観葉植物

コーヒーの木は苗から育てることはできるの?苗の購入方法やケア方法を紹介!

観葉植物として人気が高い植物であるコーヒーの木を育てたいと思っている方はいませんか。光沢のある鮮やかな緑色の葉は非常に美しく、室内のインテリアとして優秀ですよね。

しかし、そんなコーヒーの木をどこで入手することができるのかを知らない方も多いのではないでしょうか。

今回は、

  • コーヒーの木の苗木を入手する方法。
  • コーヒーの木の苗木を購入したらすること。
  • コーヒーの木の基本的な育て方。

について解説していきます。

この記事を読むことでどこでコーヒーの木の苗や鉢植えを手に入れることができるのかといった情報や、コーヒーの木の基本的な知識を得ることができます。ぜひ最後までご覧ください。

目次
  1. コーヒーの木の苗を購入する前に、コーヒーの木の特徴について知ろう!
    1. 艶のある葉が美しいアカネ科の常緑樹である
    2. 日光を好み、寒さに弱い観葉植物である
    3. 白くジャスミンのような香りの花を咲かす
    4. チェリービーンズと呼ばれる赤い実をならす
    5. 苗は簡単に手に入れることができる
  2. どこで購入したらいいの?コーヒーの木の苗木を購入する方法
    1. 楽天やアマゾンなどのインターネットで販売されているものを買う
    2. ホームセンターなどの実店舗で買う
    3. 価格を抑えたいときはダイソーでも購入できる
    4. 生産農家から直接買う
    5. イベントに参加し買う
  3. コーヒーの木の苗を購入したら、まずはこれをしよう!
    1. 輸送用の小さな鉢に入っているときは、すぐに植え替えをする
    2. 正しい植え替えの手順
    3. 土が乾燥していれば水やりをしてあげる
  4. コーヒーの木の苗木の基本的な育て方
    1. 直射日光の当たらない、日当たりの良い場所に置く
    2. 水やりは時期よって頻度を変える
    3. 肥料やりは生育期の春から秋の間だけで良い
    4. 成長とともに、サイズの合う鉢に植え替えをする
  5. コーヒーの木の苗は剪定が必要であるのか?
    1. コーヒーの木は比較的枝が綺麗に育つため、定期的に剪定する必要はない
    2. 大きくなりすぎたときは、4〜5月の時期に剪定を
    3. コンパクトに育てたいときは、切り戻し剪定
    4. 剪定のタイミングでコーヒーの木を増やしてみることも
  6. コーヒーの木は挿し木で増やすことができる
    1. 挿し木は初心者でも簡単にできる
    2. 手軽にできる挿し木の方法
    3. 挿し木した苗は、湿度を保ち半日陰で管理する
  7. コーヒーの木を苗から実がなるまで育てて、珈琲を楽しむこともできる!
    1. 上手に育てると、苗の状態から3〜4年ほどで実がなるようになる
    2. 基本的な育て方を怠らないことが大事である
    3. 肥料をバランス良く与えることで、成長促進に
    4. 熟した赤い実の中の種を乾燥させ、焙煎することで珈琲の豆が出来上がる
    5. 珈琲の木を眺めながら、淹れたての珈琲を楽しんでみてはいかがでしょうか
  8. 【まとめ】コーヒーの木の苗の購入方法と購入後のケア

コーヒーの木の苗を購入する前に、コーヒーの木の特徴について知ろう!

はじめにコーヒーの木がどのような観葉植物であるのかを知っておきましょう。コーヒーの木が好む環境や性質を知ることで元気に育てることができるようになります。

艶のある葉が美しいアカネ科の常緑樹である

コーヒーの木や珈琲の木といった名前で販売されていることが多いこの植物は、そのままコーヒーノキというアカネ科の常緑樹です。学名はCoffeaとされ、英語の綴りであるcoffeeによく似ていますね。コーヒーノキや珈琲の木、コーヒーの木はすべて同じ植物です。艶のある美しい葉を持ち、人気の観葉植物として愛されています。

アラビカ種が特に味が良いコーヒーの実をつけるとされており、日本でもアラビカ種のコーヒー豆が多く輸入されています。

日光を好み、寒さに弱い観葉植物である

コーヒーの木は日光を好む観葉植物です。しかし、強い直射日光に当たってしまうと葉を傷めてしまうため注意するようにしましょう。また、寒さには弱く冬は室内に取り込んで管理するようにします。温度は10度以上を保つと安心して冬越しすることができるでしょう。

白くジャスミンのような香りの花を咲かす

コーヒーの木の花は小さな白い花で、ジャスミンのような香りを放ちます。しかし、この花が咲いている時間は48時間程度とされ実際に見るのは難しいと言われています。株が大きくならないと花が咲かないため気長に育ててみましょう。

チェリービーンズと呼ばれる赤い実をならす

コーヒーの花が受粉すると、真っ赤な実をつけます。この実はチェリービーンズと呼ばれその名の通りサクランボのような見た目をしています。この実の中にある種子を加工することで私たちが飲用しているコーヒー豆となります。

苗は簡単に手に入れることができる

苗は比較的様々な場所で販売されているため簡単に手に入れることができます。今回は、いくつかの入手方法やそれぞれの特徴について解説していきます。

どこで購入したらいいの?コーヒーの木の苗木を購入する方法

コーヒーの木はどこで購入することができるのかを紹介します。なじみ深いばしょから、意外なところまでさまざまなコーヒーの木の苗木を購入できる場所と、それぞれの特徴をご紹介します。

楽天やアマゾンなどのインターネットで販売されているものを買う

一つ目に、楽天やアマゾンなどで販売されているコーヒーの木を購入することができます。この方法であれば、様々なサイズ、品種のコーヒーの木を自宅で購入することができます。しかし、実際の苗を見ることができないため注意しましょう。楽天やアマゾンのショップによって価格も大きく変動するため見比べるとお得に購入することができるかもしれません。

インターネットで注文した場合、配送によって送られてくるため家から出なくても苗を入手することができます。しかし、お届け時に苗が枯れていたり土があふれているといったトラブルが起こることもあるため購入前にレビューを確認しましょう。

ホームセンターなどの実店舗で買う

ホームセンターや園芸店でもコーヒーの木の苗木や鉢植えが販売されることがあります。実物を確認して購入することができるため安心できると言えるでしょう。しかし、時期によっては入荷しないこともあり、サイズも豊富にそろうわけではないため、目当てのコーヒーの木の苗木を入手することが難しいです。

価格を抑えたいときはダイソーでも購入できる

価格を抑えたい時にはダイソーでコーヒーの木を購入しても良いでしょう。100円~300円で販売されているダイソーの観葉植物の中にはコーヒーの木がラインナップとして含まれています。しかし、品種などが不明である上、小さなサイズの苗木のみの販売となります。

生産農家から直接買う

生産農家から直接購入する方法も一つの手です。新鮮で元気なコーヒーの木の苗木を注文することができるため失敗が少ないと言えるでしょう。しかし、そもそもコーヒーの木の生産農家がそれほど多くなく、コンタクトをとるのが難しいといったデメリットもあります。

イベントに参加し買う

コーヒーの木の即売会などのイベントに参加して入手することも可能です。比較的レアなコーヒーの木を入手しやすいため、特に強いこだわりがある方におすすめの入手方法です。しかし、イベントはいつ開催されるのかが分からずいつでも開催されているわけでもないためスケジュールを確認しておく必要があります。

沖縄県は特にコーヒーの木のイベントが開催されることが多く、「沖縄コーヒーサミット」「okinawa coffee festival」などがよく知られています。

コーヒーの木の苗を購入したら、まずはこれをしよう!

コーヒーの木の苗を手に入れたらはじめに確認するべきことを解説します。元気にコーヒーの木を育てるためにもよく読んでおきましょう。

輸送用の小さな鉢に入っているときは、すぐに植え替えをする

通販などでコーヒーの木の苗を購入した場合、配送用の小さな鉢やポットに植えられて届けられることがあります。しかし、この鉢やポットのままで苗を栽培されていることは想定されていないため成長期であれば植え替えを行うようにしましょう。

正しい植え替えの手順

コーヒーの苗木を植え替える手順を解説します。

1.植え替えるための植木鉢を用意する

現在コーヒーの苗木が植えられている鉢よりも一回り大きい鉢を用意します。鉢底に穴が開いて、排水することができるものを選ぶようにしましょう。

2.コーヒーの木の苗を購入した植木鉢から取り出し根をほぐす

コーヒーの木の苗を植木鉢から取り出して、手でやさしくほぐします。傷んでいる根がある場合は消毒を行ったハサミなどで取り除くと良いでしょう。

3.植え替える鉢の底に、石や土をいれコーヒーの木の苗を植える

新しい鉢に石を敷き詰め、その後にコーヒーの木を植えつけます。鉢の縁から2~3cm下までを目安に土を入れると良いでしょう。

4.たっぷりと水やりをする

その後、鉢底から水が流れ出すまでたっぷりと水を与えます。土の体積が減ったり、コーヒーの木がグラグラするときは土を継ぎ足してもう一度たっぷり水を与えます。

土が乾燥していれば水やりをしてあげる

その後は半日陰の環境でコーヒーの木を管理し、土が乾燥したタイミングで水を与えるようにします。根が伸びてくることでグラグラしなくなるため、それまではあまり葉や幹に触れないようにしましょう。

 

コーヒーの木の苗木の基本的な育て方

コーヒーの木を元気に育てるために必要となる育て方について解説していきます。長くコーヒーの木を楽しむためにも知っておきましょう。

直射日光の当たらない、日当たりの良い場所に置く

コーヒーの木は強すぎる直射日光に当たってしまうと葉に茶色や黒色のシミができる葉焼けという現象を起こしてしまいます。見た目が悪くなってしまう他、最悪の場合枯れる原因にもなるため注意しましょう。

コーヒーの木はレースカーテン越しの柔らかい光が差し込む場所を好みます。屋外で育てている場合は遮光カーテンなどを用いると良いでしょう。

水やりは時期よって頻度を変える

コーヒーの木は時期によって水やりの方法が変わります。それぞれの季節に応じて適切な水やりを行うことで元気にコーヒーの木を育てることができます。

春と秋は、土の表面が乾いてから水やりをする

春と秋はコーヒーの木にとって過ごしやすい季節です。春と秋は土が乾燥してから水を与えるようにしましょう。水の量はたっぷりと鉢底から流れ出すまで与えます。

夏は、乾燥の具合によって朝夕の2回する必要がある

夏はコーヒーの木の成長期です。そのため春や夏よりも水分吸収量が多くなり、土がより乾燥しやすくなります。基本的には土が乾燥してから水を与えます。乾燥の具合によっては朝と夕方の2回水やりを行う必要があるかもしれません。コーヒーの木を置いている環境に応じて臨機応変に水やりを行いましょう。

休眠期の冬の時期は、土が乾いてから数日開けてから

気温が下がる冬はコーヒーの木が成長しないため、あまり多くの水を必要としません。反対に、水を与えすぎることで根腐れを起こしやすくなります。冬は土が乾燥してから数日開けて水を与えるようにしましょう。一度に与える水の量は春~秋と同様たっぷりと与えます。

肥料やりは生育期の春から秋の間だけで良い

コーヒーの木はあまり肥料を必要としない観葉植物です。そのため、薄めの液体肥料や緩効性肥料を成長期である春や秋の間に少量与える程度で良いでしょう。冬の間は肥料を吸収できず根を傷める原因になるため与えないようにします。

成長とともに、サイズの合う鉢に植え替えをする

成長に応じてちょうど良いサイズの鉢に植え替えを行うことで根詰まりを防ぎ、元気にコーヒーの木を育てることができます。根が鉢底穴から見える時や、植え替えてから2年経っている場合は植え替えのタイミングとなるため成長期に植え替えましょう。

コーヒーの木の苗は剪定が必要であるのか?

庭木や一部の観葉植物では剪定を行う必要があるとされています。コーヒーの木における剪定の必要性や方法について解説していきます。

コーヒーの木は比較的枝が綺麗に育つため、定期的に剪定する必要はない

コーヒーの木は枝が整って育つことが多いため、必ずしも剪定を行う必要はありません。しかし、風通しが悪くなっている場合や大きくなりすぎている時には剪定を行うと良いでしょう。

大きくなりすぎたときは、4〜5月の時期に剪定を

4月~5月の間の成長期のタイミングが剪定の適期となります。大きくなりすぎて邪魔に感じてしまうときや風通しが悪くなったことで病気が発生しそうなときは適期の間に剪定を行います。

コンパクトに育てたいときは、切り戻し剪定

限られたスペースでコンパクトにコーヒーの木を育てたい時は切り戻し剪定を行います。すべての枝を株本から20cm~50cm上の辺りを目安にバッサリと切り戻すことで新しい枝が伸びやすく、枝の更新も行うことができます。

剪定のタイミングでコーヒーの木を増やしてみることも

剪定を行った時に出る剪定枝を利用して挿し木に挑戦しても良いでしょう。いくつかのポイントを抑えることでコーヒーの木を増やすことができます。

コーヒーの木は挿し木で増やすことができる

コーヒーの木は挿し木と呼ばれる方法で増やすことができます。たくさんのコーヒーの木を育てたい方や、枯れた時の保険として数株増やしておくと安心です。無料で増やすことができるためお金がないけれどコーヒーの木を増やしたい時にもおすすめです。

挿し木は初心者でも簡単にできる

挿し木とは、植物の枝を適切に管理することで新たな苗を作る技術です。特徴としては親株と全く同じ性質を持つクローン個体が生まれます。

手軽にできる挿し木の方法

コーヒーの木を増やすことができる挿し木の方法について解説します。剪定した時などに挑戦してみてくださいね。

1.切っても生育に影響がない枝を切る(剪定でできた枝を活用してもよい)

はじめに、健康で、切っても生育に影響がない枝を切ります。長さは10cm程度あると良いでしょう。

2.葉は先端の数枚を残し、下側の葉は落とす

先端の数枚の葉を残し、それよりも下の葉は丁寧に柄から落とします。この時、枝を折らないように注意してください。大きすぎる葉がある場合は葉を半分に切ると良いでしょう。

3.水を吸収しやすいように、挿し口を斜めに切る

挿し口となる部分を斜めに切ることで断面積を増やし水を吸収しやすくします。ハサミで切ると切り口がつぶれやすいためカッターナイフをおすすめします

4.切り口を数時間水につける

切り口を水に浸け、十分に枝に水を吸収させます。時間としては数時間~一晩つけると良いでしょう。

5.待ち時間に鉢の準備を

水を吸収させている間に鉢の準備を行うことでスムーズに作業に取り掛かることができます。

新しい鉢の底が見えなくなるまで鉢底石を入れる

鉢の底が見えなくなるまで軽石や鉢底石を入れます。たくさん入れることでより水はけがよくなります。その分乾燥も早くなるためこまめな管理が必要となります。

鉢の8割ぐらいまで水はけの良い土で充す

鉢の八割程度の高さまで土を入れ、均します。使用する土はバーミキュライトなどの無菌の土を使用すると良いでしょう。

5.切り口に発根促進剤を塗る

切り口に市販の発根促進剤を塗ることで成功確率を高めることができます。もしも手元にある場合は使用すると良いでしょう。

6.準備した鉢に挿し穂を刺す

準備した鉢に、割りばしなどで穴をあけてから挿し穂を差していきます。事前に穴をあけることで切り口が傷つくことを防ぐことができます。

7.残りを土で埋め、水をたっぷりやる

穴の隙間を土で埋め、水をたっぷり与えます。根が出るまでは土が乾燥しないようにこまめに水を与えましょう。

挿し木した苗は、湿度を保ち半日陰で管理する

挿し木をしたあとは湿度の高い半日陰で管理します。湿度を保つためにビニール袋などで鉢全体を覆っても良いでしょう。

コーヒーの木を苗から実がなるまで育てて、珈琲を楽しむこともできる!

コーヒーの木はその名前の通りコーヒー豆をつけます。もしも上手に育てることができれば自宅で自家製のコーヒーを無料で楽しんでみましょう。

上手に育てると、苗の状態から3〜4年ほどで実がなるようになる

上手に育てることができると、日本ではコーヒーの木は3~4年ほどでコーヒーの実をつけるようになります。上記の育て方を確認して、コーヒーの木を育ててみてくださいね。

基本的な育て方を怠らないことが大事である

十分な時間が経っていたとしても、コーヒーの木が健康に育っていないと実をつけることができません。そのため適度な日当たりや水やりといった基本的な育て方を怠らないことが大切です。

肥料をバランス良く与えることで、成長促進に

肥料を上手に活用することで、より成長を促進することができるため実をつけるまでの時間が早まります。しかし、多く与えればよいというものではなくバランスよく与える必要があります。

熟した赤い実の中の種を乾燥させ、焙煎することで珈琲の豆が出来上がる

コーヒーの実に入っている種を収穫し、十分に天日で5日~10日ほど乾燥させた後にフライパンなどで焙煎することで市販のコーヒー豆のような香りが立ち始めます。そのあとは豆を挽き、コーヒーメーカーなどで抽出しましょう。

珈琲の木を眺めながら、淹れたての珈琲を楽しんでみてはいかがでしょうか

自宅で育てたコーヒーの木を見ながらゆっくりとコーヒーを楽しむことできっとリラックスすることができますよ。気長に育ててコーヒーの収穫に挑戦してみてはいかがでしょうか。

【まとめ】コーヒーの木の苗の購入方法と購入後のケア

今回はコーヒーの木の苗を購入する方法や、購入後のケアについて解説しました。

この記事のポイントは、

  • コーヒーの木は園芸店やネットショップ、イベントなどで購入できる。
  • コーヒーの木を購入した後はケアを怠らずに適切に管理をする必要がある。
  • 上手に育てるためには水やりや日当たりなどの基本的な環境を整える必要がある。

上手に育てることで自家製のコーヒーを楽しむことができるかもしれないコーヒーの木をぜひ育ててみてくださいね。栽培もそこまで難しくないため、苗木を購入してみてはいかがでしょうか。

最後になりましたがここまで読んでいただきありがとうございました。東京寿園では観葉植物についての記事をメインに掲載しております。是非ほかの記事もご覧くださいね。

記事執筆者長岡 孝樹」

この記事の執筆者長岡 孝樹
NFDフラワーデザイナー

社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)デザイナー。「お花や観葉植物で日常を彩る」を実現するためにWebメディアTOKYO KOTOBUKIENを運営中。メディア運営だけでなく、Amazonや楽天にも自社商品を出店。フラワーデザイナーの知識を活かし自社商品の提案など幅広く行う。