観葉植物の土に虫を発生させない!虫がわかない土選びやコツを徹底解説

観葉植物 虫がわかない土
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目次

生活に彩りを与えてくれる観葉植物ですが、ときに土から虫がわいてしまうことがあります。虫はぜったいにイヤという虫嫌いの方ではなくても、コバエが室内を飛び回るのは嫌なものですよね。虫がわかない土があったらいいのに、そんなことを考える方も多いのではないでしょうか。実は、虫がわかない土、わきにくい土はあります。 この記事では、
  • 虫がわく原因と、虫の予防には「虫がわかない土」が重要な理由
  • 虫がわかない土の選び方とおすすめの土6選
  • 観葉植物によく発生する虫と対処法
  • 土を使わないハイドロカルチャーという栽培方法
  • 虫をわきにくくする観葉植物のケア方法
  • 虫がわきにくい観葉植物の種類
について詳しく丁寧に解説します。 この記事を参考に、虫がわかない土、わきにくい土を選んで、虫に煩わされずに観葉植物を快適に育てましょう。万が一、虫が発生した場合の対処法から、虫がわきにくい観葉植物の選び方・育て方まで解説しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

観葉植物の土に虫がわくのですが、どうしたらいいですか?

観葉植物の土に虫がわくのですが、どうしたらいいですか?
ここでは、観葉植物を育てているときに土に虫がわいてしまう場合の対策について解説します。虫がわくことを防ぐためには何ができるのでしょうか。

虫がわかない土を選ぶことが重要です

定期的に水やりされる観葉植物の土。栄養豊富でジメジメした環境は、虫が繁殖する場所としても適しています。観葉植物を室内で育てていても、外から飛んでくる虫を完全に防ぐことはできません。例えば、夏になるとよく見かけるコバエは名前のとおり小さいため、網戸などのちょっとした隙間から部屋に侵入することができます。土を虫の繁殖場所としないためには、虫の繁殖に適さない「虫がわかない土」を選ぶことが大切です。

虫がわきやすい土やわきにくい土がある

観葉植物の土にも虫がわきやすい土と、わきにくいものがあります。虫の繁殖に適した土が「虫がわきやすい土」、虫の繁殖が難しい土が「虫がわきにくい土」です。

観葉植物に虫がわかない土の選び方やポイントを徹底解説

ここまで、観葉植物を育てるにあたって土から虫がわかないようにするための対策として、虫の繁殖に適さない「虫がわかない土」を選ぶことが重要と説明してきました。しかし、具体的に虫がわかない土をどのように選んだらよいか、知りたいですよね。この記事では、虫がわかない土の選び方やポイントを丁寧に詳しく解説します。それだけではなく、厳選したおすすめの虫がわかない土を6種類をご紹介します。

【なんで?】観葉植物の土に虫が湧くよくある原因

観葉植物に虫がわかない土を選ぶときのポイント
ここでは、観葉植物を育てているときに土から虫がわく原因について解説します。そもそもどうして観葉植物の土に虫がわくのでしょうか。

①土の中に卵が産みつけられていたから

暖かく湿った環境になりやすく栄養分も豊富な観葉植物の土は、虫の繁殖にも適しています。外からやってきた虫が、土の表面に卵を産みつけることがあります。卵はやがて羽化して虫がわいてきます。

②腐葉土や有機肥料の中に卵が含まれていることがある

そもそも原因は土そのものにあるかもしれません。自宅に運び入れる前からすでに腐葉土や有機肥料の中に卵が含まれていたものが、自宅に運び入れた後に羽化して虫がわいてくるという可能性もあります。

③湿気の溜まりやすい場所や受け皿に虫がわく

受け皿の水をすぐに捨てず水が溜まったままにしたり、湿気の溜まりやすい場所をそのままジメジメとした環境で放置したりすると、虫がわくことがあります。

観葉植物に虫がわかない土を選ぶときのポイント

観葉植物に虫がわかない土を選ぶときのポイント
ここでは、観葉植物を育てるときに虫がわかない土、虫がわきにくい土を選ぶためのポイントを解説します。虫がわかない土を選ぶときには、どんなことに気をつければいいのでしょうか。

腐葉土や堆肥を含まない土

腐葉土や堆肥には虫の繁殖に必要な栄養分がたっぷり含まれていますから、虫がわきやすい環境になります。そのため、腐葉土や堆肥を含まない土は虫がわかない土と言えるでしょう。

水はけがよい土(団粒構造で通気性に優れるもの)

水はけが悪く、いつでもジメジメと湿っていると虫がわきやすい環境になります。そのため、虫がわかない土として水はけがよく通気性にも優れる土を選べば、ジメジメと湿った環境を避けることができます。

使いまわしではない清潔な土

使いまわしている土には汚れや雑菌が付着していることが多いため、虫がわきやすくなります。そのため、虫がつかな土として、使いまわしていない清潔な土を選ぶようにしましょう。

【必見】おすすめの虫がわかない観葉植物の土を6選紹介

【必見】おすすめの虫がわかない観葉植物の土を6選紹介
ここでは、虫がわかない観葉植物の土のなかからおすすめの6種類を厳選して紹介します。虫をわかせたくないけどどんな土を選んだらよいか悩んでいる方には必見です。

プロトリーフ 室内向け観葉・多肉の土

プロトリーフ 室内向け観葉・多肉の土
園芸土を全国に向けて販売し自社でも大規模な園芸店を運営するプロトリーフが室内で観葉植物・多肉植物を育てることに特化してつくった、虫がわかない土の代表とも言える製品です。たい肥不使用だから虫が寄りつきにくく、キノコやカビも生えにくいことが最大の特徴です。また、サラサラ粒状タイプだから手が汚れにくく、お掃除もラクにできるのも嬉しいですね。見た目がインテリアとしても適しています。
商品名 プロトリーフ 室内向け観葉・多肉植物の土 10号鉢用8.4L
価格 1,197円
成分 鹿沼土・パーライト・赤玉土・速効性化成肥料・緩効性化成肥料
特徴 たい肥不使用で室内栽培向け

この虫が湧かない土のメリット・デメリット

メリット
  • 水はけがいい
  • 室内用に使っても全く虫が湧かない
  • 水やりすると色が変わるので水やりのタイミングがわかりやすい
デメリット
  • 植物には合わないものもある
  • 土が乾きやすい

他の商品とここが違う!プロトリーフ 室内向け観葉・多肉の土の特徴と使ってみた感想

実際に使用してみると、その効果は明らかで、従来使用していた土に比べて虫やカビの問題に悩まされることが格段に減りました。また、サラサラとした粒状の質感は取り扱いが非常にしやすく、土を扱った後の手の汚れや掃除の手間が軽減されたのも大きな利点です。さらに、この土の見た目が洗練されているため、室内のインテリアとしても非常に良く馴染みます。
総合点 30/30点
コスパ 10/10点
使いやすさ 10/10点
容量 10/10点

あかぎ園芸 虫を寄せ付けないクリーン培養土

あかぎ園芸 虫を寄せ付けないクリーン培養土
商品名のとおり、虫を寄せ付けないことに特化した培養土です。虫がわく原因となる有機質を使用しないことで、虫が寄り付きにくい土、虫がわかない土となっています。有機質を使用しないことで、土の臭いも抑えられており室内での栽培にも適しています。リン酸型化成功元肥料が配合されているため、土を作る手間もかかりません。
商品名 あかぎ園芸 虫を寄せつけないクリーン培養土 5L
価格 510円
成分 有機質原料を使用していない培養土、リン酸型化成元肥配合
特徴 虫が好む有機質の肥料を不使用

この虫が湧かない土のメリット・デメリット

メリット
  • 有機物を使用していないため虫が湧きずらい
  • 価格もリーズナブル
  • 水はけもいい
デメリット
  • 植物の成長を促すものではない
  • 5Lとやや少ない場合も

他の商品とここが違う!あかぎ園芸 虫を寄せ付けないクリーン培養土の特徴と使ってみた感想

有機質を使用していないことで、通常培養土に見られがちな虫の問題を事実上経験することがありませんでした。これは特に室内で植物を育てる際に大きな安心感を与えてくれます。また、土自体の臭いが抑えられているため、屋内での使用においても気になることがありませんでした。 リン酸型化成功元肥料が配合されている点も、この土の大きな利点です。これにより、追加で肥料を混ぜる必要がなく、使用が非常に手軽であると感じました。土を準備する手間が省けるだけでなく、植物の健全な成長をサポートする栄養素が既に含まれているため、植物がより良い状態で育つことを実感しました。
総合点 30/30点
コスパ 10/10点
使いやすさ 10/10点
容量 10/10点

グリーンプラン 培養土 観葉植物の土

グリーンプラン 培養土 観葉植物の土
観葉植物に特化して配合された土で、観葉植物の栽培に必要な通気性・排水性・保水性に優れた用土です。根腐れ防止剤のゼオライトが配合されており、余分な栄養分を吸収し風通しを改善することで観葉植物の根腐れを防止するとともに、虫がわきにくい環境を作り出します。必要な栄養分も含まれているため、土を作る手間も省けます。
商品名 グリーンプラン 培養土 観葉植物の土 5L
価格 858円
成分 パーク堆肥・軽石・赤玉土・バーミキュライト・緩効性肥料
特徴 根腐れ防止剤ゼオライト配合

この虫が湧かない土のメリット・デメリット

メリット
  • 非常にいいコスパ
  • 水はけもいい
  • 軽いため持ち運びしやすい
デメリット
  • 水のやりすぎで枯れてしまうことも
  • 土以外のものの混入もある

他の商品とここが違う!グリーンプラン 培養土 観葉植物の土の特徴と使ってみた感想

まず、通気性、排水性、保水性が非常に良いバランスであることに気づきました。これは、私の観葉植物が健康的に成長するのに必要な条件をしっかりと満たしていることを意味します。ゼオライトの配合により、余分な水分や栄養分を吸収し、根腐れのリスクを大幅に減少させたことを実感しました。また、この成分のおかげで土の中の環境が改善され、虫が寄りつきにくくなったと感じます。 さらに、土に必要な栄養分が既に含まれているため、私は追加の肥料を用意する手間を省くことができました。これは、忙しい日々の中で植物の世話をする上で非常に助かります。
総合点 29/30点
コスパ 9/10点
使いやすさ 10/10点
容量 10/10点

自然応用科学 観葉植物を楽しむ培養土

自然応用科学 観葉植物を楽しむ培養土
観葉植物の栽培に必要な通気性・排水性・保水性に優れており、水はけがよいため根腐れやカビ・虫の発生を抑えてくれる土です。肥料が入っているため土を手間がかからないだけではなく、肥料の持ちがよく長く効果が持続します。初心者でも簡単に使用することができるバランスの良い土です。
商品名 自然応用科学 観葉植物を楽しむ培養土 5L
価格 990円
成分 赤玉土・鹿沼土・ココヤシ繊維・軽石
特徴 水はけと肥料のもちがいい

この虫が湧かない土のメリット・デメリット

メリット
  • ちょうどいい水はけ具合
  • コスパもいい
  • 様々な植物に使用できる
デメリット
  • 水のやりすぎでカビてしまうことも
  • 少し臭う

他の商品とここが違う!自然応用科学 観葉植物を楽しむ培養土の特徴と使ってみた感想

通気性、排水性、保水性が良いバランスで備わっているため、私の観葉植物は健康的に成長しています。水はけの良さが特に印象的で、根腐れやカビ、虫の発生を効果的に防いでくれていることを実感しました。 また、肥料が初めから含まれている点も、この土の大きな魅力です。肥料を追加する手間が省けるだけでなく、その持続効果のおかげで植物が長期間にわたって必要な栄養を得られることに感謝しています。これは、特に植物の世話に慣れていない初心者にとって、非常に有益な特徴だと思います。
総合点 28/30点
コスパ 9/10点
使いやすさ 10/10点
容量 9/10点

プロトリーフ 観葉植物の土

プロトリーフ 観葉植物の土
園芸土を全国に向けて販売し自社でも大規模な園芸店を運営するプロトリーフが、観葉植物を育てることに特化してつくられた用土です。排水性と保水性を両方兼ね備えた培養土に、初期の育成に必要な栄養素が入っており、誰でも簡単に観葉植物を育てられるように配合された土です。観葉植物を育てるならこの土を選んでおけば間違いはありません。
商品名 プロトリーフ 観葉植物の土 5L
価格 755円
成分 パーク堆肥・赤玉土・鹿沼土・ココヤシピート・ピートモス・もみがら堆肥・くん炭
特徴 観葉植物を育てることに特化した土

この虫が湧かない土のメリット・デメリット

メリット
  • 価格もリーズナブル
  • 軽いのに安定性のある土
  • 水持ちがいい
デメリット
  • 保水性が高いゆえにカビてしまうことも
  • 少し嫌な匂いがする

他の商品とここが違う!プロトリーフ 観葉植物の土の特徴と使ってみた感想

排水性と保水性が絶妙にバランスが取れているため、水やりの際に水分が適切に保持される一方で、過剰な水はすぐに排出されます。これにより、植物の根が健康であることを確認でき、根腐れの心配が大幅に減少しました。 また、初期育成に必要な栄養素が含まれている点も、この土の魅力の一つです。追加の肥料を用意する必要がなく、手間をかけずに植物が必要とする栄養を確実に得られるため、観葉植物の成長が促進されます。この土を使い始めてから、私の観葉植物は明らかに元気になり、成長も良好です。
総合点 27/30点
コスパ 9/10点
使いやすさ 9/10点
容量 9/10点

ゴールデン粒状培養土 観葉植物用

ゴールデン粒状培養土 観葉植物用
団粒構造により観葉植物に必要な保水性・排水性・通気性に優れているだけではなく、栄養分も入っているため初心者でも安心して使用できる土です。最大の特徴は、加熱処理を施すことにより雑草の種や虫の卵が土に混入することを防いでくれることです。土が粒状ですから、土がサラッとして手にくっつかないのもポイントです。
商品名 アイリスオーヤマ ゴールデン粒状培養土 観葉植物用 14L
価格 2,286円
成分 粒土・軽石・パーライト・バーミキュライト・緩効性肥料
特徴 加熱処理済で安心安全

この虫が湧かない土のメリット・デメリット

メリット
  • 14Lと使い勝手が非常にいい容量
  • 価格もリーズナブル
  • 保水性・排水性・通気性ともに高い
デメリット
  • きのこが生えてしまう可能性も
  • 虫の卵が生みつけられてしまうことがある

他の商品とここが違う!ゴールデン粒状培養土 観葉植物用の特徴と使ってみた感想

初めて触れた時から、その粒状の質感が手にくっつかず、サラッとしていることに感心しました。この特性は、土の取り扱いを格段に楽にし、植物への土の追加や植え替え作業を簡単かつ清潔に行えるようにしてくれます。 また、加熱処理により雑草の種や虫の卵の混入を防ぐという特徴は、特に室内で観葉植物を育てる際に大きな安心感を与えてくれました。これまで他の土を使用していた時は、時折虫の問題に直面していましたが、この土を使い始めてからはそのような問題に遭遇していません。
総合点 25/30点
コスパ 9/10点
使いやすさ 7/10点
容量 9/10点

観葉植物によく発生する虫を紹介!

観葉植物によく発生する虫を紹介!
ここでは、観葉植物によく発生する虫の種類を紹介します。観葉植物を育てるときには、どんな虫に気をつければよいのでしょうか。

アブラムシ

丸い形をしたアブラムシ。まれに室内にも風に乗って入ってくることがあります。葉や茎に大量について養分を吸汁します。排泄物からすす病という病気にかかることもあります。

コナジラミ

白い色のコナジラミ。春から秋にかけてどこでも発生し、葉について養分を吸汁します。葉の裏面につくことが多くため、見つけることが難しい虫です。アブラムシと同様、排泄物からすす病という病気にかかることがあります。

カイガラムシ

名前のとおり貝殻のようなカラをもつカイガラムシ。植物のどこにでもついて、養分を吸汁します。観葉植物によくつく種類は、黒い色のカタカイガタムシと白い色のコナカイガラムシです。白いものがたくさんついているのを見つけたら、カイガラムシの可能性があります。

ハダニ

とても小さなクモの一種のハダニ。葉の裏などで糸をはっており、気温が高くなると一気に増えます。葉が黄色に変色しているのを見つけたら、ハダニかもしれません。

コバエ

名前どおりの小さなハエのコバエ。土の表面に卵を産む性質があるため、繁殖すると室内をコバエが飛びまわる事態に。観葉植物に直接の被害はありませんが、住む人にとっては不快なので最も対策が必要な虫と言えるでしょう。

トビムシ

ジャンプして跳ねることができるトビムシ。観葉植物に直接の被害はありませんが、土の中で繁殖することがあります。

観葉植物の土に虫がわくときの対策

観葉植物の土に虫がわくときの対策
ここでは、虫がわいてしまったときの対策について解説します。もしも観葉植物の土に虫がわいてしまったら、どのように対処したらよいのでしょうか。

①水で洗い流す

水で洗い流すだけで、ハダニやアブラムシなどの水に弱い虫であれば駆除することができます。濡れたティッシュで拭き取るのも有効です。

②割りばしや歯ブラシなどで取り除く

ぺったりと張りついているカイガラムシなどの虫は、水で洗い流しただけではなかなか駆除できません。そのような場合には、割りばしを使って虫を取り除きます。数が多い場合などは、歯ブラシや綿棒でこすって取り除きましょう。

③殺虫剤や虫除けスプレーで駆除する

即効性のある殺虫剤や虫除けスプレーを吹きつけて駆除する方法もあります。吹きつけてから一定の期間は虫を寄せ付けない虫除けの効果があるものもあります。製品によって、対象とする虫の種類が異なりますので、駆除しようとする虫にあったもの選びましょう。

【超基本】観葉植物の土について詳しく知ることが重要

観葉植物の土について詳しく知ることが重要
ここでは、観葉植物の土の役割や特徴について解説します。基本的なことを知らないと思わぬ失敗をしてしまうかもしれませんから、土の役割や特徴をよく理解しておきましょう。

観葉植物の土は縁の下の力持ち!その役割を紹介

土の中を目で見ることはできませんが、観葉植物にとって土はとても重要な役割を果たしています。観葉植物の土にはどんな役割があるのでしょうか。

植物の根を張る場所として植物を支える

ほかの植物と同様に、観葉植物も土の中に根を張っています。土の中に根をしっかりと張ることで、観葉植物は倒れずに体を支えることができるのです。

根から栄養分を吸収して、植物が育つための重要な場所

観葉植物が育つためには、栄養分や水分が必要不可欠です。そして、観葉植物は栄養分や水分を主に根の部分から吸収します。したがって、根のまわりに栄養分や水分がなければ、それらを吸収することができません。植物に栄養分や水分を供給する上で、土はとても大切な役割を果たしています。

花や野菜用の土は保水性が高く観葉植物の土に向いていない

植物の種類によって、向いている土と向いていない土があります。花や野菜は多くの水分と栄養分を必要としますから、水分を多く蓄えることができて栄養分を多く含む土が求められます。しかし、観葉植物は花や野菜ほど多くの水分や栄養分を必要としません。観葉植物の栽培に花や野菜用の土を使用した場合、栄養分が過剰でジメジメと湿った環境になりますから、根が腐ったり虫がわきやすくなったりします

ハイドロカルチャーなら虫がわきにくい

ハイドロカルチャーなら虫がわきにくい
ここでは、虫がわきにくいハイドロカルチャーという栽培方法について解説します。ハイドロカルチャーとは、どんな栽培方法なのでしょうか。

ハイドロカルチャーってなんですか?

ハイドロカルチャーというのは、ずばり土を使わない植物の栽培方法です。これまで解説してきたとおり、虫の発生に大きく関わっているのは「土」です。その「土」を使わないから虫がわきにくい、というわけです。ハイドロカルチャーでは、土の代わりにハイドロボールと呼ばれる人工の土を使用して植物を育てます。土っぽくないので見た目もよく、インテリアとしても適しています。

ハイドロカルチャーで観葉植物を育てるメリット

それでは、ハイドロカルチャーという方法で観葉植物を栽培することにはどんなメリットがあるのでしょうか。

土を使わないので、独特の臭いがしない

本物の土にはにおいがあります。ジメジメした環境が続くと土が臭いと感じることもあるかもしれません。しかし、ハイドロカルチャーで使用するのは本物の土ではなく、ハイドロボールと呼ばれる人工の土ですから、独特の土臭いにおいは発生しません。臭いを気にしなくてもよいところが、メリットのひとつです。

土を使わないので、清潔に観葉植物を育てることができる

本物の土の場合、どうしても雑菌や虫の心配があります。しかし、ハイドロカルチャーでは、本物の土ではなく人工の土を使うため衛生的です。台所やダイニングテーブルの近くなど衛生面が心配になる場所でも、ハイドロカルチャーは安心して置くことができますね。

ハイドロカルチャーで観葉植物を育てるときの注意点

ハイドロカルチャーで観葉植物を育てる場合には、気をつけなければならない点がいくつかあります。

過剰な水やりは観葉植物を根腐れさせることになる

ハイドロカルチャーの水やりは、容器の高さの5分の1くらいまで水を与えて、水がなくなってから水を足すという方法が基本となります。それ以上に水を与えると観葉植物の根が呼吸できなくなって根腐れを起こしてしまいます。

ハイドロボールを繰り返し使うと病害虫のダメージを受けやすい

ハイドロボールをずっと使っていると、汚れや古い根が付着します。汚れや古い根は雑菌の原因にもなりますから、放置していると虫がわきやすい環境に近づいていきます。それを避けるためには、ハイドロボールを半年から1年に1回、定期的に洗浄しましょう。

【基本知識】観葉植物の土に虫がわかないようにするケア方法

【基本知識】観葉植物の土に虫がわかないようにするケア方法
ここでは、土に虫がわかないようにするための日頃のケア方法について解説します。虫がわきやすい環境を避けるためには、日頃からどんなことに気を付けてケアをしたらよいのでしょうか。

①水やりは土が乾いてからしっかりと与える

虫のわきやすいジメジメと湿った環境を避けるためには、土を一度しっかりと乾かしてあげることが大切です。土が完全に乾く前に水やりを行うとジメジメした環境がずっと続くため、虫が繁殖しやすくなります。

②風通しがよい状態にしておく

ジメジメと湿った環境を避けるためには、風通しが良い状態で管理することも重要です。風通しが悪い状態では、湿気がたまりやすくなります。

③日当たりがいいところに置く

日当たりがいいところにを置くことで観葉植物が水をしっかり吸収するようになり、土の中が虫がわきにくい環境になります。

【応用】土ではなく虫がわかない観葉植物を選ぶ

【応用】土ではなく虫がわかない観葉植物を選ぶ
ここでは、虫がわかない観葉植物の種類について解説します。虫がわかない、虫がわきにくい観葉植物にはどんな種類があるのでしょうか。

①フェイクグリーン(人工観葉植物・造花)

残念ながら、本物の観葉植物を育てる場合には虫をわきにくくすることはできても、完全に虫をわかないようにすることはできません。観葉植物をインテリアグリーンとして飾ってみらいけれど、虫はぜったいに嫌という方にはフェイクグリーンをおすすめします。最近のフェイクグリーンは品質が高いため、パッと見ただけでは本物の観葉植物と見分けがつかないほどです。もちろん人工の植物ですから、虫がわくことはない究極の虫がわかない土です。

②虫がわきにくい観葉植物

観葉植物のなかには、虫がわきにくい種類があります。ここでは、おすすめの3種類の観葉植物をご紹介します。虫がわきにくいのは日当たりと風通しがよく乾燥気味の環境ですから、日当たりと風通しがいい場所に置いておけばまめに水やりをしなくても元気に育つ観葉植物を選んでいます。虫がわかない土で栽培すれば、より安心です。

ポトス

明るい色の葉でつるがよく伸びるポトス。初心者でもかんたんに育てることができるため、昔から人気の観葉植物です。日陰でも育ちますが、日当たりのいい場所に置くことで元気に育って葉の色もよくなります。つる性の観葉植物は吊るして飾ることも適しているため、吊るして飾れば通気性がよくなり更に虫がわきにくい環境になります。

シェフレラ(カポック)

成長が早くてとにかく丈夫なシュフレラ(カポック)。日陰でも育つため場所を選ばず、オフィスなどでもよく見かける定番の観葉植物ですね。日陰でも育ちますが、日当たりの良い場所を好みますから日当たりと風通しのいい場所で育てれば、より虫がわきにくくなります。乾燥に強く、ある程度の寒さに耐えることもできるため育てやすい植物です。

サンセベリア

空気を浄化してくれる植物としても有名なサンセベリア。茎は地中を這っており、肉厚の葉が土からまっすぐ上に伸びる見た目が特徴的な観葉植物です。葉に水分を蓄えておけるため、とても乾燥に強い観葉植物です。日の当たらない場所は苦手ですが、日当たりのよい場所で育てれば、あまり手間がかからず初心者でもかんたんに育てることができます。

観葉植物の土に虫を発生させない!虫がわかない土選びやコツを徹底解説のまとめ

ここまで、虫がわかない土の選び方から、虫が発生した場合の対処法や虫がわきにくい観葉植物の選び方・育て方まで詳しく解説してきましたがいかがだったでしょうか。 この記事のポイントは、
  • 虫をわかせないためには、虫がわかない土を選ぶことが大切
  • 観葉植物によく発生する虫と対処法を知っておく
  • 土を使わないハイドロカルチャーという栽培方法も選択肢のひとつ
  • ケア方法に気をつけることで虫がわきにくくなる
  • 土ではなく虫がわかない観葉植物を選ぶ方法もある
でした。土を使う以上は虫を完全に排除することはできませんが、虫がわきにくい土を選んだ上でコツをおさえたケアをすれば、必要以上に虫を恐れることはありません。日頃から観葉植物を近くて眺めて楽しむ習慣を作ると、植物の異常に早く気づいてより早く対処することができます。虫に煩わされずに、ぜひ観葉植物と暮らす日々を楽しんでみてください。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。