ワレモコウの花言葉とは?由来やドライフラワーの贈るシーンを紹介!

ワレモコウの花言葉とは?由来やドライフラワーの贈るシーンを紹介!
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皆さんは「ワレモコウ」という植物をご存知でしょうか。夏から秋にかけて花を咲かせる植物で、フラワーアレンジメントやドライフラワーのアクセントとしてよく使われています。名前を知らない方でも、一度は目にしたことがあるかもしれません。ワレモコウは、その可愛らしい見た目から人気の花で、贈り物としてもぴったりな花言葉を持っています。 この記事では、
  • ワレモコウはどんな植物なのか
  • ワレモコウの花言葉
  • ワレモコウの花の特徴
  • ワレモコウの花言葉にあった贈り物
以上の内容について徹底解説します。花束やアレンジメントにワレモコウが使われているとぐっとおしゃれな印象になり、贈り物としての特別感もアップすること間違いなしです。花の特徴や花言葉を詳しくご紹介していきますので、ぜひ最後までお読みください。

ワレモコウってどんな植物なの?

 細い茎の先に小さな花を咲かせるワレモコウ。控えめな美しさが愛らしく、日本の古典文学や俳句にもその名前が登場し、古くから愛されていたことがわかります。そんなワレモコウは一体どんな植物なのでしょうか。その特徴を詳しく見ていきましょう。

温帯が原産地であるバラ科の植物

ワレモコウ(学名Sanguisorba officinalis)は、温帯から亜寒帯に自生するバラ科の植物です。日当たりの良い野原や川辺などで良く育ちます。原産地の範囲は広く、日本、朝鮮半島、中国からシベリアにまで及びます。バラ科とは言っても、お花屋さんでよく目にする鮮やかなバラとは随分見た目が異なります。草丈は1~1.5mで、細長い茎の先に小さな花を咲かせます。バラのような華やかさはありませんが、その小さな花がとても可憐な印象を与える花です。

赤やピンクの花が咲く

花色は、赤茶色暗紅色(あんこうしょく)と呼ばれる暗めのトーンの赤やピンク、紫などが主流です。乾燥しても色あせないため、ドライフラワーにしても楽しむことができます。ワレモコウの仲間の中には白い花をつける種類もあります。どの花色も派手さはありませんが、どこか趣を感じさせる色合いが特徴的です。

花名の由来には複数の説がある

どことなく変わった響きを持つ「ワレモコウ」という名前ですが、この花名の由来には複数の説があります。和名の漢字表記を見ると、なるほどと納得するかもしれません。

花自身が「我もまた紅なり」といったため「吾亦紅」

花というには鮮やかさのない独特な色合いを持つワレモコウですが、その色について、花自らが「我もまた紅なり(われもまたこうなり)」、つまり「私もまた紅い花なのです」と言ったことから「吾亦紅(ワレモコウ)」という名がついたという説があります。花が喋ったというこの神話的なエピソードは高浜虚子の俳句にも歌われています。ひっそりとした佇まいながら、控えめに自身の存在を主張する吾亦紅(ワレモコウ)が、古くから人の心を惹きつけていたことがうかがえます。

茎や葉の香りから「吾木香」

茎や葉に香りがあるため「吾木香(ワレモコウ)」と名付けられたとする説もあります。またワレモコウの根の形は、インド原産の「木香(もっこう)」という強い香りを持つ植物によく似ており、「我が国の木香」という意味から「吾木香」と呼ばれるようになったとも言われています。

源氏物語にも登場している植物

高浜虚子より更に時代を遡る平安時代、源氏物語の中にもワレモコウの名前は登場します。光源氏の孫、匂宮(におうみや)が、その香りを愛でた秋の花として「ものげなきわれもこう」と記されています。「ものげなき」とは、ぱっとしない、見栄えしないといった意味です。源氏物語はフィクションですが、平安時代には既にワレモコウという名で呼ばれ、芳香を持つ植物であったことがわかります。

漢方として人気であり毒性はない

ワレモコウの根茎を乾燥させたものは、地楡(ちゆ)と呼ばれる生薬として漢方に用いられています。止血や下痢止め、口内炎などに効果を発揮するほか、うがい薬としても使われるようです。学名のSanguisorba(サングイソルバ)は、ラテン語で「血を吸う」という意味を持ちます。これだけ聞くとなんだか怖そうなイメージですが、ワレモコウに毒性はありません。むしろ漢方として優れた効能を持つ植物なのです。

ワレモコウにはどんな種類の花言葉があるの?

 ここからはワレモコウの花言葉について見ていきましょう。複数の花言葉がありますが、代表的なものについて詳しく解説していきます。花の咲き方や外観など、植物の特徴から連想される花言葉がつけられています。

そもそも、花言葉とは?

花言葉は簡単にいうと、「その植物の姿から付けられる言葉」のことを言います。例えば、ハート型の葉っぱをしている植物は愛や恋に関する花言葉があったり、鋭く尖った葉っぱを持つ植物は向上心ややる気などに関する花言葉がつけられることがあります。またその花言葉は、特に贈り物をする際に参考にされることが多いです。

ワレモコウには移り変わりのイメージの花言葉がある

ワレモコウの花言葉は「変化」「愛慕」「もの思い」「明日への期待」などです。いくつかの花言葉をもつワレモコウですが、いずれも物事の「移り変わりをイメージする言葉が並びます。一つずつ見ていきましょう。

【変化】

環境の変化や物事の節目などに良く合う花言葉です。転職や送別などの新しいスタートを祝う機会や企業の周年行事など、労いの気持ちを込めつつ新たな門出を祝すようなイメージです。プライベートからビジネスまで、幅広いシーンに活用できる花言葉です。

【愛慕】

愛慕とは、深く愛し慕うという意味です。大切な人への深い愛情を伝えるのにぴったりな意味合いです。恋人やご夫婦はもちろんのこと、ご家族や友人などにも、親愛の情を伝える言葉として最適ですね。

【もの思い】

密かに、控えめに思い続けるような気持ちの表現にぴったりです。静かに思いを寄せる恋心などを連想させますね。強い主張はないけれど、ひっそりと佇むワレモコウの様子に良く似合う花言葉です。

【明日への期待】

何かを頑張っている人や、新しいことにチャレンジする人などに、応援する気持ちを込めて贈るのに適した花言葉ですね。卒業や入学、開店・開業の贈り物などによく合います。

他にも【移りゆく日々】【あこがれ】【移ろい】がある

そのほかにも、「移り行く日々」「あこがれ」「移ろい」など、時の流れや人の心を表す花言葉があります。「変化」や「愛慕」に通ずる意味合いがありますね。花の見た目が変化を続けることや、時の流れを見守るように佇むワレモコウの様子から、このような花言葉がつけられたのかもしれませんね。

色別の花言葉はない

ワレモコウの花色は、暗めの赤、ピンク、紫などがありますが、色による花言葉の違いはありません。ここまでご紹介した花言葉は、どの花色にも共通するものです。お花屋さんによって揃えているワレモコウの色味に違いがあるかもしれませんが、花言葉は変わりませんので、好きな花色で選んでみるのも良いでしょう。

怖い意味はあるの?ワレモコウの花言葉の由来を知ろう

 花言葉には、明るく前向きなイメージの言葉が多いものですが、中には怖い意味を持つ花や観葉植物もあります。贈り物の際には、こうしたマイナスの意味を持っていないかどうか、チェックしておくと安心です。ワレモコウの花言葉の由来も合わせてみていきましょう。

怖い意味合いの花言葉の由来はない

ワレモコウの花言葉に、怖い意味合いを持つものはありません。植物の中には、何かの終わりや、冷酷な気持ちを表す花言葉を持つものありますが、ワレモコウにはマイナスな意味合いの花言葉はありません。贈る気持ちを台無しにしてしまうようなことはありませんので、安心して贈り物として選ぶことができます。

【変化】花が上から順番に咲くことに由来

「変化」という花言葉は、ワレモコウの花が上から下に順に咲いていく様子に由来すると言われています。咲き始めてから常に花の見た目が変化する独特な咲き方から、この花言葉がつけられました。前向きさや明るい未来を感じさせる、プラスのイメージの言葉ですね。

【もの思い】秋の風に吹かれる姿から

ワレモコウの花が秋の風に吹かれて揺れる様子が、もの思いにふける人のようであることから「もの思い」という花言葉がつけられました。確かに、細長い茎の先でゆらゆらと揺れる花の様子は、どことなくノスタルジックなイメージですね。

8月25日・10月28日・11月19日の誕生花

夏に開花して秋の終わりごろまで花を咲かせるワレモコウは、8月25日、10月28日、11月19日の誕生花とされています。花や花言葉に詳しくない場合は「誕生花」というものがあることを知らない人も多いかもしれません。自分の誕生日の誕生花をプレゼントとして贈られるのは、特別な感じがして嬉しいものでしょう。ワレモコウはドライフラワーとして季節を問わず楽しむこともできるので、誕生日プレゼントにも最適ですね。

花言葉の由来ともなっている花はどのような花を咲かせるの?

 ここまで、ワレモコウの花の様子が花言葉の由来になっていることをご紹介してきました。では、ワレモコウはどんな花を咲かせるのでしょうか。花の咲く時期や形状など、特徴について詳しく解説していきます。

6〜10月の季節に花を咲かす

ワレモコウの花は6月頃から咲き始めます。花色も相まって、秋の花というイメージがありますが、意外にも咲き始めは初夏のころです。その姿は秋の終わりまで楽しむことができます。

細い茎の先に卵型の花が咲く

花の大きさは1~3cm程度の卵型で、細くて華奢な茎が何本にも枝分かれし、その先端に小さな花をつけます。秋風に吹かれてワレモコウの花が揺れる様子はなんとも風情があるものです。

小花が咲いているように見えるの部分は実は萼(がく)

卵型の小さな花は、実は2~3mmの小花がたくさん集まってできています。この小花に花びらはなく、花びらのように見えるのは「萼(がく)」と呼ばれる部位に当たります。この萼が、開花の時期になると上の方から順に色づき、開いていくのです。

花が咲かないときは日光不足の可能性が疑われる

ワレモコウは元来、日当たりの良い野原や川辺に自生する植物です。栽培する場合は日光不足にならないよう注意が必要です。また湿度に弱いため通気性の良さも重要です。風通しの良い場所で十分に日光浴させることで、小さく可愛らしい花を咲かせることでしょう。

ワレモコウの花言葉にあった贈り物

 ここまで、ワレモコウの花言葉や花の特徴についてご紹介してきました。ここからは、ワレモコウの花言葉に適した贈り物のシーンを見ていきましょう。

ドライフラワーとしてよく贈られる

元々渋めの色味を持つワレモコウの花は、ドライフラワーとの相性が非常に良い植物です。乾燥してもほとんど見た目は変わらず、ワレモコウ単体でも、他のドライフラワーと合わせても、とてもおしゃれな仕上がりになります。ドライフラワーの贈り物は、生花と違って長く楽しむことができる点も嬉しいですね。

定年退職や送別の贈り物に人気

「変化」や「明日への期待」といった花言葉から、何かの節目や門出を祝う時の贈り物として人気です。定年退職や転職など、これまでの労をねぎらいつつ感謝の言葉を贈るとともに、新たなスタートへのお祝いとして、ワレモコウの花言葉はピッタリです。

開花時期と被るため敬老の日のプレゼントに

ワレモコウは夏に開花し始め、8月下旬から10月頃までお花屋さんに出回ります。9月の敬老の日はまさにこの時期に重なり、派手過ぎず趣のある見た目から、敬老の日のプレゼントとしても人気です。茶系の色味も秋らしさがあり、季節感のあるおしゃれな仕上がりになるでしょう。

ネットで購入する際にはサイズに気をつける

花の贈り物をネットで購入するという方も多いかもしれません。ワレモコウは成長すると草丈が1mを超える植物ですので、株で購入する場合などは商品情報をしっかり読んで、サイズを確認しましょう。贈られた人が置き場所に困らないような配慮があると、より長く花を楽しんでもらうことができますよ。

花言葉の意味を込めたワレモコウの贈り物の体験談

では最後に、ワレモコウの贈り物をした方々のエピソードをご紹介します。花言葉に思いを込めた贈り物は、もらう人の心に残る素敵な思い出になりますね。これから花を贈る機会がある方はぜひ参考になさってください。

敬老の日に祖母へ贈った

敬老の日にお花の好きな祖母にプレゼントされることが多いようですね。
大好きな祖母に、敬老の日のプレゼントとして花束を贈りました。その時買ったお花屋さんが、ワレモコウを入れてくれたんです。そして「愛慕」という花言葉があることを教えてくれました。見た目にもすごくおしゃれだし、素敵な花言葉を添えることができて、とても良い贈り物ができました。
花好きの祖母は花言葉にも詳しいので、敬老の日のプレゼントに、何か素敵な花言葉を持った花を贈りたいと思っていました。ワレモコウは秋らしい雰囲気で季節感があるし、「愛慕」という花言葉も私の気持ちにマッチしていたので、ワレモコウをあしらった花束を贈りました。祖母もとても喜んでくれたので、選んで良かったです。

定年退職の上司への贈り物として

新たなスタートを踏むことになる定年退職のお祝いに生花やドライフラワーの花束として贈られることもあるようですね。
上司が定年退職する時に、私がお花を準備する係になったんです。定年後は夢だった飲食店を始めると聞いていたので、新たなスタートに合うようなお花を贈りたくて、「明日への期待」という花言葉を持つワレモコウを花束に入れました。すごく素敵な花束になって、上司にも喜んでもらえました。
定年退職する上司に贈ったアレンジメントに、たまたまワレモコウが入っていたんですが、上司の奥様がお花の種類に詳しい方で、とても喜んでいただけました。お花屋さんに感謝です。

誕生日が誕生花と同じ友人のプレゼントに

誕生日の花をプレゼントすると、「考えてプレゼントしてくれたんだな」とご友人もきっと思ってくれることでしょう。
親友の誕生日に花をプレゼントしようと思って、いろいろ調べていたらワレモコウが誕生花だと知りました。お花屋さんでそのことを話したら、すごく可愛いアレンジメントを作ってもらえて、親友もとても喜んでくれました。
友人の誕生日プレゼント選びに悩んでしまい、お花屋さんで相談してみたんです。そしたらその日はワレモコウが誕生花だと教えてくれて、すごくセンスのいい花束を作ってくれました。とてもおしゃれな仕上がりで、友人も感激してくれました。

【まとめ】ワレモコウの花言葉とは?花言葉にあった贈り物のシーンや体験談

いかがでしたでしょうか。この記事では、ワレモコウの花の特徴や花言葉について詳しくご紹介してきました。ワレモコウの贈り物に関する体験談もご紹介しましたので、贈るシーンが具体的にイメージできたのではないでしょうか。 この記事のポイントは、
  • ワレモコウは日本の古典文学や俳句にも登場する花である
  • ワレモコウという花名の由来は複数ある
  • ワレモコウには物事の移り変わりをイメージした花言葉がある
  • ワレモコウの花言葉は節目や門出を祝う贈り物に最適である
です。 控えめで可愛らしい見た目が独特の雰囲気を醸し出すワレモコウは、贈り物にもピッタリの花言葉を持っていました。渋い色合いは和風にも洋風にもよく合い、個性的な見た目ながらどんな花とも相性良くマッチします。この記事を参考に、秋の贈り物にぜひワレモコウを取り入れてみてください。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。