観葉植物

コーヒーの木の葉っぱが枯れると復活できるの?予防方法まで徹底解説

ツヤのある深緑色の葉がインテリアとしても映えるコーヒーの木。室内で楽しむ観葉植物として昔から人気があります。しかし、コーヒーの木を育てていると、気がついたら枯れてしまっていることがあります。せっかく育てたコーヒーの木が枯れるのは嫌なものですよね。実は、枯れてしまったコーヒーの木を復活させる方法があります。この記事では、

  • なぜコーヒーの木は枯れるのか
  • どうやって枯れてしまったコーヒーの木を復活させるのか
  • コーヒーの木が枯れる前にできること
  • 見つけたら注意が必要な、枯れる前に出てくる症状
  • 枯れる原因となる「土」を使わないハイドロカルチャーという栽培方法
  • 枯れない環境をつくるためには剪定も大切

について詳しく丁寧に解説します。この記事を参考に、枯れてしまったコーヒーの木を復活させて元気に育てましょう。コーヒーの木の復活方法から、コーヒーの木が枯れにくくなる環境の整え方、注意すべき枯れる前のサインまで解説しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次
  1. コーヒーの木が枯れる原因とは
    1. 10度を下回る寒さによるダメージ
    2. 葉先が枯れるときは水の過不足が疑われる
    3. 何年も植え替えをおこなっていないと根詰まりの可能性も
    4. 下の葉が落ちるときは日光不足や風通しの悪いことが多い
    5. 茎だけ枯れるのは木質化であるため問題ない
  2. コーヒーの木が枯れるときの復活方法
    1. 冬の寒さが原因の場合は、室内の寒さを凌げる場所で冬越しに集中する
    2. 土が乾燥しているときはたっぷりと水を与える
    3. 根腐れの箇所はカットし、新しい土へ植え替えする
  3. コーヒーの木が枯れる前にできる対処法
    1. 秋〜冬場の15度以下の時は、室内の暖かい場所へ
    2. 夏は、直射日光を避けた日当たりの良いところ
    3. 根詰まりを防ぐ植え替えは、5〜6月のタイミングで
  4. この症状が出たら注意!枯れる前にでてくる症状
    1. 葉がパリパリになる=寒さにやられた
    2. 葉がしおれる=水不足
    3. 葉っぱが茶色くなる=根腐れ
    4. 茶色く斑点ができている=害虫の被害
  5. 枯れる原因になりやすい土を使わないハイドロカルチャーでも育てられる
    1. ハイドロカルチャーのメリット
    2. デメリットは1つだけ!水のやりすぎによる根腐れが起こる
    3. 小さいコーヒーの木は耐陰性があるため、ハイドロカルチャー向き
    4. 容器に収まらないほど大きくなったら、土に植え替える
  6. コーヒーの木は成長が早いので剪定も必要
    1. 基本的に5〜10月の時期に茂りすぎている葉っぱを剪定する
    2. 5〜6月に剪定すると新芽を多く出すことができる
    3. コーヒーの木をコンパクトサイズで楽しみたい方は、切り戻し剪定を行う
  7. 【まとめ】コーヒーの木の葉っぱが枯れると復活できるの?予防方法まで徹底解説

コーヒーの木が枯れる原因とは

コーヒーの木はなぜ枯れてしまうのでしょうか。はじめに、コーヒーの木が枯れる原因について解説します。

10度を下回る寒さによるダメージ

アフリカ大陸が原産地で主に熱帯地方で栽培されているコーヒーの木は、寒さに弱い観葉植物です。冬に入って気温が10度を下回ると寒さにより枯れてしまうことがあります。

葉先が枯れるときは水の過不足が疑われる

コーヒーの木が葉先から枯れることがあります。このような場合には、水分が根から葉先まで届いていない可能性があります。水を与えすぎたために根腐れが起こっている、あるいは逆に水やりが不足していることが原因かもしれません。

何年も植え替えをおこなっていないと根詰まりの可能性も

根詰まりを起こしている場合にも、コーヒーの木は枯れることがあります。何年も植え替えをおこなっていない場合には、根が鉢いっぱいに育って水分や栄養を吸収しづらい状態になっているかもしれません。

下の葉が落ちるときは日光不足や風通しの悪いことが多い

コーヒーの木を育てているといつの間にか、下の葉が落ちていることがあります。下の葉から落ちる場合には、日光不足や風通しの悪さが原因かもしれません。室内で育てているとどうしても日光や風通しが十分でないことがありますから、注意が必要です。

茎だけ枯れるのは木質化であるため問題ない

コーヒーの木の茎だけが枯れることがあります。これは、幹が下から徐々に茶色になる木質化と呼ばれる状態です。枯れかけているわけではなく順調に成長している証拠ですから、葉が元気な状態であれば問題はありません

コーヒーの木が枯れるときの復活方法

ここでは、コーヒーの木が枯れてしまった場合の復活方法について解説します。コーヒーの木を元気に復活させる方法とはどんな方法なのでしょうか。

冬の寒さが原因の場合は、室内の寒さを凌げる場所で冬越しに集中する

まずは、冬の寒さが原因で枯れてしまった場合の復活方法について解説します。コーヒーノキは寒さに弱い観葉植物です。冬越しのためには、室内に置いて10度以上の環境で育てることが基本となります。室内でも窓の近くは気温が低下しますから、窓から遠くて日当たりのいい場所に置きましょう。また、冷たい空気は下に集まりますから、植木鉢を床置きするよりは少し高い場所に置いた方が寒さを凌ぎやすいです。エアコンの風が直接当たる場所は避けましょう。

水やりは、土が乾いてから数日経過後に常温の水を

冬の寒い時期には、コーヒーの木はほとんど成長しません。休眠期にあたり水をあまり必要としませんから、水やりは控えて土が乾いてから数日経過した後に水を与えます。そのときには、常温の水を与えるようにしましょう。冬の時期に蛇口から出る水はとても冷たいため、水道水をそのまま使って水やりすると寒さに弱いコーヒーの木に負担をかけてしまいます。

休眠期であるため、肥料は基本的に不要

冬の寒い時期はコーヒーの木の休眠期にあたります。ほとんど成長しませんから栄養分を必要としません。肥料を与えると逆にコーヒーの木に負担をかけることになりますから、肥料は基本的に不要です。

土が乾燥しているときはたっぷりと水を与える

次に、水の不足が原因で枯れてしまった場合の復活方法について解説します。ゴムの木への水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えることが基本ですから、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与えましょう。ただし、休眠期にあたる冬の時期はあまり水を必要としませんから、土全体が乾燥してからやや少なめに水を与えます。

根腐れの箇所はカットし、新しい土へ植え替えする

次に、根腐れや根詰まりが原因で枯れてしまった場合の復活方法について解説します。根腐れや根詰まりを起こした場合には、土の環境を変えるため新しい土へ植え替える必要があります。コーヒーの木よりひとまわり大きな植木鉢に植え替えます。植え替えるときには、根についた土を落としながら根を丁寧にほぐしましょう。根が腐っている箇所や根が痛んでいる箇所はカットします。

コーヒーの木が枯れる前にできる対処法

ここでは、コーヒーの木が枯れる前にできる対処法について解説します。コーヒーの木を枯らさないためには、どんなポイントに気をつければよいのでしょうか。

秋〜冬場の15度以下の時は、室内の暖かい場所へ

主に熱帯地方で栽培されるコーヒーの木はとても寒さに弱いため、温度が10度を下回る環境ではうまく育ちません。そのため、日本では寒い時期には暖かい室内で管理することが基本となります。コーヒーの木を元気に育てるためには、秋から冬場にかけて温度が15度以下になったら室内の暖かい場所へ移しましょう。

夏は、直射日光を避けた日当たりの良いところ

コーヒーの木は、日当たりの良い環境を好みます。一年を通して日当たりの良い場所で育てるようにしましょう。ただし、夏の強い日差しにさらすと葉焼けを起こしてしまいますから、夏の時期は直射日光が当たらない場所で管理します。

根詰まりを防ぐ植え替えは、5〜6月のタイミングで

根詰まりを防ぎ、コーヒーの木を元気に育てるためには、1〜2年に一度は植え替えが必要です。コーヒーの木は春から秋にかけてぐんぐんと成長しますから、成長期の初期のうち5〜6月のタイミングで定期的に植え替えを行うことがベストです。植え替えは、次の手順で行うとよいでしょう。

1.培養土や移し替える鉢など、必要なものを準備する

コーヒーの木の栽培に適した培養土、ひとまわり大きい植木鉢、鉢底ネット、鉢底石など植え替えに必要なものをあらかじめ準備します。

2.鉢から出した根についている古い土を落とす

古い鉢からコーヒーの木を引き出します。根についている古い土は落として、根を丁寧にほぐします。

3.鉢のサイズに合わせて根を切り落とす

伸びすぎた根は、用意した鉢のサイズに合わせて清潔な刃物で切り落として整理します。腐っている箇所や傷んでいる箇所をカットして、元気な根を残すようにしましょう。

4.鉢底石を敷き培養土の上にコーヒーの木を植える

新しく用意した植木鉢に鉢底ネット・鉢底石を敷いてから、水はけのいい培養土にコーヒーの木を植えます。

5.たっぷりと水を与える

コーヒーの木の成長期にあたる春から秋にかけては、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与えることで元気に育ちます。

この症状が出たら注意!枯れる前にでてくる症状

ここでは、コーヒーの木が枯れる前にでてくる症状について解説します。コーヒーの木は枯れる前に、どんなサインを出すのでしょうか。

葉がパリパリになる=寒さにやられた

冬の寒い時期になると葉が硬くなってパリパリになることがあります。寒さに耐えられず、コーヒーの木が弱っているサインです。

葉がしおれる=水不足

葉がしおれてきたら、葉に水分が不足している状態です。水分を失ってコーヒーの木が弱っているサインです。

葉っぱが茶色くなる=根腐れ

コーヒーの木の葉っぱの先端が茶色に変色してきたら、根腐れが起こっているかもしれません。水分が根から葉先に届いておらず、コーヒーの木が弱っているサインです。

茶色く斑点ができている=害虫の被害

同じ茶色でも斑点ができている場合には、害虫の被害を疑います。そのまま放置すると、害虫によってコーヒーの木が弱ってしまいます。

枯れる原因になりやすい土を使わないハイドロカルチャーでも育てられる

土の状態が悪いとコーヒーの木が枯れる原因になります。ここでは、土を使わないハイドロカルチャーという栽培方法について解説します。ハイドロカルチャーでコーヒーの木を育てることには、どんなメリットがあるのでしょうか。

ハイドロカルチャーのメリット

土を使わないで植物を育てる、というとびっくりするかもしれませんが、実はハイドロカルチャーで観葉植物を育てることにはメリットがたくさんあります。

水の過不足が目で見てわかりやすい

ハイドロカルチャーでは、植木鉢のかわりにデザイン性の高いガラス容器を使用します。ガラス容器は透明ですから、容器の横側から水の高さを目で見て確認することができます。植木鉢で土に含まれる水分量を正確に把握することは難しいですが、ハイドロカルチャーであれば水の高さで正確に水の量がわかります

ハイドロボールは無臭・無菌で害虫を寄せつけづらい

ハイドロカルチャーでは、土のかわりに人工の土・ハイドロボールを使用します。ハイドロボールとは、粘土を高音で焼いて発泡させた丸い石のことです。人工の土ですから、ハイドロボールそのものは無臭・無菌です。有機物を含む土はどうしても虫が発生しやすくなりますが、ハイドロボールは有機物を含まないため害虫を寄せつけにくいという性質があります。衛生的ですから、土を使った植木鉢を置くことをためらってしまうキッチンやダイニングテーブルに置くことも適しています。

色が豊富で観葉植物と他のインテリアを合わせやすい

ハイドロカルチャーで使用するガラス容器はデザイン性が高くおしゃれなものが多いですが、ハイドロボールにもブルーやホワイトなどのカラーバリエーションがあります。また、カラーサンドと呼ばれる色のついた砂と組み合わせることもできるため、こだわって飾ることができるのも人気の理由です。

デメリットは1つだけ!水のやりすぎによる根腐れが起こる

メリットがたくさんあるハイドロカルチャーですが、デメリットがひとつだけあります。それは、水をやりすぎると根腐れが起きて枯れてしまうかもしれないことです。しかし、水の高さを目で見て確認できるハイドロカルチャーは、実は水の管理がかんたんです。容器の底まで水がなくなったのを確認して規定の高さ(土の1/5ほどの高さなど)まで水を注ぐだけで良いのです。水が残っているのに水を足すなどの水のやりすぎには注意しましょう。

小さいコーヒーの木は耐陰性があるため、ハイドロカルチャー向き

土を使用しないハイドロカルチャーにはたくさんのメリットがありますが、小さいコーヒーの木はハイドロカルチャーに向いています。日当たりを好むコーヒーの木ですが、小さいうちは耐陰性があるため、キッチンなどあまり日当たりがよくない場所でも育てることができます。

容器に収まらないほど大きくなったら、土に植え替える

日当たりの良い場所を好むコーヒーの木は、大きくなるにつれて耐陰性が失われていきます。容器に収まらないほど大きくなったら、ひとまわり大きな植木鉢に植え替えて土を使っって育てるようにしましょう。

コーヒーの木は成長が早いので剪定も必要

ここでは、成長の早いコーヒーの木の剪定について解説します。葉っぱが茂りすぎると風通しが悪くなりコーヒーの木が枯れる原因にもなります。大きくなったコーヒーの木はどのように剪定したらよいのでしょうか。

基本的に5〜10月の時期に茂りすぎている葉っぱを剪定する

コーヒーノキは成長が早いため、そのまま放置していると葉っぱが茂りすぎて風通しが悪くなり、病気や害虫が発生しやすい環境になります。また、インテリアとしての見た目もよくありませんから、美しい樹形を保ち元気に育てるためにも定期的に葉っぱを剪定をする必要があります。枝葉が混み合っている部分を優先して、幹から出ている枝・茎を根元から2センチメートルほどのところで切ります。切れ味の鋭い園芸用ハサミを使用すれば、植物の細胞を潰さずに軽い力でスパッと切ることができます。剪定を行う時期は、コーヒーの木がよく成長する5〜10月の時期に行うとよいでしょう。

5〜6月に剪定すると新芽を多く出すことができる

植物には剪定をした部分に栄養が集まってくる性質があるため、剪定をおこなうと新芽が出やすくなります。盛んに生育する時期を前に剪定をおこなうことでより新芽が出やすくなりますから、新芽を多く出したい場合には5〜6月に剪定することがおすすめです。

コーヒーの木をコンパクトサイズで楽しみたい方は、切り戻し剪定を行う

成長の早いコーヒーの木は枝が上にどんどん伸びていきます。大きく育ちすぎる場合には切り戻し剪定を行いましょう。清潔な園芸用ハサミを使って、枝を途中で切って長さを調整します。切り戻し剪定のような大きな剪定を行うとコーヒーの木にも負担がかかるため、盛んに生育する時期を前にした5〜6月に剪定するとよいでしょう。また、切り口をすぐに乾燥させることが大切ですから、晴れた日の午前中に切り戻し剪定を行います。湿度が高いとなかなか乾燥しませんから、雨の日や湿度が高い日は剪定には向いていません。

【まとめ】コーヒーの木の葉っぱが枯れると復活できるの?予防方法まで徹底解説

ここまで、コーヒの木が枯れる原因と枯れてしまった場合の対処法から、コーヒーの木が枯れにくい環境の整え方、注意すべき枯れる前のサインまで詳しく解説してきましたがいかがだったでしょうか。

この記事のポイントは、

  • 冬の寒さ、水の過不足、根詰まり、日光・風通しの不足が原因でコーヒーの木は枯れる
  • 枯れる原因によって、コーヒーの木を復活方法は異なる
  • 冬は暖かい室内で育てる、植え替えや剪定を定期的に行うなどコーヒーの木が枯れにくい環境を整えるとよい
  • 枯れる前に出てくる症状を見逃さないことが大切
  • 土を使わないハイドロカルチャーという選択肢もある

でした。コーヒーの木が枯れてしまっても、この記事で紹介した復活方法を使って育てれば元気に復活させることができますね。ところで、コーヒーの木が枯れにくい環境とは、コーヒーの木が生き生きと元気に育つ環境でもあります。元気に育っているコーヒーの木は自然と見た目も美しくなっておしゃれなインテリアとしても映えますから、ぜひ環境を整えて元気いっぱいなコーヒーの木と暮らす日々を楽しんでみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。