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ソテツの育て方を紹介!もっと大きくする方法や日々のケア方法まで

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南国の雰囲気を持つソテツ。ヤシの木のような容姿を持つため、ソテツを見て「ヤシの木だ!」と勘違いしてしまう人も多いと言います。ソテツは生長すると5mほどの高さまで高くなるものもありますが、ヤシの木のように20mもの大きさには成長しないため、低木に分類されています。最近では随分小ぶりのソテツも売られるようになり、観賞用としてのソテツの人気が高まっているようです。

自宅に南国風な木があるだけでちょっぴりリゾート気分が味わえてしまうというのはなんとも魅力的ですよね。でもソテツってなんか育て方が難しいイメージがありますよね。実際に育てるにはどんなことに気を付けた方が良いのか知りたい!という方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ソテツの育て方について知りたいという方のために、ソテツについて解説していきます。

  • ソテツの原産地
  • ソテツを育てるのに適した環境
  • ソテツの育て方
  • ソテツを育てるコツ

以上のことが、本記事を読むとよりはっきりと分かります。

ソテツを育てたいと思っている方ソテツをプレゼントしようかなと考えている方ソテツの育て方を知りたいという方、是非本記事を最後まで読んで参考にしてみて下さい。

ソテツってどんな観葉植物なの?

ソテツの育て方に入る前にまず、ソテツとはどういう観葉植物なのかというのを知りましょう。ここでは原産地や植物の特徴などについて見ていきます。

沖縄や南西諸島、東南アジアが原産地

ソテツ(蘇鉄)は九州南部から沖縄、中国南部からインドネシアに自生する観葉植物です。その見た目から「ヤシに似た木(植物)」という意味の「シヤス」という名が学名として付けられています。ヤシの木っぽい植物といえば、やはり南国の物というイメージが強いでしょう。

実際ソテツは八丈島や九州南部以南の海岸沿い岩場に多く自生していますが、実は関東地方でも多く目にする植物でもあります。日本各地、海外沿いなどにそそり立つヤシの木っぽい木のほとんどがソテツであり、意外と身近にある植物とも言えるのです。公園や神社、各地の庭園、ロータリーなどにソテツが植えられていることが多いです。ソテツは南国の雰囲気を楽しむのにもってこいの植物であるというのもありますが、丈夫で世話の手間がかからず、かつ生長がゆっくりしているというのもソテツが好まれる理由なのです。育て方も難しくなく、ほぼ放置状態でもしっかり成長してくれることから様々な場所に植えられる傾向にあるのです。

ソテツの花言葉:雄々しい

ソテツにも実は花が咲きます。ソテツは雌雄異株の木なのですが、6月から8月にかけて花が開花し、それぞれの幹の頂部に咲きます。雄花は長さ40cmから70cm、太さ10cmから15cmにもなる立派なもので、その見た目はゴツゴツと成長したベビーコーンのようです。対する雌花はシダの葉のような20cm大の大胞子嚢によって包まれており、その見た目は毬状です大きさにして小さいものでも10cm、大きくなれば40cm大にもなります。色味は黄色っぽいような白っぽいようなもので、いずれも茶色味がかっています。このような見た目なので一般的な「花」とは印象が異なることもあり、花と気が付かない人も多いと言います。

そのソテツの花の花言葉ですが、「雄々しい」です。ソテツの花言葉の由来については諸説あります。ソテツの木が大嵐の中で力強く揺れる様が勇ましかったことに由来しているというのが最も有名な説ですが、いわゆる可憐な「花」というイメージには似つかわしくない、硬くて丈夫そうな花を開花させるソテツの姿がまさしく「雄々しい」と思わせるところから、この花言葉が付いたのかもしれませんね。

ちなみに、雄木と雌木が近くにあれば受粉して実を付けることも可能です。ソテツの実は食用としても用いられることもありますが、毒性を有するので安易に口にするのは危険です。

ソテツの風水効果

ソテツは上向きの葉を持つことから、風水上は陽の気を持つと考えられています。陽の気を持つものは陰の気が多く溜まる場所に置くことで力が発揮されるため、陰の気の多い玄関、トイレ、リビングにソテツを置くのが風水上効果的だと考えられています。

仕事運

ソテツの葉は細かく尖っており、油断していると手を怪我してしまうこともあるぐらいです。風水ではこのような尖った細かい葉を持つ植物は悪い気を跳ね返すのに効果的だとされています。さらに、細かく尖った葉には強い気が宿るとも考えられており、仕事をする近くにソテツを置くことでやる気が高まると言われています。

このようにソテツは、仕事をする上で邪魔になることや悪い誘惑から守り、仕事に集中できる環境を整えてくれることから仕事運が上がると言われているのです。

金運

ソテツは室町時代以降、南国の雰囲気をよく演出するちょっと珍しい植物として本州に伝わりました。江戸時代は徳川家康公が愛でた万年青(おもと)を始め、様々な観葉植物が大名の間で流行りましたがソテツも例外ではありませんでした。江戸時代、大名たちはソテツを自分の庭に植え、お金があることの象徴にしていたと言います。というのも、ソテツ(蘇鉄)は当時高価であった鉄を与えることで元気を取り戻す植物だと考えられていたため、「ソテツがある=お金持ち」という認識があったからなのです。

現在でもソテツはお金にまつわる運があると言われています。特に金運を司るトイレにソテツを置くことで、トイレの気が浄化され、金運の流れも良くなると考えられています。偶然にもトイレは陰の気が溜まるスポットなので、陽の気を持つソテツを置く場所としてはうってつけなのです。

ソテツの育て方のポイント①:置き場所

ここまでソテツの基本的な情報について見てきましたが、ここからはソテツの育て方について見ていきます。
ソテツを家で育てる場合、もっとも大切になってくるのが置き場所です。

日当たりのよい南向きの場所が理想的

ソテツは南国の植物です。日本に自生しているものも九州南部以南に生えていることからも分かるように、ソテツは乾燥した暖地を好みます。なので、家で育てる場合でもできるだけソテツが好む、乾燥した暖かい環境を用意する必要があります日光が大好きなので、できるだけ日光に当たる時間を長くしてあげるのもポイントです。そのため、日当たりの良い南向きの場に置いて管理するのが理想的だとされています。

熱帯地域が原産地のことから、寒さには弱い

ソテツの原産地は暖かい場所だけです。そのため寒さにはめっぽう弱いです。ソテツが自生している九州南部以南では冬場も夏場と変わらぬソテツの姿を目にすることができますが、例えば関東辺りでは冬場寒くなるとソテツの葉の色が変化します。通常は濃い緑色をしているソテツの葉ですが、寒さを感じると黄色く変化し、枯れているような状態になってしまうのです。万が一葉が黄色くなってしまった場合は、ソテツに覆いを掛け、暖かい状態がキープできるよう工夫する必要が出てきます。

冬の時期は、室内の暖かい場所へ

ソテツを鉢植えで育てている場合は、冬の間室内の温かい場所に置いておくのがおすすめです。九州の南の暖かい場所であれば外で育てることも可能ですが、可能であれば室内に移動させ、暖かさを与えてあげるのが良いでしょう。

鉢植えではなく直植えしている場合は、室内に移動できないので、別の方法で暖を取らせる必要が出てきます。冬場になると海岸沿いに植えられているソテツにのようなものが巻かれることがありますが、それを家のソテツに施す必要が出てきます。関東でも寒い地域では幹だけではなく、葉の部分まですっぽりと藁で覆ってしまう「わらぼっち」状態にします。藁で巻くタイミングは葉の色が変わり始めた時が良いです。いつものように葉に元気がないと感じる時、葉の濃い緑色が薄くなってきたと感じる時にはソテツようの藁を用意し、全身がすっぽり覆えるようにして越冬しましょう。この時、葉があると藁が巻きにくいので、ヘアカットする要領で葉を剪定してしまってから藁で覆ってあげるようにしてください。

ソテツの育て方のポイント②:水やり

ソテツを枯らさずに育てるポイントとして大事なのが水やりです。ソテツの育て方の中でも特に重要なポイントになってくるとこなので、しっかりおさえ、健康で元気なソテツを育てていきましょう。

夏の時期の水やり:土の表面が完全に乾いてからたっぷりと

ソテツは乾燥を好む観葉植物なので、水やりは最低限で大丈夫です。逆に水のやり過ぎはすぐに根腐れを起こしてしまうので注意が必要です。水はけの良い土壌を用意し、根腐れが極力起きないようにしましょう。

夏に水をやる場合は、毎日水やりをする必要はありません。土が十分に乾いた時にたっぷりと水を与えれば大丈夫です。鉢植えの場合、鉢皿に水が溜まっていても根腐れの原因になってしまうので、鉢皿に水が溜まってしまった場合はすぐに捨て、できるだけ乾燥する環境を作り出してあげるのが大切です。直植えの場合は特に水はけの良い場を選び、日当たりが良い位置に植えましょう

冬の時期の水やり:土の表面が乾いてから、2日〜3日後にやる

ソテツの冬場の水やりも、水のあげ過ぎに注意です。土の表面が乾き、更に鉢全体の重さが軽くなって完全に土が乾いたと判断できた時に水やりをします。土は表面が乾いていても内部が乾ききっていないことも多いので、水やりがそんなに必要ない植物の場合、内部の土が湿っている状態ではまだ水やりのタイミングにないと判断できます。そのため、ソテツの場合は内部の土も乾いたかなというタイミングで水をあげるのがちょうど良いとされています。

しかし、内部の土が乾いたかどうかなんてどう判断したら良いのか分かりにくいですね。そういう時は、土の表面が乾いてから2、3日後ぐらいを目安に水やりをしてあげましょう。万が一水やりが出来ず、土の表面が乾いてから1週間以上経過してしまったという場合も、ソテツに関しては問題ありません。ソテツは乾燥には強いので、多少水をもらえずにいても問題なく生長してくれます。

ソテツの育て方のポイント③:肥料

ソテツの育て方で気になるポイントは肥料ですね。ソテツは、実は肥料をあまり必要とせず、土壌が悪くても育つ強靭な観葉植物でもあります。そのため家庭で育てる場合も肥料の心配をあまりしなくて済むので、育て方が難しくなく、観葉植物初心者でも手が出しやすいです。

4月頃に株元に化成肥料を少量与えるとOK!

実はソテツは自身の根に肥料となる窒素をためることができます。ソテツの根にはシアノバクテリアと呼ばれる菌が住んでおり、このシアノバクテリアが窒素を取り込む仕事をしてくれるのです。業界用語ではこれを「窒素固定」などと言います。ソテツは根に常時窒素がある状態なので、特に肥料が無くても十分成長していけるのです。

しかし、家庭で育てる場合はやはり少量だけでも肥料を与えておいた方が元気に育ちます。肥料は年に一度、ソテツがよく育つ4月から5月の成長期に緩効性の化成肥料を株元に置けば大丈夫です。この時、「年に一回しか与えないから」と多く与え過ぎないように気を付けましょう。むしろ、ちょっと少ないかなぐらいの量で十分です。

与えすぎると肥料焼けしてしまうので注意!

ソテツに限らず、どんな植物でも肥料を与え過ぎてしまうと、逆に成長の阻害になったり、花が付かなかったりといった弊害が出てきしまいます。ソテツは特に、自分の中に肥料を蓄えている植物なので、外部から肥料を与え過ぎると一気に元気が無くなったり、成長が見られなくなってしまったりといったことが起こりやすいです。特に注意しなくてはいけないのが肥料焼けという現象で、肥料を与え過ぎることで根にダメージを与え、根を機能不全にしてしまうことです。ソテツは根に肥料となる窒素をためているので、根にダメージを与えてしまうと一気に植物の具合を悪くしてしまうので注意して下さい。

ソテツの育て方は全体的に楽だと言えます。しかし、他の植物と同じような管理をしていると根腐れが起きたり、肥料焼けが起きたりといったことがおきます。育て方がどんなに簡単であっても、ソテツにあった管理方法を把握し、それに合わせてお世話することが何よりも大事です。

【成長したらすること】ソテツの植え替え

ソテツの育て方の中でもちょっとトリッキーに感じてしまうのが植え替えかもしれませんが、ソテツを元気に生長させていく上でも重要になってきます。ここでソテツの植え替え方法を詳しくみていくので、実際に試してみて下さい。

植え替えをするタイミング:5月〜9月に

ソテツは生長すると幹のあちらこちらから不定芽と呼ばれる子株のようなものが生えてきます。子株をそのままにしておくと形が歪になってしまうのと、本体の親株の元気さがそがれてしまうので、できるだけ子株はまびく、もしくは植え替えて株を増やすといった手段を取るのが望ましいです。

子株を取り、植え替えするタイミングとしては親株に元気が漲る5月から9月が良いとされています。子株を取った部分を癒し、生長する上で親株の回復力は重要になってくるため、親株に元気がない時期に植え替えをすると親株をダメにしてしまう可能性が高くなります。
子株が増えてきて植え替えをしたいなと考えているのならば、5月から9月の時期に済ませるようにしましょう。

植え替えをする方法

植え替える方法は難しくありません。まず植え替え用の鉢、土、軽石などを用意しましょう。この時、土は観賞用植物のもので大丈夫です。

親株の幹から生えている不定芽(子株)は基本的に手でポロっと取ることができるので、特別な道具は必要ありません。ポロっと取った子株の根がもし長すぎるようであれば切って調整し、用意した鉢に植えます。これで植え替えは完了です。植え替えをした後は、水を少しあげて、土を湿らせるようにすると良いです。しかし、水の与え過ぎは根腐れを起こしてしまうので十分気を付けましょう。心配だという方は土に水をそそぐのではなく、吹き付けて土を湿らせてみて下さい。

ソテツの育て方を紹介!もっと大きくする方法や日々のケア方法までのまとめ

ソテツについて、ソテツの育て方、ソテツの好む環境、ソテツの花言葉や風水効果についてみてきましたが、いかがでしたでしょうか。

ソテツは日本にも自生する植物で、九州はもちろん関東地域でも多く生やされている植物だということが分かりました。ソテツの育て方自体も、これといった難しさは感じられなかったのではないでしょうか。肥料も水もあまり必要とせず、定期的な剪定も必要ないことから非常に手がかからない観葉植物であり、管理が楽という点で初心者でも十分育てていけます。観葉植物としてのソテツは鉢植えでの育成が基本ですが、大きく育てたいと考えているのならば庭に直植えしても素敵でしょう。

  • ソテツの育て方で大事なのは乾燥
  • ソテツは寒さが苦手であり暖地を好む
  • ソテツの育て方で大切なのは水やりの量
  • ソテツはどんな土壌でも育ってしまう強靭さを持つ
  • ソテツは風水上、金運や仕事運アップ効果を持つ

以上の5つのことが本記事でも特に詳しくみてきたポイントになります。特に水やりに関しては、ソテツの育て方の中でも重要なポイントになってくるので押さえてきましょう。
ソテツの育て方自体は難しくないので、水のやり過ぎにさえ注意すればしっかり生育してくれます。

手間暇掛けずとも育ってくれる植物で育て方も難しくないので、観葉植物初心者でも何の問題もありません。また生育はゆっくりなので、急に背丈が伸びる心配もないのでギフトとしても喜ばれることでしょう。

本記事を最後まで読んで頂き、ありがとうございました。東京寿園では他にも観葉植物や植物に関するお役立ち情報を沢山掲載しております。ぜひご覧下さい。

執筆者Profile

長岡孝樹

社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)デザイナー。「お花や観葉植物で日常を彩る」を実現するためにWebメディアTOKYO KOTOBUKIENを運営中。メディア運営だけでなく、Amazonや楽天にも自社商品を出店。フラワーデザイナーの知識を活かし自社商品の提案など幅広く行う。