【ズバッと】パキラの剪定で切る場所を紹介!手入れや育て方も一挙紹介

【ズバッと】パキラの剪定で切る場所を紹介!手入れや育て方も一挙紹介
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目次

ひとの掌のような葉をもつ「パキラ」は、その可愛らしさと育てやすさから、園芸初心者にも人気な観葉植物です。愛情あふれるお手入れで元気に育ったパキラも、時間の経過に伴い、どうしてもバランスの崩れや間延びが目立ってくるようになるものです。 そう、髪の毛のケアと同じで観葉植物も定期的な剪定が必要なのです。そうはいったものの、1度切ったらなかなか元に戻らない怖さは髪と同じで、思い切ったカットに二の足を踏みがちな方も多いのではないでしょうか? そこでこの記事では,
  • パキラの剪定の目的とその効果
  • 剪定に最適な時期&剪定を促すサイン
  • 剪定に必要なアイテム
  • パキラの剪定手順
  • 切る場所や注意点
  • 剪定後のお世話のやり方
  • 剪定した葉や枝の活用法
についてご説明いたします。 剪定のノウハウを身につけ、パキラと末長くお付き合いするテクニックを磨きましょう!!

大きくなったパキラは剪定しよう

大きく育ってくれたパキラに感謝をしつつ、これからも末長く付き合うために、古い葉や枝は思い切ってカットしましょう。大丈夫、あなたの植物はもう次の準備を始めています。新たに芽吹いた新芽を、また大きくすれば良いのです。

育てやすさが人気のパキラ

熱帯の中南米が原産のパキラは、寒さ・暑さに強く、育てやすさが人気の観葉植物です。枯らす心配の少ないパキラですから、初心者の方でも簡単に大きく育てることが可能です。

しかしパキラは成長速度の早い観葉植物

パキラは、その生命力の強さからも窺えるように、1年で50〜70cm伸びると言われている程、かなり成長速度が早い植物です。伸びすぎてしまった幹や枝、密集した葉っぱは、インテリアとしての美観を損なうだけでなく、パキラにとっても不健康です。パキラの成長速度であれば、仮に思うような剪定が出来なかったとしても、またすぐに新芽を芽吹いてくれるので、ウジウジ思い悩む必要はありませんよ。

パキラの剪定する場所やその後のお世話まで紹介します

一念発起、剪定する事を決めたあなたが取るべき行動は、正しいパキラの剪定方法を知ることです。パキラの切る場所や切り方のコツ、剪定後のケア方法を学んで、実践的な剪定ノウハウを身につけましょう。

そもそもどうして剪定が必要なのか?

観葉植物にとって剪定は、見た目を整えるだけでなく、植物の成長の促進にもつながると言われています。そこで、具体的にどのような理由で剪定が必要なのか詳しくご説明いたします。

パキラに剪定が必要な理由

パキラに剪定が必要な理由は、外見上の理由と、植物の生育上の問題の両面があります。不恰好な葉や枝をカットすることは、パキラを元気に育てることにも繋がるのです。

成長して全体的な形が不格好

枝葉や幹を伸ばしっ放しにしていると、樹形のバランスの悪いパキラになりがちです。剪定をすれば見た目がすっきりとし、シルエットの美しい観葉植物に。また高くなり過ぎた幹や、横に広がり過ぎた枝葉を切ることでコンパクトな株に仕立てられます。

葉が密集して、日当たりや風通しが悪い

枝葉の数が多くなって密集すると、植物全体の日当たりが悪くなり、光合成が上手くできなくります。とりわけ幹も太く育てたいパキラの場合、根株が葉の陰になってしまうのは好ましくありません。また、複雑に密生し風通しの悪くなった植物は、湿気が溜まりやすく、病害虫の温床となってしまうリスクもあります。剪定をすることで病害虫による二次災害を防ぎ、管理の手間も楽になりますよ。

パキラの剪定方法は大きく分けて2種類

剪定の目的や植物の生長の進捗具合によって、剪定方法は2種類に大別できます。

【切り戻し】:間延びした葉や伸びすぎた枝を整える切り方

「切り戻し」とは伸びすぎた枝葉を切って短く揃え、株のサイズを小さくする剪定方法です。 こうすることで、単に形を整えるだけでなく、葉や枝が減ることで内側の新芽や幹まで日光が当たるようになり、植物全体の生長を促す事ができます。

【丸坊主】:幹ごとばっさり切って樹形を整える切り方

「丸坊主」とは、枝を根本からすべて切り落とす剪定方法です。育ち過ぎて崩れた樹形を1度リセットし、好みの形で育て直すことができます。 また、本来葉っぱや枝にいく栄養が株元の幹だけに集中し、中心から回復して元気になる効果もあります。

パキラの剪定する場所をまずはイメージする

伸び過ぎた枝葉をなんとなくで切っていくと、切り詰め過ぎたり、透かし過ぎたりしてパキラの樹形が思うように整わないことがあります。まずは、理想の高さと幅のライン、木の樹形を決めてから切るようにすると、失敗するリスクも減ります。カッコ良く見せるには余白や間を意識すると上手くいきますよ。

剪定スポット①:極端に突出しているところはないか?

パキラの上や横に、ヒョロヒョロと枝の節目の間隔が長くなっている部分(徒長)がありませんか?こういった場所はバランスの崩れの最たるものですので、真っ先に剪定すべき場所となってきます。

剪定スポット②:葉が密集しているところはないか?

葉が上下で重なりあっている箇所を探してください。葉の密な構造は、上の葉が下の葉に対し影を作るので、日当たりにムラを作ってしまいます。また、風通しが悪くなったり、ホコリが溜まる原因にもなります。

剪定スポット③:病害虫の被害で葉が変色しているところはないか?

葉が白っぽくなっていたり、黒ずんでいる箇所はありませんか?そういった部分は、「カイガラムシ」「ハダニ」といった、病害虫の被害に遭っている可能性があります。部分的な被害は薬剤などで対処する事もできますが、広範囲に病気が進行している場合は切り落とす方が早いです。

パキラの剪定では【成長点】がポイント!

パキラの枝や幹を途中で切る、切り戻し剪定をするときは、「成長点」を意識しながら剪定していくのがコツです。

まず成長点って知ってますか?

「成長点」とは幹や枝の表面にある節の(ポコっと出っ張っている)部分です。
  • 細胞分裂が頻繁に行われている場所=成長点

成長点の【上側】で切るとそこから新しい新芽が出てくる

パキラは成長点から新たな枝葉を伸ばすので、剪定するときはこの成長点から2cm上くらいの位置で切りましょう。成長点を気にせず剪定を行うと新芽が出づらくなり、樹形が整うまで時間がかかるので注意してください。

成長点の【下側】で切ると不要な枝葉をカットできる

不要な枝を間引く場合は、この成長点を残さないようにできるだけ分岐の根元から切ると、同じ場所から枝が伸びなくなります。

パキラの【切り戻し】にベストな時期と方法

パキラの切り戻し剪定はいつ行えば良いのでしょうか?比較的、生命力の強いパキラは休眠期の冬を除けば、大体どの時期でも旺盛に新芽が出ますので、特に神経質になる必要はないのですが、出来ればパキラの生育サイクルに合わせた無理のない剪定を心掛けたいものです。切り戻し剪定にベストな時期は以下の通りです。

切り戻しは5月~7月の成長期に行うこと

パキラの切り戻し剪定は、5月下旬~7月上旬に行うのがベストです。この時期は生育が旺盛になるため新芽も吹きやすく、ある程度思い切ってカットしても2〜4週間位で青々とした葉が豊かに茂るようになります。

パキラの切り戻しの方法

いよいよ、切り戻し剪定の実践です。この際、剪定ばさみは可愛いものを新調するのがおすすめです。剪定に対するモチベが上がり、恐怖心が払拭できます。

切り戻しに必要なもの

  • 剪定ばさみ
  • 手袋
  • 癒合剤(切り口の傷の治りが早くなる薬剤)
  • アルコール消毒液
  • ティッシュ

切り戻しの手順

  1. あらかじめ完成形をイメージする(絵に描いたり、お手本になる写真を参考にする)
  2. 剪定ばさみをアルコール消毒液で消毒する
  3. 間延びした上に伸びる枝を切る
  4. 枯れている枝は生えぎわから切り落とす
  5. 勢いよく外側や内側にのびる枝を、完成イメージに合わせてきりそろえる
  6. 絡み合っている枝があれば、どちらかを生え際から切る
  7. 切り口から出る樹液をティッシュで拭き取る
  8. しっかり乾燥させてから癒合剤を塗る

パキラの【丸坊主】にベストな時期と方法

「丸坊主」剪定にも最適な時期があります。とりわけ枝葉からの光合成が望めなくなる丸坊主状態においては、剪定する時期を間違えると再生までに要する時間が長くなってしまいます。

時期は切り戻しと一緒で5月~7月の成長期がベスト!

切り戻し同様、丸坊主にするのも、パキラの成長期の5月〜7月がベストです。遅くとも9月頃までにはカットし終え、植物の再生を経たのちに来るべき休眠期の冬に備えましょう。

パキラを丸坊主にする方法

パキラを丸坊主にする事自体は難しいことではありません。成長点を活かしながら、枝を全部切り落とします。仮にいくつかの成長点を切り落としてしまっても、新たに成長点は出て来ますのでそれほど神経質になる必要はありません。寧ろその後のアフターケアに気を配るようにしましょう。そのための肥料のあげ方や水やりのポイントは後述します。

丸坊主に必要なもの

  • 剪定ばさみ
  • 手袋
  • 癒合剤
  • アルコール消毒
  • ティッシュ

丸坊主にする手順

  1. 剪定ばさみをアルコール消毒する
  2. 全ての枝を切り落とす
  3. 切り口から出た樹液をティッシュで拭き取る
  4. しっかり乾燥させてから癒合剤を塗る

パキラの切り戻しや丸坊主で注意したいこと

主に病原菌対策の観点から、パキラの切り戻しや丸坊主で注意すべき点を挙げます。

剪定や丸坊主には清潔なハサミを使うこと

剪定する際には通常のハサミではなく剪定ばさみを使ってください。そうする事で切断面も綺麗にスパッと切れます。また、剪定する前には必ずアルコール消毒液で殺菌するようにしましょう。

丸坊主では綺麗に幹を切らないと雑菌で腐ることもある

丸坊主にすること自体は簡単ですが、カットする枝は繊維を綺麗に裁ち切ることが肝心です。というのも鈍い切り方で断面の繊維を傷つけてしまうと、そこから雑菌が侵入して腐敗しまうことがあるからです。

同じパキラを何度も丸坊主にするのは控える

パキラの寿命は原生林で100年、鉢植えでも育て方次第では50年育てられると言われています。それを裏付けるように弱った状態からの再生能力も凄まじく、剪定の限界はいかばかりか測り難いものがあります。ただし、何度も丸裸にするのは観葉植物本来の鑑賞という目的からは逸脱していると思われます。丁寧に間引く事で美しい樹形は十分保てるはずです。よって、大幅に樹形を変えたい場合以外では無闇に丸坊主にするのは避けましょう。

パキラ剪定後の手入れや育て方の基本

ただ切るだけで終わらないのが園芸です。剪定したら最後まで責任を持って管理し、マメなお手入れでパキラの再生を促しましょう。

置き場所を決める際のポイントは2つ

剪定後のパキラをどこに置くかは、その後の再生への道筋を楽にするか険しいものにするかの分かれ道です。次の2点に気をつけて、出来るだけ効率よく植物の成長を促しましょう。

ポイント①:日当たりはいいか

切り口に癒合剤を塗った後は、日光の当たる場所に移動させましょう。日光に当てることによって観葉植物の成長を促し、元気な新芽を出してくれるようになります。特に普段あまり日当たりの良くない場所で生育されている方は、数時間だけでも良いのでパキラを外に連れ出して、日光浴をさせてあげるといいでしょう。ただし、真夏など日差しが強い時期に直射日光を当てすぎると葉焼け(葉の葉緑体を破壊し光合成が出来なくなること)を起こしてしまう可能性があります。外に出す場合は、軒先などの半日影に置くようにし、直射日光が当たるのを避けましょう。室内に置く場合でも、レースのカーテン越しに置くなどして直射日光を避ける工夫をしてあげると良いですよ。

ポイント②:風通しはいいか

葉の数が減ったパキラは、一時的に蒸散(葉から水分を放出すること)のバランスが崩れた状態となります。いわば、根から吸い上げた水を吐き出す先の葉っぱがなくなった状態と考えてみてください。こういった場合、乾燥を好むパキラの土質が水分過多になってしまう恐れがあります。そういった事を回避するために、風通しのいい場所に植物を置くようにすることがポイントとなります。また、風通しの良い環境は、植物の葉にある光合成や呼吸をおこなうための気孔の開閉を促進してくれる効果もあります。具体的には、
  • 室内を閉めきらないよう窓を網戸にする
  • サーキュレーターを使って空気を循環させる
などの工夫をしてあげると室内の通気性を保てると思いますよ。

水やりは土が乾燥してから鉢底から漏れるまで与える

水やりのポイントは、土が完全に乾き切ってからお水やりを行うことです。というのもパキラはもともと乾燥に強い植物です。水分過多は根を弱め、根腐れの原因となります。一度にあげる量は鉢底から水が滴るくらいたっぷりと。次にお水をあげるのも再び土が渇ききるまで待ちましょう。

剪定直後の肥料は控えましょう

剪定直後は肥料を控えてください。2〜3週間様子をみて、新芽が生えはじめて生育が安定してから肥料を再開するようにしましょう。その後の肥料の与え方は、まずはゆるやかに作用する固形肥料を使い土と根に栄養を与え、枝葉の生育が活発になったタイミングで即効性のある液体肥料に切り替えてあげると良いと思います。

剪定した枝や葉を挿し木にしてパキラを増やす

剪定したパキラの枝や葉の部分は、挿し木と呼ばれる作業で、新たに観葉植物として育てる事ができます。まさにどこを切っても捨てるところのないのがパキラの魅力です。

剪定した枝や葉でパキラを増やす【挿し木】を知ってますか?

挿し木とは、増やしたい植物の一部を切り取って発毛させ、別の株として植物を増やす方法です。挿し木が成功すると、最終的には木質化した幹を形成することも可能ですよ。

剪定した枝や葉を挿し木にする方法

実際に剪定した枝葉を挿し木にしていきましょう。挿し木は時間がかかる作業ですので、根気とパキラに対する愛情が必要です。

挿し木に必要なもの

  • 鉢に植えられたパキラ
  • 剪定バサミ
  • 3号くらいの新しい鉢、またはビニールポット
  • 挿し木用の土(赤玉土などの無菌で栄養分のない土)
  • コップ
  • 割りばし
  • 発根促進剤
  • 培養土(水はけの良いもの)

挿し木を行う手順

  1. 挿し穂にする元気な枝を選ぶ
  2. 挿し穂にする枝を10〜20cmの長さに剪定する
  3. 吸水効率を良くする目的で切り口を斜めにカットする
  4. 不要な蒸散を防ぐ目的で、葉は2~3枚残してあとは取り除く
  5. コップに水を入れて、挿し穂の切り口を1時間ほど水につける。 (*発根促進剤適量を水に入れておくと発根しやすくなる。入れなくても良い)
  6. 鉢に挿し木用の土をいれて、水で湿らせておく
  7. 挿し穂をさす真ん中の位置を想定し、土に割り箸で穴をあける
  8. 枝に残った成長点の節を1、2個ほど土に埋めるようにして挿し木をさす。
  9. 再度水やりをして、土と挿し穂を密着させる
  10. 2週間ほど発根(切り口から根がはえる)を待つ
  11. 発根した挿し穂を栄養たっぷりの培養土に植え替える
  12. たっぷり水やりをして、日当たりの良い場所で管理していく

剪定するパキラの切る場所についてよくある質問

主に切る場所にフォーカスを当てて、パキラの剪定に関する疑問にお答えします。

Q. 編み込みパキラが枯れてきたので剪定しようと思いますが、複雑に絡んで切る場所がないです。どうしたらいいですか?

A. 確かに編み込み状のパキラの剪定は難しいです。というのも編み込みにされたパキラの幹は、いわば鉢の中で栄養の奪い合いをしている状態です。よほどパキラにとって良い環境で管理しない限り、弱い株が負けて枯れてしまうのです。 枯れてしまった株は剪定して取り除くしかありませんが、編み込みになった幹が絡みあったままだと上手くカットすることが出来ません。幹が枯れて細くなり、すき間ができるまで待ってから剪定するようにしましょう。

Q.丸坊主で幹の真ん中あたりを切るのですが、また葉っぱは出てきますか?

A. はい、木質化した幹の真ん中で切っても葉は生えてきます。残した幹に成長点があれば、そこからの再生は比較的簡単に出来ますよ。

Q. パキラの剪定ついでに植え替えもしようと思います。パキラに負担がかかりそうですが、同時にしても大丈夫ですか?

A. 植え替えの適期であれば大丈夫です。むしろ植え替えで根をカットしたら、葉数を減らすために剪定をすることをおすすめします。というのも根を切ると水の吸い上げ量が少なくなるので、蒸散量を減らすために葉の枚数を減らし水はけを良くする必要があります。

【ズバッと】パキラの剪定で切る場所を紹介!手入れや育て方も一挙紹介のまとめ

いかがでしたでしょうか?パキラの正しい剪定場所を押さえる事で、単に樹形を整えるだけでなく、植物の再生サイクルにも繋がるということがよく分かっていただけたのではないでしょうか?要点をまとめると
  • 剪定の目的は樹形を整えることと植物の再生を促すこと
  • パキラは成長速度がはやい植物なので、剪定を恐れる必要はない
  • 剪定に最適な時期はパキラの成長期の5月〜7月
  • 剪定する際は完成後の樹形をイメージする
  • 切る場所は成長点を意識する
  • 剪定後のパキラは日当たりと通気性のいい場所で管理する
  • カットした葉や枝は、挿し木にして別の鉢で育てる事ができる
でしたね。定期的な剪定を心がけて、パキラの健康と美観を長続きさせましょう。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。