サボテンの育て方|初心者でも失敗しない方法や日常のケアを徹底解説

サボテンの育て方|初心者でも失敗しない方法や日常のケアを徹底解説
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目次

丸っこいボディに鋭いトゲをまとったサボテンは、日本でも古くから愛されている植物です。あまり手間がかからず初心者でも簡単に育てられることも人気の理由ですが、放っておいたらいつの間にか枯れてしまった、なんてことも。 実は、ちょっとしたコツを押さえておくだけで、まめに管理をしなくても元気にサボテンを育てることができます。 この記事では、
  • サボテンとは
  • サボテンを失敗せずに育てるコツ(置き場所・水やり・肥料・土)
  • サボテンを植え替えるべきタイミングと方法
  • 剪定をしてサボテンを元気に育てる方法
  • サボテンの様子がおかしいときの対処
について詳しく丁寧に解説します。 この記事を参考に、コツをしっかりと押さえて、手間をかけずに元気にサボテンを育ててみてくださいね。大きく育ったときの植え替えや剪定、サボテンの様子がおかしいときの対処についても解説しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

サボテンってどんな観葉植物なの?

ほかの植物とはちょっと違った特徴を持っているサボテン。元気に育てるためには、サボテンのことをよく知っておくことが大切です。ここでは、サボテンがどんな植物なのか、その疑問にお答えします。

アメリカ大陸が原産の多肉植物

多肉植物の代表とも言えるサボテン。多肉植物は葉や茎、根に水を蓄えるという特徴をもっていますが、ほとんどのサボテンは茎が水を蓄えて肥大化しています。鋭いトゲが特徴ですがトゲのない種類もあり、トゲの根元にある刺座(しざ)と呼ばれる綿毛のような部分のあるものがサボテンと呼ばれています。
原産地 南北アメリカ大陸の主に乾燥地帯
耐暑性 強い
耐寒性 やや弱い。ただし、0〜5℃まで耐えらえる種類が多い
耐陰性 ある
背丈/大きさ 10メートル以上の高さになる種類も

初心者でも簡単に栽培しやすい植物!

日常的に行う植物の世話といえば水やりですが、サボテンは体のなかに水分を蓄えることができるため、あまり水やりをする必要がありません。乾燥に強い性質を持っているため、室内でも育てられるくらい丈夫で簡単に育てることができる植物です。

最近はダイソーなどの100均でも手に入れることができる

サボテンは身近なところで気軽に入手することができる植物です。最近ではダイソーなどの100均でも観葉植物や他の多肉植物と並んで販売されています。

サボテンの育て方のポイント①【置き場所】

ここでは、サボテンの置き場所について解説します。乾燥した環境を好み、ジメジメとした環境が苦手なサボテンにはどんな置き場所が適しているのでしょうか。

室内での育成は【日当たり】と【風通し】がポイント

耐陰性があるため、室内での栽培にも適しているサボテン。しかし、サボテンはもともと日光が大好きな植物ですから、元気に育てるためには日光がたっぷりと当たる場所で栽培しましょう。また、風通しが良い場所を選ぶことも重要です。風通しを良くすることで、サボテンが苦手な多湿な環境を避けることができるだけではなく、病害虫の発生を予防することにもつながります。

春と秋の置き場所

春と秋であれば日差しも厳しくないため、屋外でも室内でも日当たりが良くて風通しの良い場所に置きましょう。室内であれば、日当たりのいい窓辺などが適しています。屋外で栽培する場合には、季節を問わず雨にさらされないような場所を選びましょう。

夏の置き場所

夏になると直射日光がきつくなるため、直射日光が当たる場所は避けてください。やわらかく日が当たり風通しが良い場所に置きましょう。

冬の置き場所

冬も日当たりがよく風通しのいい場所で育てましょう。ただし、屋外でサボテンを育てている場合、外気が0〜5℃を下回るような環境では冬越しが難しいかもしれませんから、冬の間だけでも室内に移動させることを考えましょう。室内で育てる場合、窓辺の近くは外気に触れて気温が下がっているため、窓辺の近くは避けましょう。

屋外で育てる時は直射日光に注意をする

日本の夏の強い直射日光はサボテンにとって過酷となることがあります。直射日光が長時間続くと、サボテンの表面が焼けてしまう「葉焼け」という現象が起こることがあります。葉焼けはサボテンの健康に悪影響を及ぼすだけでなく、見た目にも美しくないため、適切な対策が求められます。 屋外で育てる場合、午前中のやわらかい日光が当たる場所や、午後の強い日差しを遮ることができる場所を選ぶと良いでしょう。また、猛暑の日は日陰に移動させる、あるいは日よけを使用するなどの対策を取ることで、サボテンを健康に保つことができます。

サボテンの育て方のポイント②【水やり】

ここでは、日頃のケアとして水やりの方法を解説します。水のあげすぎで枯らせてしまうなどの失敗を避けるためには、どのように水やりをすればよいのでしょうか。

基本は土がしっかり乾燥したときにたっぷりあげる

サボテンは乾燥した環境を好みますから、育て方のポイントは乾燥気味に育てることです。土の表面だけではなく、土の内部までしっかり乾燥したことを確認してから水やりをしましょう。土の中がジメジメと湿った環境がずっと続くとサボテンは元気に育ちません。 水やりの方法は、鉢底の穴から水が溢れ出てくるまでたっぷりとあげてください。乾燥気味に育てると言っても、一回の水やりで水量を細かく調整する必要はありません。

水やりの頻度を季節ごとに変えるようにする

サボテンは、1年の中で元気に成長する時期(生育期)とほとんど成長しない時期(休眠期)があります。メリハリをつけて、元気に成長する時期にはたっぷりと水やりし、ほとんど成長しない時期には水やりを控えることが大切です。

春の水やり

春はサボテンにとって環境がよく、元気に成長する時期です。基本どおり、土の内部までしっかり乾燥したことを確認してから、鉢底の穴から水が溢れ出てくるまでたっぷりと水をあげましょう。

夏の水やり

実は、高温多湿な日本の夏はサボテンにとって苦手な環境で、ほとんど成長しない時期に当たります。月に1回程度水をあげれば十分です。ただし、一回の水やりは鉢底の穴から水が溢れ出てくるまでたっぷりとあげてください。昼間に水を与えるとサボテンが蒸れてしまうことがありますから、夏の時期は涼しくなる夕方から夜に水やりしましょう。

秋の水やり

秋も春と同様、サボテンが元気に成長する時期です。基本どおり、土がしっかり乾燥したときにたっぷりと水をあげましょう

冬の水やり

冬は日本の厳しい寒さのため、サボテンがほとんど成長しない時期です。月に1回程度をあげれば十分です。ただし、一回の水やりはたっぷりと与えてください。冬の時期は気温が高い日を選んで、午前中のうちに冷たくない水を与えましょう。

霧吹きだけでは水やりとしては不十分!

ほかの植物に比べてサボテンは水をあまり必要しない、そして、乾燥気味に育てるのがいい。これらは事実です。 しかし、乾燥気味に育てるためには、1回の水量を調整するのではなく、水やりの回数で調整します。そもそも霧吹きでは胴体の部分に水をあげることはできても、根の部分に水や酸素を供給することができませんから、水やりとしての機能を果たせていません。基本どおり、1回ごとの水やりは鉢底の穴から水が溢れるまでたっぷりとあげましょう。

サボテンの育て方のポイント③【肥料】

ここでは、サボテンへの肥料の与え方について解説します。元気にサボテンを育てるために肥料は必要ですが、肥料を与えすぎてもいけません。サボテンには、いつ、どのような肥料を与えるとよいのでしょうか。

肥料を与えるのは生育期だけにする

厳しい環境で生息しているサボテンは、ほかの植物に比べてあまり肥料を必要としません。元気に成長し栄養分を必要とする生育期だけ肥料を与えれば十分です。栄養分をほとんど必要としない休眠期に肥料を与えると、サボテンに負担がかかるだけではなく、病害虫を引き寄せる原因にもなりかねません。

緩効性化成肥料を与えるようにする

サボテンに肥料を与えるときは、緩効性化成肥料を与えます。急激に肥料濃度を高めることなく、ゆるい効果が1〜2か月程度持続する緩効性化成肥料がサボテンには適しています。

肥料の量は規定よりも少な目がベスト

肥料の量は製品によって異なりますから、製品の説明書きをよく読んでください。あまり肥料を必要としないサボテンには、規定の量よりやや少な目に与えることをおすすめします。

サボテンの育て方のポイント④【土】

ここでは、サボテンの土について解説します。乾燥した環境を好むサボテンに適した土とはどんなものでしょうか。

サボテンの土は通気性と排水性で決める

苦手なジメジメした環境を避けてサボテンが好む乾燥した環境を作るためには、通気性がよく水はけが良い土を選ぶことが大切です。

初心者はサボテン用の培養土でOK!

初心者が自分で土を配合するのは難しいかもしれません。実はサボテン用の培養土が100均などで販売されており、簡単に手に入れることができます。サボテン用の培養土はサボテン用に配合された、通気性がよく水はけが良い土ですから、最初は市販のサボテン用の培養土を使うことをおすすめします。

慣れてきたら自分で配合してもOK!

サボテンの栽培に慣れてきたら、サボテンの種類に合わせてきめ細かく土を作りたくなるかもしれません。サボテンが育ちやすい環境を作ってあげるために土はとても大切な要素ですから、土にこだわって育ててみるのも楽しみのひとつですよね。

サボテンが大きくなったら植え替えしよう

ほかの植物に比べてゆっくりと育つサボテン。それでも少しずつ大きくなりますから、いつか植え替えが必要な時期がやってきます。ここでは、植え替えを考えた方がいいタイミング、そして実際に植え替えを行うときに必要なものと具体的な手順について解説します。

サボテンに植え替えが必要な理由

まずは、サボテンに植え替えが必要な理由について説明します。適切なタイミングで植え替えを行わない場合、鉢の中の環境はどうなるのでしょうか。

①土の栄養が少なくなっているから

ほかの植物に比べて栄養分をあまり必要としないサボテン。それでも、日々少しずつ土の中の栄養分を吸収しています。1〜2年も経てば、土の栄養分はかなり減ってしまいます

②土の通気性や排水性が悪くなってるから

土は小さな土の粒が集まってできていますが、土を長く使っていると土の粒がより小さくなり泥のような状態になってきます。そうすると、土の中の空気がスムーズに流れなくなり、水はけも悪くなります植え替えをしないと、いつの間にか土の中がサボテンの苦手なジメジメとした環境になってしまうのです。

サボテンから出ている植え替えのサイン

ここでは、植え替えを考えた方がいいタイミングについて解説します。環境が悪くなると、サボテンは何らかのサインを発します。サボテンから出ている植え替えのサインを見逃さないようにしましょう。

鉢とサボテンのバランスが悪い

サボテンが大きく育ち、鉢が窮屈に見えたら植え替えのサインです。鉢が窮屈に見えるときには、根も土の中で窮屈になっています。また、サボテンの大きさに対して必要な土の量が不足している状態です。

鉢の底から根が出ている

サボテンの根が伸びて、鉢の底から根が出ていたら植え替えのサインです。鉢の底から根が出ているときには、すでに根が土の中でかなり窮屈な状態になっています。

土に水が染み込んでいかない

水やりしたときに、土に水が染み込んでいかないと感じたら植え替えのサインです。水が染み込まないのは、土が水はけの悪い状態に変わってしまったためです。

長らく植え替え作業をしていない

サボテンから植え替えのサインが出ていなくても、1〜2年ごとに植え替えしましょう。1〜2年もすると土の栄養分はかなり減っています。サボテンを元気に育てるため、土を入れ替えます。

サボテンの植え替えに必要なもの

ここでは、サボテンを植え替えするときに必要なものを解説します。サボテンはほとんどの種類にトゲがありますから、安全に作業を行うためにもしっかり準備してから植え替えに臨みましょう。
  • 植木鉢:ひとまわり大きいものを選びます。大きすぎてもうまく育ちません。
  • サボテンの土:初心者はサボテン用の土として販売されているものを選ぶといいでしょう。
  • 鉢底ネット:植木鉢の底穴をふさぐネットで土の流出を防ぎます。水切りネットでも代用できます。
  • 鉢底石:軽石など。鉢底に敷き詰めて、水はけをよくするために使います。
  • 割り箸:細かな作業に使います。
  • 手袋:ゴム手袋、革手袋などの丈夫な手袋があれば安全に作業を行うことができます。サボテンを掴むときには、くしゃくしゃにした新聞紙でも代用できます。

サボテンの植え替え手順

ここでは、サボテンを植え替える具体的な手順を解説します。
  1. 前準備として、1週間ほど前から水やりを止めて土を乾燥させます。
  2. 当日は、まず古い鉢からサボテンを引き出します。鉢を斜めにしてトントン叩くようにするとスムーズに引き出すことができます。その際、トゲに気をつけて作業をしてください。手袋を着用して割り箸でサボテンをはさんで引き出すと安全です。
  3. サボテンの根に付着している土は丁寧に取り除きます。
  4. 植木鉢を用意します。鉢底穴の上に鉢底ネットを被せ、その上から鉢底が見えなくなるまで鉢底石を敷き詰めます。
  5. 鉢の1/3くらいの高さまで土を入れたら、サボテンを鉢の中心に置きます。その際、根を全体に広げるようにしてください。
  6. サボテンを安定させながら、残りの土を入れていきます。鉢いっぱいに土を入れると、水やりのときに水や土がこぼれてしまうため、高さに少しゆとりを持たせてください。
  7. 最後に、割り箸を使って土をツンツンと突いて土をならしたら植え替え完了です。

剪定位置はどこ?サボテンの剪定をしよう

ここでは、サボテンの剪定について解説します。定期的な剪定を必要としないサボテンでも、いずれは切って形を整えた方がいいタイミングはやってきます。サボテンの剪定が必要になるのは、どんなときでしょうか?剪定位置までしっかりと押さえていきましょう。

サボテンの剪定が必要なとき

サボテンの状態が悪くなったとき、形を整えたいときに、剪定をすることでサボテンが元気に育つようになります。

サボテンが徒長しているとき

日当たりが不足していると、ひょろひょろと細長く育つことがあります。見た目がよくないだけではなく、栄養が届かず病気になりやすい状態になっています。

サボテンが根腐れを起こしているとき

サボテンが黄色く変色し、触るとぷにぷにと柔らかくなっていることがあります。サボテンの根が腐る根腐れという状態を疑います。根腐れを放っておけば枯れてしまいますが、剪定すれば復活できるかもしれません。

サボテンが大きくなりすぎたとき

比較的ゆっくりと育つサボテンですが、長く育てていると考えていたよりも大きく育っていることがあります。これ以上大きくなるとスペース的に困る、といった場合には剪定を考えましょう。

サボテンの剪定は【胴切り】という手法で行う

剪定というと普通は植物の枝をハサミで切りますが、サボテンの剪定は文字どおりサボテンの胴体をスパッと刃物で切ります。そんなことをして大丈夫なのか心配になるかもしれませんが、正しい手順で胴切りを行えば切る前よりも元気に育つようになります。

サボテンの胴切りは4月に行うのがベスト

基本的には、春・秋のサボテンが元気に育つ季節に胴切りを行います。生育期に胴切りをすることで切り離した胴体から根が早く生え、元の胴体も早く復活します。春の育成期を最大限に活かすためには、春の生育期に入ってから4月に胴切りを行うとよいでしょう。冬や夏の休眠期に胴切りを行うのは避けましょう。

サボテンの切る位置

徒長したサボテンの剪定位置はどこでも大丈夫です。目安としては、根元や先のどちらかに偏るのではなく、真ん中に近い位置で半分にすると良いでしょう。また、根腐れを起こして胴切りする場合は、病気で腐れた部分をしっかりと取り除き菌が残らないように注意が必要です。

サボテンの胴切りに必要なもの

トゲのあるサボテンを扱いますから、安全に作業をするために次のものを用意しましょう。
  • 清潔な刃物(カッターなど)
  • アルコール消毒用のウェットティッシュ
  • 丈夫な手袋(革手袋など)
  • 新聞紙
  • 植え替えに必要なもの(鉢、土、鉢石ネット、鉢底石)

サボテンの胴切りの手順

サボテンの胴切りは次の手順で行います。
  1. 刃物をアルコール消毒用のウェットティッシュでよく拭いて消毒する
  2. 手袋を着用して、サボテンの胴体をスパッと切断する
  3. 元のサボテンは切り口が乾燥して塞がるまで、しばらく風通しのいい明るい日陰で管理する
  4. 切断した胴体は風通しのいい明るい日陰で、1週間くらいかけてしっかり乾燥させます
  5. 乾燥したら、新しい鉢に植えます。胴体を1/3くらい埋まてください

サボテンの育て方に慣れてきたら実生に挑戦

サボテンの美しい姿や多様性から、多くの愛好者がサボテンの育て方を学び、次のステップとして実生に挑戦する人も増えています。これから説明する手順を踏んでぜひ実生にチャレンジしてみてくださいね。

そもそも実生とは種から育てること

実生とは、サボテンの種を播種しそれから新しいサボテンを育て上げることを指します。この方法は、特定の品種や特性を持つサボテンを増やすために行われることが多いです。種から育てられたサボテンは、親と同じ特性を持つことが期待されます。

サボテンの種を購入できる場所

サボテンの種は、ホームセンターや園芸店、さらには専門のオンラインショップなどで購入することができます。最近では、ダイソーなどの100円ショップなどでもサボテンの種が販売されていることもあり、手軽に実生に挑戦することができます。

サボテンの実生に必要なもの

サボテンの実生に必要なものは以下の通りです。
  • 適切な土
  • 容器
上記のものに合わせて適切な環境が必要です。特に、サボテンは乾燥を好むため適切な水やりや湿度の管理が重要です。また、種を播種する際の土の選び方や種の前処理など、実生に成功するためのポイントがいくつか存在します。

サボテンの実生の方法

サボテンを種から生長させるのを成功させるためにはまず種を適切な土に播種します。その後、一定の湿度と温度を保ちながら、適切な水やりを行いながら育てます。サボテンの種は発芽するまでに時間がかかることがあるため、根気よく世話をすることが大切です。発芽した後も、適切な環境での管理が必要となります。

大丈夫?サボテンの様子がおかしいときに疑うこと

ここでは、サボテンの様子がおかしいときの対処法について解説します。異常に気づくことができれば、早く対処してサボテンの元気を取り戻すことができます。そのためには普段からサボテンの様子を観察することが大切です。状態が悪いとき、サボテンはどんなサインを発するのでしょうか。

サボテンが根腐れを起こしていないか

根腐れとは根が腐ってしまうことで、そのまま放置すれば枯れてしまいます。サボテンが黄色に変色し、ぶよぶよと柔らかくなっている場合は根腐れを起こしているかもしれません。症状が全体に広がっていなければ、この記事で紹介した胴切りの方法で復活させましょう。もっと早めに気づけた場合には、黒ずんだ根を切ってから植え替えを行います。

サボテンが直射日光に当たっていないか

夏の直射日光にサボテンを当てると、葉焼けという状態になることがあります。サボテンが焦げたように変色している場合は葉焼けを起こしているかもしれません。直射日光が厳しい夏の間は、直射日光の当たらない場所に移動させましょう。

サボテンが病害虫のダメージを受けていないか

室内でサボテンを栽培していても病害虫の被害を受けることがあります。サボテンにつきやすい病害虫には、カイガラムシやハダニ、アブラムシ、ナメクジなどがありますので、虫食いや付着している虫を見つけたら速やかに駆除しましょう

サボテンの人気のある品種を育てよう

サボテンは多肉植物の中でも特に人気があり、その種類は豊富です。砂漠だけでなく森林や冷帯に生息するサボテンも存在し、その形や色、花の美しさから多くの人々に愛されています。ここでは、いくつかの人気のあるサボテンの品種を紹介します。

ウチワサボテンの品種

ウチワサボテンは、ウチワのような形状をした平たいサボテンです。生息地域の多くが過酷であるため、葉に水分や栄養を蓄えています。ユニークな形状のウチワサボンテンもあるので、気になる人とはチェックしてみてください。

スミエボシ

墨烏帽子(スミエボシ)は、バンザイをしているような姿が特徴的なサボテンです。墨烏帽子は、棘の生えないサボテンなので怪我の心配をする必要がないのも嬉しいですね。スミエボシはバンザイしているように見えることから、贈り物としてもおすすめな品種です。

ベニハナウチワ

ベニハナウチワは中央アメリカが原産です。草丈は4.5mほどでやや大型のサボテンです。名前の通り赤い花を咲かせます。花を咲かせた後赤い木の実を付けるのも特徴です。ベニハナウチワの果実は実は食べることができるので、興味のある方は食べてみてはいかがでしょうか?ただし、棘には注意が必要です。

バニーカクタス

白桃扇(バニーカクタス)は、柔らかそうな白い棘と子株が生えた時のフォルムがうさぎの耳のように見えるサボテンです。成長しても15cm程度のかわいらしいサイズも魅力的ですね。バニカクタスは育てやすく100均でも購入できるので、サボテン入門にもおすすめの品種です。

柱サボテンの品種

柱サボテンは、柱のように高く太いサボテンです。品種名ではなく「柱のようなサボテン」を柱サボテンと呼びます。水やりも楽で、初めてサボテンを育成する人にもおすすめのサボテンになります。

金晃丸

金晃丸は、黄色の棘が高い密度で集まっているサボテンです。群生するので、小さな金晃丸を増やしながら成長していきます。成長すると、かわいらしい黄色の花が咲きます。暑さ・寒さの両方に強く育てやすいサボテンです。

セレウス

セレウスは北米南部~南米周辺に生息するサボテンです。サボテンというと「棘が硬く痛い」というイメージがありますが、セレウスサボテンは、毛のような針のため、触っても怪我をすることはありません。寒さにはあまり強くないので、冬場の管理は室内がおすすめです。

金獅子

「これはサボテンなんですか?」という見た目をしているのが「金獅子サボテン」です。見た目に非常強い個性があり、盆栽のようにも見えます。成長がとても遅く、数か月程度では大きくなっているのか分からないほどです。ですが、金獅子サボテンはとても丈夫な品種なため初心者の方でもおすすめできる品種です。

丸型サボテン

丸型サボテンは、その名の通り球形をしているサボテンで、小さなサイズから大きなサイズまでさまざまな種類があります。特に、小さなサイズのものはデスクトップや窓辺に置くのに最適で、インテリアとしても人気があります。また、色や模様が豊富で、鮮やかな花を咲かせる種類も多いため、見た目の美しさを楽しむことができます。

金鯱

金鯱は、鮮やかな黄色の花を咲かせるサボテンの一種で、特に春から夏にかけての花が見事です。金鯱は成長が早く、適切な管理をすることで豊富な花を楽しむことができます。また、強い日差しを好むため、日当たりの良い場所での育てることがおすすめです。

緋牡丹

緋牡丹は、大きな赤い花を咲かせることで知られるサボテンの品種です。緋牡丹の花は非常に鮮やかで、サボテンの中でも特に目立つ存在となっています。緋牡丹は、夏になるとその美しい花を咲かせ、多くの愛好者から注目を浴びています。適切な水やりと日当たりを確保することで、より美しい花を楽しむことができます。

月世界

月世界は、独特の模様と形状を持つサボテンで、その名の通り月のような神秘的な雰囲気を持っています。月世界は、銀色のトゲと淡い緑色の体が特徴で、他のサボテンとは一線を画す存在感があります。特に、夜間に照明を当てるとその美しさが一層引き立ち、インテリアとしても非常に人気があります。

花サボテン

花サボテンは、美しい花を咲かせることから、インテリアやガーデニングのアクセントとして人気があります。ここでは、花サボテンの中でも特に人気のある品種をいくつか紹介します。

象牙丸

象牙丸は、その名の通り象の牙のような形状を持つサボテンです。独特の形状と美しい花が特徴で、サボテン愛好者の間で非常に人気があります。象牙丸は、管理も比較的簡単で初心者にもおすすめの品種となっています。

シャコバサボテン

シャコバサボテンは、独特のシャコバのような形状が特徴的なサボテンです。この形状が、美しい花と相まって非常に魅力的な印象を与えます。シャコバサボテンは成長も早く、短期間で大きなサボテンに育てることができます。外で育てるのにも向いています。

白檀

白檀は淡い色合いの花を咲かせるサボテンです。その美しい花と香りが、多くの愛好者から支持を受けています。白檀は、成長が早いため手間をかけずに美しい花を楽しむことができます。

雪晃

雪晃は、白く美しい花を咲かせるサボテンです。特に、雪晃の花の美しさと香りが高く評価されており、多くの愛好者がこのサボテンを手に入れようとしています。

猫のしっぽのように毛むくじゃらな品種

サボテンの中には、猫のしっぽのように毛むくじゃらな品種も存在します。これらのサボテンは、その特異な外見から多くの愛好家に支持されています。さきほど紹介したセレウスも猫のしっぽのような外見をしています。一部では「磁気吸収サボテン」と言われていて、テレビなどの近くに置くと電磁波を吸収する効果があると言われています。

白楽翁

白楽翁は、毛むくじゃらのサボテンの中でも特に人気のある品種の一つです。その名の通り、白い毛に覆われた美しい外見が特徴で、その姿はまるで冬の風景を思わせるような美しさを持っています。また、白楽翁は比較的育てやすく、初心者にもおすすめです。

玉翁

玉翁もまた、毛むくじゃらのサボテンの中で非常に人気のある品種です。玉翁は、球状の形をしており、その全体が白い毛で覆われています。玉翁は、その独特の外見から多くの愛好家に愛されており、特に冬の季節にはその美しさが一層際立つと言われています。

満月

満月は、その名の通り円い形をしており、表面が白い毛で覆われているサボテンの品種です。満月は、夜の満月のような美しい姿からその名が付けられました。特に、夜間にライトアップすると、まるで夜空に浮かぶ満月のような美しさを楽しむことができます

サボテンの育て方でよくある質問

ここからは、サボテンを育てる上でよくある質問にお答えします。実際にサボテンを育てようとするといろいろと疑問に思うこともありますよね。サボテンを育てる前に詳しく知っておきましょう。

Q. サボテンが黄色いのですが、どうしたらいいですか?非常柔らかいです。

根腐れの可能性が高いです。 サボテンが黄色に変色して、触ってみたときにやわらかい感触がする場合には、根が腐っている根腐れという状態の可能性があります。症状が全体に広がっていなければ、今回の記事で紹介した胴切りという方法で復活できるかもしれません。

Q. サボテンに花が咲いている写真を見たことがありますが、全部の種類で咲くんですか?

サボテンには花を咲かせる品種と咲かせない品種が存在します。花を咲かせるサボテンには、色鮮やかで美しい花を咲かせる品種があります。品種にもよりますが、春先から夏の終わりにかけて花を咲かせることが多いです。

Q. サボテンを育てていると白くなることがありますが、これって何が原因ですか?枯れるんですか?

病害虫が原因であると考えられます。放置すれば最悪の場合枯れてしまうことがあります。 病害虫の中でも特に、うどんこ病やカイガラムシによる虫害が原因と考えられます。白っぽくても焦げたような状態であれば、強い直射日光にさらされたことによる葉焼けと考えられるため、強い直射日光の当たらない場所に移動させてください。

サボテンの育て方!初心者でも失敗しない方法や日常のケアを徹底解説のまとめ

ここまで、サボテンを失敗せずに育てるコツから大きくなったときの植え替え・剪定の方法までご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。 この記事のポイントは、
  • サボテンは手に入れやすく初心者でも簡単に育てられる
  • サボテンを失敗せずに育てるコツは、置き場所・水やり・肥料・土に気をつけること
  • サボテンは大きくなったら適切なタイミングと方法で植え替える
  • 剪定すれば、サボテンは形もよく元気に育つ
  • サボテンの様子を観察し、おかしいときには早めに対処する
でした。 サボテンは、身近なところに観葉植物を置きたいけれど、忙しくてあまりお世話はできないという方にもおすすめの植物です。ぷっくりと丸い体に、鋭いトゲをまとった姿は存在感もあります。この記事を参考にして、サボテンが身の回りにある暮らしをぜひ楽しんでみてくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。