サンスベリアは葉挿しできるの?葉挿しの方法やコツを徹底解説

サンスベリアは葉挿しできるの?葉挿しの方法やコツを徹底解説
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目次

サンスベリアは熱帯・亜熱帯地方を原産地とした、乾燥に強く丈夫で枯れにくい観葉植物です。ハニーやスタッキーといった豊富な種類があることも人気の一つです。 また、サンスベリアの葉はマイナスイオンを放出するため、室内で育てた場合の空気洗浄効果が高く、室内でインテリアとして活躍するでしょう。この丈夫で枯れにくいサンスベリアに興味を持たれた方は、自分の好きな量だけサンスベリアを増やしてみませんか。 本記事では葉挿しでの増やし方を、
  • 葉挿しとは
  • サンスベリアの葉挿しのメリット・デメリット
  • サンスベリアの葉挿しのやり方
  • サンスベリアについて豆知識
上記の内容でご説明します。 本記事を読みながら、初心者の方でも簡単に行えるサンスベリアの葉挿しで増やす管理方法について理解を深めましょう。最後までご覧ください。

そもそも、【葉挿し】ってなに?

植物を増やす方法として葉挿し、挿し木、株分などありますが、サンスベリアは葉挿しをすることによって、簡単に株を増やせます。では葉挿しとはどのような方法なのでしょうか。以下の説明をご覧いただき、挑戦してみましょう。

葉挿しとは?

葉挿しとは、サンスベリアの葉を土に挿すことで株を増やす方法になります。サンスベリアの葉を10cm幅にカットして、切り口が乾くまで直射日光は避けて日陰で乾燥させます。乾燥後に土に挿し、明るい日陰で管理することで発根します。

多肉植物などでよくやる増やし方の1種

挿し木や株分けは他の植物でも行いやすいですが、葉挿しは多肉植物ならではの方法になります。多肉植物は葉の中に養分を蓄えていることで、葉だけでもそこから根を生やして増えます。徐々に根や新芽が出てくるといった、少しずつの変化を日々感じ取れることも魅力的です。

とても簡単にできるので初心者でも安心!

葉挿しは道具もほとんど必要なく、元気な葉が1枚あれば行える方法になります。実施時期は気をつけなくてはなりませんが、正しい時期に行えれば成功する可能性も高いです。また、人によった作業の差もほとんど出ないので初心者でも安心して行えます。 参考記事:サンスベリアの育て方|失敗しないポイントや長生きさせるコツを紹介

サンスベリアを葉挿しにするメリット・デメリット

ここではサンスベリアを葉挿しにするメリット・デメリットをご紹介します。これにより、葉挿しで株を増やすのか、他の方法で増やした方が良いのか判別できます。

【メリット】弱った株を復活させることができる

観葉植物を育てる上で、弱らせてしまったり枯れてしまうことも時にはあります。そのような時には葉挿しを行うことで復活させることが出来ます。親株が弱っていたとしても、葉から株へと成長させることが出来れば子株となるため、サンスベリアが無くなることはないでしょう。

【メリット】簡単で、一気にたくさん増やせる

葉挿しの方法としては、葉を根元から切り、葉の根元から根が出るのを待つだけですので簡単な方法と言えるでしょう。葉の数ほど個体を増やせるため、増やしたい数だけ葉を切り試してみましょう。

【デメリット】斑入りの品種の場合は、模様が消える可能性がある

斑入りの品種の場合、葉差しを行うことで先祖返りをして模様が消える可能性があります。模様など特に気にしない方であれば問題ないのですが、模様を楽しむのも観葉植物の育てる醍醐味です。模様を見て楽しむ方には葉挿しをオススメできません。

【デメリット】1人前の株に育つまでに時間がかかる

子株が出るまでには少なくとも半年ほどかかり、冬を挟めば1年ほどかかります。そのため、ある程度時間をかけて育てる覚悟が必要でしょう。手っ取り早く大きく育てたいのであれば、葉挿しより株分けの方がオススメになります。

どのようなサンスベリアが葉挿しに適しているの?

ここでは、どのようなサンスベリアが葉挿しに適しているのかをご紹介します。もしあなたのサンスベリアが不調でも心配しないでください。以下のサンスベリアの状態であれば葉挿しで復活が可能です。

少し腐っているサンスベリアの葉

サンセベリアが少し腐ってしまっていると、基本的に復活させることは難しいと思っておいた方が良いです。そのため、腐っていない葉を見つけてカットして葉挿しを行いましょう。子株が育てば親株が枯れてしまってもサンスベリアが無くなることはありません。

※サンスベリアの葉が完全に腐っている葉はおすすめしない

完全に腐っている葉は葉挿しに失敗してしまう可能性が高いです。成功させるためには元気で丈夫そうな葉を選びましょう。葉挿しの成功はほぼカットする前の葉の状態次第で決まるでしょう。

根腐れを起こしているサンスベリア

サンスベリアが根腐れを起こしていると、株自体が腐っている時と同様で基本的に復活させることは難しいと思っておいた方が良いです。そのため、腐っていない葉を見つけてカットして葉挿しを行いましょう。子株が育てば親株が枯れてしまってもサンスベリアが無くなることはありません。

サンスベリアの葉挿しに適した時期

サンセベリアの葉挿しはどの時期に行っても良いわけではありません。適した時期が科学的に確立されていますのでその時期に行うよう注意しましょう。サンスベリアの特徴から適した時期が明確になっていますので、理由も兼ねて紹介します。

5月〜8月がおすすめ!

サンスベリアのベストな葉挿しの時期は、5月~8月の暖かい時期です。 寒い時期に行ってしまうと、サンスベリア自身の生育が緩やかになっており失敗しやすいため、増やし方としてオススメできません。

【理由】暖かい地域を原産とするため

サンスベリアの原産地は熱帯地方・亜熱帯地方で、アフリカの乾燥地や南アジアの乾燥地になります。そのため、耐暑性があり、耐寒性がないという特徴があります。そのため、5月〜8月が成長期となり葉挿しも成功しやすくなるという理由となります。

サンスベリアの葉挿しに必要なもの

葉挿しに必要なものは以下の4つになります。葉挿しは簡単な方法であることから、植物を育てるための最低限の道具のみで成功できます。

よく伸びたサンスベリア(土に挿せる大きさならOK)

土に挿せる大きさのサンスベリアの葉を採取しましょう。葉から根が生えてきたら上下にならないように土に植えるため、植えることも想定した葉を用意することで成功率も高まるでしょう。

清潔なハサミ

清潔なハサミを使用することで、カットした場所から菌が入り株自体が枯れてしまうリスクが低くなります。また、切り口から腐ることも防ぐことが出来ます。

赤玉土小粒もしくは川砂

清潔で肥料分を含まない赤玉土小粒もしくは川砂を使用しましょう。これらは水捌けも良いため湿って腐るリスクも軽減します。

サンスベリアの葉がさせる鉢・容器

葉から根が生えてきたら土に植えますが、植える深さはおおよそ3cmになります。そのため、まずは3cmほどの厚みの土を入れる容器を用意しましょう。その後、根付けばそれ以上の深さの植木鉢が必要になりますので、適宜準備が必要です。

サンスベリアの葉挿しのやり方

では、実際の葉挿しはどのような手順で行うことで順調に増やせるのでしょうか。以下の順で説明しますが、これら全てが5月~8月の間に行うことがベストですので、把握しておきましょう。

①葉挿しにできるようにサンスベリアの葉を切り分ける

まず株から一枚の葉を根元からハサミでカットします。その後、その一枚の葉を3~4等分にカットします。この時、葉の上下を間違えないように、マスキングテープなどで印をつけておきます。

②新しい鉢に土を入れてよくかき混ぜる

カットした葉に根が生えてきたら土に植えるため、あらかじめ土を用意しておきましょう。赤玉土のような清潔で肥料分を含まず、しっかり乾燥した水捌けの良い土が好ましいです。

③サンスベリアの葉が1/3ほど隠れるように土に植える

用意した土にサンスベリアの葉(根がでた部分)を1/3ほど隠れるように土に植えましょう。その後、土に挿してから3日ほど経過したら、鉢の底から水を吸収させます。鉢が浸かるくらいの大きさのバケツや大きめの受け皿に水を張り、ゆっくり鉢ごと水に浸していきます。

④明るい日陰で管理し、水やりをする

土の表面まで湿ってきたら、水から引き上げ、直射日光は避けた風通しの良い明るい日陰で様子を見ます。1ヶ月ほどで発根してきたら、成功です。

サンスベリアを葉挿しにした後の根が出るまでの日数

1人前の株に成長するには最低でも1年かかりますが、その初歩としての根が出るまでの日数はどのくらいかかるのでしょうか。以下に紹介します。

1ヶ月の経過ではあまり大きな変化はありません。

葉挿しのやり方を紹介した手順では、根が出るまでの日数は1ヶ月ほどと記載しました。根は生えるため土に植えれますが、本格的に土に根を張るのはもう少し時間が経過した後になります。

根がしっかりと生えてくるのは3ヶ月〜4ヶ月後です!

根がしっかりと生えるのは、3~4か月後になります。根がしっかりと生えてくることにより、新しい芽も出てくるので新しい鉢に用土を入れて植え替えてあげましょう。

葉挿しは土だけにしかできないの?

葉差しとして葉をカットすることで根が生えますが、他の方法でも根が生えてくるのでしょうか。以下にハイドロカルチャーと水栽培でも可能なのか説明します。

ハイドロカルチャーや水耕栽培でも根は生えてくる

結論としては、ハイドロカルチャーや水耕栽培でも根は生えます。根が生えるだけでなく、水中で根を伸ばし、より大きく根が成長します。

だが、それは【水挿し】と呼ばれている

ハイドロカルチャーや水栽培で株を増やすことを水挿しと呼びます。葉挿しと似ていて、水挿しの植え替え時期は葉挿しと同じ、5月下旬~8月下旬までが適期です。最近の日本の夏は気温がかなり高くなります。できれば生育期初期の5月下旬から6月、梅雨前に行うのがおすすめです。

サンスベリアについて知っておいたら役立つ

サンスベリアは比較的初心者にも育てやすい観葉植物ですが、育て方の知識を身につけておくことで更に安心してサンスベリアを育てられます。以下で紹介する知識について学び、長く丈夫に育つサンスベリアを目指しましょう。

サンスベリアは乾燥を好むので少し乾燥状態の方が成長する

アフリカ原産のサンスベリアは暑さや乾燥に強いという特徴があります。それにより、少し乾燥状態の方が成長すると言われています。さらには耐陰性もあるため、日光に当たる機会が少ない室内でも育てやすいのが魅力です。

冬の時期に水やりをしすぎると腐る可能性があるので注意!

秋~冬は気温が下がるため、サンスベリアの生育は緩慢になる時期です。そのため、根の吸水もゆっくりになっていきます。 この時期に、成長期と同じペースで水やりすると根腐れする可能性が高いので注意しましょう。水やりは土が乾いてからやることが重要です。

サンスベリアの成長は比較的ゆっくり

サンスベリアの成長は比較的ゆっくりで、急に大きくなることは滅多にないでしょう。また、ゆっくりだからこそ些細な変化に気づくこが出来ます。

サンスベリアは空気清浄効果がある

サンスベリアはホルムアルデヒドやクロロホルムなど、人体に有害な影響を与える物質を吸収したり分解したりする力があると言われています。これらの科学物質はシックハウス症候群の引き金になるともいわれており、恐ろしい物質です。サンスベリアを有効に利用して、植物の力で空間内の化学物質を減らしましょう。

サンスベリアの葉挿しに関してよくある質問

ここからは、サンスベリアの葉挿しについてのよくある質問をご紹介します。

Q,ハニーやスタッキーなど様々なサンスベリアがあると思いますが、葉挿しの方法は異なりますか?

A,異なりません 葉挿しの方法は変わりませんが、葉挿しのデメリットとして斑模様がなくなってしまうことがあります。サンスベリアはハニーやスタッキーといった種類によって斑模様が異なりますので、それも楽しみの一つですが、葉挿し方法は同一ですのでご安心ください。

Q,水栽培で葉挿しをした場合でもしっかりと根っこが生えてきますか?

A,生えてきます ハイドロカルチャーや水耕栽培でも根は生えます。厳密には水挿しと呼び、根が生えるだけでなく、水中で根を伸ばして大きく成長します。根が成長した後に、その部分を土に植え替えて育てることで子株へと成長します。

Q,葉挿しでも新芽が生えて発芽しますか?

A,発芽します 葉挿しをした葉が成長すると、地下茎が伸びて新芽が土の中から発芽します。時間が最低1年かかると言われていますが、新芽が出た時の感動は何事にも変え難いものがありますので、根気強く育てることをオススメします。

サンスベリアは葉挿しできるの?葉挿しの方法やコツを徹底解説のまとめ

本記事ではサンスベリアの葉挿しについて解説しました。具体的には、
  • サンスベリアは空気清浄力が高く、インテリアとしても楽しめる人気の観葉植物である
  • 葉挿しとはサンスベリアの葉を土に植えて子株を増やす方法である
  • 腐っていたり弱った株は葉挿しで復活させることができる
  • 水挿しや株分けという方法で株を増やすことも出来るが、葉挿しは簡単
という内容でした。本記事を参考にしていただいて、初心者の方でも簡単に行えるサンスベリアの葉挿しで増やす方法を実践してみましょう。最後までご覧いただきありがとうございました。