多肉植物

多肉植物を寄せ植えしてみよう!方法や手入れのコツなどを徹底解説

かわいい姿が人気の多肉植物。少し育てているけど、寄せ植えは作ったことはないという方は多いのではないでしょうか。せっかく多肉植物を育てているのであれば、寄せ植えにチャレンジしてみませんか。寄せ植えの作り方や楽しみ方を知ると、さらに多肉植物の魅力に気付くかもしれません。

そこでこちらの記事では

  • 多肉植物の寄せ植えをするときのポイント
  • 多肉植物の寄せ植えで準備するもの
  • 多肉植物の寄せ植えのアレンジ方法

について解説しています。

この記事を読んで頂ければ、多肉植物の寄せ植えについての知識が身に付きます。多肉植物の寄せ植えをおしゃれに作ることができるようになるでしょう。

最後には多肉植物の寄せ植えについてよくある質問にもお答えしているので、ぜひご覧ください。

目次
  1. 多肉植物のアレンジ方法ってないですか?
    1. 多肉植物は【寄せ植え】をしてさらに楽しむことができる
    2. 意外に難しそうでコツを知れば初めてでも簡単にできる
    3. 多肉植物の寄せ植え方法やコツを徹底解説
  2. そもそも多肉植物の【寄せ植え】ってなに?
    1. いろんな種類の多肉植物を1つの鉢に植えること
    2. 単体の鉢植えよりもボリューム感がでる
    3. 組み合わせやアレンジ次第でおしゃれにできる
  3. 多肉植物を寄せ植えするときのポイント
    1. 寄せ植えする多肉植物は生育期を合わせるようにする
    2. 丈夫な株を選ぶ
    3. 間隔を開けない程度にしっかり寄せ植えする
  4. 多肉植物の寄せ植えの作り方【準備編】
    1. 多肉植物用の土
    2. 鉢底石
    3. 鉢底ネット
    4. 筒型スコップ
    5. ピンセット
    6. 割りばし等の棒
    7. 寄せ植えにしたい多肉植物
  5. 多肉植物の寄せ植えの作り方【実践編】
    1. 多肉植物の水やりは1週間ほど前からストップ
    2. 鉢底ネットを敷いて、鉢底石を入れる
    3. 土を少し入れて根の土を落とした多肉植物を入れる
    4. 多肉植物を仮置きしてレイアウトを決める
    5. 決まったら多肉植物を浅く植える
    6. 棒を使って隙間にも土を入れてしっかり固定する
  6. 寄せ植えした多肉植物のケア方法
    1. 置き場所は日当たりや風通しがいいところに置く
    2. 水やりは土が乾いてから鉢底穴から漏れるくらい与える
  7. 【必見】多肉植物の寄せ植えにもってこいの種類
    1. セダム
    2. アロエ
    3. アガベ(リュウゼツラン)
    4. コチレドン(熊童子)
    5. アエオニウム
    6. セネキオ(グリーンネックレス)
    7. オロスタキス
    8. コノフィツム
    9. パキフィツム
    10. エケベリア
    11. サボテン
  8. 多肉植物の寄せ植えは鉢をアレンジして楽しむ
    1. アイデア①:家庭にあるお皿に寄せ植えする
    2. アイデア②:素焼きの鉢を自分でペイントする
    3. アイデア③:ブリキやお菓子の空き箱に入れて箱庭を作ってみる
  9. 【初心者必見】多肉植物の苗を選ぶときに気を付けること
    1. 間延びをしていない苗を選ぶこと
    2. 茎が十分に太く、短いものを選ぶ
    3. 葉が密なこと・下葉が枯れていないこと
  10. 多肉植物の寄せ植えに関するよくある質問
    1. Q, 多肉植物の寄せ植えは初めてです。100均でも多肉植物の苗などは販売していますか?
    2. Q, 多肉植物の寄せ植えを母の日にプレゼントしようと思いますが、花が咲くようなかわいい多肉植物はありますか?
    3. Q, 寄せ植えした多肉植物が成長してきたら、剪定していいのですか?他に対処法はありますか?
  11. 多肉植物を寄せ植えしてみよう!方法や手入れのコツなどを徹底解説のまとめ

多肉植物のアレンジ方法ってないですか?

ぷっくりした形が可愛い多肉植物。多肉植物が好きで育てている方も多いことでしょう。一つ一つを鉢で楽しむのもよいですが、他の楽しみ方をしてみたいと思いませんか。そこで、多肉植物を楽しむためのアレンジ方法の一つである寄せ植えについて見ていきましょう。

多肉植物は【寄せ植え】をしてさらに楽しむことができる

多肉植物は寄せ植えをして、さらに楽しむことができる植物です。草花同様に多肉植物も寄せ植えができます。多肉植物のメリットは、水やりが少なくて済むためお手入れも簡単。それは、多肉植物の寄せ植えでも同じことが言えます。お手入れ簡単な多肉植物の寄せ植えを楽しみましょう。

意外に難しそうでコツを知れば初めてでも簡単にできる

多肉植物の寄せ植えと聞くと、「難しそう」と思うかもしれません。確かに、たくさんの種類がある多肉植物を選んで寄せ植えするのは難しいように思えます。しかし、コツを知れば初めてでも簡単に寄せ植えを作れて長く楽しむことができるので安心してください。

多肉植物の寄せ植え方法やコツを徹底解説

多肉植物の寄せ植え方法やコツは、同じ生長期の種類の多肉植物を植えることです。これだけで、簡単に長く楽しめる寄せ植えを作ることができるでしょう。多肉植物は一年における生育する時期で、大まかに春秋型・夏型・冬型と3タイプに分かれます。寄せ植えするときは、これらのタイプを合わせて植えることがポイントです。それでは、さらに詳しく寄せ植えについてお話していきます。

そもそも多肉植物の【寄せ植え】ってなに?

多肉植物の寄せ植えを作るうえで、まず寄せ植えとは何なのかについて知る必要があります。寄せ植えを作る理由や楽しみを知ると、多肉植物にもっと愛着がわくことでしょう。また、お祝いに多肉植物の寄せ植えをプレゼントしたいと思うかもしれません。それでは、多肉植物の寄せ植えについてお話しします。

いろんな種類の多肉植物を1つの鉢に植えること

多肉植物の寄せ植えとは、いろんな種類の多肉植物を1つの鉢に植えることです。多肉植物は肉厚な葉がふっくらしている姿が人気の植物。さらに、個性的な形や色をしているものが多くあります。それらの多肉植物を一つの鉢に寄せて植えることを寄せ植えと言います。いろんな種類を一緒に植えることで、多肉植物の新たな魅力を見つけることができるでしょう。

単体の鉢植えよりもボリューム感がでる

多肉植物の寄せ植えは、単体の鉢植えよりもボリュームが出る特徴があります。鉢に一つだけを植えるよりも、いろいろな種類を寄せ植えすることで鉢いっぱいに多肉植物があるので、見栄えが非常によいです。さらに、成長した多肉植物たちは子株が出てきたり背丈が伸びたりするので、植えた時よりももっとボリューム感がよくなります。一鉢で育てている場合は、生育はゆっくりであまり大きくなっている実感がわかないものですが、寄せ植えではその成長に驚くことでしょう。

組み合わせやアレンジ次第でおしゃれにできる

多肉植物の寄せ植えは、組み合わせやアレンジ次第でおしゃれにできます。多肉植物にはさまざまな色や形があるため、組み合わせによって可愛くしたりかっこよくしたりすることも可能です。さらに、紅葉する多肉植物もあるので一年を通して色が変わっていく寄せ植えはおしゃれに楽しめるでしょう。オリジナルの多肉植物寄せ植えはプレゼントしても喜ばれますよ。

多肉植物を寄せ植えするときのポイント

多肉植物の寄せ植えを作りたいけど、初めてで心配という方も多いと思います。初めて寄せ植えを作ったけどすぐに枯れると悲しいですよね。失敗しないためにも、多肉植物を寄せ植えするときのポイントは以下の3つです。

  1. 寄せ植えする多肉植物は生育期を合わせる
  2. 丈夫な株を選ぶ
  3. 間隔をあけない程度にしっかり寄せる

それぞれ見ていきましょう。

寄せ植えする多肉植物は生育期を合わせるようにする

多肉植物の寄せ植えは生育期を合わせることがポイントです。多肉植物は一年を通して生育する季節が決まっており、種類によってさまざま。大まかに、春と秋に生育するタイプ・夏に生育するタイプ・冬に生育するタイプの3つに分かれます。タイプを合わせて一緒に寄せ植えすることが重要。なぜなら、夏に生育するタイプと冬に生育するタイプでは、水やりや日当たりなどの生育条件が季節によって異なるためです。一緒に植える場合は、タイプを合わせることで水やりや日当たりなどの育て方が一緒なので、一年を通して育てやすくなるでしょう。

丈夫な株を選ぶ

多肉植物の寄せ植えを作るときは、丈夫な株を選んで植えてください。株がぐらぐらしていたり葉色が悪かったりする株は選ばないようにしましょう。また、貴重な多肉植物は育て方が難しい場合があるので気を付けます。元気な多肉植物の株で寄せ植えを作ると、その後も元気に育ち続けるでしょう。

間隔を開けない程度にしっかり寄せ植えする

多肉植物の寄せ植えは、間隔を開けない程度にしっかりと寄せ植えしてください。一般的な草花の寄せ植えでは、すぐに大きくなることを見越して間隔を取って植えますが、多肉植物の場合は異なります。多肉植物は花や観葉植物ほど生育が早くありません。そのため、間隔を開けて植えると寂しい感じが長く続きます。多肉植物のぷっくりした葉が密集する姿を楽しむためにも、しっかり寄せて植えてください。寄せて植えてあげても、お互いに生育を邪魔することも少ないので安心です。

多肉植物の寄せ植えの作り方【準備編】

多肉植物初心者の方は寄せ植えの作り方や作るための道具などについて気になりませんか。作りたくても準備するものがわからないと作ることができませんよね。多肉植物の寄せ植えを作るために必要な道具は以下の8つです。

  1. 多肉植物の土
  2. 鉢底石
  3. 鉢底ネット
  4. 筒型スコップ
  5. ピンセット
  6. 割りばし等の棒
  7. 寄せ植えしたい多肉植物

それぞれの使い方も含めて解説します。

まずは寄せ植えする鉢を準備しましょう。多肉植物は種類によっては水やりをほとんど必要としない場合もあります。そのため、用意する鉢は穴が開いていないものでも構いません。しかし、その場合は水のやりすぎに注意しなければならないので、多肉植物初心者の方は穴の開いた素焼き鉢がおすすめです。間隔を開けずに寄せ植えすることを考えて少し小さめの鉢を用意するとよいかもしれません。大きい鉢の場合はたくさんの多肉植物を準備する必要があるので注意してください。

多肉植物用の土

多肉植物用の土を準備します。多肉植物は葉の中に水分をため込む性質があります。そのため、土は水はけがよく乾きやすいものを好みます。草花の土のように水持ちがよいと根腐れする恐れがあるので、多肉植物専用の土を準備してください。専用の土は園芸店やショッピングセンターの園芸コーナーなどさまざまな場所で販売されています。100均でも手に入れることもできるでしょう。もしオリジナルで多肉植物の土を作る場合は、水はけを優先して鹿沼土や軽石、もみ殻燻炭、赤玉土などを混ぜて作ってください。

鉢底石

鉢の底に敷く鉢底石も準備しましょう。鉢底石は水はけをよくしたり根詰まりを防いだりするためのものです。鉢底穴が小さい場合は、鉢底石は多めに敷いてください。園芸店などに鉢底石は販売されていますが、水や空気が通る大きさで崩れにくいものであれば代用が可能です。大粒の軽石を敷いても問題ありません。

鉢底ネット

鉢底ネットは鉢の底から鉢底石や土が漏れないようにするためのものです。また、底穴から虫の侵入を防ぐ意味もあります。園芸店や100均でも手に入れることができるでしょう。鉢によっては、鉢底が最初から網状になっているものがあります。その場合は、鉢底ネットを敷く必要はありません。また、鉢底穴の開いていない鉢や容器を利用する場合も鉢底ネットは不要です。

筒型スコップ

多肉植物の寄せ植えには筒型スコップを準備してください。多肉植物は種類によっては小さなものが多く、それらを寄せ植えする場合は細かい作業になります。通常の草花寄せ植えや花壇に使用するスコップは、大きくて多肉植物の寄せ植えには不向きです。筒型スコップであれば、細かな作業でも邪魔にならず十分な土の量を多肉植物の間に入れることができます。多肉植物用の筒型スコップもあるので、園芸店や100均で手に入れておくと便利です。

ピンセット

多肉植物の寄せ植えにはピンセットを準備しましょう。細かい寄せ植えでは特にピンセットが活躍します。隙間を埋めるように小さな多肉植物を植えるときに、茎を掴んで差し込むように使ってください

割りばし等の棒

割りばしなどの棒もあると便利です。多肉植物を植え付けた時に、根と根の隙間に綺麗に土が入るように割りばしなどの棒で根を突きます。その結果、隙間なく土を入れることができ、生育がよくなるでしょう。

寄せ植えにしたい多肉植物

寄せ植えに必要な多肉植物を準備しておきましょう。鉢の大きなにもよりますが、間隔を付けて寄せ植えする場合は、初心者の方が想像するよりも多くの多肉植物を使用します。そのため、あらかじめ多めに準備しておくと安心です。

多肉植物の寄せ植えの作り方【実践編】

準備するものがわかると、寄せ植えの作り方が気になりませんか。多肉植物の寄せ植えの作り方について見ていきましょう。

多肉植物の水やりは1週間ほど前からストップ

多肉植物の寄せ植えを作るためには、1週間ほど前から水やりをストップしておきましょう。土が湿っていると、植え替えの時に土が根から綺麗に外れないためです。土が固まっていると植え替えるときに根が傷む可能性もあるので、しっかりと土を乾かしておきます。

鉢底ネットを敷いて、鉢底石を入れる

鉢底にネットを敷いて、鉢底石を入れてください。鉢底穴から土がこぼれたり、穴から虫の侵入を防ぐためです。鉢底石は根腐れや根詰まりを防ぐ役割があります。穴が隠れる程度の深さで鉢底石を入れてください

土を少し入れて根の土を落とした多肉植物を入れる

鉢の深さによりますが、土を少し入れて寄せ植えした時の高さを調節してください。高さが決まったら、根の土を落とした多肉植物を入れます。

多肉植物を仮置きしてレイアウトを決める

多肉植物の形や色を見て、好みの寄せ植えになるように仮置きしてレイアウトを決めましょう。レイアウトが決まったら崩れないように並べてください。

決まったら多肉植物を浅く植える

綺麗に並べた多肉植物を端から筒型スコップとピンセットを使いながら土を入れて植えていきます。土を入れるときに多肉植物が動くときは、ピンセットで固定しながら土入れしてください。端から順に固定するように土を入れていくことがポイントです。

棒を使って隙間にも土を入れてしっかり固定する

筒型スコップで土を入れたら、割りばしなどの棒で根の隙間にも土が入り込むように突いてください。土の中で隙間ができていると、寄せ植えが崩れたり生育に悪影響を及ぼしたりするので注意します。

寄せ植えした多肉植物のケア方法

かわいい寄せ植えができても、その後のケア方法を間違えると枯れてしまうかもしれません。せっかくの寄せ植えが上手く育たなかったら残念ですよね。寄せ植えした多肉植物のケア方法について紹介します。

置き場所は日当たりや風通しがいいところに置く

かわいい多肉植物の寄せ植えは、日当たりや風通しがいいところに置くことが重要です。その理由は以下の2つです。

  1. 日商不足だと間延びしてひょろひょろになる
  2. 風通し確保は病害虫予防になる

それぞれ見ていきましょう。

日照不足だと間延びしてひょろひょろになる

多肉植物の多くは、日当たりのよい環境を好みます。そのため、日差しがほとんど入らないような暗い場所では、茎が間延びしてひょろひょろになりやすいです。ひょろひょろになると、せっかくの寄せ植えも形が崩れたり葉が落ちたりして見栄えも悪くなるでしょう。室内であれば、日差しの入る窓際に置いてください。屋外であれば夏を除いて日当たりのよい場所に置きましょう。

多肉植物が密集しているので風通しはしっかり確保する

多肉植物の寄せ植えは、間隔を詰めて植えるため風通しが悪くなりやすい傾向があります。病害虫の被害が少ない植物ですが、風通しは植物が元気に育つために重要なポイントです。また、水やり後の乾燥にも関わるので、なるべく風通しのよい場所に置いてください。多肉植物は土が常に濡れている状態を嫌うため、風通しを確保することは重要です。

水やりは土が乾いてから鉢底穴から漏れるくらい与える

水やりは土が乾いてから鉢底穴から漏れるくらい与えてください。多肉植物は水が少なくても生育する植物ですが、水やりはしっかり与えることがポイントです。その後は、土がしっかり乾くまで水やりしないことが重要。こまめに少量の水やりを与えると、土の表面は乾いていても、土の中が常に湿っている状態になります。その結果、根腐れして枯れることも。多肉植物の水やりはメリハリが重要です。

【必見】多肉植物の寄せ植えにもってこいの種類

多肉植物の寄せ植えの植え方からケア方法までわかりましたね。初心者でも安心して寄せ植えできる多肉植物は以下の11種類です。

  1. セダム
  2. アロエ
  3. アガベ
  4. コチレドン
  5. アエオニウム
  6. セネキオ
  7. オロスタキス
  8. コノフィツム
  9. パキフィツム
  10. エケベリア
  11. サボテン

それぞれ詳しく見ていきましょう。

セダム

セダムは、ぷっくりとした小さな葉がいくつも連なっているかわいい多肉植物。500を超えるほどの非常に多い種類があり、葉の色や紅葉、姿かたちがさまざまで同じ種類には見えないものもあります。育てやすく簡単に増えるため人気のある多肉植物です。

原産地アジア、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ
背丈/大きさ5~100㎝(品種によってさまざま)
耐暑性普通
耐寒性最低0℃
耐陰性あり
役立ち情報春夏型多肉植物と寄せ植えがおすすめ

アロエ

健康食品としても人気のあるアロエ食用のアロエとして、キダチアロエやアロエベラが有名です。

しかし、実は観賞用のアロエは個性的な形の種類が多く、おしゃれです。葉色や形だけでなく花も楽しめます。アロエを入れた寄せ植えは豪華になりやすいので、大きな寄せ植えにおすすめです。

原産地アラビア半島、アフリカ
背丈/大きさ2~200㎝(品種によってさまざま)
耐暑性強い
耐寒性最低5℃
耐陰性あり
役立ち情報夏型多肉植物と一緒に寄せ植えがおすすめ(一部、春秋型あり)

アガベ(リュウゼツラン)

アガベは暑さ寒さに強いため庭でも活躍する多肉植物です。高温で乾燥した環境を好みます。屋外であれば、雨の当たらない日当たりのよい場所がおすすめです。室内では窓際に置いて管理してください。

アガベは愛好家が多い植物でもあり、品種も多いため集める楽しみもあります。アガベは地植えすると非常に大きくなる性質があり、10年以上育てると花も楽しめる植物です。

原産地中南米、西インド諸島など
背丈/大きさ10~200㎝(品種によってさまざま)
耐暑性強い
耐寒性最低0℃程度
耐陰性あり
役立ち情報夏型多肉植物と寄せ植えがおすすめ

コチレドン(熊童子)

熊童子や子猫の爪という、かわいい見た目の品種が多く女性人気が高いコチレドン。ただし、比較的暑さや寒さに弱い傾向があるので、多肉植物初心者には難しいかもしれません。

上手に育てるポイントは、水やりを控えて明るい日陰で乾燥気味に育てることです。枯らさずに可愛い姿を楽しんでください。

原産地南アフリカ、アラビア半島
背丈/大きさ10~40㎝
耐暑性弱い
耐寒性最低5℃程度
耐陰性あり
役立ち情報春秋型多肉植物と寄せ植えがおすすめ

アエオニウム

アエオニウムは一輪挿しの花のような姿になる多肉植物です。葉が丸く並び花弁のように見えます。成長すると下から葉が枯れて茎が伸びるので、徐々に背丈が高くなります。

紅葉する品種もあり、寄せ植えとしても高さを出しやすいです。背丈の低い多肉植物と合わせて高低差を上手く出すとおしゃれな寄せ植えになるでしょう。

原産地カナリヤ諸島
背丈/大きさ2~80㎝
耐暑性弱い
耐寒性最低5℃程度
耐陰性あり
役立ち情報冬型多肉植物と寄せ植えがおすすめ

セネキオ(グリーンネックレス)

長く伸びた茎に個性的な葉を連ねるものが多いセネキオ。丸い葉を付けてネックレスのように広がるグリーンネックレスという品種が有名です。そのほか三日月の形をしたものや、イルカのような変わった姿をした葉が付く品種もあります。枝垂れるように広がる品種は、鉢のふちに植えてたりハンギング仕立てにしたりする方が多いです。立ち上がる品種は寄せ植えの中央や後ろ側がよいでしょう。

原産地アフリカ、マダガスカル、カナリア諸島、インドなど
背丈/大きさ10~100㎝(品種によってさまざま)
耐暑性弱い
耐寒性最低0℃程度
耐陰性あり
役立ち情報春秋・夏・冬型それぞれあるので品種に注意して寄せ植えする必要がある

オロスタキス

オロスタキスはエケベリアに似た見た目をしている多肉植物です。多肉質の葉がロゼッタ上に広がり花のような形になります。

日本にも自生している多肉植物で、岩蓮華(イワレンゲ)とも呼ばれています。次々にランナーを出して増える人気の子持ち蓮華もオロスタキスの仲間です。秋になると穂状の白い花を咲かせます。

原産地日本、中国、ロシアなど
背丈/大きさ10~20㎝
耐暑性弱い
耐寒性最低‐5℃程度
耐陰性あり
役立ち情報春秋型多肉植物と寄せ植えがおすすめ

コノフィツム

コノフィツムは、肥大した2枚の葉がくっついて地面から生えているような変わった多肉植物です。形によって「足袋型」「鞍型」「丸形」の3タイプに分かれます。

植物としては珍しい脱皮を繰り返し大きくなる植物。その奇妙な生態と特徴的な色や模様からコレクターが多いです。見た目からは想像できないかわいい花を咲かせます。

原産地南アフリカ、ナミビア
背丈/大きさ2~10㎝
耐暑性弱い
耐寒性最低5℃程度
耐陰性あり
役立ち情報冬型の多肉植物と寄せ植えがおすすめ

パキフィツム

パキフィツムは肉厚な葉が特徴的な多肉植物です。ぷくぷくと丸みのある見た目は人気があります。葉の表面には白い粉がかかったような特徴があり、寄せ植えにすると美しいです。

また、気温の下がる冬には紅葉するため、葉の色が濃くなり違った印象になるのも特徴的です。濃淡を生かした多肉植物の寄せ植えを作るとおしゃれでしょう。

原産地メキシコ
背丈/大きさ6~20㎝
耐暑性強い
耐寒性最低5℃程度
耐陰性あり
役立ち情報春秋型多肉植物と寄せ植えがおすすめ

エケベリア

エケベリアは肉厚な葉がバラの花のように重なり合う多肉植物です。180種類以上の原種があり、交配によってさまざまな園芸品種があります。

非常に人気の多肉植物の一つで、多くのコレクターや生産者によって日々新しい品種が生み出されているほどです。紅葉も見事で、寄せ植えでは一年を通して美しい姿を楽しめるでしょう。

原産地中央アメリカ、メキシコ
背丈/大きさ5㎝~(品種によってさまざま)
耐暑性弱い
耐寒性最低0℃程度
耐陰性あり
役立ち情報春秋型多肉植物と寄せ植えがおすすめ

サボテン

多肉植物として有名なサボテン。サボテンはトゲのあるイメージが強いですが、トゲのない柱サボテンもあります。暑さに強く水やりも少なくて済みますが、日当たりのよい環境を好むのでしっかりと直射日光に当てることが重要です。

品種によりますが、水やりを控えればある程度の寒さには耐えることができます。しっかり育てたサボテンには美しい花が咲くので、ぜひ楽しんでみてください。

原産地メキシコ、アメリカ
背丈/大きさ品種によってさまざま
耐暑性強い
耐寒性最低0℃程度
耐陰性なし
役立ち情報夏型多肉植物と寄せ植えがおすすめ

多肉植物の寄せ植えは鉢をアレンジして楽しむ

多肉植物の寄せ植えは鉢をアレンジして楽しむこともできます。鉢を工夫するだけでもっと寄せ植えが楽しめるでしょう。

アイデア①:家庭にあるお皿に寄せ植えする

多肉植物は鉢ではなくお皿やコップ、食器類にも寄せ植えができます。多肉植物には、品種によって水やりが少なくても問題なく育つものもあります。特に乾燥に強い多肉植物はお皿などに植え付けが可能です。お皿に植えるアイデアは多肉植物をさらに魅力的にしてくれるでしょう。

アイデア②:素焼きの鉢を自分でペイントする

多肉植物を植える素焼き鉢をオリジナルでペイントしてもおしゃれです。素焼き鉢はシンプルな茶色。もし物足りないと思う方は、ペンキなどでお好みの色にペイントしてみましょう。好きな絵を描いたり、置く場所の雰囲気に合わせた色に塗ったりするとよいでしょう。お子さんと楽しくペイントすることもできますよ。お子さんといろんなアイデアを出し合ってみてください。

アイデア③:ブリキやお菓子の空き箱に入れて箱庭を作ってみる

多肉植物はお皿にも植えられるのと同様に、ブリキやお菓子の空き箱に寄せ植えを作ることができます。四角や丸などのさまざまな形の箱に植え付けた多肉植物は箱庭風のおしゃれな姿になります。空き箱を素敵な多肉植物の箱庭風寄せ植えの容器にしてみませんか。水やりが心配な方は、釘で水抜き穴を作っておくと安心です。

【初心者必見】多肉植物の苗を選ぶときに気を付けること

寄せ植えを作るときに、多肉植物を園芸店などで選ぶと思います。その時に状態の悪い多肉植物を選ぶとせっかくの寄せ植えも可愛くなりません。多肉植物の苗を選ぶときに気を付けることを紹介します。

間延びをしていない苗を選ぶこと

茎が間延びしていない多肉植物の苗を選びましょう。間延びしている苗は日当たり不足であるためなので、生育があまり良くない状態。間延びしすぎていると寄せ植えに使いにくいので避けてください。

茎が十分に太く、短いものを選ぶ

茎が太く短いものを選びましょう。茎が極端に細いものは水切れをしていたり栄養不足であったりします。また茎が長いものは間延びし始めているので注意してください。多肉植物をよくチェックして茎が太いものを選んでください。

葉が密なこと・下葉が枯れていないこと

葉が密で下葉が枯れていないものを選んでください。葉がスカスカな多肉植物は、元気がない証拠。下葉が枯れているものも同様です。なるべく下葉が枯れていないで葉が密なものをチェックして選ぶことが重要です。

多肉植物の寄せ植えに関するよくある質問

ここからは多肉植物の寄せ植えに関するよくある質問にお答えします。

Q, 多肉植物の寄せ植えは初めてです。100均でも多肉植物の苗などは販売していますか?

A,販売しています

多肉植物の苗は100均でも販売しています。ただし、100均によっては販売していない店舗もあるため、事前に電話で確認するとよいでしょう。

Q, 多肉植物の寄せ植えを母の日にプレゼントしようと思いますが、花が咲くようなかわいい多肉植物はありますか?

A,あります

ほとんどの多肉植物は、上手に育てることによって花が咲きます。ただし、花が咲いている状態で販売されていることは稀なので、花が咲くまでどんな花なのかわからないことが多いです。どんな花が咲くのか気になる場合は、多肉植物の花の名前で調べたり園芸店のスタッフに確認したりするとよいでしょう。

Q, 寄せ植えした多肉植物が成長してきたら、剪定していいのですか?他に対処法はありますか?

A,剪定しても大丈夫です

大きくなったり草丈が伸びてきたりしたら、剪定することが可能です。剪定した株を土に置くと根が出てきて小さい姿から育てることもできます。種類によっては、葉の付け根を土に挿すだけでも増やすことが可能です。剪定しない場合は寄せ植えを崩して、大きくなった株を一鉢ずつ植えて楽しむこともできます

多肉植物を寄せ植えしてみよう!方法や手入れのコツなどを徹底解説のまとめ

ここまで多肉植物の寄せ植えについて解説してきましたがいかがですか。

この記事のポイントは

  • 寄せ植えは「生育期を合わせる」「丈夫な株を選ぶ」「間隔を開けない程度に寄せて植える」がポイント
  • 寄せ植えでは、鉢・多肉植物の土・鉢底石・鉢底ネット・筒型スコップ・ピンセット・割りばしなどの棒・寄せ植えしたい多肉植物が必要
  • アレンジ方法は「お皿に植える」「素焼き鉢をペイントする」「ブリキやお菓子の空き箱」に植える

です。

多肉植物の寄せ植えについて詳しく知ることができたのではないでしょうか。この記事を参考に多肉植物の寄せ植えを楽しんでください。

最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENはほかにもたくさんの記事を用意していますので、ぜひご覧ください。

記事執筆者長岡 孝樹」

この記事の執筆者長岡 孝樹
NFDフラワーデザイナー

社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)デザイナー。「お花や観葉植物で日常を彩る」を実現するためにWebメディアTOKYO KOTOBUKIENを運営中。メディア運営だけでなく、Amazonや楽天にも自社商品を出店。フラワーデザイナーの知識を活かし自社商品の提案など幅広く行う。