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サンスベリアには多くの種類があった!見分け方などを徹底解説

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皆さんは、サンスベリアという観葉植物を知っていますか?サンスベリアは、別名を「トラノオ」と言います。サンスベリアの葉が、虎の尾のような模様をしているため、この呼び名が付いたと言われています。また、葉の形やたたずまいから、「幸運」「健康運」が上がると言われ、親しまれている多肉植物です。

そこでこの記事では、

  • サンスベリアの特徴
  • サンスベリアの種類
  • サンスベリアの種類の見分け方

などを中心に、ご紹介していきたいと思います。この記事を読み進めながら、サンスベリアの生態について、理解を深めてくださいね。

サンスベリアはどんな観葉植物?

特殊な縞模様の葉をしていることで有名なサンスベリアですが、どのような観葉植物なのでしょう?まずはサンスベリアの基本情報から見ていきたいと思います。

サンスベリアの基本情報
  • 学名:サンスベリア(Sansegieria tripasciata)
  • 科および属名:リュウゼツラン科(キジカクシ科)/チロセラン属
  • 英名:Snake plant
  • 原産地:アフリカおよび南アジアの乾燥地帯
  • 開花時期:8~10月
  • 花色:白/黄白

サンスベリアの原産地は乾燥地域

サンスベリアの主な原産地は、アフリカや南アジアの乾燥地帯で、とても乾燥に強い多肉植物として有名です。一方で、サンスベリアはとても成長が早く、わからないうちに地下茎を伸ばし、どんどん増えていくため、サンスベリアを健康に育てるためには、植え替えが大変重要なポイントとなります。

また、乾燥気味に育てることでサンスベリアは健康に生長するため、家の中での園芸として育てやすく、人気の高い多肉植物です。園芸初心者の方も、そこまで気を張らずに挑戦できるので、是非サンスベリアを育て、魅力をかんじてくださいね。

サンスベリアの別名は【トラノオ】

サンスベリアは、またの名を「トラノオ」と言い、上に向かって真っすぐに伸びる葉がとても印象的な観葉植物です。濃淡のある横縞模様の葉が、虎の尾を連想させることから、「トラノオ」という和名が付けられたと言われています。

また、サンスベリアではなく、「サンセベリア」と呼ばれることもあります。

空気清浄効果があるので、水回りに置くことがおすすめ

サンスベリアには、「ホルムアルデヒド」「トリクロロエチレン」「キシレン」「トルエン」「ベンゼン」などの、有毒物質を除去してくれ、空気清浄効果が高いと言われています。わからないうちに有毒物質を除去してくれているなんて、とても優秀な観葉植物ですね。更に、CAM光合成を行うため、夜間に二酸化炭素を吸収してくれ、室内の空気を清浄に保つことが出来ます。そんなサンスベリアですが、実はとても種類が豊富なことでも有名です。

サンスベリアは70種類ある

サンスベリアは、剣のように長く尖った葉が特徴的な、インテリアとしても大変人気の高い観葉植物として人気があります。その種類は小さいタイプから大きいタイプまで様々で、70種類存在するとも言われています。マイナスイオンを発生させることから、空気清浄効果を期待し、室内やオフィスでもとても馴染みがある多肉植物です。お気に入りのサンスベリアを是非見つけてみてくださいね。

どの種類のサンスベリアにも共通している特徴は、このツンと長く尖った葉ですが、肉厚なタイプから、薄手のタイプまで様々な種類が存在します。ここからは、サンスベリアの中でも、人気の高い種類を一挙見ていくことにしましょう。

参考記事:サンスベリアの育て方|失敗しないポイントや長生きさせるコツを紹介

人気のサンスベリアの種類一覧

70種類もあると言われているサンスベリアですが、どのような種類のサンスベリアの人気が特に高いのでしょう?一覧で順にご紹介していきます。

サンスベリア・ローレンティー(グリーン・グランデ)

「サンスベリア・ローレンティー」は、近年マイナスイオンというキーワードで、特に有名になった観葉植物です。

科目および属 リュウゼツラン科/サンスベリア(サンセベリア)属
原産国 熱帯アフリカおよび西部アフリカサバンナ気候区
学名 Sansevieria tripasciata cv.Laurentii
耐陰性 室内の窓際
耐寒性 10℃以上をキープ
育てやすさ 初心者向き

サンスベリア・ローレンティーの葉は、肉厚な剣状をしており、黄色い外班がポイントです。和名を「チトセラン」と言い、白い花が咲きます。よく目にするサンスベリアなので、お気に入りの方も多い品種ではないでしょうか。

サンスベリア・スタッキー

「サンスベリア・スタッキー」は、一般的なサンスベリアよりも、かなりスッキリした印象を受ける観葉植物です。

科目および属 リュウゼツラン科/サンスベリア(サンセベリア)属
原産国 ローデシアおよびザンビア、アフリカサバンナ気候区
学名 Sansevieria stuckyi
耐陰性 室内の窓際
耐寒性 10℃以上をキープ
育てやすさ 初心者向き

サンスベリア・スタッキーの葉は、内側に巻いたような棒状で、濃い緑色の葉に、薄い緑色の横縞模様が入り、90㎝ほどまで伸びる葉が特徴的です。また、まるで地面から巨大な棘が生えているような印象を受ける、とてもインパクトの強い観葉植物です。流通量もあまり多くないため、とても希少価値のあるサンスベリアです。

サンスベリア・ゼラニカ

「サンスベリア・ゼラニカ」は、一般的なサンスベリアより、更に少ない水で育つ、とても生命力の強い観葉植物です。

科目および属 リュウゼツラン科/サンスベリア(サンセベリア)属
原産国 アフリカ
学名 Sansevieria plant
耐陰性 室内の窓際
耐寒性 10℃以上をキープ
育てやすさ 初心者向き

サンスベリア・ゼラニカの葉は、濃いグリーンにゼブラ柄のような縞模様が全体に入っているのが特徴的な観葉植物です。

【小型】サンスベリア・ハニーボニー

「サンスベリア・ハニーボニー」は、サンスベリアの中でも特に希少で、小さい観葉植物として知られています。

科目および属 リュウゼツラン科/サンスベリア属
原産国 アフリカ
学名 Sansevieria trifasciata
耐陰性 室内の窓際
耐寒性 10℃以上をキープ
育てやすさ 初心者向き

サンスベリア・ハニーバニーは、大きくなっても20㎝ほどにしかならないため、室内のテーブルの上や窓際で育てるには、程よい大きさの小型の観葉植物です。葉の縁は黄色で、放射線状に伸び、多肉質の葉が特徴的な、とても希少な小型の種類のサンスベリアとして、良く知られています。

おしゃれで希少なサンスベリアの種類一覧

次に、サンスベリアの中でも、おしゃれで希少な種類を一覧で、ご紹介していきたいと思います。お部屋のインテリアとしても映えること間違いなしなので、気に入ったら是非チェックしてみてくださいね。

サンスベリア・キリンドリカ

サンスベリア属の観葉植物の中でも、「サンスベリア・キリンドリカ」は、特に空気清浄効果が高い多肉植物として有名です。

葉が大変特徴的で、筒状の葉が突き刺さったような珍しい見た目をしており、個性的かつキリンドリカの真っすぐな葉に力強さを感じ、男女問わず様々な方から好感を得ています。

基本的に、サンスベリア属は「耐陰性が強い」と言われていますが、キリンドリカに関しては低いため、注意が必要です。日が当たりにくい室内でも育ちはしますが、週に2回、5時間ほどの日光浴をする必要がある、珍しい種類のサンスベリアです。

サンスベリア・ボンセレンシス

「サンスベリア・ボンセレンシス」の葉は、サンスベリア属の中でも、とても特徴的な形をしています。どのような形をしているかというと、棒状で、しかも真っすぐ上に伸びるのではなく、左右に開き、まるで扇を開いたかのような扇状の形に成長します。

棒状で扇状という、とても個性的な立ち姿のサンスベリア・ボンセレンシスですが、葉の姿だけが変わっているのではありません。実は、一見「シマウリ」のように見える縞模様も個性的ですが、育て方は他のサンスベリアの仲間と同じ方法で基本的には問題ないですし、他のサンスベリア属の品種より寒さに少し強いため、初心者の方でも育てやすいタイプです。

サンスベリア・マッソニアーナ

「サンスベリア・マッソニアーナ」の葉も特徴的で、まるで花瓶に葉を立てたような、他のサンスベリア属の葉とは一風変わった形をしています。

何といってもコンパクトでシンプルなため、少ないスペースしかない場所にも余裕で飾ることが出来ます。例えば、キッチンカウンターや、窓際の小スペースでもおしゃれなインテリアとして存在感抜群です。

葉には、サンスベリア属らしく、縞模様が入っており、まるでスイカの模様のような、グリーンの濃淡がとてもおしゃれさを引き立てています。

サンスベリア・ムーンシャイン

「サンスベリア・ムーンシャイン」は、サンスベリア属の中でも、中型の品種です。薄緑色でクリーム色がかった淡い色の葉が特徴的で、日の当たり具合によって、銀白色に輝いて見えます。

その様子から、「サンスベリア・シルバーキング」という品種名で呼ばれることもあります。見た目がよく似ている「シルバーハニー」と混同されがちですが、ムーンシャインは丈が30~40㎝前後で、葉に緑の虎班模様が入っているタイプで、シルバーハニーは、大きくなっても20㎝ほどと、とてもコンパクトな姿で、葉に虎班状の模様は入らないタイプです。

サンスベリア・ファーンウッド

「サンスベリア・ファーンウッド」の葉は、とても細長い形をしており、シャキッと伸びた姿で、サンスベリア属の中でも、成長スピードがとても緩やかな品種であり、丈夫で枯れにくいため、管理しやすいという特徴があります。

また、棒状で細長い形で、ボーダー柄の班を持つ葉が、ロゼット状に広がり成長していく様は、サンスベリア属の中でも、とても存在感抜群な品種です。

サンスベリア・ミカド(バキュラリス)

「サンスベリア・ミカド(バキュラリス)」は、卓上用のサイズが多く出回っている品種で、スタイリッシュな空間づくりに一役買ってくれる、おしゃれなサンスベリアの一種です。

原産国はマダガスカルで、サンスベリア・スタッキーと葉のフォルムが似ていることから、混同されがちですが、全く違う品種です。ミカドは、スタッキーよりスラっとしており、太さの直径が短く、密集して育ちます。一方スタッキーは、ミカドと同じく棒状の葉をしていますが、背がとても高い葉が一本ずつ生え、葉の先端は丸く、葉は丸まったように中に入り込んで棒状の形を作るのが特徴です。

サンスベリア・ロリダ

「サンスベリア・ロリダ」は、サンスベリアの中でも「キング・オブ・サンスベリア」として君臨する品種です。原産地はソマリアで、乾燥した棘林や灌木の茂みの影で生息することが多いようです。

ロリダの葉は、ボンセレンシスと同じく、扇状に広がる独特なシルエットをしており、葉の縁には赤と白のラインが入り、とても美しい葉色でも良く知られています。とても緩やかな生長をするため、コンパクトなタイプが流通しており、室内でも育てやすいのが特徴です。

サンスベリア・サムライドワーフ

「サンスベリア・サムライドワーフ」は、「ミニサムライ」として流通している品種で、原産地は熱帯アフリカです。肉厚な葉が、ロゼット型に伸びていくのが特徴で、種類豊富なサンスベリアの中でも、とても人気の高い品種です。

また、葉の縁は白と赤茶色の縁取りがとても奇麗で、プリッと感があるのも特徴です。緩やかに生長するため、小柄なタイプが多く流通しており、少しのスペースしか取れない場合でも、映えるインテリアとして大活躍してくれます。

サンスベリア・バナナ

「サンスベリア・バナナ」は、サンスベリアの中でも小型の品種で、東アフリカのソマリア周辺が原産地です。なぜ「バナナ」という名前が付いたかというと、葉のサイズが太く、まるで「バナナ」のように曲がっていることから呼ばれるようになりました。

赤茶色い縁どられた葉は、横向きに育ちますが、生長は非常に遅いため、鉢の中でコンパクトにまとまり、室内でもとても育てやすい品種です。育て方は、他のサンスベリアと変わらないため、とても管理がしやすいです。

サンスベリアの種類の見分け方

サンスベリアの種類は実に豊富で、似たようなタイプや名前も多いため、種類を見分けるのが困難な場合が多いです。ここからは、そんなサンスベリアの種類の簡単な見分け方について、ご紹介していきたいと思います。

サンスベリアの葉っぱ

先ほどから既に、サンスベリアのいろいろな品種を紹介しているので、もうお気づきの方もおられると思いますが、サンスベリアの葉の特徴を知ることで、種類を見分けることが出来ます。では、一緒に詳しく見ていきましょう。

大きいのか、小さいのか

サンスベリアの中でも、葉が大きいのか小さいのかという特徴で見分けることが出来ます。ローレンティーは、サンスベリアの中でも代表の品種ですが、生長が早く、その分葉も幅広で大きいのが特徴です。

一方、サムライドワーフやバナナのように、とても生長が緩やかで、その分、葉も小さい品種もたくさんあります。インテリアとして飾りたい場所に合った葉を持つサンスベリアを選ぶことで、長く育てていくことが出来ます。

模様

サンスベリアの葉は、虎柄のシマ模様が特徴ですが、それぞれの品種でこの縞模様も様々です。ハッキリした縞模様や、一見ワンカラーに見えるようなタイプまで、実に多種多様の縞模様を持ったサンスベリアが存在します。

葉のグリーン色も同じく種類に富み、濃いグリーンから淡いグリーンまで各品種により様々です。中には、濃い緑と薄い緑のグラデーションを持つタイプまであり、葉を見ているだけでもとても楽しい観葉植物です。

細長いのか、太いのか

サンスベリアの葉の太さや細長さでも種類を見分けることが出来ます。「サンスベリア・グランディス」は、サンスベリアの中でも、最大の葉幅を持つことで知られており、「サンスベリア・ミカド」は、サンスベリアの中でも、最も細い葉を持つ品種として有名です。

サンスベリアの高さ

サンスベリアの高さは、基本的に30㎝~1mのタイプが多いですが、ハニーのように、10~20㎝ほどにしか生長しないタイプも存在します。

サンスベリアは、特性上、どの品種も、ある程度の高さまでしか伸びないため、生長後のことをあまり心配せずにトライできる観葉植物です。

Q&A

ここからは、サンスベリアについて、よくある質問をご紹介するコーナーです。魅力たっぷりのサンスベリアを是非育ててみましょう。

Q,珍しいサンスベリアは普通のサンスベリアより値段が高いですか?

A,はい。珍しいサンスベリアは、流通量も少なく、希少価値が高いため、よく目にするサンスベリアより価格は高くなります。

価格の幅は様々ですが、高いものになると10,000円を超える品種も存在します。また、本物の「サンスベリア・スタッキー」は、とても希少価値が高く、よくスタッキーとして販売されている安価のものは、実は偽物であることも多いため、注意が必要です。サンスベリアの希少種は、葉が真っすぐ伸びてコンパクトなタイプが多いため、少し高くなってしまいますが、とてもおすすめの品種ばかりです。

Q,ダイソーのような100均にはどの種類のサンスベリアが販売されていますか?

A,ダイソーなどの100均で良く販売されている種類は、葉が横に広がって育つハニー種が多いですが、「ローレンティー」や「シルバーキング」などもタイミングが良ければ販売されています。

ダイソーなどの100均で販売されている観葉植物は、基本的に流通量が多いおすすめのタイプであるため、株の生長も速く、その分根もすくすく伸びていくため、株分けをしてゆったり育てる必要があります。鉢の中で根がビッシリ張ってしまうと、根腐れなどの病気にかかってしまうため、注意が必要です。根腐れを起こすと、水分を上手く根から吸い取ることもできなくなるため、葉に養分や水分が送れず、最悪の場合、枯れてしまいます。

Q,サンスベリアの種類がわからない場合はどうすればいいですか?

A,サンスベリアは、どの種類も魅力たっぷりですが、種類が解らない場合は、葉の特徴を見て判断すると分かりやすいです。

サンスベリアの葉は、細長いものから太いもの、扇状に広がっている場合や棒状に伸びるタイプ、肉厚なものから薄いものまで様々な種類があります。また、虎柄や葉のグリーン色の濃さでも見分けることが出来ます。それぞれのサンスベリアの葉の特徴を知ることで、簡単に見分けることが出来るので、是非見分ける方法をマスターして、サンスベリアの達人になってみてください。

サンスベリアには多くの種類があった!見分け方などを徹底解説のまとめ

この記事では、サンスベリアの種類や見分け方を中心に解説してきましたが、いかがでしたか?

  • サンスベリアの原産地域は乾燥地帯で、サンセベリアやトラノオとも呼ばれている
  • サンスベリアは空気清浄効果が高い
  • サンスベリアは70種類も存在する
  • サンスベリアは葉をよく観察することで、品種を見分けることが出来る

ということが、この記事を読んで理解いただけたと思います。

これらのポイントを押さえて、よりサンスベリアについて知ることで、様々な品種のサンスベリアの魅力をふんだんに感じとれるのではないでしょうか。是非、サンスベリアライフを満喫してくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENでは、他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、併せてご覧ください。

執筆者Profile

長岡孝樹

社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)デザイナー。「お花や観葉植物で日常を彩る」を実現するためにWebメディアTOKYO KOTOBUKIENを運営中。メディア運営だけでなく、Amazonや楽天にも自社商品を出店。フラワーデザイナーの知識を活かし自社商品の提案など幅広く行う。