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胡蝶蘭をいただいてお礼は必要?お礼状のマナーと例文を紹介!

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胡蝶蘭をいただくシーンというのはどんな時なのでしょうか。
ビジネスシーンであれば昇進や栄転、人生の節目のシーンでは新築完成や就職、出産などが思い浮かびます。そんな時、お祝いの気持ちとして胡蝶蘭を贈っていただけるなんて、ありがたい気持ちでいっぱいになりますよね。
そして、決して自分だけでここまで来られた訳ではないのだ、と周りの人に感謝するきっかけにもなると思います。
そんな気持ちと裏腹に胡蝶蘭をいただいたけれど、お返しはどうしたらいいのだろう、お礼状を書いた方がいいのだろうか、と戸惑う方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では

  • 胡蝶蘭をいただいた時はお礼状を書くのか?
  • お礼状を送る時のマナーやルールはあるのだろうか?
  • お礼状ってどう書くのだろう?
  • 品物を贈る時の相場は?

などの疑問に答えていきます。
お礼の品物にふさわしくない商品や、お礼状の文例もご用意していますので、文章が苦手な方でも安心してお礼状を送れるでしょう。
胡蝶蘭をいただいて何かアクションをしたいけれど、どうしていいかわからず、戸惑っているみなさんのお悩みに寄り添った紹介をしていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

お祝いに胡蝶蘭をもらったらお礼状は必要?

贈り物をいただいたら、基本的にお返しをするのがならわしです。
お返しの必要がなく、礼状だけで構わない場合というのは、「災害のお見舞い」や「会社名で贈られた贈答品」の時です。
しかし「会社名で贈られた贈答品」であっても今後のお付き合いを考えた場合、お礼の品をお返しした方が良いでしょう。
ですから胡蝶蘭をもらったときは、最低でもお礼状は出すようにしましょう。

胡蝶蘭のお礼を送る時のマナー

では、お礼状を出すときにマナーはあるのでしょうか。
ビジネスでもプライベートにおいても贈答のお付き合いは大切なものです。
スマートなお付き合いができるようにマナーを知っておきましょう。

お礼状はもらってから1週間以内に届くように手配する

お礼状は出すタイミングが大事です。
胡蝶蘭をいただいてから1週間以内には相手にお礼状が届くことが望ましいです。
当日か、遅くとも次の日にはカードではなく、手紙かはがきを出すと相手に誠意が伝わります。
例外としては、弔事やお見舞いで胡蝶蘭をいただいた場合で、弔辞の場合は四十九日を過ぎてから「お礼」ではなく「あいさつ状」として送付します。お見舞いの場合は病気やケガが治ってから「快気祝い」として送ります。
この二つに対して「お礼状」としないのは、不幸にお礼をしているようになってしまうためです。

お礼状はメールや電話でなく、手紙やハガキで伝える

胡蝶蘭をいただいたら、取り急ぎ、相手に受け取った旨を知らせるためにメールや電話で連絡をする場合もあるでしょう。
メールや電話で一度お礼を伝えた場合でも、あらためて手紙やハガキでお礼状を送りますが、目上の人に対してはハガキではなく、手紙でお礼を伝えるのが礼儀です。
その場合もカードに印刷したものではなく、気持ちが伝わりやすい手書きがよいでしょう。
ビジネスシーンにおいては印刷のものでも問題ありませんがカードでなく、A4サイズの用紙を使うことをおすすめします。
以下のようなテンプレートに沿って書いていくとスムーズに感謝と誠意が伝わるのでお試しください。

  • 贈り物を無事受け取ったこと
  • 胡蝶蘭を見ての感想、感謝のことば
  • 近況報告
  • 相手の幸せを祈ることば

お礼状に合わせて品物を送ると良い

胡蝶蘭をいただいた相手とは、今後のお付き合いを今まで以上に良くしていきたいものです。
お相手にさらに誠意が伝わる点で、お返しの品を送ることは良いでしょう。
本来は、子供のお祝いごとや、授賞、賀寿などでは「内祝い」という形で贈り物の授受にかかわらず、一律に品物を配っていました。
ただ現在は、内祝い=お返しという認識が広がっているため、全員一律ではなく、お祝いをいただいた方にお返しを贈る傾向にあります。

お礼状を書く時のルール

お礼状はただやみくもに書いても、相手にまっすぐ誠意が伝わらない場合があります。
お礼状を書くときの構成とルールに注意して書くことで、誰でも簡単に相手に伝わりやすい文章が出来上がります。ポイントを紹介するので参考にしてくださいね。

文章の始めは、時候のあいさつで始める

まず、書き始めは時候のあいさつからです。
時候とは四季折々の気候のことです。
出会った人と挨拶がてら天気の話題を始めるのと同じように、手紙やはがきでも季節の挨拶から始めます。
ビジネスシーンの場合は「早春の候」「新緑の候」などパリッとした漢語調が適しています。
プライペートでは「秋の夜長、いかがお過ごしでしょうか」など身近に感じる季節を表現するのもよいでしょう。
また、「そちらの桜だよりはいかがですか」など相手の地域に思いを馳せた挨拶も気持ちが感じられていいですね。
この後のコーナーで文例を載せていますのでご覧ください。

謙虚な姿勢が伝わるように、嫌みを感じる表現は控える

胡蝶蘭が贈られてきたきっかけがお祝いのケースでは、栄転や新築披露、開店など本人にとって誇らしいケースがほとんどでしょう。
しかし、嬉しい気持ちが自慢となって相手の鼻をつくような表現にならないように十分な注意が必要です。
例えば栄転の場合は「私の部長就任にいたしましては」と書くと舞い上がっているような印象を相手に与えかねません。「私の転任に際し」などとします。
また、いただいた品に対して「〇〇の方が良かった」などと注文をつけることも、もってのほかですね。

あまりにもへりくだった表現を避ける

かといって、あまりにもへりくだって「私なんかが…」「うちみたいな会社が…」などの表現は、一歩間違えれば「バカにされている」と感じ相手を不快な思いにさせてしまいます。
お祝いの言葉を素直に受けとめ、今後に向けての力強い抱負を語る方がお祝いを贈った側も贈ってよかったという気持ちになり、さらに応援をしたくなるのではないでしょうか。

相手に、お世話になったことを伝える

胡蝶蘭をいただくほどのお祝いや成功は、決して一人で成し得るものではありません。
贈られた相手の年齢に関係なく、お世話になったことへの感謝の言葉を添えましょう。
その際は具体的なエピソードを入れた方が相手に伝わりやすく、心がこもったお礼状になります。
「あの時の言葉が励みになった」「いつも心にかけていただき嬉しい」など表現することで感謝の気持ちが伝わり、今後のコミュニケーションもより円滑にいくのではないでしょうか。

お礼状のテンプレートをシーン別に紹介

「さぁお礼状を書こう」とペンをとっても、普段書きなれていなければすぐに書き出すことは難しいですよね。
ビジネス版とプライベート版、二つのケースを想定して例文を紹介しますので、この例文をもとに自分に合ったお礼状が作成できると思います。

  • ビジネス版:開店祝いに胡蝶蘭をもらった場合
  • プライベート版:新築祝いに胡蝶蘭をもらった場合

なお、頭語と結語はセットで使います。
頭語とは手紙の冒頭に書く「拝啓」などのことで話しことばでは「こんにちは」と同じ意味です。結語は「敬具」などが代表的でこちらは「さようなら」という別れの意味で頭語とセットで使用します。
使った頭語によって使える結語も変わるのでちぐはぐにならないようにしましょう。
「かしこ」という結語はすべての頭語に使えますが女性が使う表現なので注意したいところです。
ちなにに下記はビジネスシーンなど、あらたまった手紙の際に使用するものです。

例:【頭語】 謹啓 謹呈 粛啓
  【結語】 謹言 敬具 謹白

一般的な手紙も載せておきますね。

例:【頭語】 拝啓 拝呈 啓上
  【結語】 敬具 排具 敬白

ビジネス上の取引先や仕事関係者への御礼状の例文

ビジネスシーンでのお礼状は頭語と結語を書いてきちんとした表現がふさわしい場合が多いです。ポイントは、「助言や激励を受けたときはありがたかったと」いう気持ちを具体的にお伝えすることです。例えば「力づけられた」「身にしみました」などの表現を使うと伝わりやすいでしょう。

株式会社○○
所属、肩書、氏名 ◯◯ ◯◯様

謹呈

紅葉の候、貴社におかれましてはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
さて、このたびの開店にあたりまして過分なお祝いを頂戴いたし、厚く御礼申し上げます。
また、貴社からのご激励及び暖かい助言に力づけられました。心から感謝申し上げます。
おかげ様で新店舗での営業が無事スタートし、大過なく営業を続けております。
日々の業務に忙殺されておりますが、皆様のお力を借りながら事業に励んでまいりたいと存じます。
いっそうのご指導お引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。
なお、気持ちばかりの記念品を内祝いのしるしとしてお送りいたしましたのでお納めください。
皆様のますますのご多幸をお祈りいたします。
略儀ながら、書中をもってお礼を申し上げます。
敬具

令和○年○月○日
会社名 自分の名前

友人や知人などの個人的な知り合いへの御礼状の例文

友人や知人などプライペートな知り合いへのお礼状のポイントは、「いただいたプレゼントを気に入っている」ということが伝わる表現をすることです。
胡蝶蘭ならばどこに飾ったか、鑑賞した感想などが伝えられたらいいですね。

新緑が眩しい季節になりましたね。皆様お元気でお過ごしのことと存じます。
本日、私どもの住居完成にあたり、立派な胡蝶蘭と心温まるメッセージをお送りくださいまして本当にありがとうございました。
見事な胡蝶蘭は、新居のリビングに置いて家族みんなで通るたびに見惚れています。
家の中に胡蝶蘭があると、豪邸に住んでいるような気持ちにさせてくれるから不思議です。
こちらの街での生活も落ち着き、ようやく慣れてまいりました。
休みの日は近所のお店を散策して楽しんでおります。
お近くにお越しの節はぜひご家族で遊びにいらしてください。
なお、気持ちばかりの内祝いをお送りしましたので、どうぞお納めください。
近いうちにお目にかかれますことを楽しみにしております。
まずは御礼まで申し上げます。

令和○年○月○日
名前

〇〇〇〇様 

品物を一緒に贈る場合の相場

贈り物をいただいた際のお返しの金額の目安は、いただいたギフトの3分の1から半分ほどが一般的です。
胡蝶蘭を注文した場合のお値段は10,000円から50,000円くらいと幅広いですからお礼の品は5,000円から25,000円ほどのものとなります。

お返しの品物に選んではいけない商品

お祝いのお返しに選択してはいけない商品があります。
最近は気にしない人が増えているとはいえ、贈答のお付き合いをスマートに続けていくためにも相手に不快な思いをさせるわけにはいきません。
なぜこれから紹介する商品を選んではいけないのか、理由まで理解することで納得がいき、覚えやすくなるので今後のためにもおすすめです。

現金

現金を胡蝶蘭をいただいたお返しとして贈るのは失礼に当たってしまいます。
特に目上の人に対してはよくありません。
現金をお返しの品に選択するということは、そんなつもりはないのに「このお金で好きなものでも買いなさい」「お金に困っている人」と相手を見下すというメッセージになってしまうのです。

下着

下着もお返しにの品には向きません。
下着を贈るということは「下着も買えないほど生活に困っている」、と相手を下に見ることになり失礼となるからです。
よく使うものだからと良かれと思って選ぶと、相手に嫌な思いをさせることになってしまいます。

履き物類、マット類

サンダルや靴などの履き物や足の下に敷くマット類もよくないとされています。
特に目上の人には避けたいアイテムで、「相手を踏みつける」ことが連想されるため、上司や先輩を踏みつけて先をいくようなニュアンスが含まれてしまうのでしょう。
他にも目上の人に贈ると失礼になるものとして、時計やエプロンなどがあります。
どちらも「働く」を意味し、「もっと勤勉であれ」と言っているようなものだからです。

陶器やガラスなどの割れ物

コップやお茶碗などお返しに良さそうなものですが、割れてしまうという共通点があります。
「割れる」は夢が割れる=夢が壊れる、割れる=別れる、割れる=挫折と連想できることから不吉とされています。
お礼と一緒に贈るものとしてはふさわしくありません。

Q&A

これまで、胡蝶蘭をいただいた時のお礼についてご紹介してきました。
さらにみなさんが疑問に思う点について回答していきます。

Q,本社移転祝いに胡蝶蘭をいただきました。お礼状と品物をお返ししようと思います。皆さんは、お返しの品物はどのようなものにしていますか?

A:お菓子の詰め合わせ

本社への移転祝いをいただいたということは会社関係の人からということでしょう。
その場合は、お菓子の詰め合わせがおすすめです。
お菓子の詰め合わせならば、職場のみんなで分けられることと、どんな年齢の方にでも失礼にあたらないことから喜ばれます。
普段目にしないような珍しいお菓子や移転先の名物など心に残るものを選ぶといいでしょう。
他にも目を向けてみると、移転祝いのお返しにはカタログギフトやタオルなどの消耗品も人気です。

Q,お礼状と品物は郵送でも失礼はありませんか?

A:郵送でもマナー違反にはなりません

正式には、胡蝶蘭をいただいた相手のところへ出向き、お礼を伝え品物を渡しますが
相手の都合や遠方に住んでいる場合、直接渡すのは難しいと思います。
そのような時は発送前に、「お礼を郵送で贈りたい」旨を話し「受け取りに都合のいい時間」を教えてもらいましょう。
さらに、「荷物追跡サービス」を利用し、置き配ではなく「対面渡し」を選択した方がトラブルが回避でき、相手に余計な心配をかけさせません。

胡蝶蘭をいただいてお礼は必要?お礼状のマナーと例文を紹介!のまとめ

胡蝶蘭をお祝いにいただいた時のお礼状と返礼品のことについて解説してまいりましたがいかがでしたでしょうか。
もう一度おさらいしてみましょう。

  • 胡蝶蘭をいただいたらお礼状はすぐに出す
  • お礼状は電話やメールではなく手紙やハガキにする
  • お礼状と一緒に品物も添える
  • お礼状はテンプレートに沿って書けば難しくない
  • お返しの品物で贈ると失礼になるものがあるので気をつける

人生の節目に贈られることの多い胡蝶蘭。
相手が自分のために心をかけてくれたことが何よりも嬉しいですよね。
その気持ちをまっすぐにお礼状として相手に届けましょう。
贈り物をいただいたお礼を「言葉と品物でお返し」するというのは、例えビジネスの間柄であったとしても、そこから更に親交が深まり、豊かな人生に繋がっていくように思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。

執筆者Profile

長岡孝樹

社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)デザイナー。「お花や観葉植物で日常を彩る」を実現するためにWebメディアTOKYO KOTOBUKIENを運営中。メディア運営だけでなく、Amazonや楽天にも自社商品を出店。フラワーデザイナーの知識を活かし自社商品の提案など幅広く行う。