観葉植物

モンステラ・ボルシギアナって?品種の特徴や育て方を徹底解説

エキゾチックで独特な葉の形が人気の高いモンステラですが、色々な種類があることをご存知でしょうか。原産国では20〜40種類あるとされているモンステラですが、この記事ではモンステラ・ボルシギアナにスポットライトをあててご紹介していきます。「お部屋にインパクトが欲しい!」「他の人とは違ったモンステラが欲しい!」「珍しい植物が欲しい!」なんて方にモンステラ・ボルシギアナはピッタリの植物なんです。

この記事では、

  • モンステラ・ボルシギアナの特徴
  • マニアに人気の理由
  • 見分け方
  • 珍しいモンステラの購入方法
  • 育て方
  • 色々なモンステラの種類

以上についてご紹介しています。
この記事を読んで、ぜひ魅力あふれるモンステラ・ボルシギアナを育ててみて下さい。

目次
  1. モンステラ・ボルシギアナの特徴とは?
    1. 熱帯アメリカ原産の観葉植物
    2. モンステラ・ボルシギアナの大きさ
    3. モンステラ・ボルシギアナの花言葉
    4. モンステラ・ボルシギアナの風水
    5. 人気上昇中のモンステラ・ボルシギアナを徹底解説
  2. どうしてモンステラ・ボルシギアナは人気なのか?
    1. ①斑入りモンステラだから
    2. ②小ぶりで扱いやすいから
  3. モンステラ・ボルシギアナの違い・見分け方
    1. ①葉柄と葉身の繋ぎ目にシワがある
    2. ②節間が比較的広い
  4. モンステラ・ボルシギアナはどこで買えるの?
    1. メルカリ
    2. Amazon
    3. 園芸店直販の通販サイト
  5. 【必見】モンステラ・ボルシギアナの育て方
    1. 日当たり良好な場所に置く
    2. 水やりは季節ごとに異なるので注意
    3. 土は水はけがいいものを使う
    4. 肥料は生育期に与えるようにする
  6. 【やりがち】他のモンステラの特徴を知って選び間違えない!
    1. モンステラ・ボルシギアナ・アルボ
    2. モンステラ・ボルシギアナ・ホワイトタイガー
    3. モンステラ・アダンソニー
    4. モンステラ・デリシオーサ
    5. モンステラ・バリエガータ
  7. モンステラ・ボルシギアナに関しての質問
    1. Q. 大きくなったので植え替えようと思いますが、時期はいつがいいですか?
    2. Q. モンステラ・ボルシギアナに黄色い斑があるんですが、これは枯れる前兆ですか?
  8. モンステラ・ボルシギアナって?品種の特徴や育て方を徹底解説のまとめ

モンステラ・ボルシギアナの特徴とは?

モンステラ・ボルシギアナはとても人気が高い植物です。最大の特徴といっても過言ではないのが葉の形状です。1枚の葉に何箇所も切れ込みが入っているような形は、他の植物にはない形をしています。そんなモンステラ・ボルシギアナはどんな植物なのでしょうか。まずは基本知識から見ていきましょう。

熱帯アメリカ原産の観葉植物

モンステラはアメリカの熱帯地域原産の植物になります。分類はサトイモ科で、モンステラの他には、成長がとても早いクワズイモや、真っ赤な葉を広げるアンスリウムが同じサトイモ科です。熱帯地域なのでスコールと呼ばれるとても強い雨が降るのですが、その雨を避けるために葉に切れ込みが入っていると言われています。

モンステラ・ボルシギアナの大きさ

モンステラ・ボルシギアナは大きくなりやすい種類の観葉植物です。環境が整った成長期には茎を大きく伸ばします。原産国の熱帯アメリカでは3mを超える大きさのものも見つかるそうです。室内で育てる場合だと30cm〜2m程に成長します。もし購入を検討されているのであれば、将来的に大きくなった場合に管理出来るかを確認しておきましょう。

モンステラ・ボルシギアナの花言葉

モンステラ・ボルシギアナにも花言葉があります。花言葉は「深い関係」「献身」「壮大な計画」「嬉しい便り」です。ハワイではモンステラの葉の切れ込みから差し込んでくる光の様子から「希望の光を導く」と言い伝えられてきたそうです。相手に尽くし、希望に導く力があるモンステラは新たな門出のプレゼントなどにもピッタリですね。

モンステラ・ボルシギアナの風水

ハワイでモンステラは「湧き出る水」という意味を持っており、風水的にもとても良いとされています。特に金運の流れを良くしてくれるので、自宅に飾るだけでも効果があります。もし置いて飾る場合は南の方角に置いてあげて下さい。日当たりも良く、金運がさらに上がる効果が期待できます。

人気上昇中のモンステラ・ボルシギアナを徹底解説

ここまでモンステラ・ボルシギアナの基本知識を学んできました。ここからは更にモンステラ・ボルシギアナの魅力を深堀りしていこうと思います。モンステラ・ボルシギアナの魅力は葉の形だけではないんです。その育てやすさや入手の容易さが、初心者の方から玄人の方まで幅広い方に愛されています。さらにはモンステラ・ボルシギアナの愛好家も多くいらっしゃっていて、自分好みの形のモンステラ・ボルシギアナの追求をされているそうです。そこまでの魅力がある植物なんです。

どうしてモンステラ・ボルシギアナは人気なのか?

なぜ愛好家がいらっしゃるくらい人気が高いのでしょうか。育てやすさなどでは、モンステラ・ボルシギアナの他にも育てやすい観葉植物はいっぱいありますよね。なぜモンステラ・ボルシギアナでなければならないのでしょうか。さらなる魅力の1つに「色」があるんです

①斑入りモンステラだから

斑入りとなんのことなんでしょうか。斑入り(ふいり)と呼ばれる植物には大きな特徴として、葉が白いという特徴があります。普通の植物は光合成のために葉緑素があるので、葉が緑色をしています。ですが斑入りの植物は葉緑素が少ないため部分的に白斑が入ることが特徴です。まさに斑(まだら)になっているような色をしています。白斑の入り方は様々なので、モンステラ・ボルシギアナの魅力をさらに高めてくれます。また斑入りのモンステラは希少なのでコレクター要素も強いことが人気の秘訣なのです

②小ぶりで扱いやすいから

モンステラ・ボルシギアナは少し小さめな種類になります。他のモンステラは葉が広がるように横に大きくなっていきますが、モンステラ・ボルシギアナは比較的上に伸びるようになっています。そのため置き場がコンパクトになるので、置き場にも困りません。モンステラを育ててみたいけど大きくなってしまうと困る!なんて方にはピッタリの種類です。

モンステラ・ボルシギアナの違い・見分け方

育てやすいモンステラですが、色々種類があるのをご存知でしょうか。日本に流通している種類はそこまで多くありませんが、原産国では20〜40種類が生息しています。その中からモンステラ・ボルシギアナを見分ける方法をご紹介していきます。パッと見ただけでは違いがわかりにくいですが、見分けるポイントがあるので意識して探してみて下さい。

①葉柄と葉身の繋ぎ目にシワがある

まず1つめのポイントとして、葉柄と葉身の繋ぎ目にシワが入っていないのがモンステラ・ボルシギアナです葉柄(ようがら)とは茎から葉を繋いでいる細い部分になります。一方、葉身(ようしん)とは広がった葉の部分のことを指します。モンステラ・ボルシギアナにはこの葉柄と葉身の間の部分でシワが入っていません。海外ではこのシワのことを「フリル」と読んでいます。このシワは成熟したモンステラ・デリシオーサに見られる特徴で、未成熟なモンステラには現れないので注意して下さい

②節間が比較的広い

節間とは茎の間隔を指します。違いを見分ける方法として、モンステラ・ボルシギアナはこの節間が広くなっていることが多いです。モンステラは茎の付け根付近に節があるのですが、この節の間隔が他の種類に比べひらいています。特にモンステラ・デリシオーサは節同士の距離が近い種類なので、見分けるポイントの1つになります。

モンステラ・ボルシギアナはどこで買えるの?

さてモンステラ・ボルシギアナの見分け方を学んだ次は、いよいよ入手方法へと移っていきます。お店を1つ1つ回って探すとなると、お店に置いてあるモンステラを細かく観察してモンステラ・ボルシギアナかどうかを見分けていく必要があるのでとても大変です。ここ最近のネットでは色々なものが買えますよね。モンステラ・ボルシギアナも実は販売されていることがあるんです。

メルカリ

まずはフリマサイトの定番のメルカリです。一般の方々が出品していることがほとんどで、苗だけや鉢に入っているタイプなど、色々な商品があります。価格も幅広く取り扱っているので、ご自身の予算にあったものを探すのにはもってこいのサイトになります。注意しなければいけないのが個人での出品になるので、購入後のトラブル対応に気をつけましょう。売りっぱなしとなってしまわないように、事前に相談するようにして下さい。

Amazon

最大級のネット通販サイトと言っても過言ではないのがAmazonです。最短翌日に届けてくれるお急ぎ便や、豊富な商品はAmazonの特徴ですよね。そんなAmazonでもモンステラ・ボルシギアナは販売されています。植物なので季節によっては取り扱っていない場合もありますが、初めにAmazonで探してみるのも良いでしょう。

園芸店直販の通販サイト

メルカリやAmazonではなくて、植物専門のお店で購入したいとお考えの方も多いと思います。管理もしっかりしていて、購入後も元気に育ってくれるのが園芸店直販の通販サイトになります。遠くにある有名な園芸店で購入したい…なんて時でも検索してみると、通信販売を実施していることがあるので、一度お調べになってみて下さい。

【必見】モンステラ・ボルシギアナの育て方

モンステラ・ボルシギアナを手に入れたら、日々の育て方が大切になってきます。比較的強いとされているモンステラ・ボルシギアナもお手入れをサボってしまうと枯れてしまうことはもちろんあります。大切なモンステラ・ボルシギアナを長く育てるためには、どんなポイントをおさえるとよいのでしょうか。ここではモンステラ・ボルシギアナの育て方をご紹介していきます。

日当たり良好な場所に置く

モンステラは明るい場所を好む植物です。ですがいくら明るいからといって、直射日光を当ててしまうと葉焼けを起こす可能性があります。そのため季節によって日の当て方を買えてあげて下さい。まず夏の時期はレースのカーテン越しの光が入ってくる明るい窓辺に置くと良いです。その他の季節ですが、太陽光は夏ほど弱くないので、やはり直射日光が当たらない明るい場所においてあげましょう。日光不足が生じると徒長といってヒョロヒョロと茎が伸びてしまう症状が起きてしまい見た目が悪くなってしまいます。もし徒長し始めたら、置き場所を変えてあげる工夫が必要です。

水やりは季節ごとに異なるので注意

次にモンステラの管理で大切になってくるのが水やりです。どんな植物にも水やりは大切ですよね。乾燥に強いモンステラですが、水は大好きです。季節ごとに水やりの方法を変えてあげることがモンステラを元気に育てる秘訣になります。

春・夏の水やり方法

春と夏の成長期は水をたくさん必要とします。土の表面が乾いたら、鉢の底から流れでるくらいたくさん水やりをします。この時に注意することは鉢皿に水が溜まった場合、鉢皿の水は捨てるようにすることです。そのままにしてしまうと、いつまでも湿度が高く、根が腐ってしまう可能性があるので気をつけましょう。水を与える時と乾燥させる時のメリハリをつけます。

秋・冬の水やり方法

秋と冬は成長が緩慢になってくるので、成長期程の水やりを必要としません。土の表面が乾いた2〜3日後に水やりをします。この方法で育てると、葉が乾燥してしまう恐れがあるのですが、そんな時は葉水をいって霧吹きで葉っぱに水を吹きかけてあげましょう。そうすることで乾燥だけでなく、ハダニの予防にも繋がります。

土は水はけがいいものを使う

植え替えで土を使用する場合は、水はけが良いものを選ぶようにしましょう。新しい土であれば水はけが良いことがほとんどですが、古い土を使ってしまうと、土の粒が割れていて砂のようになってしまっているので水はけが悪く、水の循環が悪くなってしまうので生育に影響が出てしまいます。土を替えるタイミングではなるべく水はけが良い新しい土を使うようにして下さい。

肥料は生育期に与えるようにする

モンステラの生育には基本的には肥料は不要です。肥料がなくとも元気に育ってくれます。ですが肥料を与えることでより元気に成長させることが可能です。肥料を与えるタイミングは春から夏の生育期に与えるようにしましょう。成長が停滞している休眠期に与えてしまうと株の中で肥料の濃度が高くなってしまい、水の循環が悪くなる肥料焼けという症状が起きますので季節を守って使用して下さい。

【やりがち】他のモンステラの特徴を知って選び間違えない!

モンステラの種類はとても多いですが、違いがわかりにくい事があります。大まかに、種類と斑の入り方で分類されています。購入する時に間違ったモンステラを選ばないように下調べをきちんとして購入してください。もし店員さんに質問できるのであれば積極的に相談してみましょう。また種類によっては高級品なので、育て方をきちんと学んで、ある程度普通のモンステラの管理に慣れてから購入するようにしましょう。

モンステラ・ボルシギアナ・アルボ

モンステラ・ボルシギアナは他のモンステラより、大きさ小ぶりで上に伸びる特徴があることはご紹介しましたが、さらに斑の入り方で色々な種類へと呼び名が変わってきます。細かい斑が入ってくると「モンステラ・ボルシギアナ・アルボ」と呼ばれます。

モンステラ・ボルシギアナ・ホワイトタイガー

つづいてもモンステラ・ボルシギアナの仲間の「モンステラ・ボルシギアナ・ホワイトタイガー」です。分類としては前述のモンステラ・ボルシギアナ・アルボと同じ仲間になります。ホワイトタイガーも細かい霜降りのような細かい斑が入る種類です。斑入りのモンステラは葉緑体が少ないので、葉焼けをしやすいので遮光ネットのような光を調節する工夫が必要です。

モンステラ・アダンソニー

モンステラは成長すると葉を外側へ広げる習性があります。見応えや存在感は十分なのですが、いかんせん家の中だと置く場所に困ってしまいますよね。そんなお悩みを解決出来るのが「モンステラ・アダンソニー」です。アダンソニーの幼株は別名「姫モンステラ」とよばれ、葉が小さいのが特徴です。アダンソニーは葉が左右対称でないことも特徴の1つです。

モンステラ・デリシオーサ

アダンソニーの幼株の他に、同じく姫モンステラと扱われるのが「モンステラ・デリシオーサ」です。一般的なモンステラといえばデリシオーサ、と呼ばれるくらいメジャーな種類になります。葉が大きいのが特徴で、大きいものだと1mくらいになります。大きくなることを前提で配置を考えましょう。

モンステラ・バリエガータ

モンステラ・デリシオーサに斑が入った種類が「モンステラ・バリエガータ」と呼ばれています。大きい葉に斑が入るので見応え抜群です。斑が少ないことが多いですが、その分生育が安定しやすいので、斑入りのモンステラを楽しみたい方にとってはバリエガータは良い選択肢になる種類です。

モンステラ・ボルシギアナに関しての質問

ここではモンステラ・ボルシギアナを育てる中で出てくる疑問をまとめました。色々な種類があるモンステラですが、モンステラ・ボルシギアナだけでなく、デリシオーサやアダンソニーにも同じ事が当てはまりますので、もしモンステラを育てているのであれば、ぜひ管理のご参考にしてみて下さい。

Q. 大きくなったので植え替えようと思いますが、時期はいつがいいですか?

A,1〜2年に1度、5〜7月に行いましょう!

モンステラは生育が早い植物なので、鉢の中で根がギュウギュウになりやすいです。根詰まりを起こしてしまうので、1~2年に1度、大きい鉢に植え替えをする必要があります。休眠期に植え替えを行ってしまうと、植え替えのダメージを回復することができず枯れてしまう可能性があるので、植え替えは生育期に行うようにしましょう。

Q. モンステラ・ボルシギアナに黄色い斑があるんですが、これは枯れる前兆ですか?

A,葉焼けを起こしている可能性があります

モンステラは強い日差しを嫌う観葉植物ですので、直射日光は葉にダメージを与えます。その結果、葉焼けを起こしてしまい葉が黄色くなっている可能性があります。葉が黄色くなる症状が起きていたら、一度、明るめの日陰へ移動させてあげましょう。基本的に丈夫な品種なので早めの対処をすれば回復してくれます。

モンステラ・ボルシギアナって?品種の特徴や育て方を徹底解説のまとめ

モンステラ・ボルシギアナのポイントは、

  • 大きくなる品種なので、置き場を確保してから育てる
  • 斑入りのモンステラは希少で人気が高い
  • モンステラ・ボルシギアナを見分ける秘訣はシワと茎の間隔
  • 水が好きな種類なので水やりをきちんとする
  • 斑入りの種類もたくさんあるので、選ぶ時は注意する

以上になります。
この記事ではモンステラ・ボルシギアナの魅力についてご紹介してきました。初心者の方から玄人の方まで幅広い方に愛されるモンステラ・ボルシギアナ。ぜひ見かけたら、よく観察してみて下さい。また斑入りのモンステラには滅多に出会えないので、見つけたらチャンスですよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。

記事執筆者長岡 孝樹」

この記事の執筆者長岡 孝樹
NFDフラワーデザイナー

社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)デザイナー。「お花や観葉植物で日常を彩る」を実現するためにWebメディアTOKYO KOTOBUKIENを運営中。メディア運営だけでなく、Amazonや楽天にも自社商品を出店。フラワーデザイナーの知識を活かし自社商品の提案など幅広く行う。