赤と緑のクリスマスカラーが人気のポインセチア。クリスマスの飾り付けに大人気ですが、意外とすぐに枯らしてしまう方が多いのではないでしょうか。ポインセチアの育て方を知っているだけで、ずっとポインセチアを上手に育てることができると思います。
ポインセチアの育て方について気になりませんか。ポインセチアの育て方のコツについて知ると、その年だけでなく翌年以降も同じポインセチアでクリスマスを楽しむことができるでしょう。
そこでこちらの記事では
- ポインセチアはどんな植物なのか
- ポインセチアの花言葉
- ポインセチアの水やり
- ポインセチアの置く場所と温度
- ポインセチアの植え替え
について解説します。
この記事を読んでいただければ、ポインセチアの育て方について知識が身に付きます。色鮮やかなポインセチアをより楽しむことができるようになるでしょう。最後にポインセチアを赤くする育て方のコツも紹介していますので、ぜひご覧ください。
ポインセチアってどんな植物なの?

ポインセチアと聞いて、どんな植物なのかなと思う方も多いかもしれません。ポインセチアの特徴や花言葉、風水などを詳しく解説します。
濃い赤色の葉っぱが1番の特徴
ポインセチアは濃い赤色の葉っぱが一番の特徴です。この赤色の葉は、性格には苞(ほう)と言います。クリスマスシーズンに人気の理由は、上部の赤色の葉と下部の緑色の葉でクリスマスカラーになっているためです。濃い赤色は目が覚めるような色合いで、飾り付けに人気があります。
花に見えるが実は葉っぱ!!
濃い赤色の部分は、ぱっと見ると花に見えますが実は葉っぱ。本当の花は、赤い葉っぱが出ている茎の中心部から咲きます。小さく黄色い星形の花です。花はあまり目立たないので、ポインセチアは、鮮やかな葉を楽しむ植物と言えるでしょう。
白は葉っぱが枯れて落ちる前兆ではなく、白色のポインセチアもある!
ポインセチアの白色を見たり聞いたりすると、「もしかしたら枯れ落ちる前兆なのかも。」と思うかもしれません。しかし、白は葉っぱが枯れ落ちる前兆ではなく、白色のポインセチアであることが多いです。ポインセチアには、赤色以外にも白やピンク、黄色などさまざまな葉色の品種があります。お好きな品種の色を選んで飾ると素敵なクリスマスのなりそうですね。ちなみに、ピンクのポインセチアはプリンセチアと呼ばれています。「プリンセスのようなピンク色をしたポインセチア」を略してプリンセチアとされており、非常に人気です。
ポインセチアの花言葉
ポインセチアがどんな植物なのかわかると、花言葉について気になりませんか。せっかくクリスマスシーズンに楽しむなら、素敵な花言葉だと嬉しいと思います。ポインセチアの花言葉は以下の2つが有名です。
- 祝福
- 聖夜
それぞれの由来を見ていきましょう。
祝福
ポインセチアの花言葉「祝福」はキリスト教が関係しています。赤い葉の色はキリストの血を、白い樹液は聖母マリアの純潔を、緑色の葉は永遠の命や愛を連想させるためです。この3色を持つポインセチアを、17世紀のメキシコの宣教師たちが教会に飾ったことが由来として、花言葉「祝福」が名付けられました。
聖夜
花言葉「聖夜」は、クリスマスにポインセチアが飾られるようになって名付けられました。ポインセチアの花は星形であり、葉の形はクリスマスの星と呼ばれるベツレヘムの星を連想させることから、「聖夜」の花言葉はポインセチアにぴったりです。
ポインセチアの風水効果
ポインセチアの花言葉がわかると、次は風水が気になるかもしれません。観葉植物をお部屋に置くときに、花言葉以外に風水効果を考える方も多いでしょう。ポインセチアの風水効果は以下の2つです。
- 邪気を払う
- エネルギーを高める
それぞれ見ていきましょう。
邪気を払う
「祝福」「聖夜」と神聖な花言葉を持つポインセチアは、邪気を払う風水効果があるとされています。また、ポインセチアの葉の先端が尖っていることも関係があります。観葉植物の風水では、葉先が尖っている植物は、悪い気を払う「邪気払い」の効果が強いとされているためです。これらのことから、ポインセチアは邪気を払う風水効果があります。
エネルギーを高める
ポインセチアの赤色にはエネルギーを高める効果があります。もともと、風水にでは赤色は燃える火をイメージしており、活力や生命力のパワーがあるそうです。生命力はどのような活動でも必要な力なので、ポインセチアを上手に育てることでより多くのエネルギーを高めて活動的な生活を送ることができるでしょう。
【育て方基礎編】ポインセチアの水やりについて

ポインセチアの特徴や花言葉、風水についてわかりましたね。ところで、実際にポインセチアを購入して育てるときに育て方がわからないと困ってしまいますよね。ここでは、ポインセチアの育て方として水やりについて解説します。
春・秋の時期の水やり
ポインセチアの春と秋の水やりは、土の中央部分が乾いたら鉢底から水が流れるくらいにたっぷりと行います。春は新芽が出てくる時期なので、多めに水やりすることがポイント。秋は気温が下がり活動が緩慢になってくるので、水やりは少なめに行いましょう。
夏の時期の水やり
ポインセチアは本来、夏に最も成長する植物です。そのため、育て方として夏は水切れさせないことが重要。しかし、受け皿に水を溜めていたり、土が乾燥していないにもかかわらず水やりを繰り返したりすると根腐れします。根腐れするとポインセチアは葉が落ちる、または枯れるので気を付けてください。とはいえ、土を乾燥させすぎても葉がチリチリになって枯れるので注意が必要です。土の表面の乾燥具合を確認しながら水やりや栽培をしてください。
冬(11月・12月)の時期の水やり
冬(11月・12月)のポインセチアの水やりは、土が乾いたら暖かい時間帯に控えめに水やりしてください。ポインセチアは本来寒さに弱い植物です。気温の低い時期は栽培上、活動が弱まる休眠期に当たります。水のやりすぎは寒さによる凍結や根腐れの原因に。水のやりすぎで根が凍結すると葉が落ちる原因に。土が乾いたら、土全体がじんわり湿るくらいの水やりで十分です。
【育て方基礎編】ポインセチアの置き場所・温度について

水やりの次はポインセチアの置き場所や温度についての育て方を紹介します。
ポインセチアに適した置き場所
ポインセチアの置き場所は基本的には、明るい場所です。室内の場合と屋外の場合に分けて育て方を解説します。
室内の場合:日陰になる場所は控えること
ポインセチアを室内に置く場合は、日陰になる場所は控えることがポイント。ポインセチアの原産地はメキシコです。日光をしっかり浴びて育っている植物なので、日差しが入らないような暗い場所では育ちません。そのため、室内ではなるべく光が入る明るい場所に置く育て方がおすすめです。
屋外の場合:夏の時期だけ外に置いてもOK!
ポインセチアを屋外に置くのは、夏の時だけです。夏はポインセチアにとって最も生育する時期。ただし、夏の直射日光は強すぎるため、夏に屋外に置く場合は明るい日陰や半日陰になる場所に置いてください。夏の強い日差しに当たりすぎると葉焼けする危険があるので注意しましょう。
温度は20℃〜30℃を保つことがベスト
ポインセチアの上手な育て方は、温度を20~30℃に保つことです。日本では四季があり、季節によって寒暖差が多いため一年を通して、温度に気を付ける必要があります。
5℃以下は枯れる可能性がある
ポインセチアは温度が5℃以下の場合は枯れる可能性があります。冬のクリスマスシーズンに流通されるので、寒さに強いと思われがちですが、寒さに非常に弱い植物。10℃以下で生育は止まり始めます。そのため、最低温度が5℃以下にならないように管理してください。温度管理に気を付けた育て方がポイントです。
冬の時期は要注意!
ポンセチアは冬の時期は要注意。前述したとおり5℃以下は枯れる可能性があるためです。ポインセチアを冬の屋外に飾ると枯れやすいため、注意してください。もし冬に屋外の飾り付けに利用したい場合は、日差しのある暖かい時間帯に飾り、気温の下がる夕方には室内移動させましょう。
【育て方基礎編】ポインセチアに適した土について

ポインセチアに適した土はどんな性質なのか気になりませんか。育て方で重要な土について紹介します。
市販されているおすすめの観葉植物の土
ポインセチアを植える土で、市販されている初心者におすすめの観葉植物の土を紹介します。
観葉植物を楽しむ培養土5L

室内で観葉植物を楽しむためのおすすめの培養土です。鹿沼土やココヤシ繊維、軽石などが配合されているので、非常に水はけがよく根腐れしにくい特徴があります。観葉植物全般で使用できるので、ポインセチアも健康的に育てることが可能です。
商品名 | 観葉植物を楽しむ培養土 |
---|---|
価格 | 税込み990円 |
成分 | 赤玉土、鹿沼土、ココヤシ繊維、軽石など |
量 | 5L |
観葉植物の土 5L

さまざまな観葉植物に使用できる「花ごころ 観葉植物の土」。ココナッツファイバーが豊富に入っているため、通気性や排水性がよいのが特徴です。土もふんわりしています。木質堆肥も入っているので、肥料効果も期待できるでしょう。ポインセチアにももちろん使用できるので、植え替えでぜひ使ってみてください。
商品名 | 花ごころ 観葉植物の土 |
---|---|
価格 | 税込み560円 |
成分 | ココナッツファイバー、木質堆肥、パーライト、バーミキュライト |
量 | 5L |
自分で土を配合する場合:赤玉土5:腐葉土3:ピートモス2の割合で
市販の観葉植物の土を使わずに、オリジナルで土作りをしたい方は、赤玉土:腐葉土:ピートモス=5:3:2の割合で作ってください。赤玉土は保水・保肥・排水などのバランスに優れた土です。この赤玉土をベースに、微生物などの住処になる腐葉土や保水や保肥を高めるピートモスを混ぜ込みます。ピートモスは、酸度調整されたものとされていないものがあるので注意してください。
ポインセチアは酸性土を好まないので、酸度調整されたものを使いましょう。酸度調整されていないものは、酸性土なので、ポインセチアが枯れる原因になります。土をこだわった育て方をしたい方は、オリジナルでブレンドして育ててみましょう。
【育て方基礎編】ポインセチアを育てる肥料について

育て方の基礎として、ポインセチアの肥料について紹介します。
生育期の5月〜10月に行うこと
ポインセチアの肥料は生育期の5月~10月に行うことが重要です。11月~12月に流通するので、この時期に肥料をあげるものだと思うかもしれません。しかし、この時期はすでに生育が緩慢で肥料をやっても吸収しにくい時期です。ポインセチアの生育期である5月~10月に肥料を与えてしっかりと大きく育ててください。
休眠期の1月〜3月はしなくて良い
ポインセチアが流通する11月~12月は、すでに生育が止まる時期で休眠期に入り始めています。この時期から、肥料は与えないでください。ましてや、完全に休眠している1月~3月は肥料を与えると根腐れの原因になります。この時期に根腐れすると非常に大きなダメージになり、枯れる恐れがあります。休眠期の1月~3月は肥料をやらないようにしましょう。肥料の与え方は植物の育て方の基礎なので、気を付けてください。
【成長したらすること】植え替え

ポインセチアが成長したら、行うことに植え替えがあります。上手な育て方には植え替えが重要です。ポンセチアの植え替えについて紹介します。
ポインセチアの植え替えの判断
植え替えをどのタイミングで行えばよいのかわからない方も多いでしょう。ポインセチアの植え替えやタイミングは以下の2つです。
- 根っこが鉢から飛び出した時
- 鉢が倒れそうなぐらいポインセチアが成長した時
それぞれ解説します。
根っこが鉢から飛び出した時
植え替えが必要かどうかの判断は、ポインセチアの根っこが鉢から飛び出した時に行いましょう。鉢底から根が飛び出るということは、鉢の底まで根がびっしり回っている証拠です。そのため、根っこが鉢から飛び出した時が植え替えが必要なタイミングになります。
鉢が倒れそうなぐらいポインセチアが成長した時
ポインセチアが順調に成長すると、大きくなります。鉢に対して株が大きくなりすぎると、重心が崩れて倒れてしまいます。そのため、ポインセチアの植え替えは、鉢が倒れそうなぐらい成長した時に行いましょう。
ポインセチアの植え替えをする時期:4月〜5月
ポインセチアの植え替え時期は4月~5月です。気温が上がり始める時期に行います。この時期であれば、新芽や根っこがぐんぐん伸びる時期なので、少しの根傷みでも問題ありません。しかし、気温の低い11月~3月の間は植え替えをしないでください。寒い冬はポインセチアにとって成長が緩慢な時期で植え替えに適していないからです。ポインセチアの植え替えは暖かい4月~5月に行ってください。
ポインセチアの植え替えの方法
ポインセチアは根を崩されるのを嫌います。そのため、植え替えは優しく鉢から引き抜き、そのまま一回り大きな新しい鉢に植え替えてください。根をほぐしたり切ったりすると枯れやすいので気を付けましょう。植え替える鉢は一回り大きなものにすることがポイント。大きすぎる鉢は水やり後に土が乾燥せず根腐れの原因になります。そのため、上手な育て方のコツは、植え替えごとに徐々に鉢を大きくすることです。
【成長したらすること】剪定・切り戻し

ポインセチアが成長したら、剪定や切り戻しを行いましょう。大きくなりすぎたポインセチアはバランスが悪く見た目が悪い場合があります。綺麗に大きくするためにも剪定や切り戻しは上手な育て方において重要です。ポインセチアの剪定や切り戻しについて解説します。
ポインセチアの剪定・切り戻しの判断
ポインセチアの剪定や切り戻しはいつ行えばよいのか気になりますよね。剪定や切り戻しに失敗したら、せっかくのポインセチアの見た目が悪くなるかもしれません。剪定と切り戻しのタイミングを紹介します。
ポインセチアのバランスが悪くなった時
ポインセチアの生育期は5月~10月。この時期に成長して大きくなります。そのため、この時期は最もポインセチアのバランスが悪くなりやすい時期とも言えます。ポインセチアのバランスが悪くなったタイミングですぐに剪定してください。成長期であれば、新芽が出やすいのでバランスもすぐによくなるでしょう。
葉が大きくなり新芽の成長を邪魔している時
ポインセチアの葉が大きくなり新芽の成長を邪魔しているときも剪定や切り戻しタイミングです。成長期は葉をぐんぐん大きくするので、葉の下の新芽が隠れてしまいます。新芽に光が当たらないと、その新芽は上手く成長できません。そのため、大きすぎる葉は切り落としてください。新芽に光を当てて株を育てることを優先したほうが、綺麗なポインセチアになりやすいからです。ただし、葉や枝を切るのは成長期だけに留めて下さい。寒い冬はなるべく剪定は行わないことが育て方のポイントです。
ポインセチアの剪定・切り戻しをする時期:3月〜6月
ポインセチアの剪定や切り戻し時期は、成長期の3月~6月がおすすめ。3月~6月は気温が上がる時期なので、剪定してもすぐに新芽が出てくるためです。日本の夏は暑すぎて生育が悪くなるので、夏前までに剪定や切り戻しを行いましょう。
ポインセチアの剪定方法
ポインセチアの剪定方法は、葉の付け根から切ることです。ポインセチアの葉や枝を中途半端に切ると見た目が悪いので、付け根から目立たないように切ります。生育が悪い葉や枯れかかっている葉も同様です。
ポインセチアの切り戻し方法
切り戻しは剪定と同じような意味ですが、大きな株を小さくするときに使われる表現です。つまり、枝や幹を切るときに使われます。ポインセチアの幹を小さくしたい場合は、株に葉が残るように切ることが重要です。小さくしたいからと言って葉が付いている枝や幹をすべて切ると、光合成できずに枯れる可能性があります。切り戻しは剪定以上にダメージがあるので、切る時期は守ってください。
ポインセチアを大きくする方法

ポインセチアを増やして大きくする方法は「挿し木」です。観葉植物を増やす方法は挿し木以外にも、株分けや葉挿しの方法もあります。しかし、ポインセチアでは株分けや葉挿しはできないので注意してください。ここでは、ポインセチアの増やし方である挿し木だけでなく、株分けや葉挿しも紹介します。
株分け
ポインセチアは株分けできません。もし購入した株に2株以上植えられている場合は株分け可能ですが、冬に株分けしないようにしてください。
株分けとは
株分けとは、文字通り「株を分けること」。植物の中では、土の中の根や茎から新たな新芽が出て増えることがあります。その増えた株からも根が出てくるので、その増えた株を根が付くように切り取ることを株分けと言います。サンスベリアのように地下茎で増える植物に有効な増やし方です。
株分けの方法
株分けの方法は、新しく増えた株が十分に大きくなったらハサミやカッターで切り分けます。この時に根が付くように切り分けることがポイントです。あまり小さい株の場合は、新しい根が出てきていないので注意してください。
挿し木
ポインセチアは挿し木が可能です。
挿し木とは
挿し木とは、植物の枝を切って土や水に挿して増やす方法です。観葉植物の中で最も増やしやすい方法と言えるでしょう。ただし、成長期の若い枝で行う必要があるので気を付けてください。剪定で切った枝などを使うとよいかもしれません。
挿し木の方法
挿し木の方法は成長期の若い枝を10㎝~15㎝切ります。枝に葉が1枚~2枚程度付くように調整した後、優しく土に挿してください。その後は、土が乾かないように、明るい日陰で管理します。植物によって発根期間は異なりますが、新芽や根が新しく出てきます。
葉挿し
ポインセチアは葉挿しでは増やすことはできません。葉挿しは主に多肉植物のように分厚い葉を持った植物に有効な増やし方です。
葉挿しとは
葉挿しとは、文字通り植物の葉を土に挿して増やす方法です。ただし、葉の付け根が綺麗な状態でなければ増やすことができないため注意してください。
葉挿しの方法
葉挿しの方法は、枝から綺麗に葉を取ったり、切り取ったりした葉を土に挿して置いておきます。この時に、葉の付け根がしっかり乾燥している場合は、土を湿らせてもよいですが、葉の付け根が乾いていない場合は、土は湿らせないでください。葉刺しをするときは切り口は乾燥させて土に挿した方が成功しやすいです。
ポインセチアのよくあるトラブルと対処法

ここからはポインセチアのよくあるトラブルと対処法を紹介します。
根腐れ
ポインセチアは根腐れさせやすい植物です。流通する時期が冬の11月~12月なので、水をやりすぎるとすぐに根腐れするためです。根腐れした場合は、土が湿っているにもかかわらず水切れの状態になってしまいます。もし根腐れした場合は、鉢から取り出し、黒ずんだ根を取り除いて新しい土に植え替えます。冬に根腐れした場合は、暖かい時間に素早く植え替えすることがポイントです。植え替えた後は、発根剤を与えて様子を見ましょう。
根詰まり
ポインセチアを順調に育てると、鉢の中で根詰まりが発生します。根詰まりのまま育てると、水や肥料が吸収できず生育に悪影響です。根詰まりは鉢底から根が出ていたり土の吸水が悪かったりすることで気づきます。これらの症状があったら一回り大きな鉢に3月~6月に植え替えてください。新しく根が伸びる環境になれば、生育もすぐによくなるでしょう。
葉焼け
夏の強い直射日光に当てると葉焼けします。葉が茶色や白色に変化したりする症状です。葉焼けした葉は元には戻らないため、ポインセチアを夏の強光に当てないことがポイント。夏に屋外で管理する場合は、明るい日陰で管理すると安心です。
ハダニ
ハダニは空気が乾燥した場所を好む害虫です。ポインセチアに限らず、あらゆる植物に発生します。初期症状は葉色が悪くなり、次第にクモの糸のようなものが植物全体を覆って枯れる原因に。ハダニは葉の裏に発生しますが、小さくて見つけることが難しい害虫です。湿気を嫌う虫なので、水やりと一緒に霧吹きで葉水を行うと発生を予防できます。葉水でも発生する場合は、ハダニに効果的なお薬を使って対処することが肝心です。
【豆知識】ポインセチアを綺麗に赤くする方法

ポインセチアが流通する11月~12月は、すでに赤くなっていますが、春~秋にかけては葉は赤くなく緑色であることをご存じでしょうか。ポインセチアは常に赤いわけではありません。赤くなる仕組みがあります。ポインセチアを綺麗に赤くする育て方のコツについてお話しします。
そもそもなぜポインセチアは赤くなるの?
ポインセチアが葉(正確には苞)を赤くするのは、受粉を助けるためです。植物は受粉をして種を作って子孫繁栄する生き物。ポインセチアの花は小さいため目立ちません。そのため、葉を赤くして受粉昆虫を呼び寄せています。環境に対して進化していった形が現在のポインセチアなのでしょう。
ポインセチアを赤くする方法
ポインセチアの冬越しが成功して、翌年の春から育てる場合は、新芽は緑色です。再び葉を赤色にするためには育て方にポイントがあります。
9月中旬から1ヶ月半ぐらい、日照時間を短くする
まず一つ目のポイントは、9月中旬から1ヶ月半ぐらい、日照時間を短くすることです。ポインセチアの葉色の変化は日照時間に関係しています。そのため、ポインセチアが大きくなったら、1ヶ月半ぐらい、日照時間を短くするのがポイントです。どのくらい短くするのかは、次の項目で紹介します。
夕方17時〜朝7時になったら光を遮断する
ポインセチアの葉を色づかせるためには、最低でも12時間以上光を遮断させる必要があります。夕方17時~朝7時まで光を遮断すると確実です。光を遮断とは、真っ暗にすることなので少しでも光が入るといけません。この光を遮断して葉色を変えることを短日処理と言います。短日処理を成功させるためには、ポインセチアに段ボールなどを被せるのが効果的です。短日処理中に気になって段ボールを開けて光が入ると、葉が綺麗に色づかない可能性があります。この短日処理を夕方17時~朝7時に1ヶ月半行うことで、初めてポインセチアが赤くなります。
ポインセチアの育て方を紹介!日々のケアから大きくする方法までのまとめ
ここまでポインセチアの育て方について解説してきましたがいかがですか。
この記事のポイントは
- ポインセチアは赤い葉(苞)が特徴的な植物で、赤色以外にも白やピンク、黄色などさまざまな色がある
- ポインセチアの花言葉は神聖な「祝福」「聖夜」
- ポンセチアの水やりは春秋は土が中央まで乾いたら鉢底から流れるくらい水やり。夏は水切れさせないようにして、冬は土が乾いたら暖かい時間帯に水やりすることがポイント
- ポインセチアの置く場所は日差しの入る明るい場所で、温度は20℃~30℃を維持して育てるとよい
- ポインセチアの鉢から根が出てきたら、気温の上がる4月~5月に一回り大きな鉢に植え替えるとよい
です。
ポインセチアの育て方について詳しく知ることができたのではないでしょうか。ポインセチアを赤く色づかせる育て方を知らない方は多いと思います。この記事を参考に大事に育てたポインセチアを綺麗に色づかせてみてください。自分で綺麗にすることのできたポインセチアには、もっと愛着がわくと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENにはほかにもたくさんの記事を用意しておりますので、ぜひご覧ください。