ガジュマルを室内で上手く育てる方法は?室内栽培のコツや注意点を徹底解説

ガジュマルを室内で上手く育てる方法は?室内栽培のコツや注意点を徹底解説
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目次

丸く濃い緑の葉と、ぷっくりした幹。愛らしくユニークな見た目と風水効果で大人気のガジュマルですが、室内で上手に育てる方法をあなたはご存知ですか?室内で管理する植物のケアには、置き場所や水やりなど育て方のコツがあります この記事では
  • ガジュマルは室内で育てて大丈夫?
  • 置き場所と水やりの重要ポイント
  • 室内管理のガジュマルにおすすめの土壌環境
  • 知っておきたい植え替えと剪定のコツ
  • 清潔が気になる方にぴったりのハイドロカルチャー栽培
についてご紹介します。 もしも間違った方法で手入れしてしまうと、生命力が強いと言われているガジュマルでさえ枯れてしまうかもしれませんね。室内管理のガジュマルについてよくある質問も集めてみました。この記事を読めば、ガジュマルについての正しいケア方法が分かり、あなたのガジュマルをもっとイキイキと生長させることができますよ!

ガジュマルは室内で育てても大丈夫?

生命力の強さを感じさせるユニークな姿で大人気のガジュマルですが、室内で育てても大丈夫なのでしょうか。害虫の発生を避けたい方や、常に身近にグリーンを感じたい方は、ガジュマルも室内で育てたいですよね。まずガジュマルは室内で育てられるのか、育て方のコツなどはあるのかを確認してみましょう。

観葉植物用のガジュマルはインテリア向けのサイズ

ガジュマルは日本国内では沖縄や屋久島、海外ではインドからオーストラリアにかけての亜熱帯~熱帯地域が原産地。自然に自生しているガジュマルは、大きいものは高さ20mほどと、とても大きくなる個体もあります。そんなガジュマル対し「大きくなったら扱いに困ってしまうな。」と心配されている方もいるかと思います。観葉植物として園芸店などで販売されているガジュマルは、10~100㎝ほどの大きさが多くありますね。これはインテリア向けとして販売されているので、手に負えないほど大きく成長してしまうことはありません。心配しなくても大丈夫ですよ。

育て方は簡単だが、室内で綺麗に保つにはコツが必要

ガジュマルは水やりや温度管理など、いくつかのポイントをおさえるだけで、元気に育つ植物です。もともとの生命力が強いので育てるのは簡単で、初心者向けとも言えるでしょう。しかし室内で綺麗な樹形を保にはコツが必要なのです。コツをおさえず伸びるままに成長させてしまうと、あまり美しくない見た目になってしまうこともありますよ。

ガジュマルの室内でのコツや注意点を徹底解説

そこで今回はガジュマルを室内で美しく育てるコツを徹底解説します。室内管理に適した置き場所や生育サイクルに基づく水やり、植え替え方法などもご紹介します。大切なガジュマルを室内で美しく育てたいと思う方は、ぜひ参考にしてくださいね。

ガジュマルの室内での置き場所

最初にガジュマルの室内での適した置き場所について見ていきましょう。健やかな生長にはいくつかのポイントがあります。温度や日当たり、家電との位置なども関係してくるので、まだご存じない方は要チェックですよ。

置き場所は【日光】【風通し】【乾燥】がポイント

まず置き場所は「日光・風通し・乾燥」の3つがポイントとなってきます。ガジュマルの原産地は亜熱帯~熱帯。暖かく比較的湿度の高い環境が大好きです。日の光を浴びることも好きな植物ですので、日当たりにも注意を払いましょう。ガジュマルは多湿を好みますが、鉢植えの植物を多湿の環境に置くと、土がいつまでも濡れている状態が長く続き、病害虫の原因になりやすいです。そのため風通しの良い場所に置き、適度に乾燥している時間を作り出すよう意識します。湿度は水やりや葉水で調整するのがいいでしょう。

日当たりは直射日光を避けて半日陰の場所に置くようにする

ガジュマルは日光が大好きな植物ですが、直射日光が長い時間当たるのはとても苦手。直射日光に長時間当たると葉焼けを起こし、最悪の場合枯れてしまうことも考えられますよ。そのためガジュマルは、半日陰の場所に置くのがいいでしょう。半日陰とはこのような条件の場所です。
  • 1日の中で半分くらい日に当たる
  • 日なたの半分くらいの明るさが確保できる
他にもレースカーテン越しに日が当たる場所でもOKです。ガジュマルに耐陰性はありますが、日光が不足すると落葉して枯れてしまうこともあるので、暖かい時間を選んでベランダなどの室外に出してあげるといいでしょう。

冬は窓辺でも5度以下になるので要注意

窓辺にガジュマルを置いている方は多いと思います。しかし冬場の窓辺にガジュマルを置きっぱなしにするのは要注意ですよ。なぜなら冬の窓辺は冷気が入り込み5度以下になることもあり、ガジュマルにとっては寒すぎる環境になってしまうからです。しかし冬場は株の活力が弱まる時期なので、特に日に当ててあげたいものですね。日中は窓辺に置いて日光浴をさせるのがベストですが、夜になったら窓から離れた場所に移してあげましょう。窓辺以外でもベランダや室外など、5度以下の場所に放置することは控えます。葉が黄色くなったり落葉して枯れてしまうことも考えられるので注意してくださいね。

夏や冬はエアコンの風が直接当たらないようにする

エアコンが効いた適温の室内は、温暖な気候を好むガジュマルには良い環境です。しかしそれでも気を付けなければならない点が1つありますよ。それはエアコンの風が直接当たらないようにすること。エアコンの風は乾燥しているので、ガジュマルが過乾燥になってしまうのです。過乾燥は病害虫の発生や枯れの原因になります。季節を問わず、エアコンの風が直接当たらないような場所に置きましょう。

ガジュマルの室内での水やりは時期で頻度が異なる

室内で管理するガジュマルの水やりは、時期によって頻度が異なってきます。これを間違えてしまうと、根腐れを起こしたり、根が冷えすぎて枯れることもあるので注意が必要ですよ。季節ごとの水やり方法を確認しましょう。

春~夏は土が乾いてからたっぷりと与える

春~夏はガジュマルの成長期です。土が乾きやすい季節でもあるので、土が乾いたら鉢底から水が流れるくらいたっぷりと水やりをしましょう。1日に1~2回程度が目安です。暑い時期の昼間に水やりをすると、鉢の中で水が温まって根が煮えてしまいますので、早朝や夕方以降にあげるようにしましょう。 この時一気に水を与えるようにすると、鉢の中の空気を新鮮な空気と入れ替えることができます。根が新鮮な空気に触れて呼吸できるので、おすすめの水やり方法ですよ。

秋~冬はあえて乾燥気味にさせるくらいでちょうどいい

秋~冬はガジュマルの休眠期となります。株の活力が弱まって成長スピードも落ちるので、頻繁な水やりは必要ありません。根が水を吸い上げる力も弱まっているため、春~夏と同じような頻度で水やりをしてしまうと根腐れを起こしやすいです。秋~冬は土が乾燥しているのを確認し数日経ってからの水やりでOK。あえて乾燥気味に管理するのが、寒さに強い株に育てるコツですよ。

葉水を行うと冬場の乾燥を防ぐことができる

秋~冬のガジュマルは水やりの間隔を空け、あえて乾燥気味に管理することをご紹介しました。しかしお手入れしない日が続くと、乾燥しすぎないか心配になってしまいますよね。そこで冬場の乾燥を防ぐ方法として「葉水」が大変おすすめです。葉水は霧吹き器などで葉や茎に水分をスプレーしてあげること。植物は葉や茎からも水分を吸収できるので、根を濡らさずに適度な潤いを与えることができますよ。過乾燥はハダニなどの害虫の発生原因ともなります。毎日1~2回程度、葉の表裏と茎に葉水をし、乾燥と害虫を一緒に予防していきましょう。

ガジュマルの室内での土壌環境

室内で管理するガジュマルの土壌環境は、どのようなものがいいのでしょうか。土は植物にとって非常に重要で、今後の生育に関わってくると言っても過言ではありません。どのような土がガジュマルに適しているのかご紹介します。

土は水はけがいいものを選ぶ

まず土は水はけと通気性がいいものを選ぶようにしましょう。水はけの悪い土を選び、長く土が濡れたままの状態でいると雑菌が繁殖しやすいですし、根腐れが起こりやすくなってしまうからです。根腐れが起こると、復活させるのが難しいケースもあり得ますよ。根腐れの予防のためにも、できるだけ水はけと通気性のいい土を選ぶようにしましょう。

初めは市販の観葉植物の土で大丈夫

初めは市販の「観葉植物用の土」として販売されている土で大丈夫です。栄養素や機能性が考えられ、まんべんなくブレンドされている土なので安心して使用できますよ。その際に土の表面を化粧砂や赤玉土など無機質の用土で覆ってあげると、コバエなどの害虫を予防できるのでおすすめです。

慣れてきたら自分で土を配合してみてもよし

観葉植物のお世話に慣れてきたら、自分で土を配合しブレンドしてみてもいいですね。その時は「赤玉土7:腐葉土2:パーライトまたはバーミキュライト1」の割合がおすすめです。自分でブレンドする時も、水はけと通気性のよさに注意してくださいね。「観葉植物用の土」を使用する時と同じように、土の表面を無機質の用土で覆ってあげると、コバエなど害虫予防ができます。

室内のガジュマルが大きくなってきたらすること

置き場所、水やり、土壌環境などを整えると、ガジュマルが大きく育ちますね。そんな時に必要になってくるのが、植え替えや剪定についての知識です。植え替えのサインや、剪定で注意する点など、詳しくご紹介します。

植え替え

ガジュマルの植え替えは基本的には2~3年に1度植え替えが必要です。それ以外のタイミングでは、どのようなサインが見られたら植え替えを行うべきなのでしょうか。植え替えのサインは以下の4つです。
  • 水が染み込んでいかない
  • 鉢の底から根がはみ出している
  • 土と気根の境目が黒く変色したり、カビが生えている
  • 水やりや日当たりに配慮してもなんだか元気がない
このようなサインが見られる時は、根詰まりや根腐れを起こしているかもしれません。植え替えの適期は成長期の前半である5~7月。この間は植え替えのダメージを負っても、回復しやすくさらに成長もできるのでおすすめですよ。秋~冬に植え替えを行うと、ダメージを回復しきれず枯れる可能性もあるので避けるのがベターです。 植え替えに必要な道具はこちらです。
  • 1回り大きな新しい鉢
  • 水はけのよい用土
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石(軽石など)
  • スコップ
  • 割りばし
  • 清潔なハサミ
  • 手を汚したくない方は軍手
  • 新聞紙かレジャーシート
必要な道具をあらかじめ揃えておくことで、スムーズに植え替えを進めることができますよ。それでは実際の手順を見ていきましょう。
  1. 1回り大きな新しい鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底が隠れる程度の鉢底石を入れる。鉢の1/3程度まで用土を入れておく。
  2. 古い鉢からガジュマルを優しく引き抜き、軽く土を払う。この時黒く変色したり長くなりすぎている根があれば、清潔なハサミでカットし整理しておく。
  3. 新しい鉢のバランスを見ながらガジュマルを立て、さらに土を追加していく。この時割りばしで優しくつつきながら土を追加するとすき間ができにくい。
  4. 鉢のフチから数センチまで土を入れ、水をたっぷりあげる。水やりで土のかさが減ったら、鉢のフチから数センチになるまで土を追加しておく。
  5. 植え替え後は直射日光に当たらない場所で管理する。肥料は2週間以上たってから与える。
植え替えを行うと根が広がるスペースができるので、ガジュマルをさらに大きく育てることができます。新しい鉢を探す楽しみもありますし、ぜひ植え替えに挑戦してみてくださいね。

剪定

剪定は株へのダメージを最小に抑えるため、成長期の前半である5~6月に行いましょう。剪定をしないと枝葉が伸び放題になります。日が当たらず病気になる葉が出てきたり、水分や養分を奪われ過ぎて株の元気がなくなってしまう可能性もありますよ。 剪定に必要なものはハサミのみです。切り口へのダメージを最小にするため、切れ味のよいハサミを用意しましょう。ガジュマルを剪定すると、切り口から白い樹液が出ることがありますよ。この樹液に直接触れると肌がかぶれる可能性があるので、直接触らないよう注意してくださいね。

植木鉢の交換

新しい鉢を用意する時、気をつけたいポイントが2つあります。それは「鉢の大きさ」と「素材」です。 大きすぎる鉢を選ぶと根が土中で分散して伸びていき、ガジュマルが不安定な株になります。また土の水分量が多くなりすぎて根腐れを起こしやすくなるので、「1回り大きい」サイズを選ぶようにしましょう。 鉢の素材は、以下のような通気性のよい植木鉢がおすすめです。
  • テラコッタ
  • 素焼き
  • コンクリート
  • 陶器
ガジュマルの植木鉢を選ぶ際は、好きなデザインを選ぶことが大切です。そこにプラスして「サイズと素材」にも気を留めると、その後のガジュマルの管理をラクにし、健やかに育てることができますよ。

ガジュマルを室内で育てる時は病害虫に注意が必要

室内でガジュマルを育てていると、病害虫の被害を受けることもあります。害虫は小さく、窓や網戸のすき間から風に乗ってやってきたり、外出した人間の服に付いたりして家へ侵入します。観葉植物を育てるうえで、病害虫は無視できないアクシデントなのです。ここではガジュマルが被害を受けやすい「ハダニ」「カビ」の特徴と対処法を解説します。

ガジュマルが被害を受ける病害虫①:ハダニ

ハダニは体長0.3㎜ほどと、とても小さな虫です。ありとあらゆる植物に発生し、植物の汁を吸って株を弱らせます。繁殖力が強く、暖かく乾燥した環境を好みます。室内では条件が揃いやすく、天敵もいないため1年中増殖する可能性がありますよ。

特徴:葉が白くなる、葉がべとべとする

ハダニが発生した時の特徴的な症状は、「葉の色が白く抜け、べとべとする」こと。ハダニが吸汁すると白い斑点が残り、被害が広がると葉全体が白っぽく色が抜けます。さらに増殖すると、クモの巣がかかったように葉がべとべとし始めます。これはハダニがクモの仲間で、糸を出すからです。ハダニが増殖すると、花の開花が短くなったり、色付きが悪くなったりして観賞価値が下がってしまいますよ。

対処法:殺虫剤を撒く

ハダニが大量発生した時の対処法は殺虫剤を撒くこと。化学薬品に抵抗がある方でも、食品にも使えるようなナチュラルな殺虫剤を選べば安心です。 こまめに葉水をして乾燥を防ぐと、ハダニを予防することができます。ハダニは水が苦手なので、葉の裏までまんべんなく葉水を行うのがおすすめ。暖かい日に外に出し、勢いのある水流で流すと駆除もできますよ。 ハダニは1度発生すると大量発生しやすい害虫です。毎日葉水を行い、葉の裏もよく観察して予防に力を入れるのがいいでしょう。

ガジュマルが被害を受ける病害虫②:カビ

ガジュマルが受ける被害の1つとして「カビ」も考えられます。癒しを感じるはずのガジュマルにカビが生えてしまったら、とても嫌な気持ちになりますね。ガジュマルにカビが生えるのは、土の中の栄養分や多湿、風通しの悪さが原因です。

特徴:根元が白くなる

カビが発生すると、ガジュマルの根本付近や土が白くなります。ガジュマルは高温多湿の環境を好む植物。ガジュマルには過ごしやすい環境かもしれませんが、カビが発生しやすい気候条件と重なってしまいますね。水やりのしすぎなどで土が常に湿っているのも原因になりますよ。

対処法:直接取り除く、土を入れ替える

可能であれば、白い部分を直接取り除きます。暖かい季節なら外に出して土を乾燥させるのもいいですね。室内でも風通しのいい場所にうつしましょう。どうしても換気ができない場合は、サーキュレーターなどで部屋の空気を動かすことも効果的です。湿度を下げるためにも、水やりはしばらく控えるのがおすすめですよ。 どうしても不快な方は、表面から数㎝の土を取り除いて、新しく土を入れかえるのもOKです。何度もカビが発生する場合は、土の水はけが悪くなっていることも考えられるので、5~9月に植え替えをして、土をすべて新しく変えてもいいでしょう。

【面倒くさい人必見】室内でガジュマルを育てるならハイドロカルチャーがおすすめ

「ガジュマルは魅力的で育ててみたいけれど、面倒な土栽培はちょっと…。」と思っている方に、ハイドロカルチャー栽培をおすすめします。ハイドロカルチャーには土栽培にはないメリットがたくさんあり、気軽にガジュマルを楽しみたい方に向いていますよ。 ハイドロカルチャー栽培は、ハイドロボールと呼ばれる埋め込み材を使用した水耕栽培の1種。植え替えの際に土を触りたくないという方にもぴったりの栽培方法です。

ハイドロカルチャーのメリット

それではハイドロカルチャーのメリットを見ていきましょう。ハイドロカルチャー栽培には主に3つのメリットが考えられます。
  1. 虫が湧きにくい
  2. 土の独特の臭いがしない
  3. 土を使わないので清潔に栽培できる
自宅のインテリアに気軽に観葉植物を取り入れたい方、面倒なお手入れはしたくない方、虫が苦手な方などにおすすめですよ。土より軽量ですので、ハンギングプランツに挑戦したい方にもぴったりです。メリットを1つずつ詳しくご紹介します。

虫が湧きにくい

観葉植物の害虫は、栄養豊富な有機物の土から発生することが多いです。しかしハイドロカルチャーに使用するハイドロボールは有機物ではなく無機物なので、害虫が発生しにくいです。虫が苦手でどうしても駆除したくない、見るのも嫌という方におすすめの栽培方法ですよ。

土の独特の臭いがしない

土の独特の臭いが苦手な方もいますね。土は水に濡れるとニオイが立ちやすいので、水やりのたびに不快になってしまうことも考えられます。お手入れのたびに不快になってしまうのは心理的に負担ですよね。ハイドロボールは粘土を高温で焼いて作られた埋め込み材なので、土の臭いを感じることはありません

土を使わないので清潔に栽培できる

ハイドロボールは粘土を高温で焼き上げた埋め込み材です。約1200度という高温で焼きあげていますので、基本的には無菌で雑菌も繁殖しにくいので安心ですね。清潔をキープしたいキッチン・寝室・洗面所などでも、安心して育てられるのが嬉しいポイントです。水やりも簡単でポタポタ垂れることもありませんので、管理がラクですよ。

ハイドロカルチャーへの植え替え方法

ハイドロカルチャー栽培には、さまざまなメリットがあることが分かりました。それでは土栽培からハイドロカルチャー栽培への植え替え方法をご紹介します。
  • 穴の空いていない容器(ガラスがおすすめ)
  • ハイドロボール(大き目の粒がおすすめ)
  • ガジュマル
  • 根腐れ防止剤
  • 液体肥料
  • 割り箸
  • 清潔なはさみ
新しく用意する容器は、残りの水分量が確認できるので透明の容器が便利です。お気に入りの容器を見つけて使えば楽しみも増えますね。ハイドロボールは通気性がよい大き目の粒がおすすめです。使用する前に軽く水洗いしておくと、植え付けた際に水が濁らずきれいに植え替えできます。 また土栽培では土から栄養素をもらっていた植物ですが、ハイドロボールではその栄養を吸収できないため液体肥料も用意しましょう。ハイドロカルチャー栽培の唯一のデメリットとして、根腐れを起こしやすい点があります。根腐れ防止剤も併用するとより安心ですよ。 次に実際の植え替え手順についてご紹介します。
  1. 新しい容器に根腐れ防止剤を入れる。ハイドロボールも水洗いし容器の1/3程度入れておく。
  2. 古い鉢からガジュマルをそっと引きぬき、優しく土を払い落す。その時黒く変色したり長く伸びすぎた根があればカットし整理しておく。
  3. ガジュマルをバランスの良い場所に入れる。根がかたよってしまわないよう、割りばしなどで優しくつつきなが行うとバランスよく植え替えできる。
  4. ハイドロボールをさらに追加する。ガジュマルが安定して自立できるようになったら、支えていた割りばしをそっと引きぬく。
  5. 容器を軽くゆするなどして、ハイドロボールが容器の中にまんべんなく行き渡るようにする。
  6. 容器の1/5程度の水をそそぐ。
ハイドロカルチャー栽培への植え替えは思っているより簡単ですね。害虫や土の臭いを気にせずにグリーンを楽しめるので、清潔が気になる方はぜひ挑戦してみて下さいね。

ハイドロカルチャー栽培の注意点

ハイドロカルチャーにはたくさんのメリットがあることが分かりましたが、いくつかの注意点もありますよ。ハイドロカルチャー栽培のメリットを十分に楽しむためにも、しっかり確認しておきましょう。

水やり頻度には注意が必要

ハイドロカルチャー栽培は、水やりの頻度に注意が必要です。容器いっぱいに水を入れてしまうと根が呼吸できなくなって根腐れの原因となってしまうのですね。容器の1/4~1/5程度の水が目安で、それ以上水を入れる必要はありません。ハイドロカルチャー栽培で根腐れを起こす原因のほとんどが水のやりすぎによるものです。そのため水の残量を確認するためにも、容器は透明のものがおすすめですよ。また土栽培では土中の微生物が分解してくれる根の老廃物を、無機物のハイドロカルチャー栽培では分解することができません。そのため根腐れを起こしやすくなっています。根腐れ防止剤を入れると、容器内の雑菌も抑えることもできるのでおすすめですよ。根腐れ防止剤は「ゼオライト」や「ミリオンA」などがいいでしょう。砂のような見た目で、容器の底に敷いて使用します。

水やりと一緒に肥料も与える

土栽培の植物は、普段土から栄養素を吸収しています。しかしハイドロボール栽培では栄養を吸収することができません。そのためときどき肥料を与えるのがおすすめです。春~夏の成長期には、水やりのタイミングで液体肥料を2週間に1回程度を目安に与えます。秋~冬はガジュマルの休眠期なので、肥料を与える必要はありません。肥料を与えすぎると根腐れの原因にもなってしまうので、希釈濃度や頻度にはくれぐれも注意してくださいね。

ガジュマルを室内で育てる時によくある質問

ガジュマルを室内で育てる時によくある質問を集めてみました。暖かい時間に外へ出すのはOKかどうか、落葉、ハイドロカルチャー栽培の成長スピードについての回答です。ぜひ参考にしてくださいね。

Q. 冬でも暖かい時はガジュマルをベランダ等の室外に出していいですか?

A,暖かな時間を選べば大丈夫です。 室内でガジュマルを育てているとどうしても気になるのが日光の量と通気性。ガジュマルは日光が大好きな植物ですので、日光が足りないと葉が変色したり、落葉したりします。また通気性が悪いと根腐れ・病害虫・カビなどが発生することも。それらを解消するためにも、昼間の暖かな時間を選べば冬でも外に出して大丈夫です。気温が下がる前に室内に入れるように気をつけてくださいね。

Q. ガジュマルの葉が落ちるようになってきました。これは枯れる前触れですか?

A,原因を放置すれば枯れてしまうことも。 ガジュマルの葉が落ちる理由として、いくつかの原因が考えられます。ガジュマルの葉が落ちる原因として以下の4つが考えられます。
  • 日光不足
  • 低温
  • 根腐れ
  • 病害虫
ガジュマルは亜熱帯~熱帯地域を原産とする植物です。耐陰性はありますが、日光が不足すると徒長や落葉の原因にも。また5度以下の環境もガジュマルには寒すぎるので、避けましょう。 「日光量や気温に気をつけているのに葉が落ちる…。」そんな時は、病害虫や根腐れが原因かもしれません。病害虫が疑われる時は殺虫剤などで対処します。土から変なニオイがしたり、ガジュマルの幹がブヨブヨしている時は、根腐れかもしれません。進行した状態で気づくと回復は難しいのですが、ひとまず水やりを控え乾燥気味に管理してみましょう。 原因を突き止め対応すれば枯らさずに済むケースもありますので、しっかり対処していくのがいいですよ。

Q.ガジュマルを土栽培からハイドロカルチャーに植え替えましたが、成長が遅いです。枯れさせたのですかね?

A,ハイドロカルチャー栽培の成長はゆっくりです。 観葉植物の土は栄養がたっぷり含まれています。土栽培は土から栄養を吸収できますが、ハイドロボールから栄養を吸収することはできません。水分しか与えていないので、ハイドロカルチャー栽培をしている植物の成長スピードは緩やかになります。もっと早く成長させたい場合は肥料を与えましょう。 ハイドロカルチャー栽培の植物の根は、土栽培の根に比べて弱く繊細です。土栽培と同じように肥料を与えると、根腐れの原因にもなってしまいますよ。ハイドロカルチャー栽培用の液体肥料を、春~夏の成長期に2週間に1回程度使用するといいでしょう。

ガジュマルを室内で上手く育てる方法は?室内栽培のコツや注意点を徹底解説のまとめ

ガジュマルを室内で育てる時のコツや注意点をご紹介してきました。 この記事のポイントは
  • 室内で管理するガジュマルは、半日陰で、日当たりと風通しがいい場所に置くといい
  • 5℃以下になると葉が変色したり枯れることもあるため、冬の夜は窓から離す
  • 季節を問わずエアコンの風が直接当たらないようにし、過乾燥を避ける
  • 春~夏は土が乾いたら、秋~冬は土が乾燥して数日経ってからの水やり頻度がおすすめ
  • 冬場の乾燥や病害虫の予防のため、葉水をするといい
  • 土は水はけと通気性のいいものを選ぶ
  • 大きくなったら2~3年に1度植え替えをし、5~6月に剪定をすると健やかに成長する
  • 土を使わず虫が湧きにくいハイドロカルチャー栽培もおすすめ
でした。 ガジュマルは生命力が強く育てやすい植物です。置き場所や季節ごとの水やり方法などコツさえおさえれば、イキイキとしたガジュマルに成長していくでしょう。お気に入りの鉢に入れたり風水効果を調べたり…。ぜひ楽しみながらあなただけのガジュマルを育ててくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。