観葉植物

アスパラガスの花言葉とは?花言葉の由来や花の特徴まで徹底解説

アスパラガス」と聞くと、野菜を思い浮かべる方が多いかと思いますが、植物好きの方にとっては、観賞用として馴染みの深い名前かもしれませんね。ふわふわとした見た目が華やかで、鉢植えやハイドロカルチャーで楽しむことができ、園芸店や100均などでも目にします。定番の観葉植物として人気のアスパラガスですが、皆さんはその花言葉をご存知でしょうか。

この記事では、

  • アスパラガスの名前の由来
  • アスパラガスの花言葉
  • 観賞用アスパラガスの毒性について
  • 観賞用アスパラガスの種類を紹介

以上の内容についてご紹介していきます。
これから観賞用のアスパラガスを栽培してみたい方や、既に育てているアスパラガスとは別の品種にも興味があるという方は必見です。ぜひ最後までご覧ください。

目次
  1. アスパラガスとはどんな観葉植物?
    1. 南ヨーロッパを原産地とするキジカクシ科の観葉植物
    2. 英名Asparagusの由来は2説ある
    3. ふんわりとした細やかな葉が特徴的
    4. 太い根茎に水を貯えるため乾燥に強い
  2. アスパラガスの花言葉にはなんの言葉がある?
    1. そもそも、花言葉とは?
    2. 日本での花言葉には複数の言葉がある
    3. 西洋での花言葉は【fascination(魅惑)】
    4. 5月25日の誕生花であるため、誕プレにも
  3. アスパラガスの花言葉の由来
    1. 【何も変わらない】=緑を保ったまま伸びる様子から
    2. 【私が勝つ】=偽葉が尖っていることが鋭い武器を連想させ
    3. 【耐える恋】=春に再度芽吹くイメージと重ねて
  4. アスパラガスはどんな花を咲かすの?
    1. 枝の先端に花径1cmに満たない黄緑色の花を咲かす
    2. 5〜7月の時期に花が咲く
    3. 雄雌異株であり、それぞれ雄花と雌花を咲かす
  5. アスパラガスには毒がある!?花は食べることができるのか
    1. 成熟したアスパラガスになる小さな実には毒性である
    2. アスパラガスの汁でも皮ふがかぶれてしまう人がいる
    3. アスパラガスの花は食べることができない
    4. アスパラガスと名が似ているアスパラ菜の花は食べられる
  6. 観賞用アスパラガスの種類の一部をご紹介
    1. アスパラガス・セタケウス・ナナス(シノブボウキ)
    2. アスパラガス・スプレンゲリー
    3. アスパラガス・ミリオクラダス
    4. アスパラガス・スライマックス
    5. アスパラガス・マコワニー
    6. アスパラガス・プルモーサスナナス
    7. アスパラガス・ペラ
  7. 【まとめ】アスパラガスの花言葉とは?花言葉の由来や花の特徴を徹底解説

アスパラガスとはどんな観葉植物?

アスパラガスは、大きく食用と観賞用の二つに分けられます。観賞用としてのアスパラガスは、一体どんな植物なのでしょうか。その特徴を詳しく見ていきましょう。

南ヨーロッパを原産地とするキジカクシ科の観葉植物

アスパラガス(学名/英名「Asparagus」)は、イタリア、スペイン、ポルトガル、ギリシアなどの南ヨーロッパ地域を原産とする、キジカクシ科の植物です。その歴史は古く、紀元前2000年頃には既に食用として栽培されていたようです。日本には江戸時代に観賞用としてもたらされたのが最初で、食用として栽培されたのは大正時代になってからのことでした。キジカクシという名は、成長したアスパラガスの枝葉が、鳥のキジを覆い隠すほどに生い茂ることから名付けられたと言われています。

英名Asparagusの由来は2説ある

アスパラガスの英名「Asparagus」の由来は2つあります。いずれも、その形状や見た目など、植物自体の特徴に起因して名付けられたとする説です。

「ア(強調)」と「スパラッソ(刺す)」の2語が由来という説

一つ目は、ギリシア語で「強調」の意味をもつ「ア」と、「刺す、裂ける」などを意味する「スパラッソ」の2語を合わせたものであるという説です。数多くある品種の中に、鋭いトゲを持つ種類があったことから、この名がついたと言われています。

古代ギリシア語「アスパロガス(細かく裂ける)」が由来という説

二つ目は、古代ギリシア語で「細かく裂ける」を意味する「アスパロガス」に由来するという説です。アスパラガスの特徴である、茎が先端まで細かく枝分かれしている様子が語源であると言われています。

ふんわりとした細やかな葉が特徴的

ボリュームのあるふわふわとした見た目が特徴のアスパラガスですが、葉のように見える先端部分は、正確には「茎」が変化したもので、「偽葉」や「葉状枝」などと呼ばれます。進化の過程で葉は退化したと考えられており、本来の葉は茎の付け根付近にトゲや鱗片のような形で残っています。一般的に、植物の光合成は「葉」で行われますが、アスパラガスはこの偽葉が光合成を行います

太い根茎に水を貯えるため乾燥に強い

偽葉が非常に繊細な見た目であるのに対し、アスパラガスの根は太くしっかりしています。この根茎の部分は水分をたっぷりと貯えられるようになっているため、乾燥に強いことも特徴です。

アスパラガスの花言葉にはなんの言葉がある?

それでは、ここからはアスパラガスの花言葉についてご紹介していきます。日本と西洋では花言葉に違いがあるようです。お部屋のグリーンとしてアスパラガスを検討されている方は、こうした意味合いの違いにも注目してみてください。

そもそも、花言葉とは?

花言葉は簡単にいうと、「その植物の姿から付けられる言葉」のことを言います。例えば、ハート型の葉っぱをしている植物は愛や恋に関する花言葉があったり、鋭く尖った葉っぱを持つ植物は向上心ややる気などに関する花言葉がつけられることがあります。またその花言葉は、特に贈り物をする際に参考にされることが多いです。

日本での花言葉には複数の言葉がある

アスパラガスは多くの花言葉を持ちますが、日本では主に「何も変わらない」「私が勝つ」「耐える恋」の3つの意味を持つと言われています。

【何も変わらない】

健康、愛情、平和など、不変であることへの願いや気持ちを表すのに最適な花言葉です。家族や友人など、大切な人への贈り物の際にも良い言葉ですね。逆に、悲しみの中にいる人や、転職など心機一転を図ろうとしている人には相応しくないかもしれません。

【私が勝つ】

勝負事や何かにチャレンジする人にピッタリな花言葉ですね。開店や開業など、何か新しいことへのお祝いシーンにも適しています。

【耐える恋】

叶わぬ恋や秘めた恋の渦中にいる人には、ちょっと切ない花言葉ですね。贈り物などのシーンよりは、辛いご自身の心にそっと寄り添ってくれるようなイメージかもしれません。

西洋での花言葉は【fascination(魅惑)】

アスパラガスは、西洋、特に英語圏では「Fascination(魅惑)」という花言葉を持つと言われています。その由来ははっきりしていませんが、ふんわりと繊細な見た目は確かに魅惑的で、心を奪われる人は多いことでしょう。

5月25日の誕生花であるため、誕プレにも

アスパラガスは5月頃から花が咲くことから、5月25日の誕生花とされています。見た目にも美しく、お部屋のインテリアとしてもおしゃれなアスパラガスは、誕生日プレゼントとしてもぴったりですね。

アスパラガスの花言葉の由来

アスパラガスの日本での花言葉は複数あり、誕プレにもぴったりな植物ということがわかりましたね。ではここからは、花言葉それぞれの由来について見ていきましょう。

【何も変わらない】=緑を保ったまま伸びる様子から

鑑賞用のアスパラガスは、緑を保ったまま偽葉を伸ばし、青々と生い茂ります。そして成長しきった後も、変わらずにその姿を保ち続けます。冬場に葉が枯れることがあっても、春には再び芽吹く強さを持っていることも、この花言葉の由来となっています。

【私が勝つ】=偽葉が尖っていることが鋭い武器を連想させ

アスパラガスの偽葉は、よく見ると先端が尖っています。また、学名「Asparagus」の由来にもなっているとおり、観賞用の品種にはトゲを持つものもあります。これらの様子が、鋭いヤリなどの武器を連想させることから、この花言葉がついたと言われています。

【耐える恋】=春に再度芽吹くイメージと重ねて

冬に枯れても、春には再び新芽を出すアスパラガスは、辛い時間を乗り越えてなお、変わらぬ想いを抱き続ける「耐える恋」を連想させます。また、派手さはなくとも、小さくひっそりと美しい花をつけることも、この花言葉の由来となっているようです。

アスパラガスはどんな花を咲かすの?

さて、5月25日の誕生花でもあるアスパラガスですが、一体どんな花が咲くのでしょうか。

枝の先端に花径1cmに満たない黄緑色の花を咲かす

アスパラガスは、細長い枝の先端に釣鐘型の可愛らしい花を咲かせます。花径は1cmにも満たない小さなもので、花色は黄緑色、またはクリームイエローなどとも表現されます。

5〜7月の時期に花が咲く

花が咲くのは5月から7月頃です。節ごとに小さな花をたくさんつけるため、非常に華やかな様子を楽しむことができます。ただし、小さい株の場合は花が咲きにくいため、大きめの株を購入するか、大きく育てて花を咲かせるのも楽しみの一つかもしれません。

雄雌異株であり、それぞれ雄花と雌花を咲かす

アスパラガスには雄株雌株があり、別々の株にそれぞれ花を咲かせます。雄株は雄しべが目立つ雄花を咲かせ、雌株は雌しべと子房が目立つ雌花を咲かせるのが特徴です。

アスパラガスには毒がある!?花は食べることができるのか

観葉植物の中には、観賞するだけならば無害でも、人間や動物がその成分を摂取すると毒性のあるものもあります。食用のアスパラガスは一般家庭でもお馴染みの野菜ですが、観賞用のアスパラガスに毒性はあるのでしょうか。特に、ペットや小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、気になるポイントですね。ここからは、アスパラガスの毒性について見ていきましょう。

成熟したアスパラガスになる小さな実には毒性である

アスパラガスは成熟すると小さな赤い実をつけます。5~10mmほどの大きさで、見た目には大変可愛らしいのですが、この実にはサポニンという毒性物質が含まれており、これを食べてしまうと、腹痛や嘔吐に見舞われることがあります。体の小さなお子さんやペットには毒性が強いため、誤って口に入れないよう注意が必要です。

アスパラガスの汁でも皮ふがかぶれてしまう人がいる

アスパラガスはイオウ化合物を多く含むことが知られています。茎や根の切り口などから汁に触れて、皮膚炎やかぶれを起こしてしまう人がいますので、注意してください。植え替えなどでアスパラガスに直接触れる機会がある場合には、念のため園芸用の手袋などを使用すると安心でしょう。

アスパラガスの花は食べることができない

植物の中には、花を食用とするものもありますが、アスパラガスの花はどうなのでしょうか。花そのものの毒性や、食用としての危険性などについて、詳しいことはわかっていませんが、ご紹介したように、「実」や「汁」は少なからず人体への悪影響があります。そのため、アスパラガスの花を食用とすることはおすすめできません。野菜のアスパラガスと観葉植物は、同じ仲間ではありますが別の品種になりますので、花は観賞のみに留めておきましょう。

アスパラガスと名が似ているアスパラ菜の花は食べられる

アスパラガスと名前が似ている「アスパラ菜」は、中国原産の野菜です。ほのかな甘みがあってクセがなく、その味や食感が食用のアスパラガスに似ていることからこの名がつけられました。アスパラ菜には小さくて黄色い花が咲きますが、こちらの花は食べることができます。クセがなく、炒め物や和え物によく使われています。

観賞用アスパラガスの種類の一部をご紹介

ここからは、数多くある観賞用アスパラガスの品種について、その一部をご紹介していきます。お部屋のグリーンとして、または誕プレなどの贈り物として、アスパラガスを検討されている方は、ぜひ参考になさってください。

アスパラガス・セタケウス・ナナス(シノブボウキ)

細かく枝分かれした繊細な見た目が美しく、切り花の添え葉として多用されますが、鉢物としても人気の品種です。寒さに強く丈夫で、0℃でも越冬する耐寒性を持ちます。日陰でも育ちますが、直射日光を避けた明るい日蔭を好みます。根に水分を貯えるため乾燥には強い植物です。表土が乾いてからたっぷり水を与えてください。

アスパラガス・スプレンゲリー

スプレンゲリーは、茎にトゲが多いため扱いには注意が必要です。乾燥に強く耐寒性もあるため、室内でも屋外でも栽培が可能です。広がる形態のため、吊り鉢が適していると言えるでしょう。日光が足りないと葉が黄ばんで落ちやすくなるため、日当たりの良い場所が適しています。根の成長力が旺盛で根詰まりを起こしやすいため、2年に1度程度の頻度で植え替えをするか、株分けするのが良いでしょう。

商品名アスパラ/アスパラガス スプレンゲリー 6号吊り鉢 / アスパラガス 観葉植物
価格3,900円
サイズ幅約50~60cm高さ47cm
特徴トゲに注意が必要。耐寒性に優れている。

アスパラガス・ミリオクラダス

成長すると高さが1~2mにも達する品種です。直射日光でも室内でも育ち、乾燥にも強く、大変丈夫な品種です。切り花にもよく使われます。耐寒性にも優れており、-5℃までであれば屋外での越冬も可能です。根が多肉質で保水性が高く、水やりは土の表面が乾いてから与えます。冬は土が乾きにくく根腐れを起こしやすいので、表土が乾いてから3、4日してから与えましょう。

商品名アスパラガス 5号サイズ お取り寄せ商品 ミリオクラダス
価格2,970円
特徴耐寒性は-5℃まで。日向を好み直射日光にも強い。

アスパラガス・スライマックス

トゲを持たないタイプで、ウエディングブーケなどにもよく使われます。偽葉は丸みがあり明るい緑色をしています。耐寒性は5℃程度で、冬場は室内の日当たりの良い場所に置くのが良いでしょう。春から秋は室内または屋外の半日蔭が適しています。水切れしやすく、夏の水やりはたっぷりと与えることが大切です。年間を通して霧吹きで葉水をすると、葉のつやがよくなります。

アスパラガス・マコワニー

細長い葉が集まって丸く見える外観から、別名ポン・ポン アスパラガスと呼ばれています。乾燥に強く、年間を通して水は表土が乾いてから与えます。冬場は水分の吸収が遅いので、乾いて数日たってから水やりするのが良いでしょう。乾燥しやすい時期は葉水をするのがおすすめです。

アスパラガス・プルモーサスナナス

羽毛状の」という意味をもつ「プルモーサス」。名前の通り繊細で柔らかな外観をしており、大きくなるにつれてツル状に変化します。根の部分に水分を蓄える貯水根があり、乾燥や寒さに強く育てやすい品種です。春から夏の時期は表土が乾いたらたっぷりと水を与え、冬場は水やりの間隔を長く取って、根腐れを防ぎます。こまめに霧吹きをして葉の湿度を保ちましょう。

アスパラガス・ペラ

「ペラ」は「プルモーサスナナス」の旧流通名です。同じ品種を指すようですが、ペラは切り花等に使われる丈の短いものを、プルモーサスナナスは、それよりも大きいものや鉢植えなどの呼称として用いられることが多いようです。

【まとめ】アスパラガスの花言葉とは?花言葉の由来や花の特徴を徹底解説

いかがでしたでしょうか。この記事では、観賞用のアスパラガスについて、花言葉や品種などを詳しく解説してきました。

ポイントは、

  • アスパラガスの花言葉は複数ある
  • 観賞用アスパラガスは誕プレとしても最適
  • アスパラガスの毒性には注意が必要
  • アスパラガスは寒さや乾燥に強い品種が多い
  • アスパラガスは切り花でも鉢植えでも楽しむことができる

です。
お部屋のインテリアグリーンからウエディングブーケまで、アスパラガスは幅広いシーンで利用される人気の観葉植物です。しかし、食べられる野菜のアスパラガスとは違い、観賞用は実や汁に注意が必要であることもご紹介しました。花言葉や植物としての特徴を理解し、日々の生活や特別な日の贈り物として、ぜひアスパラガスを取り入れてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。