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ドラセナを挿し木で増やそう!失敗しない手順や鉢上げの目安を紹介

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皆さんは観葉植物を育てた経験はありますか?観葉植物は病院や図書館など様々な公共の場で癒しを与えてくれます。今回は観葉植物の1つである、ドラセナの増やし方についてご紹介します。観葉植物は品種にもよりますが、基本的に増やすことが可能です。ドラセナは幸福の木とも呼ばれるほど縁起が良く、室内に飾ることもできる植物なので増やせたらとても嬉しいですよね。

そこで本記事では以下の内容をまとめました。

  • ドラセナは増やすなら挿し木?
  • ドラセナの挿し木に適した時期は?
  • ドラセナの挿し木に必要な準備物と手順
  • ドラセナの育て方
  • ドラセナの挿し木以外での増やし方はあるのか?

ドラセナは丈夫な植物で初心者にも育てやすいとされている観葉植物です。しかし、増やし方を誤ってしまえば、場合によっては枯らしてしまう可能性もゼロではありません。本記事でドラセナの増やし方を初心者でも分かりやすいようにご紹介していきますのでぜひ最後までご覧になってくださいね。

目次
  1. ドラセナは挿し木で増やすことができる?
    1. 【結論】ドラセナは挿し木できる
    2. そもそも挿し木とは?
    3. 剪定した茎や折れた茎からも挿し木ができる
    4. 正しい挿し木の方法で増やして楽しもう!
  2. ドラセナの挿し木に適した時期は?
    1. 最適な時期は5〜7月の湿度があり温かい時期
    2. 成長が盛んなため発根しやすい
    3. 秋から冬の休眠期は避ける
  3. ドラセナの挿し木で準備するもの
    1. 挿し穂のサイズにあった容器
    2. 植物専用のハサミ
    3. ドラセナの挿し木にあった用土
    4. 発根を促進させる発根剤
    5. 根腐れ防止剤
  4. 失敗しない!ドラセナの挿し木の手順
    1. 1.ドラセナの茎から切り、挿し穂をつくる
    2. 2.挿し穂の余分な葉をカットする
    3. 3.挿し穂の断面を斜めにカットする
    4. 4.挿し穂を半日ほど水に浸す
    5. 5.用土と根腐れ防止剤を混ぜ、鉢に入れる
    6. 6.挿し穂の切り口に発根剤をつける
    7. 7.用土の入った鉢に挿し穂を挿す
    8. 8.たっぷり水を与えて完了!
  5. 挿し木したドラセナの育て方
    1. 25〜30度の風通しが良い置き場所で管理
    2. 土の表面が常に湿っているように水やりをする
    3. 発根するまで肥料は与えない
  6. これで安心!挿し木したドラセナの鉢上げの目安
    1. 鉢上げとは?
    2. 根が出たら新芽が生えてくる
    3. 挿し穂がグラグラすると、まだ早い
    4. 鉢上げしたら水をたっぷり与える
    5. ハイドロカルチャーに鉢上げすることもおしゃれでおすすめ
  7. ドラセナの挿し木以外の増やし方
    1. 水挿し
    2. 管挿し
    3. 茎伏せ
  8. 【まとめ】ドラセナを挿し木で増やそう!失敗しない手順や鉢上げの目安を紹介

ドラセナは挿し木で増やすことができる?

ここでは観葉植物の増やし方には様々な方法がありますが、ここではドラセナの挿し木についてご紹介させていただきます。興味のある方はぜひご覧になってくださいね。

【結論】ドラセナは挿し木できる

先に結論から申し上げますと、ドラセナはどの品種でも挿し木によって増やすことが可能です。挿し木でドラセナを増やすことができればドラセナが枯れても新しく挿し木で増やしたドラセナを育てることができるので、永久的にドラセナを育てることができます。挿し木について次の見出しでご紹介しますのでぜひ見ていってくださいね。

そもそも挿し木とは?

『挿し木って何?』と思われる方もいるかと思います。挿し木とは簡単に説明しますと植物の茎や枝をカットしてその茎や枝を土に挿して、発根させて1つの植物として増やしていく方法です。親株の方は枝や茎を切っただけで枯れてしまうわけではないので時間が経てば元に戻ります。

剪定した茎や折れた茎からも挿し木ができる

挿し木は枝だけでなく茎や折れた茎からも挿し木を行うことができます。折れた茎を捨てるくらいなら挿し木にしてしまうのもいいかもしれませんね。ドラセナの中心部でもある茎を切るのは少し勇気がいるかもしれませんが、茎を大胆に切って挿し木をすることでも増やすことが可能ですよ。

正しい挿し木の方法で増やして楽しもう!

本記事の内容はドラセナの挿し木について細かく紹介しています。この後は適した時期~準備物~手順~失敗例と初心者にも分かりやすいように順を追って細かく丁寧に解説していきますので、ドラセナを増やしたいと考えている方はぜひご覧になってくださいね。

ドラセナの挿し木に適した時期は?

まずご紹介させていただくのはドラセナの挿し木に適した時期です。挿し木も植え替えと同じように植物に負担を与える行為には違いないため、適した時期に挿し木をすることが大切です。適した時期でなければ、発根する確率が低下し挿し木の難易度が上がってしまったり、親株が回復せずそのまま枯れてしまう恐れもあります。

最適な時期は5〜7月の湿度があり温かい時期

ドラセナを増やすのに最適な時期は暖かく湿度がある5~7月この時期はドラセナの生長期であるため成長速度が速く元気な時期です。この挿し木を行った時の発根速度が速いので成功する確率もグッとあがりますよ。

ドラセナの生長期は5~9月ですが、7~9月は気温が高すぎて病原菌などに晒されやすいので腐ってしまい、発根せずに失敗してしまう可能性がでてきますので5~6月の暑すぎない時期に行うことをおすすめしますよ。

成長が盛んなため発根しやすい

先ほども紹介しましたが、5~9月はドラセナの成長期です。成長期は年間を通して最も成長が盛んになる時期ですので、挿し木を行ったあとの発根率や切断された親株の回復速度も速くなる為おすすめです。

しかし7月あたりから気温が高くなり、挿し木の際に病原菌などで腐って失敗してしまう恐れがあるので先ほども申し上げた通り、挿し木は5~6月、遅くとも7月に挿し木を行うようにしましょう。

秋から冬の休眠期は避ける

ドラセナの5~9月の成長期が終わると、秋~冬は休眠期になります。休眠期の秋~冬は植物が成長を一旦ストップし、現状維持だけに集中する時期で、この時期に挿し木を行ってしまうと、発根確率は大幅に低下してしまい、更には親株の方も回復しきれずに枯れてしまうと言った事態に陥りやすくなりますので休眠期での挿し木は避ける方が無難でしょう。

ドラセナの挿し木で準備するもの

ここではドラセナの挿し木の作業に必要な物をご紹介していきます。挿し木を始めてから道具がないという方も珍しくはありませんので、ここで一度何が必要なのかを確認することをおすすめしますよ!

挿し穂のサイズにあった容器

まず挿し穂用の小さいサイズの容器が必要です。目安として鉢であれば5号(直径約15cm)~6号(直径約18cm)のサイズのもので十分ですよ。

植物専用のハサミ

次に植物専用の剪定ばさみ。普通のハサミではダメなのかと言われるとなるべく剪定ばさみのほうがいいです。剪定ばさみは普通のハサミと違い細胞を潰さずにスパっと切れます。細胞を潰さないと言うことは植物への負担も軽減できるということですのでなるべく園芸用のハサミを使いましょう。植物専用のハサミは園芸ショップなどに販売していますよ。

ドラセナの挿し木にあった用土

ドラセナの挿し木に合った用土を選ぶことはとても大切です。土は水やりと同じくらい大切な要素の1つで、ドラセナの成長にも大きく関わっています。土選びを慎重に行うことで挿し木の成功確率もグッと上がりますよ!

観葉植物の挿し木用の土

園芸店などでは観葉植物用の土が販売されていますが、挿し木用の土なども販売されています。少しお金をかけても良いと思う方はこだわって挿し木用の土でも十分ですので購入を検討してみてくださいね。

バーミキュライト

バーミキュライトは高温で作られ、無菌・無肥料であるためとても清潔です。さらに保水性が高いため、挿し木が水分を切らしにくく発根までのストレスを抑える事ができるためバーミキュラライトはよく挿し木用の用土として用いられます。

赤玉土

赤玉土も肥料が入っていない為、挿し木の用土として向いています。さらに熱処理が施されている硬質赤玉土などであれば挿し木用の用土としてよりいいでしょう。

発根を促進させる発根剤

発根剤は植物の細胞伸長の促進や細胞分裂を助けてくれる効果があり、植物の成長を促してくれるため挿し穂での発根確率を上げてくれます。ドラセナの挿し木は発根剤なしでも成功させることが可能ですが、発根剤を使うことで挿し挿し穂の発根確率をあげることができるのでおすすめですよ。

根腐れ防止剤

根腐れ防止剤とは根腐れを防止するために、土の中の酸素を豊かにしたり、ガスなどの有害物質を取り除いてくれる働きがあります。こちらも挿し木用の用土に混ぜておくことでより清潔な状態を保つことができるので挿し木の成功確率が上がりますよ。

失敗しない!ドラセナの挿し木の手順

ここからはいよいよドラセナの挿し木の作業についてご紹介していきます。分かりやすいように細かく手順に分けてそれぞれ丁寧に解説していますので、ぜひ参考にご覧になってくださいね。

1.ドラセナの茎から切り、挿し穂をつくる

少し勇気がいりますが、ドラセナの葉の部分から下の茎をポイントとして半分にバッサリと切り、挿し穂を作ります。切った後は根っこと茎だけの親と茎と葉っぱだけの子(挿し穂)の2つある状態になります。

2.挿し穂の余分な葉をカットする

挿し穂に葉が茂っている場合は下葉をとってある程度、減らしてください。あまり葉が残っていると栄養がそちらの葉っぱに吸われてしまい、発根の確率が低下してしまいますので注意しましょう。

3.挿し穂の断面を斜めにカットする

挿し穂をするときは断面を斜めにカットするといいです。理由としては発根するときは切断面から出てくるのですが、真っすぐ切るよりも斜めに切った時の断面のほうが切断面が広いため出てくる根の数も多くなり、結果として挿し穂の成功確率があがるということになります。

4.挿し穂を半日ほど水に浸す

挿し穂は切断され根っこを失い水を吸う能力が極端に低下しており、乾燥によって枯れてしまいます。そこで半日ほど切った断面ごと水の入った容器に挿しておくことで、水分の不足による枯死を防ぐことができます。

5.用土と根腐れ防止剤を混ぜ、鉢に入れる

先ほど紹介したような、なるべく無菌で清潔な用土と根腐れ防止剤を混合して鉢に入れておきましょう。これで挿し穂を迎える準備は完了です。

6.挿し穂の切り口に発根剤をつける

発根剤を使う場合は、挿し穂を用意した土に挿す前に発根剤を切り口に塗ってください。切り口に抜くことで発根の確率を上げることができます。

7.用土の入った鉢に挿し穂を挿す

発根剤を塗り終わったら準備した用土の入った鉢に挿してください。ここで注意する点は挿し穂の断面を傷付けないように気を付ける事。断面から根っこがでてきますがその部分を傷つけてしまうと発根確率が下がってしまいます。

8.たっぷり水を与えて完了!

最後にたっぷり鉢底から少し漏れるくらい水やりをして完了です!この後もご紹介しますが、挿し穂は高温多湿で管理していくので、多めに水をあげることがポイントです。

挿し木したドラセナの育て方

ここからは挿し木が完了したドラセナの環境管理と育て方について解説していきます。挿し木したあとの管理も非常に重要となってきますのでぜひ参考に見ていってくださいね。

25〜30度の風通しが良い置き場所で管理

挿し木が完了したら25~30℃の風通しが良い所を置き場所にしてください。ただし、土が常に湿っている状態を保たなければならないので風通しの良い置き場所は土が乾きやすいので乾燥にも注意しましょう。

土の表面が常に湿っているように水やりをする

先ほども触れましたが、発根させるには高温多湿が好ましく、乾燥にも注意しなければなりません。土の表面を常に湿っている状態にキープするために小まめな水やりを忘れないようにしてくださいね。

発根するまで肥料は与えない

土を紹介する際にも少し触れましたが、基本的に挿し木には肥料を使いません。土に栄養をたくさん与えてしまうと、同時に菌も繁殖してしまい発根の確率を大きく低下させてしまいますので気を付けてくださいね。

これで安心!挿し木したドラセナの鉢上げの目安

挿し木したドラセナはいずれ鉢上げしなければいけません。ではいつ鉢上げするのか?と考えている方に向けて内容をまとめましたので気になる方は参考にご覧になってくださいね。

鉢上げとは?

『そもそも鉢上げって何?』という方もいるかと思います。鉢上げとはある程度成長した挿し木を小さい鉢から通常の鉢に植え替えてあげることを言います。挿し木が発根してある程度成長してくると水やりのタイミングも変わってきます。しかし小さい鉢のままだと小まめな水やりしかできないため大きめの鉢に移動させる必要がでてきます。

根が出たら新芽が生えてくる

発根が表に現れるサインとしては新芽がでてくることです。新芽がでてくると発根している可能性も高いので目安として頭に入れておきましょう。とはいえ新芽がでてきてすぐは鉢上げタイミングではなく、発根したばかりなのでもう少し根が成長するのを待ってから鉢上げしてくださいね。

挿し穂がグラグラすると、まだ早い

挿し穂を少し引っ張ってぐらぐらすると鉢上げにはまだ早いサインです。グラグラするということはまだ発根していないということなのでもう少し待ってみましょう。

鉢上げしたら水をたっぷり与える

鉢上げは水がたっぷりな多湿の環境から通常の鉢に植え替えるわけですが、急に水の無い場所に植えられると、ドラセナの給水が追い付かずびっくりしてしまいますのでたっぷり水をあげてくださいね。

ハイドロカルチャーに鉢上げすることもおしゃれでおすすめ

観葉植物の育て方には土を一切使わない、ハイドロカルチャーと呼ばれる育て方があります。ハイドロカルチャーとは簡単に説明すると透明なガラス容器に水とハイドロボール、肥料、根腐れ防止剤を入れて育てる方法です。透明な容器なので植物全体が見えてとってもおしゃれなのでおすすめですよ。

ドラセナの挿し木以外の増やし方

最後にドラセナの挿し木以外での増やし方についてご紹介していこうと思います。本記事で挿し木に焦点を当ててご紹介しましたが他にも増やし方が存在しますのでここで解説しておきますね。

水挿し

水差しとは水を入れた容器の中に茎や枝を入れて発根させていく方法です。水差しは透明な容器で行うことによって生け花のようなオシャレさもありますし、発根の様子も良く見えますので増やしやすい方法の1つです。

こちらも挿し木同様に枝や茎を斜めにカットし水に挿して発根を促しますが、枝の場合は上下間違えることがよくありますので注意し、たまに水の交換も忘れないようにしてください。発根に成功して根が少し大きくなったら土に植え替えますが、水挿しの場合水から土に移動したときのギャップに驚いてしまい、根っこが対応できずに枯れてしまうことがあります。水挿しから土に植え替える場合は土にたっぷり水をあげて乾燥しないようにしてあげることが大切です。

管挿し

管差しとは切り分けた茎を挿し木と同様に用土に挿して発根を促す方法です。管差しは挿し木と同様に茎を切断しますが、葉を全て取り除き茎だけの状態にしてから挿すので上下が分からなくなることがあります。挿す方向を間違えてしまうと発根しませんので、管挿しが失敗に終わってしまいます。挿し木は葉っぱがあるため上下間違えることはありませんが、管挿しでは葉っぱがないため、茎を切った後は何か目印を付けて上下が分かるようにしましょう。

茎伏せ

茎伏せとはその名の通り切断した茎を用土の植えに伏せて置き、発根させて増やしていく方法です。茎伏せは6~7cm間隔で切った茎を横向きに半分程度土に埋めて発根をさせて増やしていきます。

茎伏せは他の増やし方とは違い切り口は斜めにせず真っすぐ切り落としてください。こちらも茎がない状態ですので十分に水揚げし、土に半分程度埋めてあげてください。全部埋まった状態ではないため水やりの際に浮き出てしまうことがありますので霧吹きなどで全体的に浴びせてあげるようにできるといいですよ。

【まとめ】ドラセナを挿し木で増やそう!失敗しない手順や鉢上げの目安を紹介

以上でドラセナの挿し木についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?ドラセナは丈夫で初心者にも育てやすいので、大きくなってこればこのように増やすことができるのでとても楽しみが多い植物ですよね。

ここまでの内容をまとめると以下の通りです。

  • ドラセナは挿し木で増やすことができる
  • ドラセナの挿し木は5~7月が良い
  • ドラセナの挿し木に使う土は無菌の物を選ぶ
  • ドラセナの挿し木を成功させるには細かな手順が大切
  • 挿し木が完了したドラセナの管理を怠ると失敗する

ドラセナは寿命で枯れてしまいますが、本記事で紹介した挿し木で増やし続けることができれば永久的に育てることが可能です。ドラセナは幸福の木とも呼ばれ、室内でのグリーンインテリアとしても人気の高い植物なのでぜひ本記事の内容を参考にして増やしてみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。

執筆者Profile

長岡孝樹

社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)デザイナー。「お花や観葉植物で日常を彩る」を実現するためにWebメディアTOKYO KOTOBUKIENを運営中。メディア運営だけでなく、Amazonや楽天にも自社商品を出店。フラワーデザイナーの知識を活かし自社商品の提案など幅広く行う。