若緑色の葉っぱにクリーム色の斑が美しいポトスは、観葉植物の中でもお部屋の癒しとして特に人気の品種です。ポトスは初心者にも育てやすく、丈夫で増やしやすいのも魅力のひとつでしょう。
ただし、適切な温度管理と水分管理に注意した育て方をしないといかに丈夫なポトスでも枯れてしまうこともあります。そんな状態にならないためにも、ポトスの育て方をひと通りチェックしてみるのがおすすめです。最近では100均などでもポトスを購入することができますので、気軽な気持ちで育ててみてはいかがでしょうか。
そこで今回は、
- ポトスってどんな観葉植物?
- ポトスの育て方の4つのポイントをご紹介
- ポトスの植え替え方法
- ポトスの剪定について
- ポトスの増やし方をご紹介
- ポトスをおしゃれに飾ってみよう
- 気を付けたいポトスの病害虫
- ハイドロカルチャーでポトスを育てる方法
以上のポイントを解説してきます。
この記事を読めば、ポトスの基本的な育て方について完璧にマスターできるはずです。ポトスが丈夫で育てやすいといっても、基本の育て方を知らなければ枯らしてしまう危険性もあります。病気対策やおしゃれな飾り方についてもご紹介していきますので、ぜひ最後まで記事を参考にしてみてください。
ポトスってどんな観葉植物なの?

まずは、ポトスがどのような観葉植物なのかご紹介していきます。おしゃれなインテリアとして目を癒してくれるポトスの見た目の特徴だけでなく、花言葉や風水についてもご紹介していきますので気になる項目をチェックしてみてください。
葉っぱがハート型でかわいい植物
ポトスの最大の魅力である明るい緑色の葉は、可愛らしいハートの形をしています。ポトスはサトイモ科の観葉植物なので、葉も大きく広がっているのが特徴です。品種によって、緑色の葉がより明るい色だったり、入る斑の模様や色が異なったりと様々な個性を持っているポトス。つるが横や下に伸びて特徴的な葉を茂らせていきますので、お部屋のインテリアとしても好まれています。
吊るす観葉植物として有名
ポトスは吊るすための観葉植物として有名です。吊り鉢として販売されていることも多く、キッチンや窓辺などにも飾ることができます。ポトスは枝垂れるようにしてつるを伸ばしていきますので、お部屋の空いた空間を鮮やかな緑色で満たすことができるはずです。
明るい葉っぱをもつライムという品種や黄色の斑が入る品種を選べばさらに、吊るしたポトスを素敵に演出してくれます。また、大きなポトスであれば鉢の中心に支柱を立てて大きめのインテリアグリーンとしても楽しむことができるのです。
ポトスの花言葉
ポトスには3つの花言葉が付けれれています。「華やかな明るさ」「永遠の富」「長い幸」といういずれもとてもポジティブな花言葉が選ばれているポトス。贈り物としても人気が高いのは、美しい見た目だけではなくこの花言葉も理由のひとつでしょう。それぞれの花言葉について詳しく解説していきます。
華やかな明るさ
「華やかな明るさ」はポトスの鮮やかな葉の色から連想された花言葉です。ポトスの葉は普通の緑色よりも明るく、また黄色やクリーム色の斑が入ることが多いので華やかさも感じさせてくれます。オフィスなどの暗くなりやすい場所でもその華やかな美しさは存在感を発揮してくれるはずです。
永遠の富
「永遠の富」という花言葉は、ポトスの葉が次から次に広がり絶えることがない特徴からつけられました。ポトスは繁殖力が旺盛なので、緑色の葉が生命力を感じさせてくれたのでしょう。「永遠の富」という花言葉は、金運をアップさせるような縁起も連想させますね。
長い幸
「長い幸」という花言葉は、ポトスの花が咲くのに10数年かかることが由来となっています。長く待った後に咲く待望の花は、まるで大きな幸運のように見えたのでしょう。ポトスの花は純白の色をしていて、葉と同じように大きな一重の花びらをもつ珍しい形をしていることが特徴です。
ポトスの風水
ポトスの風水は、葉の形や縁起から「恋愛運」「金運」をアップさせる効果とリラックス効果を与えてくれるものが期待できます。ポトスは陰の気をもつ観葉植物なので、家族が多く集まるような場所で管理するとお家の中の気を調和してくれるはずです。
恋愛運
ポトスのハート形の葉は恋愛運を高めてくれる効果が期待できます。恋愛運に関連が深い水回りやバスルームにポトスを飾ると良い影響を与えてくれるはずです。また、リビングにポトスを飾ることで恋愛運だけでなく家族運もアップさせてくれます。
金運
ポトスの葉に入る斑は金運に関連深い黄色が多く、そのことから金運を上げる風水効果が期待されるようになりました。ポトスで金運をアップさせたい時は、斑の黄色の「ゴールデンポトス」という品種や、黄緑色の葉をもつ「ライム」という品種を選ぶと良いでしょう。また、花言葉にもある「永遠の富」という言葉も金運アップに良い影響を与えてくれると言われています。トイレやキッチンを置き場所に選ぶと金運アップの効果をさらに高めてくれますよ。
リラックス効果
ポトスの丸みがかかった葉はリラックス効果を与えてくれると言われています。そのため、寝室にポトスを飾るとリラックス効果が高まり家族にも良い影響を与えてくれるでしょう。日があまり当たらない時は、定期的に窓辺に移動して太陽光に当ててあげるようにしましょう。
ポトスの育て方のポイント①:置き場所

ポトスの育て方のポイントの1番目として、その置き場所についてご紹介します。ポトスは耐暑性はあるものの、耐寒性は低いので冬場は特に温度管理に気を配ってあげることが必要です。基本的に、季節を通して室内で管理するようにしましょう。
基本的には室内に置くことがおすすめ
ポトスは耐寒性が低いので、基本的には室内で育てるのがおすすめです。レースカーテン越しの光が当たるような窓辺が最も適した置き場所です。午前中にカーテン越しの光がたっぷりと当たり、午後は日陰になるような窓辺が特に良いのではないでしょうか。冬場は室内で管理するとともに、夜間は暖かい場所に移動してあげるのが育て方のポイントです。
直射日光が当たらない、明るい場所が良い
ポトスの特徴的で明るい葉は、直射日光に当たると葉焼けを起こしてしまうことがあります。そのため、室内のカーテン越しの光が当たるような明るい場所でポトスを育てるのがおすすめです。特にクリーム色の斑が入った葉や黄緑色という葉をもつライムという品種は、葉緑素が少ないので葉焼けを起こしやすくなります。通年を通して、置き場所は直射日光が当たらない場所を選ぶようにしましょう。
トイレなどの暗い場所は枯れる可能性があるので注意
ポトスは直射日光には弱いものの、太陽の光を好む観葉植物でもありますので、トイレや日の当たらない玄関などの暗い場所で管理すると、枯れてしまう危険性があります。日陰の場所で育てている時は、週に何日かは窓辺で太陽の光に当ててあげるようにしましょう。
ポトスは屋外に適していない
ポトスはその耐寒性の低さから、屋外で育てるのには向いていない観葉植物です。基本的には、室内の明るい場所で管理するとともに冷え込む冬場には暖かい部屋の中心などに移動してあげるのが上手な管理のコツだと考えて良いでしょう。エアコンの風が直接当たらないような場所で管理するのが、育て方のポイントです。
ポトスの育て方のポイント②:水やり

次に、ポトスの育て方のポイントとして水やりの方法をご紹介します。水やりは、春~夏にかけての生育期と秋~冬にかけての休眠期それぞれに違ったタイミングで行うことが必要です。生育期と休眠期にメリハリをつけた水やりを心がけましょう。
春〜夏にかけての水やり:土の表面が完全に乾いてからたっぷりと
春~秋にかけての生育期の水やりは、土の表面が乾いたら鉢底から水が漏れ出るほどたっぷりと与えてあげましょう。特に夏場は乾燥しやすいので、朝と夕方の二回、土の状態をチェックしてあげるようにします。また、鉢皿にたまった水は根腐れの原因となりますのでこまめに捨てるようにしましょう。
秋〜冬にかけての水やり:土の表面が乾いてから2〜3日後に
秋から冬にかけての水やりは、土の表面が乾いてから2~3日空けて与えるようにしましょう。冬場は休眠期にあたり、成長が緩慢になりますので生育期と同じように水やりをしてしまうと根腐れを起こしてしまう可能性が高まります。少し乾燥気味に育てるとともに、霧吹きでの葉水は欠かさずに与えることが元気に育てるポイントです。
ポトスの育て方のポイント③:肥料

育て方のポイントの3番目として、肥料の与え方についてご紹介します。ポトスはたくさんの肥料を必要としない観葉植物ですので、控えめに与えるのがポイントです。肥料を与えるタイミングは、植え替え時に土に混ぜ込むか生育期に土の表面に置き肥や液肥をしましょう。休眠期の冬場は与えないのが基本です。
基本的には、肥料がなくても成長はする
ポトスは基本的に、肥料がなくても成長する観葉植物です。ただし、ポトスの印象的な葉をたくさん茂らせて彩りを豊かにするために、植え替え時にはゆっくりと効果の現れる緩効性の肥料を与えると良いでしょう。必要以上に肥料を与えてしまうと、充分に吸収しきれずに根が傷んでしまうので注意が必要です。肥料を控えめにした育て方をするように心がけましょう。
ポトスに肥料の与え方
では、具体的にどのように肥料を与えたら良いのかをご紹介します。ポトスに与えるべき肥料はゆっくりと効果の現れる緩効性の化成肥料を置き肥にするか、即効性のある液体肥料を定期的に与えるかを選びましょう。
生育期の5月〜10月間に2ヶ月に1度置き肥をする
置き肥をする場合は、2カ月に1回程度のペースで緩効性肥料を与えましょう。肥料を与えるのは5月~10月の生育期だけです。肥料の種類によって頻度や量が変わってきますので、記載の分量を確認してから与えます。
生育期の5月〜10月間に2週間に1度のペースで液肥
液体肥料を与える時は、2週間に1度のペースで与えるようにしましょう。液体肥料もまた、生育期の5月~10月に与えます。液体肥料は水で薄めて使うタイプとそのまま与えることのできるタイプがありますので、購入した肥料をしっかり確認してから与えましょう。
【成長したらすること】ポトスの植え替えについて

ポトスは葉をどんどんと茂らせる観葉植物なので、定期的に植え替えをしてあげないと根詰まりを起こしてしまう危険性があります。根詰まりを起こすと、生育に影響が出てしまいますし根腐れに移行して枯れてしまうこともありますので定期的な植え替えはポトスにとって必要な作業です。
ポトスを植え替えするタイミング
まずはポトスを植え替えするタイミングについてご紹介します。基本的に、1年から2年の間隔で植え替えをするのが望ましいのですが、ポトス自体が根詰まりのSOSを出していることもありますのでしっかりと状態をチェックして見逃さないようにしましょう。植え替えの時期は生育期の5月~10月です。
鉢底の穴から根っこが飛び出した時
鉢の底からポトスの根が伸びてきてしまっている時は、鉢の中で根がぎゅうぎゅうに詰まってしまっている状態ですので早めに植え替えを行う必要があります。そのままにしてしまうと十分に空間が取れずに鉢の中が過湿状態になり過ぎて、根腐れを引き起こしてしまう危険性があるので注意しましょう。
水やりをした時に水の染み込みが悪い時
水やりを行った際に、水がしみ込まずに表面の土にたまってしまっている時は土の保水力が発揮できないほど根が詰まっている状態の可能性があります。水がしみ込まない状態が続くと、根腐れにもなりやすいので早めに植え替えをしてあげるようにしましょう。
植え替えの方法
植え替えの方法はシンプルですので、初心者でも簡単に行うことができます。簡単に手順をご紹介していきましょう。
- 鉢からポトスを出して、軽く土をほぐす
- 黒く傷んだ根や茶色く変色した根を清潔なハサミで切り落とす
- 新しく購入した用土を一回り大きめの鉢に半分ほど入れる(肥料が入っていない用土だったら混ぜ込むことも)
- ポトスの苗を真ん中に設置して、周りに用土を入れていく
- 根元を軽く押さえてぐらつかないようにする
- 直射日光の当たらない場所で、乾燥を防ぎながらしばらく管理する
【成長したらすること】ポトスの剪定について

ポトスが成長したらやるべきこととして、剪定という作業があります。ポトスはつる状の茎にたくさんの葉っぱを付けて生長していく観葉植物です。そのままにしておくと、樹形が乱れてしまいますし風通しも悪くなるので定期的に葉を間引くような剪定を行いましょう。
5月〜10月に剪定すること
ポトスの剪定の適期は5月~10月です。この時期は生育期に当たりますので、剪定で負ったストレスが回復しやすいというメリットがあります。冬場の剪定は基本的には行いませんので、明らかに傷んだ葉や病気の葉をカットする以外は傷つけないようにしましょう。
伸びすぎたツルや葉を剪定すると良い
ポトスの剪定を行う場所は、伸びすぎたつるや葉を見つけて優先的にカットしていくのが効率の良い方法のひとつです。カットしたつるや茎は、挿し木などにして増やすために利用することもできますので思い切って剪定していきましょう。混みあった葉があれば、風通しを良くするためにカットするのもおすすめです。
ポトスを剪定する時の注意点
ポトスを剪定する時には、いくつかの注意点があります。剪定は植物にとってストレスのかかる作業でもありますので、なるべく負担がかからないような状態で行ってあげるのが理想です。
樹液にシュウ酸カルシウムが含まれるので、素手で剪定しないこと
ポトスはサトイモ科の観葉植物なので、カットした場所から樹液が出ることがあります。この樹液はシュウ酸カルシウムといって人によってはかぶれてしまうことがあるので剪定をするときは園芸用手袋をつけて行うのがおすすめです。剪定してしばらくは、お子様やペットが切り口に触れないように注意してあげましょう。万が一、触れてしまった時は流水でしっかりと洗い流します。
植物専用のハサミを使うこと
剪定を行う時は植物専用のハサミを用いるのがポイントです。他の用途で用いているハサミと共用してしまうと、殺菌が十分でなく切り口から病気にかかってしまう危険性があるので注意しましょう。植物専用のハサミでも、他の植物の剪定に使った時は軽く炎であぶって加熱殺菌するのも方法のひとつです。
ポトスをさらに大きくする増やし方を紹介

この項目ではポトスの効率的な増やし方についてご紹介します。ポトスの増やし方としておすすめなのは、「挿し木」と「水差し」、「株分け」の三種類です。いずれも簡単な方法なので、それぞれについて解説していきます。どの方法も5月~10月の生育期に行いましょう。特に梅雨に入る前の春先に行うと、その後の根付きが良くなります。
挿し木
「挿し木」はポトスのつるを20㎝程度カットして、葉を2、3枚残した後、挿し木専用土か水はけのよい赤玉土に挿して増やします。水やりは控えめにしつつ、霧吹きで乾燥を避けながら直射日光が当たらない日陰の場所で管理しましょう。2週間から3週間程度で、根が付き新芽が出てきたら成功です。
水差し(水栽培)
水差しは、水栽培とも呼ばれる栽培方法で挿し木と同じように増やすことができます。発根状態がわかりやすい透明な容器に水を張って、カットしたポトスのつるを差して様子を見ましょう。根が出てきたら、用土に植え付け直しても良いですし、そのまま水栽培として成長させることもできます。水差しは、ハイドロカルチャー栽培にも移行しやすいおすすめの増やし方です。
株分け
「株分け」は成長したポトスの茎やつるをハサミなどでカットして増やす方法です。ポトスはつるの節目節目から、気根と呼ばれる根を出して増えていきます。その部分を意識してカットすれば、スムーズに新しい株を作ることができるのです。株分けで用いるハサミは園芸用の清潔なものを用いましょう。
おしゃれになるポトスの飾り方

ポトスの明るい葉っぱは観葉植物の中でも特に印象的で、様々な飾り方を楽しむことができます。そんなポトスをおしゃれに演出するために、どのような飾り方がおすすめなのかいくつかご紹介していきます。
ポトスに支柱を立てて、上に伸びてくように飾る
ポトスはつるを伸ばして増えていく特徴がありますので、中心に長さのある支柱を立てて巻き付けるようにして伸ばしていくと存在感が増しておしゃれになります。鉢の中心に立てた支柱を中心に、上に伸ばすようにして育てるとリビングなどでもインテリアグリーンとしての役割を果たしてくれることでしょう。
吊り鉢に植え替えて、ポトスをハンギングで垂らす
小さなポット苗で販売されることが多いポトスは、釣り鉢に植え替えるとおしゃれに飾ることができます。ハンギングでポトスを吊るすと日が当たりやすくなり、明るい葉の色がより輝くことでしょう。ハンギングで吊るしたポトスは、つるを下側に向けて伸ばしていくので一味違ったインテリアとしてお部屋をおしゃれに演出してくれます。
ポトスがなりやすい病気

ポトスを育てている上で気になるであろう病害虫についてご紹介します。ポトスは丈夫で、育てやすい観葉植物ですが時期によっては虫がついたり、湿度や風通しが悪く病気になってしまうこともあるので注意しましょう。
炭そ病
炭そ病は黒や灰色のシミのような斑点が葉の中心に現れる病気です。カビ性の病気なので、湿度が高すぎたり風通しが悪すぎたりすることが原因で蔓延してしまう危険性があります。そのまま放っておくと、ポトス全体に感染して枯れてしまうので見つけ次第すぐに対処するようにしましょう。
炭そ病の対処としては、被害を受けてしまった部分の葉をすぐに切り落とし処分してから市販の殺菌剤をスプレーすることがおすすめです。殺菌剤に迷った時は、炭そ病に効果があると表示されたものがあるのでそちらを選びましょう。
ハダニ
ハダニは小さい白いダニがポトスの葉につくことで、葉の樹液などを吸われ弱ってしまう症状を引き起こしてしまいます。葉の裏などにつきやすいので、葉水を行うときに葉の裏までしっかりとチェックしてあげる必要があります。ハダニが発生していると、クモの糸のような異常がついていたり葉に傷がついていたりするのでこまめに観察しましょう。
ハダニがついてしまった時の対処方法は、市販の薬剤をスプレーするか自然に優しい木酢液などを吹きかけるのがおすすめです。たくさんついていない時は、被害を受けた葉だけをカットして全体を水でしっとりと流すのも効果的ですよ。
黒すす病
ポトスの葉に黒い斑点ができてしまい、全体がすすのようにかすれてしまう症状が出た時は黒すす病の可能性があります。黒すす病もカビが原因の病気なので、湿度が高い時期や過湿状態が続くと発生しやすくなるのです。黒すす病の対処法も、炭そ病と同じように被害を受けた部分の葉を取り除いてから、ベンレート水和剤などの市販薬で予防するのがおすすめです。
黒すす病は、過湿状態が続くと発生しやすくなるのでトイレなど空気がこもりやすい場所でポトスを育てている時は、定期的に明るい場所に移動させてあげるように心がけましょう。黒すす病が起きた時は、同時に害虫の被害も考えられますので葉の裏などもしっかりチェックしておくことが必要です。
土よりお世話が簡単なハイドロカルチャーでもポトスを育てることができる

最後に、ポトスの育て方としておすすめのハイドロカルチャーの育て方についてご紹介します。ハイドロカルチャーは意外にも簡単に始めることができますので、育てやすいポトスで試してみるのもおすすめですよ。剪定でカットしたつるをハイドロカルチャーに挿しておくだけで、発根する可能性もあります。
ハイドロカルチャーのメリット
ハイドロカルチャーは難しいと思われがちですが、最近では100均でグッズを揃えることができますので簡単に取り掛かることができます。ハイドロカルチャーには土栽培と異なる様々なメリットがありますので、気になる方はチェックしてみてください。
基本的に、水やりだけなのでお世話が簡単で初心者におすすめ
ハイドロカルチャーのお世話は水やりを行うだけなので、管理に手がかからず初心者でもおすすめの栽培方法です。ハイドロカルチャーの水は、容器の底に抜けないので定期的に新しくきれいなものと取り変えてあげるように心がけましょう。
土を使用していないので、腐って虫が寄ってくる心配がない
ハイドロカルチャーはハイドロボールという土を焼成した用土を用いて苗を植えます。土を使用していないので、匂いが発生することもありませんし虫などが寄ってくることもありません。室内で観葉植物を育てる上で、害虫の発生は最も気になるポイントのひとつですから清潔な環境でポトスを育てたい方には特におすすめの栽培方法です。
匂いが全くないので清潔に保つことができる
前述したように、ハイドロボールには虫を寄せ付けることがなく無臭なので非常に清潔にたもつことができるのもメリットのひとつです。土栽培のように、水やりと共に土が飛び散ったりもしないので、シンプルで衛生的な環境でガーデニングをしたいと思っている方にも良いのではないでしょうか。
ポトスを枯れさせない育て方!飾る方法や増やす方法まで解説のまとめ
いかがだったでしょうか。インテリアグリーンとして、お家時間を癒してくれるポトスの育て方についてご紹介しました。ポトスは風水効果も高く、とても良い花言葉をもっているので贈り物にも最適な観葉植物です。ビジネス用の開店祝いや、友人や親せきへの引っ越し祝いなどにもポトスは選ばれていますのでぜひグリーンギフトとしても検討してみてください。
この記事のポイントは以下の通りです。
- ポトスはサトイモ科の葉っぱが美しい観葉植物
- ポトスの育て方①置き場所は室内の直射日光が当たらないところを選ぶ
- ポトスの育て方②水やりは土の表面が乾いてから、生育期はたっぷりと休眠期は数日空けて行う
- ポトスの育て方③肥料は生育期の緩効性の肥料か液肥を与える
- ポトスの育て方④植え替えは1年~2年に一度、根が詰まってきたら行う
- ポトスの育て方⑤剪定は風通しを良くして病害虫を防ぐ上で重要
- ポトスの増やし方は、挿し木と水差しと株分け
- ポトスは支柱に這わせて上に伸ばす飾り方と、ハンギングで吊るす飾り方がおすすめ
- ポトスの良く発生する病害虫は、ハダニと炭そ病と黒すす病
- ハイドロカルチャーは衛生的でポトスに向いた栽培方法
ポトスの育て方のポイントは、葉水で湿度を保ちつつ根腐れを起こさないメリハリをつけた水やりを行うことと冬場の温度管理にあります。基本的には、屋外に出さずに室内の明るい窓辺で育てていれば持ち前の生育力の旺盛さを存分に発揮して元気に育ってくれるはずです。ポトスには様々な品種があり、葉っぱの模様や色も個性的なので自分だけのポトスを見つけてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。

この記事の執筆者長岡 孝樹
NFDフラワーデザイナー
社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)デザイナー。「お花や観葉植物で日常を彩る」を実現するためにWebメディアTOKYO KOTOBUKIENを運営中。メディア運営だけでなく、Amazonや楽天にも自社商品を出店。フラワーデザイナーの知識を活かし自社商品の提案など幅広く行う。