皆様はネジバナをご存知でしょうか?ネジバナは株の中心から茎をまっすぐに伸ばして、らせん形に花をつける珍しい植物です。特徴的な見た目をしていることからも人気があり、そんな植物の花言葉が気になる方も多いかと思います。
今回の記事では、そんな珍しいネジバナの花言葉について以下の流れで解説していきます!
- そもそも花言葉とは?
- ネジバナはどんな植物?
- ネジバナの花言葉をご紹介
- ネジバナを贈る最適なシーンをご紹介!
- 花言葉の意味を込めたネジバナの贈り物の体験談を2つご紹介
- まとめ
最後までご覧いただくことで、ネジバナがどんな植物であるか、またどんな花言葉を持っているのかを一から詳しく知ることができますよ!まだご存知のない方から、より詳しくネジバナを知りたい方まで幅広く学べる記事にしていきますのでぜひ最後までご覧ください。
そもそも花言葉とは?

花言葉をご存知ない方もいらっしゃると思うので、まずは花言葉とは何かについてお話ししていきます!
花言葉はその植物の姿から付けられることが多い
花言葉は簡単にいうと、「その植物の姿から付けられることが多い代表的な言葉」のことを言います。例えば想像していただきたいのが、ハート型の葉っぱをしている植物は愛や恋に関する花言葉があったり、鋭く尖った葉っぱを持つ植物は向上心ややる気などに関する花言葉がつけられることがあります。それらは、葉っぱや植物全体の姿から想像され決められていることがよくお分かりいただけるかと思います。
花言葉は、贈り物の参考される
またその花言葉は、特に贈り物をする際に参考にされることが多いです。滅多に悪い意味の花言葉を持つ植物はありませんが、「この植物を贈りたいけど、花言葉がよくないものだったらどうしよう…」といった不安を解消したい場合は、インターネットでの検索や、お花屋さんに直接花言葉を聞いてみるのがいいでしょう。
ネジバナ(捩花)ってどんな植物なの?

さて、ここまでで花言葉とはなんなのかがまずはお分かりいただけたかと思いますが、ここからは、「そもそもネジバナ(捩花)ってなに?」というお話をしていきたいと思います。ネジバナをまだご存知のない方もいらっしゃると思うので、まずはネジバナの基本的な情報についてお話ししていきます!
東アジアが原産地であるラン科の植物
ネジバナ(捩花)は、東アジアが原産地であるラン科の植物です。日本全土や、ヨーロッパ東部からシベリアにかけて、温帯・熱帯アジア全域、オセアニアなどに広く自生する植物です。ラン科の植物には珍しく、芝生や土手、都市公園等の人間の生活圏に近い所で普通に見ることができる、実は親しみ深い植物でもあります。学名はSpiranthes sinensis Ames var. amoena Haraです。
ネジバナの由来は「捩れた花」
ネジバナは、小さな花を細長い花茎に密着させるようにつけ、その花が花茎の周りにらせん状に並んで開花させることから、捩れた(ねじれた)花と呼ばれるようになったことが、ネジバナという名前になった由来だと言われています。
初夏の季節からピンクや白の花を咲かす
初夏の季節からピンクや白の花を開花させる可愛らしい花であることで親しまれており、これもまた、らせん階段のように花を咲かせます。まるでピンク色のらせん階段のように見えます。また、可愛らしく咲く花の雑草というのも珍しいことから、「山野草」として販売されることもあるそうですよ。
「モジズリ」や「ネジレバナ」の別名で呼ばれることも
またネジバナは、見た目がねじれていることからも、「モジズリ」や「ネジレバナ」の別名で呼ばれることもあります。モジズリの名は、「捩摺(もじずり)」というねじれ乱れた模様を染めた絹織物に由来するとされています。実は右巻きと左巻きの両方があり、中にはねじれない個体や、途中でねじれ方が変わる個体もあり、右巻きと左巻きの2つがある場合は、比率は大体1対1であるそう。興味深いですよね。
ネジバナにはどんな種類の花言葉があるの?

ここまではネジバナがどんな植物であるかのお話をしてきましたがいかがでしたか?ネジバナの名前の由来や学名、ネジバナは「モジズリ」や「ネジレバナ」の別名で呼ばれることがあることがお分かりいただけたかと思います。ここからは、今回の記事の本題でもあるネジバナの花言葉について詳しくお話ししていきます。
ネジバナの花言葉は一つだけである
「ネジバナの花言葉は何個あるの?」という方もいるかと思いますが、実はネジバナの花言葉は一つだけあります。多くの植物やお花には花言葉が複数あることの方が多いのですが、ネジバナは一つだけで珍しいとされています。しかし、その分思いが強く反映されているということでもあり、またそこから想像できることの深さもあるということでもあります。ぜひここから紹介するネジバナの花言葉の意味をじっくりみていきましょう!
【思慕】
お待たせしました。ネジバナの花言葉は「思慕(しぼ)」です。思慕というのは、「なつかしく思うこと・恋い慕うこと」という意味です。恋をした人へ恋しく思う切ない心、青春の淡い恋を思い出す懐かしいノスタルジックな記憶、そんな気持ちにさせてくれるのが、まさにネジバナの見た目からもお分かりいただけますね。思慕という花言葉がこれほどまでに最適なお花はないでしょう。告白のシーンや、恋をしてどうしようもなかった記憶をまた思い起こしたい、そんな人にはぴったりの植物ですね。
花色別の花言葉はない
大抵どこでも購入したり手に入れやすいネジバナだからこそ、色が違ったりすると花言葉も違うのかとお考えの方もいるかもしれませんが、ネジバナはそれらの色別に花言葉が変わってしまうということはありませんので安心してください。
怖い意味はあるの?ネジバナの花言葉の由来を知ろう
ここまではネジバナにどんな花言葉があるのか、また思慕という恋に関する花言葉があることもご紹介してきました。
お次は、よくネジバナの花言葉について調べていると目にする、「ネジバナの花言葉には怖い意味はあるの?」と言う噂や言い伝えについて言及していきます。実際に怖い意味があるのかないのか気になってしまいますよね。本当は怖い意味を持つのかどうか見ていきましょう。
ネジバナの花言葉に怖い意味合いはない
「ネジバナの花言葉には怖い意味はあるの?」という噂をよく聞きますが、結論から言うと実はそんなことは全くありませんので安心してください!「思慕という恋に関する花言葉があるにも関わらず、実は怖い意味もある…」と言うのは全くの嘘ですので、不安になることは全くありませんよ!
万葉集の歌が由来
実は花言葉の「思慕」(思いしたうこと、恋しく思うこと)は、以下の万葉集の歌(よみ人しらず)に由来しているとも言われています。
「芝付(しばつき)の 御宇良崎(みうらさき)なる 根都古(ねつこ)草(ぐさ) 逢ひ見ずあらば 吾(あれ)恋ひめやも」
この歌のねつこ草はネジバナを指し、「あなたに逢うことがなければ、私は恋に苦しむことはなかったのに」とひたすら恋しく思う姿とねじれて咲く花の姿を重ねているともいわれます。素敵な由来ですね。
7月4日の誕生花
お次は、ネジバナの誕生花を紹介いたします。ネジバナの誕生花は7月4日です。夏の暖かな季節にぴったりな植物ですので、贈り物にしても、ご自分へのプレゼントにも最適ですよ。この時期に誕生日の友人や家族の方がいれば、ぜひプレゼントしてみることをお勧めします。
ネジバナの花言葉にあった贈り物のシーン

さて、ここまではネジバナの花言葉について詳しく解説してきましたがいかがでしたか?ネジバナの花言葉はまとめると、「恋しく思うこと」という印象を受ける言葉だったのではないでしょうか。ここからは、ネジバナの花言葉にあった贈り物のシーンについてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
なかなか会えない遠距離の恋人にピッタリ
なかなか会えない遠距離恋愛真っ只中のあなたにはこれほどまでにぴったりな花言葉を持つ植物は少ないでしょう。「万葉集の歌」の「あなたに逢うことがなければ、私は恋に苦しむことはなかったのに」とひたすら恋しく思う姿とねじれて咲く花の姿を重ねているとも言われていることが由来していることも、まさに最適なシーンであると言えますね。会えない日々の中でも、ネジバナが近くにあるだけで気する気持ちがより良い方向へ導いてくれるとも言われています。
遠距離でなくても最近忙しくて会えない恋人に贈る
また、遠距離ではなくてもなかなか最近忙しくて会えずに寂しいという方にも最適なのがネジバナです。「会えないからといってもできることはきっとある」、そんな気持ちを込めてネジバナを大切な恋人に贈るのも素敵ですね。相手もこの気持ちや花言葉を添えてお花を贈ってもらうのは、とても喜ばしいことですよね。ネジバナはそんなシーンでも一役買ってくれることでしょう。
片思いの相手を想い自分で育てる
また、片思いの相手にネジバナを贈るのもいいでしょう。それも、買ったネジバナではなく、特別に心を込めて自分で育てたものだとより気持ちが届くことでしょう。「ネジバナを自分で育てるのはちょっと…」という方もいるかと思いますが、ネジバナは比較的簡単に栽培することができますよ。種から育てることもできますが、株分けといって元からあるネジバナの株を2つに分けて、土に植え替えることで育てることもできますよ。肥料を与えることでより早く元気に育つので、「片思いの相手に育ててみたい!」という方は以上のことを参考に挑戦してみることをお勧めします!
贈る際は、相手の迷惑にならないサイズを選ぶ
しかし、贈る際には少しだけ注意が必要です。特に迷惑にならないサイズのものを選ぶようにしましょう。大きすぎてしまうと、相手の方も飾るにしても飾れないサイズ感には困ってしまいます。そうならないためには、自分が実際にネジバナを贈られても困らないサイズ感であるかどうかが目安になるのではないでしょうか。また、贈られる方に恋愛感情のない場合は、花言葉の由来も含め、恋のイメージが強いため誤解される可能性が非常に高まりますので注意が必要です。
花言葉の意味を込めたネジバナの贈り物の体験談

ここまでは、ネジバナの花言葉に最適な贈るシーンについてお話ししてきましたがいかがだったでしょうか?贈る相手の方に合わせて、花言葉を添えてお渡しすることもそうですが、相手の方に迷惑にならないように注意したほうがよいポイントもご理解いただけたのではないでしょうか!
ここからは、実際に花言葉の意味を込めてネジバナを贈った人の体験談をもとに、「どんなイメージでお渡しすればより良いのか」を具体的に見ていこうと思いますのでぜひ参考にして下さいね!
遠距離の恋人にサプライズで
まずは、遠距離の恋人にサプライズでネジバナをお渡しした二人の方の体験談を見ていきましょう。先ほどもお話ししましたが、遠距離の恋人に自分の恋心をより近くで感じてほしくて、サプライズの贈り物をお渡ししたいシーンにネジバナはピッタリです。そんな体験談ですので、今あなたが同じような境遇の方であればとても共感できるお話しになるのではないでしょうか。
片思いの人の誕生日にプレゼント
お次は、片思いの人の誕生日プレゼントでネジバナをお渡しした二人の方の体験談を見ていきましょう。先ほどもお話ししましたが、好きな相手に自分の気持ちを花言葉に添えて誕生日のお祝いでプレゼントしたいシーンにも、ネジバナはピッタリです。そんな体験談ですので、今あなたが同じような境遇の方であればとても共感できるお話しになるのではないでしょうか。
【まとめ】ネジバナの花言葉とは?由来や贈り物のシーン、体験談を徹底紹介
いかがだったでしょうか?ここまでのお話で、ネジバナがどんな植物であるか、またどんな花言葉でどんな意味があるのかなど、今までご存じのなかった方には特に参考になるお話しだったのではないでしょうか!ご存知だった方は、より知識が深くなりましたよね。
今回の記事のポイントをまとめると、
- ネジバナは日本では広くどこでも見かけることができる親しまれている植物。
- ネジバナの花言葉は「思慕」。
- ネジバナの花言葉は恋にまつわる花言葉を持っている。特に遠距離恋愛やなかなか会えないシーンには、贈り物として最適。
- 贈る相手に迷惑にならないように、サイズを確認することが肝心。
になります。
今回の記事を参考にすれば、ネジバナをあなたの贈りたいシーンに合わせて最適な贈り方をすることができますね!遠距離恋愛の方や、片思いで好きな人に贈り物をしたかったという方にも、ネジバナの魅力が存分に伝わった記事になったのではないでしょうか!
最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。

この記事の執筆者長岡 孝樹
NFDフラワーデザイナー
社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)デザイナー。「お花や観葉植物で日常を彩る」を実現するためにWebメディアTOKYO KOTOBUKIENを運営中。メディア運営だけでなく、Amazonや楽天にも自社商品を出店。フラワーデザイナーの知識を活かし自社商品の提案など幅広く行う。