公園の芝生や道端に澄んだ青色の小さい花を見つけたら、それはオオイヌノフグリかもしれません。オオイヌノフグリは日本各地に咲く野花でとても身近な植物。開花時期になると手軽に入手できる植物のため、ささやかなプレゼントをしたいときにもおすすめです。
そこで今回は
- オオイヌノフグリの花言葉
- オオイヌノフグリの花言葉の由来
- オオイヌノフグリと似ているネモフィラとの見分け方
- オオイヌノフグリの花言葉に合った贈り物のシーン
について詳しく解説します。
可愛らしい小花を咲かせるオオイヌノフグリは真面目な3つの花言葉を持ち、贈り物にも人気の植物。実際の贈り物の体験談もご紹介しているため、プレゼントのお花をお探しの方も必見です。
オオイヌノフグリってどんな植物なの?

オオイヌノフグリは日本各地の公園や道端などの身近な場所で見つけられる植物です。雑草として扱われる一方で、花は透き通るような青色で凛とした雰囲気もあります。オオイヌノフグリは明るい湿った場所をよく好む一方で、寒さや環境の変化にも強い植物です。
ヨーロッパが原産地であるオオバコ科の植物
オオイヌノフグリはヨーロッパが原産地のオオバコ科の植物です。オオイヌノフグリ以外のオオバコ科の植物には「ヒヨクソウ」や「トウテイラン」などがあり、野山などに咲きます。明治初期に日本に伝わった植物で公園などの芝生や地面に根をつけて、ぐんぐん成長するのも特徴です。ヨーロッパが原産のオオイヌノフグリは現在では日本以外にも、アジアやアメリカなど世界中に生息しています。世界中の道端や公園などに生息し生命力や繁殖力も強いため、散歩の途中でも見つけやすいでしょう。
春の季節に、青や紫色の小さな花を咲かすのが特徴
オオイヌノフグリの開花時期は春の季節で、青や紫、白の小さな花を咲かすのが特徴。とくに3月に多く開花が見られ、5月頃まで楽しめます。花びらは7~10ミリ程度で可愛らしい一方で、花は1日で終わってしまうオオイヌノフグリ。開花時期にたくさん見られるのは代わる替わる咲いているため見られる光景です。一度開花すると1日で終わってしまう一方で多年草でもあるため、翌年には再び花を見られます。澄み切った花色は日光に当たると美しく発色するため、自宅で育てたい場合は日当たりのよいところに置きましょう。
繁殖力が強く、雑草に分類される
オオイヌノフグリは生命力と繁殖力が強い植物で「雑草」に分類されます。草丈は10~20cmまで伸びて春の開花までの時間も雨や風、雪にも耐えて生き続ける植物です。そのためある程度の乾燥にも強いのも特徴。公園や道端で見かける花だけにどんどん成長していくため、自宅で育てる場合は平らなプランターに植えると育てやすいでしょう。
実の形が犬の陰嚢に似ていることが名前の由来
オオイヌノフグリという名前の由来は、実の形が犬の陰嚢(フグリ)に似ていることから付けられました。オオイヌフグリという名前を名付けたのは、植物学者の牧野富太郎と言われてます。他にも「イヌノフグリ」という植物に似ており、サイズが少し大きいことから付けられたという説も。イヌノフグリは日本が原産で、現在は絶滅危惧種になってる貴重な植物です。陰嚢を意味する「フグリ」と「オオイヌノ」が合わさっている名前から、2つの説がもととなり名づけられた可能性が高いでしょう。
犬の陰嚢に似ているとされるオオイヌノフグリの実は開花し花がしぼむと熟し、はじけて種を飛ばします。飛んだ種はたんぽぽのように自然の中に広がり、道端や公園などに再び花を咲かせて春の訪れを教えてくれるでしょう。
別名「星の瞳」とも呼ばれる
オオイヌノフグリの名前の由来を聞くと少しかわいそうな気もする一方で、別名も付いています。オオイヌノフグリの別名は「星の瞳」でなんともロマンチックな名前です。「星の瞳」の由来は、青や紫の小さな花の姿が青い瞳のように見えることから付けられています。英語では「キャッツアイ」と呼ばれ、こちらも花を瞳に例えて名づけられました。
ちなみにオオイヌノフグリの和名は「瑠璃唐草(るりからくさ)」です。花は販売されていませんが、苗や種は和名の「瑠璃唐草」で表記されている場合もあります。
オオイヌノフグリの花言葉とは?花言葉の詳細も解説!

可愛らしく美しい青や紫色の花を咲かせるオオイヌノフグリには、真面目な意味を持つ花言葉があります。育てやすいオオイヌノフグリはプレゼントにもおすすめです。花言葉を知っておくとより気持ちを込められるでしょう。
オオイヌノフグリには真面目な花言葉がある
オオイヌノフグリの花言葉は「信頼」「忠実」「清らか」の3つです。花言葉はキリスト教の「聖女ベロニカ」が由来となっています。どれも芯の強い心を表す言葉で、美しい花色と生命力の強いオオイヌノフグリにぴったりの花言葉ですね。
【信頼】
「信頼」の花言葉を持つオオイヌノフグリは友人や恋人、これからも末永く付き合い続けたい相手にも贈りたい植物。どんな状況でも信じられる相手や支えたい人に、日頃の感謝の気持ちをを込めて贈るのも素敵です。
【忠実】
オオイヌノフグリの花言葉「忠実」はイエス・キリストに仕えた聖女ベロニカの姿にちなんで付けられました。どんな状況でも処刑される直前までイエス・キリストに仕えた、聖女ヴェロニカの忠実な姿が由来。信頼する人には忠実に向き合い、支えたいという気持ちを伝えるのにもぴったりです。自分の真面目な気持ちを伝えるだけでなく、誠実な人を敬うときにもプレゼントに喜ばれるでしょう。
【清らか】
オオイヌノフグリの花言葉「清らか」も聖女ベロニカの揺るがない美しい心を表しており、青や紫の花色と重ね合わせて付けられました。聖女ベロニカが仕えるイエス・キリストを純粋に敬う気持ちが込められた花言葉でもあります。純粋な気持ちを伝えたい相手や優しい心を持った人にプレゼントしても喜ばれるでしょう。
色別の花言葉はオオイヌノフグリにはない
オオイヌノフグリは青や紫、白の花色で開花する一方で、色別の花言葉はありません。そのためオオイヌフグリを見つけたら色は関係なく「信頼」「忠実」「清らか」の花言葉になります。花言葉が覚えやすいため植物を贈るのに慣れない人でも、春の時期に手軽にプレゼントできる植物ですね。
怖い意味がある?オオイヌノフグリの花言葉の由来を知ろう

植物によっては怖い花言葉ある場合があり、贈り物にするときには知っておきたいもの。先ほどご紹介したオオイヌノフグリの花言葉の由来など詳しく解説します。
オオイヌノフグリの花言葉に怖い意味合いはない
オオイヌノフグリの花言葉には怖い意味合いはありません。オオイヌノフグリの花言葉はどれも信頼する相手に対するストレートな気持ちを表しているため、安心してプレゼントにもできる植物です。
属名「Veronica(ベロニカ)」が聖女ヴェロニカと同じ綴りであることが由来
オオイヌノフグリは属名が「Veroniva persica」で、イエス・キリストに仕えた聖女ベロニカと同じ綴りになることが花言葉の由来となっています。聖女ベロニカはイエス・キリストが十字架を背負い歩く姿を見て自らのベールを差し出し、汗を拭うよう声をかけました。そして汗を拭ったベールにはイエス・キリストの顔が浮かびあがったと言い伝えられています。このことからオオイヌノフグリには、どのような状況でも仕える相手を思いやる聖女ベロニカの人物像と重ね合わせた花言葉が付けられました。
西洋では別名「聖女ヴェロニカの草」とも呼ばれる
オオイヌノフグリは西洋では別名「聖女ベロニカの草」とも呼ばれています。聖女ベロニカと同じ綴りであることから付けられた別名で、イエス・キリストに誠実に仕えた姿をオオイヌノフグリに刻んでいるかのような名前です。またイエス・キリストが処刑された場所にはオオイヌノフグリが咲いたとの言い伝えもあるほど、キリスト教と深い関わりを持つ植物でもあります。雑草に分類されていても深い歴史を持っているとは、とても興味深い植物ですね。
2月11日の誕生花
オオイヌノフグリは2月11日の誕生花です。2月生まれの人や同じ月の記念日にのプレゼントにも最適です。誕生花として贈り物をすると記憶に残るプレゼントが贈れるでしょう。また2月生まれに限らず、1~5月の開花の季節に合わせた誕生日プレゼントにもおすすめです。
似ているネモフィラとの見分け方

オオイヌノフグリによく似ている植物で「ネモフィラ」があります。花の見た目はオオイヌノフグリほとんど同じ爽やかな青色で、見分けがつきににくいのが特徴。オオイヌノフグリとの大きな違いは花の咲き方です。ネモフィラは1回花を咲かせると枯れて終わってしまう植物。一方でオオイヌノフグリは1回花を咲かせたあと翌年も開花します。他にも葉っぱの形や花の大きさが見分け方のポイントになるため、知っておくと違いに気づけるようになるでしょう。
葉っぱの形が違う
オオイヌノフグリとネモフィラを見分ける一つ目のポイントは、葉っぱの形です。開花すると花に目が行きがちになりますが、葉っぱの形で違いを見分けられます。春に道端で青色の小さい花を見つけたら葉っぱまで見てみると種類がわかるため、植物を見るのも楽しくなりますよ。
オオイヌノフグリ=卵のような形
オオイヌノフグリの葉っぱは卵のような楕円形になっているのが特徴。花びらと同じく丸みのある形のため、葉っぱも可愛らしい印象です。
ネモフィラ=ギザギザしている
ネモフィラの葉っぱはギザギザしており、羽のようについています。茎からいくつも枝分かれして葉っぱが伸びているため、葉の数も多いのも特徴です。
花の大きさが違う
オオイヌノフグリとネモフィラを見分ける2つ目のポイントは、花の大きさです。花の見た目は同じでもよく見ると大きさが異なるため、葉の形と合わせてチェックするとすぐに見分けがつくでしょう。
オオイヌノフグリ=8〜10ミリ程度
オオイヌノフグリの花は小さく、8~10ミリ程度です。葉の形と合わせて全体的に丸みがあり、小さい花を咲かせている場合はオオイヌノフグリの可能性が高いでしょう。
ネモフィラ=2センチ程度
ネモフィラの花の大きさは2センチ程度で、オオイヌノフグリより少し大きめになっています。そのため花の大きさが1円玉程度で葉の形がギザギザしていれば、ネモフィラで間違いないでしょう。
オオイヌノフグリの花言葉にあった贈り物のシーン

オオイヌノフグリを贈るときには花言葉に合わせたシーンと、プレゼントする相手を選ぶとより喜ばれるでしょう。花言葉に合わせたそれぞれの贈り物のシーンをご紹介します。
信頼している人への贈り物に
オオイヌノフグリには「信頼」という花言葉が付けられています。そのため日頃から信頼している友人や家族、上司などへの贈り物にも最適です。また何かをお願いしたいときや大切な人を応援したいときにも選びたい植物。オオイヌノフグリはいつも支えてくれる相手への感謝の気持ちを伝えたいときに活躍するでしょう。
綺麗な青色の花が似合う人へ
オオイヌノフグリには「清らか」という花言葉があるため、青の花色と合わせてイメージできる人へのプレゼントにもおすすめです。青色が好きな人や爽やかで品のある印象の相手にも喜ばれるでしょう。これから仲良くなりたい人や清らかな気持ちで向き合いたい相手にも贈ると気持ちが伝わり、距離も縮められるかもしれません。
誕生花と一緒の誕生日の人へ
オオイヌノフグリは2月11日の誕生花のため、同じ誕生日の人への贈り物にも喜ばれるでしょう。2月11日だけでなく2月生まれの人にもプレゼントしても、思い出深い1日にできますよ。誕生日だけでなく2月の記念日にもおすすめの植物です。
花言葉の意味を込めたオオイヌノフグリの贈り物の体験談
花言葉の意味を込めたオオイヌノフグリの贈り物の体験談をご紹介します。生花以外のアレンジした贈り物もあり、気取らず手軽なプレゼントをしたい人も必見です。
開花の季節に誕生日を迎えた友人に
オオイヌノフグリが開花する季節は1~5月で、とくに3月には多くの花が咲きます。開花の季節に誕生日を迎えた友人へのプレゼントとして贈ると、ワンランク上のギフトとして喜ばれますよ。生花として贈る以外にも永く花を楽しめるようにアレンジしてプレゼントするのもおすすめです。
真面目でスマートな上司へのプレゼントに
オオイヌノフグリには「忠実」や「信頼」など真面目な印象の花言葉があるため、普段からお世話になっているスマートな上司へのプレゼントにも最適です。オオイヌノフグリの澄んだ青色の花は、真面目なイメージの人でも違和感なく受け取れるカラーでもあります。
結婚記念日のテーブルフラワーに
プレゼントとしてだけでなく記念日やお祝いの席のテーブルフラワーにしても、華やかな印象になるでしょう。オオイヌノフグリの花は小さいため、テーブルの場所も取らず清潔感もあります。
【まとめ】オオイヌノフグリの花言葉!由来や贈り物の体験談を徹底紹介!
今回はオオイヌノフグリの花言葉や由来について詳しく解説しました。
今回のポイントは
- オオイヌノフグリの花言葉には「信頼」「忠実」「清らか」の3つがある
- オオイヌノフグリの花言葉は属名「Veroniva persica」と同じ綴りであるキリスト教の聖女ベロニカの姿を表現して付けられている
- オオイヌノフグリに似ているネモフィラとの見分け方は、葉の形と花の大きさがポイント
- オオイヌノフグリは信頼できる相手や青色が似合う人、2月や開花時期が誕生日の人に贈るのがおすすめ
でした。
オオイヌノフグリは身近に咲く花で、開花の季節がくると費用をかけずに入手できる人気の植物でもあります。かしこまったプレゼントだけでなく、日常のささやかな贈り物にしても喜ばれるでしょう。
東京寿園ではオオイヌノフグリ以外の植物の記事もたくさん掲載しております。植物にお困りの際はぜひご活用ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。