観葉植物

観葉植物の栄養剤はどのように使うの?与え方やおすすめの肥料を徹底紹介

皆さんは観葉植物の栄養剤の正しい使い方をご存知でしょうか。園芸店やホームセンターを始めダイソーなどの100均でも販売されていることの多い栄養剤ですが、どんな種類があってどのような時に使えば良いのか正しく知っていないと間違った使い方をしてしまうこともあるかもしれません。元気がない植物のために栄養剤を使ったものの、逆効果になってしまうようなこともあるのです。

栄養剤を適切に使って、大切な観葉植物に元気になってもらうためにもぜひ正しい使い方について学んでおきましょう。そこでこの記事では、以下のポイントについて詳しく丁寧に解説していきます。

  • 栄養剤と活力剤の違いとは
  • 栄養剤にはどんな成分が入っているの?
  • 観葉植物の栄養剤の原料は?
  • 観葉植物の栄養剤の効き目の違い
  • 観葉植物の栄養剤の形状の違い
  • 栄養剤の失敗しない使い方
  • おすすめの栄養剤をご紹介
  • 栄養剤を使うときの注意点

この記事を読めば、栄養剤と活力剤の違いから栄養剤の種類、使い方、注意点までまんべんなく知ることができます。育てている観葉植物が元気ないな、もっと葉を茂らせてあげたいなと感じた時にすぐ栄養剤を使えるようにするためにも、ぜひ最後まで記事をご覧ください。

目次
  1. 観葉植物が元気がないときはどうしたら?
    1. 日頃の育て方で枯れることがあります
    2. 栄養剤を与えると元気になることもあります
    3. 観葉植物の栄養剤や使い方について徹底解説!
  2. そもそも栄養剤(肥料)と活力剤の違いって?
    1. 成分の種類・量などが違う
    2. 法律を守っているかどうかがポイント
  3. 観葉植物の栄養剤には何が入ってるの?
    1. 成分①【窒素】
    2. 成分②【リン酸】
    3. 成分③【カリウム】
  4. 観葉植物の栄養剤は原料が2パターンある
    1. 有機質肥料
    2. 無機質肥料
  5. 観葉植物の栄養剤は効き目で3種類に分けられる
    1. 緩効性肥料
    2. 遅効性肥料
    3. 即効性肥料
  6. 観葉植物の栄養剤は形状の違いでも3タイプある
    1. 固形タイプの栄養剤
    2. 液体・スプレータイプの栄養剤
    3. 粉末タイプの栄養剤
  7. 観葉植物の栄養剤の失敗しない使い方
    1. 与える時期・タイミング・頻度は成長期に適量与える
    2. 与える量は指示通りに与えるのがベスト
    3. 与え方は元肥・置き肥・液肥で異なる
  8. 【必見】おすすめの観葉植物の栄養剤
    1. ハイポネックス 原液
    2. ハイポネックスジャパン 肥料 錠剤肥料 観葉植物用
    3. ハイポネックスジャパン 液体肥料 観葉植物の肥料アンプル
    4. ハイポニカ 水耕栽培 液体肥料
    5. JOYアグリス お礼肥 寒肥
    6. ハイポネックス 元肥 マグァンプ中粒
    7. ハイポネックスジャパン 肥料 プロミック 観葉植物用
  9. 【要注意】観葉植物に栄養剤を与える際の注意点
    1. 観葉植物が元気ない・枯れた場合は使わない
    2. 植え替え後すぐに与えるのは避ける
    3. 栄養剤同士を混ぜるな! 危険!
    4. 観葉植物の中には栄養剤が必要ないものもある
  10. 【応用】観葉植物の栄養剤は自作して代用できる
    1. 自作の代用栄養剤に必要なもの
    2. 自作の代用栄養剤の作り方
  11. 観葉植物の栄養剤に関する質問
    1. Q. パキラとガジュマルに液体肥料を与えていますが、刺し方が悪いのか減らないです。どのくらいで効果が表れますか?
    2. Q. ダイソーなどの100均にも栄養剤ってあるんですか?
    3. Q. 冬に栄養剤を与えてもいいですか?
  12. 観葉植物の栄養剤はどのように使うの?与え方やおすすめの肥料を徹底紹介のまとめ

観葉植物が元気がないときはどうしたら?

観葉植物が元気ないと感じた時、どうしたら良いでしょうか。すぐに元気にしてあげたい、と肥料や栄養剤を与えてあげたくなってしまいますがちょっと待ってください。観葉植物が元気がないという状況で考えられるのは、肥料不足が原因なだけではありません。順番に詳しく見ていきましょう。

日頃の育て方で枯れることがあります

観葉植物が置かれた環境が合わなかったりすると、日ごろの育て方で枯れることがあります。例えば、日照不足であったり水やりのし過ぎであったり、もしくは寒暖差かもしれません。どのような兆候があれば、肥料不足なのかは少しわかりにくいのですが葉や蕾が小さくなってしまうと言われています。

栄養剤を与えると元気になることもあります

日ごろの育て方に問題がなく、適切に光を当てていて水やりも問題ないときは肥料不足の可能性もあります。そのような時は、栄養剤を与えると元気になることもあるので試してみましょう。ただし、日ごろから肥料を適切に与えているのに元気がないときは多めに与えても逆効果となります。他の要因を見つけて対策するようにしましょう。

観葉植物の栄養剤や使い方について徹底解説!

この記事では、観葉植物の栄養剤を適切に使うためにその使い方や頻度、種類について徹底的に解説していきます。たくさんの種類がある栄養剤の中から、どれを選べばいいのか決める手掛かりになれば幸いです。

そもそも栄養剤(肥料)と活力剤の違いって?

まず第一に、栄養剤と活力剤の違いについて説明します。栄養剤と活力剤は含まれている成分の量や種類によって分けられているのです。活力剤は栄養剤と違って、キレイな花を咲かせたり葉を茂らせたりするようなサプリメント的な役割を持っています。対して、栄養剤は人間にとって主食のようなもので欠かせることができない栄養素が含まれているのです。

成分の種類・量などが違う

肥料の三大成分といわれる窒素・リン酸・カリが適量含まれているのが、栄養剤です。それと異なり、ミネラルやアミノ酸などの特定の栄養素に特化しているのが活力剤です。成分の種類が違っているので、栄養剤と活力剤は違うものとみていいでしょう。

法律を守っているかどうかがポイント

栄養剤として区分されるためには、法律による規定量の肥料成分が含まれている必要があります。簡単に説明すると、窒素・リン酸・カリのいずれかが0.1%以上もしくは二成分の合計が0.2%以上含まれているのが肥料や栄養剤です。

観葉植物の栄養剤には何が入ってるの?

観葉植物の栄養剤には、三大栄養素でもある窒素・リン酸・カリがふくまれています。それぞれが植物にとって違う効果を与えてくれますので、詳しく説明していきます。栄養剤や肥料を使う時は、育てている観葉植物の状態によって必要な成分が多く含まれているものを選ぶとよいでしょう。

成分①【窒素】

窒素は葉を青々と美しく茂らせ、茎をしっかりと伸ばす効果を与えてくれます。葉肥とも呼ばれる窒素成分は、植物の上部を元気に育てるために必須の栄養素なのです。観葉植物は葉を茂らせることが重要なので、窒素は大切な成分と言えるでしょう。観葉植物の栄養剤を購入する時は、窒素の成分量に注目しましょう。窒素分が不足すると葉の色が悪くなったり、しおれてきたりして最終的には枯れたりすることもあるので注意が必要です。

成分②【リン酸】

リン酸は花をキレイに咲かせたり、実のなる植物によりたくさんの果実をつけたりする効果が期待できます。実肥と呼ばれるリン酸は、花や実を大きく育てたい方にぴったりな肥料です。実のなる樹木や草花、花の咲く観葉植物をメインで育てている時はリン酸が多く含まれるものを選びましょう。リン酸が不足すると、実がつかなくなったり少なくなってしまったりします。

成分③【カリウム】

カリウムは根肥とも呼ばれ、植物にとって最も重要な根をしっかりと張らせる効果をもっています。根が元気ないと植物全体を弱らせてしまうので、大切な栄養素なのです。カリウムが不足すると植物の抵抗力が低下して、病害虫の被害にあいやすくなりますので欠かさずに与えるようにしましょう。

観葉植物の栄養剤は原料が2パターンある

観葉植物の栄養剤の原料は2パターンあり、それぞれに違った特色やメリットがあります。違いを把握した上で、育てている観葉植物やお部屋の環境にどちらがぴったりなのかを考えて選ぶと良いでしょう。

有機質肥料

有機質肥料は、牛糞や油粕など有機性の成分から構成されています。有機質は自然由来のものが多いので、植物だけでなく土壌環境も改善してくれますので環境に配慮したいという方は有機質肥料がおすすめです。ゆっくりと効果が表れるものが多いのですが、化学肥料と比べると匂いが出ることがあるので注意しましょう。

無機質肥料

無機質肥料は化学成分がメインなので、調整がしやすく緩効性のものから即効性のものまで多様な種類があります。無機質なので、匂いがなく虫も発生しにくいのが大きなメリットと言えるでしょう。流通している栄養剤は、無機質肥料の割合のほうが多いので購入しやすいのも特徴です。

観葉植物の栄養剤は効き目で3種類に分けられる

栄養剤の成分が2種類あることがわかったところで、次は効果が表れる早さに注目してみましょう。観葉植物の栄養剤は効き目で3種類に分けることができるのです。それぞれの特徴について、詳しくご紹介していきます。

緩効性肥料

緩効性肥料は、ゆっくりと効果が表れるのが特徴で置き肥などで土の表面に施肥したり植え替えと共に土に混ぜ込んだりと多様な使い方ができます。ゆっくりと溶けだしていくので、数か月に一度、施せばよく手がかからないのが大きなメリットです。

遅効性肥料

遅効性肥料は緩効性肥料よりもさらにゆっくりと効果が表れるのが特徴です。遅効性なので、1シーズンに1回施せば良いものもあり、肥料を与える手間がかからないのがメリットでしょう。オフィスなどの観葉植物には、頻度が少なくて済む遅効性肥料が選ばれることが多いはずです。

即効性肥料

液肥などに代表される即効性肥料は、すぐに肥料効果が表れるのが特徴です。すぐに効果が表れるので、変化が目に見えてわかることや匂いが少ないのがメリットと言えるでしょう。また、ペットや小さいお子様がいる場合はすぐに土にしみこんで消えてしまう即効性の液体肥料が適しています。

観葉植物の栄養剤は形状の違いでも3タイプある

観葉植物の栄養剤は形状の違いでも分けることができます。固形・液体・粉末の3タイプが最も主流の栄養剤の形状です。それぞれのメリットとデメリットについて説明していきます。

固形タイプの栄養剤

固形タイプの栄養剤は、扱いやすくゆっくりと効果が続くものが多いので頻繁なお手入れが必要ないのが大きなメリットです。植え替え時にも、固形肥料を用土に混ぜて使うなどお手軽に利用できます。匂いがある栄養剤もありますので、ペットやお子様がいる方は誤飲などに注意が必要です。

液体・スプレータイプの栄養剤

液体・スプレータイプの栄養剤は、すぐに効果が発現する即時性が最大のメリットです。水と混ぜて使うタイプやそのまま使えるタイプがあるので、パッケージの記載をしっかりと確認しましょう。スプレータイプの栄養剤も即効性が期待できます。固形肥料と比べると高頻度で与える必要がありますが、薄めて使うものが多くコスパの良さが魅力です。アンプルを挿すだけのものもあり、お手軽に用いることができます。

粉末タイプの栄養剤

粉末タイプの栄養剤は、軽く保存や管理に場所を取らないのが大きなメリットです。粉末タイプのものは、水に溶かして使うことが多いので溶け残りがないようにしっかりと混ぜてから使うようにしましょう。

観葉植物の栄養剤の失敗しない使い方

観葉植物に栄養剤を与える時に、タイミングや頻度を間違えると失敗してしまうこともあります。この項目では、観葉植物の失敗しない使い方についても詳しく説明していきますのでチェックしてから与えるようにしましょう。

与える時期・タイミング・頻度は成長期に適量与える

観葉植物の栄養剤は、成長期や生育期に与えるのがベストタイミングです。大部分の植物の生育期は、春から秋にかけてなので葉や茎が伸びる時期が与える目安になります。冬場は休眠期になりますので、栄養剤を与える必要はありませんがまれに冬が生育期の植物もありますので育てている観葉植物の特徴を把握しておきましょう。

固形肥料の場合

固形肥料を与える場合は、2カ月に1度くらいのタイミングで施しましょう。ゆっくりと効果が表れるので、急いで交換する必要はありません。元肥として土に混ぜ込んでいるときは、期間を空けてから追肥を与えるようにしましょう。

液体肥料・粉末肥料の場合

液体肥料や粉末肥料は水に薄めたり溶かしたりして施すので、2週間に1度くらいの目安で与えます。水やりと一緒に規定の容量を施しましょう。薄めずにそのまま施す液体肥料もありますので、確認しておきましょう。

与える量は指示通りに与えるのがベスト

どのくらいの量の栄養剤を与えるかは気になるポイントですが、販売されている栄養剤の種類ごとに異なっていますので、記載された容量通りに与えるのが一番です。くれぐれも、元気がないからといって多めに与えたりしないように気を付けましょう。

与え方は元肥・置き肥・液肥で異なる

どのように栄養剤を与えるかは、元肥・置き肥・液肥で異なります。元肥は植え付けや植え替えの時に、用土に混ぜて与えるようにしましょう。置き肥は、植木鉢の土の表面の葉や幹、根に触れない場所に設置します。液肥は、水やりの時に水に混ぜて与えるのが良いでしょう。

【必見】おすすめの観葉植物の栄養剤

栄養剤の種類や特徴、使い方がわかったところでおすすめしたい観葉植物の栄養剤についてご紹介していきましょう。それぞれに特色やメリットがありますので確認してから購入するのがポイントです。

 

ハイポネックス 原液

リン酸成分が多めに含まれているハイポネックス原液は、最もメジャーな栄養剤です。リン酸成分が多いことで、花が咲くものはより美しく、実がなるものはより多くつけてくれる効果が期待できます。ハイポネックスは、肥料としての歴史も長く信頼性も高いので、特に初心者にはおすすめです。幅広い植物に用いることができ、薄めて使うのでコスパも良いのも大きなメリットでしょう。

商品名ハイポネックス原液
価格499円
有効成分窒素・カルシウム・微量成分
特徴薄めて使う液体肥料なので、即時性や効果も高くペットやお子様がいるお家でも安心して用いることができます。

ハイポネックスジャパン 肥料 錠剤肥料 観葉植物用

可愛らしいハートの形をした、ハイポネックスの置き肥バージョンです。おしゃれなインテリアとしての観葉植物の魅力を損なわせない形や小ささ、長い持続期間が認められるので、手間をかけたくない方にピッタリの栄養剤でしょう。1か月ほど効果が続くので、シーズンの始めに置いておけば肥料分の心配をする必要はありません。窒素成分が多く含まれているので、葉を元気に青々と茂らせたい観葉植物に特化したものと言えます。

商品名ハイポネックスジャパン 肥料 錠剤肥料 観葉植物用
価格471円
有効成分窒素・リン酸・カリ・カルシウム・マグネシウム
特徴コンパクトで可愛らしい容器に小さく扱いやすい錠剤の栄養剤が入っているので、管理しやすいのがメリットです。

ハイポネックスジャパン 液体肥料 観葉植物の肥料アンプル

ハイポネックスのアンプルは、直接、土に挿すだけで効果が表れるだけでなく肥料の減りも目に見えてわかるので初心者にもおすすめです。窒素・リン酸・カリだけではなく、鉄成分も含まれているので葉の鮮度を瑞々しくしてくれます。様々な種類の植物に用いることができゆっくりと効果が表れるので、忙しい方にもピッタリな栄養剤です。持続性と、液体が根にすぐ吸収されるので即効性も期待できます。刺し方も難しくなく、先端をカットして土に挿すだけで大丈夫です。

商品名ハイポネックスジャパン 液体肥料 観葉植物の肥料アンプル
価格347円
有効成分窒素・リン酸・カリ・鉄
特徴簡単で便利に使えるアンプルタイプの栄養剤です。栄養剤の減り具合が目に見えるのでわかりやすいのも大きなメリットです。

ハイポニカ 水耕栽培 液体肥料

農林水産省の登録を受けているハイポニカは、専門業者も使うことの多い液体タイプの栄養剤です。水耕栽培に仕えるのも特色で、野菜や果物、花まで幅広い種類に与えることができます。プロが認める品質は、口コミの評判も良く長持ちで使いやすいのも大きなメリットです。水耕栽培で用いる場合は、薄めて使うことができるのでコスパが良いのも魅力のと言えるでしょう。

商品名ハイポニカ 水耕栽培 液体肥料
価格2,099円
有効成分窒素・リン酸・カリ・鉄
特徴農家さんも使っているハイポニカの液体肥料は使いやすく、水耕栽培にも適しています。

JOYアグリス お礼肥 寒肥

 

リン酸が多く含まれているお礼肥は、花や実にを多く美しくつけさせたい方におすすめの栄養剤です。寒肥は本来、花や実が終わったあとに植物に施すもので、来シーズンのために元気を蓄えさせてあげる効果が期待できます。こちらの商品は、ペレットという粒状なので扱いやすく、保存もしやすいのが大きなメリットです。次のシーズンにより美しく葉を茂らせ、花を咲かせるために適した肥料です。

商品名JOYアグリス お礼肥 寒肥
価格1,211円
有効成分窒素・リン酸・カリ・マグネシウム
特徴花や果実の終わりの秋の時期に与えることで、来シーズンも元気に成長してくれます。

ハイポネックス 元肥 マグァンプ中粒

マグアンプはリン酸成分が多く含まれていますので、草花や果実などにも適した栄養剤です。中粒の錠剤はそれほど大きくないので簡単に取り扱うことができ、保存のスペースも必要としません。マグアンプは緩効性の肥料なので、春先にまいておけばシーズンを通して効果を持続させてくれます。汎用性が高いので、観葉植物だけでなくお花や家庭菜園にも用いることができる初心者向けの栄養剤です。

商品名ハイポネックス 元肥 マグァンプK 中粒
価格588円
有効成分窒素・リン酸・カリ・マグネシウム
特徴軽量で扱いやすく、持続効果も高いのでどのような種類の植物にも用いることができます。

ハイポネックスジャパン 肥料 プロミック 観葉植物用

プロミックは窒素成分が多く配合されていますので、特に観葉植物などの葉を楽しむ植物に向いています。タブレット状で、2カ月ほど効果が継続しますのでオフィスなどのあまり手間をかけることのない観葉植物にも適しているのが特徴です。置き肥として、土の表面に置くだけで栄養成分が溶け出してくるので簡単に施すことができます。匂いが少なく、清潔なのも人気のひとつです。

商品名ハイポネックスジャパン 肥料 プロミック 観葉植物用
価格425円
有効成分窒素・リン酸・カリ・微量成分
特徴効果が持続するタブレット状の栄養剤で、初心者にも扱いやすいのが特徴です。

【要注意】観葉植物に栄養剤を与える際の注意点

次に、栄養剤を使うときに特に注意してほしいポイントについてご紹介します。この注意点を守っていないと、元気になるために与える栄養剤が逆に観葉植物にとってデメリットとなってしまうこともあるのです。詳しく説明していきますので、ぜひ把握しておいてください。

観葉植物が元気ない・枯れた場合は使わない

栄養剤や肥料は、観葉植物が元気ないときや枯れた場合には使ってはいけません。植物のためを思って栄養剤を与えたくなりますが、弱ってしまった体に肥料成分が強いものを与えると枯れる危険性があるのです。観葉植物が元気ない時や枯れそうな時は、今一度、植物の環境を見直してみたり、活力剤を与えてあげるのがよいでしょう。

植え替え後すぐに与えるのは避ける

観葉植物を植え替えた後は、植物にストレスがかかった状態です。そのため、栄養剤や肥料などの成分が強すぎて弱らせてしまう可能性があるのです。植え替え直後は、直射日光が当たらない場所で水やりをしすぎない程度に管理してあげましょう。2週間ほどで観葉植物が新しい環境になじんできたら、栄養剤や肥料を与えます。

栄養剤同士を混ぜるな! 危険!

栄養剤はそれぞれ適切な量になるように調合されています。そのため、栄養剤同士を混ぜてしまうと特定の肥料成分が強くなってしまったり、不安定になってしまったりするので注意が必要なのです。植物にとってだけではなく、時には扱う人間にも危険な効果を与えてしまうことがあるので絶対に混ぜないようにしましょう。

観葉植物の中には栄養剤が必要ないものもある

観葉植物の中には栄養剤が必要でないものもあります。栄養剤を与える時は、植物ごとの特色をしっかり把握してから扱うようにしましょう。栄養剤が必要のないような観葉植物に与えてしまうと、肥料やけを起こして根や葉が傷んでしまう危険性があります。

【応用】観葉植物の栄養剤は自作して代用できる

最後に応用編として、観葉植物の栄養剤が自作できるのかについて解説します。基本的には、成分が適切に配合された市販の栄養剤がおすすめですが、せっかくだから作ってみたいと考えている方は、以下の作り方を参考にチャレンジしてみてください。発酵に時間がかかること、匂いが発生することだけ注意しましょう。

自作の代用栄養剤に必要なもの

自作の代用栄養剤に必要なものはそれほど多くありません。しかし、前述したように時間がかかり匂いが発生するので気長に作るようにしましょう。

  • 空のペットボトル
  • 油粕

自作の代用栄養剤の作り方

自作の代用栄養剤の作り方を簡単に説明していきます。

  1. 油粕1・水9の割合で混ぜ溶かす
  2. 空のペットボトルに配合した油粕と水を8分目くらいまで入れる
  3. 風通しの良い日かげで一か月から三カ月ほど発酵させる
  4. 週に一度はよく混ぜる

出来上がった代用栄養剤は、匂いが強いもののある程度の効果が発揮できるはずです。

観葉植物の栄養剤に関する質問

観賞植物の栄養剤に関する質問について回答していきます。気になるポイントは解決してから、栄養剤を購入するのがおすすめです。

Q. パキラとガジュマルに液体肥料を与えていますが、刺し方が悪いのか減らないです。どのくらいで効果が表れますか?

A,1週間から1か月で効果が表れます。

アンプル状の土に挿す液体肥料を与える場合に、なかなか減らないというのはよくある質問です。減らない理由は、パキラやガジュマルの生育環境などにも左右されますが刺し方が悪いのならば例えば、切り口が小さかったり小石が詰まっていたりすると減らない原因となります。また、水のやりすぎで土が常に湿った状態だと液体肥料を吸収しにくくなってしまいますので土がしっかり乾いてから水やりをするように心がけましょう。

液体肥料の効果は、製品の種類にもよりますが1週間から1か月ほどで表れます。ちなみにパキラは成長が早い植物なので、早めに効果が表れる可能性があります。対して、ガジュマルは成長がゆっくりなので目に見えた効果が表れるまで時間がかかるでしょう。

Q. ダイソーなどの100均にも栄養剤ってあるんですか?

A,販売されています。

ダイソーなどの100均でも栄養剤が販売されています。栄養剤や肥料という名称がついているものでしたら、必要な成分が規定量含まれていますので商品の品質についても心配する必要はありません。活力剤と一緒に販売されていることが多く見間違えやすいので、100均で販売されている栄養剤の成分をしっかりと確認してから使用しましょう。

Q. 冬に栄養剤を与えてもいいですか?

A,与える必要はありません。

冬は多くの植物にとって休眠期にあたりますので、栄養剤を与えても十分に根から吸収してくれないのです。そのため、肥料やけを起こしやすくなったり効果がしっかりと出なかったりする危険性があります。基本的には冬場の栄養剤は不要と考えてよいでしょう。冬に生育期を迎える観葉植物も稀にありますので、育てている植物の特色を把握しておくことが必要です。

観葉植物の栄養剤はどのように使うの?与え方やおすすめの肥料を徹底紹介のまとめ

いかがだったでしょうか。

観葉植物の栄養剤には、成分の配合や形状、使い方など様々な種類がありますので、育てている環境によって最も相性が良いものを選ぶのがおすすめです。また、観葉植物の栄養剤であれば窒素成分が多いものを、花や実をつけるものであればカリ成分が強いものを選びましょう。

この記事のポイントは以下の通りです。

  • 栄養剤と活力剤の違いは、肥料成分が規定の容量が入っているかどうかで決まる
  • 栄養剤には窒素・リン酸・カリが規定の濃度で配合されている
  • 観葉植物の栄養剤は原料が有機肥料のものと無機肥料のものに分けられる
  • 観葉植物の栄養剤の効き目は緩効性・遅効性・即効性に分けられる
  • 観葉植物の栄養剤の形状は、粒状・液体・スプレー・粉末などがある
  • 栄養剤の適切なタイミングは生育期に記載の分量を与えるのが一番
  • 冬場は栄養剤を与えない、混ぜて使わないなどの注意点がある

 

特に注意したいのは、栄養剤と活力剤は異なるということです。栄養剤は法律によって定められた肥料成分が含まれているもので、活力剤はいわゆるサプリメントのようなものと考えると良いでしょう。栄養剤=活力剤と記載されているサイトもあり、わかりずらいのですがこの記事では栄養剤=肥料としてご紹介しました。

たくさん販売されている栄養剤から、最も使い勝手が良く育てている観葉植物にぴったりなものを選ぶのは迷ってしまうこともあるかもしれません。何に重点を置いて使いたいかに注目して選ぶのがおすすめです。栄養剤を適切に使うことでで、大切な植物をさらに元気にしてあげてくださいね。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

記事執筆者長岡 孝樹」

この記事の執筆者長岡 孝樹
NFDフラワーデザイナー

社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)デザイナー。「お花や観葉植物で日常を彩る」を実現するためにWebメディアTOKYO KOTOBUKIENを運営中。メディア運営だけでなく、Amazonや楽天にも自社商品を出店。フラワーデザイナーの知識を活かし自社商品の提案など幅広く行う。