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胡蝶蘭の寿命は長い?胡蝶蘭の寿命を長くする育てるコツを紹介!

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おめでたい日にはお祝い花として鉢植えの胡蝶蘭を受け取ることが多いですよね。

しかし、高級なイメージのある胡蝶蘭はどのように管理したらよいのか分からない方も多いのではないでしょうか。

せっかくいただいた胡蝶蘭。できるだけ長く綺麗なお花を楽しみたいですよね。

今回は、

  • 胡蝶蘭の花弁と株の寿命
  • 胡蝶蘭の寿命を延ばす管理方法
  • 胡蝶蘭の病気

について解説します。

この記事を読むことできっと胡蝶蘭を上手に育てることができるようになりますよ。是非最後までお読みください。

 

お祝いに最適な胡蝶蘭の寿命は意外と長い!

お祝いにいただくものとしてお花は大変ポピュラーな贈り物です。しかし、切り花やフラワーアレンジメントは寿命が短くすぐに枯れてしまうといったイメージを持つ方は多いのではないでしょうか。実際に一般的な切り花の寿命は1~2週間とあっという間に枯れてしまいます。

しかし、胡蝶蘭は切り花、フラワーアレンジメントよりもかなり長く綺麗なお花を楽しむことができます。以下では胡蝶蘭のお花の寿命、胡蝶蘭自体の寿命について解説します。

花弁の寿命

一般的に胡蝶蘭は株本側から花茎の先の順でお花を咲かせます。また、販売されている胡蝶蘭には多くの場合蕾もついているため短くても1か月以上、最長3か月程度もお花を楽しむことができます。

蕾やお花は環境によっては落ちてしまうことがあるため、長く楽しむためには適切な管理をすることが大切です。

胡蝶蘭の株の寿命

胡蝶蘭は切り花とは異なり鉢植えとして販売されることが多いお花です。そのため胡蝶蘭はお花が終わった後も緑色の葉は残ったまま成長を続けます。お花が終わった後も適切に管理を行うと、驚くべきことに10年以上も成長を続けます。

また、胡蝶蘭の原産地である東南アジアでは寿命が50年の胡蝶蘭が生育しています。このように、胡蝶蘭はかなり長生きする植物です。是非愛情をたっぷりと注いで育ててみてくださいね。

胡蝶蘭の切り花を花束にした場合の寿命

胡蝶蘭は切り花にしてもほかのお花よりも長持ちします。時期や管理によって変動しますが、おおよそ2~3週間ほどきれいなお花を楽しむことができます。暖かいところよりは涼しいところに飾った方がより痛みが少なく寿命が長くなります。

胡蝶蘭の寿命を最長まで延ばす育て方

このように、胡蝶蘭は植物の中でも樹木のように寿命が長い植物です。しかし、原産地と大きく離れた環境である日本ではお手入れをしなければ寿命が短くなってしまいます。以下では胡蝶蘭の寿命をできるだけ延ばすことができる育て方をご紹介します。

季節ごとに水やりの頻度を変える

植物を育てるときには必ず水が必要です。しかし毎日水をあげればよいというわけではなく、適切な頻度が存在します。まずは胡蝶蘭の寿命を長くするために適切な水やり方法を紹介します。

春先は人間にとって過ごしやすい気温でも、胡蝶蘭にとっては少々寒すぎる気温であることがあります。そのため、株を冷やすことがないように朝に水やりを行いましょう。初夏に近づくにつれて胡蝶蘭の生育時期となり、日に日に成長する胡蝶蘭を楽しむことができますよ。水やりも朝でなくて構いません。

まずは根元の植え込み材に触れて、湿っているかどうかを確認してください。目安として10日に1回程度、植え込み材が湿る程度水を注いでください。しかし環境によって乾燥する時間は変化するため基本は植え込み材に触れて確認しましょう。

原産地の気候に近い夏は胡蝶蘭にとっても過ごしやすく、生育時期となっています。そのため植え込み材の水の吸収も多く、春よりも少し頻繁に水やりをする必要があります。1週間に1回の水やりを目安に乾き具合をみて調節しましょう。

※35℃を超えるような気温では胡蝶蘭も元気がなくなります。

しかし、夏は冷房器具を使うことが多く空気が乾燥してしまいます。そのためときどき霧吹きで葉に水を吹きかけましょう

だんだんと気温が下がるにつれて、胡蝶蘭の吸水量も減っていきます。そのため必ず植え込み材に触れて水やりの頻度を見極めましょう。管理は春と同じく10日に1回の水やり、朝の水やりを行います

胡蝶蘭は寒さに弱い植物です。秋が深まるにつれて寒さが厳しい日が増えていきます。天気予報などを見て10℃を下回るような日には温かい部屋へ取り込んであげましょう。

冬は胡蝶蘭の生育がほとんど停止し、吸水も少ない季節です。植え込み材に触れて判断することを忘れず、2週間に1回を目安に水を与えましょう。

また7℃になってしまう環境では胡蝶蘭は吸水を行えず、傷んでしまうため水やりは不要です。

夏と同様暖房器具による空気の乾燥が胡蝶蘭にダメージを与えます。そのため時々霧吹きで葉に水をかけましょう。加えて、季節によらず埃がついているときには湿った布などで優しく拭き取ることで光合成の邪魔にならず、より元気に育ちます。

また、季節を問わず鉢底に水が溜まっている場合必ず水を捨てることも胡蝶蘭の寿命を延ばすコツです。

適切な温度・湿度を保つ

胡蝶蘭は日本よりも南の地域が原産の植物です。そのため冬の寒さに注意する必要があり、10℃を下回ると痛みます。7℃以下では枯死する場合があるため最低でも10℃、できれば15℃を保つようにしましょう。

基本的に多くの水分を含んでいる植物は寒さに弱くなるため気温が下がるにつれて水やりを控えめにしましょう。

また、胡蝶蘭は乾燥にも弱い植物です。特に夏や冬など冷暖房器具を使用することによる空気の乾燥を避けるためにも霧吹きで葉に水をかけて湿度を保ちましょう。しかし葉のくぼみに水が溜まってしまうと腐敗してしまうことがあるため水が溜まってしまったときには必ず拭き取りましょう。

置き場所に気を付ける

温度管理の目安となるとして、人間の生活圏内であるかどうかが一つの指標として適しています。私たちが寒いと感じる場所は胡蝶蘭にも同じように寒い環境です。例えば玄関など冷え込んでしまいがちな環境に胡蝶蘭を置かない方が良いでしょう。

リビングなど人が多くの時間を過ごす場所は胡蝶蘭にとっても過ごしやすい気温であることが多いため、ぜひ胡蝶蘭も団らんに入れてあげてくださいね。

肥料をあげるタイミング

花を咲かせることは植物にとって大変多くのエネルギーを必要とします。胡蝶蘭も例外ではなく、お花を楽しみたい場合には肥料を与えると良いでしょう。

肥料は春や秋の胡蝶蘭の生育時期にあげると良いでしょう。

逆に真夏や真冬など、胡蝶蘭が弱る時期に肥料を与えるとさらに弱ってしまう可能性があるため避けましょう。

鉢植え胡蝶蘭を植え替えをする

胡蝶蘭を長く育てていると植え替えを行う必要があります。この植え替えには根を伸ばすスペースを確保する、水はけをよくすることで根腐れを防ぐといった意味をもつ大切なお手入れです。

詳しい方法は後ほど紹介します。是非挑戦してみてくださいね。

胡蝶蘭の置き場所のポイント!

胡蝶蘭は大変きれいなお花です。そのためいつでも見ることができる場所に飾りたいという気持ちがあるのではないでしょうか。しかし、胡蝶蘭を長持ちさせるために適した場所ではない可能性があります。

胡蝶蘭を健康に育てるために、そして寿命を延ばすために必要なポイントと照らし合わせて、どこに胡蝶蘭を飾るかを検討してみましょう。

風通しのよく明るい暖かい室内

胡蝶蘭に限らず植物には光、水、空気が必要不可欠です。胡蝶蘭の場合は西日が当たらない、日差しが入り込む室内が適した置き場所です。一般的な蛍光灯の光では生育することができないため気を付けましょう。

また、胡蝶蘭は原生地では一般的な植物のように地面に生えるのではなく木の幹に根を伸ばし体を固定する着生というスタイルで育ちます。そのため風通しのよい環境で育てると良いでしょう。

風通しを良くするために窓を開けるほか、台の上で管理する、鉢を吊って管理すると風通しをよくすることができますよ。

直射日光を避ける

胡蝶蘭にとって光は大切なものです。しかしあまりに強い光は「葉焼け」と呼ばれる日焼けに似た症状を起こしてしまいます。人間にとって日焼けは問題視されないものの、植物にとっては命に関わる症状となることがあるため直射日光が当たらないように管理しましょう。

レースカーテン越しの柔らかな光が胡蝶蘭にとってはちょうど良い光です。

置き場所を頻繁に変更しない

胡蝶蘭は一度環境になれるととても丈夫な植物です。しかし、あまりにも頻繁に置き場所を変更するとストレスを感じてしまい花が咲きにくくなってしまったり、蕾が落ちる、弱ってしまうといったことがあります。

寒さを避けるためなどを除き、一度決めた場所からできるだけ動かさないようにするとより健やかに育ちますよ。

カーテンや人が触れやすいところに置かない

胡蝶蘭のお花は大きく、うっかりと触れてしまうことが多いです。しかし、植物にとってあまりにべたべたと触れられるのはストレスを与えてしまう原因である他、花を落としてしまうこともあるためできるだけ物が触れないところに置きましょう。

また、手が触れやすいところに置いてしまうと鉢をうっかり倒してしまうこともあるため必ず近くを通る時には注意してくださいね。

直接、エアコンの風か当たる場所には置かない

エアコンの使用によって喉を痛めてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのことから分かるようにエアコンから流れ出る風は意外と乾燥しています。また、東南アジア出身の胡蝶蘭は乾燥に弱い植物です。

エアコンの風が直接当たる場所に胡蝶蘭を置いてしまうと私たちと同様乾燥によって弱ってしまうためエアコンの風を避けた場所に飾りましょう。

胡蝶蘭の植え替えをする方法

胡蝶蘭を長く育てていくとだんだん鉢が窮屈になります。そのような状態を「根詰まり」といい、生育スピードが遅くなるほか、根腐れが起きることで枯れることがあります。

難しいイメージの植え替えですが、ポイントを押さえて確認しましょう。

植え替えの手順を紹介

胡蝶蘭の植え替え方法を紹介します。

  1. 胡蝶蘭の植え替え時期に最適な時期(5月~6月、春~初夏まで)であるかを確認する。
  2. 鉢、植え込み材、ハサミ、ピンセットを用意する。
  3. 根を傷めないように優しく胡蝶蘭を引き抜く。
  4. 古くなった植え込み材をピンセットで優しく取り除く。
  5. 古い根はライターなどで炙り消毒したハサミを使い取り除く。
  6. 水苔を使う場合、水に漬けた水苔を胡蝶蘭の根に巻き、鉢の大きさほど撒いた後隙間にも水苔を詰める。
  7. バークを使う場合、整えた株を鉢に入れた後上からバークを詰めていく。根を傷つけないように優しく行う。
  8. 植え替えた後二週間日陰で管理し、葉に霧吹きで水を与える。

 

植え込み材について紹介

胡蝶蘭を植え替えるときには、通常の植物とは異なり「培養土」を使いません。主に胡蝶蘭を栽培するときに用いられる植え込み材は「水苔」と「バーク」です。

  • 水苔の特徴

昔から植え込み材として人気のある水苔はバークよりも保水力があり、柔らかい材質により根を傷つけにくいという特徴があります。そのため水やりの頻度を少なくしたい時におすすめの植え込み材です。しかし、保水力が高いという特徴によってカビが発生しやすいというデメリットも存在します。素焼き鉢など、乾燥しやすい鉢を使うと良いでしょう。

  • バークの特徴

バークは水苔よりも通気性が良く安価であるという特徴があります。根が空気に触れやすいバーク栽培は胡蝶蘭の本来の生態に近い環境を再現できる植え込み材と言えるでしょう。しかし、水苔に比べると乾燥しやすいためプラスチックなど乾燥しにくい鉢を使うと良いでしょう。

胡蝶蘭が病気になることもある

私たちと同様に胡蝶蘭も病気になってしまうことがあります。今回は、胡蝶蘭に起こる病気を紹介します。

花が病気になった時の症状

胡蝶蘭の大きな特徴である花に症状が現れることがあります。せっかくの綺麗なお花を楽しむことができなくなってしまう原因にもなるため確認しましょう。

花弁に灰色の斑点が出ている場合

灰色カビ病が考えられます。この病気は低温多湿の環境において発症しやすいため、温かい環境で栽培するか除湿を行いましょう。発症した花は回復しないため取り除きましょう。

花弁が萎れている場合

低温障害が考えられます。温度管理を行い、暖かい環境で栽培するようにしましょう。15℃以上であれば一般的に低音障害を防ぐことができると言われています。

花弁やつぼみが落ちる場合

アブラムシの寄生が考えられます。花弁の裏や先を確認し、アブラムシが付着していた部位には水で薄めた牛乳を霧吹きで吹きかけましょう

葉が病気なった時の症状

胡蝶蘭の病気の中にはしばしば葉に症状が現れるものもあります。花よりも見落としてしまうことが多いため、よく確認してみましょう。

葉が黄色く変色している場合

葉焼けフリューザム菌による立枯病が考えられます。直射日光が当たる環境にある場合柔らかい光が当たる場所に置くと良いでしょう。

反対に直射日光が当たる場所に置いていない場合は風通しの良い環境を用意し、「タチガレン」「リドミル」といった薬剤を散布しましょう。

葉に斑点ができている場合

褐色の斑点の場合、軟腐病褐斑細菌病が考えられます。ライターなどで炙ったハサミを用いて患部を大きめにカットし、バクテリアに効果のある薬剤、塩素系殺菌剤を塗布しましょう。高温多湿の環境下で傷口から細菌が入り込むことで発症します。

黒色の斑点の場合、炭そ病が考えられます。株が弱っているときにカビが発生することによる病気であるため患部を消毒したハサミで大きめに切り取ったのち「ダコニール」などを塗布しましょう。

葉にツヤがない場合

葉ダニの発生ルゾクトニア菌による立ち枯れ病が考えられます。

葉に触れたときにべたつく場合には葉ダニが発生しています。霧吹きで葉に水をかけ、乾燥を防ぎましょう。高温乾燥状態で葉ダニが発生しやすくなります。

葉が黄色くなる前にしおれてしまう場合はルゾクトニア菌による立ち枯れ病です。根元への水やりをやめ、葉に霧吹きで水をかけることによる水やりを行いましょう。風通しが悪い環境や、水やりが多すぎる場合に発症します。

葉にカビのようなものがついてる場合

コナカイガラムシによる寄生が考えられます。無理矢理剥ぎ取ると別の病気になってしまう可能性があるため害虫駆除剤を散布し剝がれるのを待ちましょう

胡蝶蘭の寿命に関するQ&A

胡蝶蘭の寿命や生態についてよくある質問に答えています。疑問点が解決できる可能性があるためぜひご覧ください。

Q,大輪胡蝶蘭とミディ(マイクロ)胡蝶蘭では寿命の違いはありますか?

大輪胡蝶蘭とミディ胡蝶蘭、マイクロ胡蝶蘭で寿命の違いはありません。しかし、ミディ胡蝶蘭やマイクロ胡蝶蘭の方が丈夫で育てやすい性質を持つため栽培するときには長生きしやすいと言えます。

Q,胡蝶蘭は2回咲くと聞きました。どのくらいの期間で2回目の花は咲くのですか?

基本的に胡蝶蘭は18℃程度の寒さに当たってから花芽を付けるため冬を越えた春に咲くことが多いです。花を咲かせるためには株が充実している必要があるため春や夏の生育期間を上手に育てる必要があります。肥料や水やり、植え替えを駆使して大切に育てましょう。また、花が終わった後はできるだけ早く花茎をカットすることもポイントです。

是非この記事で解説した育て方を参考にしてくださいね。

Q,胡蝶蘭の最長の寿命はどのくらいですか?

最長の寿命は50年以上とされています。また、日本では39年間毎年花を咲かせた胡蝶蘭が存在するようで、最適な栽培環境下では寿命がないとも言われています。上手に育てることで一生もののお花であることも胡蝶蘭が人気の理由です。

胡蝶蘭の寿命は長い?胡蝶蘭の寿命を長くする育てるコツを紹介!のまとめ

今回は胡蝶蘭の寿命や管理の方法、コツについて紹介しました。

この記事のポイントは、

  • 胡蝶蘭はとても寿命が長い植物である。
  • 上手に育てるためには水やりや植え替えといったお手入れが必要。
  • 胡蝶蘭には病気や害虫が発生することがある。

です。

東京寿園では胡蝶蘭をメインに様々な記事を読むことができます。なにか困ったことがあるときにはぜひご覧くださいね。きっと役に立つ情報を手に入れることができますよ。

最後になりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。

執筆者Profile

長岡孝樹

社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)デザイナー。「お花や観葉植物で日常を彩る」を実現するためにWebメディアTOKYO KOTOBUKIENを運営中。メディア運営だけでなく、Amazonや楽天にも自社商品を出店。フラワーデザイナーの知識を活かし自社商品の提案など幅広く行う。