モンステラの茎が黒いけど大丈夫?原因や対処法などを徹底解説

モンステラの茎が黒いけど大丈夫?原因や対処法などを徹底解説
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目次

観葉植物として、大人気なモンステラ。独特な葉の形の虜になり、育成を始めた人も多いのではないでしょうか。寒さには弱いですが、耐陰性をあり観葉植物初心者の方でも、育てやすい植物です。 しかし、ある時突然茎が黒くなる時があります。黒いことは、枯れてしまう病気なのかなと気になる人も多いと思います。 そのため本記事では
  • モンステラの茎が黒くなる原因
  • モンステラの茎が黒くなった場合の対処法
  • モンステラの茎が黒くならないようにする予防法
について解説します。 黒くなったモンステラを放置しておくと、最悪茎が折れてしまったり枯れてしまう可能性があります。この記事を読んで、モンステラを傷つけないように、育成しましょう。

そもそもモンステラってどんな観葉植物なの?

モンステラの大きな特徴としてよくあげられるのが独特な葉っぱです。モンステラは成長していくと穴や切込みが入りほかの植物では見られない葉っぱになり、その見た目も南国風の雰囲気を持っています。更にはつる科であるモンステラは種類が多くその数は約40種類にもなるため、自分が気にいるモンステラも見つけることができるかもしれません。

熱帯ジャングルに広く分布しているツル性の植物

モンステラの原産地は熱帯アメリカや小アルゼンチン諸島です。この地域は一年を通して温暖で、雨が多く降る地域でもあります。そのためモンステラは一般的な観葉植物よりもより高い温度でよく成長します。春や秋が成長期の観葉植物が多い中、モンステラの成長期は夏と少し珍しい特徴も持っています。

葉丈は大きくても2メートルほどしか成長しないので室内でも育てやすい

モンステラは品種にもよりますが、成長しても20cm程度にしかならず、手軽に室内でも育てやすく初心者にも親しまれやすい観葉植物です。 100円ショップでも販売されているため購入しやすい点も人気の理由の1つなので、試しにモンステラに触れてみたいと思う方は100円ショップのモンステラから購入してみてもいいかもしれません。

モンステラの花言葉は「嬉しい便り」「壮大な計画」

モンステラの花言葉は『壮大な計画』、『嬉しい便り』の意味をもちます。どれも良い意味を持っていて、その由来としてはモンステラの葉っぱの穴や切れ込みから差し込む光の様子が神秘的な様子から付けられました。その様子からハワイでは『モンステラの葉が希望の光を導く』と言われており、縁起が非常に良い植物です。

モンステラの茎が黒くなった!考えられる原因は?

モンステラを育てていると茎が黒くなることがあります。健康な状態であれば黒くなることはありませんので、何かしらの原因があると考えられます。あなたの大切なモンステラを長く楽しむためにも原因の対処を行いましょう。

モンステラの茎が黒くなった場合、考えられる原因は2つ

モンステラの茎が黒い場合、何かしらの異変が起きていると考えた方が良さそうです。考えられる原因は2つありますが、どちらの原因にせよ黒くなった部分から派生して腐ってしまうことも考えられますので、原因を追求して対応策を取りましょう。

1, 茎が黒くてぶよぶよになっている→根腐れ

茎の変化で注意したいのは黒く変色することです。茎が黒い原因としては、まず根腐れが起きていることが考えられます。植物には水が必要ですが、やりすぎることも良くありません。特に冬場は根が水を吸う力も落ちていますので、この時期の水やりは特に注意が必要です。

2, 茎に黒い斑点が見られる→黒すす病

モンステラの幹が黒い原因として根腐れが考えられますが、他には黒すす病という病気になっている可能性もあります。れは黒すす菌というカビが原因で黒い斑点ができるのが特徴的です。黒い丸い斑点は葉から枝、さらに幹へと移転しますので、早急な対処が必要となります。

それぞれの原因と対処法を紹介

このようにモンステラは葉や茎に特徴がある植物ということもあり、それらに変化があるとトラブルが起きていることがすぐにわかります。そのトラブルをいち早く察知するために、日頃から見逃さないようにチェックしておきたいところです。もし見つけた際の対処法を以下でご紹介しますので最後までご覧ください。

1,モンステラが根腐れした場合

モンステラが根腐れを起こしている場合、根が水分や養分を取り込めなくなっています。すると、新しい葉が出てこなかったり、出てきても枯れてしまったり…といった症状が現われはじめます。葉に異変を感じた場合、鉢底を覗いてみましょう。もし、鉢穴から根っこがはみ出ているなら根詰まりのサインです。

茎が黒くなる以外の症状

根腐れを起こすと根が水分や養分をスムーズに吸収できなくなります。すると、生育に悪影響を及ぼすため、葉が黄色や茶色に変色し始めることがあります。それ以外にも現れやすい症状がありますので、いち早く察知しましょう。

葉が黄色く変色する

モンステラは下の葉になればなるほど古い葉となります。そのような下の葉から黄色や黒に変色し、だんだん上の葉まで枯れることがあります。上の葉が元気であってもそのままにしているといずれは枯れてしまう可能性が高いため原因を知って対処しましょう。

葉がしおれる

モンステラは乾燥にも強い植物です。しかし、あまりにも長い間水を与え忘れてしまうと全体的に葉がしおれてしまいます。成長期であれば特に水分を多く吸収する植物です。夏はこまめに土の状態を確認し、乾燥していれば水を与える必要があります。 葉先だけが枯れる時には栄養が届いていない場合があるため、成長期に薄めた液体肥料を与えると良いでしょう。

冬に室内で葉が下を向いて黒づむ

水を与えていたにもかかわらず全体的に元気がなくなっている場合は根腐れを起こしている場合が多いです。この場合は水を与えても元気になることはないため注意が必要です。初心者の方の多くは観葉植物を根腐れさせてしまうため、正しい水やりの方法を知ることが根腐れを予防するのに必要なこととなります。

根腐れを起こす原因

根腐れの原因は、水の停滞による土の過湿で、水を頻繁にあげ過ぎることや 土の水はけが悪いことによって起こります。 根腐れを防ぐためにも、水やりの基本「水やりは土が乾いてから」「水やりをする時はたっぷりと」を守って水やりすることが大切です。正しい水やりをマスターして、ガーデニング上手になってみてくださいね。

水の与えすぎ

水を与えても土に吸収されない、鉢底から根が見えるなどの症状が現れている場合は鉢が根でいっぱいになっている可能性が高いです。特に購入してから一度も植え替えをしていないモンステラでこのような症状が現れやすいです。放置していると水を十分に吸収することができず水切れと同じような症状が現れることがあります。成長期に植え替えを行いましょう。

肥料のあげすぎ

肥料は決められた量を与えることで効果を発揮します。量が少なすぎたり、多すぎたりすると本来の効果が出ないことも考えられます。肥料を購入した際に、記載されている適切な量を確認して使用ことが大切です。

土の排水機能の低下

水を与えても土に吸収されない、鉢底から根が見えるなどの症状が現れている場合は鉢が根でいっぱいになっている可能性が高いです。特に購入してから一度も植え替えをしていないモンステラでこのような症状が現れやすいです。放置していると水を十分に吸収することができず水切れと同じような症状が現れることがあります。成長期に植え替えを行いましょう。

根腐れを起こした時の対処法

根腐れが起きたときの対処は、早期発見であれば復活する可能性も高いです。以下で紹介する内容を確認して実践しましょう。

①根腐れを起こしたモンステラを鉢から出して乾燥させる

根腐れを起こしたと思われる植物がある場合は、鉢から取り出して、水はけのよい新しい土に植えて根っこを乾かしていきます。植え替えてすぐに水をやらず、一度乾かすのがコツです。根っこが湿った状態だと、根腐れが進行する可能性があるからです。直射日光を避けた風通しの良い場所で管理をしてあげましょう。 根っこが過度に湿っていたら、新聞紙などで水分を拭き取ってあげると早く乾きます。その際は、根っこをこするように拭くのではなく、優しく軽めにたたいてあげるとよいです。

②腐ったり変色している根をすべて取り除く

植え替えを行うことが有効的です。植え替えは根詰まりを解消するためだけが目的ではありません。もちろん、根詰まりを放置していると鉢内が蒸れやすくなり、根腐れのリスクが高くなります。それだけではなく、土に触れてカチコチになっている場合は要注意。最低でも2年に一度は植え替えで根詰まりを解消するとともに新しい土に更新しましょう。

③メネデール希釈水を与えて発根を促す

メネデールは、挿し木、株分け、草勢、樹勢の回復など幅広い効果を発揮する元気のお水です。農園芸用の二価鉄イオン水溶液(鉄イオン水)で、挿し木や取り木の場合は発根を促し、また、切り花の場合は花瓶の水に溶かして使うと水あげがよくなり、長持ちしますのでおすすめです。

④弱った葉や枝は戻らないので切る

根をしっかり乾燥させたら、変色した部位を清潔なハサミ・カッターなどでカットします。切り落とした際に中身がまだ黒ずんでいたら、健康な色が見えてくるまで切断して大丈夫です。わずかでも変色した部位を残すと、菌はすぐに感染するため、ふたたび根腐れが発生します。 再発させないためにも、しっかり切り落としておきましょう。

⑤新しく清潔な土に入れる

変色した部位を切断したら、新しい土に植え替えをします。加えて、以下2点のポイントを意識してみると、根腐れから復活する確率がアップするでしょう。
  1. 根腐れ防止剤を一緒に混ぜる
  2. 根腐れした土は再利用しない
何もせずにそのまま植え替えをおこなってもいいですが、薬剤を活用するのもおすすめです。

⑥数日後に少しずつ様子を見ながら水分を与える

本来、植え替えをした後はすぐにお水やりをしますが、根腐れの対処をした後は根っこを切断しているためお水を吸収できません。 新しい土に植えた後はすぐに水やりをせず、2,3日経ってから水をやります。その後、直射日光を避けた日当たりの良いところで4〜5日間ほど管理をします。そうすると、次第に植物が根を張っていきます。

2,黒すす病にかかった場合

すす病の特徴は、植物の葉や茎に現れる黒い粉のようなものです。これがすす(煤)に見えることから、すす病と呼ばれています。この黒い粉の正体はすす病の原因菌であるカビの胞子で、放置してしまうと徐々に広がっていきます。また、綿棒やティッシュなどで拭うと取ることができます。

そもそも黒すす病ってなに?

すす病とは植物体が黒い「すす」を被ったような症状が現れる糸状菌(カビ)による病気です。葉の表面を覆ってしまうため、光合成を阻害したり、作物の品質を著しく落としてしまいます。以下で説明するように、すす病の症状と原因をしっかり把握して、予防と早期発見を心がけましょう。

黒いすすを被ったように見られることからこう呼ばれる

すす病の特徴は、植物の葉や茎に現れる黒い粉のようなものです。これがすす(煤)に見えることから、すす病と呼ばれています。この黒い粉の正体はすす病の原因菌であるカビの胞子で、放置してしまうと徐々に広がっていきます。また、綿棒やティッシュなどで拭うと取ることができます。 すす病は野菜や花苗だけでなく、観葉植物や庭木など、多くの植物に発生します。特に冬が明け気温が高まってきた春~秋頃に発生しやすい病気です。

すす病菌と呼ばれるカビが原因

すす病が発生する原因はカイガラムシアブラムシコナジラミといった害虫の排泄物です。これらの害虫は植物に寄生して汁を吸う吸汁害虫と呼ばれており、その時に出される排泄物を甘露といいます。 このカイガラムシなどが出す甘露は糖分を多く含んでいるため甘くベトベトしており、排泄時に葉や茎に付着することがあります。すぐに水などで洗い流せば問題ないのですが、放置しておくことで、すす病の原因菌が甘露に付着し、その栄養をもとに増殖してすす病を発生させます。

茎が黒くなる以外の症状

時には茎や根元が黒くなることもありますが、放置しているとさらに弱らせ、枯れてしまうこともあります。モンステラが黒い場合は原因を確認し、早めの対策を行いましょう。

葉や枝にも黒い斑点が見られる

モンステラは特に葉が印象的な植物ですが、そのこともあって、茎や幹の変化を見逃してしまいがちです。お手入れをする際は葉だけではなく、茎や幹、根元の部分もしっかりとチェックしてあげましょう。もしかしたら、茎ではない場所にも黒い斑点が見られるかもしれません。

触ると手に黒い粉状のものがつく

触ると手に黒い粉状のものがつく場合は黒すす病の可能性もあります。これは植物全体が黒いすすを被ったように変色する病気でカビが原因しています。病気の原因となるカビは害虫の排泄物を養分として繁殖していきますので、害虫への対策もきちんと行いましょう。

黒すす病になった時の対処法

すす病の対処法は、付着した黒いカビを落とすことと原因となる害虫を防除することが必要になります。以下に詳しい対処法を解説します。

軽度の場合ティッシュで拭きとる

軽度の黒い斑点であれば、すす病の黒いカビを落とすには水で洗いながらティッシュペーパーで擦るのが手っ取り早いです。完全に落とすことができない場合もありますが、大抵はこれできれいにすることができます。

歯ブラシでこすり落とす

ティッシュでも拭き取れない場合は、歯ブラシを使用してください。歯ブラシは茎への負担が大きい方法ですので、傷つけないようにきをつけながら作業に当たりましょう。

園芸用の薬剤を散布する

薬剤を使って防除する場合も散布前にある程度、害虫を落としておくと効果が出やすくなります。すす病の原因となるカイガラムシ・アブラムシ・コナジラミを薬剤で防除する時は、それぞれに適した薬剤を使用しますので、使用する薬剤の種類に関しては事前の調査が必要です。

病変した葉を切り取る

一度黄色や茶色になってしまった葉は元には戻らないため清潔なハサミで切ってしまいましょう。残しておくと見た目が悪い他、病気や害虫の原因にもなってしまうため根元からバッサリ切る必要があります。葉先だけが枯れる場合はその部分だけをカットしても良いでしょう。

放置すると光合成ができず生育が抑制されてしまうので早めに対処しよう

すす病菌が寄生すると、植物の葉や幹、枝が黒いすすで覆われたようになります。これは植物の美しさを損なうだけでなく、光合成や葉の表面からの蒸散が妨げられます。生長が遅れ、最悪の場合には枯れてしまう危険性もあります。春から夏にかけて、暖かい時期に発生しやすくなりますので、黒い見た目があれば注意してください。

茎が黒色ではなく茶色なった場合も対策してあげよう

すす病は、どのような植物でも発症する可能性があります。しかし、葉っぱや実が黒いだけでなく、茶色くなっている場合もすぐに対処しましょう。また、普段から予防を心がけることも重要です。手入れが行き届かないとどうしても発生しやすくなるので、虫がついていないか、葉っぱの様子はどうかなどを見る習慣をつけてください。

茶色になる原因は主に3つ

こまめに葉や土の状態をチェックすることが大切です。その中で、植物は新陳代謝のため、古い葉から黄色くなり、新芽を出して成長しますが、それ以外にも原因があるかもしれません。モンステラにとって悪い原因があるようでしたら改善が必要です。

日光の過不足

モンステラは耐陰性の強い植物です。しかし、日光も好むため最も適した場所は薄いレースカーテン越しの柔らかい光が入る室内です。反対に直射日光はモンステラにとって強すぎるため遮光を行う必要があります。また、日陰に飾っている場合にも時々柔らかい光の当たる場所で日光浴をさせると良いでしょう。

水やりの過不足

水切れを起こしている場合はすぐにたっぷりと水を与えましょう。霧吹きで土の表面を湿らすのではなく、鉢底から水が流れるまでたっぷりと与えなければモンステラは吸水することができません。水やりの後は受け皿に溜まった水を捨てて根腐れを防ぎましょう。土が乾燥してからたっぷり水を与えるといったメリハリのある管理がモンステラが枯れることを防ぐうえで大切なポイントです。

気温が適温でない

モンステラは寒さに弱く、特に冬はモンステラにとって厳しい環境となります。暖房があまり使われない玄関や廊下ではモンステラにとって寒すぎるためリビングなどのあたたかい場所に飾ると良いでしょう。また、夜になると窓際は酷く冷え込むため寝る前に窓からモンステラを離してあげると良いでしょう。

一度茶色くなってしまったら戻らないので育て方を見直そう

一度茶色になってしまった茎は元には戻らないため清潔なハサミで切ってしまいましょう。残しておくと見た目が悪い他、病気や害虫の原因にもなってしまうため根元からバッサリ切る必要があります。茎だけが枯れる場合はその部分だけをカットしても良いでしょう。

モンステラがトラブルにならないために日頃から気を付けたいこと

ここまでで、モンステラの病気について解説しましたが、以下でモンステラの特徴はもちろんのこと、日々のお手入れ方法や害虫・病気などのトラブル対策なども把握できるようになります。自宅でモンステラを育てる際の参考にしてください。

土が乾燥してきたらたっぷりの水をあげる

土が乾燥してきたらたっぷりと水を与えましょう。水やり後に乾燥させることは大切なのですが、乾燥した状態が何日も続くのはモンステラが枯れてしまう可能性も高まります。すぐに枯れることはないですが、乾いた状態から数日が経過したら水をたっぷりと与えることを心がけましょう。

モンステラの成長期である春~夏の期間に肥料をあげる

モンステラに限らずですが、日本で生息する植物は春から夏にかけて成長期に入ります。この成長期に生育できると、冬越しの可能性も高まります。そのため、元気に育つためにも肥料を与えることをお勧めします。

大きくなってきたら鉢の植え替えをする

モンステラが大きくなったら、鉢の植え替えを行ってください。鉢の中が根でいっぱいになると根腐れの恐れもありますし、何よりそれ以上モンステラが成長しなくなってしまいます。根を伸ばすスペースがないと成長できませんので、一回り大きい鉢に植え替えてスペースを確保してください。

モンステラの茎が黒いけど大丈夫?原因や対処法などを徹底解説のまとめ

いかがでしたか。ここまでモンステラの茎が黒くなる原因やその対処方法についてご紹介させていただきました。モンステラが黒くなっていると不安があると思いますが、焦らず慎重に適切な処置を行なってください。 今回の内容をまとめますと以下のようになります。
  • モンステラの茎は根腐れと黒すす病になる
  • それらの病気になっても復活させることができる
  • モンステラの茎が黒くならないように予防することができる
黒くなったモンステラを放置しておくと、最悪茎が折れてしまったり枯れてしまう可能性があります。本記事を読んで、モンステラの茎が黒くなっても復活させてまた大きく元気に育ててください。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。