多肉植物に花は咲くの?咲かすための方法や注意点を徹底解説

多肉植物に花は咲くの?咲かすための方法や注意点を徹底解説
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目次

多肉植物と言えば、肉厚のぷっくりとした葉が魅力的で、とてもかわいらしい植物ですよね。価格が手ごろな品種も豊富にありますので、多肉植物が好きな方はコレクションされる方もいらっしゃいます。そんな多肉植物に、花が咲いているのを見たことがあるでしょうか。多肉植物に花が咲くということ自体、初めて聞く方もいらっしゃるかと思います。もし多肉植物を育てているのであれば、一度は花が咲くところを見てみたいと思いませんか。 そこでこの記事では
  • 多肉植物は花が咲くの?
  • 多肉植物の花の咲かせ方や条件は?
  • 多肉植物に花を咲かせるケア方法は?
  • 休眠期中の育て方は?
  • 花を咲かせる種類の多肉植物はどれ?
  • 多肉植物に花言葉はある?
について解説していきます。 この記事を読んでいただければ、花が咲く多肉植物の種類を知ることができ、また花を咲かせるための条件や管理方法を学ぶことができます。最後には、今回紹介する多肉植物の花言葉を紹介します。どの花言葉も魅力的ですので、ぜひ最後までお読みください。

多肉植物に花が咲くんですか?

実は、多肉植物にも可愛らしいお花が咲くことがあります。 後程、詳しくご説明しますが、品種や多肉植物の種類によっても、多種多様な花が咲き、咲いている日数もとても短いものもあります。そのため、「多肉植物に花が咲く」と言っても見たことがない、イメージが湧かないという方も多いでしょう。

色とりどりの花が咲きます

同じ多肉植物でも、品種によっても咲く花の色は様々です。代表的なサボテンを例にとっても、白色、赤色、オレンジ色、ピンク色など色とりどりの花が咲きます。また、たくさんの小さな花をつけるタイプや、花芽がにょきにょきと伸びて花を咲かせるものもあります。 どんな形で、何色の花が咲くのか楽しみにされるのも、多肉植物を育てるモチベーションになるかもしれませんね。

開花時期は種類によってバラバラ

開花時期についても多肉植物の種類(属)によって異なります。 春や夏、秋に咲くものだけでなく、冬に花を咲かせる多肉植物もありますので、また、開花期間も様々です。1週間のうちに咲いたり閉じたりを繰り返すものや、1日でしおれてしまうタイプなども存在します。

多肉植物の花は株を弱らせることもある

多肉植物に花が咲くということは、花にエネルギーが持っていかれるので、株自体が弱ったり枯れてしまう原因となります。花が咲いたら観賞していたくなると思いますが、1~2日程度で早めに花を取り除いてあげましょう。

多肉植物に花を咲かせる方法やコツを徹底解説

多肉植物に咲く花を見てみたくなったのではないでしょうか。ここからは多肉植物に花を咲かせる方法やコツを解説していきます。 基本の方法に忠実に育てていれば、多肉植物初心者の方でも花を咲かせることができますので、この記事を読んでポイントを押さえていきましょう。

多肉植物の花の咲かせ方や条件

多肉植物の花を咲かせるにはどのような条件が必要なのでしょうか。ここでは、多肉植物の花の咲かせ方について2つのポイントを解説していきます。

生育期と休眠期に緩急をつけて育てる

多肉植物は、成長する季節によって、「春秋型」、「夏型」、「冬型」の3タイプに分けられます。育てている多肉植物がまずどの季節に生育期を迎えるかを把握しましょう。 生育期には、適度に水や肥料を与えますが、休眠期に入ったら与えるのをやめます。このように季節によってしっかり緩急をつけて育てることで、休眠期明けには新たな花芽を伸ばしてくれるでしょう。

休眠期にあえて厳しい環境で育てることが重要

多肉植物に花を咲かせるためには、休眠期にあえて厳しい環境で育てることが重要です。多肉植物の休眠期が冬である場合、冬になったら水やりを完全に止めます。また、5℃~10℃ほどの寒い場所に置きます

多肉植物に花を咲かせるケア方法

多肉植物に花を咲かせるための普段のケア方法について、3つのポイントをご説明します。

置き場所は【日当たり】【風通し】がポイント

多肉植物に花を咲かせるために、まず意識してほしいのが「日当たり」と「風通し」です。風通しに関しては、サーキュレーターを使用したり、棚などの高い位置に置くなどして、蒸し暑くなるようなところは避けることがポイントです。

春・秋は明るいところに置く

多肉植物は、基本的に日光を好みます。直射日光は葉焼けの原因になるため控えたいところですが、屋外の明るい半日陰の場所に置いてあげましょう。

夏は陰になるところに置く

夏は日当たりが強すぎることが多いため、直射日光を避けた明るい日陰に置き休ませましょう。寒冷紗などで遮光するのもおすすめです。

冬は窓辺を避けて暖かいところに置く

冬は、5℃以下にならないような暖かい室内に置いてあげましょう。しかしながら、冬の室内では、乾燥が気になるからと言って加湿器を使用している方もいらっしゃると思います。育てている多肉植物が、加湿器によって高湿度にさらされないように風通しに注意しましょう。

水やりは基本的に乾燥気味に育てる

水やりは基本的に少なくて問題ありません。 生育期の間は、土が乾いてから数日後に水を与えます休眠期に入ったら、月に1~2回程度に頻度を落とすか、断水します。

土は水はけがいいものを使うこと

多肉植物を植え替える場合など、必ず「多肉植物専用の培養土」を用意しましょう。多肉植物に適した通気性水はけが良い土に調製されています。ホームセンター、園芸店はもちろん、100円ショップやネット通販でも購入できます。ネット通販であれば重い土も届けてもらえ、すぐ使うことができるのでおすすめです。 もともと多肉植物は、荒野や高原などの乾燥した地域に自生している植物です。観葉植物用の土や花用の土に植え替えてしまうと枯れることもありますので注意が必要です。

休眠期に多肉植物を厳しく育てるポイント

先ほど、花が咲く条件の1つで、「休眠期は厳しく育てること」という解説をしましたね。「厳しく育てる」とは、いったいどのように管理していけばよいのでしょうか。以下では、2つのポイントを解説します。

冬は断水するくらいに乾燥させる

冬は断水に近いくらい乾燥気味に育てるのが基本です。 休眠期に水を控えることで、根腐れ防止や、耐寒性を強めることができます。 しかしながら、完全に断水する方がいい場合と、月に1回程度軽く水やりをする方がいい場合があります。これは、お住まいの地域の気候や、生育環境、多肉植物の種類によって異なります。一つの目安として参考にしてください。

温度も10℃~15℃くらいの寒さで育てる

水やりを控えることによって、耐寒性を高めるとご説明しましたが、やはり寒すぎると株が弱ってしまいますので、5℃を下回るようになったら室内に移動させ、低温である10℃~15℃くらいの気温を保って育てると良いでしょう。

【必見】花を咲かせる種類の多肉植物

ここからは、花を咲かせる11種類の多肉植物を紹介していきます。今回ご紹介する多肉植物に興味を持ち、ネット通販で購入される場合は、園芸店や多肉植物専門店のネットショップで購入すると元気な株を厳選して届けてもらえるでしょう。花が咲く多肉植物に興味を持っている方は必見です。

カランコエ・福兎耳

カランコエ属の福兎耳(ふくとじ)は、乾燥に強いため、多肉植物初心者に育てやすい種類です。名前の通り、ウサギの耳のような姿でとてもかわいらしく人気があります。福兎耳の花は、割と咲きやすいといわれ、白~桜色のような淡いピンク色をした4枚の花弁の花を咲かせます。

エケベリア・花うらら

人気のエケベリア属の中で耐暑性、耐寒性が高く育てやすい品種が、花うららです。ロゼット状に広がる葉には、ブルームがかっており、淵の赤いラインが入っています。花うららは、春頃になると、鐘のような形の黄色~オレンジ色の花を咲かせます。

クラッスラ・星の王子

クラッスラ属の星シリーズの一つである星の王子は、人気の高い品種です。星の王子は、角ばった肉厚の葉っぱが交互に重なり、ある程度株が成長してくると、冬~春頃に、星形の白い花が密集するようにたくさん咲きます。

エケベリア・七福神

エケベリア属の七福神は丈夫で育てやすく初心者にもおすすめな品種です。株も大きく成長しやすくバラのように葉っぱが広がることから大変人気な品種です。冬は葉っぱの先端がピンク色に紅葉します。七福神は、春頃になると、葉っぱの間から茎が伸び、夏頃に花先が黄色いピンク色の花を咲かせます。

アナカンプセロス・桜吹雪

アナカンプセロス属は、耐暑性、耐寒性がある程度高く、乾燥にも非常に強いため初心者でも大変育てやすい品種です。日本で流通しているアナカンプセロス属には、ピンク斑入り種である桜吹雪が一般的です。 桜吹雪は、比較的花も咲きやすく、5月~6月頃に何本もの花径が伸びてきて、濃いピンク色の花を咲かせます。その花は一日だけ開花したらしぼんでしまいますので、見逃してしまうこともあるかもしれません。花が咲いても枯れないタイプなので安心して育てていけるでしょう。

グラプトペダルム・朧月

グラプトペダルム属の朧月(おぼろづき)は日本の気候でもぐんぐん成長し増やすのも容易な品種です。葉っぱの表面は白っぽい粉が吹き、強い日差しや寒さにさらされると淡いピンク色に染まります。冬頃に花芽を付け、春(3月~5月頃)になると星形の白い花を咲かせます。その白い花びらには赤い斑点が入っておしゃれな印象もあります。

セダム・乙女心

セダム属の乙女心は、ぷっくりとした葉が茎に密集した姿をしています。成長も早く、丈夫なため初心者にも育てやすい品種です。寒くなると葉先が、紅葉します。開花時期は5月~6月頃で長く花芽伸ばした先に、小ぶりな黄色い花を密集させて咲かせます。

コノフィツム・帝玉

コノフィツム属の帝玉(ていぎょく)は、丸い石のような姿をした多肉植物です。大きくなると子供のこぶしほどになることもあるようです。開花時期は2月~4月頃で、パカッと開いた葉の間から花びらが開きます。花の色は様々で、黄色、オレンジ色、白色、ピンク色と言われています。何色の花が咲くか楽しみですね。

コチレドン・熊童子

コチレドン属の熊童子(くまどうじ)は、名前の通り、子熊の手のように丸みがあり、葉先は爪のように尖った形をしています。その表面は柔毛に覆われています。表面に毛がある多肉植物は、モケモケ系と言われフリマなどでも人気のあるシリーズです。11月頃につぼみを付け、2月頃になるとオレンジ色の鐘のような花を咲かせます。熊童子の花は、おおよそ3週間ほどは咲き続けます

サクララン(ホヤ)

サクラランはホヤの仲間で、つる性の低木で、花が多肉質をしています。香りのある種類も多く、観葉植物としても楽しむことができる品種です。開花時期は6月~9月頃で、桜のようなピンク色の星型の花が半球状に密集して咲きます。

ハオルチア

ハオルチア(ハオルシア)は、葉っぱの先には窓と呼ばれる半透明な部分があるのが特徴で色味や模様、透け方を楽しめる多肉植物です。現在多くの園芸品種が生まれていますが、大きく育っても15cm程度と小ぶりなため、価格は高いですが室内で育てやすい品種です。開花は4~7月頃で、白~ピンク色の小さくユリのような花を咲かせます。

【知識】多肉植物に花が咲くと弱ることがある

お花が咲く多肉植物は、育てやすい品種もあり空間を華やかにしてくれそうなものばかりでしたね。一方で、花が咲いた多肉植物は、株が弱ったり枯れることがあります

花が咲くことで株が弱る個体もある

もちろん、全ての、「花が咲く多肉植物」が弱るわけではありません。花を咲かせるためにエネルギーが注がれるのでよくある事ではあります。たとえ株が弱ってしまってもがっかりしないでください。 また、前回は花が咲いても元気だったけど今回は株が弱ってきたという場合もあると思います。

弱るかもしれない多肉植物の花の特徴

それでは、弱るかもしれない多肉植物の花の特徴3つをご説明します。多肉植物の蓄えている栄養が偏ったり、開花できるほど栄養が十分でなかったのではないかと考えられます。

花芽が異様に長い

花芽とは、一般的に茎や枝にできる丸みのある芽のことです。その花芽が異様に長い時は後述します対処法で花芽をカットしてしまいましょう。

つぼみが鈴なりにつく

つぼみが鈴なりにつく場合、一か所に栄養が集中してしまいますので、株の栄養、エネルギーが奪われ弱る可能性があります。

つぼみのまま、なかなか開花しない

つぼみのまま、なかなか開花しない場合も、多肉植物の体力が不足し開花できなかった可能性があります。

【応用】弱ってそうな多肉植物の花は切る!

もし、「多肉植物に花が咲きそう」または「花が咲いた」ことにより、株が弱ってきたと感じたら、思い切って花径を根元から切りましょう。 完全に弱ってしまってからでは手遅れになる場合がありますので、つぼみの段階でも怪しいなと思った時は切るのが得策です。

カットして多肉植物本体に栄養を集中できる

多肉植物の花が咲くことによって、つぼみや花芽に栄養が取られると弱ったり枯れてしまうといわれています。それらをカットすることで、多肉植物の株の成長に栄養を使うことができます

カットした花茎は葉挿しに使える

カットした花径は、水に挿して楽しんだり、葉挿しで花芽から株を増やすこともできます。少し時間はかかりますが、土に挿しておくだけで発根するので、簡単に誰でも株を増やすことができます。

【知識】多肉植物の花言葉はたくさんあって素敵!

ここからは、多肉植物の花言葉について紹介していきます。多肉植物は種類が豊富なため、代表的な5つの多肉植物の花言葉をピックアップしました。 花言葉の由来も知っていただくことで、より、自分やプレゼントにぴったりの多肉植物を選ぶことができると思いますので、ぜひ参考にしてください。

サボテン

多肉植物と言えば、真っ先にサボテンが思いつく方もいらっしゃると思います。サボテンは、4つの花言葉を持ちます。
  • 枯れない愛
  • 燃える心
  • 偉大
  • 温かい心
これらは、サボテン全体の花言葉です。 サボテンの、過酷な環境下でも可愛らしい花を咲かせる姿が、「困難を乗り越える」や、「絶えることのない愛」を象徴するとして、このような花言葉がつけられているようです。鋭いトゲの見た目とは裏腹に、愛や心のこもったプレゼントとしてもぴったりな多肉植物です。

ハオルチア

手のひらほどの小さなサイズの多肉植物である、ハオルチアですが、花言葉は「小さな愛」です。 光が当たると、ハオルチア全体が透け、宝石のようにキラキラと輝く様子が由来と言われています。

ペペロミア

ペペロミアは、丸みのある艶やかな葉をしており小型で可愛らしい見た目から、インテリアグリーンとしても人気です。そんなペペロミアの花言葉は3つあります。
  • 可愛らしさ
  • 艶やか
  • 片思い
ペペロミアは、多数の品種があり、それぞれ色、形、大きさが異なる花を咲かせます。どれも基本的には小ぶりで控えめな花ですが、そういった見た目からこの花言葉がつけられたようです。これらの花言葉は恋愛を連想させるため、女性からの人気が高い植物となっています。

ユーフォルビア

ユーフォルビアとは、トウダイグサ科ユーフォルビア属の総称で、本来植物の名前ではありません。ユーフォルビアは多くの種類がありますが、全体の花言葉は以下の3つです。
  • 明るく照らして
  • 地味
  • 控えめ
なんとも慎ましい印象の花言葉ですね。 この花言葉の由来は、ユーフォルビアの和名である「トウダイグサ」の灯台(トウダイ)にかけて「明るく照らして」とつけられたとされています。また、ユーフォルビアは花が咲いても目立たない品種のものも多く、このことから、「地味」「控えめ」という花言葉もつけられたとされています。

エケベリア

バラのような、ロゼット型に葉が展開するエケベリア。名前を知らなくても、見たことがあるかたも多いのではないでしょうか。そんなエケベリアの花言葉は以下の3つです。
  • 優美
  • たくましさ
  • 風雅
バラのような姿から、「優美」や「風雅」とつけられたとされています。また、エケベリアは丈夫な多肉植物であり、このエケベリアが持つ性質から「たくましさ」という花言葉がついたようです。エケベリアは、気高く華やかな見た目と花言葉を持つので、「美」を意識できる場所に置いたり、自分磨きを頑張りたい方にプレゼントするのもおすすめです。

多肉植物の花に関するよくある質問

ここからは、多肉植物の花に関するよくある質問についてご紹介します。

Q. 多肉植物の種ってあるんですか?

A,はい、花が咲くと種が取れます。 種を採取するためには、花が咲いてから受粉交配させる必要があります。一つの株では交配することはできず、必ず別の株や別の品種の開花した株を用意します。 一方を母株として、雄しべを取り除き、雌しべを残しておきます。もう一方を父株とし、その雄しべを取り、母株の雌しべに受粉させます。これを複数輪行います。約1か月程度で、雌しべの下の子房(しぼう)が膨らみ、ハサミで切ると種が採取できます。 採取した種から多肉植物を育てることもできます。

Q. 多肉植物に花が咲いたので花壇で育てたいのですが、可能ですか?

A,地植えで育つ品種を選べば可能です。 多肉植物も花壇で育てることが可能です。そのためにはまず、地植えで育てられる品種を選びましょう。また、花壇に植える際は、必ず多肉植物用の培養土を使用してください。 セダムや、グラプトペダルム、エケベリアなど、地植えでもすくすく育ってくれる品種はたくさんありますので、ぜひ多肉植物の花壇を楽しんでみてください。

多肉植物は花が咲くの?咲かすための方法や注意点を徹底解説のまとめ

いかがでしたか。多肉植物の花を咲かせるための方法や、ケア方法について解説してきました。 この記事のポイントは
  • 多肉植物が花を咲かせる条件は2つ 「生育期と休眠期で緩急をつけて育てる」「休眠期には厳しい条件で育てる」
  • 花を咲かせるためのポイントは4つ 「日当たり」「風通し」「乾燥気味に育てる」「水はけのよい土」である
  • 休眠期に厳しく育てるポイントは2つ 「断水」「寒さに当てる」
  • 花が咲くと株が弱ることもある
ということでしたね。これらを押さえれば、多肉植物の花を上手に咲かせることができるかもしれません。また、花が咲いて株が弱ってしまいそうなときも枯らさずに対処できますね。多肉植物が好きな方や、花にも興味が湧いたという方はぜひ挑戦してみてくださいね。最後までお読みいただきありがとうございました。