テーブルヤシという観葉植物はご存知でしょうか。名前の通りヤシの木がテーブルサイズになったような可愛い姿でおしゃれなインテリアとしても人気のある観葉植物です。外でもガーデニングとして育てることができ、おしゃれなお庭の一部となることでしょう。
そのテーブルヤシは、実は100均で購入することが出来ます。100均で安く手に入ることはありがたいのですが、安いからこそすぐに枯れてしまうのではないかと不安に感じますよね。
そのため本記事では、
- テーブルヤシとはどんな植物なのか
- 100均で販売しているテーブルヤシの育て方
- 100均のテーブルヤシが大きくならない原因
- よくある質問
について解説します。
本記事を最後まで読むことで、100均でテーブルヤシを購入したとしても、枯らすことなく大きく育てることが出来ます。最後までご覧ください。
100均で販売しているテーブルヤシってどう育てたらいいのか?

100均で販売されているテーブルヤシは、どのような育て方があるのでしょうか。ここではまず、テーブルヤシの概要から説明します。
100均ではテーブルヤシなどの観葉植物を購入することができる
100均では、テーブルヤシをはじめとしたインテリアとして適した小さめの観葉植物が数多く販売されています。販売されている観葉植物の種類は店舗によって異なりますが、大きな店舗であれば豊富な品揃えであることから、テーブルヤシが置かれている可能性も高いでしょう。
ダイソー、セリア、キャンドゥで購入可能です。
値段も安く、初心者でも購入しやすい
100均一のため、値段はもちろん100円+税となります。植物も生命ですので、枯らす前提で購入するのは良くありませんが、もし枯れてしまったとしても100円なら割り切れます。
植物を育てた経験が少ない初心者の方にはオススメの商品になります。
そんなテーブルヤシの育て方やコツを紹介
100均で購入できる安さで初心者にも購入しやすいとわかっていただけたと思います。そのテーブルヤシを枯らすことなく大きく育てられるかは、あなたの育て方次第になります。最後までご覧ください。
テーブルヤシってそもそもどんな植物なの?

テーブルヤシは、テーブルに置けるほどに小さいヤシであることからその名がついています。耐陰性があり、丈夫で簡単に育てることが出来ます。
また、風水効果もあるようで、トイレやリビング、寝室などにおくことでテーブルヤシの持つパワーを発揮すると言われています。それらの特徴について詳しく解説します。
テーブルヤシは暖かいところが好きな観葉植物
テーブルヤシは熱帯で生まれた観葉植物であることから、暖かい場所を好みます。そのため、置き場所は直射日光には当たらない程度の日向を選ぶと良いでしょう。
テーブルヤシの風水効果
テーブルヤシの風水効果としては、仕事運・健康運・リラックス効果が期待できるとされ人気があります。葉が下に垂れるように伸びていくことで、より仕事運と健康運を高め、さらにリラックス効果によって緊張してしまった心を落ち着かせます。
落ち着いた印象のお部屋にしたい時にはテーブルヤシをインテリアとしてみてはいかがでしょうか。癒しの溢れた空間になること間違いなしですね。
テーブルヤシの花言葉は【あなたを見守る】
テーブルヤシの花は、枝先から長い花茎が伸びていき、その先端に小さな花を付けることで咲きます。その姿が、葉が小さな花を包むように取り囲んでいることから「あなたを見守る」の花言葉が付けられました。
頻繁に会うことは叶わない大切な人への贈り物として適しているのではないでしょうか。きっと思いは花から大切な人へと伝わることでしょう。
100均で販売しているテーブルヤシの育て方

ここからは100均で販売しているテーブルヤシを育て方をご紹介します。また、100均で販売している道具についても併せてご紹介します。
育て方は主に2つある
植物を育てるために用いる土壌は、大きく分けると2種類存在します。その2種類の土壌を用いた育て方を解説します。
土を用いた土栽培
土を一言で言っても豊富な種類がありますが、オススメは観葉植物用の土になります。土を鉢に入れてその上から観葉植物を埋めることで植え替えられる便利な育て方になります。
ハイドロカルチャーによる栽培
ハイドロカルチャーとは、ハイドロボールという栄養素の含まれた人工の透明なビーズを指します。そのビーズに植え付ける育て方がハイドロカルチャーによる育て方になります。土ではないため、コバエが湧きにくく無菌・無臭であり、室内でも清潔に栽培できることがメリットとして挙げられます。
それぞれの栽培方法のメリット
ここではそれぞれの栽培方法についてのメリットについて解説します。
土栽培のメリット
100均でも購入できる観葉植物用の土は、観葉植物用として肥料や栄養分を含ませているため、基本的には水を与えるだけで育てられます。
ハイドロカルチャー栽培のメリット
土ではなくビーズであることから、コバエが湧きにくく無菌・無臭となります。そのため、室内でも清潔に栽培することができます。
100均では観葉植物を育てるグッズが多く販売されている
ダイソーなどの100均では、観葉植物を育てるグッズが多く販売されており、初心者でもコスト面において手の出しやすい商品となっています。特に初心者であるほど高価なグッズには手が出しにくい印象があります。
もちろん高価であるほどグッズの利便性や植物に対する効果は上がりますが、100均商品が劣っているともいえず、効果は確実に現れます。まずは試してみたいという方は100均商品を購入しましょう。
100均のテーブルヤシの元気な育て方

ここからは100均のテーブルヤシの元気な育て方についてご紹介します。他の植物も同様ですが、この育て方は基本となりますので繰り返し学習しましょう。
置き場所は【日当たり】【風通し】がポイント
テーブルヤシの置き場所は日当たりと風通しが良好な場所を選択しましょう。この二つのキーワードは最も重要になります。
室内での置き場所
テーブルヤシを室内で育てる場合は、風通しが良く日光の入る窓辺に置きましょう。葉が日焼けを起こしてしまうので直射日光は避けましょう。日陰もOKです。また、エアコンの風が当たると枯れてしまうこともあるので、エアコンの風が直接当たらない場所で管理しましょう。
屋外での置き場所
テーブルヤシは暖かい季節であれば、出来るだけ屋外の日当たりの良い場所で管理しましょう。こちらも直射日光は避けて、風通しの良い場所に置くとよく育ちます。
水やりは季節で変わるので注意が必要
テーブルヤシの水やりは季節によって頻度が異なります。毎日、毎週といった決められた頻度であげるとかえって枯れてしまうかもしれません。
春~夏はしっかり与える
テーブルヤシに水やりを行うタイミングは、土の表面が渇いて乾燥したときになります。およそ3日〜1週間で乾くと思いますので、日頃から観察することで渇いたタイミングを把握することが出来ます。
秋~冬は乾燥気味で大丈夫
冬は水やりの回数を少なくしましょう。冬は外気温が低いことと、日照時間が短いことで土が乾くのも遅くなります。およそ2週間〜1ヶ月に1回程度の水やりとなるでしょう。この時期も土の表面が渇いて乾燥したときに水やりを行うこととします。
肥料は与える季節と与えない季節がある
テーブルヤシは、土で育てる際に肥料があることで成長を促しますが、冬場は肥料を与えないようにしましょう。成長が緩やかになる冬場に肥料を与えてしまうと、肥料焼けを起こす可能性があります。そのため、肥料は春〜夏に与えるようにしましょう。
土は水はけがいいものを使うこと
テーブルヤシを育てる際の土は、水はけが良いものを選ぶと良いでしょう。
初めての方は市販の観葉植物用の土で大丈夫
初心者の方は、観葉植物用の土を使用すると間違いありません。観葉植物の成長を阻害する余分な栄養素が入っておらず安心できます。
慣れてきたら自分で土を配合してもOK
市販品の土は肥料が含まれているものがほとんどですが、その土を補助する目的で加える土を補助用土といいます。腐敗度やバーミキュライトがこれにあたり、排水性や保肥性、土壌の酸性度のバランスを調整できます。
100均で揃えるテーブルヤシの栽培方法

100均で揃えられる道具を用いたテーブルヤシの育て方になります。今回は土に植える方法も併せて説明します。
土栽培の方法
土を使用した育て方について解説します。一般的にはこちらの方法を採用することが多く、作業が簡単でもあります。
土栽培のために用意するもの
- テーブルヤシ
- 苗より一回り大きな鉢
- 観葉植物用の土
- 鉢底石
- 鉢底ネット
土栽培の手順
- 苗より一回り大きな鉢を用意し、鉢底ネットを底に敷いてから鉢底石を敷き詰める
- 用意した土を鉢の1/3まで入れる
- 観葉植物の苗をゆっくりと入れる
- 根が隠れるように少量の土を足し、根の隙間を埋める
- 鉢の上約3cm程度まで土を入れて水を与える
ハイドロカルチャー栽培の方法
ハイドロカルチャー栽培の育て方について解説します。土を使用していないことから、手が汚れる心配もなく、清潔に植え付けることが出来ます。
ハイドロカルチャー栽培のための準備するもの
- テーブルヤシ
- 100均のハイドロボール
- 透明な鉢(コップなどもOK)
- 根腐れ防止剤
ハイドロカルチャー栽培の手順
- 透明な鉢を用意し、根腐れ防止剤(ゼオライトなど)を底に敷き詰める
- 用意したハイドロボールを鉢に入れる
- 観葉植物の苗を優しく入れる
- 水やりをして完成
100均のテーブルヤシが大きくならないよくある原因

ここでは100均のテーブルヤシが大きくならない原因について、よくある原因を解説します。
【日光】【水分】【風通しの良さ】が欠けている
テーブルヤシの成長には「日光」「水分」「風通しの良さ」という3つの要素が必要になります。これはどの植物にも欠かせない必要な要素ですが、季節や天候により守れていない場合が生じてきます。室内で育てている場合は、水不足は育て主の過失が原因となりますので注意しましょう。3つの要素が欠けていると植物の成長が阻害されます。
気温が低い状態で育てている
テーブルヤシは熱帯が原産国であることから、寒い環境で生育することに耐性がありません。枯れはしないにしても、育て方としては適していないでしょう。その場合は日陰ではなく、なるべく暖かい場所に移してあげるか、根腐れを起こさないように土の渇き具合を注視しましょう。
植え替えをしておらず、根腐れを引き起こす
大きく成長したテーブルヤシは、鉢の中で根を張っています。その根の張りが鉢いっぱいに伸び切った状態だと、水捌けが悪くなり根腐れを起こす恐れがあります。そのため、1〜2年に一度は成長した苗より一回り大きい鉢に植え替えると、より大きく育てることが出来ます。
【超必見】100均で買ったテーブルヤシはまず植え替えをしよう

100均で購入したテーブルヤシはすぐに植え替えを行いましょう。ポットのままだとうまく育たない可能性があります。
そのままにしておくと大きく育たない可能性がある
そのままにしておくことで、ポット自体のサイズが小さいことから、それ以上根が育ちません。根が育たないことで株本体も大きく育たないため、育て方として不適切です。最悪の場合、枯れてしまうので注意しましょう。
植え替える時期は5月~9月の生長期に行う
植え替える時期は5月〜9月の生長期に行いましょう。寒い時期に植え替えを行うことは、根や株に大きなダメージを与えてしまうことになります。
テーブルヤシの植え替えに必要なもの
- 苗より一回り大きな鉢
- 観葉植物用の土
- 鉢底石
- 鉢底ネット
- スコップ
テーブルヤシの植え替えの手順
- 苗より一回り大きな鉢を用意し、鉢底ネットを底に敷いてから鉢底石を敷き詰める
- 用意した土を鉢の1/3まで入れる
- 観葉植物の苗をゆっくりと入れる
- 根が隠れるように少量の土を足し、根の隙間を埋める
- 鉢の上約3cm程度まで土を入れて水を与える
100均で売っているテーブルヤシを育てるときによくある質問

最後に100均で売っているテーブルヤシの育て方としてよくある質問について回答します。
Q. 100均で買ってきたテーブルヤシの葉先が茶色くなっています。植え替えをしてないのですが、植え替えのサインですか?
A,植え替えのサインです。
葉先が茶色くなる原因として土が挙げられます。土壌環境が悪いと菌やウイルスが発生し、病気によって枯れてしまうことがあります。
そのため、植え替えを行い清潔な土に入れ替えましょう。植え替える際には根が腐っていないか確認しましょう。
Q. 葉が伸びてきて剪定しようと思っていますが、どこを剪定したらいいですか?
A,剪定のコツは、生長点の上で切ることです。
生長点とは、幹や枝の表面に見える盛り上がった新芽のようなものです。テーブルヤシは生長点が成長して葉や枝を伸ばすので、生長点を残して剪定するのがコツになります。生長点が見分けられたら、生長点から2cm上くらいの位置で剪定しましょう。
Q. 初めて観葉植物を育ててみようと思いますが、土栽培とハイドロカルチャー栽培はどちらが初心者向きですか?
A,土栽培になります。
土栽培は誰もが一度は行ったことのある育て方ですし、道具を揃えることも全て100均で可能です。水やりも土の状態を観察すればタイミングがわかります。
ハイドロカルチャーも難易度は高くない育て方ですが、実際にやったことがあるかないかの経験の有無が植物を枯らすことに繋がってしまう恐れがあります。
100均のテーブルヤシを育てる!育て方や日頃のケア方法など一挙紹介のまとめ
本記事では、
- テーブルヤシとはどんな植物なのか
- 100均で販売しているテーブルヤシの育て方
- 100均のテーブルヤシが大きくならない原因
- よくある質問
について解説しました。本記事の内容を全て実行することで、100均で安く手に入れたとしても枯らすことなく大きく育てることが出来ます。
もし100均でテーブルヤシを購入し、枯らさずに長く育てていきたいと考えている方は是非本記事の育て方を参考にしてください。また、インテリアとしてもガーデニングとしてもテーブルヤシがあなたの生活を彩ることを祈っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。

この記事の執筆者長岡 孝樹
NFDフラワーデザイナー
社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)デザイナー。「お花や観葉植物で日常を彩る」を実現するためにWebメディアTOKYO KOTOBUKIENを運営中。メディア運営だけでなく、Amazonや楽天にも自社商品を出店。フラワーデザイナーの知識を活かし自社商品の提案など幅広く行う。