ポピーの育て方を紹介!種まきから苗の植え付け、栽培方法まで

ポピーの育て方を紹介!種まきから苗の植え付け、栽培方法まで
記事内に商品プロモーションを含む場合があります  #PR

目次

  1. ポピーってどんな植物なの?
    1. ポピーの基本情報
    2. ポピーの花言葉
  2. ポピーの植え付けのしかた
    1. 苗選びのコツ
    2. 植え付けの適期:10月~12月、2月~4月
    3. 根鉢を崩さないように植え付ける
    4. 太い根を切ると株が弱るため切らないよう注意する
  3. ポピーの育て方のポイント①:栽培場所
    1. ポピーは日当たりと風通しの良い場所を好む
    2. 日当たりが悪いと健全に生育せず病気になってしまうことも
  4. ポピーの育て方のポイント②:水やり
    1. ポピーは加湿を嫌い、乾燥気味を好む
    2. 地植えの場合:植え付け後1カ月以降はほとんど水やりの必要はない
    3. 鉢植えの場合:土の表面が乾いたら水やりを行う
  5. ポピーの育て方のポイント③:土
    1. ポピーは水はけのよい土を好む
    2. 鉢植えの場合
    3. 地植えの場合
  6. ポピーの育て方のポイント④:肥料
    1. 植え付け時に元肥として緩効性肥料を混ぜ込む
    2. 元気がなくなったら追肥を行う
    3. 葉が変色していたら薄めたハイポネックスを与える
    4. 肥料のやりすぎに注意する
    5. 暖かくなる春以降に土に肥料分を残さないようにする
  7. 【成長したらすること】ポピーの植え替えについて
    1. ポピーには一年草タイプと多年草タイプのものがある
    2. 多年草タイプのものは生育をよくするために植え替えを行う
    3. 植え替えのタイミング:数年に1回、土の質が落ち生育が衰えてきたら行う
    4. 植え替えの時期:10月~11月
    5. 根鉢を崩さずにそのまま植え替える
  8. ポピーの増やし方
    1. タネの採取
    2. 種まき
    3. 株分け
    4. オリエンタルポピーは根伏せで増やすことも
  9. ポピーの開花後のケア方法
    1. 花がら摘み
    2. 剪定や切り戻しは特に必要ない
    3. 多年性のポピーは夏の休眠期に枯れた葉を取り除く
  10. ポピーによくあるトラブル
    1. 病気
    2. 害虫
  11. ポピーの品種
    1. アメイジンググレイ:初夏にグレイッシュな花を咲かせる一年草
    2. マザーオブパール:渋めの色が人気の品種
    3. パンドラ:真っ赤な花びらにシルバーがかった模様の希少な品種
    4. ブラックマジック:一年草で光沢のある黒い花を咲かせる希少な品種
    5. ヒナゲシ:花びらが薄く小ぶりな花を咲かせる品種
    6. オリエンタルポピー:寒さに強く、寒冷地で宿根化する
  12. ポピーは栽培が禁止されている? 
    1. ケシ科の一部は麻薬の一種の原料になる
    2. ポピーは安心して栽培できるケシ科の植物!
    3. ボタンゲシやアツミゲシなどは栽培が禁止されている
    4. 栽培してはいけない品種の見分け方は厚労省のHPを参考にする
  13. ポピーの育て方を紹介!種まきから苗の植え付け、栽培方法までのまとめ
皆さんはポピーという観葉植物を育てたことはありますか?ポピーにはたくさんの種類があり、種類により「春に咲くタイプ」「初夏に咲くタイプ」があります。一見繊細そうに見える観葉植物ですが、実は適した場所に植え付ければ強健な性質のため、たくさんのお花を次から次へと咲かせてくれます。 そこでこの記事では、
  • ポピーの基本情報・花言葉
  • ポピーの植え付け方法
  • ポピーの育て方のポイント
などについてご紹介していきたいと思います。 この記事を読み進めながら、ポピーを元気に育てる方法や植え替え方法について理解を深めてくださいね。

ポピーってどんな植物なの?

では、ポピーとはどんな観葉植物なのかという基本概要から順にみていきたいと思います。ポピーはいったいどんな特徴をもつ植物なのでしょう。

ポピーの基本情報

ポピーは、ヨーロッパ・アジア・アメリカなどに約60種類が分布しています。ポピーの種類で有名なものに「ヒナゲシ」「アイスランドポピー」などがあります。日本で最も多く栽培され、切り花として冬から早春にかけて大量に流通しているアイスランドポピーは、その代表格です。

ケシ科ケシ属の一年草

ポピーは春から初夏にかけてたくさんのお花を咲かせるケシ科ケシ属の一年草として良く知られています。ところが実はポピーには様々なタイプがあり、一年草のみならず多年草タイプ・宿根草タイプも存在します。一年草のポピーは、植え替えを行う必要がなく、夏に枯れて種を残し、その種からまた芽が出てお花が咲くという循環を繰り返すタイプのポピーです。

多年草や宿根草の種類もある

既にご紹介したように、ポピーには一年草タイプのほか、多年草・宿根草タイプが存在します。多年草タイプのポピーを何年も同じ土で育てていると、成育環境が悪化し上手く育たなくなってしまうため注意が必要です。オリエンタルポピーが代表格の宿根草タイプのポピーは、ポピーの中でもお花が大きく存在感抜群で豪華なイメージです。

宿根草とは:生育できない時期は地下部を残して枯れ、生育期に再び育つ草

宿根草(しゅくこんそう)とは、多年草の一種で、成育に適さない時期になると地下部のみを残して地上部は枯れ、生育期になると再び育ち奇麗なお花を咲かせるタイプの草花を指します。地上部は枯れても地下に根が残っているため、翌年再びお花を咲かし、植えっぱなしで育てられるため、毎年植え替えをする手間が省け経済的にも優しいという育て方のメリットがあります。

寒さに強いため北海道などの冷涼な地域でも容易に育てられる

ポピーは寒さに強い観葉植物のため、北海道などの冷涼な地域でもそれほど気にせず育てられます。ところが、苗がまだ小さいうちに北海道などの冷涼地域で冬を迎えた場合は、霜柱などで苗が持ち上がってしまう恐れがあるため、簡単な霜よけを行うように心がけてください。ポピーは寒さに大変強い草花ですが、実は高温多湿が苦手なため、どちらかといえば梅雨時期から夏にかけての気温対策に注意を払う必要があります。

ポピーの花言葉

それでは、ポピーの花言葉を項目別にみていきましょう。ポピーの花言葉はカラー別・品種ごとでたくさんあり、少し避けたい意味の言葉もありますが、基本的にはどの言葉もプレゼントとして添えても適切な言葉ばかりですよ。それでは具体的に一つずつみていきましょう。

「いたわり」

ポピーの「いたわり」という花言葉は、ポピーの持つ鎮静作用からつけられたとされています。ギリシア神話に登場する神話で、娘を奪われた豊穣の女神・デメテルが悲しみのあまり眠りに付けないとき、眠りの神ヒュブノスがポピーを渡したところ、デメテルの心が慰められ眠りにつくことができたといわれています。

「思いやり」

上記でも記したように、ギリシア神話の中でデメテルに眠りの神の思いやりによりポピーが贈られたところから、「思いやり」という花言葉がつけられたといわれています。特に思いやりという花言葉はオレンジのポピーによく使われます。

「恋の予感」

ポピーの「恋の予感」という花言葉は、ポピーのお花の色が赤・オレンジ・黄など、とても鮮やかな色をしていることからつけられたとされています。またホビーの穏やかで優しい雰囲気からもピッタリ合った花言葉のため、大切な人へのプレゼントにも最適です。

「陽気で優しい」

「陽気で優しい」という花言葉は、ポピーのお花が明るく可愛らしいイメージであることが由来してつけられたといわれています。赤・オレンジのポピーは、太陽の光を反射してさらに鮮やかな色に見えるため、陽気な南国のイメージを彷彿させます。

赤:「慰め」「感謝」「喜び」

花言葉の由来は分かっていませんが、上司・同僚・友人などへの感謝の気持ちを込めた贈り物として適した色です。赤い色は情熱を伝える時に選ばれる色ですが、ポピーは感謝の気持ちを込めたい時に適しています。是非赤いポピーと共に大切な人やお世話になった人へ「慰め」「感謝」「喜び」の気持ちを伝えてくださいね。

白:「眠り」「忘却」「疑惑」「推測」「わが毒」

ポピーの中でも贈り物として相応しくない花言葉を持っているため、ギフトにする場合は他の色を選ぶ方が無難です。とはいえ、個人的に自宅で飾る場合は特に問題はありませんし、プレゼントとして渡す場合でも「よく眠れますように」など、一言添えることで贈る相手へ気持ちがより伝わりやすくなります。

黄色:「富」「成功」

花言葉の由来については分かりませんが、ビタミンカラーで元気を与える色であるため、「富」「成功」という花言葉と併せて、起業・独立・開店祝いなどのプレゼントとして良く用いられています。明るく元気なイメージのビタミンカラーは大変人気が高く、新しい目標や夢に向かって頑張ろうとしている人への激励にもおすすめです。

ピンク:「恋の予感」「いたわり」「思いやり」

ピンクには攻撃的な感情を抑えるという意味があることから、「恋の予感」「いたわり」「思いやり」という花言葉がついたとされています。ピンクのポピーはオレンジのポピーを基本的に同じ花言葉を持ちます。恋の始まりをさりげなく相手に伝えたい時に、ピンクのポピーをプレゼントしてみてもいいかもしれませんね。

青:「底知れぬ魅力」

日々の感謝やお世話になった方々へのギフトとしてもおすすめの「底知れぬ魅力」という花言葉を持った青いポピーは、様々な場面での贈り物としても重宝されています。実はブルーポピーは大変希少で、別名を「ヒマラヤの青いケシ」といい、ヒマラヤ高地でしか見られない幻のお花と言われています。

ポピーの植え付けのしかた

ここからは、ポピーの植え付けの仕方についてご紹介していきたいと思います。ポピーの植え付けを行うには、いくつか押さえておきたいポイントがあるため、読み進めて理解を深めてくださいね。
東京寿園の観葉植物

苗選びのコツ

ポピーを元気に育てるためには、まず苗選びが重要になります。とはいえ、いったいどのようなポイントを押さえて苗を選べばよいのかよくわからないと思っておられる方も多いと思います。そこで項目別にポピーの苗を選ぶポイントを一緒に見ていきましょう。

葉や茎が変色しているもの、虫がついているものは避ける

市販されている苗の時点で、葉・茎が変色していたり、虫がついているものは避けるようにしてください。葉や茎が変色しているということは、何かしらの病気にかかっていたり、ポピー自身に元気がない状態です。また市販されている時点で虫がついている場合は、より虫を寄せ付けるばかりでなく既にポピー自身が弱ってしまっている場合も多々あります。

茎が徒長しているものも避け、元気のいいものを選ぶ

ポピーを選ぶ際、茎が必要以上に間延びしてしまい、長く柔らかく育っているものは避け、葉や茎にハリがあり元気の良いものを選ぶことが大切です。徒長してしまっている株は、清浄な状態の植物に比べると虚弱で病害虫への耐性も弱く、環境の変化の影響も受けやすく、トラブルを起こしやすい状況になっています。これは、ポピー自身が身を守るための細胞壁が薄くなってしまっているためで、ちょっとしたことですぐにトラブルを起こしてしまう原因にもなるため、元気の良いポピーを選ぶように心がけてください。

植え付けの適期:10月~12月、2月~4月

ポピーの本葉が6~8枚になったら植え付けを行いましょう。特に植え付けに適した時期は10~12月・2~4月です。鉢で植え付ける場合は、苗の高さが70㎝以下の場合はプランターに3株~4株植え付けられます。もし70㎝より高い場合は、一つのプランターに2株ほど植え付けるようにしてください。

根鉢を崩さないように植え付ける

ポピーは直根性のため、根鉢を崩さないように注意しながら植え付けることが大切です。複数株を植え付ける場合は、株の間は20㎝以上あけて植え付ける必要があります。またオリエンタルポピーのように、よく成長するタイプのポピーを植え付ける場合は、株の間を30㎝以上あけて植え付けるようにしてください。

太い根を切ると株が弱るため切らないよう注意する

ポピーの根には「ゴボウ根」と呼ばれる太い根がありますが、このゴボウ根を切ると株が弱るため、切らないように注意する必要があります。ポピーは、太いゴボウ根を地中深くに伸ばし、栄養分を吸収して育ちます。そのため、もし植え付けている土が硬くなったり、水はけが悪くなったりしたら、土壌改良を行うためにも植え替えすることが大切です。

ポピーの育て方のポイント①:栽培場所

ここからは、ポピーの育て方のポイントを順にみていきましょう。まず一つ目のポイントは、「どのような栽培場所が適しているのか」という育て方の方法を押さえることが大切です。

ポピーは日当たりと風通しの良い場所を好む

ポピーを日陰で育てると、生育が停滞してしまうこともあるため、日当たりと風通しが良い場所で育てる必要があります。またポピーに適した育て方ができる環境を選ぶと、植え付け後に移植しなくて済むため、最初に植え付ける時に良く日の当たる場所を探して植える育て方をすることが大切です。
東京寿園の観葉植物

日当たりが悪いと健全に生育せず病気になってしまうことも

ポピーの育て方のポイントとして、日当たりが良い場所というのが絶対条件です。日当たりが悪い場所に置く育て方をすると、健全に生育せず病気にかかってしまいます。特に幼苗では顕著で、すぐ病気を患って枯れてしまうこともあるため、日の当たる環境に置いた育て方は大変重要なポイントです。

ポピーの育て方のポイント②:水やり

二つ目の育て方のポイントは「水やり」です。ポピーは高温多湿の環境が苦手なため、水やりには気を使う必要があります。

ポピーは加湿を嫌い、乾燥気味を好む

ポピーに水を与えすぎると根腐れしやすいため注意が必要です。基本的には土の表面が乾いてから少し日を開けたタイミングで水やりを行うようにし、乾燥気味にした育て方を心掛けることが大切です。地植えの場合は、ほとんど水やりを行わなくても元気に育ってくれます。

地植えの場合:植え付け後1カ月以降はほとんど水やりの必要はない

ポピーを地植えした場合、植え付け直後は必要に応じて水を与えますが、しっかり根付いてからは基本的に水やりを行う必要はありません。地中の水をゴボウ根からしっかり吸収して育っていくため、植え付け後一ヶ月以降は真夏の水不足の時以外は水やりを行わない育て方が正解です。

鉢植えの場合:土の表面が乾いたら水やりを行う

ポピーは乾燥気味に育てることが大切なため、鉢植えの場合は土の表面が乾燥したら水やりを行うようにしてください。また鉢植えの場合は、雨が当たる場所に置いた育て方をしていると、水やりのコントロールがしにくくなるため、雨をよけられる場所に設置する育て方がおすすめです。

ポピーの育て方のポイント③:土

ポピーの育て方の三つ目のポイントは「」です。ポピーは乾燥した環境を好むため、土は水はけの良い土を使うことが大切です。

ポピーは水はけのよい土を好む

ポピーは水はけの良い環境を好むため、排水性の高い土に植え付ける育て方をすることが大切です。鉢植えで育てる場合は、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されている「ハイポネックス培養土 鉢・プランター用」がおすすめです。より水はけを良くしたい場合は、鉢植えでは川砂・鹿沼土・パーライトなどを少し混ぜ、地植えでは酸度を調整するために苦土石灰を混ぜておくようにしてください。
東京寿園の観葉植物

鉢植えの場合

ポピーを鉢植えで育てる場合の土は、水はけを重視した土を用意することが大切です。ポピーは特に過湿が大の苦手のため、水はけは最重要ポイントです。また既に他の草花が順調に育っている環境なら、問題なく植え付けられます。

元肥として緩効性肥料が含まれているプランター用の培養土がおすすめ

ポピーを育てるための用土としておすすめなのは、初期育成に必要な栄養素がふんだんに入った有機培養土を使う方法です。特に元肥として緩効性肥料が含まれているプランター用の培養土は、赤玉土・鹿沼土・バーク堆肥などを程よい分量で混合してあるため、保水性と排水性の両方に優れた土です。

川砂や鹿沼土、パーライトなどを少量混ぜて水はけをよくする

市販の土に川砂・鹿沼土・パーライトなどを少量混ぜ合わせると、更に水はけの良い土ができあがります。また軽石を通常より多めに入れてから培養土を入れても、水はけの効果はアップします。植え替えの時に川砂などを混ぜ込んでおくことで、その後の取り扱いが行いやすくなるため、忘れずに用意するようにしてください。

地植えの場合

それでは地植えの場合の土はどのような点に注意すると良いのでしょう?項目別に順にみていきましょう。

植え付けの1週間ほど前に苦土石灰を混ぜて酸度を調整する

ポピーは酸性に傾いた土を嫌うため、植え付ける1週間ほど前に苦土石灰を混ぜて土の酸度を調整することが大切です。ポピーにとってベストな土は弱酸性の土のため、もし酸度が不安な場合は酸性度を測る機械をホームセンターやネットで購入すると安心できます。

1㎡あたり10Ⅼほど赤玉土か軽石を混ぜ込み、緩効性化成肥料を施す

ポピーを地植えにする場合は、1㎡あたり10Lほどの赤玉土か軽石を混ぜ込み、元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおくことが大切です。また、ポピーを植え付ける際に、土を山のように持っておくと水はけがよくなります。 用土に軽石を混ぜ込むことでより水はけがよく、ポピーの好きな土になるため、是非このひと手間を省かない土作りを行ってください。

ポピーの育て方のポイント④:肥料

ポピーの育て方の四つ目のポイントは「肥料」です。肥料は余り頻繁に与えてもよくありませんし、与えなさすぎもよくありません。では一体どのような時に与えると良いのでしょう?

植え付け時に元肥として緩効性肥料を混ぜ込む

ポピーを植え付ける際に元肥として緩効性肥料を混ぜ込むことが大切です。この肥料は、ゆっくりと効果が出てくる粒状の肥料のため、基本的にはこの肥料を混ぜ込んだ後は頻繁に肥料を与える必要はありません。あまりにも追肥を頻繁に行うと、肥料焼けを起こして枯れてしまう恐れがあるため注意が必要です。

元気がなくなったら追肥を行う

ポピーの葉に艶が無くなり、葉の色が黄色くなった場合などは、液体肥料を追肥として与えることで元気を取り戻してくれます。肥料を控えめにすることで耐久性のある強い株が育ってくれるため、できるだけ肥料は与えずに育てることが大切です。

葉が変色していたら薄めたハイポネックスを与える

ポピーの葉が黄色く変色していたら、薄めたハイポネックスを与えることで元気を取り戻す可能性が高くなります。ハイポネックスを与える時は、必ず原液を500倍に薄めて使用することが大切です。濃厚な液肥を与えてしまうと、肥料焼けを起こしてポピーが枯れてしまう恐れがあるため注意が必要です。
東京寿園の観葉植物

肥料のやりすぎに注意する

ポピーはもともと肥料をそれほど必要とせずに育つ観葉植物のため、肥料を与えすぎてしまうと軟弱に育ち、病気や害虫が簡単に発生してしまうことに繋がります。また最低気温が20℃を超える時期に肥料を与えると、根を傷めて弱らせてしまう恐れがあるため注意が必要です。

暖かくなる春以降に土に肥料分を残さないようにする

 気温が20℃を超える春以降に土に肥料分が残っていると、根に悪い影響を与えてしまうため、必ずこの時期には肥料が残らないように心がけることが大切です。一年草のポピーの場合は特に、植え付けの際に土に肥料を混ぜ込んでおけばそれだけで十分育ちます。

【成長したらすること】ポピーの植え替えについて

ポピーが成長してからの植え替えはすべきなのでしょうか?もしするとしたら、どのような点に気を付けて行えば良いのかも併せてご紹介します。

ポピーには一年草タイプと多年草タイプのものがある

ポピーには一年草タイプのものと多年草タイプのものがあり、世界中で約150種ほどが確認されており、その中には猛毒のアヘンが採れるために栽培が禁止されている種類も含まれています。ポピーは本来多年草ですが、日本の夏の高温多湿に大変弱く、枯れてしまうため秋蒔きの一年草として扱われることが多いです。

多年草タイプのものは生育をよくするために植え替えを行う

多年草タイプのポピーを数年同じ土壌で育成している場合は、生育をよくするためにも植え替えを行うことが大切です。植え替えを行う時期は秋の穏やかな時期がおすすめで、植え付けと同様、根を傷つけないように注意しながら作業を進めることが大切です。

植え替えのタイミング:数年に1回、土の質が落ち生育が衰えてきたら行う

多年草のポピーの植え替えを行う時期は、数年に一回、土の質が落ちて生育速度が衰えて来たら行うようにしてください。基本的にポピーの持つゴボウ根は植え替えが大嫌いなため、根を傷つけないように注意しながら行う必要があります。

植え替えの時期:10月~11月

ポピーを植え替えるベストな時期は、10月~11月の秋口です。ポピーは直根が生命線のため、根をほぐさずそのまま新しい鉢に植え替えることが大切です。植え替えたのちは直射日光を避け、風通しの良い場所で2~3日様子を見る必要があります。

根鉢を崩さずにそのまま植え替える

ポピーの根は直根性のため、根鉢を崩さないようにそのまま植え替えることが大切です。この直根性のあるゴボウ根を傷つけたり崩したりすると、株が弱ってしまうため注意する必要があります。春から初夏に出回る花つきの苗を植える時は、特に根鉢を崩さずに慎重に植えるようにしてください。

ポピーの増やし方

それでは、ポピーの増やし方について見ていきましょう。ポピーを増やすには一体どのような方法があるのでしょう?

タネの採取

まずタネを採取して増やす方法が一般的によく知られています。ポピーの種は大変小さく、風が吹くと飛んで行ってしまうほどなので、せっかく採取した種を飛ばさないように気を付ける必要があります。是非タネを採取して、発芽させポピーを育ててみてくださいね。

花後に花がら摘みをせずに放置すると種がつくられる

ポピーのお花が咲き終わった後、花柄を摘まず放置しておくと種が作られます。ポピーの種は大変小さいため、タイミングを間違うと風で自然に飛んで行ってしまうため、採取のタイミングをしっかり計ることが大切です。タネの採取のタイミングは以下の通りです。

花びらが落ちて実が膨れ、茶色くなったらタネを採取する

ポピーの花びらが落ちて実が膨れ、タネが茶色くなってきたら熟してきている証拠です。完全い茶色になり、手のひらの上で軽く振り、タネが手のひらの上に何粒か落ちてくると熟しているタイミングなので、タネのサヤごと採取し、サヤを壊してタネだけを取り出します。もし振っても全然落ちない場合は、まだ熟していない証拠なので、もう少し待つようにしてください。

採取したタネは乾燥させてから保管する

採取したポピーのタネは、乾燥させてから保管することが大切です。数年にわたる程の長期保存なら冷蔵庫での保管が必要ですが、来シーズンに撒く予定なら、よく乾燥させて紙封筒に入れ、大きな缶に入れて押し入れや床下などの冷暗所で保管するようにしてください。

種まき

次に採取したポピーのタネの種まき方法についてご紹介していきます。ポピーの種まきを行う際に注意すべきポイントはどのような点が挙げられるのでしょう。

ポピーの種まきの適期は品種ごとに異なる

ポピーの種まきの適切な時期は品種により異なりますが、基本的には9月~10月の秋に撒くのが一般的です。ところがオリエンタルポピーの場合は、3月~4月に撒くことも可能です。また地域により種まきの時期をずらすことも可能で、例えば寒冷地の場合は苗が小さいうちに植えてしまうと霜の被害に遭う可能性もあるため、秋まきではなく春まきにした方が良いこともあります。

基本的には9月~10月か3月~4月にまく

ヒナゲシ・アイスランドポピーの種まきは9月~10月中旬が適切ですし、オニゲシの種まきは3月~4月・10月~11月に行うのが適切です。ポピーの種まきから開花までは2~3年かかるため、開花のタイミングと種まきをしようと思っている地域の気温の特性を鑑みて、種まきを行う時期を決めることが大切です。

寒冷地では春に種をまいたほうがよい

北海道や東北地方などの寒冷地の場合は、苗が小さいうちに霜に当たってしまうと、土から根が浮き上がってしまい、枯れてしまう可能性が高くなるため、なるべく春に種まきを行うようにすることをおすすめします。ポピーは寒さに強いとはいえ苗のうちは弱いため、せっかく発芽しても枯れさせてしまうのは余りにもポピーが可愛そうなので注意するように心がけてくださいね。

種をまいたら覆土せずに水やりをし、風で種が飛ばないよう注意する

ポピーの種を重ならないようにまばらに撒いたら、土をかぶせずにそのままの状態で水やりをしてください。これは、ポピーの種が日光を浴びて発芽する「光発芽種子」のため、土の表面に種を撒き、日光を浴びさせることが必要だからです。ところがポピーの種は小さいため、風で種が飛ばないように注意しておく必要があります。

本葉が6~8枚になったら定植をする

ポピーの種まきが終わり、本葉が6~8枚出て来たら、定植を行ってください。その際、地植えにする方が植え替えることなく、ポピーにとっても安定した環境で過ごせるためベストです。植え替える際は株の間は必ず30㎝ほどあけ、余裕を持たせた環境を整えることが大切です。

株分け

では、ポピーの株分けの方法について見ていきましょう。ポピーの株分けを行うには、どのような点に注意しながら行うべきなのでしょう。

植えてから数年経ち、大きくなった株は株分けできる

ポピーを植えてから数年が経過し、株が大きくなったものを株分けしていきます。注意すべき点は、株分けできる株は大株だけに限られるという点です。小さい株のうちに株分けをしてしまっては、せっかくのポピーを枯れさせてしまうことになりかねないため避けるべきです。

株分けの適期は10月~11月で、植え替えと同時に行うと効率的

ポピーの株分けにベストな時期は10月~11月の植え替えと同じ時期です。そのため、植え替え時に同時に行うことでポピーへの負担も軽減できますし、何より効率的に作業が済められるためおすすめです。大きな株に育っているポピーがある場合は、是非株分けをしてその後の生育を順調になるようにしてあげてくださいね。

手で分けられない場合はナイフ、マイナスドライバーなどを使う

ポピーの株が大きすぎて手で分けられない場合は、ナイフ・マイナスドライバーなどを使って分けるようにしてください。この時、絶対にゴボウ根を傷つけないように慎重に行うことが大切です。焦らずゆったりした気持ちで株分けを行うように心がけてくださいね。

オリエンタルポピーは根伏せで増やすことも

オリエンタルポピーは根伏せで増やすこともできます。一体根伏せとはどのような方法なのでしょう?項目別に順にご紹介していきます。

根伏せとは:根を土に植えて発芽・発根させることで増やす方法

根伏せとは、根を土に植えて発芽・発根させる増やし方のことです。根を短く切って地中に埋めて芽や根を出させる挿し木の方法の一つです。主に宿根草類に利用されることが多いですが、花木類でも使える方法のため、様々な植物を増やすときに使われています。

適期は株分けと同じ10月~11月

ポピーの根伏せを行う敵期は、株分けや植え替えを行うのと同じ10月~11月にかけてです。この時期に植え替えと同時に根伏せを行うことで手間も省けますし、ポピーへの負担も最小限に抑えられるためおすすめです。是非植え替え時に株分けもしくは根伏せを併せて行ってみてくださいね。

18㎝ほど成長した根を5cmほどにカットして横に寝かせ、新しい土に埋める

ポピーの根伏せは、18㎝ほどまで成長した根を5㎝ほどにカットし、横に寝かせた状態で新しい土に埋めます。横に寝かせた根の上に2㎝ほどの深さまで土をかぶせ、そのまま静かに放置しておき、順調にいけば発根・発芽が見られます。

乾燥を防ぐため根の半分ほどを外に出し、ビニールなどを用いて密閉する

根伏せを行ったポピーの根の乾燥を防ぐため、根の半分ほどを外に出すようにしてビニールなどを用いて密閉状態を作ります。ポピーの根が乾燥してしまっては、発根してこないばかりではなく、最悪の場合乾燥により干からびてしまい、根伏せが失敗に終わってしまうのを防ぐためです。

葉が出てきたら密閉せずに育てる

根伏せを行ったポピーに葉が出て来たら密閉状態から解放させ、育てていってください。葉が出てきたからといって慌てず、暖かくなるまではそのまま育苗ポットで育てることが大切です。この時期に環境が変化してしまうと、せっかく葉や根が出ているポピーが一気に弱ってしまいます。

暖かくなるまで育苗ポットで管理し、3月~4月に植え付ける

暖かくなる3月~4月まで育苗ポットで管理したポピーを、鉢植え・地植えで植え付けます。なるべく定植できるよう、地植えで育てることをおすすめします。地植えにすると水の管理に気を使わなくて良いため、ポピーを元気に育てられますよ。

ポピーの開花後のケア方法

ここからはポピーが開花した後のケア方法について順に見ていきたいと思います。各ステップごとにご紹介していきますので、順に読み進めていってくださいね。

花がら摘み

ポピーのお花が咲き終わったらまずすることは「花がら摘み」です。花がら摘みをせずにそのまま放置していると種を作り出してしまうため、タネを採取しないときは必ず葉ながら摘みを行うようにしてください。花がら摘みをせずにそのまま放置していると、次のお花を咲かせる元気が種を作る方にとられてしまうため、ポピー自身の元気がなくなってしまうためおすすめではありません。

花が咲き終わったら花茎から摘み取る

ポピーのお花が咲き終わったら、花茎をつけ根から摘み取ってください。お花が咲き終わった後の花がらをこまめに摘み取ると、よりたくさんのお花を咲かせてくれるためおすすめです。またマメに花がらを摘んで株周りを清潔に保つことで、病害虫を発生する抑制にもなります。

放置すると次の花を咲かせるエネルギーが種にとられてしまう

花がらを摘み取らず放置していると、種をつけようとして株が消耗し、ポピー自身の老化が早まりお花をつける数が減ってしまうため注意が必要です。これは、次のお花を咲かせようとするエネルギーが種にとられてしまうため起こる現象です。

剪定や切り戻しは特に必要ない

ポピーは剪定や切り戻しといった作業は特に必要ありません。多年性のポピーは、夏の休眠期に必ず枯れた葉を取り除いておくことが大切です。剪定とは姿を整えたり込み入った枝を間引いて風通しを良くしたりするお手入れのことで、切り戻しとは株全体を切り、再びたくさんのお花を咲かせる目的でお花の咲いた後に行う作業のことです。

多年性のポピーは夏の休眠期に枯れた葉を取り除く

多年生のポピーは夏の休眠期の間に枯れた葉を取り除き、清潔な環境づくりを心掛けることが大切です。休眠期になると活性化が弱くなり、病害虫などが付着しやすい時期でもあります。そのため、ポピーの周囲を清潔にして、病害虫を寄せ付けない環境づくりを行うことが休眠期の夏を上手く乗り越えさせるベストな方法です。

ポピーによくあるトラブル

それでは、ポピーによくあるトラブルについて順に見ていきましょう。ポピーはどのような病気・害虫にかかりやすい植物なのでしょう。

病気

まずはポピーのかかりやすい病気と対処法・予防法を併せてご紹介していきたいと思います。ポピーのかかりやすい病気として「灰色カビ病」が挙げられます。灰色カビ病とは一体どのような病気なのでしょう。それでは、順に読み進め、ポピーについて理解を深めてくださいね。

灰色かび病

灰色かび病はほとんどの植物に良く発生する病気の一つで、葉や実などに繁殖しそれが徐々に広がり、放置すると最終的にポピーを枯らせてしまう病気です。灰色カビ病は、カビが原因で起こる病気で、気温や湿度が高いと発生しやすくなります。葉に小さな灰色の斑点ができ、次第にそれが広がって枯れてしまうため、発病した際は適切な処置を行う必要があります。

対処法:発生した部分を摘む

ポピーが灰色かび病に犯された時の対処方法は、発病した部分を見つけたらこまめに摘み取り、それ以上拡大しないように対処することが大切です。摘み取ったものはその場にそのまま落とさずビニール袋などに入れ、胞子が飛ばないようにしてから処分するようにしてください。また、被害に遭った部分を摘み取った後、薬を全体に散布しカビ菌を洗い流す方法も有効です。

予防法:湿った環境で起こりやすいため、日当たりや風通しをよくする

ポピーが灰色かび病にかかる最大の要因として、水の与えすぎによる多湿な育て方がまず考えられるため、日当たりや風通しをよくすることが大切です。また灰色かび病はポピーの傷ついた部分や枯れた部分に菌が付着することで繁殖します。そのため、ポピーの観察を日課としてよく観察し、枯れた葉・枝・咲き終わった花をこまめに取り除き、常に病気を予防することがポピーの灰色かび病を防ぐうえで何より重要なポイントです。

害虫

園芸時にポピーにつきやすい害虫にはどのようなものがいるのでしょう?ポピーを弱らせてしまう害虫として一番に考えられる害虫は、3~5月に発生しやすいアブラムシです。しかもアブラムシは葉や茎に集団で寄生するため、ポピーにとっては天敵です。

アブラムシ

先ほどもご紹介したように、アブラムシはポピーの葉や茎に集団で寄生し、ポピーの栄養を吸汁して株の生育を阻害するため放置しておいてはいけません。どのような植物を園芸している場合でも、アブラムシは3~5月頃に発生しやすく、この時期以外でもアブラムシを発見したら早急に駆除する必要があります。

対処法:見つけ次第すぐに殺虫剤を散布する

アブラムシを見つけたら、即殺虫剤をポピー全体に散布することが大切です。またオルトランなどの株元に撒く薬剤を使用する方法もおすすめの対処方法です。もし殺虫剤を使用するのは気が引けるという場合は、手で一匹ずつ取るという方法もあります。実はアブラムシの駆除に関しては、この手で取る方法が最も手早く確実な方法です。

予防法:風通しの良い場所で育て、防除剤を用いる

アブラムシは高温多湿の環境が好きなため、風通しの良い場所で育てることが大切です。もし湿気が気になる場合は、防除剤を用いて湿度の調整を行うことも有効な手段です。特にまだ株がしっかり出来上がっていない幼苗は、株が腐敗してしまう恐れがあるため、必ず水のやりすぎに注意するように心がけてください。

ポピーの品種

ここからは、ポピーにはどんな品種があるのかについて品種別にご紹介していきたいと思います。是非読み進めて、ポピーの品種について詳しくなってくださいね。

アメイジンググレイ:初夏にグレイッシュな花を咲かせる一年草

アメイジンググレイは、シャーレーポピーの種類で、初夏にグレイッシュなお花を咲かせる一年草として知られています。グレイがかったお花の色味がとても魅力的で、最近人気上昇しています。アメイジンググレイは、お花の色の個体差が豊かで、ブルー系・ピンク系・真紅・白などのグレイがかった色で咲くこともある、大変表情豊かなところも魅力の一つです。

マザーオブパール:渋めの色が人気の品種

マザーオブパールは、ポピーの中でも渋めの色で人気が高い品種で、お花の色・模様など多種多様なタイプが存在します。5月に奇麗なお花を咲かせ、中でもラベンダーグレイの花色が大変希少といわれています。マザーオブパールのお花は、まるで紙のような花びらをしており、花芯にも特徴があるため愛好家が多いです。

パンドラ:真っ赤な花びらにシルバーがかった模様の希少な品種

パンドラは大変レアな品種で、真っ赤な花びらにシルバーがかった模様が特徴的な希少種です。ところが、開花時期の気温・紫外線の量などの影響で、白い色が強く現れたり、模様が何も入らない真っ赤のパンドラ、全体がピンク色のお花が咲くパンドラなど、バリエーションに富んだタイプが育つこともあります。

ブラックマジック:一年草で光沢のある黒い花を咲かせる希少な品種

ブラックマジックは、3~5月に光沢のある黒色のお花を咲かせる一年草で、大変希少種として良く知られています。ブラックマジックは、アイスランドポピー・シャーレーポピーに比べると草丈は低めで、お花のサイズも小さめです。また開花期間が平均して2~3日しかなく大変短いですが、その分次から次へと多くのお花を咲かせます。

ヒナゲシ:花びらが薄く小ぶりな花を咲かせる品種

ヒナゲシは、薄い和紙で作ったような薄くシワがある花びらが特徴で、とても小ぶりなお花を咲かせる品種です。ヒナゲシの蕾には毛が生え、初めは下を向いていますが、咲くときは上を向き蕾の先端も二つに割れて花が咲きます。基本的に花弁は4枚ですが八重咲もあるなど、とてもバラエティーに富んだポピーです。

オリエンタルポピー:寒さに強く、寒冷地で宿根化する

オリエンタルポピーは寒さに強く、寒冷地で宿根化する特徴をもっています。オリエンタルポピーは大型で豪華なお花を咲かせ、お花の色も鮮やかなため、遠くからでもよく目立ちます。蕾の姿も他のポピーとは違い、一般的に垂れ下がるように下を向くタイプが多いですが、オリエンタルポピーは最初から上を向いて直立した育ち方をします。

ポピーは栽培が禁止されている? 

ポピーはまたの名を「ヒナゲシ」といい、「ケシ」という名前がつきますが、栽培が禁止されている植物なのでしょうか?この点について気になる人も多いと思うので、項目別に順にみていきたいと思います。

ケシ科の一部は麻薬の一種の原料になる

ケシ科の植物の一部は、「あへん法」「麻薬及び向精神薬取締法」により栽培が禁止されています。というのも、これらのケシ科の植物が麻薬の一種の原料となるからです。またこれらの違法なケシが、数年に一度、ホームセンターなどでポピーとして間違えて販売されていることもあるため、購入時には注意が必要です。

ポピーは安心して栽培できるケシ科の植物!

ケシ科の植物でも、この記事で説明してきたポピーは安心して栽培できる種類ばかりなので、ぜひ育ててみてくださいね。とはいえ、同じケシ科の植物のうち、栽培してはいけない品種もあることを知識として知っておく必要があります。

ボタンゲシやアツミゲシなどは栽培が禁止されている

「ケシ」という名前がつく品種のうち、「ボタンゲシ」「アツミゲシ」は栽培が禁止されています。ボタンゲシの特徴は、八重咲で派手で目立つお花をつけ、葉の外観はキャベツの葉のような白みを帯びた緑色をしており、アツミゲシの特徴は、蕾の表面や蕾の下の茎に毛があり、葉・茎・蕾などの外観は緑色をしており、よく枝分かれ(分枝)しています。

栽培してはいけない品種の見分け方は厚労省のHPを参考にする

栽培したら違法になるケシ科の植物が存在することは分かったけれど、どうやって見分けるかいまいちよくわからないという方は、以下の厚生労働省のホームぺージに詳しく掲載されています。是非参考にして、違法なケシの見分け方をマスターし、ポピーの苗を購入する際の一助にしてくださいね。

ポピーの育て方を紹介!種まきから苗の植え付け、栽培方法までのまとめ

この記事ではポピーの様々な育て方・品種・注意すべき品種などについて主に解説してきましたがいかがでしたか?
  • ポピーの苗を選ぶ場合、葉・茎に虫がついていないもの、変色していないもの、徒長していないものを選ぶ
  • ポピーの植え付けや植え替えを行う際は、根鉢を崩さずに行う必要がある
  • ポピーの育て方のポイントは「栽培場所」「土」「水やり」「肥料」である
  • ポピーの植え替えは多年草タイプの場合のみ必要である
  • ポピーを増やす方法として「タネの採取」「種まき」「株分け」がある
  • ポピーが開花した後は、お花摘みをしなければ種が作られ、次々お花が咲かなくなる
  • ポピーによくあるトラブルは「灰色かび病」「アブラムシの寄生」である
ということが、この記事を読んで理解いただけたと思います。 これらのポイントを押さえポピーを育てることで、トラブルが生じても枯らすことなく立派で奇麗なポピーのお花を咲かせられることでしょう。是非ポピーの育て方をマスターし、お庭をポピー畑にしてみてくださいね。 最後まで読んでいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENでは、他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、併せてご覧ください。