アンスリウムの正しい剪定方法!適した時期やどこで切るかを徹底紹介

アンスリウムの正しい剪定方法!適した時期やどこで切るかを徹底紹介
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目次

アンスリウムという観葉植物をご存じですか。観葉植物にしては珍しく赤や黄色の鮮やかな花を楽しむことができる植物です。園芸店や花屋さんでも多く見ることができるため一度は見たことがある方も多いでしょう。中には現在家で育てている方もいらっしゃるかもしれませんね。 アンスリウムは初心者でも比較的育てやすいため、上手に育てていくとどんどん大きくなっていきます。しかし、あまりにも大きくなってしまうと置き場所に困ってしまったり、バランスが悪くなってしまったりすることがありますよね。そのようなときには剪定と呼ばれる作業が必要になります。 この記事では、
  • アンスリウムの剪定を行う意味や必要性
  • アンスリウムの正しい剪定方法や必要な道具
  • 剪定時に気を付けた方が良いポイント
について解説していきます。 アンスリウムを育てていて剪定の方法が分からない方はもちろんのこと、これからアンスリウムを育てようと思っている方や観葉植物を育ててみたい方にもおすすめの記事です。 この記事を読むことでアンスリウムのことや剪定について知ることができます。ぜひ最後までご覧くださいね。

アンスリウムの基本情報

アンスリウムの剪定について解説する前に、アンスリウムの基本的な情報について解説いたします。アンスリウムがどのような植物なのか知らない方はよく確認しておきましょう。
植物名 アンスリウム
学名 Anthurium
科目・属目 サトイモ科アンスリウム属
主な原産地 熱帯アメリカ
花色 赤、黄、ピンク等
アンスリウムはサトイモ科のグループに入る植物の総称の一つです。アンスリウム属というグループに含まれている植物を一般的にアンスリウムと呼んでいます。 現在では、品種改良によってさまざまな花色のアンスリウムがあります。一方、原種系アンスリウムと呼ばれるものも観葉植物として栽培されています。

アンスリウムは南国風で存在感もあり人気の観葉植物

アンスリウムは熱帯アメリカが原産の植物です。ビビットカラーの花を時期になると咲かせることもどこか南国風な雰囲気を持つため非常に人気が高い観葉植物とされています。一時期日本ではブームを巻き起こし、多くの家でアンスリウムが栽培されていました。

フーケリーなど、葉っぱを楽しむタイプの品種もある

アンスリウムの中には花を楽しむのではなく葉の形や模様を主に楽しむ原種系のアンスリウムがあります。品種としてはアンスリウム・フーケリーが有名でしょう。フーケリーなど原種系のアンスリウムは花は一般的に白く小さいため地味である一方、非常に特徴的な葉を持つ場合が多いため時期によらず楽しむことが魅力となっています。

アンスリウムは花の色ごとに花言葉がある

ほかの花でも同じようにアンスリウムの場合でも花色ごとに花言葉がそれぞれ決まっています。例えば赤いアンスリウムの花言葉であれば「情熱」となっています。プレゼントとしてアンスリウムを贈る時には参考にしてみてくださいね。

そもそも剪定って何?

植物を育てたことがない方の場合、そもそも剪定とはどのような作業なのかを知らない方も多いのではないでしょうか。はじめに、剪定とはどのような作業を指すのか、剪定をする目的などについて解説いたします。

剪定とは植物の枝や茎を切ること

剪定とは、植物の枝や茎を切ることを指します。一見植物を傷つけてしまうことになるため剪定は行わない方が良いと思ってしまう方も多いかもしれません。しかし、剪定は植物によっては非常に大切な管理となります。

剪定にはいくつか種類があり、目的も異なる

剪定にはいくつかの種類があります。また、それぞれの剪定方法では目的も異なります。ここでは4種類の剪定方法と剪定ごとのもくてきについて解説いたします。

強剪定と弱剪定

1つ目に強剪定弱剪定という剪定を紹介します。どちらも枝を全体的に切り揃えて樹形を整えることを目的とします。強剪定はかなり大きく樹形を変える時、弱剪定は樹形をあまり崩さずに整える時に行います。

間引き剪定

2つ目に間引き剪定という剪定をご紹介します。間引き剪定は込み入った部分や風通しの悪い部分をなくすために行う剪定です。込み入った部分があると日光がすべての葉にあたらなくなってしまいます。 また、風通しが悪いと病気や害虫が発生しやすくなります。これらのトラブルを防ぐ目的で行います。

切り戻し剪定

3つ目に切り戻し剪定という剪定をご紹介します。切り戻し剪定はその名の通り枝を切り戻して脇芽を増やすために行う剪定です。 植物は基本的に脇芽をあまり伸ばさず頂点を伸ばします。しかし、切り戻し剪定を行うことで脇芽の生長が促進されます。脇芽を伸ばすことで結果的に花が増えるなどのメリットがあります。

花がら摘み

4つ目に花がら摘みという剪定をご紹介します。花がら摘みは種を作る前に終わった花を摘んで株のエネルギーの消耗を防ぐことを目的にして行います。 また、花がらも病気や害虫の発生源となることがあるためそれを防ぐためにも行います。 植物が種を作るためには多くのエネルギーを必要とします。しかし、花がら摘みを行うことで体力の消耗を抑え来年以降の花や生育を促進することができます。

アンスリウムは剪定が必要な植物!

アンスリウムに剪定は必要なのでしょうか。アンスリウムと剪定の必要性について解説いたします。

アンスリウムは成長速度が早いため、剪定は必要

アンスリウムは環境が合うとすくすくと成長します。そのため、剪定をせずに放っておくとあっという間にバランスが崩れたり、風通しが悪くなってしまうことがあります

必要な剪定は切り戻しと花がら摘み

先ほど剪定にはいくつかの種類があり、目的もそれぞれで異なるということを解説いたしました。アンスリウムに必要な剪定切り戻し剪定と花がら摘みです。アンスリウムを育てる場合は切り戻し剪定と花がら摘みを行いましょう。

剪定した方がアンスリウムが健康に育つ!剪定するメリット

アンスリウムにおける剪定のメリットをご紹介します。今育てているアンスリウムのトラブルを解決することができるかもしれません。

枝の伸びすぎで室内がジャングル状態になることがない

1つ目に、アンスリウムの枝が伸びすぎることで室内がジャングルのような状態になることを防止できます。お部屋の広さに対してアンスリウムの大きさが大きすぎると生活がしにくくなってしまったり、鉢を倒してしまいやすくなったりと不便が多くなります。剪定を行うことでそれを予防することができます。

より多くの葉に日光が当たるようになる

2つ目に、多くの葉に日光が当たるようになりアンスリウムの生育を促進、葉の色を鮮やかにすることができます。アンスリウムを室内で育てている場合は特に、葉っぱごとに日光が当たる場所が不均一になってしまいます。そうなると葉っぱごとに色の濃さが異なる、艶がなくなるなどの症状が現れる可能性があります。

通気性が良くなることで植物の病気や害虫の予防につながる

3つ目に、通気性が良くなることでアンスリウムの病気や害虫の発生を予防することができます。アンスリウムには比較的病気や害虫は少ないものの、弱っているアンスリウムや小さなアンスリウムの場合は病気や害虫を予防することが上手に育てるポイントとなります。

植物全体に栄養が行き渡りやすくなる

4つ目に、植物全体に栄養が行き渡りやすくなります。花がら摘みを行わないと栄養の大部分は種を作るために使われてしまいます。しかし、花がら摘みを行うことで作ったエネルギーを全体に行き渡らせることができるため生育を促進させます。

アンスリウムの剪定に適した時期はいつ?

アンスリウムの剪定に適した時期はいつなのでしょうか。アンスリウムの剪定時期について解説いたします。

切り戻し剪定の適期

はじめに切り戻し剪定の適期について解説いたします。

生育期の5〜7月上旬

アンスリウムの切り戻し剪定は生育期である5月~7月上旬に行うと良いでしょう。生育期に剪定を行うことで剪定によるダメージを抑えることができます。回復もしやすいため失敗が少ないです。

剪定によって植物が傷みやすい酷暑期間は避けよう

反対に冬や酷暑期間はアンスリウムの生育が緩やかになります。そのため冬や酷暑期間に剪定を行うとそのまま弱ってしまうことがあるため避けるようにしましょう。

花がら摘みの適期

次に花がら摘みの適期について解説いたします。

通常は花が咲いている5〜8月

アンスリウムは5月~8月にかけて花を咲かせます。そのため基本的には花が咲いている開花期に花がら摘みを行います。

肉穂花序が黄色→緑色になり始めたら

アンスリウムの花の中心には肉穂花序(正確にはこの部分が花)と呼ばれる器官があります。この部分が黄色から緑色になったタイミングを見計らって花を摘むようにしましょう。

室内で管理している場合は、開花状況を見ながら定期的に花がら摘みを行おう

室内で管理している場合は空調器具などによって部屋の温度や環境が変わり開花期外に花を咲かせることがあります。そのようなときでも開花状況を見ながら花がら摘みを行いましょう。

どちらも、適期でない時期に剪定するのはよくないので注意

どちらの剪定も適期でない時期に剪定をすると弱る可能性があるため注意が必要です。適期に剪定を行うように準備していきましょう。

アンスリウムの剪定に必要なもの

アンスリウムの剪定に必要なものは以下の通りです。

剪定バサミ

枝や葉、花を切るための道具です。園芸店や花屋さんで購入できます。

ゴム手袋

アンスリウムの樹液から肌を守るために使います。ホームセンターなどで購入できます。

アンスリウムの樹液で手がかぶれることがある

アンスリウムはサトイモ科の植物です。そのため樹液にはかゆみ成分を含んでおり、肌が弱い肩が触れると手がかぶれることがあります。もちろん、口に含むのも危険です。ペットや小さなお子様のいる家庭では注意してください。

万が一手についてしまったら綺麗な水ですぐに洗い流す

万が一手に付着してしまった場合、すぐにきれいな水で洗い流し様子を見ましょう。場合によっては医療機関へ受診します。

【切り戻し】アンスリウムの剪定方法

はじめに、アンスリウムの切り戻し剪定の方法をご紹介します。

切り戻しは仕立て直しのために行う

切り戻し剪定は仕立て直しをするために行います。枝が伸びすぎてしまったり、葉っぱが多くなってしまった時には積極的に行いましょう

切り戻しの手順

切り戻し剪定の手順は以下の通りです。確認しながら剪定を行いましょう。

①:茎の茶色に木質化した部分をハサミで切り取る

アンスリウムの茎は根元に近づくと茶色く木質化し固くなります。その部分と緑色の部分の境目から5~6cm下の部分をハサミで切り取りましょう。この時できるだけ気根を残しておくとダメージを抑えることができます。

②:鉢植えの場合は、全体を同じ高さに切り揃えたら大きな鉢に植え替えよう

鉢植えの場合、全体的に切り戻しを終えたら一回り大きな鉢に植え替えても良いでしょう。土は根腐れを防ぐために水はけのよい土を使います。新しい芽が伸びた後の生育がスムーズになりますよ。

【花がら摘み】アンスリウムの剪定方法

次に、花がら摘みの方法をご紹介します。

花がら摘みの手順

花がら摘みは肉穂花序が緑色になった花を花茎の根元からハサミなどで切り戻します。肉穂花序の色は黄色から白、最後には緑になるため色の変化をこまめに観察しておくようにしましょう。

花がら摘みをする際はゴム手袋を着用しよう

花がら摘みをする時にはゴム手袋を着用し樹液が肌につくのを防ぎましょう。特に肌が荒れやすい方は必ずゴム手袋を使用し、作業時には細心の注意を払ってくださいね。

アンスリウムをきれいに保つための剪定のコツ

アンスリウムを綺麗に保つための剪定のコツをご紹介します。

頻繁に剪定する必要はないが、枯れてしまった葉や花はこまめに取り除こう

剪定は頻繁に行う必要はありません。しかし、枯れてしまった葉や花はこまめに取り除くことで綺麗な状態を長く楽しむことができますよ。

花が古くなって仏炎苞が色あせてきたら、茎のつけ根から切り落として見た目を整える

特に、花が古くなり仏炎苞が色あせてきた場合、花がら摘みと同じように花茎の付け根から切り落として見た目を整えると良いでしょう。

剪定し終わった後のアンスリウムの育て方

剪定が終わった後のアンスリウムの育て方について解説いたします。

剪定直後の植物はデリケート!優しく扱ってあげよう

剪定を終えたばかりの植物は非常にデリケートです。基本的な管理を行いながらも丁寧なお世話が必要になります。

剪定後の親株の育て方

剪定後のアンスリウムの育て方は以下の通りです。基本的な育て方と照らし合わせて丁寧に管理しましょう。

日光:冬以外の時期なら屋外にも置けるが、直射日光が当たらない場所に置く

温度が低い場所を嫌うアンスリウムは、冬以外であれば屋外でも育てることができます。しかし直射日光は葉を傷めてしまうため直射日光が当たらない明るい日陰に置くと良いでしょう。

水やり:夏季は朝と夕方一回ずつ、それ以外の時期は基本的に朝に行う

基本的に水やりは土が乾燥したらたっぷりと行います。乾燥する前に水を与えると根腐れの原因となります。夏季の場合は場合によっては朝と夕方に一回ずつ行う必要があるかもしれません。それ以外の時期でも朝の時間に与えるのがおすすめです。

肥料:緩効性肥料や遅効性肥料を与えるのがおすすめ

肥料は緩効性肥料や遅効性肥料を与えると良いでしょう。花を咲かせる前の場合リン酸を多く含む肥料を与えることで元気に花を咲かせますよ。

 

触ったら肌がかぶれる?毒性のある”要注意”な観葉植物を5種類ご紹介!

剪定時など樹液に触れると肌がかぶれてしまうことがある観葉植物をご紹介します。ゴム手袋などを着用して防ぎましょう。

シュウ酸カルシウムをもつサトイモ科の観葉植物

サトイモ科の植物にはシュウ酸カルシウムという物質を含むものが多いため注意が必要です。

ディファンバキア

日陰と水はけのよい土を好む観葉植物です。葉の模様が美しく、サイズも育てやすいため人気のある観葉植物としても知られています。

アロカシア

クワズイモの仲間で独特なシルエットが特徴です。多くの品種が存在し、園芸店でもよく見かけます。

ポトス

一時期ブームを巻き起こしたつる性の観葉植物です。斑入り、葉の色など様々な品種が作られてきました。育てるのも簡単で初心者にもおすすめな観葉植物としても知られています。

白い液が出る、トウダイグサ科の観葉植物

トウダイグサ科の植物も白い樹液に有毒物質が含まれているため注意が必要です。

ハツユキソウ

白い花のように見える葉がとても美しい夏の植物です。冬の寒さに弱く日本では一年草として扱われています。

ハナキリン

丸い面白い花を咲かせる植物です。茎にはサボテンのように棘が密集しており怪我をしやすいため注意しましょう。

アンスリウムの正しい剪定方法!適した時期やどこで切るかを徹底紹介のまとめ

鉢植えなどでも簡単に楽しむことができる観葉植物であるアンスリウムの剪定方法について知ることができましたか。 この記事のポイントは、
  • アンスリウムには切り戻し剪定と花がら摘みが必要
  • 樹液には毒が含まれるため注意が必要
  • 剪定には病気や害虫の原因となる風通しの悪さを改善するなどの効果がある
です。 剪定を行うことで元気にアンスリウムを育てることができますよ。観葉植物を育てる時に問題となる大きくなりすぎる問題も剪定によって解決できます。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。