり捨てるようにしましょう。

水切れになりがちなので要注意

テーブルヤシは、多湿を好む性質の観葉植物ですので、しっかりと水やりをすることを意識してください。夏場は生育旺盛でぐんぐん水を吸い上げます。水切れになって枯らせてしまわないように注意してくださいね。 

秋~冬の水やり

冬は休眠時期に入ります。寒い時期の水やりは頻度を下げましょう。

気温が10度以下になったら、乾燥気味に与える

寒くなり、気温が10度以下の時期の水やりは、土が乾いたら23日置いてから水を与えるようにしましょう。 やや断水気味にし、根腐れを防ぐことができます。葉が乾燥して元気が無い時は、葉水をしてあげると効果的です。

与える水は常温にしたものを与える

水が冷たすぎると株が弱ってしまいますので、真冬は常温の水を与えるようにしてくださいね。元気に育ててあげるために、水は欠かせないものですが、温度にも注意が必要ですので覚えておきましょう。 季節ごとの水やり方法をお伝えしましたが、水やりは時期によって与え方が異なりますので育て方の基本として頭に入れておくことが重要です。

テーブルヤシの育て方のポイント③:肥料や活力剤

ここからは時期ごとの肥料や活力剤の使用方法について説明します。

5月~10月はテーブルヤシにしっかり肥料を与えよう

丈夫に育てるために春から秋( 5月~10)の生育期にはしっかり肥料を与えましょう。

①固形肥料を2カ月に1度与える

肥料を与える目安として、緩効性の固形肥料の場合は2か月に1、株元から少し離して置いてあげましょう。肥料が効果を発揮し、 健康的で艶感のある濃緑な葉に育ててくれます。

②1~2週間に1度液体肥料を与える

液体肥料を与える場合は、適切な濃度に希釈した液肥を、頻度としては1~2週間に1度、与えるようにしましょう。説明書に記載されている希釈濃度を事前にきちんと確認してくださいね。

11月~4月は肥料の代わりに活力剤が有効!

冬は寒さで成長が止まるので、肥料はストップしましょう。

成長が止まる冬の肥料は逆効果になる

冬の生長が緩慢なときに肥料を与えると、返って肥料焼けを起こしてしまう可能性があります。この時期は肥料を与えない方が無難です。 この時期は大きくはならないため、ゆったりと見守る感覚で育ててあげましょう。

元気がない時は活力剤や栄養剤を与える

どうしても元気が無くて気になる場合は、観葉植物用の活力剤や栄養剤を与えると良いでしょう。試してみると効果が期待できます。あくまでも、与えすぎないように気を付けてくださいね。

テーブルヤシの育て方のポイント④:水はけのいい土

テーブルヤシの育て方のポイントとして、水はけの良い土が最適です。 

初めての人は、市販の観葉植物の土でも大丈夫!

初心者には、市場で出回っている観葉植物の土が手っ取り早く、おすすめです。 園芸店だけでなく、100均でも販売されているので、とてもお手ごろで購入しやすいです。 

自分で土を配合してもOK!

自分で土を用意し、ブレンドしても大丈夫です。 この場合の配合は、赤玉土7:腐葉土2:パーライト1の割合で混ぜるのがテーブルヤシに適しています。

【大きくなったら】テーブルヤシを植え替えしよう

ここからはテーブルヤシの植替えについて紹介します。

植え替えに適したタイミング

テーブルヤシは生長が遅いため、頻繁に植え替えを行う必要はありません。目安としては2年に1度くらいがおすすめですが、様子を見て判断しましょう。また、植え替える際は、適した時期、タイミングで行うことが育て方のポイントとなります。

植え替えは5月~6月に行う

生育旺盛な時期の5~6月が植え替えに適しています。植え替え自体に植物に負担がかかる作業のため、ぐんぐん育つ育成期間であれば、ダメージがかかってしまっても回復することができます。

葉の茂り方と鉢のバランスを見ながら判断しよう

葉の茂り方に対して、鉢が小さく感じたら植え替えのタイミングです。鉢の大きさはひと回り大きいサイズが最適です。大きすぎてしまうと、水分を十分に吸い上げることができなくなり、土が湿った状態が続くことで根腐れを起こしてしまうので注意しましょう。 

植え替えの方法

植え替えに必要なものや鉢植えの手順について説明します。事前に準備し、正しいやり方を覚えておくようにしましょう。 

植え替えに必要なもの

  • 観葉植物用培養土
  • 鉢底ネット
  • 底石
  • 鉢(ひと回り大きいサイズ)

植え替えの手順

  1. テーブルヤシを取り出し、根に付いている土を優しくほぐしながら、3分の1程度古い土を落とす。
  2. 新し鉢の穴に鉢底ネットを敷き、底石を数㎝入れる。
  3. 鉢の3分の1ほど、培養土を入れる。
  4. 培養土の上にテーブルヤシを置き、株と鉢の隙間に土を入れ、9割ほど土を入れて固定する。
  5. 鉢底から水が流れるくらいたっぷりと水やりをする。
※植え替え後は1週間ほど、あまり日に当て過ぎないようにしましょう。屋外に置く場は日陰に置くようにしてください。

【大きくなったら】テーブルヤシを株分けしよう

テーブルヤシの株分けについて、適した時期や手順を説明します。

株分けってなんですか?

テーブルヤシは株を分けて簡単に増やすことができます。一般的に、数株一緒に売られていることが多いため、分けて増やすことが可能です。葉の茂りが気になってきたら株分けをして楽しんでみてはいかがでしょうか。

株分けに適したタイミング

 大きくなりすぎて調整したい、葉っぱのボリュームを調整したと感じたとき、株分けをすることをおすすめします。バランスを調整し、お好みのサイズで飾って楽しむことができますよ。

5月~8月の生育旺盛な期間にする

暖かい、58月の生育旺盛な時期にするのがベストです。株を分けることにより、多少、傷がついてダメージを受けることがありますが、この時期は成長期であるため、早い段階で回復することができます。

購入したタイミングで株分けしてもOK

 良く売られているテーブルヤシのほとんどは、数株一緒になって販売されています。このタイミングで株分けして増やしてあげても問題ありません。数カ所に置いてインテリアグリーンを楽しんだり、お裾分けすることも可能ですよ。

株分けの方法

それでは、株分けの方法について説明します。 

株分けに必要なもの

  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • 観葉植物用の土
  • 分ける数分の鉢(元の鉢のサイズかひと回り小さいサイズがベスト)

株分けの手順

  1. 用意した鉢に、鉢底ネットを敷き、鉢底石を敷き詰めます。
  2. 土を鉢の3分の1まで入れます。
  3. テーブルヤシを取り出し、根に付いた土を優しく揉んで取り除きます。
  4. 根を傷つけないようにテーブルヤシを手でやさしく引っ張って分けます。
  5. 分けたテーブルヤシの株を鉢の中心に置き、土を入れ固定します。
  6. 鉢底から水が垂れるくらいたっぷりと水やりをします。

【大きくなったら】テーブルヤシを剪定しよう

テーブルヤシの剪定について紹介します。

剪定は5月~10月に行う

 剪定は510月の暖かい時期から寒くなる前までに行うのがおすすめです。 葉の通気性を良くしたい場合や、ボリュームを調整してバランスを整えたい場合は、剪定よりも株分けの方が適しています。

テーブルヤシの剪定は、細心の注意を払いながら行う

基本、古くなった葉を切り落とすだけで十分です。しかし、カットする際は、葉の内側から出ている新芽を傷つけないように注意してくださいね。生長点の部分を切ってしまうと新芽が出なくなってしまいますので、葉が展開し終わったかどうかを必ず確認してから剪定するようにしましょう。

【様子がおかしい】テーブルヤシが枯れる原因と対処法

「ここ最近、テーブルヤシの調子がおかしい」、「枯れてしまったのかなぁ」、「育て方がおかしいのかなぁ。」と感じたことはありませんか。ここで、枯れてしまう原因と対処法をお伝えします。育て方の要点とし、是非、参考にしてみてくださいね。

テーブルヤシにとって寒い環境で育つ

テーブルヤシは寒さが苦手です。気温が5℃以下になると、枯れてしまう可能性がありますので、冬場は室内の暖かい場所に置いて管理してあげるようにしましょう。また、テーブルヤシは、冬はほとんど生育しないため、やや乾燥気味に育て、根腐れを防ぐように心掛けてくださいね。

テーブルヤシの葉に直射日光が当たる

耐陰性がある観葉植物で、直射日光に弱く枯れてしまいます。強い日差しが当たらないように、明るい日陰か、室内の場合はレースカーテン越しの柔らかい光が当たる場所が最適です。

冬場に過剰に水を与えて根腐れを起こす

冬場は生育がほぼ止まるので、水を与えてもあまり水を吸い上げないため、土が湿った状態が続きます。そして、土の環境が悪くなり、根腐れを起こしやすくなります。乾燥気味に育てるくらいが丁度良いので、水の与えすぎには注意しましょう。 

テーブルヤシが病害中の被害にあう

テーブルヤシは、ハダニやカイガラムシなどの害虫被害にあうことがあります。害虫により、葉から栄養分が吸い取られ病気になり、枯れてしまう原因になります。日ごろから定期的に観察し、見つけたら早めに駆除するようにしましょう。

【簡単】鉢植えからハイドロカルチャーに植え替え!

テーブルヤシの育て方で、土で栽培する方法以外に、ハイドロカルチャーで育てることも可能です。とてもオシャレ感が増し、清潔感があり、日ごろのお手入れが簡単なので、インテリアグリーンとして人気を集めています。

まず【ハイドロカルチャー】って知ってますか

ハイドロボールという人口の土を使用した観葉植物の育て方のことをハイドロカルチャーと言います。土を使用しないため、コバエが湧きにくく、無菌・無臭で室内でも清潔で安心して楽しむことができます。

ハイドロカルチャーに植え替える方法

土からハイドロカルチャーに鉢植えする方法をお伝えします。

土から移植するときに必要なもの

  • 透明な容器
  • ハイドロカルチャー用土
  • 根腐れ防止剤

土から水に移すときのやり方

  1. 容器に根腐れ防止剤を入れる。
  2. ハイドロカルチャー用土を4分の1ほど入れる。
  3. 鉢から株と取り出し、優しく土を取り除く。
  4. 容器に株を置き、ハイドロカルチャー用土を入れ固定する。

【必見】テーブルヤシへの葉水は効果絶大!

乾燥に弱いテーブルヤシには葉水が打って付けです。葉水は乾燥予防以外にも様々な効果が期待できますので葉水の役割について詳しく解説します。

よく聞く【葉水】って知ってますか

観葉植物の葉っぱに水を吹きかけることを「葉水(はみず)」といいます。霧吹きと同じ事を指します。観葉植物をの育て方・お世話の仕方として重要な役割を果たしますので活用してくださいね。

葉水を行うメリット

葉水には多くのメリットがありますのでご紹介します。葉水は育て方の要点のひとつとして押さえておくことをおすすめします。

葉の表面のホコリを落とせる

 葉水を行うことで表面のホコリを落とし、清潔で綺麗な状態を保つことができます。霧吹きでたっぷりとかけてあげると艶感が増し、見た目が美しくなります。ホコリが積もると光合成ができず、生長が鈍くなりますので、植物の健康維持と、掃除の一環として葉水を行うと良いでしょう。

葉が乾燥するのを防ぐことができる

葉の乾燥を防ぐので、生き生きとし、ハリのある元気な葉の状態を維持することができます。特に冬場はエアコンによる乾燥で枯れてしまうことがあるため、葉水を行ってあげるととても効果的です。

病害虫の予防になる

葉水は観葉植物を枯らせてしまう原因となる病害虫の、ハダニやアブラムシなどの予防につながります。目安として1日1回、毎日行うと良いでしょう。万が一、病害虫を見つけたら葉や茎が病気になってしまうため、早めに駆除してくださいね。

テーブルヤシの育て方に関するよくある質問

テーブルヤシの育て方に関して、よくある質問についてお答えします。

Q. 100均で買ったテーブルヤシは植え替えが必要ですか?

A,新しい鉢に植え替えて、テーブルヤシが健康に育つ環境にしてあげた方が方が無難です。 この時、ひと回り大きいサイズにしてあげるようにしましょう。大き過ぎてしまうと一度に水分を吸い上げることができず、根腐れの原因となってしまうため注意してくださいね。

Q. 屋外の直射日光を避けていたら葉色が悪くなってきました。日光不足になったんでしょうか?

A,耐陰性はありますが、暗すぎてしまうと成育が悪くなってしまい、葉が変色したり、貧弱な株になり、枯れてしまう原因になります。 屋外では明るい日陰に移動させるか、室内の明るい場所や直射日光が当たらないレースカーテン越しの光が差し込む場所に移動してあげることをおすすめします。

Q. 苔玉の水やりは水をかけるような感じで与えても大丈夫ですか?

A,苔玉を持って軽くなったら水につけるようにしましょう。 夏場は12日に1回、それ以外は23日に1回が目安です。 育て方の種類として苔玉は、和の雰囲気を演出してくれるため、人気が高まっています。

テーブルヤシの育て方!ケア方法やコツまで一挙解説のまとめ

ここまで、デーブルヤシの育て方についてのポイントや注意事項をお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。 環境を整えてあげれば、初心者でも簡単に育てることができる観葉植物であることはお分かりいただけたと思います。 この記事でのポイントは以下の通りです。
  • 直射日光を避けた明るい場所に置く。寒さに弱いため、冬場は5℃以上の場所に置くようにする。
  • 水やりは夏場は土が乾燥したらたっぷりと、冬場はやや乾燥気味に育て、水を与えすぎないように注意する。
  • 植え替えや株分けの際の鉢のサイズは、根腐れ予防のため、大き過ぎる鉢は選ばない。
  • 葉水を毎日し、乾燥や害虫予防をする。
  • 肥料や活力剤は基本与えすぎない。冬は不要。
テーブルヤシが生長が緩やかなので、あまり大きくさせたくない、なるべく小さく育てたい方にピッタリですね。インテリア性が高く、お手軽に栽培できるので、是非、取り入れて正しい育て方を参考にながら飾ってみてはみてはいかがでしょうか。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENでは他にもたくさんの観葉植物に関する記事をご用意しておりますので、ご覧いただければと思います。