ポトスの水やり方法を紹介!適したタイミングを見極めるコツから頻度まで

ポトスの水やり方法を紹介!適したタイミングを見極めるコツから頻度まで
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目次

みなさんはポトスを育てた経験はありますか? ハート形の葉や斑入りの様子が美しいポトスは、観葉植物の中でも丈夫で、園芸ビギナーでも育てやすい植物です。おしゃれなカフェやお店では、吊り下げやハイドロカルチャーなど、インテリアグリーンとして飾られています。しかしポトスは生命力がありぐんぐん成長するため、水やりがとても大切です。乾かし気味にし過ぎて枯らしてしまったり、逆に水を与えすぎて根腐れしてしまったりとお悩みはつきません。 そこでこの記事では
  • ポトスの基本情報
  • 水やりのタイミングと見極め方
  • 枯らさないための水やりのコツ
  • けと土苔玉での水やり
  • ポトスの置き場所や日当たり、剪定
について詳しく解説していきます。ポトスの水やりをマスターすれば、他の植物栽培をする時も応用ができますよ。植物栽培の基本ともいえる水やりについて詳しく見てみましょう。

ポトスの特徴を知って水やりしよう

まずは、ポトスの基本的な植生特徴について理解を深めていきましょう。水やりや他のお手入れをする上で、植物の育ち方や好む置き場所、日当たりを知っていれば健康に長く楽しむことができますよ。

ポトスの基本情報

正式名称 オウゴンカズラ
英名 Epipremnum pinnatum
科/属 サトイモ科/エピプレムヌム属
原産地 ソロモン諸島
ポトスは熱帯地域原産の常緑性のつる性植物です。耐暑性に強く、耐寒性が低いので、寒冷地では通年室内で育てるといいでしょう。ポトスという名前で有名ですが実は旧属名で、現在はエピプレムヌム属となっています。苗は園芸店やホームセンターの園芸コーナーで一年中見かけることができますよ。ポトスの花言葉 は「長い幸」「永遠の富」「華やかな明るさ」となっていますので、花言葉を組み合わせてプレゼントにもおすすめです。

生育旺盛でつるが伸びるのが早い観葉植物

ポトスは生育旺盛でつるが伸びるのが早い観葉植物です。草丈は10~150cm程度です。ビギナーでも育てやすい反面、剪定が必要になってきます。丈夫な植物ですから多少日当たりが悪く、水やりしなくてもすぐ枯れることがありません。剪定したつるや葉で、挿し木や水耕栽培など色んな楽しみ方ができますよ。

耐寒性は弱いため、冬場は室内で管理する

熱帯地域が原産ですので耐寒性は弱く、冬場の冷気や霜で葉焼けを起こしたり、枯れてしまうこともあります。気温が10℃ほどになったら戸外やベランダなど置いた株は、室内へ移動しましょう。多湿を好むので、年間を通してこまめに葉水を与えます。

エンジョイやライムなどの品種がある

ポトスは斑入りの模様が美しく、エンジョイなどさまざまな園芸品種が栽培されています。葉は卵形や卵状のハート形で、長さ30~40cmになります。葉色は光沢のある緑色に不規則に黄色の斑が入ります。斑が葉の外側に入る‘エンジョイ’や、葉全体が薄い黄色で斑のない‘ライム’などの品種が代表的です。 日光が弱すぎると斑が消えることがあるので日当たりには注意しましょう。

園芸店だけでなく100均でも販売されている

ポトスは非常に多く出回っているので、園芸店だけではなく100均でも販売されています。ミニ観葉植物コーナーとしてエケベリアやサンスベリアの他にも、観葉植物用の培養土や肥料なども近くに並んでいるので、どれを準備したらいいのかわからない方は、まず100均の園芸コーナーで揃えるといいでしょう。

いつあげたらいい?ポトスの水やりのタイミング

それでは多湿を好むポトスへ、いつ、どれくらい日にちをあけて、どんな時間帯に、どんな症状が出たら水やりすればいいのでしょうか? 鉢やハイドロカルチャー、または苔玉などいろんな方法で栽培されていますので、少しずつ水やりのタイミングや頻度、水分量も変わってきますよ。くわしくご紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

早朝や夕方の涼しい時間帯

基本的に早朝や夕方の涼しい時間帯に水やりするようにしましょう。これは、鉢の中の温度と湿度が上がり株が弱るのを防ぐためです。特に夏の日中に水やりするのは避けてください。日が高くなる前の午前中、夕方に水やりができない場合は、夜間でも構いません。

葉の元気がない時にあげる

ポトスは水不足になってくると、葉っぱがしおれるなど元気がなくなってきます。こんな症状が出てきたら土の表面もすっかり乾燥していますので、すぐに水を与えるようにしてください。霧吹きで葉へ水をかける、葉水も効果的です。土の表面や葉のつややハリで、水やりのタイミングを覚えるといいでしょう。

植え替え後にもしっかりと水やりをする

ポトスの水やりは、植え替え後もしっかり与えます。植え替え後に鉢底から水が流れるくらいたっぷりと与えると、根と土がしっかりくっついて吸水や酸素の取り込みが順調に行われます。そのため株の修復が早く、枯れる心配も減るので、植え替え後の水やりを忘れずに行いましょう。

鉢植えとハイドロカルチャーで頻度や目安が変わる

鉢植えとハイドロカルチャーの水やりは、少し変わってきます。ハイドロカルチャーは底穴のない器を使うため、器の1/3くらい水を与え、余分な水分は器を傾けて捨てるようにしますよ。水やりのタイミングは、器の中の水が全てなくなってから2~3日後が望ましいでしょう。鉢植えよりも、頻度が少なくて済むのがハイドロカルチャーのメリットですね。

目安は何日おき?ポトスの水やりの頻度

水やりのタイミングを知ったうえで今度は頻度の目安についてまとめました。多湿な環境を好むとはいえ、何日おきにあげるか確認していきましょう。あまり水やりし過ぎると根腐れしてしまいます。

毎日あげる必要はない

土が湿っている場合、毎日水やりする必要はありません。枯らす原因でとても多いのが、毎日の日課で水やりをして根や株を腐らせてしまうこと。何日ごとに水やりするというよりも乾いたら与えると覚えてください。 鉢皿に水が残っていると特に根腐れを引き起こしやすくなります。鉢皿の水はしっかり捨ててください。しかし、夏は特に土が乾き土中の温度が上がりやすいため、こまめに水を与えて、夏場の水切れに気をつけてください。

鉢植え

鉢植えやハイドロカルチャーでの育て方のうち、鉢植えで育てる時は夏と冬では水やりの頻度と水分量が変わります。春~秋にかけては生育期にあたり、どんどん成長していきますよ。一方で冬は休眠期に入ります。生育がゆっくりになりますから自然と水分量や頻度も減らしていきましょう。

春〜秋:土の表面が乾いたのを確認してから

春の3月~10月にかけては、葉や根がどんどん伸びていきます。水切れを起こす確率も大きくなりますから、土の表面が乾いたのを確認してから水やりしましょう。鉢底から水が流れるくらいたっぷりと与えます。真夏は特に水切れに気をつけて、育ててくださいね。

冬場は週一回程度まで頻度を落とす

冬は生育がゆっくりになり、株が眠った状態になる休眠期になります。しかし冬でも水を欲しがりますから、週一回程度まで頻度を落として水やりをしましょう。日中の暖かい時間帯に与え、冷たい水道水ではなく15〜20度の常温に調節して水やりするのがおすすめです。

ハイドロカルチャー:容器の水がなくなったら

ハイドロカルチャーでの育て方は、もっと楽になります。先ほどもお伝えしたように、容器の底に穴が開いていませんので、容器の水が完全になくなったら水やりをしてください。週一回を目安に水分量を確認しましょう。もし水をやりすぎてしまった時は、ハイドロカルチャーや化粧土がこぼれないよう手で押さえて、余分な水を捨てるようにしましょう。

ポトスの水分量の確認方法

それではポトスの水分量がどれだけあるのか、タイミングとしては水分不足のような気がするけれど、本当にそうなのかを確認したいですよね。葉がしおれているのに土は湿っている場合や、容器の中に水がないけれど元気そうな場合など。水分量の確認方法について、くわしく解説していきます。

鉢植え

鉢植えは土の表面が乾いていても土中が湿っている可能性があります。土の表面を指で触ったり、割りばしなどを土へ差したりすることで水分量を確認できますから、初めて育てる方は目安にするといいでしょう。

土を指で触って確認する

まず、株から少し離れた土の表面を指で触ってみてください。さらさらに乾燥していて、指を離しても土が指についてこなければ水やりのタイミングです。逆に湿っている、または土が黒く指についてくるなどの状態であれば、土中に十分水がある状態です。乾いてから水やりをするようにしてくださいね。

割り箸を指すことでも簡単に確認できる

割り箸を土へ指すことで視覚的に確認することもできます。株から5㎝ほど離れた土へ割り箸を指して置き、水やりをする時に引き抜いて濡れているかを確認します。割りばしが濡れている、湿っているなら水やりは不要です。反対に乾いていたら、水やりのタイミングですからたっぷりと水やりをしましょう。

ハイドロカルチャー

鉢植えと育て方が少し違うハイドロカルチャーでの確認方法についてみていきましょう。ハイドロカルチャーとは、土を焼成加工して粒状にしたものです。用土よりも病気や害虫の発生が抑えられて衛生的な環境のため、キッチンや湿度の高い場所に向いているほか、インテリア性を求めて栽培する方も多いですよ。

ガラス製の透明な容器で育てる

ハイドロカルチャーで育てる場合、水分量が見やすいようにガラス製の透明な容器での育て方をおすすめします。容器の下部1/3ほどに水があれば、水やりは不要です。衛生的な環境ではありますが、水分がずっとある状態だと夏は特に病気や害虫の原因になります。ハイドロカルチャーが乾いて1~2日ほどあけてから水やりするようにしましょう。

水位計を挿して確認する

見た目での確認意外にも水位計を挿しておくとさらに見やすくなりますよ。水位計はホームセンターや園芸店、100均でも販売されています。挿し木や株分けしたばかり、もしくはより正確に水分量を把握したい場合は水位計をぜひ取り入れてみてください。

ポトスの枯らさない水やりのコツ

水分量や確認方法について理解を深めてきて、みなさんはお気づきかと思います。ポトスの水やりにはいくつかコツがありますよ。ポトスを枯らさずお手入れできれば、ウンベラータやサンスベリアなど他の植物にも応用ができますから、ぜひコツをおさえて好きな植物と過ごしてみてくださいね。

培養土で育てている場合はたっぷりと与える

まず1つ目のコツとして、培養土で育てている場合は水をたっぷりと与えます。水やりは水分を与えるだけではなく、用土中の細菌や肥料を洗い流したり、新しい酸素を土中へ取り入れて、根が吸水しやすくしたりと多くの役割がありますよ。健康な株を維持するためにも、水やりはたっぷりと鉢底から水が流れるくらい与えてくださいね。

受け皿に溜まった水は捨てる

そして2つ目のコツ、鉢底から流れ出た水を毎回捨てましょう。流れ出た水分は不要なものです。受け皿に溜めたままだと、カビの原因になり、ずっとじめじめの状態が続き根が腐る可能性があります。そのため、受け皿には出来る限り水を溜めたままにしないようにしましょう。

水やりすぎには注意!

3つ目のコツ、水のやりすぎには注意しまししょう。多湿に強いとはいえ、水をやりすぎてしまうと根が土の中で黒ずんできたり、カビが発生したりします。また吊り下げることの多いポトスは、鉢があまり大きくありません。勢いよく水やりしてしまうと、鉢の内面を流れ落ちるだけで肝心の根に水が十分いきわたらないことも。細口の水差しなどで株元に優しく与えてくださいね

夏の日中の水やりは避ける

4つ目のコツは、夏の日中に水やりしないことです。夏は8時を過ぎるともう気温が20℃以上に上がってきます。当然鉢、容器の中も温度が上昇して蒸れやすく、熱くなっています。そこへ水を与えると、一気に鉢の中の湿度と温度が上がって株が弱ってしまいます。夏は日中の水やりを避け、早朝や夕方の涼しい時間帯に行うようにしましょう。

霧吹きで葉水をする

最後のコツは霧吹きで葉水をすることです。葉水とは、霧吹きで葉の表面や裏へ水を吹きかけること。ポトスは葉が大きくホコリやゴミがたまりやすいため、マメに葉水をしてあげれば見栄えよく管理できますよ。虫の駆除にも葉水が効果的ですから、ぜひ行いましょう。

けと土苔玉(吊り下げ)で育てているポトスの水やり

ポトスは鉢植えを吊りげ、ハンギング仕立てにしている場面をよく見かけます。つるの伸びが早く、鉢から垂れ下がっている様子はなんだか涼し気ですね。しかしさらに見た目がかわいらしいと土苔玉で育ててみるのはいかがでしょう。吊るされた丸い苔玉からポトスが伸びている様子は、和風にも洋風にも合う新しい育て方です。

けと土苔玉とは?

そもそもけと土苔玉とはなんでしょうか? けと土とは、こと土とも呼び苔玉によく使われる粘り気のある土のこと。普通の培養土より形づくりがしやすく、ハンギングのフックも抜けないため苔玉つくりには必須の用土です。丸く成形したけと土をミズゴケで覆ったものが、けと土苔玉です。

腰水で水やりする

苔玉で重要なのは重さです。重すぎるとせっかく吊り下げたのに落ちてしまいますから、水分を吸っても500グラム前後で収まるようにしましょう。苔玉での水やりは、週1回腰水をいう方法です。浅いバケツやお皿へ水を張り、その中へ苔玉ごと入れて吸水させます。具体的に手順を確認していきましょう。

腰水の手順

準備するもの
  • 水を張った深めの皿
  • 苔玉
  • 観葉植物用の液体肥料
腰水の手順は次の通りです。
  1. 深めの皿へ2cmくらい水をはる
  2. 苔玉をその中へ浸ける
  3. 午前中の2~3時間ほど、重くなったら水からあげる
週1回を目安に腰水をして様子を見てください。全体が固くなるくらい乾燥している時は苔玉全体をドボンと30分くらいつけると効果的ですよ。観葉植物用の液肥を腰水の時に適量を守って水に入れます。用法や頻度は、お使いの液体肥料の説明に従ってくださいね。

ポトスの水やり以外の基本的な育て方

ここまでポトスの水やりについて詳しくお話してきましたが、それ以外の基本的な育て方についても確認しておきましょう。置き場所や日当たり、剪定や増やし方のポイントを押さえておけば、元気なポトスを楽しむことができますよ。ポトスは人気が高く、さまざまな品種が流通しています。色とりどりのポトスでお部屋がさらに明るく、心地よくなるでしょう。

11〜3月の寒い時期は室内で管理する

耐寒性の弱いポトスは、11月~3月の寒い時期は室内で管理するようにしましょう。夏の間、ベランダや庭で育てていたポトスも気温15℃を下回る前に室内へ取り込んでください。エアコンの風が直接当たると葉が乾燥し、葉枯れや株が弱ることもあります。直接エアコンの風が当たらないテーブルや棚の上などへ置いてくださいね。

日当たりの良い場所で育てると元気に育つ

ポトスは日当たりの良い居場所を好みます。ある程度の日陰になる場所でも育ちますが、日当たりが悪いと斑の模様が消えたり、葉に元気がなくなったりしますので、明るい窓辺やカーテン越しに日光が差す場所で育てるようにしましょう。冬の休眠期でも元気な様子を見られますよ。

成長しすぎたときは剪定で整える

成長が早い植物のため定期的な剪定が必要になります。しかし難しく考えることはありません。ポトスはとても丈夫なので、園芸用ハサミでお好みの長さに切りそろえることができます。剪定に適した時期は5~7月。株の根元が葉やつるで密集している時も、すかす様につるを何本か根元から切っても大丈夫。風通しよく管理するようにしてください。

挿し木で簡単に増やすことができる

剪定で切り落としたつるや葉っぱを使って、簡単に増やすことができますよ。これを挿し木といいます。切ったつるや葉の根元をそのまま用土へ植えても育ちますが、液体肥料を適量いれた水へ10分ほど浸けてから、苗用の培養土か赤玉土へ植え付けます。挿し木後の水やりも忘れずに。数日ほどで発根してきたら成功です。

【まとめ】ポトスの水やり方法を紹介!適したタイミングを見極めるコツから頻度まで

いかがでしたでしょうか? ポトスの水やりは他の観葉植物と比べても定期的な間隔で与えるため、園芸ビギナーにとって基本の育て方を理解するにはぴったりです。夏と冬の時期では与える頻度、水分量も変わってきますし、鉢植えかハイドロカルチャーによっても変わります。 この記事をまとめると
  • ポトスは熱帯地域が原産のつる性植物
  • 水やりのタイミングは、土の表面が乾いてから
  • 鉢植え育てなら、鉢底から水が流れ出るくらい水やりする
  • ハイドロカルチャー育てなら、容器の底1/3くらい
  • 割り箸や水位計で水分量を確認してもOK
  • 霧吹きで葉へ水を与える葉水も効果的
  • けと土苔玉育ての場合は、深めの皿で午前中の2~3時間が目安
  • ポトスは寒くなってきたら室内へ移動
  • 日当たりが良い場所で、定期的な剪定、挿し木を行う
以上のことをご紹介しました。 ポトスの水やりをマスターすることで、葉枯れや根腐れなどよくあるお悩みも解決できます。ハンギングも、けと土苔玉にアレンジして、より個性的なインテリアグリーンを楽しめば豊かなライフスタイルを送れそうですね。 東京寿園ではたくさんの植物の記事を掲載しております。植物にお困りの際はぜひご活用ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。