100均の多肉植物の育て方!失敗しない方法やコツを徹底解説

100均の多肉植物の育て方!失敗しない方法やコツを徹底解説
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ユニークな形や色味が魅力的な多肉植物。巷間ではインテリアとしての人気も高まり、再び多肉植物ブームが訪れているようなのですが、ダイソーなどの100円ショップにおいても、どんどん商品の取り扱いが増えてきているようです。そういう訳で今回は、100均を活用した多肉植物の育て方やその魅力についてお届けしたいと思います。ひとくちに多肉植物といっても色々な種類・サイズがありますが、一体今、100均ではどれ位のバリエーションの植物が販売されているのでしょうか?また100均の商品の中に、多肉植物を育てるのに便利な園芸用品があれば、是非そちらのグッズもチェックしてみたいですよね。 そこで今回の記事は、
  • 初心者でも始めやすい多肉植物の育て方
  • 多肉植物を育てるのに便利な100均グッズの紹介
  • 100均グッズを使った多肉植物の植え替え方法
  • 100均で売られている多肉植物の種類
について皆様にご紹介いたします。ぜひ最後までご覧ください。

100均で多肉植物が販売されてるんですか?

ダイソーやセリアなどの100均に、観葉植物が売られているというのは、園芸に興味がない方でも、何となくは見知っていたと思うのですが、現在では、多肉植物の売り場面積もずいぶんと大きくなったみたいです。多肉植物のお値段自体も、110円〜330円(税込)とお求め易いのが魅力ですので、まずは失敗を恐れずに買ってみて、実際に育ててみるというのが良いと思います!

いろんな種類の多肉植物が販売されています

SNSやブログなどを見ていると、多くのユーザーの100均多肉植物のレビューが挙がっており、その報告からは、かなり充実した植物が店頭に並んでいる事が窺えます。しかもダイソー、キャンドゥ、セリアなどといった大手の100均では、それぞれの店舗ごとの強みがあるようで、時期やタイミングによっても、並んでいる商品が異なるようですから、実際に店舗に伺ってみて、比較検討してみるのも良いでしょう!

初心者が手軽にはじめやすい

多肉植物は観葉植物と比べても、お世話に手間が掛からないといわれています。というのも砂漠のような乾燥地帯に住めるほどに生命力が強いため、どんどん大きくなるし、水やりの頻度が抑えられる特徴があるんです。なおかつ100均で多肉植物を買えば、お財布にも優しいというメリットがありますし、園芸の世界の中でも特に始めやすいジャンルと呼べるでしょう!

珍しい多肉植物が販売されていることもある

専門店と違い種類が少ないと思われがちな100均ですが、時期やタイミングによっては、かなり珍しい多肉植物に遭遇することもあるみたいです。一例をあげれば、バッシュフル(はにかみ屋さん)」とよばれるピンクルビーや、ハオルチアの仲間「十二の巻」という一風変わった名前の多肉植物も、実際に購入したというレビューが挙がっていました。いつも同じ商品が並んでいる訳ではないみたいですので、何度か店頭に足を運び、今日はどんな植物に巡り会えるのか、などと、運を天に任せてみるというのも、100均多肉植物の楽しみなのかもしれません。

100均の多肉植物の大きくなる育て方を徹底解説

小さなサイズで売られている100均の多肉植物を、大きくなるようにに育てあげる方法について解説します!水やりの仕方、日の当て方、通気性の重要性など、ひとつずつしっかりとポイントを抑えていきましょう!

そもそも多肉植物ってなんですか?

一般的に多肉植物とは、葉や茎に水分を大量に蓄える事のできる植物のことを指します。つまり多肉植物のぷっくらとした葉は、水分や養分を蓄える器官でもあるという事ですね。また、個々の多肉植物には成長期の違いがあり、それによって春秋型・夏型・冬型の3種類に分けられます。この生育型の違いによって、お水やりのタイミングも変わってきますので、あらかじめ育てる植物の特性をしっかりと把握するようにしましょう。

原産は砂漠や高山地帯などの過酷な場所

多肉植物は南極以外の全部の大陸に自生しています。そういったかなり広い範囲に自生している訳ですが、その共通点は、「他の植物では住めないような場所」ということです。一口に乾燥地帯といっても、熱帯から寒帯、高い山や低い地域、砂漠周辺の地帯、雪の降るような寒い地域などさまざまです。

日本の夏のような【蒸し暑い】のが苦手

多肉植物の苦手な時期は「蒸し暑い夏」です。サボテンなどのイメージから夏が好きな植物だと思われがちですが、湿度の高い日本の夏は、乾燥地帯出身の多肉植物には苦手な時期にあたります。これから紹介する管理のポイントをつかんで、多肉植物を夏の暑さから守りましょう!

100均の多肉植物を育てる上のポイント

100均の多肉植物を育てる上で特に気をつけるべきポイントは、植物を日光に当てて育てる事と、暑い夏のようなジメジメした環境から植物を守ってあげる事、この2点が特に大事となってきます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

①しっかりと日光に当ててあげる

多肉植物は日光が大好きな植物です。とくに成長期においては日当たりのいい室外で管理し、しっかりと日光浴をさせてあげる事がオススメです。日の差しずらい薄暗い室内で育てている場合でも、出来るだけ日の当たる窓辺での管理が理想です。日光不足は植物がヒョロヨロと間延びする徒長を招きやすいので注意が必要です。

②風通しのよい環境にあること

ジメジメとした湿気に弱い多肉植物ですから、植物を管理する空間に快適な通気性を確保してあげる事が大事になってきます。窓を開けてあげたりクーラーをかけてあげたりして、高温多湿になるのを防ぐ対策をしてあげると良いです。

100均の多肉植物の育て方【置き場所】

多肉植物の理想の置き場所は、日当たりと風通しの良い場所ですが、それも季節や条件によって微妙に変化していくようです。臨機応変に対応して、多肉植物に無理なストレスをかけないようにしましょう!

季節ごとに置く場所を変える

季節の移り変わりにあわせて、多肉植物の置き場を変えてあげてください。 基本は生育型に関わらず、春と秋は屋外の日向での管理が理想です。屋外に連れ出すのが無理な場合でも、しっかりと日の当たる場所を確保してあげるようにしてください。 成長期や休眠期に重なる夏場や冬場は、特に綿密なケアが必要ですよ。

夏は日陰に置き、直射日光を避ける

夏は屋外の明るい日陰で多肉植物を管理してあげるのが理想です。軒下や木陰など、直射日光が当たらない場所に置いてあげましょう。真夏の強い陽射しは、葉焼けをする原因にもなるために、置き場所にはとくに注意が必要です。コンクリートの熱が、直接鉢に伝わってしまうような場所もNG。鉢底に風が通るように石を置いたり、すのこを敷いたりと工夫が必要です。また、室外機の近くは熱風が当たってしまうので避けましょう。室内で育てる場合は直射日光を遮る事のできる「すだれ」や「カーテン越し」の窓辺に多肉植物を置いてあげるのがベストです。日差しの強い西日には注意が必要ですよ。

冬は暖かい室内に置く

多肉植物は冬の寒さが大の苦手です。屋外での管理は、寒さで弱ってしまったり、霜や雪に当たりひと晩で枯れてしまう恐れもありますから、事前に室内に移動させるようにしましょう!室内での置き場所は、明るくて日当りの良い場所です。とはいえ冬の窓際は、外気の冷気が伝わりやすいため、あまり好ましい場所とは言えません。できれば窓際からは少し離れた場所に置くようにします。あとは暖房を使い室温を8℃〜20℃くらいに保つのが理想ですが、暖房を切る就寝時の冷え込みが心配な方は、100均でも売っているプチプチや不織布などを使って、多肉植物を覆ってあげるなどの対策も必要かもしれませんね。

屋外に置く場合は極力、雨を避けるようにする

多肉植物は少々の雨には耐えることもできますが、豪雨となれば話は別です。とくに寄せ植えや群生で育てている場合、雨は禁物です。雨が鉢の下に溜まることで、土の中が蒸れて根っこが傷みやすくなり枯れる原因となります。

冷暖房が直接当たると、多肉植物が枯れる原因になる

冷暖房の風が直接当たる環境は、多肉植物に急激な乾燥を与えて枯れる原因となりますので注意が必要です。こまめな葉水で葉の水分量をフォローしてあげましょう!

100均の多肉植物の育て方【水やり】

水やりの量や頻度は生育型次第ですが、どの生育型においても、真夏と冬場の水やりには注意する必要があります。その都度しっかりと適期を見極めるようにしましょう。

多肉植物の生育期(4月~10月)は土が乾いてから水を与える

多肉植物の生育期においては、土が乾き切ってからお水やりをするようにしましょう。土の乾き具合の見極めのコツは幾つかありますが、オススメは鉢の重さに着目することです。お水やり後の鉢と乾いてきたタイミングの鉢の重さを体で覚えて、鉢を持った時に軽くなってきたなと感じたらお水やりをしてあげるようにします。

休眠期は断水するようにする

休眠期は思い切って断水することで、寒さと暑さに強い元気な多肉植物を育てる事ができます。生育型による断水時期は下記のとおりです。
  • 春夏型:気温30度以上の夏と、気温10度以下の冬は断水
  • 夏型:気温10度以下の冬は断水
  • 冬型:気温30度以上の夏は断水

100均の多肉植物の育て方【土・肥料】

今回取り上げるのは100均の多肉植物ですから、せっかくなので、土も100均のものを活用してみてはいかがでしょうか。100均には、専門店の土に見劣りしないクォリティーの土が売られていますので、安心してご使用いただけるかと思います。

土は水はけがいいものを使うこと

多肉植物は、葉や茎に水分をため込む構造を持っていますので、土壌の環境に多くの水分を必要としません。むしろ排水性の悪い土は、根腐れのリスクを高めますので使用は控えるようにしましょう。

初心者は市販の多肉植物用の土でOK

多肉植物用として販売されている培養土は、排水性・通気性・酸性酸度(ph)などが多肉植物の栽培に適した状態に調整されているので、そのまま使用できます。セリアとキャンドゥには、多肉植物専用の土も売られていますので、ぜひ活用してみてください(現在ダイソーでの取扱いはありません)。

慣れてきたら自分で土を配合してもOK

多肉植物の生育に慣れてきたら、自分好みの土をブレンドして作ってみてもいいでしょう。おすすめの配合バランスは、赤玉土4・鹿沼土3・腐葉土3のバランスです。これらの土は全て100均で買い求める事ができます。とはいえ土の栄養バランスに正解はありませんので、ご自身の経験からベストの配合バランスを導き出すようにしてくださいね!

肥料は与えなくても大丈夫

多肉植物は100均の培養土から得られる肥料分だけで十分元気に育てられます。むしろ肥料分が少ない方が、身がしまり、多肉植物らしいぷりっとした見た目になりますよ!

【応用】100均で買った多肉植物は植え替えが必要

100均で購入した多肉植物は買ってすぐに植え替えたほうが良いと言われています。ではどうして植え替えが栽培に必要なのでしょうか?具体的な理由を見ていきましょう。

どうしてポットから鉢に植え替えたほうがいいのか

100均における多くの多肉植物は、ビニールのポッドに入った形で販売されていますよね。購入後は、このポッドから別の鉢に植え替えてあげる必要があります。尚、その際には土も新しいものを使う事を推奨しています。その具体的な理由は次の2点となります。

土が適していない場合がある

100均で販売されている多肉植物の多くがピートモスという「吸水性の高い土」が使われています。ピートモスも、出荷前のビニールハウスの中においては、育て易い環境ではありますが、購入後の一般家庭においては蒸れやすく枯れる原因になってしまいます。

土がカビている場合がある

通気性の悪い店頭での管理によって、すでに購入時にカビが生えてしまっている多肉植物もあります。そういった事例もありますのでやはり植え替えは必須となりますが、植え替え後においても、多湿環境の日本では多肉植物にカビが生えるのは宿命とも言えます。生育途中も細かい目配りでカビの発生の予防に心がけましょう!

100均の多肉植物の植え替えに必要なもの

下記のグッズは全て100均で揃えられるものです
  • 多肉植物
  • 受け皿(食器コーナーのお皿でも可)
  • 多肉植物用の土
  • 鉢底石
  • 鉢底ネット
  • スコップ
  • 割り箸
  • ピンセット

100均の多肉植物の植え替え方法

  1. 100均のビニールポッドから苗を優しく取り出す。
  2. 根についている土を優しく落とす
  3. 鉢の底に鉢底ネットを敷く
  4. 鉢底石を多めに敷く(5cmほど)
  5. 土を鉢の1/3の深さまで入れる
  6. 苗を真ん中に置き、8分目くらいまで土を入れていく
  7. 割り箸を使い、土と鉢の隙間を埋めていく
  8. 植え替え後すぐは水を与えず、一週間後に鉢底から滴るくらい水やりをする

【初心者必見】100均にある多肉植物の種類

10000種類以上あると言われている多肉植物の中から、100均でよく見かける種類の多肉植物をご紹介いたします!エケベリアのように、属名で売られていたり、細かい種小名まで書かれていたり表記がマチマチですが、名前だけ分かれば育て方の基本もわかるので大丈夫です。時にはなかなかお目にかかれない、珍しい多肉植物に出会うチャンスもあるみたいです!まめに足を運び売り場をチェックするのも楽しいですよ!

エケベリア属の多肉植物

エケベリア属は春秋型の多肉植物です。10~25℃でよく成長し、酷暑は少し生育が鈍りますが、比較的寒さに強いです。ロゼッタ型のバラのような形、紅葉する種類も多く、秋から冬にかけては色の移り変わりを楽しむことができます!
原産 中央アメリカ、メキシコ、南アメリカの北西部
育てやすさ 育てやすい
種小名 メラコ、バイオレットクイーン、チワワエンシス

センペルビウム属

センペルビウム属は春秋型の多肉植物。秋から冬にかけての紅葉は大変美しいです。耐寒性があり冬の寒さにも負けません。気をつけるのは高温多湿の夏です。寄せ植えすると通気性が悪くなり、蒸れて腐りやすいです。夏は水やりを少なくして風通しに注意して育てます。
原産 モロッコ、イラン、アルプス、トルコなど
育てやすさ 育てやすい
種小名 巻絹、ラブリーレディー、ブルーボーイ

セネシオ属

セネシオ属は春秋型・夏型・冬型と生育型が別れており、それぞれ育て方の異なる多肉植物です。共通しているのは、育てるのがやや難しく、水やりの量、日光量などに気を配らないと枯れてしまうものがあります。乾燥に弱く、カラカラになってから水やりというより、その少し前に与えます。
原産 アフリカ、メキシコ、インド、マダガスカル、カナリア諸島など
育てやすさ 普通〜やや難しい
種小名 マサイの矢尻、グリーンネックレス、七宝樹

100均の多肉植物に関する質問

人気の多肉植物にまつわる疑問にQ&A形式でお答えします!

Q. 100均でペペロミアやサボテンは販売していますか?

A,店舗や販売時期によりますが販売されています。 ただし、販売されている名前が自分の思っている名前とは違うかもしれません。ダイソーではペペロミアは種小名のペペロミアとして、サボテンはミニサボテンだったり、個別の種小名だったり、表記はマチマチみたいです。だから意外と自分の欲しい多肉植物を探すのが難しいんですよね。とにかく形状や名前を頼りに購入してみて、あとはネットなどで詳しい育成型などを調べてみると良いと思います。

Q. 100均には多肉植物を寄せ植えにするグッズはありますか?

A,寄せ植えに必要なグッズはあります。 多肉植物を配置するのに使うピンセットは必須だと思いますが、それ以外にも鉢の代わりになるアンティーク風の容器だったり、色々活用できるものはあるかと思います。園芸売り場以外の売り場も回ってみて、寄せ植えに活用できそうな器を探してみるのも楽しいですよ!

Q. 多肉植物の植え替えで使う土は再利用してもいいですか?

A,あまり良くありません。 植え替えの目的は生育環境をリフレッシュすることです。年月がたつと土が細かく砕かれ、密度が高まり、水はけが悪くなります。また、植物自体も大きくなったり、根が伸びて鉢の中がいっぱいに広がる根詰まりを起こします。多肉植物はできれば毎年、少なくとも1~3年に1回のペースで新しい土へ植え替えて、環境を整えましょう。

100均の多肉植物の育て方!失敗しない方法やコツを徹底解説のまとめ

いかがでしたか?100均の多肉植物が、初心者でも入れ込み易い魅力に富んだ世界である事がよくわかっていただけたのではないでしょうか?この記事をまとめると
  • 多肉植物は水やりの手間も省け、お世話がし易い初心者向きな植物
  • 100均には、多種類の多肉植物が販売されている
  • 多肉植物は育成型に沿って育てると良い
  • 蒸し暑さや寒さには多肉植物の置き場と水やりの工夫で対処する
  • 100均の多肉植物は水はけの良い土に植え替えたほうがいい
  • 100均には多肉植物を育てるのに便利なグッズが揃っている
でしたね。多肉植物はかわいらしい見た目から、つい雑貨のような扱いをする人も多いようですが、あくまでも植物ですので、愛情を込めて育ててあげる事が大事です。最後までお読みいただきありがとうございました。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。