多肉植物の七福神ってなに?特徴や育て方などを徹底解説

多肉植物の七福神ってなに?特徴や育て方などを徹底解説
記事内に商品プロモーションを含む場合があります  #PR

目次

皆さんは七福神という多肉植物をご存じでしょうか?多肉植物と言えばアロエやサボテンなどがよく挙げられますが、この七福神も人気の高い多肉植物の1種です。変わった見た目が多い多肉植物ですが、この七福神もまた変わった見た目をしており、季節によって違った姿を見せてくれます。 そんな七福神ですが、育て方の難易度はそこそこ高く誤った育て方をしてしまうと枯れてしまうことも珍しくなく、育て方に不安がある方も多くいるかと思います。そこで本記事では以下の内容についてまとめました。
  • 七福神とはどんな植物か
  • 七福神の育て方『水やり・置き場所』について
  • 七福神に適した土について
  • 七福神の植え替え時期と方法
  • 七福神の増やし方
七福神は成長期も変則的で育て方の難易度はそこそこ高い多肉植物です。ここでは初心者にもわかりやすく、育て方とその注意点についても詳しくまとめましたので是非最後までご覧になってくださいね。

多肉植物の七福神ってなに?

七福神とはエケベリア科の多肉植物の1つで、薔薇のように広がる葉が特徴的な多肉植物です。原産地はメキシコですが、日本に渡ってからは日本国内でも栽培が始まり今でも日本で愛されている多肉植物の1つになっています。育つ大きさとしては高さ15cmと比較的小さ目のもので扱いやすい点も七福神のいい所。さらに七福神は100円ショップやホームセンターでも取り扱われているため、値段も安く求めやすいですよ。

エケベリア属の多肉植物です

多肉植物である七福神は和名であり、本来の名前はエケベリア・インブリカータと呼ばれるエケベリア属の多肉植物です。暑さには普通で寒さには弱いため、冬には室内で育てる必要があり、寒さには注意を配る必要があります。大きさに関してはさほど大きく育つことはないため、様々な場所に飾ることが可能で、花言葉には薔薇のような美しさから「優美」「穏やか」、丈夫で育ちやすいことから「たくましさ」といった意味を与えられており、お祝い事にも贈られることも多く非常におすすめの植物ですよ。
属名 エケベリア・インブリカータ
原産地 メキシコ
背丈 最大で15cm程度
耐寒性 寒さには弱く耐寒温度は10℃
耐暑性 暑さには普通で耐暑温度は約25℃
 

七福神は葉が重なる姿が特徴の多肉植物

先ほども少し触れましたが七福神は薔薇のように葉を広げ重ねていくため、花のような見た目が非常に特徴的です。葉っぱも季節ごとに色を変えていくため視覚的な楽しみも他の植物と比べてより楽しみがある植物となっています。

七福神は冬になると紅葉する多肉植物

七福神は寒くなってくると、紅葉していく植物です。完全に真っ赤に染まるわけではありませんがほのかに赤みがかる感じで、それもまた風情のある雰囲気がでるため七福神はそういった面でもおすすめにあがる理由の1つになっています。

多肉植物の七福神の失敗しない育て方を徹底解説

先ほども少し触れましたが、多肉植物の中でも七福神は育て方や管理方法には注意が必要です。扱いを誤ってしまえば枯れてしまう恐れも十分にありますので七福神の深い理解が必要になります。ここから先は七福神の育て方を初心者の方にも分かりやすく詳細にまとめてありますので是非参考に読んでみてください。

多肉植物・七福神の育て方【苗の植え方】

ここからは多肉植物・七福神の育て方についてご紹介していきます。ここで説明させていただく育て方は苗の植え方についてになります。植物にとって植え替えはとても大切なもので方法を誤ると枯れる恐れもあります。しっかりと注意点を理解しておきましょう。

苗よりも一回り大きな鉢に植え替えること

苗よりも一回り大きい鉢に植えてあげることで植物自身も大きく根を広げて伸ばすことができ、七福神にかかるストレスも軽減できます。小さい鉢に入れてしまうと根が広がっていったときに窮屈になってしまい、根が腐る原因となる『根詰まり』を起こしてしまうことがあります。

しっかり乾燥させた土と馴染ませる

苗を植える前に1週間ほど水を与えないようにして乾燥させてください。植え替える鉢には鉢底ネットを敷き、その上から鉢底石を底が見えなくなる程度まで敷いてください。その後乾燥させた苗を取り出し、干からびたねや伸びた根を切り落としてから新しい鉢に植え替えてあげましょう。

多肉植物・七福神の育て方【水やり】

ここでは育て方の重要なポイントとなる水やりについて解説していきます。七福神は春・秋が成長期で夏・冬が休眠期の変わった植物です。水やりでの育て方も誤ってしまうと枯れる原因になる恐れがあるため、初心者にも分かりやすくご紹介していきます。是非参考にしてくださいね。

4月~6月、9月~10月は土が乾いたら水を与える

4月からは休眠期が終わり成長期に入るため、4~6、9~10月は土が完全に乾いたら鉢底から水があふれるくらいたっぷり水をあげてください。周期としては10日に一回程度が妥当でしょう。注意点は土が完全に乾く前に水やりをしてしまうと、鉢内が蒸れて根が腐り枯れてしまう『根腐れ』の原因となってしまうため気を付けてください。ちなみに肥料は与えるのであればこの成長期にあげるようにしましょう。ただし、秋の紅葉期は発色を悪くする恐れがあるため秋に肥料をあげるときは早めにあげるようにしましょう。 8~9月の暑い時期は休眠期に入るため育て方が異なり、水は月に1回程度で問題ありません。置き場所も日当たりの良い明るい日陰で風通しの良いところに置いてください。真夏の強烈な直射日光を浴びせてしまうと葉焼けを起こしてしまいます。更には風通しの良いところに置かなければ、水やりをしたときに蒸し風呂状態になって根腐れを起こす可能性がありため十分注意しましょう。水やりに関しては土が完全に乾いたら、早朝か夕方の涼しい時間帯にあげるようにしてください。

冬は葉に張りがなくなってきたら水を与える

多肉植物・七福神は冬にも休眠期があります。育て方が変わって水やりに関しても月に1回程度で十分ですが、葉が萎れてきたら水が足りていないサインです。土が完全に乾いたのを確認できたら水をあげるようにしましょう。また、茎や葉っぱのみに水を与える『葉水』をあげることも効果的で葉水は毎日行ってもいいのであげるようにしましょう。

多肉植物・七福神の育て方【置き場所】

ここでは多肉植物・七福神の育て方でも重要な置き場所管理について解説していきます。七福神は季節ごとに置き場所が変わってくるため、誤ってしまうと枯れてしまう危険性があります。七福神を元気に育ててあげる為には配置場所にも気を配る必要があります。

夏はなるべく雨にあてないようにする

夏は高温多湿になる地域も多くあるかと思います。七福神は高温多湿を嫌いますが夏には梅雨があります。雨に多く当たってしまうと鉢内の湿気が大きく上昇してしまい、根っこが腐る『根腐れ』の危険性があります。根腐れは腐った根っこを切り落とすことで解決しますが、手間が大きくかかるため根腐れの原因となる湿気を抑える事に努めましょう。

冬は10度以下になったら室内に移動する

先にも何回か触れましたが暖かいメキシコ原産なのもあって寒さには強くありません。その目安となるのが10℃というラインですが、基本的には気温が12℃になったあたりから室内に移動したほうがいいでしょう。

冷暖房の風が直接当たらないようにする

これは観葉植物全てに言える事ですが、エアコンの乾燥した風は七福神にとっていいものではありません。室内に配置するときはエアコンの風が当たらいところにおくようにしましょう。ちなみにもう1つ注意しなければならない点は直射日光です。植物はよく窓際に置かれますが、直射日光は葉焼けの原因になってしまうため植物にはよくありません。室内に置くときはカーテンレース越しや日当たりの良い明るい日陰などに置いてあげましょう。

多肉植物・七福神の育て方【植え替え】

ここでは多肉植物・七福神の植え替えについて説明しています。植え替えは一見簡単な作業にも見えるかもしれませんが、植物に大きく負担をかける作業です。やりかたやその後のケアを誤ってしまえば枯れる恐れがあるため十分な理解が必要になるため、ここでご紹介していきます。

土は市販のものでも、自分で配合してもよし

植物にとって土は育成に大切な要素の1つですが、観葉植物の経験が長い人たちは自分でその植物にあった土を配合する方々もいます。その土について詳しく説明しますので是非参考にしてください。

慣れない人は市販の多肉植物の土を使うと失敗しない

基本的に観葉植物初心者の方たちは市販の観葉植物用の土を購入することをオススメします。理由としては土を配合するにも様々な土があってどれを選んだらいいのか分からないのもありますが、その植物にあった土を作るとなると更に難易度が上がってしまうためです。 それぞれの土の特性を理解していなければ各々の植物に合った土を作ることが難しいため、様々な植物に広く適用できる市販の観葉植物用の土を使うようにしましょう。

配合する人は鹿沼土小粒2:赤玉土小粒2:ピートモス2:川砂2:くん炭またはゼオライト2の割合で混ぜる

この配合は排水性、通気性、保水性を重視した配合で七福神には相性のいい配合となっています。鉢内の湿気を適正に保ちやすくすることで、湿気による根腐れを防ぐことができるため、多湿を苦手とする七福神には合った土と言えるでしょう。

植え替えの手順

七福神の植え替えに適した時期は成長期のです。成長期は七福神の回復力も高いため、植え替え後に枯れてしまうリスクを低くすることができるため、成長期の春と秋がおすすめです。

準備するもの

  • 植え替え用の鉢
  • 鉢底石
  • 鉢底ネット
  • 割りばし
  • 剪定ばさみ

方法

  1. 植え替える鉢に鉢底ネットを敷く
  2. 底が見えなくなる程度に鉢底石を敷く
  3. 土を鉢の1/3程度まで入れておく
  4. 七福神を鉢から取り出し古い土をキレイに払う
  5. 腐った根っこや枯れた葉っぱは剪定する
  6. 先ほど準備した新しい鉢に入れる
  7. 土を根が隠れるまで入れながら割りばしで根の隙間まで土を行き渡らせる
  8. 植え替え完了
植え替えた後は過酷な環境に置いてしまわないよう、直射日光の当たらない明るい日陰で風通しの良いところに置いてあげましょう。

【応用】多肉植物・七福神が成長したら増やしてみる

多肉植物・七福神はある程度大きく成長したら増やすことも可能です。ここではその増やし方を注意点も含めてご紹介していきますので、増やすことを考えているかたは是非参考にしてくださいね。

増やし方①:葉挿しで増やすことが出来る

増やす手段の1つとされる『葉挿し』。葉挿しとは七福神の元気のよさそうな葉っぱをいくつか切りとって増やす方法です。場所は風通しの良い明るい日陰でやりましょう。切り取った葉は土の上で寝かせて水を与えずに何日か経過すると発根してきます。発根したら根っこに土を被せて水を与えすぎないように霧吹きで少しずつ水やりをしていきます。そこから更に1か月程度経ち、葉っぱの切り口から新しい株がでてきたら葉挿し成功です。

増やし方②:挿し木で増やすこともできる

いくつか伸びている茎のいくつかを切り取って増やす『挿し木』という増やし方もあります。場所は葉挿し同様、風通しのいい明るい日陰で行いましょう。切り取った茎を3~4日程乾かしてからきれいな土に挿して1週間後に水やりを開始しましょう。根付くには数か月と長い時間がかかるため気長に待ちましょう。 ちなみにここでは紹介していませんが、新しく出てきた子株を切り取って増やす方法も存在します。子株はある程度成長したら元株の周りから生えてきます。

【もしも】多肉植物・七福神によくあるトラブル

ここでは多肉植物・七福神に起こりうるトラブルとその解決策についてまとめてあります。特に難しい問題はなく、知っていればすぐに対処可能なものなのでしっかりと把握しておきましょう。

根腐れしたら、植え替えを行う

多湿に弱い七福神は根腐れを起こしやすいです。根腐れとは鉢内の湿気が高すぎると根が腐ってしまう現象ですが、根腐れを起こした七福神をそのまま放置してしまうと枯れてしまうため植え替えを行う必要がでてきます。植え替え方法は先ほど紹介しましたのでそちらを参考にしてください。植え替え時には腐った根っこを切りおとすことを忘れないようにしましょう。

カイガラムシの被害にあった場合は、殺虫剤等で駆除する

七福神に限らず、観葉植物には害虫の被害はよくあります。中でもカイガラムシもよくある害虫被害の1つで、この虫は植物の汁を吸ってしまうため七福神の栄養もなくなってしまいます。見た目はかなり小さく、白い粒のようなものが葉っぱについていたらカイガラムシの可能性は高いでしょう。カイガラムシは観葉植物用の殺虫剤で対処することが可能なので1つだけでも持っておくことをおすすめします。

多肉植物・七福神の育て方の質問

ここでは七福神の育て方についてよくある質問にお答えしていきます。是非参考にしてください。

Q. 多肉植物・七福神に花が咲くと聞いたのですが、本当ですか?

A,はい、多肉植物ですが七福神は花を咲かせます。 七福神は季節によって葉っぱの色も微妙に変わりますし、夏にはピンク色のきれいな花を咲かせるので季節ごとに姿が変わる植物です。見た目の変化から楽しむこともできるため七福神は人気の高い多肉植物ですよ。

Q. 多肉植物・七福神は風水が素敵なのでプレゼントにしようと思うのですが、どうですか?

A,七福神はギフトとしてもよく贈られています。 七福神のもつ丸い葉っぱは人間関係、金運に良いとされており、更に上向きである葉っぱには仕事運、出世運、勉強運に良いとされているため贈り物としてもとても相性がいい多肉植物です。見た目も華麗なお花のような見た目なため喜ばれる方も多いでしょう。

Q. 東京寿園で多肉植物・七福神を扱う予定はありますか?

A,検討中です 現在は七福神を扱っていませんが人気植物の1つであるため、今後扱う可能性もありますのでご期待ください。

多肉植物の七福神ってなに?特徴や育て方などを徹底解説のまとめ

ここまで多肉植物の七福神の育て方についてご紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか?七福神は珍しい見た目でとても華麗であることから人気を多く集めており縁起もいい植物です。ここまでの内容をまとめますと以下の通りになります。
  • 七福神はメキシコ原産で寒さ・多湿に弱い
  • 七福神は育て方が少し難しい
  • 七福神の成長期は春・秋と変則的
  • 七福神は風通しの良い明るい日陰を好む
  • 七福神はある程度成長したら増やすことも可能
七福神の育て方は少し難易度が高いですが、上手く育てることができればきっと満足のいくものが出来上がるかと思います。七福神の育て方で必要なことは本記事でまとめてあるので是非参考にして育ててみてくださいね。