薔薇の種類一覧!有名なシーズン以外で花を咲かせる品種まで徹底解説

薔薇の種類一覧!有名なシーズン以外で花を咲かせる品種まで徹底解説
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目次

カラフルで様々な花の形がある薔薇には、どれだけの種類があるかご存知でしょうか。花の女王として名高い薔薇には、非常にたくさんの品種があります。数多くの薔薇の品種は、咲き方や樹形、系統や色など様々な違いによって分類することができるのです。薔薇の種類を把握していれば、愛着のあるお庭にどんな品種を植えたいのかイメージしやすいのではないでしょうか。 そこでこの記事では、
  • そもそも薔薇ってどんな花?
  • 薔薇にはどんな種類がある?
  • 薔薇の分類をご紹介
  • 有名な薔薇の品種一覧
  • シーズン以外でも花を咲かせる薔薇をご紹介
  • 映画「美女と野獣」に出てくる薔薇って?
以上のポイントについて詳しくご紹介していきます。 マニアックで奥深いと思われがちな薔薇の種類ですが、基本的な分類方法さえわかっていれば求める薔薇が見つかるかもしれません。薔薇を育ててみたい、興味がある、という方はこの記事を参考に薔薇の世界に触れてみてはいかがでしょうか。番外編として有名な「美女と野獣」に出てくる薔薇もご紹介していますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。

そもそも薔薇ってどんな花?

そもそも薔薇はどんな花なのでしょうか?薔薇の花はあまりに有名なので多くの方がご存知だと思います。まずはみんなが知っている薔薇の花の基本的な知識についてご紹介していきましょう。

ヨーロッパ、北アメリカ、アジアが原産のバラ科バラ属の花

薔薇という植物はヨーロッパから北アメリカ、アジアが原産のバラ科バラ属の落葉低木です。落葉性があるので、冬場は葉を落として茎だけになってしまう特徴があります。英語では「Rose」と呼ばれ海外でも多くの方に愛されているのです。北半球がバラの生育地帯ですので、熱帯の南半球には自生していません。北半球の中でも、中国やチベット地方が元々の原産地と考えられています。

華やかな姿と香りが特徴

薔薇の最大の魅力であり特徴であるのが、華やかな花姿と深みのある芳香です。薔薇の香りは品種によって異なってきますので、お気に入りの香りを選んで購入する方も多いのではないでしょうか。また、花の姿も一重から八重まで数多くの見た目があることも愛好者が多い理由のひとつです。

薔薇の花言葉は「美」「愛」

薔薇の花言葉は、「美」「愛」というとてもロマンチックな単語が選ばれています。これは、薔薇の美しい見た目が多くの方に愛されてきた歴史が由来となっているのです。色によっても薔薇の花言葉は異なってきますので、大切な方に薔薇の花束をプレゼントする際は忘れずにチェックしておくようにしましょう。

薔薇にはどんな種類がある?

では本題の薔薇にはどんな種類があるのかについて、解説していきたいと思います。見た目や香り、咲く季節によっても種類を分けることができますので、基本的な分類方法について学んでおきましょう。

「バラ」という名前はバラ科バラ属の総称

「バラ」「Rose」という名前を何気なく使っている方も多いかと思いますが、これはバラ科バラ属の総称です。元々は、「ノバラ」「ノイバラ」「イバラ」と呼ばれてきました。バラの原種はトゲが多く、昔から自生している日本でもイバラと呼ばれていたのです。

咲き方や花の色、育成由来などで種類が分けられる

バラ科バラ属の総称である薔薇にはたくさんの品種があります。自生していたシンプルな原種を何年にもわたって品種改良することで、様々な見た目や強い芳香、丈夫な特性などを身に付けてきたバラ。現在では、咲き方や花の色、育成の由来などによって種類を分別しています。

薔薇の分類

薔薇にはいくつかの分類方法があるとわかったところで、それぞれの種類によって分けられた品種の特徴をご紹介していきます。この記事では、「育成由来」「開花時期」「花のつき方」「樹形」「花色」「花型」に分けて解説していきましょう。

育成由来

まずは育成由来について解説していきます。育成由来は、野生のバラがどのように品種改良されてきたかという歴史や系統によって種類が変わってくるのです。

ワイルドローズ:自生する野生種で、約200種も存在する

「ワイルドローズ」はいわゆる野生の薔薇で、北半球に自生している種類を指しています。北半球だけで、約200種類があるワイルドローズは一重の花びらをもつシンプルのものが多いのですがその分、繊細さや可憐さを感じることができるのではないでしょうか。

オールドローズ:「ラ・フランス」が誕生する以前の品種

今から155年近く前の1867年に「ラ・フランス」という新しい薔薇が生み出されました。このラ・フランスが誕生する以前の品種がオールドローズと分類されるようになりました。原種の薔薇を親にもつオールドローズの特徴は、一季咲で深い芳香がするということが挙げられます。

モダンローズ:「ラ・フランス」誕生以降の新しい品種

「ラ・フランス」が誕生して以降に生み出された新しい品種をモダンローズと呼びます。モダンローズの特徴は季節咲きでワンシーズンに何度も花を楽しめることと、シンプルな香りをもつことです。モダンローズは年による流行も反映していて、ブランドと化している種類もあります。オールドローズと比べると病気に強く、育てやすい特徴もモダンローズが人気の理由でしょう。

イングリッシュローズ:オールドローズタイプのモダンローズ

最後に、育成由来の分類の中では最も有名なイングリッシュローズについて解説します。イングリッシュローズは、オールドローズタイプの花形をさらに整えた形をしています。原種に近いオールドローズの花型を完ぺきに近い形にして、近代に生み出されたのがイングリッシュローズといえるでしょう。オールドローズとモダンローズを掛け合わせて、いいとこ取りをしたのがイングリッシュローズなのです。

花が咲く時期

次に、花が咲く時期についての分け方を解説していきます。春が薔薇の季節と思われがちですが、秋に花をもう一度咲かせるもの、春から秋にかけてずっと咲く種類などいくつもの分け方があるのです。薔薇の花がどのような咲き方をするのかも選ぶポイントですね。

一季咲き:春に咲く

「一季咲き」と呼ばれる薔薇は、シンプルにに開花時期を迎える品種です。原種に近い薔薇は多くが一季咲きで、春の時期に次々に花をつける特徴があります。

四季咲き:1年中花を咲かせる

「四季咲き」は1年中花を咲かせる特徴をもつ薔薇で、モダンローズやイングリッシュローズが多く分類されています。春から秋にかけて花を咲かせ続けるため、長く花を楽しむことができるメリットがあります。秋に咲く薔薇は四季咲きだと考えて良いでしょう。

花の付き方

薔薇の花がどのように枝に付くかによっても分類することができます。薔薇の花の付き方は見た目にも大きな影響を与えますので、想像しやすいのではないでしょうか。

スタンダードタイプ:1本に大きい1輪の花が咲く

スタンダードタイプの薔薇は、枝の一本の先端に大きい一輪の花が咲く特徴があります。花は大きく見栄えが良いので、薔薇ならではの存在感を感じさせてくれますね。スタンダードタイプの薔薇は、一輪挿しにしてもおしゃれで切り花として愛されています。

スプレータイプ:小輪の花がたくさんつく

スプレータイプの薔薇は、小さな小輪の花がたくさん付く特徴があります。小さな花は可愛らしさがあり、一斉に開花したときに圧倒的な存在感があるのではないでしょうか。スプレータイプの薔薇は、フェンスやラティスに絡ませて小さい花でガーデンを演出することもできます。

樹形

樹形はバラの花ではなく、枝やつる、葉がどのように成長していくかによって左右されます。薔薇の全体の樹形をイメージすることは、お庭を作る上で重要になってきますのでどの程度の高さに育てたいのか、つる性の程度などもあわせて考えて選ぶと良いですね。

ハイブリッド・ティー系:四季咲き大輪

ハイブリッド・ティー系の薔薇は四季咲の大輪花を咲かせる特徴があります。四季咲きなので春から夏にかけて長く楽しむことができるのも大きなメリットでしょう。木立系の樹形を作るので、大きめの植木鉢で育てるのがおすすめですよ。

フロリバンダ系:四季咲き中輪

花束という意味をもつフロリバンダ系は、四季咲きの中輪花です。ひとつの枝にたくさんの花をつけるので、花束のような存在感があります。こちらも四季咲きなので、秋までたくさんの花を楽しむことができるのも特徴のひとつです。

ミニチュアローズ:小さめの種類で樹高は15-40cmほど

ベランダなどの場所で植木鉢でバラを育てる場合には小さめの樹高に育てたいという方が多いのではないでしょうか。ミニチュアローズと呼ばれる系統は、小さめの花が特徴で樹高も15㎝~40㎝ほどの非常に低い種類です。お家の中でも育てられるので、一人暮らしの方にもおすすめですよ。

つるバラ:つる性の枝を多数発生させる

つるバラはつる性の枝をたくさん発生させる品種です。つる性の薔薇はフェンスやラティス、塀や壁などに這わせて育ててもおしゃれな印象を与えてくれます。ガーデンを総合的に演出したい時はつる系の薔薇を選んでみるのも良いのではないでしょうか。

花の色

薔薇の花は非常に花色が豊富で、選びごたえもあります。花の色によって薔薇を選ぶときはそれぞれのセンスが大きく出てきますが一番大事なのは自分のインスピレーションで好きな色を選んでみることにあるのではないでしょうか。好きな色の花は気分も上げてくれますし、リラックス効果もありますね。

ピンク系

ピンク系の薔薇は品種も数多くあり、色の濃さによってお気に入りを見つけることができます。同じピンク系の薔薇であっても、一重の花と八重の花では大きく印象も変わってくるのではないでしょうか。ピンク系の薔薇には「感謝」「上品」などの素敵な花言葉もついていますので、プレゼントにも最適ですよ。

赤系

情熱さを感じさせてくれる赤い薔薇は恋人などに贈る花束に使われることが多い種類です。赤い薔薇は上品さや美しさもイメージさせてくれるとともに、花が終わった後も色が変わりにくいメリットもあります。「愛情」「美」などの花言葉も選ばれていますので、定番の赤い薔薇もぜひおすすめですよ。

オレンジ・アプリコット系

オレンジやアプリコット系の薔薇は穏やかさや和やかさを感じさせてくれます。主張しすぎないオレンジやアプリコットの花色は大人の女性に似合うのではないでしょうか。花言葉も「絆」や「信頼」など深いつながりを思わせるようなものが選ばれています。

黄色系

黄色系の薔薇はビタミンカラーが美しく、初夏の季節を鮮やかに映し出してくれます。つるバラの中でも代表的な種類であるモッコウバラは、黄色の花を咲かせるのが特徴です。黄色の薔薇には「友情」や「献身」などのポジティブな花言葉とともに「嫉妬」など少しマイナスな花言葉もつけられていることを覚えておきましょう。

白系

白系の薔薇は上品さや清潔さをイメージさせてくれるのではないでしょうか。太陽の光に透けるような花びらをもつものから、クリーム色に近いものまで同じ白でも幾種類もの品種があります。白系の薔薇には「純潔」「深い尊敬」など目上の方に贈るのにもぴったりな花言葉が選ばれています。

紫系

紫系の薔薇は、珍しくお庭などで栽培されているのをあまり見かけることはないかもしれません。紫色の薔薇の代表的な品種は「レイニーブルー」という淡い紫色の波打った花びらをもつものが挙げられます。この品種以外にも紫の花を咲かせる薔薇はありますので、個性的なバラをお探しの方は紫を選んでみてはいかがでしょうか。

茶系

茶色の薔薇は大人な雰囲気をもち、セピアにあせた色が郷愁を誘うなつかしさがあります。フロリバンダ系の空蝉やハイブリッド・ティーのうずめなど日本語の名前がつけられている茶色の薔薇もあります。茶色の薔薇は非常に珍しいので、贈り物にしても喜ばれるのではないでしょうか。

複色系

赤×黄色、ピンク×白など複色系の薔薇にも人気の品種がいくつもあります。一輪でも見ごたえがある複色系の薔薇は、開花とともに花の色が深まっていく特徴をもつものもあるのです。日々の中で移り変わっていく花の色を眺めるのもガーデニングの楽しさのひとつなのではないでしょうか。

花型

薔薇の花がどのような形をしているのかによって分類することが出来る「花型」「花形」はたくさんの種類があります。それだけ薔薇の花が多くの人に愛されてきたかがわかる花型は長い年月の中で流行によって移り変わりブランド化している品種もあるのです。

剣弁高芯咲き:花弁が反り、剣先のようにとがって見える

剣弁高芯咲き(けんべこうしんざき)と呼ばれる薔薇は、花びらが茎に向かって反り返り剣先のように中心がとんがっているのが大きな特徴です。また、高芯咲きは薔薇の花を横から見た時に三角形のように中心がとがっている形を意味しています。

半剣弁高芯咲き:剣弁高芯咲きよりやや反りがゆるく、丸みを帯びている

半剣弁高芯咲きは剣弁よりも花びらの反りが少なく、形も丸みを帯びているのが特徴です。次の項目でご紹介する丸弁咲きと剣弁先の中間の花びらの形を半剣弁高芯咲きと呼んでいます。剣弁先の花びらは気品があり、花の女王ならではの気高さも感じさせてくれるのではないでしょうか。

丸弁咲き:花弁が丸い形をしている

花びらの先が丸い丸弁先は穏やかで可愛らしい印象があり、女性にも人気の種類です。丸い花びらは一重から八重まで様々な品種があり、それぞれの形も波打ったものや切れ込みが入ったものまで種類が多いのが特徴のひとつでしょう。丸弁咲きにはカップ咲きの花が多く、ふんわりとしたティーカップのようなシルエットを作り出してくれる品種もあります。

盃状咲き:花全体が盃のような形

盃状咲き(はいじょうざき)は外側に反りかえった花びらが横から見ると盃のような印象だったことから分類されました。高芯咲きと異なり、全体の印象が丸みを帯びているので可愛らしさがあります。盃状咲きにも、丸弁の花びらや剣弁の花びらがありますので好みによって選んでみてはいかがでしょうか。

一重咲き:基本的に花弁が5枚あり、一重に並んで咲く

一重咲きは自生していた野生種に近い品種が多く、基本的には5枚の花弁が並んで咲く特徴があります。自然なイメージを感じさせてくれる一重咲きも園芸ファンが多い品種のひとつです。

半八重咲き:花弁が5枚あり、二重になっている

半八重咲きは珍しい品種で、一重咲きのように花弁が5枚あるにも関わらず二重になっているため八重にも見える薔薇の種類です。こちらの種類もコアなファンがついているので、ネットなどで気に入った品種を見つけてみるのもおもしろいのではないでしょうか。

有名な薔薇の品種一覧

続いて、有名な品種の一覧を画像付きでご紹介します。定番の品種はそれだけ育てやすく、花束や切り花にも利用しやすいメリットもありますので園芸初心者はこちらの画像の品種から選んでみるのもおすすめです。

ラ・フランス:ハイブリッド・ティーローズ

ピンク色の花弁をもつラ・フランスはオールドローズとモダンローズを分けるきっかけとなった、歴史の深い薔薇の品種です。甘い紅茶を思わせる芳香を持ち、四季咲きの特徴があるラ・フランスは日本だけでなく海外でも多くの方に愛されています。木立性のすっとした樹形からは、大輪の花がより引き立つのではないでしょうか。

アイスバーグ:フロリバンダローズ

純白の花びらをもつアイスバーグは、涼し気な印象とすっきりとした花姿が印象的な薔薇の品種です。フロリバンダローズを代表する品種で、ひそやかな香りを楽しむことができます。四季咲きの特徴をもつので、シーズン中に何度も花を咲かせてくれるのもありがたいですね。

テディベア:ミニチュアローズ

茶色とオレンジの中間色をもつテディベアは、ミニチュアローズの中でも珍しい品種です。小さい花をたくさんつけるとともに、花持ちが良いので長く楽しむことができるのがメリットのひとつでしょう。四季咲きのテディベアは、大きめのプランターや鉢植えにしても楽しむことができます。

カクテル:シュラブ

半つる性の特徴をもつシュラブローズの中でもカクテルという品種は、濃い赤の花弁と黄色い中心部のビタミンカラーが人気の種類です。一重の花は花付きがよく、シーズン中にたくさんの花をさかせてくれます。四季咲きの特性をもつので長く楽しむことができるとともに、つる性なのでフェンスなどに絡ませて楽しむことができるのも特徴です。

スパニッシュビューティー:クライミング

大輪系のつるバラとして有名な品種で、大きなピンク色の花を咲かせてくれるスパニッシュビューティー。一季咲きですが、その分、花が咲くのが待ち遠しいほどのかわいらしさがあります。波打ったフリルのような花びらはピンク色のグラデーションが美しく、強い芳香があるのもおすすめの理由のひとつです。

キング:ランブラー

つるバラを代表するランブラーローズは、花付きがよく枝の伸長性が高い特徴をもっています。ランブラーの中でもキングという品種は、ピンクと赤の中間のような華麗な花色が人気の品種です。古くから知られているキングは、トゲが少なく初心者でも育てやすい特徴があります。

シーズン外にも花を咲かせる薔薇の品種

この項目では、シーズン外にも花を咲かせる薔薇の品種についてご紹介していきます。美しい花を長く楽しみたいと考える方は多いはずなので、ぜひ参考にしてみてください。秋から冬の花の少ない時期に花を咲かせる薔薇もご紹介していますよ。

秋に咲くおすすめの品種

まずは、秋に咲くおすすめの品種をご紹介します。四季咲きとして春から秋にかけての長い期間で花を咲かせる品種もありますので、長く花を楽しみたい方はこちらから選んでみてはいかがでしょうか。

アイスバーグ

フロリバンダ系の薔薇の中でも最高傑作と名高いアイスバーグは、雪を思わせるような純白の花びらが印象的な種類です。四季咲きの特性をもつため、秋まで花を楽しむことができます。アイスバーグは「白雪姫」という別名をもつほどの上品さや可憐さがありますので、お庭の癒しとなってくれるのではないでしょうか。

ボレロ

ロゼット咲きのボレロは、数えきれないほどの花弁をつける豪華なバラです。ややピンクがかった花びらは白を基調としていて、可愛らしさとともに上品さも感じさせてくれます。耐病性があり、四季咲きで強い芳香を点もボレロが多くの方に愛されている理由なのでしょう。

ピース

フランスの有名な育苗家の最高傑作と呼ばれているピースは、薄い黄色の花弁の周りをピンク色が縁取るまるで芸術作品のような薔薇の品種です。非常に大きい花型で、美しさとともに豪華さも感じさせてくれます。四季咲きのピースは秋まで花を楽しむことができる貴重な薔薇の品種なのです。

ブルームーン

紫色と青が混じったような珍しい色をもつブルームーンは四季咲きで、強い芳香を持つのが特徴です。木立樹形のブルームーンは植木鉢にしても、庭植えにしてもその存在感を発揮してくれます。樹高が高めなので、お庭の背景に植えてもおしゃれなブルームーンの一番の魅力は珍しい花色なのではないでしょうか。

マルチダ

複色に見えるマチルダは、黄色と淡いピンクい色の美しい花を秋まで咲かせる品種です。丸弁の花びらは可愛らしさがあり、伸張性も高いので樹高が高くなる特徴があります。お庭の広いスペースに植えてあげるとたくさんの花をつけ、その魅力を充分に発揮してくれるはずです。

冬に咲くおすすめの品種

秋までと思われがちな薔薇の開花期間ですが、に咲く品種もあるのをご存知でしょうか。花の少ない冬に咲く薔薇の花はとても貴重なので、大事に育ててあげたいですね。

マルクアントンシャルポンティエ

黄色からクリーム色、白へと変わる色の変化を楽しむことのできるマルクアントンシャルポンティエという品種の薔薇はひとつの花の持ちが良く、冬の初めまで可愛らしい花を見ることができるのが魅力です。気温が低くなる冬場にもひっそりと花を咲かせる健気さが、長く愛されています。

ナエマ

ピンク色の大きな花が圧倒的な存在感を感じさせてくれるナエマという品種の薔薇は、初冬から年末まで花を楽しむことができる有名な品種です。四季咲き性が高いので、春から冬まで非常に長い期間で花を楽しむことができます。ナエマはフルーツ系の香りが強く、愛好者も多い品種です。

ウェディングドレス

ウェディングドレスという魅力的な名前に似合うシルクのような手触りの花びらを持つこの品種は、ウェディングブーケとしても人気が高く女性から愛されています。白いフリルのような花びらの中心には、レモンイエローのおしべやめしべが輝きコントラストが美しいウェディングドレス。冬場に咲く花は病害虫の影響を受けにくいというメリットがあるのもポイントのひとつです。

アイスバーグ

ポピュラーな品種であるアイスバーグは、春から秋、冬まで季節を変えて咲き続ける貴重な薔薇の品種です。冬場に咲くアイスバーグの花は、花びらがよりしなやかになりほのかにピンクに色づいている特徴があります。秋から冬にかけては、薔薇の実でもあるローズヒップの目を惹く赤い実をつけるのでコントラストが美しいですね。

映画「美女と野獣」に出てくる薔薇の種類は?

最後に映画「美女と野獣」に出てくる薔薇の種類をご紹介します。印象的なアイテムとして知っている方も多い「美女と野獣」の薔薇は実在する品種なのでしょうか。

「美女と野獣」にはガラスに入った深紅の薔薇が登場する

ディズニー映画にもなっている「美女と野獣」には、透明なガラスに入った深紅の薔薇が登場します。見たことのある方には印象的なこの赤い薔薇は、深みがありヒロインのベルとともに重要なアイテムとして演出されていますが、この薔薇の品種は明らかになっているのでしょうか。

どの品種かは明らかになっていない

実は「美女と野獣」に出てくるガラスに入った薔薇の品種がどの種類なのかは明らかにされていません。わかるのは深い赤の色をもつ大輪の花ということだけなのですが、映画のファンからは「この品種なのでは?」と様々な予想が出ているのです。

「美女と野獣」の深紅の薔薇に似ている品種

そこで、「美女と野獣」の深紅の薔薇ににている品種を二種類ご紹介します。いずれも非常に情熱的なので、映画のファンでなくても育ててみたいと思わせる魅力があるのではないでしょうか。

ガルテンツァーバ

深い赤の色が美しいガルテンツァーバは、剣弁高芯咲きでほのかな香りをもっています。「美女と野獣」で表現されたような、薔薇らしいシルエットと深紅の花びらが印象的なガルテンツァーバ。フロリバンダ系なので中輪の花をつけるとともに、花持ちや花付きが良い特徴もあります。 ル・ルージュ・エ・ル・ノアールは、深い赤の色が特徴の薔薇の品種です。黒みがかったほどの赤い花弁は上品な大人の女性を思わせる魅力があります。半剣弁高芯咲きで大輪の花を咲かせるル・ルージュ・エ・ル・ノアールは、切り花としても長く楽しむことができるのも特徴のひとつでしょう。四季咲きで強い香りがあるのも人気の理由です。

【まとめ】薔薇の種類一覧!有名なシーズン以外で花を咲かせる品種まで徹底解説

いかがだったでしょうか。 多くの人たちに愛される薔薇の品種や種類についてご紹介しました。薔薇の花は歴史が深く、海外などにも愛好者が多いので様々な種類があることをわかっていただけたかと思います。薔薇を選ぶ際に注目したいポイントを頭にイメージした上で、園芸店などを回ってみるのも面白いはずです。薔薇の世界はとても奥深く、色々なポイントで楽しむことができますので、ぜひあなただけの大切な一輪を見つけてみてくださいね。 この記事のポイントは以下の通りです。
  • 薔薇はバラ科バラ属の落葉低木で北半球に自生している
  • 薔薇の花言葉には「愛」「美」などのロマンチックなものが多い
  • 薔薇は咲き方や色、育成由来など様々な種類がある
  • 薔薇の分類には、色や花型だけでなく咲き方や樹形、咲く時期、育成由来による系統など何種類も存在する
  • シーズン以外の秋や冬に花を咲かせる季節咲きの品種がある
  • 映画「美女と野獣」に出てくる薔薇に近い品種は「ガルテンツァーバ」「ル・ルージュ・エ・ル・ノアール」
たくさんの品種がある薔薇の花は、種類や選び方も多種多様で目移りしてしまうほどです。この記事でご紹介したポイント意外にも、病害虫への耐性や栽培のしやすさなどの点に注目して選んでみても良いですね。自分のこだわりのポイントを見極めて、バラ栽培を始めてみてはいかがでしょうか。 最後まで読んでいただいてありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。