モンステラの新芽を出すため育て方や日頃の手入れまで徹底解説

モンステラの新芽を出すため育て方や日頃の手入れまで徹底解説
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目次

大きく切れ込みが入ったような独特な葉の形がインテリアに人気のモンステラ。夏を連想させるモチーフで、葉の形がデザインに使われることもあります。モンステラの「新芽」は見たことがありますか?くるくると丸まった状態で新芽を出すのが特徴的で、愛らしい姿をしています。 今回はモンステラの新芽についてをメインに解説していきます。
  • 新芽の特徴
  • 季節によってのお手入れ方法
  • 植え替えについて
  • 剪定方法
  • 新芽のトラブル
  • Q&A
「新芽が出ない…」「新芽が茶色い」などのトラブルがあった場合の対処法も紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

モンステラの新芽はたくさん出てくる

丸まった可愛らしい新芽を出すモンステラ。丸まった状態から少しずつ葉が開いて、生長していきます。最初の頃は、葉に切れ込みがなく、ツヤツヤした淡い緑色をしています。健康であれば、新芽は次々と出てきますが、不調だと出てこないことも。そんな新芽の特徴をご紹介します。

モンステラは生命力が強く、新芽がたくさん生える観葉植物!

モンステラはの部分からどんどん新芽を出します。生命力があり、気温が高くなる時期は生長が活発になり、新芽をたくさん出します。新芽がよくでる植物は、育てていて成長を実感できるので楽しいですね。

日頃のケアを怠ると芽が出ずに、モンステラが枯れる

植物の生長を支える日頃のケアは大切です。日光に当てること、水やり、置き場所等が悪いと、たくさん新芽を出すはずのモンステラの新芽が出ず、枯れていってしまいます。気温が高い生育期に新芽が出なければ不調の合図かもしれません。

新芽を枯らさずに元気に育てるコツや注意点を紹介

新芽を枯らさずに元気に育てるのに特別なケアは必要なく、日頃適したケアをしていれば問題ありません。生命力旺盛で、丈夫な植物なので、日当たりの良い置き場所、適した水やりでぐんぐん育ちます。 丈夫ですが、元々熱帯の植物なので暖かいところを好み、寒いところが苦手な性質があります。そのため季節ごとにお手入れ方法を変える必要があります。

そもそもモンステラの新芽はどこから生えてくるのか

新芽をつける場所は植物により異なります。モンステラの場合は、どこに新芽をつけるのか、どこから葉が増えているのか解説します。

結論:節の至る所から生えてきます

モンステラは、新芽を節のところにつけます。「」とは、茎から葉を出すところです。葉や新しい枝分けれする茎がでるところで、ぼこっと太くなっていることがあります。新芽は節のどこからでも生えてきます。新芽を出すとどんどん節が増え、植物が大きく成長します。

気根や根っこから出てくることもある

モンステラの特徴として「気根(きこん)」を出す性質があります。モンステラの茎から茶色い根のようなものがぶら下がるようにでてきます。これは、空気中の水分を吸収する役目があります。この性質をもつ植物はいくつかあり、土の水分が足りないと出てくることもありまが、モンステラの場合は元々の性質で、それだけ生命力が強い植物だといえます。新芽は稀に気根から出ることもあり、根から出てくることもあります。

新芽は比較的新しい葉から出やすい

新芽は生命力が旺盛な新しい葉からさらに新芽をだすことが多いです。新しい葉から新芽をだすことを繰り返し、植物が大きく成長していきます。

モンステラの新芽がたくさん出る日頃のケアを紹介

モンステラを健康に育て、新芽をたくさん出すための日頃のケア方法をご紹介します。温度により生育に影響がでるので、季節に合わせたお手入れが必要になります。

【日当たり】と【風通し】がいい場所に置くこと

モンステラは、うっそうとした熱帯のジャングルに自生する植物のため、日陰でも耐えられる耐陰性があります。しかし、日光はエネルギーを産生するのに必要で、日当たりの良いところに置くことで、葉色がキレイに丈夫に育ちます。直射日光には当てずに、日当たりの良いところに置きます。 植物にとって風通しの良い場所はとても重要で、風通しが悪い場所に置くと、がつきやすくなったり、カビがはえる原因になります。適度に空気が循環する場所に置くようにしましょう。モンステラの適温は15度~30度。15度以下になると弱ってしまうので、屋外に置く場合は注意です。 人と同じように急な温度の変化は弱らせる原因になります。室内、屋外と移動するときは、気温差がなるべく生じないタイミングで行います。もしくは移動するとき、環境の変化に慣れさせるように1日数時間ずつ移動させて、植物が順応できるように配慮しましょう。

春の置き場所

室内のガラス窓越しの日当たりがベストです。気温15度以上あれば屋外に出しても大丈夫ですが、植物に気温差を与えて弱らせないように注意が必要です。

夏の置き場所

室内のレースカーテン越しの日当たりが最適です。屋外は明るい日陰に置くようにしましょう。夏の直射日光葉焼けをおこし、傷めるので注意が必要です。

秋の置き場所

室内のガラス窓越しの日当たりが最適です。秋は気温が低下する日もありますので、屋外に置いている場合は気温15度以下になる前に室内へ移動するのがポイントです。

冬の置き場所

室内のガラス窓越しの日当たりが最適です。屋外は寒いため、外に出して日に当てることはやめましょう。

水やりの基本は、土が乾いてからたっぷり与えること

植物に水やりをする際は、土が乾いたのを確認してから、たっぷりと水やりをします。鉢の下の穴から水が出てくるくらい水をやり、受け皿の水は捨てましょう。受け皿に水が溜まったままだと、根腐れの原因になります。 また、土が濡れている状態で水やりしてしまうと、土が常に湿っている状態で、根腐れをおこして枯れてしまいます。植物を枯らしてしまう原因でとても多いので気をつけましょう。葉に霧吹きなどで「葉水」することで、葉からも水分を吸収し、葉の裏側にも霧吹きすることで虫がつくのを予防できます。

季節のよって水やりの頻度が違う

気温の変化に応じて、モンステラの生育状況も変わるので、水やりの量も変わりますぐんぐん成長する時期には、しっかり水を与え、成長が鈍くなる冬の水やりは頻度を少なくします。

春の水やり

日中の時間帯に土が乾いたら与える。土が乾く前に与えると根腐れなどを引き起こすことがあります。

夏の水やり

夕方など涼しい時間帯に土が乾いたら与える。午前中や日中の気温が高まる時間に水を与えると水やりした水の温度が一気に上がり、根を傷めることがあるので注意。夏場は生長が活発になりよく水を吸収します。水切れにならないように気をつけましょう。

秋の水やり

日中の時間帯に土が乾いたら与えましょう。葉水を行うと、葉が乾燥するのを防ぐことができるので効果的です。

冬の水やり

日中に土が乾いて5日前後してから与えましょう。冬は土が乾きにくく、植物が水を活発に欲さないため頻度は控えめにしましょう。気温が下がる夕方、夜の時間帯に水を与えると根が冷え弱る原因になるので注意が必要です。

肥料を使うと大きく育ちます

モンステラは丈夫で生命力が強いため、肥料がなくても育ちますが、より大きく育てたいときは肥料を使います。生長のスピードを速めることができます。持続性のある固形肥料、即効性のある液体肥料どちらか生長期の時期に与えると良いでしょう。

土は排水性のいいものを使う

モンステラの土は、水はけのよいものを使います。主に、観葉植物用に作られている土か、自分で土を配合して作るかになります。

初めての人は観葉植物用の土で大丈夫

観葉植物用の土でも十分です。ホームセンターなどでよく販売しています。

慣れてきたら土を配合してみるのもよし

モンステラの土は、赤玉7:腐葉土3の割合で作るのが一般的です。この割合が観葉植物に適した排水性の良い土になります。

成長が早いモンステラは植え替えを忘れずにする

モンステラの成長は早く、根も生長しています。植え替えをせずにずっと同じ鉢で育てていると生育不良をおこしてしまいます。どのような生育不良がおこるのか解説していきます。

モンステラに植え替えが必要な理由

モンステラの植え替えが必要なのは、以下のような理由があります。

土の中で根が詰まってしまい、枯れる原因になるため

水やりをしたときに、土に水の浸透が悪くなっていると感じたら、根詰まりをしている合図だといわれます。土の中で根がいっぱいになり、「根詰まり」をおこします。根詰まりをおこすと、根が必要な栄養分や水分を吸収できなくなり、生育不良をおこします。

養分が少なくなった土を交換するため

土の栄養を吸収しつくしてしまった土は、栄養がなく植物が弱ります。そのため、植え替えで土を変えることは栄養補給の意味もあります。根のトラブルは、植物全体に影響してしまうのです。

植え替えの時期は4月~8月が適している

4月~8月はモンステラの生育期です。この元気な時期に植え替えを行いましょう。

モンステラの植え替えのタイミング5選

  • 水やりしても土が水を吸収していかない
  • 鉢の底穴から根がでてきている
  • 葉や茎が成長し、鉢とバランスが悪くなっている
  • 根が地表に盛り上がって見える
  • 底穴から水がしみでてこない
これらが思い当たる場合は、根詰まりしている可能性が高いです。早めに植え替えをしましょう。

モンステラの植え替え方法

モンステラの植え替え方法をご紹介します。

植え替えに必要な材料や道具

  • 一回り大きい鉢
  • 新しい土
  • 底石、鉢底用ネット
  • シャベルorスコップ
  • 園芸用はさみ

植え替えの手順

  1. 新しい鉢に鉢底ネット、底石をしき、軽く土も入れておきます。
  2. 水やりを控えていたモンステラを土から取り出します。(水やりを控えて土をほぐしやすくします) 鉢を横にして優しくほぐしながら引き抜きます。根を傷めないように注意です。 土はほろほろ落とします。
  3. 黒っぽい根や長すぎる根だけ切ります。
  4. 新しい鉢にモンステラを中央に入れます。中央の位置や高さを確認しながら土を入れていきます。
  5. モンステラは、横に葉が大きく伸びるので、植え替え時バランスを保つのが難しい場合は、支柱をさして支えます。
  6. 鉢のふちの内側2.3cm下まで土をかぶせていきます。
  7. 土を入れ終わったら、たっぷりと水やりします。
植え替えが終わったら、半日蔭で一週間程度様子をみます。植え替え後の環境に慣れ、根が張るまで少し時間がかかるので、見守ってあげましょう。

大きくなったモンステラには剪定も必要

新芽を生長させ、大きくなってくると樹形をどんどん変えていきます。ときには、バランスが悪く倒れやすい状態になることもあります。そのためモンステラは、剪定が必要になります。

モンステラに剪定が必要な理由

モンステラは横に茎をのばし葉を広げるので、大きくなると広いスペースが必要です。バランスを整えて、好みの樹形にしていきます。

見た目や大きさを調整するため

横に広がるようにつけた葉や、密集して葉がついているときには、剪定しましょう。余分なところをカットすると形もスッキリし、置き場所に合わせて形を整えるとよりきれいに飾れます。インテリアとしても人気のモンステラは、剪定も大事です。

健康な株を保つため

傷んでしまっている葉は、そのままにせず、葉の根本からカットしましょう。カットしたところから、よく新芽がでてきます。傷んだ葉をとることで、健康な株を保つことができます。

モンステラの剪定は5月~8月に行いましょう

モンステラの生長期は5月~8月。この生命力旺盛な時期に剪定すると、新芽をつけ、より健やかに育ちます。

モンステラの剪定に必要なもの

園芸用ハサミが必要です。茎をつぶさないようにスパッと切れ味の良いものがいいです。サトイモ科であるモンステラの樹液には、シュウ酸カルシウムが含まれており、肌が敏感な人はかゆみがでたり、かぶれたりすることがあります。特に、サトイモ、長芋でかぶれやすい人はビニール手袋を準備しましょう。

モンステラの剪定手順

葉をおとす場合は、その葉の茎の根元から切り落とします。太い茎を切るときは、節と節の間のところでカットしましょう。気根が伸びすぎて見栄えが悪い場合は、多いところをカットしても問題ありません。長い気根は、鉢の土に置くように誘導します。

モンステラの新芽が出ない時の原因

生長期の時期なのに全然新芽が出ない…そんなときは、トラブルを抱えているかもしれません。新芽が出ない原因を見てみましょう。

原因①:日照不足

日照不足になると植物自体の元気がなくなってしまいます。モンステラの葉は日照不足になると歯が丸まってきます。そのような状態のときに、もちろん新芽がでるエネルギーはありません。まずは、適度に日光に当てて植物自体が健康になるようにしなければいけません。

原因②:水不足

必要な水分が足りておらず、弱っている可能性もあります。夏場はとくに水切れしやすいので、水をしっかり与えて様子をみましょう。

原因③:根詰まり

根詰まりをおこしているときも、新芽はでません。生育状況が悪化していくので、早めに植え替えを行いましょう。

モンステラの新芽が出ない時の対処法

植物がどのようなトラブルから新芽がでないのか状況を確認し、必要な対応をしていきます。

対処法①:たくさん水を与えてみる

土が乾いて水切れをしてるようなら、しっかりと水を与えます。少し時間を置くと、しなしなしていた葉が見違えるようにハリのある葉に回復します。回復するとすぐ新芽もでてくるでしょう。

対処法②:太陽の光にしっかり当てる

葉の色が悪くなっているときや、葉が丸まってきたときは日照不足と考えられます。適度な日光に当てて様子を見ましょう。葉の色が悪い場合も日光に当てることで回復することが多いです。

【豆知識】モンステラの新芽は徐々に濃くなる

モンステラの新芽は最初の柔らかく丸まった姿から、立派な葉に生長していく過程が面白い植物です。生命力と生長を実感します。

モンステラの新芽が最初は色が薄い黄緑色

新芽がでてきたときは、薄い緑色をしています。つやつやとした、柔らかい葉で傷つきやすいのが特徴です。この新芽がとても可愛いです。

徐々に色が濃い緑色になってくる

新芽が生長してくるにつれて、薄い緑色が濃い緑に変化して、立派な大きい葉へと生長します。新芽のときの柔らか葉が嘘のように、たくましくかたい葉になっていきます

くるくるしている葉も徐々に広がってくる

新芽の葉は、くるくると丸まっています。これもモンステラの新芽も特徴です。この姿からは、大きい葉に生長するイメージが湧きませんが、次第に葉は広がり、知っている葉の姿になってきます。この変化も面白いところです。

モンステラの新芽にあるよくある質問

モンステラの新芽についての疑問をまとめました。

Q. モンステラの新芽が茶色なんですが、枯れるんですかね?

A,茶色の部分は新芽を守っていた苞の名残だと考えられます。 役目を終えて苞は取れていきます。これは生育してくる中で、自然な現象なので心配ありません。

Q. モンステラの元気のない葉っぱは切ってしまっても大丈夫ですか?

A,切ってしまって問題ありません。 バランスが悪くなってきたり、傷んだ葉がある場合は、株を健やかに育てるために剪定必要になります

Q. モンステラの新芽を期待してたら、茎が茶色で枯れるのかなと心配です。大丈夫なんでしょうか?

A,モンステラの茎が茶色く変化するのは、自然現象です。 気根という茶色の根のようなものが茎から伸びてきますが、これもモンステラの特徴です。気根が、伸びてきたら土に誘導して入れてあげてください。

【新芽】モンステラの新芽を出すための基本的な育て方や日頃の手入れのコツまで徹底解説のまとめ

モンステラの新芽の特徴を中心にお手入れ方法など解説しました。 モンステラの特徴や、お手入れ方法のポイントは
  • 丸まった新芽をたくさんつけ生命力旺盛
  • 茎から気根がでて空気中の水分を吸っている
  • 季節に応じた置き場所、水やりなどお手入れ方法がある
  • 生長がはやいため、植え替えや剪定が大事
  • 健康に育っていなければ新芽はでない
モンステラの植物の性質、新芽の生長の面白さなど伝わっていれば嬉しいです。植物の面白さに触れて、楽しく育てていきましょう! 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。