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ウンベラータの葉が落ちる原因とは?対処方法や未然に防ぐ方法を解説

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光に透ける美しい黄緑色の葉を持つウンベラータは、明るいリビングにとても映えるインテリアグリーンです。ハートの形の葉が豊かに茂る姿は、おしゃれな贈り物に最適。初心者でも育てやすく、人気の観葉植物です。

そんなウンベラータの葉が変色して落ちる姿に、驚いたのではないですか?「なぜ?しっかりお水をあげていたのに。」「せっかくの贈り物なのに。」「注意していたのに、何が間違っていたのだろう。」戸惑っているあなたへ。ウンベラータは成長する力がとても強い観葉植物です。葉が落ちても、正しい方法で対策をすれば元気な姿に戻ります。

この記事では、

  • ウンベラータの葉が落ちる原因について
  • 葉が落ちたウンベラータを復活させる方法について
  • ウンベラータの葉が落ちる時に整える環境について
  • ウンベラータの育て方で注意することについて
  • 葉の様子からわかるトラブルと対処法について

お伝えします。

葉が落ちてしまっても正しい育て方と対処法を行えば、新芽が出て大きなハートの葉はふたたび茂ります。「永久の幸せ」の花言葉のように、愛らしい元気な姿を取り戻してくれるでしょう。

なぜ?フィカス・ウンベラータの葉が落ちる原因とは?

フィカス・ウンベラータは、熱帯アフリカが原産の常緑樹です。質感の柔らかい葉は、光にあたるとハートの形に葉脈が透けて見えます。細いスラっとした白い幹と黄緑色の葉は、透明感がありフレッシュな印象で人気の観葉植物です。

ポロポロと大きな葉っぱが落ちる姿を見ると、慌ててしまったでしょう。ここでは、その原因を見ていきましょう。

日照不足

日照不足は、葉が落ちる大きな原因です。ウンベラータは耐陰性ですが、暗い場所に置き続けると葉を落とします。また、明るい場所を好みますが、日当たりには十分に注意して管理してください。ウンベラータの特徴の薄い大きな葉は、直射日光に当てると葉焼けを起こします。直射日光の当たらない、明るい風通しの良い場所に置きましょう。

寒さに弱い

熱帯アフリカが原産のウンベラータは、寒さに弱い植物です。冬場は最低10℃以上の室内で、環境を整えて育てましょう。冬場のリビングでは窓際に置くと、寒さで葉が落ちてしまいます。寒暖差に注意して、温度管理をしてください。5℃以下になると、葉を落とし休眠してしまいます。

根に問題があり水が吸えていない

ウンベラータは、とても成長の早い植物です。1年間に伸びる長さは、20センチそのため、根の部分も日々成長を続けています。植木鉢の中の見えない根の部分にトラブルがあると、葉が落ちる症状が現れます。

根腐れ

根腐れを起こすと、葉が茶色や黄色になります。最後は、葉が落ちてしまうでしょう。根腐れを起こすと、根は水を吸い上げる力を失ってしまうからです。風通しと水やりの頻度や量に注意して、根腐れを防ぎましょう。

根詰まり

成長の早いウンベラータは、春から夏には一気に成長します。いつの間にか、植木鉢の中で根詰まりが!根詰まりは、根腐れの原因の一つです。鉢の底から根が出ていないか、注意しましょう。根詰まりが起きたら、一回り大きな植木鉢を用意して、植え替えをしてください。

病害虫の被害

病害虫が原因で、葉が落ちる場合もあります。葉の裏にハダニがついていないか、確認してください。ウンベラータは大きな葉を持つため、葉にホコリがつきやすいです。ホコリはハダニの大好物。

こまめに葉水をして、ホコリをつけないようにします。葉水は、葉の裏や幹までしっかりと与えてください。月に一度、シャワーをかけるのもオススメです。

葉っぱの入れ替わり

ウンベラータは、緑の葉を1年中つける常緑樹です。葉っぱが落ちる時は、新しい葉と入れ替わる時期の可能性があります。枝の先を注意してみてください。赤い「天芽」と呼ばれる新芽が出ていたら、それは新しい葉です。古い葉は、自然に落ちます。落ちた葉は、片付けて根本の風通しをよくしておきましょう。

ウンベラータの葉が落ちる症状は復活できるの?

葉が落ちたフィカス・ウンベラータは復活するのでしょうか?常緑樹のウンベラータは、新しい葉が生まれると、入れ替わるように古い葉が落ちます。また、さまざまな原因で葉を落としても、生育力が強いウンベラータは早めの対策で復活できます。

葉っぱの入れ替わりは心配ない

古い葉から新しい葉に入れ替わるのは、自然現象です。枝の先に、赤い天芽が出ているか見てください。丸まった赤い芽が見えたら新しい葉が生まれています。落ちた古い葉は、役目を終えたのです。

すぐに適切な対処したら復活できる

ウンベラータは、とても成長の早い観葉植物です。葉が落ちる症状が出たら、日当たり、風通し、温度、根の状態を確認して早めに対処してください。例え全ての葉が落ちてしまっても、幹が生きていれば大丈夫です。ウンベラータの元気が出る時期がくれば、新しい葉が出てきます。その生命力の高さが、初心者でも育てやすい人気の理由です。

ウンベラータの葉が落ちる時の対処法

ここからは、フィカス・ウンベラータの葉が落ちる時の、具体的な対処法を見てみましょう。特に日当たりと温度管理は、ウンベラータの成長を左右する大切なポイントです。細やかな配慮をしてください。ご自分のウンベラータの環境と照らし合わせながら対処しましょう。

日当たりの良い場所に移動する

日照不足になっていませんか?もしかしたら、あなたの家に来る前の環境と比べて、日当たりが足りないのかもしれません。繊細な葉を持つウンベラータは、環境の変化にとても敏感です。直射日光の当たらない、日当たりの良い、あなたの家の最適な場所を見つけましょう。

エアコンの風が直接当たらない、風通しの良い場所を選んでください。移動させる時には、1〜2週間かけて徐々に新しい環境に慣れさせましょう。

10度以上の暖かい室内で管理する

ウンベラータは夏の暑さは得意ですが、冬の寒さは苦手です。生育できる最低の気温は、10℃以上です。気温が下がる秋からは、室内で育てます。冬は、室内の温度を高めに設定して栽培してください。特に窓際は、朝晩の気温が下がるので、置き場所には向きません。暖房の風が直接あたって、葉が乾燥しないように注意しましょう。

根腐れ=傷んだ根を切り、新しい土で植え替え

根腐れも、葉が落ちる原因です。葉が落ちる季節ではない時に葉が変色している場合は、根腐れを疑いましょう。ウンベラータを植木鉢から取り出し、カビが生えたり異臭がしたりする土を捨ててください。根腐れは、根の先端部分から始まります。そのため、根をよく観察して腐敗が見られる部分をカットしましょう。新しい土を用意して、植え替えてください。

根詰まり=ひと回り大きい鉢に植え替え

植木鉢の底から根が見える時は、根詰まりを起こしています。そのまま放置すると、根腐れへと一直線。特に、ウンベラータは生育が早いので根詰まりには注意してください。ひと回り大きな植木鉢を用意して、植え替えをしましょう。

葉が落ちるのを未然に防ごう!ウンベラータの育て方

スラっとした白い幹とハート型の葉をしたフィカス・ウンベラータは、おしゃれな雰囲気で人気です。大きな木になるので、あなたの家のインテリアのシンボルでしょう。存在感のあるインテリアグリーンが、変色して葉が落ちるとガッカリです。大切に育てたいですね。

半日陰の風通しの良い場所で管理

薄くて大きな葉を持っているため、直射日光にあたると葉焼けしてしまうウンベラータ。明るいけれど、日陰のような場所で育てる方が元気に育ちます。レースのカーテン越しの日差しや、半日陰で育てましょう。また、大きな葉が蒸れないように、風通しの良い場所に置いてください。風通しの悪さは、病害虫が発生する原因になります。

土の表面が乾いてから水やりをする

根腐れを予防するため、必ず土の表面が乾いてから水やりをします。手で土を触ったり、植木鉢を持ち上げたりして、感触で水分を確認してください。水を与える時には、鉢底から水が流れるくらいまでたっぷりと水やりをします。ただし、受け皿に流れた水は捨ててください。根腐れの原因を防ぎましょう。

また、ウンベラータの水やりは、季節によって変わります。秋から冬は、表面の土が乾いて、さらに数日してから水やりをしてください。気温が下がるとウンベラータの成長は止まり、根から補給する水分も減ります。根腐れを予防するため、土が乾燥しているか確認して育てましょう。

秋〜冬の時期は室内で育てる

暖かい季節は、屋外で育てることのできるウンベラータも、気温が下がる秋からは、必ず室内で育ててください。ウンベラータは、寒さに弱い植物だからです。

冬場は、昼と夜の置き場所をこまめに変えましょう。昼は、日当たりの良い窓際、夜は窓際から離れた場所に移動させます。

原産地の熱帯アフリカと比べて、日本の冬はウンベラータには過酷な環境です。室内で、10℃以上の温度を保ち冬越しさせましょう。

2〜3年に一度、植え替えをする

根詰まりを防ぐために、2年〜3年に一度は植え替えをしましょう。植え替えは、5月から9月の生育期に行います。しかし、7月以降の本格的な夏の暑さの最中の植え替えは、避けてください。ウンベラータも夏バテを起こしてしまいます。

ひと回り大きな植木鉢へ植え替えたら、たっぷり水を与えましょう。植え替え後は、明るい日陰で様子を見ます。ゆっくりと過ごさせて1週間後に、元の場所に戻しましょう。

ウンベラータのよくある葉のトラブルと対処法

季節の変化や1日の気温差が激しいのが、日本の気候の特徴です。フィカス・ウンベラータの原産地の熱帯アフリカとは、あまりに環境が違います。そのため、環境の違いからトラブルが起こりやすいのです。ここでは、具体的な葉のトラブルとその方法を確認しましょう。

葉がしわしわ=思い切って剪定する

ウンベラータの葉がしわしわになったら、思い切って剪定をしましょう。

剪定は、ウンベラータの生育期の春から秋に行います。ウンベラータの水を吸い上げる負担を軽くして、残った葉に栄養を届けるためです。剪定は、よく切れる専用のハサミを使います。しわしわになった葉や変色した葉を、カットしましょう。剪定をする時は、新聞紙を敷いて行ってください。

ゴムの木の仲間のフィカス・ウンベラータは、切った枝や幹の先から樹液が出てきます。この樹液には、アレルギー成分が混じっているため体質によっては危険です。ラテックスアレルギーの人は、樹液に触れないでください。アレルギーがない人も、予防のためアームカバーやガーデンググローブを着用して作業を行いましょう。もし直接触れたら、流水でしっかり洗ってください。

葉が黄色に変色=日当たりの良い場所に移動させる

葉が黄色く変色した時は、日照不足を疑いましょう。室内の日の当たらない場所で育てていると、日照不足になります。日当たりの良い場所へ、様子を見ながら移動させてください。しかし、ウンベラータは急激な環境の変化は苦手です。1週間から2週間かけて、ゆっくりと新しい環境に慣れさせましょう。

徐々に葉がなくなった=季節にあった水やりをする

ウンベラータの水やりは、季節によって変わります。根腐れを防ぐために、季節にあった必要な量の水やりをしましょう。生育期の春から夏は、たっぷりと水を与えます。生育が止まる秋から冬は、水やりの頻度は少なめにしましょう。冬場の葉の乾燥は、水やりではなく葉水で防ぐこともできます。

もし、葉がすべて落ち幹だけになったら、慌てて水を与えないでください。葉がなくなったウンベラータは、光合成ができません。根から水を吸い上げる力も、弱くなっています。まずは、水やりは控えて様子を見ましょう。新しい葉が出てくると、水やりの再開。基本は、土の水分を確認してしっかり乾燥させてからです。特に秋から冬は、水分量に注意して育ててください。

葉が下を向く=たっぷりと水をあげる

気温が高い春から夏にかけて、ウンベラータはどんどん成長します。葉が下を向く時は、水不足です。たっぷりと水を与えてください。ただし、水の与えすぎは根腐れを起こします。土の様子を確認して、表面が乾いてから水を与えましょう。

生えてきた葉が小さい=生育期に肥料をあげる

熱帯アフリカ原産のウンベラータを日本で育てていると、どうしても葉が小さくなります。

その時は、肥料を与えて葉を大きく育てましょう。必要な肥料をしっかり与えると美しい姿に成長するでしょう。肥料は、必ず春から秋の生育期に与えます。なぜなら、休眠している冬は、肥料焼けを起こす可能性があるからです。

成長期が始まる春からは、2ヶ月に1回固形の肥料を置き肥します。成長のスピードが加速する夏には、2週間に1回の液肥を追加してください。

【まとめ】ウンベラータの葉が落ちる原因とは?対処方法や未然に防ぐ方法を解説

ハート型の葉が人気のフィカス・ウンベラータは、結婚や出産の贈り物として人気の観葉植物です。窓辺の日差しを受けて葉脈が透ける葉は、まるで内側から光があふれる美しさ。そんなウンベラータの葉が落ちる姿は、とても悲しいですね。

この記事では、

  • 冬の寒さに弱いウンベラータは、冬は室内で育てること
  • 葉が落ちる原因の日照不足に注意すること
  • ウンベラータは生命力が高いので、葉を落としても復活できること
  • 季節に合った水やりをして、根腐れを防ぐこと
  • ウンベラータの葉が落ちる時に整える環境について
  • 葉の様子からわかるトラブルと対処法について

お伝えしました。

葉が落ちてしまっても、枝の先に赤い天芽が見えたらあなたのウンベラータは生きています。諦めずに、お手入れを続けてください。ウンベラータの花言葉のように「永久の幸せ」を育てましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。

執筆者Profile

長岡孝樹

社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)デザイナー。「お花や観葉植物で日常を彩る」を実現するためにWebメディアTOKYO KOTOBUKIENを運営中。メディア運営だけでなく、Amazonや楽天にも自社商品を出店。フラワーデザイナーの知識を活かし自社商品の提案など幅広く行う。