観葉植物

テーブルヤシの葉が白い時はどうしたら?対処法や予防策まで徹底解説

皆さん、テーブルヤシと呼ばれる観葉植物をご存じでしょうか。テーブルヤシとは人気も多く南国感あふれるヤシ科の植物です。

そんなテーブルヤシですが、いきなり葉が白い状態になってしまうことがあります。自分が育てるテーブルヤシの葉が白くなったら不安かと思います。そこで本記事では

  • テーブルヤシの葉が白い状態になるのはなぜか
  • テーブルヤシの葉が白い状態になってしまった場合の対策
  • テーブルヤシの葉が白い状態にならないようにするための予防策
  • テーブルヤシの葉が白い状態にならないようにするための育て方

テーブルヤシは繊細な植物です。管理方法を誤ってしまうと元気に育つことができません。是非最後まで読んでテーブルヤシの育成に役立ててください。

目次
  1. テーブルヤシの葉が白くなったら心配ですよね
    1. 葉が白くなる=テーブルヤシの寿命なの?
    2. 葉が白くなるのはテーブルヤシが枯れるサインかもしれない
    3. 葉が白くなる原因や予防策を徹底解説します
  2. 葉が白くなったら確認するべきこと
    1. 鉢の底から根が出ている
    2. 水が吸収されずに受け皿等に溜まる
    3. ずっと日陰になる場所に置いていないか
    4. 水耕栽培の水を替えていない
    5. 土が乾ききる前に水を与えている
  3. テーブルヤシの葉が白くなる主な原因
    1. 鉢の中で根詰まりを起こしている
    2. 水が吸収されずに根腐れを起こしている
    3. 水の与えすぎで根腐れを起こしている
    4. 日照不足でテーブルヤシの株が弱っている
    5. 日光に当てすぎて葉焼けしている
    6. 水耕栽培の水が肥料不足になっている
    7. ハダニがついて葉が白くなる
  4. テーブルヤシの葉が白いときの対処法
    1. 根腐れしたテーブルヤシは土を乾かして水はけをよくする
    2. 根詰まりしたテーブルヤシは根をカットしてみる
    3. カーテン越しで半日陰の場所に置いて日光を調節する
    4. 水耕栽培の水に肥料を混ぜて与えてみる
    5. ハダニがついていたら殺虫剤などで駆除する
  5. 【必見】テーブルヤシの葉を白くさせない基本的なケア方法
    1. 置く場所は【日当たり】【風通し】に気を付ける
    2. 水やりは量やタイミングを季節ごとに変える
    3. 肥料は与える季節と与えない季節がある
    4. 土は常に水はけがいい状態にしておく
  6. 【超簡単】葉水でハダニを予防できる
    1. 葉水って知ってますか?
    2. 葉水を行うメリット
  7. テーブルヤシの葉が白いことに関するよくある質問
    1. Q. 葉の裏に黒い粒がたくさんありますが、これはうどんこ病でしょうか?
    2. Q. テーブルヤシの根元に白い斑点があります。白絹病になったのでしょうか?
    3. Q. ハイドロカルチャー栽培のテーブルヤシの葉が徐々に白くなってきています。これは何が原因でしょうか?
  8. テーブルヤシの葉が白い時はどうしたら?対処法や予防策まで徹底解説のまとめ

テーブルヤシの葉が白くなったら心配ですよね

テーブルヤシは急に葉が白くなってしまうことがありますが、その原因や対処法が分からないと非常に不安になってしまうかと思います。ここではその理由や対策についてご紹介していきます。

葉が白くなる=テーブルヤシの寿命なの?

葉が白くなるのは寿命ではありません。ですが決していい状態とは言えず、白い葉になってしまうのは不健康の合図です。放置せずに対策を考えなければいけません。

葉が白くなるのはテーブルヤシが枯れるサインかもしれない

先ほどにも述べた通り、葉が白い状態は基本的にはいいことではありません。そのまま放置していればおそらく枯れてしまうかと思います。葉が白くならないように予防策や対策をこれから紹介していきますので是非ご覧になってください。

葉が白くなる原因や予防策を徹底解説します

葉が白い状態になってしまう大きな原因としては以下にあげた通りです。

  • 直射日光による葉焼け
  • 日照不足
  • 水のあげすぎによる根腐れ
  • 鉢のサイズが合わず根詰まり
  • 害虫による弊害

どれも良いことではないため、葉が白い状態になった場合いずれかの原因に該当していると考えられます。これからその発見方法、予防策、対策などを本記事で紹介しているので是非最後までご覧になってください。

葉が白くなったら確認するべきこと

ここでは葉が白くなってしまった時に先に述べた通り不健康の合図です。葉が白い原因を探さなくてはいけませんがどこの何に注意して確認すればいいのか分からないかと思います。そこでここでは確認ポイントについてご紹介していきます。

鉢の底から根が出ている

まず1つ目に確認するのは『根詰まり』が発生していないか確認するために、テーブルヤシの鉢の底から根っこがでていないかを見ます。根詰まりを起こしていれば鉢から根っこがはみ出ていることがあります。鉢から根っこがでていれば間違いなく根詰まりを起こしています。根詰まりは植物を枯らしてしまう原因となってしまうため、すぐに1回り大きい鉢に植え替えてあげましょう。

水が吸収されずに受け皿等に溜まる

次に確認するのは「根腐れ」を発生していないかです。根腐れを起こしてしまっている場合は根腐れした根っこからは水分が吸収されないため、吸収しきれなかった水が鉢から受け皿に漏れ出てしまいます。水やりの時に水の吸収が悪いと感じた場合は一度鉢からテーブルヤシを取り出して根っこを確認してみましょう。

ずっと日陰になる場所に置いていないか

テーブルヤシは耐陰性があるため室内に飾ることもできます。しかし基本的にテーブルヤシは日光を好む植物であり、日陰に置くことはあまり良しとはされていません。そのため、配置場所は日光の良く当たる場所に置くようにしましょう。しかし、直射日光は葉焼けを起こしてしまう恐れがあり、カーテン越しの光など日が入る明るい場所などがおすすめです。

水耕栽培の水を替えていない

観葉植物の育成方法として土を使わず水のみで育てる水耕栽培というものがあります。テーブルヤシを水耕栽培で育成していた場合、定期的に水を変えなくてはいけません。水を変えなくては雑菌が繁殖し、テーブルヤシが枯れる原因となってしまうためです。

土が乾ききる前に水を与えている

土が乾ききる前に水を与えてしまうと鉢内の湿気が高い状態が続いてしまい、カビや根腐れの原因となってしまいます。水のやりすぎには注意しましょう。

テーブルヤシの葉が白くなる主な原因

ここではテーブルヤシの葉が白い状態になってしまう原因を大きくあげていきます。先ほども簡単に述べましたが原因を深く説明していくのでご参考にしてください。

鉢の中で根詰まりを起こしている

1つ目の原因が「根詰まり」です。根詰まりとは植物が成長した結果、鉢内が根っこで埋め尽くされた状態のことを言います。

それはテーブルヤシも同じで成長に合わせて段階的に鉢を大きいものに植え替えていかなければ、鉢の中が根っこで埋め尽くされてしまい、結果として栄養を吸えない根っこが現れることでそのまま根腐れを起こしてしまいます。

水が吸収されずに根腐れを起こしている

水やりを行っても、水の吸収が悪いと感じた場合は根腐れを起こしている可能性が高いです。腐った根っこは完全に機能は停止しているため、栄養の吸収効率が悪く植物の健康状態にも悪い影響を与えてしまいます。

水の与えすぎで根腐れを起こしている

水のやりすぎでも根腐れは起こしてしまいます。土が完全に乾ききる前に水を与えてしまうと鉢内の湿気が高い状態が長く続いてしまい、根っこが腐ってしまいます。鉢に指をさしたりして、完全に鉢内の土が乾いたことを確認してから水をやるようにしましょう。

日照不足でテーブルヤシの株が弱っている

テーブルヤシは日光を好む植物です。耐陰性はある程度あるものの、まったく日光を与えないわけにもいきません。直射日光の当たらないカーテン越しの日光や、日の入りがいい明るい日陰などに置くようにしましょう。

日光に当てすぎて葉焼けしている

基本的に観葉植物は直射日光を嫌います。直射日光を当ててしまうと葉焼けの原因になってしまい、結果として葉が白い状態になってしまいます。直射日光は避けて、カーテン越しや、直射日光の当たらない明るい場所に配置するようにしましょう。

水耕栽培の水が肥料不足になっている

水耕栽培をしていた場合、水の状態に左右されるため水の中の肥料が不足しているとテーブルヤシを含めた観葉植物は栄養を確保することができず、不健康になってしまいます。定期的な水の交換と同時に肥料も忘れずにあげるようにしましょう。

ハダニがついて葉が白くなる

害虫の1匹とされるハダニは植物内の汁を吸ってしまうため、植物としてはよくありません。ハダニの抜け殻は白く、糞は黒いため葉っぱに白い点や黒い点があればハダニがいると判断してよいでしょう。

テーブルヤシの葉が白いときの対処法

ここではテーブルヤシの葉が白い状態になってしまった場合の対処法についてご紹介させていただきます。是非ご参考にしてください。

根腐れしたテーブルヤシは土を乾かして水はけをよくする

根腐れを起こしてしまったテーブルヤシは腐った根っこを剪定してください。腐った根っこは他の根っこの栄養吸収を阻害してしまうためです。腐った根っこは黒ずんでいるためそれを目安に剪定してください。

土に関しては菌が繁殖して腐っている可能性もあるため、匂いなどを嗅いだりして生臭い匂いがしたら土も交換してください。特に何もなければよく乾かしてから使いましょう。

根詰まりしたテーブルヤシは根をカットしてみる

根詰まりを起こしてしまっていた場合、同時に根腐れも起こしている可能性があるため、黒ずんでいる根っこを優先的に剪定します。それでもまだ根っこが多いと感じた場合はいくつか根っこを剪定してスッキリさせてください。

カーテン越しで半日陰の場所に置いて日光を調節する

先にも述べた通り、テーブルヤシはある程度の耐陰性をもっていますが、日光を好む植物です。カーテン越しや、明るい日陰など直射日光をさけた明るい場所に置くようにしてください。

水耕栽培の水に肥料を混ぜて与えてみる

テーブルヤシを水耕栽培で育てている方で肥料を与えていない方は肥料を混ぜてみてください。水耕栽培用の液体肥料がありますのでそちらで問題ありません。

ハダニがついていたら殺虫剤などで駆除する

ハダニが沸いてきたら殺虫剤で対処することができます。植物に殺虫剤を使うのに抵抗がある方はハダニは暑く乾燥したところを好むため、水を霧吹きなどで植物に吹きかけても効果的です。他にも木酢液と呼ばれる植物の生育に良く防虫にもなるとされている液体も効果的です。

【必見】テーブルヤシの葉を白くさせない基本的なケア方法

ここではテーブルヤシの葉を白い状態にさせない予防策についてご紹介させていただきます。葉が白い状態から復帰させることもできますが、ベストは葉を白くさせないようにすることであるため、必見の内容となっています。是非最後までご覧ください。

置く場所は【日当たり】【風通し】に気を付ける

配置場所に配慮しなくてはいけないことは『日当たり』と『風通し』です。室内と屋外での置き場所を注意点も含めてそれぞれご紹介していきます。

室内での置き場所

テーブルヤシを室内で配置したいと考えている場合に気を付けなければならないことは日当たりです。直射日光は葉焼けの原因になるため、カーテン越しの日光や、日当たりのいい明るい部屋の風通しのいい所に置くようにしてください。また、テーブルヤシは寒さに弱い為、エアコンの風があたるところも避けるようにしましょう。

屋外での置き場所

屋外での配置を考えている方は風通しは問題ないかと思いますが、直射日光には十分配慮してください。午前中のみ直射日光にあたるような場所にしたり、玄関などの明るい日陰などに置くようにするといいでしょう。

水やりは量やタイミングを季節ごとに変える

テーブルヤシを含めた観葉植物には春~夏にかけての成長期と秋~冬にかけての休眠期があります。それぞれ水を必要とする量が異なるためご説明させていただきます。

春~夏の水やり方法

春から夏の水やりは成長期であるため鉢底から水があふれるまであげてください。ただし、暑い昼間に水やりをしてしまうと鉢内の湿度が急激に上がって根腐れの原因となってしまうため、早朝か夕方に水をあげるようにしましょう。

秋~冬の水やり方法

秋から冬にかけてはテーブルヤシは休眠期に入り、現状維持に必要な水分のみでいいため、水やりは2週間に1回程度でも問題ありません。水やりをする際には土が完全に乾いていることを確認してからにしましょう。水のやりすぎは根腐れの原因となってしまい、よくある失敗がこの休眠期に成長期と同じ程度で水やりをしてしまうことなのです。

肥料は与える季節と与えない季節がある

肥料に関しても年中与え続けていいわけではありません。ここでは与える時期についてご説明させていただきます。

テーブルヤシの成長期に与えるようにする

テーブルヤシの成長期は主に5~10月とされています。その期間にそれぞれの肥料ごとで決められている間隔を守って与えるようにしてください。

水耕栽培では水やりに肥料を希釈して与えるとよい

水耕栽培でテーブルヤシを育てている方は、水を追加、もしくは交換したタイミングで液体肥料をあげるようにしましょう。

土は常に水はけがいい状態にしておく

土は時間の経過とともに劣化していき、それに伴って水はけも悪くなってしまいます。土の水はけが悪いと、鉢内の湿度が高くなり根腐れの原因となってしまいます。そうならないようにするためにも、1~2年に1回は土の交換をするようにしましょう。

【超簡単】葉水でハダニを予防できる

先ほどハダニの対策として殺虫剤をあげましたが、葉水という方法でも簡単に予防することができます。葉水についてご紹介しますので参考にしてください。

葉水って知ってますか?

土ではなく葉や茎に霧吹きなどで水を与えることを『葉水』といいます。葉水によって得られる恩恵は色々あるため毎日行うことをおすすめします。

葉水を行うメリット

ここでは葉水を行うメリットについてご紹介させていただきます。是非参考にしてください。

葉にハダニが付くことを防止できる

葉水を行うことでハダニを予防することができます。ハダニは暑く乾燥した場所を好むため、葉や茎に水を与える葉水はハダニが嫌う涼しく湿気のある環境にすることができるのです。

葉のホコリを落とすことが出来る

毎日葉水を行うことで、ホコリを落とすことができます。室内などで観葉植物を育てていると葉っぱの上にホコリが積もることもしばしばあります。ホコリが葉っぱに積もってしまうと光合成を妨げてしまうため葉水でホコリを落とすようにしましょう。

葉の乾燥を防ぐことが出来る

植物は基本的に乾燥に弱いです。冬など寒い時期になってくるとテーブルヤシを含めた観葉植物は乾燥に配慮しなくてはいけませんが、葉水を行うことで乾燥対策にもなります。

テーブルヤシの葉が白いことに関するよくある質問

ここではテーブルヤシの葉が白いことについてよくある質問にお答えしていきます。

Q. 葉の裏に黒い粒がたくさんありますが、これはうどんこ病でしょうか?

A,葉の裏にある黒い粒はハダニの糞であり、うどんこ病ではありません。

他にも白い粒が見当たればそれはハダニの抜け殻なのでハダニの被害は明確でしょう。ハダニは殺虫剤や、葉水で対処することが可能です。うどんこ病の場合は白い粉のようなものが葉っぱに付着しています。

Q. テーブルヤシの根元に白い斑点があります。白絹病になったのでしょうか?

A,白い斑点であれば普通のカビです。

鉢の湿気が高いとカビが生えてしまいます。カビが生えてしまった場合はテーブルヤシを鉢から取り出して水洗いし、土も水はけの良い新しいものに入れ替えましょう。ちなみに白絹病は小さく白い綿の玉の見た目をしています。

Q. ハイドロカルチャー栽培のテーブルヤシの葉が徐々に白くなってきています。これは何が原因でしょうか?

A,テーブルヤシの葉が白くなるのは様々な理由があげられます。

葉が白くなるのは基本的に不健康のサインです。すぐに原因を探してみましょう。葉が白い状態になる原因としてはハイドロカルチャーで考えられるのは、肥料の不足や水の交換不足による雑菌繁殖、日照不足や適温環境ではないなどがあげられます。

テーブルヤシの葉が白い時はどうしたら?対処法や予防策まで徹底解説のまとめ

以上でテーブルヤシの葉が白い状態になってしまう原因や対策、予防策まで紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?これでテーブルヤシの葉が白くなっても問題なく対応できるかと思います。ここまでの点をまとめると

  • テーブルヤシの葉が白いのは悪い状態
  • 水のやりすぎや日照不足には注意
  • ハダニの被害によっても葉が白い状態になる
  • 春夏と秋冬で水やりの仕方は異なる

テーブルヤシの葉が白い状態になるのは基本的にはいい状態とは言えません。白くなってからも対策すれば回復させることも可能ですが、ベストは葉が白い不健康な状態にしないことです。ぜひ人気の多いテーブルヤシを元気に育てる際には本記事でご紹介した内容を役立ててください。

最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。

記事執筆者長岡 孝樹」

この記事の執筆者長岡 孝樹
NFDフラワーデザイナー

社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)デザイナー。「お花や観葉植物で日常を彩る」を実現するためにWebメディアTOKYO KOTOBUKIENを運営中。メディア運営だけでなく、Amazonや楽天にも自社商品を出店。フラワーデザイナーの知識を活かし自社商品の提案など幅広く行う。