多肉植物の朧月(おぼろづき)の育て方!特徴から管理方法まで

多肉植物の朧月(おぼろづき)の育て方!特徴から管理方法まで
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水やりをあまり必要とせず、ズボラな方やお世話をする時間をあまり確保できないという方でも育てることができる多肉植物は、非常に人気が高いですよね。種類によっては寒さや暑さに強く、性質も丈夫なため初心者の方でも簡単に育てることができることが特徴です。 その多肉植物の中で、朧月という品種を見たことはありませんか?朧月は多肉植物の一種で、園芸店やホームセンターなど様々な場所で見かけることがある品種です。 この記事では、
  • 多肉植物の朧月についての基本的な情報
  • 朧月の育て方や普段のお手入れ、管理方法
  • 朧月の増やし方や入手方法
について解説いたします。 多肉植物の朧月を育てているという方はもちろんのこと、これから多肉植物の朧月を育ててみたいと思っている方の役に立つ記事です。この記事を最後まで読むことで、多肉植物の朧月について知ることができるでしょう。ぜひ最後までご覧くださいね。

多肉植物の朧月ってどんな植物なの?

はじめに、多肉植物の一つである朧月はどのような植物なのでしょうか?朧月の基本的な情報についてまずは解説いたします。

学名はグラプトペダルムで白っぽい粉で覆われているのが特徴

朧月はベンケイソウ科のグラプトペタルム属の植物で、学名はGraptopetalum paraguayenseです。特徴として、葉が肉厚で水分を保持する機能を持つため乾燥に強いという特徴を持ちます。また、葉の表面が白っぽい粉でおおわれていることも特徴です。

エケベリアに近い品種で茎が立ち上げって成長していく

朧月は、同じく多肉植物のエケベリアに近い品種です。しかし、エケベリアとは異なりロゼット状に育つのではなく茎が立ち上がって上方向へ成長していくことが特徴となります。

1〜2年ほど育てると白い星形の花が咲く

朧月は1~2年ほど上手に育てることで白色の星形の花を咲かせることがあります。花は多くの場合春に咲かせることが多いものの、稀に秋にも花を咲かせることがあります。

朧月には別名もたくさん存在

朧月には別名もたくさん存在しています。グラパラリーフ、石蓮花など、様々な名前で呼ばれることがあることも朧月の特徴の一つと言えるでしょう。

多肉植物の中でも育てやすく人気の種類

朧月は多肉植物の中では非常に育てやすく、人気の高い種類です。エケベリアに似ている花のような姿は寄せ植えにしても華やかで、様々な多肉植物との相性が良いです。

多肉植物の朧月はどこで買える?値段は?

きっと、今この記事を読んでいる方の中でも多肉植物の朧月を育ててみたいと思う方も多いでしょう。多肉植物の朧月を購入できる場所や値段について解説いたします。

園芸店やホームセンターなどで1年を通して購入できる

朧月はメジャーな品種の多肉植物です。そのため、園芸店やホームセンターなどで1年を通して購入することができます。しかし、初心者の方の場合気候が安定している春や秋に購入することをおすすめします。

楽天やアマゾンなどの通販での販売もあるため手軽に購入できる

また、実際にお店に足を運ぶことが難しいという方でも楽天やアマゾンなどの通販を使用することで朧月を購入することができます。ただし、発送事故などのリスクがあることを理解しておく必要があります。

フリマサイトではお得に購入できることも

メルカリなどのフリマサイト、ヤフオクなどのオークションサイトでは朧月をお得に購入することができることもあります。個人間の取引となるため、トラブルなどに注意して購入を検討しても良いでしょう。

値段は300円〜1,000円ぐらいで購入可能

朧月は入門種として育てられる多肉植物です。そのため値段はそこまで効果ではなく、300~高くても1,000円程度で購入することができます

多肉植物 朧月の育て方のポイント①:置き場所

多肉植物の朧月はどのように育てると良いのでしょうか?最初に朧月に適した置き場所や朧月が好む環境を解説いたします。

春秋冬:日当たり・風通しが良い場所に置く

春、秋、冬は日当たり・風通しの良い場所に置きます。朧月は日当たりの良い場所を好む植物です。日陰では徒長してしまいやすく軟弱に育ってしまうためできる限り日光に当てるようにしましょう。徒長については後ほど詳しく解説いたします。

夏:半日陰で風通しが良い場所に置く

夏は半日陰で風通しの良い場所に置きます。朧月は日当たりの良い場所を好む植物ではあるものの、夏の直射日光は強力すぎるため葉焼けを起こしてしまいます。夏の、特に西日が当たるような場所は避けるようにするようにしましょう。

【注意点】

多肉植物の朧月は置き場所を誤ると思わぬトラブルが発生する可能性があります。下記で紹介するような置き場所に置いたり、日光不足にならないようなケア方法を心がけることでトラブルを回避することができますよ。

雨ざらしになるような場所には置かない

多肉植物は乾燥に強い反面、過湿には非常に弱いという特徴があります。また、日本は降水量が多いため、朧月を雨更紙になるような場所で育てると根腐れを起こしてしまいます。朧月を育てる時には軒下など雨が当たらない場所で育てるようにしましょう。

日照不足になると徒長するので、成長期は直射日光を数時間あてる

また、日照不足になると朧月は徒長してしまいます。徒長とは、節の間隔が広くなりひょろひょろとした姿になってしまうことを指します。水の与えすぎも徒長の原因になるため注意しましょう。

多肉植物 朧月の育て方のポイント②:水やり

続いて、多肉植物である朧月は通常の植物とは異なる水やりのポイントがあります。朧月の水やりの方法を確認しておきましょう。

春秋:土が乾いたら鉢底から水が流れ出るほどたっぷりと与える

朧月の水やりはメリハリが大切です。春と秋の成長期には土が乾いたら鉢底から水が流れ出すまでたっぷりと水を与えましょう。また、鉢底に溜まった水は根腐れの原因になるため必ず捨てるようにしてください。

夏:ほぼ断水し、葉が萎れてきたら夕方に土の表面が濡れる程度の水を与える

夏は基本的に水やりを行う必要がありません。しかし、葉が萎れてしまっている場合は夕方の涼しい時間帯に土の表面全体が濡れる程度水を与えてください

冬:半月〜1ヶ月に1回、土の表面が濡れる程度を与える

冬は半月~1ヶ月に1回、夏と同様土の表面全体がぬれる程度水を与えるようにしてください

【注意点】

ただ水やりをすればいいというわけではありません。水やり後に出た水などにもちゅいが必要です。下記で紹介する注意点にさえ気をつければ多肉植物の朧月をより健康に育てることができますよ。

暖かい季節の水やりは、葉に水が溜まらないように注意

朧月の新芽部分はくぼんだ形状になっているため水がかかると葉に水が溜まりやすくなっています。暖かい季節にそのような状態になると、そこから腐ってしまうことがあるためできる限り土に水をかけるようにしましょう。

根腐れを防ぐために、土が1週間以上湿っている状況は避ける

多肉植物である朧月は一般的な観葉植物の水やりを行うと根腐れを起こしやすいという特徴があります。根腐れを防ぐために土が1週間以上湿っている状況は避けるようにしましょう

多肉植物 朧月の育て方のポイント③:土

多肉植物である朧月は、通常の植物とは異なる特徴を持つ土を好みます。朧月に適した土を使って栽培するようにしましょう。

【絶対条件】水はけが良い土を使うこと

朧月を育てる時には必ず水はけのよい土を使うようにしてください。一般的な観葉植物や花と同じ土では上手に育てることが難しくなってしまいます。

多肉植物専用の土を使用するのがおすすめ

初めて朧月を育てる時には特に、多肉植物専用の土を使用することをおすすめします。朧月以外にも様々な種類の多肉植物を育てることができるため、これから多くの種類の多肉植物を育てる予定がある方は用意しておくと良いでしょう。

土を配合する場合は赤玉土や鹿沼土をベースとし、軽石やパーライトなどを追加

土を配合して作る場合、赤玉土や鹿沼土と言った水はけのよい土をベースに、軽石やパーライトを追加したものを使用すると良いでしょう。

多肉植物 朧月の育て方のポイント④:肥料

多肉植物である朧月に肥料は必要なのでしょうか。肥料の与え方や頻度などについて解説いたします。

朧月は生育力が強いため肥料を与えなくても育つ植物

朧月は生育力が強く、基本的には肥料を与えなくても育つ植物です。そのため、あまり多くの肥料は必要としません。

植え替えの時に緩効性の肥料を混ぜ込むだけで追肥は基本的に必要ない

朧月を植え替えする時二緩効性の肥料を土に混ぜこむだけにとどめ、追肥は基本的に行う必要がありません。

もし生育が悪いと感じた時は微量要素の入った液体肥料がおすすめ

正しい育て方をしているにも関わらず生育が悪いと感じた時には微量要素の入った液体肥料を少量与えてみましょう。微量要素とは窒素、リン酸、カリウム以外に植物が生育に必要とする物質のことを指します。

【注意点】肥料を与えすぎるとダメージを与えたり徒長の原因になる

肥料を与えすぎると根を傷めてしまい朧月が弱ってしまうことがあります。また、徒長もしやすくなるため与える時には量や頻度、時期に注意する必要があります。

朧月の増やし方

朧月はどのようにして増やすことができるのでしょうか?今回は朧月を増やす3種類の方法を解説いたします。

朧月は挿し木、葉挿し、株分けで増やすことができる

朧月は挿し木、葉挿し、株分けによって増やすことができる多肉植物です。それぞれ特徴や方法が異なるため確認しておきましょう。

増やす時期は生育期の3月〜5月、9月〜11月が適している

増やす時期はいずれの種類の増やし方であっても生育期である3月~5月、9月~11月が適しています。適期以外では失敗しやすくなるため避けるようにしましょう。

増やしている作業の間は明るい日陰で管理する

増やす作業をしている間は直射日光を避けた、明るい日陰で管理することで成功確率を高めることができます。

挿し木の手順

はじめに、挿し木の手順を解説いたします。

①:親株から5cm程茎をカットし、下の葉を数枚取り除いて挿し穂とする

親株から5cm程度茎をカットし、下の葉を数枚取り除いて挿し穂を作ります。この時、葉っぱの根元が残らないように、綺麗に取り除くようにしましょう。

②:挿し穂を容器に立てかけ断面を3日〜4日乾燥させる

挿し穂をペットボトルなどの容器に立てかけ、断面を3日~4日乾燥させます。乾燥が不十分の場合、断面から腐敗してしまうことがあります。

③:乾燥した土に挿して発根を待つ

挿し穂を乾燥した土に挿し、発根を待ちます。節の部分から発根することが多いためよく観察しておきましょう。発根まで水は与えないようにします。

④:発根が0.5〜1cm確認できたら少しずつ水やりを行う

発根が0.5~1cm程度確認出来たら少しずつ水やりを行います。生育を始めたら植え替えなどをして通常の管理に戻します。

葉挿しの手順

続いて、葉挿しの手順を解説いたします。

①:親株の下の方の葉をちぎる

親株の十分に成長した下の方の葉を取ります。この時に茎に葉の一部が残ってしまわないように、綺麗に取るようにしてください。

②:トレーなどに並べ、芽がでるまで2〜3週間待つ

薄めのトレーなどに葉を並べ、芽が出て売るまで2~3週間待ちます。水などがかからないように管理してください。

③:芽が大きくなり、根が伸びてきたら土の上に乗せる

芽が大きくなり、根が伸びてきたタイミングで土の上にのせます。根に薄く土をかけるようにしましょう。

④:親葉が小さく自然に取れたタイミングで水やり開始

親葉から水分が抜け、カラカラになり自然に取れたタイミングで水やりを行います。はじめは少し、成長するにつれて徐々に通常の管理に戻します。

葉挿しは1枚の葉から1株作れるため、大量に増やしたい時におすすめ

葉挿しは上手に行うことで1枚の葉から新たな株を1株作ることができます。大きくなるまで時間はかかってしまうものの大量に増やしたい時におすすめです

株分けの手順

最後に、株分けの手順を解説いたします。

①:親株から芽吹いている子株が2〜3cm程の大きさがあるか確認

親株から2~3cm程度芽吹いている子株があるかどうかを確認しましょう。根元や節の辺りで芽吹くことが多いです。

②:子株を親株からもぎ取って土に挿す

子株を親株からもぎ取り土に挿します。この時、子株を傷つけないように優しく取り扱ってください。

子株に根がついている:すぐに水やりを初めてOK

子株にすでに値がついている場合、すぐに水やりを始めても大丈夫です。根付いたのを確認したら通常の管理に戻します。

子株に根がついていない:根が出るまで乾かしてから水やりを行う

子株に根がついていない場合、根が出るまで水やりを行わないようにします。根が出たのを確認したら少量水を与えるようにしましょう。

【植え替え】多肉植物の朧月に必要なお手入れ

朧月が成長したら植え替えが必要になります。植え替えの時のポイントや方法についてしっかりと理解しておきましょう。

朧月は生育旺盛のため植え替えが必要になる場合がある

朧月は非常に生育旺盛な植物です。そのため定期的に植え替えを行う必要があります。

適期:生育期である3月〜5月、9月〜11月

植え替えは朧月の生育期である3月~5月、または9月~11月に行います。適期外に行うと失敗しやすくなるため避けましょう。

植え替えの目的

植え替えを行うことによって失われた肥料分を補給するとともに根を伸ばすスペースを確保し、水はけの悪くなった土を取り除き生育に適した環境にすることができます。そのため、植え替えは朧月にとってとても大切なお手入れと言えます。

植え替えの手順

植え替えの手順は以下の通りです。

①:植え替え前は1週間程水やりを控える

植え替えをする前は1週間ほど水やりを控えます。土が完全に乾燥したタイミングで植え替えを行いましょう。

②:鉢から苗を抜き、慎重に土を落とす

鉢から苗を優しく抜き、根を傷めないように土を落とします。傷んだ根があれば取り除くようにしましょう。

③:鉢に鉢底ネット、鉢底石を敷き用土を入れる

新しい鉢に鉢底ネットや鉢底石を敷き、用土を半分程度入れます

④:苗を土の中央に置き周りを土で埋める

苗を中央に置き、土で苗を固定するように埋めます

明るい日陰で管理し、徐々に日向に慣れさせていく

はじめは明るい日陰で管理し、徐々に日向になれさせていきましょう。最終的には通常と同じ管理に戻します。

朧月は食べられるって本当?

朧月は食べられる、という話を聞いたことがありますか?下記では多肉植物である朧月が食べられると言われることがある理由を解説いたします。

朧月を改良したグラパラリーフは食べることができる!

朧月を改良した多肉植物であるグラパラリーフは食べることができ、スーパーなどで稀に販売されています。グラパラリーフの名前は学名であるGraptopetalum paraguayenseが由来となっています。

とても似ている見た目で見分けはほとんどつかない

分類としてはほとんど同じ植物であるため、見た目はほとんど同じで見分けることはとても難しいです。似ているためラベルなどでグラパラリーフなのか朧月なのか確認する必要があります。

「はりんご」と呼ばれ健康食品として販売

また、日本では「はりんごという別名で呼ばれ健康食品として販売されています。見かけた際には食べてみてはいかがでしょうか。

【まとめ】多肉植物の朧月(おぼろづき)の育て方!特徴から管理方法まで

今回は、多肉植物の朧月の育て方や基本的な情報について解説いたしました。朧月を育てる時のポイントやコツについて知ることができたかと思います。 この記事のポイントは、
  • 多肉植物の朧月は水はけのよい環境を好み、乾燥に強い
  • 朧月は葉挿し、挿し木、株分けによって増やすことができる
  • 朧月を品種改良したグラパラリーフは、「はりんご」として販売され、食べることができる
です。 多肉植物である朧月は、一般的な観葉植物と異なる特徴を持つことが分かりましたか?しかし、コツをつかむことで初心者の方でも簡単に育てることができますよ。ぜひ朧月の栽培にチャレンジしてみてくださいね。 最後になりましたがここまで読んでいただきありがとうございました。東京寿園では植物に関する記事を多く掲載しています。植物のことで困ったことがある時にはぜひ参考にしてみてくださいね。