さわやかな水色の花を咲かせるブルースターは、結婚式などで好まれる人気の切り花のひとつです。最初は薄い水色のつぼみが開花するとともに色が濃くなって、深い青に変わった後にピンクや紫に変化する珍しい特徴をもつブルースター。そんなブルースターの花言葉をご存知でしょうか。ブルースターは恋人や結婚式にプレゼントするのに最適な花だと言われている理由とあわせて、ご紹介していきます。
この記事では以下のポイントを中心にご紹介していきます。
- そもそも花言葉って?
- ブルースターの特徴をご紹介
- ブルースターの花言葉を解説
- ブルースターの花言葉の由来とは
- ブルースターを贈るおすすめのタイミングは?
- ブルースターを贈った体験談をご紹介
ブルースターはその可憐な見た目だけではなく、花言葉に込められた愛情深い意味も人気のお花なのです。実際にブルースターを贈った方の体験談もあわせてご紹介しますので、ブルースターをフラワーギフトにと考えている方やブルースターの花言葉を知りたいという方はぜひ、この記事を最後までご覧ください。
そもそも花言葉とは?

そもそも花言葉の発祥をご存知でしょうか。花言葉は古来トルコで、花に気持ちを込めて贈った風習が起源となっています。言葉には出せない思いを花に託して贈っていたなんてロマンチックですね。そんなトルコの風習がヨーロッパに伝わり、明治時代に日本に伝わったものが花言葉なのです。
花言葉とは植物のイメージから付けられる言葉
花言葉はどのように決められるのでしょうか。実は、花言葉を公式に認定している機関はないので現在では花の生産者や品種改良を行った企業が花言葉を決めることもあるのです。花言葉の多くは植物のイメージからつけられています。その他にも、植物ごとの見た目や生態、歴史や利用方法などからも花言葉はつけられているのです。
花言葉は贈り物の参考にされることが多い
花言葉はフラワーギフトを贈る際の参考にされることが多いのも、覚えておいてほしいポイントのひとつです。大切な相手への贈り物にも関わらず、マイナスな意味の花言葉や悪い意味の花言葉を選んでしまうとお互いの関係が悪くなってしまうこともあるのです。そのため、家族や気安い相手以外に贈り物をするときは花言葉を調べておくことをおすすめします。
ブルースターってどんな植物なの?

では、肝心のブルースターはどんな植物なのでしょうか。ブルースターは珍しい青い花をつけることから、海外を中心に結婚式の花束として好まれてきました。サムシングブルーという何かひとつ、青いものを花嫁が身に付けると良いという風習からブルースターは愛や恋の花として知られるようになってきたのです。
南アメリカが原産地であるキョウチクトウ科の植物
ブルースターの原産地は、ブラジルやウルグアイに代表される南アメリカの暑く乾燥した地域です。キョウチクトウ科に分類されるブルースターはオキシペタラムとも呼ばれ、ガガイモ科に分類されていることもあります。草丈は1mほどの高さのブルースターはお庭や花壇などにも適していて、種がこぼれて毎年花を咲かせるのが特徴です。
ブルースターには耐暑性はありますが、耐寒性は低いので関東より北ではプランターなどで栽培することをおすすめします。
5〜9月の時期に青い花を咲かす
ブルースターの花びらは砂糖菓子のように小さく、薄い水色なのが特徴です。一株にたくさんの花をつけるので、全体から見るとさわやかな印象を与えてくれます。ブルースターの開花時期は、5月~9月の春から秋にかけての季節で咲き始めは薄く淡い水色が開花が進むとともに深い青に変わっていくのが魅力的なのです。青くなった花は最終的には、ピンクや紫色に変わっていきます。
ブルースターには白い花を咲かせる品種やピンクの花を咲かせる種類もあり、花色の選びごたえがある植物でもあるのです。
ヨーロッパでは男の子の誕生祝いに贈られる
ブルースターはヨーロッパでは男の子の誕生祝いに贈られる風習があります。可愛く小さい星型の花はベビーブルーとも呼ばれ、贈り物にも好まれているのです。男の子のラッキーカラーであるブルーは、男の子の赤ちゃんの誕生にお祝いを込めて贈るのが日本においても人気となってきています。
「オキシペタラム」や「ルリトウワタ」などの別名がある
ブルースターの別名は「オキシペタラム」や「ルリトウワタ」です。ブルースターの名前の由来は花の見た目の通り、青い星の形からイメージされました。「オキシペタラム」の名前の由来はギリシャ語の鋭いという意味をもつ「オクシ」と花弁という意味の「ペタラム」が語源です。和名でもある「ルリトウワタ」は、ブルー=瑠璃と唐綿という江戸時代に渡来した植物からつけられました。
ブルースターにはどんな種類の花言葉があるの?

ブルースターの幅広い魅力をお伝えしたところで、ブルースターにはどのような種類の花言葉がつけられているのかをご紹介します。ブルースターはその可愛らしい見た目や、結婚式に使われてきた風習から愛や恋に関連する花言葉が多くつけられているのです。
ブルースターには恋愛に関する花言葉がある
ブルースターに、【幸福な愛】や【信じあう心】、【早すぎた恋】、【身を切る想い】など恋愛に関する花言葉が多くつけられています。それぞれの花言葉について詳しくご紹介していきましょう。
【幸福な愛】
結婚式で青い色の物を身に付けていると生涯幸せになれる、というサムシングブルーの風習からイメージされた【幸福な愛】という花言葉はブルースターの可憐な見た目にもぴったりですね。【幸福な愛】という花言葉が好まれているので、積極的に結婚式のブーケにブルースターを入れる方も増えています。
【信じあう心】
【信じあう心】という花言葉もまた、結婚式にぴったりの花言葉なのではないでしょうか。ブルースターは、ウェディングブーケとしても多くの方に選ばれる花材でもあります。青が聖母マリアのシンボルカラーだったことも、こちらの花言葉の由来となっているのです。
【早すぎた恋】
ブルースターの【早すぎた恋】という花言葉はどこか悲恋を連想させますね。青い恋という言葉もある通り、青という色がまだ成熟していない恋をイメージさせたのかもしれません。
【身を切る想い】
ブルースターの青い色はさわやかでありながら、寒色なので切ないイメージも思い起こさせます。【身を切る想い】という花言葉も、そんなブルースターの見た目からつけられたのでしょう。
ピンクや白いブルースターも同じ花言葉である
ブルースターにはピンクや「ホワイトスター」と呼ばれる白い花を咲かせる品種もあります。ブルースターの花言葉は花色別には当てられていないので、ご紹介した【幸福な愛】や【信じあう心】などと同じものだと考えてよいでしょう。
怖い意味はある?ブルースターの花言葉の由来を知ろう

ブルースターには恋や愛を連想させるような花言葉がつけられていることがわかったところで、怖い意味があるのかについて解説していきます。ブルースターの花言葉の由来と合わせてご紹介していきますので、大切な方にプレゼントをしようと考えている方はチェックしてみてください。
ブルースターの花言葉に怖い由来はない
まず、ブルースターの花言葉には怖い由来はありません。ブルースターの花言葉は、青く星型の可憐な見た目や聖母マリアのテーマカラーである青を由来としてつけられているので、切ない意味合いはあっても怖い由来はありません。
「サムシングブルー」の風習に由来
ブルースターの花言葉がつけられた由来は、西洋の「サムシングブルー」という風習に由来しています。西洋の結婚式では4つのサムシングである、「古い」もの「新しい」もの、「借りた」もの、そして「青い」ものを身に付けると良いとされてきました。そのうちの一つであるサムシングブルーに、花束やブーケとしてブルースターがよく使用されるようになったのです。 【幸福な愛】【信じあう心】はこの風習からつけられた花言葉でしょう。
青色が聖母マリアのシンボルカラーであることに由来
聖母マリアのシンボルからーが青色だったことからも、【信じあう心】という花言葉が連想されました。誰かを信じる心の美しさを象徴したかのような青色がブルースターの大きな魅力ですね。
3月8日・4月14日の誕生花
ブルースターは3月8日と4月14日の誕生花でもあります。5月に開花時期を迎えるブルースターですが、園芸店やお花屋さんなどでは早めに手に入れることができるのでこちらの誕生日に当たる方にプレゼントするのもおしゃれで良いですね。ブルースターは花材としても人気で、小さい花姿は添え花として他の花を引き立てる役割も果たしてくれます。
ブルースターの花言葉にあった贈り物のシーン

では、実際にブルースターの花言葉はどんな贈り物のシーンにぴったりなのかをご紹介していきます。ブルースターはとても可愛らしい形をしていて、色も珍しい青色なのでちょっとした花束やアレンジメントにしてもその存在感を発揮してくれるのではないでしょうか。
ヨーロッパの風習に倣い、出産祝いに
ヨーロッパの「男の子の誕生日にブルースターを贈る」という風習にならって、出産祝いに贈るのはいかがでしょうか。ブルースターの可愛らしい星型の花はとてもおしゃれで、幸運を感じさせてくれます。出産祝いには小さなブーケや花束、お世話の手間がかからないアレンジメントフラワーがおすすめです。
恋人との記念日に
【幸福な愛】や【信じあう心】という花言葉がつけられているブルースターは恋人との記念日にもぴったりなお花です。恋人との記念日にはブルースターの花に感謝のメッセージを添えて贈ることで、二人の関係をさらに成熟させたものにしてくれるのではないでしょうか。
結婚式でのブーケとしても人気が高い
ブルースターは結婚式でのブーケとしても人気の高い花材です。「サムシングブルー」の風習は現在の日本でも浸透しているので、結婚する二人の生涯の幸せを祈ってブルースターを入れたブーケを作るのが人気となっています。ブルースターは小さいながらもたくさんの花が集まって咲くので、可愛らしいブーケができあがるはずです。
花言葉の意味を込めたブルースターの贈り物の体験談

最後に、ブルースターを贈り物にした方の体験談をご紹介していきます。実際にブルースターの花を贈った方のエピソードなので、ぜひ贈り物の参考にしてみてください。
親友の出産祝いに
まずは、親友の出産祝いにブルースターの花をプレゼントした方のエピソードをご紹介します。
ブルースターの花は深い青色で幸せを運んできてくれるような印象があります。ブルースターはアレンジメントフラワーにしても花持ちが良いので、長く楽しめたのではないでしょうか。
こちらの方も、ブルースターの花を男の子の出産祝いにプレゼントしています。
西洋では男の子のイメージカラーとしてブルースターの花を贈る風習がありますので、それにちなんでお祝いとして友人に贈られたのですね。生まれた男の子の成長と幸福を祈る素敵な贈り物になったのではないでしょうか。「ベイビーブルー」とも呼ばれるブルースターは西洋では定番の出産祝いのお花なのです。
恋人との記念日に花束を贈った
次に、恋人との記念日にブルースターの花束を贈った方のエピソードをご紹介します。
ブルースターの水色の花はさわやかで珍しいですよね。切り花で青い花は少ないので珍しく、素敵な花束になったに違いありません。大切な記念日の良い思い出となったのではないでしょうか。
こちらの方は、女性から男性にブルースターの花束をプレゼントした時の体験談を教えてくれました。
ブルースターの青い花は男性に贈るのにも適した花材なのではないでしょうか。最近では植物が好きな男性も増えていますし、二人で花を眺めながら過ごすのも素敵ですね。
誕生花がブルースターである友人の誕生日プレゼントに
ブルースターが誕生花にあてられている友人に誕生日プレゼントとして贈った方の体験談をご紹介します。
ブルースターが誕生花に当てられているのは、3月8日と4月14日です。ブルースターが流通するのは春の季節からが多いので、オフシーズンでしたらドライフラワーもおすすめですね。ブルースターのドライフラワーはさわやかな青い色がそれほどあせずに楽しむことができるのも良いですね。
こちらの方も、友人の誕生日にブルースターの花をプレゼントしています。
ブルースターは耐暑性があるので、庭植えや鉢植えにしても長く楽しむことができます。耐寒性は低いので、寒い地域ではプランターや鉢で楽しんだあとに種を採取して長く楽しむのもおすすめですよ。
ブルースターの花言葉とは?色別の花言葉や由来、贈り物の体験談を紹介!のまとめ
いかがだったでしょうか。
ブルースターの魅力的な花言葉をご紹介させていただきました。ブルースターには恋愛に関するとても素敵な花言葉がつけられているので、結婚式や恋人へのプレゼントにも人気のお花ですね。青い花びらをもつ可愛らしい見た目だけではなく、花言葉に込められた西洋の風習や聖母マリアのエピソードがさらにブルースターの魅力を深めてくれるのではないでしょうか。
この記事のポイントは以下の通りです。
- 花言葉は植物ごとの特徴や見た目からつけられたものが多い
- ブルースターはキョウチクトウ科の一年草で耐暑性が高い
- ブルースターの花言葉は【幸福な愛】や【信じあう心】【身を切る想い】【早すぎた恋】
- ブルースターの花言葉の由来は、サムシングブルーの風習や聖母マリアのイメージカラーである青からつけられた
- ブルースターを贈るおすすめのタイミングは出産祝いや恋人へのプレゼントなど
可愛らしい見た目のブルースターは園芸愛好家だけではなく、恋人や夫婦など多くの方に愛されています。素敵な花言葉がつけられているので、色々なシーンでプレゼントすることができますね。青いブルースターの花はアレンジメントに入れてもナチュラルな雰囲気とさわやかな存在感を与えてくれるはずですよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENでは、他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、併せてご覧ください。

この記事の執筆者長岡 孝樹
NFDフラワーデザイナー
社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)デザイナー。「お花や観葉植物で日常を彩る」を実現するためにWebメディアTOKYO KOTOBUKIENを運営中。メディア運営だけでなく、Amazonや楽天にも自社商品を出店。フラワーデザイナーの知識を活かし自社商品の提案など幅広く行う。