カポック(シェフレラ)を水耕栽培で育てよう!適した時期まで紹介

カポック(シェフレラ)を水耕栽培で育てよう!適した時期まで紹介
記事内に商品プロモーションを含む場合があります  #PR

目次

太い幹と丸い葉が特徴的で可愛らしい植物カポック。種類も豊富で大きいものから小さいものまでたくさんあり、初心者でも育てやすい植物です。また可愛らしい見た目の植物なため部屋のインテリアとして飾る方も多く、人気の観葉植物になります。 そこで今回はカポックの育て方やカポックの水耕栽培の仕方について解説していきますのでご覧ください。
  • そもそもカポックの水耕栽培はできるのか
  • カポックの水耕栽培のメリット・デメリット
  • カポックの水耕栽培を行う適した時期
  • カポックの水耕栽培が成功するポイント
カポックの水耕栽培の仕方と育て方を知ることでカポックの特徴などを知ることができます。本記事を読んでカポックを育ててみたいと思ったら、水耕栽培に挑戦し部屋でカポックを楽しんでみたらいかがでしょうか。

カポックは水耕栽培できるの?

まずカポックは水耕栽培ができるのかについて解説していきます。カポックは成長力が強い植物ですが、水耕栽培に変えるとどうなるのでしょうか。

【結論】カポックは水耕栽培ができる!

カポックは水耕栽培ができる観葉植物です。水耕栽培で育てて部屋に置くことでおしゃれなインテリアとなります。カポックは生育が旺盛で最大で約150cmくらいまで成長する植物です。そのため茎や根がどんどん成長し伸び放題で、定期的な剪定や植え替えが必要になります。 しかし、カポックを水耕栽培で育てると土で育てるよりも成長が緩やかになるため、あまり大きくなりません。すぐに大きくなりにくいだけで剪定や植え替えは必要な時もありますが、栽培方法を水耕栽培に変えることで部屋の中での管理がしやすい植物となります。

そもそも水耕栽培ってなに?

そもそも水耕栽培とは土を使わずに水だけで植物を育てる栽培方法のことをいいます。大きめの農家では水に栄養分を溶かして野菜などを育てたりすることもあるくらいポピュラーな栽培方法です。

カポックの水耕栽培のメリット・デメリット

カポックは正式にはシェフレラという植物です。シェフレラ・アルボリコラの園芸品種がパンヤ科のカポックという植物の葉っぱに似ていたためカポックやホンコンカポックとして流通されています。カポックは暑さと寒さ、日陰でも育つさまざまな環境に強い植物です。そんなカポックを水耕栽培で育てるメリット・デメリットについて解説していきます。

メリット

まずカポックを水耕栽培で育てるメリットから解説していきます。カポックを水耕栽培で育てることは部屋で観葉植物を楽しみたい方はぴったりのメリットになるためおすすめです。

①土を使用しないため、室内でも虫が湧きにくい

水耕栽培は水だけで育てるため、土で育てると発生するコバエやカビの心配はあまりありません。部屋を清潔に保つことができるため、虫がわきにくく植物も清潔に管理ができます。

②容器次第で根の成長を楽しめる

カポックを育てる容器が透明であれば、カポックの根の成長を観察でき楽しむことができます。また、水の量を目で確認しやすいため水やりの目安も付けやすく管理しやすいです。

③部屋のインテリアとしても楽しめる

水耕栽培では透明な容器を使用するため、鉢植えなどを使う土栽培とは違い、変わったインテリアとして部屋の中で存在感があります。また、見た目が涼しげでおしゃれなインテリアとなり、飾り方を考えるだけでインテリアとしてさまざまな楽しみ方があるでしょう。

デメリット

次にデメリットについて解説していきます。カポックを水耕栽培で育てるデメリットは2つあり、2つのデメリットは負担にならないと感じた方はカポックの水耕栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょうか

①こまめに水を変える必要がある

水だけで育てていくため、水はこまめに変えて水を清潔に保たなければなりません。だいたいの頻度として3日に1回は変えましょう。しかし、真夏に時期になると水温が上昇する場合があるため真夏の時期は毎日変えてください。

②土栽培よりは成長力が劣ってしまう

もともと観葉植物は水耕栽培で育てることはできますが、土の栄養分がなく肥料でまかなうしかないため土栽培より大きく育ちません。カポックを大きく丈夫に育てようと思っている方には向かない栽培方法です。

カポックの水耕栽培を始めるのに適した時期

カポックにも水耕栽培を始めるのに適した時期があります。大きく成長しやすい時期と成長が緩やかになる時期がありますので、カポックの成長サイクルに合わせて育ててください。

適期は4月〜9月の時期

カポックの成長期は5月から10月くらいになります。そのため成長期が始まる少し前から成長期が終わる前の4月から9月が水耕栽培を始めるために適した時期です。暖かい時期になってから水耕栽培に変えましょう。

暖かい時期に始めると発根しやすくなる

カポックは最高気温が約20℃以上の時期が発根しやすくなります。そのため寒い時期に水耕栽培に変えることはおすすめできません。暖かい時期に水耕栽培に切り替えてカポックの成長を楽しんでください。

休眠期の冬場は避けた方が良い

カポックは寒さには強い植物ですが、冬になると成長が緩やかになります。冬場のカポックは休眠期に入るため、水耕栽培は当然ですが植え替えや剪定なども避けてください。

カポックの水耕栽培のために必要なもの

カポックを水耕栽培に変えるときに必要な道具があります。簡単に解説いたしますのでご覧ください。

剪定用のハサミ

剪定用のハサミは樹形を整えたり上に伸びることを防いだりするために剪定や切り戻しを行うときに扱うハサミになります。水耕栽培のもととなる枝をカットするために剪定用のハサミは必要です。このときに用いるハサミは、新品のものか除菌したものを使用しましょう。

容器

水耕栽培を行うときには透明な容器を用意すると根の生長がわかりやすくなるため、透明な容器を用意しましょう。透明な容器以外にも空き瓶やグラス、ペットボトルでも大丈夫です。

発根促進剤

発根促進剤はなくても育てることは可能ですが、発根促進剤を使うことでカットした切り口から発根の成功率が上がります。発根促進剤を使うことで発根を早くしたり太くて丈夫な根が育ちやすくなり、メリットが多いです。また発根促進剤は肥料でも農薬でもないため、発根時以外で植物の元気がなくなったときに使っても大丈夫です。

カポックの水耕栽培の手順

カポックを水耕栽培で元気よく育てるためには必要な手順があります。このような手順を守って育てていくことでカポックが元気よく育っていくため、手順を守ってカポックを育てていきましょう。

①:茎節の部分を残して10cm程のところで斜めにカット

カポックは必ず茎節がある部分を残して10cmほどのところを斜めにカットしてください。茎節のある部分を残してカットするのは、葉のすぐ下についている緑色の茎に茎節がないと発根しても新芽を出すことは難しいからです。切り口を斜めに切り反対側も小さく切り戻しをしておきましょう。斜めに切ることで断面を広げ、水に触れる面積を増やす効果があります。

②:先端の葉を2枚程残し、残りは取り除く

カポックの根が発根しやすくなるように葉の枚数を減らしておきましょう。しかし一番上の葉が大きいなら蒸散を防ぐために葉の半分だけ切り取ってください

③:容器に水と発根促進剤を入れ、カポックの苗を挿す

苗の準備ができたら容器に水と発根促進剤を入れてカポックの苗を挿しましょう。すぐに水に浸けた方がいいので容器に水と発根促進剤を入れてから苗の準備に取り掛かってください。

④:発根するまで待つ

カポックの根が発根するまで直射日光を避けられる半日陰のような場所に置いて待ちましょう。基本的に水は毎日変えて様子を観察してください。

カポックの水耕栽培を成功させるためのポイント

カポックは初心者でも育てやすい植物ですが、水耕栽培を成功させるためのポイントは4つあります。カポックの水耕栽培を成功させるための4つのポイントを守って育てていきましょう。

①:水2〜3日に1回変えるようにする

カポックの根が発芽するまでに2日から3日に1回は水を取り替えてください。水を取り替えないと汚くなり植物も成長しにくくなります。また水を変えないで放置していると水温も高くなるため枯れる危険性もあるでしょう。

②:明るい日陰に置く

カポックは水耕栽培を始めて2週間から3週間程度で新しい根が生えてきます。そのためカポックを水耕栽培に変えたら2週間から3週間程度は明るい日陰で管理してください。できれば室内で管理した方が元気に育ちやすいです。

③:液体肥料を与える

水耕栽培は水に栄養がないため肥料でまかなうしかありません。そのため液体肥料を水で薄めてから与えると元気に育ちやすくなります。また肥料を使うと藻が発生しやすくなるため、水草用の肥料もおすすめです。

④:水温に注意する

水温は高すぎると根も発根しなくなり、枯れる可能性が高くなるため水温には注意しながら水やりを行いましょう。水が暖かくなってきたらなるべく涼しい場所で冷えた水に変えてください。特に真夏は注意が必要です。

発根したらハイドロカルチャーでも楽しめる

水耕栽培を行い発根したら土の代わりにハイドロカルチャーでも育てることも可能です。ハイドロカルチャーでカポックを育てていきたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。

ハイドロカルチャーに必要なもの

ハイドロカルチャーは植物のインテリア方法として人気の高い栽培方法です。ハイドロカルチャーを行うために必要なものを紹介いたします。

発根したカポック

水耕栽培で発根したカポックを用意してください。あまり大きくないものでも葉にしっかりとした艶があれば大丈夫です。

容器

容器は透明で底の穴がない容器を用意してください。透明な容器であれば水位がわかりやすく、ハイドロカルチャーに必要なハイドロボールをおしゃれに演出してくれます。

ハイドロボール

ハイドロボールにはハイドロコーン、ハイドロボールという丸い発泡煉石やゼオライトというさまざまな種類があります。100均でも販売されているものもあるため、自分のお気に入りのハイドロボールを見つけてみてください。

根腐れ防止剤

ハイドロカルチャーでは必須のアイテムが根腐れ防止剤です。根が常に水につかっているため根腐れの危険性が高く、防止剤を入れることが予防につながるため必ず用意しましょう。

ハイドロカルチャーへの植え替え手順

ハイドロカルチャーに必要なものが準備できたら、ハイドロカルチャーへ植え替えする手順を紹介いたします。カポックだけでなく他の植物でもこのような植え替え手順になるため、植物をハイドロカルチャーに植え替える際には参考にしてみてください。

①:容器にハイドロボールを3分の1程度入れる

底穴のない容器に根腐れ防止剤とハイドロボールを容器に3分の1程度入れます。このときに根腐れ防止剤の記載の容量をしっかり守って入れてください。

②:カポックを容器の真ん中に置き、周りをハイドロボールで埋める

容器に敷き詰めたハイドロボールなどの真ん中に発根したカポックの苗を置き、根を広げます。カポックの苗を支えながら根と容器の間にハイドロボールを埋めて固定します。

③:水を容器の半分程入れたら完成

水の量は容器の半分程度与えたら完成です。水位計がある場合は最適水位(OPT)まで与えてください。

週に1回程度水を入れ替え、カーテン越しの光が当たる場所に置く

植え替えたら場所も大切です。週に1回程度の頻度で水を新しくしながらカーテン越しの光が当たるような場所に置いて育ててください。直射日光の当たる場所は葉焼けや容器内の水温が高くなる原因になるため避けましょう。

春〜秋の間、液肥を月2回ほど与える

カポックが成長期の春から秋にかけて液体肥料を月に2回程度で与えてください。冬場は成長が緩やかになるため肥料入りません。しかし冬も暖かい室内などで育てるのであれば同じように液体肥料を月に2回程度与えましょう。

カポックが大きくなったら土に植え替え!

カポックがある程度大きくなったら土に植え替えて育てましょう。土に植え替えた時に適した時期や必要なものや手順について解説していきますので、土栽培に切り替えたい方はぜひ参考にしてください。

土栽培にすることでより大きく育てられる

もともと観葉植物は水耕栽培で育てると大きく育ちにくいです。大きくなったカポックをそのまま放置して水耕栽培で育てていくと枯れる可能性が高くなります。ある程度大きくなったら鉢に植え替えて土栽培に変えて元気に育てていきましょう。

4月〜9月の暖かい間に土に植え替える

土栽培に変える時期も水耕栽培が適した時期と同じで4月から9月が最適になります。成長期が植物にとって植え替えや剪定など適した時期になるため、何か樹形を整えたい植え替えたいなどの思いがあるならば、育てている植物の成長期を調べることが大切です。植物の成長サイクルに合わせて剪定や植え替えなどを行いましょう。

土への植え替えに必要なもの

水耕栽培から土栽培に植え替えるために必要なものがあります。今では100均などどこでも買えるようなものばかりですので挑戦してみたい方はチャレンジしてみてください。

植物を入れる鉢が必要です。鉢は植物の大きさに合わせたものを用意してください。

鉢底ネット

ハイドロカルチャーでは底穴のない容器を用意してくださいと紹介しましたが、鉢は底穴のない物はないため鉢底ネットが必要になります。鉢底ネットがあることで鉢から土がこぼれにくくなるため必ず必要なものです。

鉢底石

鉢底ネットが必要ならば鉢底石も必要になります。鉢底ネットと鉢底石を鉢の下に敷き詰めることによって水はけもよくなり土もこぼれにくくなるでしょう。

用土

観葉植物用の土が最適です。土には元肥が入っているものを使用してください。もし入っていないものを用意したら肥料が必要になります。

スコップ

スコップは鉢の中に土を入れたりする作業の時に必要です。スコップがなかったら手で入れることになるためスコップを用意してスムーズに植え替え作業ができるようにしましょう。

割り箸

割り箸は土と根がなじむようにするために必要です。根と土がなじむように植えることによって植物が倒れにくくなります。

土への植え替えの手順

土への植え替えはさほど難しくないためチャレンジしてみようと思ったら簡単にチャレンジができます。土への植え替えるための手順を解説いたしますのでご覧ください。

①鉢に鉢底ネット、鉢底石の順に敷き、鉢の3分の1まで用土を入れる

用意した鉢に鉢底ネット、鉢底石の順番で敷き詰めます。その上に鉢の3分の1くらいまで観葉植物用の土を入れましょう

②カポックの苗を真ん中に置き、周りに土を入れる

水耕栽培から出したカポックの苗を鉢の真ん中に置き、周りに土を入れましょう。このときにカポックを支えながらスコップで周りに土を入れて位置を固定します。

③割り箸で土と根を馴染ませる

割り箸を用いて土と根をなじませます。土と根がなじんだら指で軽く押し付けて倒れないようにしましょう。

④鉢底から水が流れる程、たっぷりと水を与える

鉢底から水があふれ出るほどにたっぷりと水を与えます。このとき土に元肥がなかったら用土の周りに緩効性の置き肥か水やりと同時に液体肥料を与えましょう。

⑤植え替え後、1〜2週間は半日陰で休ませる

たっぷりと水を与えたら半日陰の場所で1週間から2週間くらいは管理しましょう。根腐れを起こさないようにしばらくは乾燥気味に育ててください。

カポック(シェフレラ)を水耕栽培で育てよう!適した時期まで紹介のまとめ

いかがでしたでしょうか。今回はカポックの水耕栽培について解説していきました。 本記事のポイントは以下の通りです。
  • カポックの水耕栽培はできる
  • 水耕栽培を行うことによって植物が清潔に育ち虫もわきにくい
  • 土で育てるより大きく育たない、水もこまめに変える必要がある
  • 4月から9月が水耕栽培を行う適した時期
  • カポックは水を2日から3日に1回変えて、明るい日陰のところで育てる
カポックは暑さにも寒さにも強くて初心者でも育てやすい植物です。そのため人気の観葉植物になり、育てる方も多いのではないでしょうか。そんな人気の観葉植物カポックは水耕栽培で育てることができおしゃれなインテリアになります。この記事を読んで興味がでたらぜひカポックの水耕栽培にチャレンジしてみてください。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。