枯れたコーヒーの木の復活方法を紹介!未然に防ぐ方法やケア方法まで

枯れたコーヒーの木の復活方法を紹介!未然に防ぐ方法やケア方法まで
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目次

珈琲好きの人が一度は育ててみたいと思うコーヒーノキ。コーヒーの木を枯らさずに育てれば、コーヒー豆の元となる赤い実をつけることもできます。また濃い艶やかな葉を持つコーヒーの木は、観賞用のインテリアとしても大変人気がありますよ。そんな素敵なコーヒーの木を枯らすことなく育てるには、どのような点に気をつければいいのでしょうか? そこでこの記事では
  • コーヒーの木が枯れる前兆
  • コーヒーの木が枯れる原因
  • 枯れたコーヒーの木の復活方法
  • コーヒーの木の枯れを未然に防ぐ方法
  • コーヒーの木の謎の変質
について詳しくまとめました。 最近では100均でも目にすることの多い人気の観葉植物「コーヒーの木」。園芸初心者の方でも枯らす心配のない育て方を徹底解説いたします。ぜひ最後までお読み下さい!

これは枯れたの?コーヒーの木が枯れたときの症状

コーヒーの木が枯れる時、枯れた葉はどのような症状を見せるのでしょうか?葉が枯れる前の兆候を知ることができれば、コーヒーの木が枯れるのを未然に防げるはず!こまめに観察する癖をつけて、コーヒーの木の発するSOSを見逃さないようにしましょう!

葉先から茶色く変色する

コーヒーの木が葉先から茶色く変色した時に疑われるのは、水の過不足が原因で葉が枯れることです。まず最初に確認するのは、コーヒーの木の土の表面を手で触ってみること。土の表面が乾いているのであれば、単純に水切れを起こして枯れているだけかもしれません。 一方で深刻なのは、コーヒーの木の土が乾いていないのに葉先にダメージが出ている状態です。こちらの症状は何らかの原因でコーヒーの木の根が傷み、根が水分を吸い上げる力を失っていることが疑われます。

元気がなく葉がパリパリになる

冬越しの最中に葉がパリパリになった、あるいは元気がなくなったというような症状は、コーヒーの木が寒さに当たって弱っている状態かもしれません。もともとコーヒーノキはアフリカやマダカスカルが原産の熱帯植物で、寒さには大変弱い特徴があります。特に冬の間は夜間の冷えに注意が必要ですね。

枯れを放置すると枝だけになり、葉がなくなる

コーヒーの木の枯れを放置すると、まず下葉からポロポロと葉が落ちていき、最終的には枝だけになって葉がなくなる恐れがあります。葉がなくなる状態からコーヒーの木の復活が不可能なわけではありませんが、長期にわたり観賞用のコーヒーの木が丸坊主なのは寂しいですよね。ですから出来るだけ、冬の間も葉を落とさずに冬越しをさせてあげる努力をしましょう。

葉の艶がなくなっていると枯れる前兆

本来コーヒーの木は艶のある濃い緑色の葉っぱをしているのが最大の特徴であり、魅力の観葉植物です。その艶が失われている、あるいは葉の色が薄くなってきたというような症状は枯れる前のサインです。

コーヒーの木が枯れたことの考えられる原因

コーヒーの木が枯れる原因はひとつではありません。ときには複数の原因が絡まって枯れる場合もあります。一つ一つの事例を確認し、コーヒーの木が枯れてしまった原因を追求しましょう!

日光不足や通気不良などの置き場所の環境問題

コーヒーの木は日当たりと風通しの良い置き場所(環境)でよく成長します。まず日光が足りない環境で育つと光合成が適切に行われないので、コーヒーの木の葉っぱの艶が失われたり色味が薄くなったり、葉が垂れるなどの症状が現れてきますまた通気不良はコーヒーの木が根腐れを起こす原因にもなりますよ!

吸水機能が適切に働いていない

水やりをして一週間以上経つのに土の表面が乾かないのであれば、コーヒーの木の根の吸水機能が適切に働いていない可能性が高いです。吸水機能が損なわれた主な原因は、水分過多によりコーヒーの木の根が根腐れ起こしているか、もしくは成長に伴って土の中で根が蔓延り、根が呼吸できなくなる状態、いわゆる根詰まりを起こしていることが考えられます。

植え替えを数年しておらず、土が老朽化している

植え替えの怠りによる土の老朽化も、コーヒーの木の枯れの原因となります。植物を育てる用土は経年劣化で水はけが悪くなったり、バクテリアなどの土にとって良い菌が損なわたり、または土の酸度のバランス(pH)が悪くなっていきます。

病害虫の被害を受けた

コーヒーの木は花を咲かし実をつけるのが魅力の観賞植物です。しかし一方でコーヒーの木の花や実の香りはカイガラムシハダニなどの害虫を誘引する原因となる場合もあります。 また、コーヒーの木はさび病と呼ばれる加湿が原因で起きる病気に罹りやすい特徴も併せ持っています。いずれの病害虫も、一度取りつかれると完全に駆除・殺菌するのが難しいのが厄介なところ。被害が深刻にならないよう、コーヒーの木を小まめに観察し、病害虫の予防・早期発見を心がけるようにしましょう!

肥料不足である

コーヒーの木は比較的成長が早い観葉植物で、肥料を好む特徴があります。そのため、特にコーヒーの木が成長期を迎える春から秋にかけての時期は、適切な量の肥料を与えてコーヒーの木の栄養を補ってあげる必要があります。 おすすめの肥料の与え方は、5月〜7月ごろまでは緩やかに効く緩効性肥料を与え、成長が本格的になる7月〜9月頃にかけて即効性のある液体肥料を水やりの代わりに与えてあげる方法です。

特に冬にコーヒーの木が枯れたならこれが原因かも

寒さに弱い特徴のあるコーヒーの木。この時期はコーヒーの木の成長も穏やかになり新芽をつけることもないため、うっかり枯らしてしまうというのもよく聞く話です。以下に冬場に起こりやすいコーヒーの木の枯れの原因をまとめましたので参考にして下さい。

寒さに曝されている

コーヒーの木はエチオピアなどのアフリカの熱帯地域が原産の観葉植物です。そのため日本の冬場の寒さには滅法弱い特徴があります。 コーヒーの木の耐寒温度は5℃と言われていますが、現実的には10℃以下になると枯れるリスクが高まりますよ。特に土や根の底冷えが株全体の冷えに繋がると言われています。 これを防ぐには、水やりのお水の温度をぬるま湯にしてあげることや、鉢カバーをかけてあげて底冷えから守ってあげる処置が有効ですね!

水やりを生育期と同じ頻度でしている

コーヒーの木の成長が緩やかになる冬場は、成育期と異なり、頻繁な水やりは必要ありません。むしろ冬場の過度な水やりは根腐れを起こすリスクを高めます。

暖房の風が直接当たっている

冬場はエアコンなどの暖房器具が欠かせませんよね。もちろんお部屋を温めることは寒さに弱いコーヒーの木にとっても大事な処置です。ただしその際に、エアコンの風が直接コーヒーの木に当たってしまうと、葉の表面の湿度が失われて水分不足になり枯れてしまう原因となります。

時期が冬であるときは、冬越しさせることを優先的に

コーヒーの木が休眠する冬の間は、新芽も出ませんし、古い葉が自然と落ちて葉数が少なくなるのは自然なことです。そこで無理に肥料や栄養剤を与えてしまうと、栄養過多になり肥料やけを起こしてしまいがちですよ。大事なのはお部屋の室温を高く保ち、コーヒーの木に無理なストレスを与えることなく冬越しさせてあげることですね!

症状ごとの枯れたコーヒーの木の復活方法

症状ごとに枯れた原因を特定し、具体的なコーヒーの木の再生方法についてみていきましょう!

コーヒーの木は萌芽力の強いため復活する可能性が高い

コーヒーの木は成長が活発な萌芽力の強い植物です。極端な話、仮に全ての葉が落ちてしまったとしても復活の可能性はあります。復活の条件は基本の育て方と同様、コーヒーの木を明るい日当たりのいい環境に置き、適切な水やりを続けることです。

葉がしわしわ・葉が垂れる=根から水を吸えていないかも

定期的に水やりをしているのに、コーヒーの木の葉がしわしわ・葉が垂れるようなら、根から上手く水分や養分が吸えていないのかもしれません。その際は一度水やりをストップして、以下のような特別な処置を施してあげる必要があります!

土が乾燥しているならすぐに水やりを

土の表土が乾燥している場合は、単純に水やりを渋りすぎて枯れたのかもしれません。加えて、コーヒーの木の葉がしわしわになったり、垂れてきているようなら間違いなく水切れのサインです。その場合はすぐにでも、鉢底から滴るくらいたっぷりのお水を与えてあげて下さい。

根腐れなら、腐った根をカットし新しい土に植える

水を与えいてないのに土が乾かない場合は、何らかの原因で根が傷んでしまい、根の水分を吸い上げる力が弱っていることが予想されます。 ただしこの状態ではまだ深刻な根腐れが起きているかどうかは分かりません。しばらく様子を見た後、土が完全に乾き切るようでしたら、根はまだ生きていると考えていいでしょう。その場合は、いつもより少なめのお水を与えて根が回復するのを待ちます。 一方で根腐れが進行し、株全体まで腐りが回ってきているようなら緊急処置が必要です。その場合は、株を優しく取り上げて、黒ずんだ根をカットし、新しい土に植え替えてあげます。植え替え後はしばらくは日陰で管理し、水やりも控えて根が回復するまで様子を見守りましょう。

根詰まりなら、ひと回り大きい鉢に植え替える

成長が早く根まわりのいいコーヒーの木は、1〜2年で土の中が根で一杯になってしまいます。鉢底を覗いてみて根が飛び出しているようなら根詰まりが生じているサイン。その場合は、現在植えている鉢よりひと回り大きい鉢に植え替えて、根と土のリフレッシュを図りましょう!

葉がパリパリ=生育適温の暖かい環境に移動させる

葉がパリパリになっているのは、コーヒーの木が気温の変化に適応できていないサインです。コーヒーノキは15℃~30℃の間が生育適温とされています。気温が30℃を超える場合や15℃を下回る場合は生育環境を室内に移し、過ごしやすい室温の中でコーヒーの木を休ませてあげましょう。

葉焼け=葉焼けした箇所の再生方法はないため、枯れた葉は切る

コーヒーの木は、強い紫外線に晒された場合葉焼けを起こすことがあります。一度葉焼けした箇所の再生方法はないので、他の元気な葉に栄養を回す意味でも枯れた葉は積極的にカットしていきましょう。

病害虫の被害=害虫を取り除き、発症した部分を殺菌剤で拭き取る

コーヒーの木にカイガラムシハダニさび病などの病害虫が取りついているのを発見したら、歯ブラシなどで虫をこそぎ落とし、発症した部分にキンチョールなどの殺虫剤を散布、その後にティッシュなどで拭き取ってあげましょう。 とはいえ成虫後のカイガラムシは外殻を持っているため、殺虫剤の効果があまり期待できません。完全に駆除するためには幼虫段階での駆除が必要です。さび病も1枚の葉が発症すると株全体に被害が及ぶと言われ、一度病気が進行したら食い止めるのが困難なようです。いずれの症状も早期発見が根治のコツですよ。

枯れたら遅い!事前にできるコーヒーの木の枯らさない育て方

おおむね園芸嫌いになる人は、過去に植物を枯らしてしまった経験があるからだとか。コーヒーの木の場合、枯れないような栽培を心掛ければ、そのご褒美として美しい白い花や赤いコーヒーの実を見ることができます!以下の育て方を参考に、枯らす前の予防措置を施していきましょう!

直射日光を避け、陰すぎない風通しの良い場所で管理する

コーヒーの木を直射日光に晒すのは葉焼けを招く原因になりますので避けましょう。屋外で育てている場合は、遮光ネットを利用して紫外線からコーヒーの木を守ってあげる処置が有効です。室内で育てている場合でも明るいカーテン越しの日陰で管理すれば問題ありません。 風通しに関しては、屋外の場合は鉢スタンドや花台の上にコーヒーの木の鉢を置き、下からも風が通るような工夫をしてあげるといいと思います。室内で育てる場合は、サーキュレーターを使うなどしてお部屋の空気の循環を促してあげるといいでしょう!

水はけの良い用土で育てる

コーヒーの木は腐植質で水はけのいい新鮮な土で育てるとよく育ちます。加えてコーヒーの木は酸性の土を好む性質もあるので、酸性用土である鹿沼土や排水性・保水性に優れたバーミュキュライト、腐植質に優れた腐葉土をブレンドするのがオススメです。 おすすめの配合バランスは鹿沼土2:バーミュキュライト5:腐葉土3。もちろんあらかじめバランスが整った観葉植物の土を使うのも園芸初心者の方にはオススメですよ。

水やりの頻度は成長速度に合わせる

コーヒーの木を枯らさないためには、季節ごとに水やりの頻度を変えてあげる必要があります。加えて葉の葉面の乾燥を潤す葉水は、病害虫の予防にもつながるので数日おきに小まめに行ってあげるといいでしょう!

生育期=土の表面が乾いたらたっぷりと

コーヒーの木の成長が活発になる春から秋の生育期にかけては、土の表面が乾いたタイミングで鉢底から水が滴るくらいたっぷりとしっかりお水を与えてあげます。

休眠期=土の表面が乾いてから数日経ってから

一方でコーヒーの木の休眠期である冬は、土の表面が乾いてからさらに4、5日待ってからたっぷりの水を与えてあげましょう。冬場に与えるお水の量に関しては、一週間で乾き切る量を目安に調整してあげるといいと思いますよ。冬場、水分を締め気味に育てることで樹液の濃度が増し、寒さ・暑さに強い株に育てることができます

1〜2年に一度、植え替えをする

コーヒーの木の植え替えは、根詰まりの解消にもつながるので定期的に行います。具体的な頻度としては1〜2年に一度が最適です。タイミングとしてはコーヒーの木が本格的な成長を始める少し前の初夏にかけて行うと、より生育期の成長を促してあげることができますよ。冬場は根の活着が悪いので、深刻な根腐れを起こしてる場合を除いて、植え替えは控えてあげて下さいね。

葉が茂りすぎているときは剪定をする

コーヒーの木の枝や葉が生い茂ると、重なり合った葉が光を遮って光合成ができず枯れてしまったり、風通しが悪くなって病害虫の被害に遭いやすくなります。くわえて樹形のバランスも崩れがちになりますよ。そういった場合は透かし剪定をして、不要な枝や細い枝など成長の邪魔になりそうな枝葉をどんどんカットしていきましょう!

コーヒーの木の枝が黒いのは枯れたわけじゃない!?

幼苗から栽培を始めて数年経つと、コーヒーの木の茎の部分が茶色く変化していくことがあります。よもや枝ごと腐敗が進んだのではあるまいかと、心配になってしまわれた方もおられるかと思います。ですが安心して下さい。これはコーヒーの木の枯れではありません。以下でこの変色の現象を詳しく説明してきます!

茎だけ枯れた色になるのは木質化

コーヒーの木の茎が根元の方から茶色い色になっていくのは、木質化といって茎の成分が変化していく植物界の正常なサイクルです。

木になる為に茎の組織が堅くなろうとしている

成長の過程でコーヒーの木からはリグニンという成分が生成されます。このリグニンの作用により、コーヒーの木の茎の細胞はより丈夫な樹木へと変化していきますよ。

順調に成長しているため心配はいらない

コーヒーの木は木質化により、大きな樹体を支えるることができるようになったり、病害虫や葉焼けに負けない強い株に育つことができます。

葉が枯れるのとほぼ同時なら枯れを疑おう

コーヒーの木の木質化による茎の変色は緑→茶色です。黒い茎に変化したり、同時に葉が茶色く枯れ込んできた場合は、株全体の枯れや根腐れを疑いましょう。

【まとめ】

いかがでしたか?コーヒーの木の枯れる原因が分かることで、その予防対策や復活方法についての理解が深まりましたよね。 この記事をまとめると
  • コーヒーの木が枯れたら水分過多や通気性不良による根腐れを疑う
  • コーヒーの木の枯れた原因は、寒さ・暑さ・直射日光による葉焼け・根詰まり・病害虫被害の場合もある
  • コーヒーの木が元気に育つ環境づくりをすれば枯れるのを未然に防ぐことが出来る
  • コーヒーの木が枯れた場合は植え替えや剪定によってリフレッシュを図る
  • 冬越しの間にコーヒーの木の葉が枯れ落ちてしまっても春になれば新芽がつき復活はできる
  • コーヒーの茎が茶色く変質するのは木質化という茎を丈夫にする現象
でしたね。 愛情をかけて育てようとする余り、ついつい手をかけすぎてしまったり、慌てて間違った処置を施してしまい枯らしてしまうこともあるのが観葉植物です。コーヒーの木の場合は、特に根腐れや根詰まりに関してよくよく注意が必要ですね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。