コーヒーの木は挿し木できる?方法からアフターケアまで徹底解説

コーヒーの木は挿し木できる?方法からアフターケアまで徹底解説
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目次

観葉植物としても愛されているコーヒーの木。コーヒーの木は深い深緑の葉っぱが特徴的な観葉植物でうまく育てばコーヒーの実を収穫して自家製豆を焙煎することもできます。 そんなコーヒーの木ですが、植物には増やす方法がいくつか存在しており、中には挿し木とよばれる手法が存在します。 コーヒーの木を増やしたいと考えた時、挿し木によって増やすことは可能ですが、方法を誤ってしまうとなかなか成功せず、さらには親株のケアを怠ってしまうとコーヒーの木が枯れてしまう恐れもでてきます。そこで本記事では
  • 挿し木とは何か
  • コーヒーの木を増やす手順
  • コーヒーの木を増やした後のケア・育て方
  • コーヒーの木はハイドロカルチャー
以上のことについてまとめてあります。コーヒーの木を増やしてみたいとお考えの人は増やし方から増やした後のケアや育て方までご紹介していますので是非最後までご覧になってくださいね。

そもそも【挿し木】ってなんですか?

挿し木とはある程度育った植物の枝や茎を部分的に切り取って土に挿して増やす手法です。土に挿しておくと根が新しくでてくるため、成功すれば同じ植物をまったく新しい芽として育てることができます。挿し木は出来る植物と出来ない植物で別れるため、行う際には事前に出来るかどうか調べておきましょう。ちなみにコーヒーの木は挿し木で増やすことが可能です。後の見出しでも説明していますので是非参考にしてみてください。

観葉植物の増やし方の1つ

挿し木はあくまで観葉植物の増やし方の1つでしかありません。コーヒーの木であれば、種から増やしていく実生幹にあえて傷をつけてそこから出た新芽を切り離し増やしていく取り木ある程度大きく育った株を根っこから大きく切り分けて増やす株分けなどがあります。

コーヒーの木は挿し木で増やすことができます

先ほども少し触れた通りコーヒーの木は挿し木で増やすことが可能です。更に挿し木は割と初心者に向いており、株分けとは違い親株が大きく育つまで待つ必要がなく挿し木の成長速度も速いという点からとてもおすすめです。

コーヒーの木の挿し木方法やコツを徹底解説

本記事では先ほど紹介した挿し木をコーヒーの木でやり方を紹介しています。挿し木は簡単ではあるもののやり方をしっかりと理解していなければ成功させることは難しいです。観葉植物を育てた経験が薄い初心者の方にも分かりやすく丁寧に解説していますので、是非参考にしてみてくださいね。

コーヒーの木の挿し木に適した時期は?

挿し木についてですが、挿し木を行うにも時期は大切です。植え替えや、挿し木などで増やすのに適した時期は生育が良いとされる、成長期が向いているためです。植物は基本的に成長期と休眠期を周期的に交互に繰り返しています。もちろんコーヒーの木にも成長期はあり、ここではそれも含めて挿し木に適した時期を紹介していきますので是非見ていってくださいね。

5月~8月の暖かい時期に行うようにする

コーヒーの木の成長期は4~10月とされており、中でもさらに暖かい5~8月がオススメです。暖かい時期を狙って挿し木を行うことで挿し木による発根の確率が高くなる、つまり挿し木の成功確率が高いということです。失敗して発根しない場合もありますが、あきらめずに何度も挑戦してみましょう。

冬の挿し木はコーヒーの木にとってストレス!

冬の挿し木はコーヒーの木が休眠期に入っているので大きなストレスとなってしまいます。基本的にコーヒーの木に限らずほとんどの植物が冬に休眠期に入ります。休眠期に入ると、植物は成長を止めるためそれに伴って回復力も低下してしまいます。そのような状態で挿し木をしても発根する確率も少ないですし、親株から茎や枝を切り取って行うため、回復力が低下している休眠期では枯れてしまう恐れもあります。コーヒーの木の挿し木を行うのは5~8月の暖かい時期に行いましょう。

挿し木に使う挿し穂ってどう選んだらいいの?

挿し穂とは挿し木する際に選んだ枝や茎のことを言います。挿し木に選ぶ挿し穂はなるべくいいものを選ぶことで挿し木の成功確率が大きく上がります。ここではそのいいものとはどういったものか説明していますので是非参考にしてください。

選ぶポイント①:病害虫が付着していない

まず大切なのが病害虫が付着していないことです。病害虫にも種類は色々ありますが、基本的に病害虫がもたらす被害はどれも最終的に植物を枯らしてしまいます。そんな病害虫が付着したものを挿し穂として選んでしまうとせっかく発根して挿し木に成功しても病害虫に荒らされてしまいます。挿し木の前に病害虫が付着していないか確認するようにしましょう。

選ぶポイント②:葉がたくさん茂って勢いがある

2つ目のポイントとしてはたくさん葉が茂っていて伸び盛り部分を選ぶといいでしょう。挿し木に選ぶものは基本的に元気のいい若い枝や茎を選ぶことで成功確率も上がりますし、伸びもいいものになりやすいです。

【準備編】挿し木に必要な道具を揃える

挿し木に必要な知識が理解できたらいよいよ準備に入ります。準備と言っても何を用意すればいいかまったく分からない方でもこちらを参考していただければ準備できるようにまとめましたので是非参考にしてくださいね。

剪定ばさみ

剪定ばさみは枝や茎を切るのに必要になります。植物の管理にも必要なものなので準備しておきましょう。

植え替え用の鉢

挿し木で増やすとなると植え替え用の鉢も当然必要となります。大きさに関しては3号(直径9cm)程度の鉢がちょうどいいでしょう。

鉢底ネット

鉢底ネットは鉢の底穴から害虫が侵入するのを防いだり、水と一緒に土が穴から流れ出てしまうのを防止するために必要となります。鉢底ネットも忘れずに準備しておきましょう。

鉢底石

鉢底石を入れる事で鉢内の排水性を良くするほか、鉢底から空気を取り入れる役割を持っています。通気を良くしなければ鉢内が多湿になってしまい根腐れの原因となってしまうため鉢底石も重要です。

水はけのよい土

先にも少し触れましたが水はけのよい土を選ぶことで、根腐れが発生しにくくできる為、なるべく観葉植物用の水はけのいい土を選ぶようにしましょう。

発根促進剤

発根促進剤は植物の生育をよくするもので、切った挿し穂の切り口に付けて使います。発根促進剤があれば挿し木の成功率も大きくあがるため使うことをおすすめしますよ。

【実践編】コーヒーの木の挿し木の成功する方法

ここではコーヒーの木を挿し木するにあたって成功させるための要点を1つずつ紹介しています。挿し木は初心者向けとは言え、確実に成功させるためにも知っておくといいでしょう。

植え付ける鉢の準備を先にしておく

鉢にすぐに植え付けられるように準備しておきましょう。挿し木を始めてから道具が足りなくて出来ないとなってしまうとそこでもう失敗になってしまいます。事前に準備をしておき、確実な成功へと近づけましょう。

挿し木に使う挿し穂を切り取る

挿し木に使う枝や茎を挿し穂と呼ばれていますが、この挿し穂もなるべく健康で葉が茂った伸びの良いものを選ぶことで発根しやすくなります。なるべく元気のいいものを剪定バサミなどで切り、挿し穂に選びましょう。

【半日陰】の場所で様子を見ながら育てる

挿し穂を鉢に植えたら直射日光の当たらない明るい日陰や、カーテンレース越しの日光などが当たる場所に置き1度たっぷりと水やりを行ったら挿し木は完了です。気長にゆっくりと待ちましょう。うまくいけば約2か月程度で発根するため、そうなれば挿し木成功です。3か月程たっても根が出ない場合は失敗の可能性があります。

【アフターケア】コーヒーの木の日常の育て方

挿し木や植え替えなど行ったあとは、コーヒーの木には大きな負荷がかかった後であるため枯れやすい状態とも言えます。枯れないようにするためにも極力ストレスをかけずに育ててあげることが大切なのでここではコーヒーの木の育て方についてご紹介いていきます。

置き場所は季節ごとに変える

コーヒーの木に限らず植物に重要になってくる要素の1つが置き場所です。置き場所を誤ってしまうと環境によっては寒さに弱いコーヒーの木を枯らしてしまいかねないため、ここでしっかりと理解しておきましょう。

夏は直射日光を避けるようにする

夏の直射日光はかなりきつく、植物に当ててしまうと葉焼けの原因になってしまいます。夏場はなるべく日当たりの良い明るい日陰か、カーテンレース越しの日当たりの良い場所に置くようにしましょう。

冬は暖かい環境で育てるようにする

コーヒーの木は寒さに弱い植物です。適正温度としては15~30℃が適温とされており、8℃以下になると新芽も出ず元気がなくなるので注意しましょう。温度に注意して暖かい場所に置くようにしましょう。あとエアコンの乾燥した風も植物には毒なので当たらないように気を付けるようにしましょう。

水やりも時期で水分量やタイミングが異なる

水やりも植物の育成には重要な要素の1つです。ただ水やりをすればいいということでもなく、そのタイミングや時期に応じた水やりをしないと植物が枯れてしまう原因を作ってしまう恐れもあります。ここではコーヒーの木の水やりについてご紹介していきますので是非参考にしてください。

夏の水やり

タイミングとしては涼しい早朝か夕方で土が完全に乾いてからがベスト。暑い日中に水やりをしてしまうと蒸し風呂状態になり、根腐れの原因となってしまうため涼しい時間に水やりをするのがオススメです。回数としては週に2~3回程度がいいでしょう。

冬の水やり

コーヒーの木は冬に休眠期に入ってしまうため、水はそれほど必要としません。そのため水は乾燥気味くらいに少な目に与えるようにしましょう。週に1回程度で土が完全に乾いていたら水やりしてください。あげすぎると根腐れの原因となってしまうため気を付けるようにしてくださいね。

肥料は生育期にのみ与えるようにする

肥料を与えるのであれば生育期とされる4~10月にしましょう。なかでも冷え込む心配がなくなる5月からがおすすめで10月まで継続してあげていきましょう。栄養をあまり必要としない冬の休眠期にあげてしまうと栄養過多による肥料焼けを起こしてしまい枯れる原因となってしまうため注意が必要です。

土は水はけがいいものを使う

土は観葉植物用の水はけの良い土がおすすめです。水はけが悪い土にしてしまうと、鉢内の湿気が高くなってしまい根腐れの原因を作ってしまう恐れがあります。そのため鉢内の通気性は良くするように心がけましょう。

【応用】ハイドロカルチャー栽培で手軽に育てる

観葉植物の育て方の中に水耕栽培と呼ばれる土を使わない特殊な育て方が存在します。中でも水耕栽培の1種のハイドロカルチャーは初心者でも育てやすい手法なので利点・欠点から方法まで初心者でも分かりやすく説明していきますね。

ハイドロカルチャーは水耕栽培の一種です

ハイドロカルチャーとは土を使わない水耕栽培の1種で、土の代わりにハイドロボールと呼ばれるものと水のみを入れて育てます。割と管理も簡単で初心者にもオススメしたい育成方法です。

ハイドロカルチャーで育てるメリット・デメリット

ハイドロカルチャーは土を使わない特殊な育成方法なのもあって、従来とは大きく特徴が異なってきます。ここではその特徴についてご紹介していきますので是非みていってください。

土栽培特有の臭いがない

土は時間の経過に伴って劣化していき、腐敗臭がでることもしばしばあります。土を交換すればいい話でもありますが、そもそも土を使わないハイドロカルチャーは土が腐ることもなく、交換する手間も省くことができます。そのため管理も簡単で初心者にも扱いやすい点も大きいメリットですよ。

清潔に育てることができる

先に述べた土の話の延長線になるかもしれませんが、時間の経過で腐敗してしまう土を使わないため、虫もわかず汚れることもなく清潔感がとても大きいこともハイドロカルチャーの特徴です。

土栽培に比べて成長速度が遅い

ハイドロカルチャーは土での育成に比べ成長速度が緩くなります。室内にインテリアとして飾るのであれば大きくなりすぎず扱いやすいとも言えますが、大きく育てたいと考えているのであればハイドロカルチャーは向いていないかと思います。

ハイドロカルチャーに植え替えるのに必要なもの

コーヒーの木をハイドロカルチャーに植え替えるのにあたって必要な物は以下の通りです。
  • コーヒーの木
  • 穴の空いていない透明な容器
  • ハイドロボール
  • 根腐れ防止剤(ゼオライト)
  • 液体肥料
ハイドロカルチャーは以外と準備は簡単で敷居はそんなに高くないため初心者でも簡単に準備できますよ。

ハイドロカルチャーへの植え替え手順

ここではコーヒーの木をハイドロカルチャーへ植え替える手順をご紹介していきます。
  1. 植え替え予定の透明容器をキレイに水で洗う
  2. 根腐れ防止剤(ゼオライト)を敷く
  3. ハイドロボールを容器の1/3まで敷き詰める
  4. 液体肥料を適量入れる
  5. コーヒーの木を入れて回りにハイドロボールを入れていく
  6. 水を容器の1/3程度まで入れて、ハイドロボールに水を吸わせる
  7. 最後に容器の1/5程度まで水を注いで完成

コーヒーの木の挿し木に関してよくある質問

ここではコーヒーの木についてよくある質問に対してお答えしていきます。是非参考にしてくださいね。

Q. コーヒーの木を増やす方法は他にないんですか?種から育てることはできないんでしょうか?

A,コーヒーの木を増やす方法は挿し木以外にもあります。 コーヒーの木を増やすほかの方法としては種から育てる方法と株を分ける株分けというやり方があります。

Q. 挿し木にしてからどれくらいで根が出るんですか?なかなか根が出ないので心配です

A,挿し木してからは約2か月ほどで発根します。 挿し木してから根がでるまでは割と時間がかかるので気長に待ちましょう。3か月経っても根が出ない場合失敗とみてもいいかもしれません。新しく挿し木に挑戦してみましょう。

Q. ハイドロカルチャーで使うゼオライトは100均にも売っていますか?

A,はい、売っています。 100均にもゼオライトは扱われており、園芸グッズは割と売っている方です。観葉植物も多少扱っているため、結構充実していますよ。

コーヒーの木は挿し木できる?方法からアフターケアまで徹底解説のまとめ

以上でコーヒーの木の挿し木から育て方まで幅広くご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?コーヒーの木は挿し木で増やすことが可能で見た目もオシャレな観葉植物なので室内のインテリアとしてもおすすめです。今回の内容をまとめると以下の通り。
  • コーヒーの木は挿し木で増やすことができる
  • 挿し木は成長期の4~10月の間で行う
  • 挿し木を行った後はその後のケアを忘れない
  • コーヒーの木は夏と冬では育て方が異なるので注意
  • コーヒーの木はハイドロカルチャーでも育てられる
育て切ればコーヒー豆を収穫することも可能なコーヒーの木。挿し木もコツと要点を抑えてしまえば成功させることも難しくありません。挿し木を行ったあとの親株のケアもしっかりとすれば何度も挿し木を挑戦することができるため、本記事の内容を参考にして是非トライしてみてくださいね。