サンスベリアの株分けの方法とは?メリットから注意点まで徹底解説

サンスベリアの株分けの方法とは?メリットから注意点まで徹底解説
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目次

剣のような形の葉が真っすぐ伸びる姿が美しく、室内のインテリアとしても人気の観葉植物サンスベリアそんなサンスベリアを増やす方法の一つに「株分け」がありますが、もし失敗したら…と思うと不安になる方も多いのではないでしょうか。 サンスベリアの株分けをする前に、失敗の少ない株分け方法や注意点について詳しく知りたいですよね。 そこでこちらの記事では、
  • サンスベリアの株分けのメリット
  • サンスベリアの株分けに適した時期やタイミング
  • 失敗しないサンスベリアの株分け方法
  • 株分けしたサンスベリアの育て方
  • 株分けしたサンスベリアが枯れてしまう原因
について、詳しく解説していきます。 株分けでサンスベリアを増やしたい方には必見の内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

サンスベリアが成長したら株分けで増やす

まず始めに、サンスベリアを増やすための「株分け」とはどのようなものなのかご紹介します。

【株分け】は観葉植物の増やし方の1つ

サンセベリアの株を増やす方法には、葉っぱを土に挿して新しい苗を作る「葉挿し」と、今あるサンスベリアの株を分け、それぞれ別の鉢に植え替える「株分けという方法あります。現在育てているサンスベリアがある程度成長しているなら、株分けで増やす方法がより手軽で失敗も少ないためおすすめです。

成長が速い観葉植物なので株分けが必須です

サンスベリアは「地下茎」という根のようなものを横に広げながら、子株を増やします。その成長は早く、放置しておくと鉢がいっぱいになり、根詰まりなどのトラブルの原因になります。また、蒸れには弱いので通気性を確保する為にサンスベリアの定期的な株分けや植え替えは必須です。

株分けでサンスベリアを増やす方法を徹底解説

サンスベリアは元気に育つためには、株分けは必須ということがわかりました。今後も元気に育ってもらうためにも、失敗のないように適切に株分けをしてあげたいですね。次の項目からは株分けのメリットについてより詳しく解説していきます。 

【知識】サンスベリアの株分けのメリット

サンスベリアを育てるうえで株分けが必要なことはわかりましたが、そのメリットや効果には他にどのようなものがあるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

メリット①:生育環境を改善できる

サンスベリアが成長しすぎると、根詰まりなどを起こして鉢内の水分が不足し、水枯れしてしまったりしやすくなります。また、サンスベリアは蒸れに弱く、葉が生い茂り通気性が悪くなると病気や害虫などを引き寄せる原因になり、弱ってしまいます。 そこで株分けを行うことで、根詰まりの解消ができたり、株全体の通気性を確保したりとサンスベリアの生育環境を改善できます。

メリット②:サンスベリア自体のボリュームを整えることができる

サンズべリアが生い茂りすぎると、その見た目も気になってきます。株分けを行うことで鉢全体のボリュームを整えてすっきりとした樹形を保つこともできます。

サンスベリアの株分けに適した時期やタイミング

株分けを行う時期やタイミングは、いつ頃が良いのでしょうか。サンスベリアの株分けに適した時期とタイミングについてみていきましょう。

サンスベリアを株分けにするタイミング

サンスベリアを株分けにするベストなタイミングはあるのでしょうか?株分けに適した時期も併せてみていきましょう。

①植え替えと同じタイミングでボリュームを減らしたいとき

サンスベリアは成長が早く、数年と放置すると根詰まりを起こしてしまうため定期的に植え替えが必要になります。それと同じタイミングでサンスベリアのボリュームを減らしたいときは株分けを行いましょう。作業が一回で済むので、手間も少なく済みます。

②鉢いっぱいにサンスベリアが育ってしまったとき

サンスベリアが成長し、鉢が窮屈そうに見えるときは植え替え時です。鉢と株のバランスが悪いと鉢の転倒が起きやすく、サンスベリアを傷つける原因にもなります。葉が伸びて、株も大きくなっているということは、根も大きくなって鉢の中で一杯になりやすいので、根詰まり予防のためにも株分けや植え替えを行いましょう。

③脇芽や新芽が出てきたとき

サンスベリアに脇芽や新芽が出てきた時は、株分けを行うのに適したタイミングです。根詰まりなどのトラブルを予防するため以外にも、もう一株サンスベリアを増やしたいなというときには脇芽や新芽の出たタイミングで株分けを行いましょう。

サンスベリアの株分けの時期は5月~8月

サンスベリアの株分けでおすすめの時期は、5~8月の暖かい時期です。この時期は生育期で、株分けで負担のかかったサンスベリアの回復も早く、失敗しずらい時期になります。逆に秋~冬場はサンスベリアの休眠期になりますので、この時期に株分けを行うのは避けましょう。

【必見】失敗しないサンスベリアの株分け方法

株分けに適切な時期やタイミングがわかったところで、初心者でも失敗しない株分け方法についてご紹介します。

サンスベリアの株分けに必要なもの

株分けを行うにあたり必要なものは以下の通りです。
  • 鉢に植えられたサンスベリア
  • 新しい植木鉢
  • 清潔なハサミやナイフ
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • 支柱

土は乾燥して、排水性がいいものを選ぶ

土は、サンスベリアに合った排水性の高い土を使いましょう。サンスベリアの専用土を使うのが手軽です。自分で配合する場合は、水はけがよくなる配合にしましょう。特に赤玉土、バーミキュライトやピートモスを使用するのがおすすめです。観葉植物の土に赤玉土を加えるのでも、排水性の高い土が作れます。

植木鉢は一回り大きなものを選ぶ

株分け後の株の大きさに合った鉢を用意します。小さすぎるとすぐに植え替えが必要になってしまうので、切り分ける株より一回り大きいくらいの鉢を選びましょう。逆に大きすぎる鉢では根腐れしやすいので、そちらも注意が必要です。

ハサミは無菌で清潔なものを使う

切り口から雑菌が入ると、サンスベリアが腐って枯れてしまう原因にもなります。良く切れる清潔なハサミなどを用意しましょう。

サンスベリアの株分け方法

必要な物品がそろったら、いよいよ株分けをします。こちらでは、その方法について4つの手順に沿ってわかりやすくご紹介します。

①鉢から株を取り出す

まず、水やりを控えて土を乾燥させましょう。土が乾いたタイミングで、サンスベリアを植えられている鉢から抜き出します。根についている土を軽く落としましょう。長すぎる根や黒ずんだ根があればハサミで剪定します。

②根の切り方は子株を分けるようにする

ハサミやナイフを使って地下茎を切り子株を分けて、株元に付いている古い葉は取り除きましょう。葉が腐るとコバエが発生したりカビが発生する原因になります。切り分け終えたら、子株の切り口を半日~1日ほど陰干しにして乾燥させます。乾燥させる理由は、太い地下茎の切り口から出る水分で腐らせないようにするためと、切り口から菌が入らないようにするためです。

③それぞれの鉢に植える

鉢底ネットと石を敷き詰めた鉢に1/2~1/3ほど土を入れ、切り分けて乾燥させたサンスベリアをそれぞれの鉢へ植えます。植え替え後のサンスベリアは倒れやすいので支柱を新しい鉢に立てて、葉をやさしく結びつけるように固定すると安定します。

④適切な環境・方法で管理する

植え替えて1~2週間は、適度な日当たりのある風通しの良い半日陰で管理しましょう。また、すぐに水を与えてしまうと切り口から腐ってしまうことがあるため、植え替えて数日~2週間程度は水を与えずに管理します。乾きすぎにも注意が必要ですので、こまめに様子を見て水をあげるようにしてください。

サンスベリアの株分けの注意点

株分けで失敗しないために、サンスベリアの株分けをするときの注意点について確認しておきましょう。

弱っている株を使った株分けはしない

株分けはサンスベリアにとって負担の大きな作業です。弱っている株は、株分けの負担からの回復に時間がかかったり枯れてしまう可能性が高いため、安定するまで株分けは行わないようにしましょう。

冬の株分けはサンスベリアに負荷がかかるので避ける

冬は、サンスベリアにとっては冬眠の時期です。切り分けた部分の回復ができずに、切り口から腐って枯れてしまう可能性があります。見た目は元気そうな株でも、冬の株分けは負荷がかかるので避けましょう。

株分けしたサンスベリアの育て方

株分けしたサンスベリアはどのような点に注意して育てるべきか、適切な管理場所や水やりの方法などについて紹介していきます。

日当たりがいい場所に置くようにする

サンスベリアは日当たりの良い場所に置きましょう。耐陰性もあるため、日陰などでも育ちますが、日光を当ててあげることでより元気に育ちます。

室内での置き場所

サンスベリアは耐陰性があるので、屋内で育てることも可能です。ただ、直射日光は葉焼けの原因になるため、レースカーテン越しの窓際などに置くのがおすすめです。 また、置き場所は室内でも風通しがよい場所を選ぶのも大切です。

屋外での置き場所

サンスベリアは、春~秋にかけては屋外でも管理することができます。ただ、屋外の場合も直射日光に当たりすぎてしまうと葉焼けの原因になるため、適度に遮光をする必要があります。ホームセンターや園芸店などで購入できる遮光ネットや寒冷紗を用いると、簡単に遮光ができます。

水やりは季節ごとに分ける

サンスベリアの水やりは季節ごとに変化します。乾燥には強いですが、蒸れや湿気には弱い植物のため、少し乾燥気味に管理するようにしましょう。

春~夏の水やり方法

基本的に2~3日に1回程度、土が乾いたことを確認して水を与えますが、梅雨時期や真夏の高温時は、4~5日に1回程度で大丈夫です。あまり頻繁に与えると根腐れの原因になりますので、土の状態を必ず確認しましょう。

秋の水やり方法

3日~1週間に1回程度、気温に合わせて水やりを行いましょう。土が完全に乾いてから与えるようにします。

冬の水やり方法

冬は、月に1~4回程度の水やりで十分です。また、気温が10度以下になると冬眠状態に入るため、気温10度以下の環境では水やりをする必要はありません。 季節を問わず、サンスベリアは水分不足になると葉に縦ジワがつき、水不足のサインを出してくれます。それから水やりをしても枯れる心配はないので、よく観察してみてサインを見逃さないようにしましょう。

肥料はサンスベリアの成長期に与えるようにする

サンスベリアはそれほど肥料を必要とせずに育つ植物ですが、施肥を施した方が生長がはやくなります。肥料を与える時期は、成長期の5~8月です。それ以外の時期に与えると栄養過多で肥料やけを起こしてしまう可能性があります。肥料を与える場合は、表示通りに希釈した液体肥料を10日に1回のペースで与えるか、緩効性の置き肥を与えましょう。

土は排水性がいいものを使ってあげる

サンスベリアは乾燥には強い反面、多湿が続くと傷みやすくなり根腐れを起こすこともあります。鉢植えの用土には、排水性の高い土を使用しましょう。

【知識】サンスベリアを株分けした後に枯れてしまう原因

サンスベリアの株分けをしたら、その後の育て方も大切です。枯れてしまう原因を確認して、しっかり予防していきましょう。

原因①:病害虫による被害にあってしまう

サンスベリアは基本的に病害虫には強い植物ではありますが、時折、葉に病気や害虫の被害が出ることがあります。

ハダニ

ハダニはあらゆる植物に寄生する害虫で、クモの仲間です。主に葉の表や裏に寄生して、サンスベリアの養分を吸い取ってしまいます。葉っぱの裏にぽつぽつしたものがあったり、蜘蛛の巣のようなものができている場合、ハダニの被害を受けている可能性があります。 すぐに大量発生するので、見つけ次第殺虫剤などで駆除しましょう。

アブラムシ

アブラムシは、植物の汁を吸い取って、生育の邪魔をしたり、植物にダメージを与えて枯れさせてしまいます。アブラムシが発生する原因は、窒素分の多い肥料を与えすぎていることや、風通しの悪さです。窒素分を多く含む肥料を与えすぎず、風通しを良くしてアブラムシの発生を予防しましょう。アブラムシが発生したときの駆除方法は、テープか歯ブラシを使用して落としたり、専用の殺虫剤を使って駆除する方法があります。

カイガラムシ

カイガラムシは体長2~10mmほどの小さい害虫で、主に植物に寄生して汁を吸い、植物を枯らせてしまいます。葉が白くベタベタしている場合、カイガラムシが発生している可能性があります。カイガラムシの駆除方法は、幼虫なら殺虫剤などで駆除し、成虫は歯ブラシやヘラなどでこすり落とすか、剪定して排除します。

立枯病

サンスベリアのかかる病気には「立枯病」があります。立枯病の被害を受けると、しなしなと枯れて葉が倒れてしまいます。立枯病の原因は、寒さや風通しの悪さによる湿気です。そのままにしてしまうと全ての葉が枯れてしまうので、立枯病にかかったら、早めに元気な葉だけを切り取って葉挿しをするなど植え替えが必要です。水やりをするときは、サンスベリアの葉に直接水がかからないように注意しながら根元へ水やりをしましょう。

原因②:葉がしおれて元気がなくなる

葉がしおれて元気がなくなる場合は、水不足か寒さが原因で起こることが多いです。特に、サンスベリアは寒さに弱いため10℃までしか耐えることができず、5℃以下になると枯れてしまいます。冬場には室内の暖かい場所に移動させましょう。冬の窓際は、昼夜の温度差が激しいため、置き場所を変える必要があります。

原因③:葉が変色して枯れてしまう

土の生え際が白っぽく変色したり、葉が傷んで茶色くなったりして枯れる場合があります。これらの症状が現れた時は、根腐れ」を起こしている可能性が高いです。水やりのし過ぎなどで土が常に湿った状態で起きます。名前の通り、根が腐っていて株全体が弱って倒れてしまいます。

サンスベリアの株分けに関してよくある質問

最後に、サンスベリアの株分けに関するよくある質問にお答えします。ぜひ参考にしてみてください。

Q. サンスベリアとサンセベリアは何が違うんですか?

A,発音による違いで、同じものです。 英語の発音ではSansevieriaのseの部分にはアクセントがないため、日本語にした際に表現に違いが出てくるため、サンスベリア・サンセベリアはどちらでも正解といえます。また、サンスベリアは和名でトラノオとも呼ばれます。縞模様の肉厚な葉が「虎の尾」に見えるため、トラノオという名がついたそうです。

Q. サンスベリアのハリー、ボンセレンシス、マッソニアーナのどれかを育てたいと思いますが、手に入りやすいですか?

A,どれも希少ですが、通販で販売されていることもあります。 「ハリー、ボンセレンシス、マッソニアーナ」の3種類は、どれも手に入りやすいサンスベリアとは言えません。「ハリー」はベースボールバッドという別名でも流通していますが、肉厚で丸みのある葉が特徴のサンスベリアで日本ではかなり希少な品種です。太くてがっしりした葉を四方に広げた姿が魅力的な「ボンセレンシス」も、丸みを帯びたスタイリッシュな葉姿が特徴的な「マッソニアーナ」も、同じく希少品種です。 売り切れの場合もありますが3種類とも、通販サイトなどで販売されていることもあるようなので、ぜひ探してみてください。

Q. サンスベリア・スタッキー、ミカド、ゴールデンハニーは育てやすい方ですか?グリーングランデやキリンドリカ、バキュラリスと似ていますか?

A,3種類とも育てやすい品種です。 「スタッキー、ミカド、ゴールデンハニー」は、3種類とも育てやすくおすすめのサンスベリアです。「スタッキー」は、円筒型になっている葉が特徴で、大きくなると2m程度まで伸びる大型の品種です。似た姿のものに「キリンドリカ」という品種があります。キリンドリカは、スタッキーと違い葉形が扇のように広がるのが特徴です。「ミカド」は「バキュラリス・ミカド」とも呼ばれます。バキュラリス・ミカドは、細長い葉が四方八方に伸びていく見た目も華やかな中型の品種で初心者にも育てやすいサンスベリアです。「ゴールデンハニー」は、黄色い斑が入っている葉が特徴的な品種で、あまり大きくならないため置き場所にも困りません。似ている品種としては「グリーングランデ」があり、こちらのグリーングランデも小型で扱いやすい品種です。 3種類とも育てやすいサンスベリアですが、大きさに違いがあるため、置きたい場所に合わせて選んで育ててみてもいいですね。

サンスベリアの株分けの方法とは?メリットから注意点まで徹底解説のまとめ

いかがでしたか?今回は、サンスベリアの株分けについて、
  • サンスベリアを元気に増やすために、株分けはおすすめ
  • サンスベリアの株分けは、5月~8月頃に行う
  • 失敗しないためには、時期を守り、元気な株を選んで株分けをする
  • 株分け後は、日当たりのよい環境で管理し、水やりは季節によって調整する
  • 株分け後のサンスベリアが枯れる原因は、病害虫や生育環境にあることが多い
ということがわかりました。 風水にもいいとされる人気のサンスベリア、株を増やしてお家のインテリアとしていろんなところに飾ってみませんか?最後までご覧いただきありがとうございました。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。