カポック(シェフレラ)の育て方を紹介!増やし方やなりやすい病気まで

カポック(シェフレラ)の育て方を紹介!増やし方やなりやすい病気まで
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目次

インテリアとしてお部屋をおしゃれに演出してくれるカポック。観葉植物として人気が高い品種の1つです。しかし、「カポックの育て方が分からない」「カポックの育て方で大切なポイントを知りたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。 そこで、本記事では、
  • カポックの特徴
  • カポックの育て方のポイント①置き場所
  • カポックの育て方のポイント②水やり
  • カポックの育て方のポイント③肥料
  • カポックの植え替え・剪定の方法
  • カポックを増やす方法
  • カポックがなりやすい病気
本記事を読めば、カポックの育て方の基本が身につきます。カポックの育て方に悩んでいる方は、本記事を参考にカポック育成にチャレンジしてみてくださいね。

カポックってどんな観葉植物なの?

カポックは丈夫な性質があり、育て方も簡単なため、初心者でも気軽に育成できます。ここでは、そんなカポックの基本情報を詳しく見てみましょう。

カポックの別名はシェフレラと呼ばれている

カポックは別名シェフレラと呼ばれています。しかし、カポックとシェフレラは本来別々の植物。カポックはアオイ科セイバ属、シェフレラウコギ科シェフレラ属の植物です。2つが同じ植物を指すようになった理由は、2つの植物の葉っぱが似ていることにあります。シェフレラが日本に輸入されたときに葉が似ていることでカポックと勘違いし、「ホンコンカポック」の名前で流通しました。現在もその名残で、カポックは別名シェフレラと呼ばれます。ただし、カポックとシェフレラが同じ植物を指すのは日本だけです。海外ではカポックとシェフレラは別物として扱われるので注意しましょう。

中国南部〜台湾が原産の観葉植物

カポック(シェフレラ)は熱帯~温帯地域に自生する植物で、主に中国南部~台湾で見られます。現在は約600種の存在が確認されています。幹が上にまっすぐ伸び、手のひらを広げたように葉っぱがつくのがカポックの特徴です。気温が高い地域に自生する植物ですが寒さに強い性質もあるため、自宅でも手間をかけずに育てられます。市場には15cm~150cm以上と幅広いサイズの株が出回っているので、自分に合ったサイズを手に入れてみてくださいね。

花言葉

カポック(シェフレラ)は5月~7月に赤・白・黄の花を咲かせます。そんなカポックには2つの花言葉がつけらえており、それぞれはどんな環境でも丈夫に育つカポックのたくましさが由来になっています。

とても真面目

1つ目の花言葉は「とても真面目」です。自宅にシェフレラを置いておけば、物事に一生懸命取り組めそうですよね。贈り物にしても喜んでもらえるでしょう。

実直

2つ目の花言葉は「実直」です。実直は誠実や正直などの意味を持ちます。「とても真面目」同様、しゃんとした気持ちになれそうですね。

風水

風水では、カポック(シェフレラ)のような丸い葉にはリラックス効果があり、特に人の気持ちや身体に効果を発揮するといわれています。まっすぐ伸びるカポックは良い気を招いたり、人を前向きにしたりする効果があります。

出会い運

カポックは自分だけでなく、周りの人の気を整える力もあります。良い気を持つ人同士が関わり合うことで、良縁につながります。カポックを育てれば、大事なパートナーと出会えるかもしれませんよ。

家庭運

人の気持ちに効果を発揮するカポックは、家庭内の気も整えてくれます。家庭内に滞る悪きを良い気に変えてくれるため、家族の仲が深まるでしょう。家庭運の上昇は仕事や趣味に取り組む活力になります。カポックで家庭運をアップさせて、その他の運気も上昇させましょう。

カポック(シェフレラ)の育て方のポイント①:置き場所

カポック(シェフレラ)の育て方のポイント1つ目は置き場所です。丈夫な性質を持つカポックですが、自宅で栽培する場合は置き場所に配慮すると長い間楽しめます。屋外・室内での適切な置き場所を覚えておきましょう。

カポックは日光を好む植物だが、日陰でも成長する

カポックは日光好む植物ですが適応力が高く、耐陰性もあるため、室内や日陰でも十分に育てられます。ただ、日当たりが良い方が元気に育つため、日陰で育てる際にもときどき日光浴をさせてあげると良いでしょう。

屋外での置き場所:直射日光が当たらない明るいところ

屋外では、直射日光を避けた明るい場所で育てましょう。直射日光は葉焼けの原因になります。もし直射日光を避けられる場所がなければ、遮光ネットや寒冷紗を利用して日光量を調節することが必要です。また、屋外で育てて株が弱ってきているようであれば、室内に移動させてください。

暖かい地域は年間通して屋外で育てることができる

日本の中でも暖かい地域であれば1年通して屋外でカポックを育成できます。また、霜が降りない地域であれば、地植えも可能です。暖かい地域にお住まいの方は、屋外での育成に挑戦してみても良いでしょう。

他の地域では、春から秋は屋外で育てることはOK

その他の地域では、春~秋はカポックを屋外で管理して問題ありません。冬の寒さはカポックにダメージを与えます。3℃を下回るタイミングで、室内へ移動してあげましょう。

室内での置き場所:レースカーテン越しが良い

室内ではレースカーテン越しで管理するのが最適です。直射日光は避けつつ、適度に日当たりの良い環境で育てましょう。もし窓がない場合は、週に2~3回を目安に日光に当てたり、屋外に出したりすると、株を弱らせることなく育てられます。また、エアコンの風が直接当たる場所は葉を痛めるため注意してください

カポック(シェフレラ)の育て方のポイント②:水やり

カポック(シェフレラ)の育て方のポイントとしては、水やりを適切に行うことも大切です。季節ごとに頻度を調節しながらカポックを育成しましょう。

春から秋の水やり:土の表面が乾いてからたっぷりあげる

春から秋にかけては、土の表面が乾いたタイミングで鉢底からあふれるほどの水を与えます。カポックは水切れが原因で枯れることはありませんが、水分が足りていないと葉がダメージを受けます。水分不足になると葉がしわしわになったり、葉が落ちたりするため、特に気温が上がる夏は土の状態をよく観察して、適切なタイミングで水やりを行いましょう。

冬の水やり:土の表面が乾いてから2〜3日後にあげる

冬は春~秋よりも頻度を下げて、土の表面が乾燥して2~3日後に水やりします。5℃以下になるとカポックの成長が緩やかになるためです。成長が緩やかな株に春~秋同様の頻度で水分を与えると、株を枯らす原因になってしまいます。成長速度の変化に合わせて、水やりの頻度を調整しましょう。

カポック(シェフレラ)の育て方のポイント③:肥料

カポック(シェフレラ)の育て方のポイント3つ目は肥料です。植物が育つためには、水以外に栄養分も欠かせません。肥料が必要なのか、どう与えたら良いのかは植物によって異なるため、ここではカポックへの肥料の与え方を確認しておきましょう。

肥料を与えなくても育つが、与えた方が成長は早い

カポックは生育旺盛なため、基本的に肥料がなくても十分に育ちます。ただし、肥料があった方が成長は早いため、少しでも早く大きくなってほしい方は肥料を活用すると良いでしょう。

肥料を与える時期:春〜秋

カポックに肥料を与える時期は春~秋です。春~秋はカポックの生育期なため、肥料を与えることでより早い成長が促せます。一方、成長が緩やかになる冬は、肥料がダメージになることがあります。くれぐれも、肥料は春~秋に与えることを覚えておきましょう。

肥料の与え方

カポックには、適正量の液体肥料を1週間~10日に1回与えてみてください。緩効性の置き肥を与えるのも効果的です。有機肥料ではなく化成肥料を使用すると、虫が寄ってくる心配がありませんよ。

【成長したらすること】カポック(シェフレラ)の植え替え

カポック(シェフレラ)の上手な育て方としては、植え替えも大事なポイントです。前述の通り、カポックは生育旺盛なため、1~2年に1回は植え替えを行うことが必要です。ここでは、植え替えのタイミングや方法について解説します。

植え替えをするタイミング

カポックの植え替えは、以下のようなタイミングで行ってください。
  • 購入から2年以上経過した
  • 鉢に対して株が大きくなり、バランスが悪くなってきた
  • 下の葉が枯れてきた
  • 水やりをしても土に染みていかない
  • 鉢底から根がはみ出してきた
  • 鉢にひびが入ってきた
上記のタイミングは、株の大きさが現在使用している鉢に合わなくなってきた証拠です。これらのタイミングを目安に植え替えを行いましょう。

植え替えをする時期:5月〜7月

植え替えは5月~7月の気温が高い時期に行いましょう。植え替えのときに大切なのは、一回り大きな鉢を用意することです。鉢が大きすぎると、株が吸い上げられないほどの水を土が蓄えてしまうため、根腐れを起こすことがあります。株を大きく育てたいからといって、鉢を極端に大きくしないように気をつけましょう。

植え替えの方法

カポックの植え替えは、以下の手順で行いましょう。なお、植え替え前は、株を引き抜きやすいように、水やりは控えてください。
  • 鉢から株を取り出して、軽く土を払いながら根をほぐす
  • 新しい鉢に鉢底ネット、鉢底石を入れる
  • 株を植え替えて、周りに土を入れる
  • 植え替え後は、たっぷり水やりをし、1週間ほどは直射日光や強い風から避けて管理する
土を入れるときは割り箸などを使って土を押し込むと、根の隙間まで土が行き渡りますよ。

【成長したらすること】カポック(シェフレラ)の剪定

カポック(シェフレラ)が大きくなってきたら、剪定が必要になります。剪定もカポックの上手な育て方として欠かせない作業なので、剪定の時期や方法を確認しましょう。

剪定は古い葉っぱや弱っている葉を

剪定では古い葉や弱っている葉を切り落とします。剪定を行うことで、必要な場所に栄養が行き渡るようになるため、より良い成長が促されますよ。また、剪定にはバランスを整える意味もあるため、見た目の美しさも保てます。

剪定をするタイミング:4月〜10月

剪定は4月~10月の生育期に行いましょう。枝や葉をカットする行為は少なからず株にダメージを与えるため、生育期に行うことが大切です。気温が下がる冬には行わないようにしてください。

カポック(シェフレラ)の増やし方

カポック(シェフレラ)は株を増やしながら育てられます。カポックをたくさん育てたい方は、カポックの育て方とともに増やし方も覚えておくと良いでしょう。

挿し木

挿し木とは、株から枝を切り取って土に挿して根づかせる方法です。剪定時にカットした枝を使うと良いでしょう。挿し木の方法は、以下の通りです。
  • 先端から10cmほどの場所で枝をカットする
  • 吸水しやすいように切り口をV字にカットする
  • 先端の葉を2~3枚残して切り落とす
  • 浅めの容器に水を溜め、切り口を数時間つけておく
  • 鉢に鉢底ネット・鉢底石・土を入れ、切り取った枝を植える
  • 日陰で土が乾かないように管理し、4~6週間して根が生えてきたら一回り大きな鉢へ移す

水差し

水差しは、株から切り取った枝を水に差して根づかせる方法です。生育旺盛なカポックは、水だけでも根が生えてきます。水差しの方法は、以下の通りです。
  • 先端から10cmほどの場所で枝をカットする
  • 葉からの余分な蒸散を防ぐために、葉の大きさを半分にカットする
  • 容器に水を溜め、枝を挿す
  • 根が生えてきたら鉢に植え替える

株分け

株分けは、根ごと株を分けて別の鉢に植え替える方法です。すでに根をついたものを植え替えるため、初めて株を増やす方でも失敗しません。株分けの方法は、以下の通りです。
  • 株を鉢から引き抜き、土を軽く払う
  • 黒く腐っている根は切り落としながら、根を切り分けていく
  • 鉢に鉢底ネット・鉢底石・土を入れ、分けた株を植える
  • 植え替え後はたっぷり水やりをする

カポック(シェフレラ)がなりやすい病気や寄ってきやすい虫

丈夫で育てやすいカポック(シェフレラ)ですが、ときには病気になってしまうこともあります。症状を発見した際に焦らないよう、育て方と同様になりやすい病気とその対処法について理解しておきましょう。

なりやすい病気

カポックがなりやすい病気には「斑点細菌病」「炭そ病」があります。それぞれの症状や対処法についてまとめました。

斑点細菌病

斑点細菌病はその名の通り細菌が原因の病気です。葉や茎に黄色っぽい小さな斑点が現れ、それら斑点は徐々に褐色に変化していきます。斑点細菌病になってしまった場合は、症状が見られる部分を枝ごとカットしてしまいましょう。斑点細菌病の細菌は湿度を好むため、水の与えすぎに注意し、風通しの良い場所でカポックを管理してください。

炭そ病

炭そ病は、カビの一種である「炭措疽病菌」が原因で発症します。小さな黒褐色の斑点が葉につき、それら斑点が内側からだんだん灰白色に変化していくのが特徴です。症状を放置すると、葉に穴が空いたり、葉先から枯れたりするため、症状のある部分は見つけ次第カットしてしまいましょう。その後、殺菌剤を散布しておくと、再発を防げますよ。また、多湿にならないために、風通しの良い場所に置いたり、こまめに剪定したりすることも大切です。

寄ってきやすい虫

カポックは害虫に侵されてしまうこともあります。カポックに寄ってきやすい害虫はハダニアブラムシカイガラムシです。虫がついてしまったときの症状と対処法を確認しておきましょう。

ハダニ

ハダニはわずか0.5mmほどの虫で、葉の裏側について栄養分を吸汁するのが特徴です。吸汁された部分は白い斑点として現れます。ハダニは水に弱いため、葉の両面に葉水をすることで駆除できます。ハダニが密集しているときは、強めの水圧で集中的に水を当てましょう。水で薄めた牛乳やコーヒーをかけるのも効果的です。ただし、牛乳などを使用する場合は、臭いが残ってしまうためしっかり洗い流すことを忘れないようにしてください。大量発生している場合には、農薬に頼っても良いでしょう。

アブラムシ

アブラムシは2~4mm程度の虫です。植物の葉やつぼみから栄養分を吸汁します。群れで発生するため、見つけたら早急の対処が必要です。アブラムシが少ない状態であれば、テープや歯ブラシなどを使って取り除けます。大量についている場合は、牛乳スプレーや石鹸水が効果的です。薄めた木酢液を散布しておくと、発生予防になりますよ。

カイガラムシ

カイガラムシは白い綿毛をまとっているような姿が特徴的な3ミリほどの虫です。カイガラムシもハダニ・アブラムシと同様、株から吸汁します。また、カイガラムシの排泄物が原因ですす病になることもあるため、しっかり駆除しましょう。カイガラムシは幼虫と成虫で対処法が異なります。幼虫の駆除には牛乳スプレー・木酢液・殺虫剤が効果的です。一方、成虫には薬が効きにくいため、歯ブラシや竹串などで取り除いたり、カイガラムシがついている部分を剪定したりして対処しましょう。

カポック(シェフレラ)の育て方を紹介!増やし方やなりやすい病気までのまとめ

カポック(シェフレラ)の育て方について解説してきました。本記事の内容を以下にまとめています。
  • カポックの育て方のポイントは置き場所・水やり・肥料の3つ
  • 屋外では直射日光が当たらない明るい場所、室内ではカーテン越しで育てると良い
  • 春~秋は土の表面が乾燥してからたっぷりと、冬は土の表面が乾いてから2~3日後に水やりをする
  • 基本的に肥料がなくても育つが、与える場合は液体肥料や置き肥を春~秋に与える
  • 植え替えや剪定も、カポックの育て方の大切なポイント
  • カポックは挿し木・水差し・株分けで増やせる
  • 斑点細菌病・炭そ病・ハダニ・アブラムシ・カイガラムシが発生した場合は適切に対処する
インテリアとして人気高いカポック。カポックの育て方は非常に簡単です。今回解説した育て方を覚えれば、初心者の方でも長い間元気なカポックを楽しめます。ぜひ本記事の内容を参考に、カポックの栽培を楽しんでくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。