シマトネリコが枯れる時の症状から原因、枯れる対策まで徹底解説!

シマトネリコが枯れる時の症状から原因、枯れる対策まで徹底解説!
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目次

シマトネリコという常緑樹は庭木のシンボルツリーとして人気のある植物です。成長速度の早い植物なので、その分シマトネリコを育てていると、葉っぱが枯れているように見えたり、枯れていてもなぜ枯れるのかがわからないといったことも多いかと思います。 この記事では、シマトネリコがなぜ枯れるのか、その理由や対処法を解説していく記事になります。流れは以下です。
  • シマトネリコの木が枯れる?症状をチェックしましょう
  • シマトネリコが枯れる原因とは一体
  • 枯れてしまったシマトネリコは復活できるのかどうかを解説
  • シマトネリコが枯れる原因別の対策方法をまとめました
  • シマトネリコを枯らさない育て方のポイントをご紹介
  • まとめ
最後までご覧いただくことで、シマトネリコが枯れる原因と、その対処法を原因別に理解することができます。そうすることで、今は元気のないシマトネリコも復活することができる場合もありますよ。それでは最後までお付き合いください。

シマトネリコの木が枯れる?まずは症状をチェック

それではまずは、シマトネリコの木が枯れるというのはそもそもどういう状態のことを指すのか、その症状をチェックしていきましょう。どのようにその症状を確認するのかも解説していきます。

枯れているように見えて実は枯れていないことも

そもそも、実はシマトネリコは枯れているように見えて実は枯れていないこともありますよ。「枯れる」というと、「もう新芽は生えてこない」「葉が落ちる」といったイメージがありますが、実は以下のようなことが起きても枯れるとは言えません。

春(4月~5月)に葉が落ちるのは葉の入れ替わりによるもの

シマトネリコの葉っぱは、春(4月~5月)になると葉が落ちます。これは枯れているからではなく、季節による葉の入れ替わりによるものです。季節によって葉を落とす樹木を落葉樹といいますよ

冬の寒さによって葉が落ちることも

また、春と同様に、冬には寒さによって落葉することもあります。これは冬の寒さによるものなので、あなたの管理や手入れが行き届いていないこと、病害虫や水不足のせいなどといったことではないので安心してください。特にシマトネリコは沖縄などの温暖な地域に生息する植物なので、日本の北側の寒い地域であればこういったことは頻繁に起きます。

枯れていると思われる症状

また、「これは枯れている」と思ってもおかしくない症状は以下になります。これらの症状が見受けられた時には、明らかな病気や枯れる症状なので、早急に適切な対策を必要とします。

葉っぱに黒い斑点がついている

葉っぱに黒い斑点がついているとき、これは黒星病(黒点病)などと呼ばれる病気の一種です。これは主にカビの病気なので、夏や梅雨時期の湿気や雨、曇り空などが原因で光合成がうまく行われていないときに発生するものです

葉の縁が茶色くなる

葉の縁が茶色くなるのは、直射日光が原因による葉焼けや、老化などが考えられます。このような症状は、鉢植えの場合であれば置き場所を変えることができますが、屋外での地植えの管理であれば移動ができないので、他の対処法が必要になってきます。

先端の色が薄くなって縮む

先端の色が薄くなって縮む症状が見られたときは、水不足が主な原因です。先端の色が薄くなっていたり縮んでいるのを確認したら、すぐに水切れが起きていると考え水やりを優先的に行いましょう。

新芽が落ちる

また、新芽が落ちる場合は、病害虫や日当たり不足、栄養や肥料が足りていないといったことが考えられます。

確認の仕方

続いては、上記の症状をどのように確認するといいのかを、具体的に解説していきます。

確認するのも負担がかかるので注意

そもそも「本当に枯れているかどうか」の確認をするのにも株への負担はかかってしまいます。というのも、以下のように確認をしないといけないからです。

枯れたように見える枝を手で折る

まず、枯れているかどうかの判断は、枯れたように見える枝を手で折って確かめるしかありません。水分がなくポキっと折れてしまったり、中の組織を見て茶色に変化していたりすれば、大方枯れてしまっています

幹の部分をこすって中の色を確かめる

上と同様に、幹の部分をこすって中の色を確かめて、中の状態が良ければ健康な黄緑色を確認できますが、状態が悪ければ、もうそれは枯れてしまっているという判断をするしかないです。

シマトネリコが枯れる原因

続いては、シマトネリコが枯れる原因について解説していきます。どのようなことが原因で枯れてしまうのかを知っていれば、あらかじめ枯れないように育てることができますよ。ぜひ一つひとつ原因をチェックしていってください。

不適切な管理

まずは不適切な管理が原因である場合の、何が問題なのかについてみていきましょう。

肥料の与えすぎ・時期の誤り

シマトネリコの肥料の与え方には注意が必要です。肥料を与えすぎると根や株に負担をかけ、根腐れや枯れの原因になります。また、肥料の時期も重要で、生育期の適切な時期に与えないと成長に必要な栄養不足となります。

水不足

シマトネリコは湿度の高い環境を好む植物ですが、水やりの頻度や量にも注意が必要です。水不足になると根の乾燥が進み、枯れの原因となります。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えることが大切です。

病気や害虫による被害

また、病気や害虫による被害も枯れる原因の一つでもあります。以下のような虫には特に注意が必要です。

すす病

すす病は、先ほども解説した葉に黒っぽいカビが発生する病気です。カビが葉の光合成を妨ぎ、成長が阻害されることがあります。防除のためには、定期的な葉の掃除や、感染が確認されたら適切な薬剤を使用して対処します。

ハマキムシ

ハマキムシは、葉の裏面に付着して吸汁し、葉の枯れを引き起こす害虫です。発生を防ぐためには、定期的な観察と早めの発見が重要です。

アブラムシ

アブラムシはシマトネリコの新芽や葉に付着して吸汁し、葉が縮むことがあります。アブラムシの発生を防ぐためには、植物の健康を保ち、常に清潔な環境を保つことが大切です。

カイガラムシ

カイガラムシは非常に小さい白っぽい害虫です。薬剤で駆除できたら良いですが、非常に硬い殻に覆われている虫なので、爪楊枝などで手作業で駆除するのが一番手っ取り早く駆除できます。

剪定のしすぎ

続いては剪定のしすぎによる枯れる原因を見ていきましょう。

剪定のしすぎにより栄養不足を起こすことも

剪定のしすぎは、栄養不足を起こすこともあります。そもそも剪定は木を切ることなので、木にストレスを与えてしまい最悪の場合枯れてしまうこともあります。

夏に剪定をすると日差しに弱くなってしまう

また、夏に剪定をすると日差しに弱くなってしまうこともあります。木の枝や葉っぱの量が減り、守るものがなくなると日差しを直接浴びやすくなってしまいます。

冬の剪定もダメージが大きい

まや、冬は特にシマトネリコにとって苦手な時期なので、その時期に剪定をすると受けるダメージも多くなってしまい、うまく回復できず枯れてしまうこともあります。

生育環境

最後は生育環境についてです。以下のような生育環境で育てることは、「枯れやすくなってしまう」ので全くおすすめできません。

寒さ

シマトネリコは寒さを苦手とするので、寒い地域や冬での植え付けはうまく育たないのでおすすめしません。

日当たりの悪さ

また日当たりが好きなシマトネリコは、日光が不足すると一気に元気を無くしてしまいます。特に庭木として育てたい場合は、どこに植え付けるのかがかなり重要なので、慎重に場所を選びましょう。

強風に当たる

加えて、強風に当たることは特にNGです。適度に風通しの良い場所はうまく乾燥するように機能しますが、強風は株を弱らせるので、鉢植えであればすぐに室内に移動させましょう。

枯れてしまったシマトネリコは復活できる?

続いては、枯れてしまったシマトネリコは復活できるのかについてお話ししていきます。「枯れてしまったら終わり」というわけではないので、ぜひ最後まで目を通してくださいね。

枯れた枝を復活させることはできない

シマトネリコだけではなく、植物全般の知識として、「枯れた枝を復活させる方法はない」ということは覚えておきましょう。

株全体が枯れていなければ復活させることは可能

しかし、株全体が枯れていなければ復活させることは可能になります。なので、完全に枯れていなければ、少なくとも対処することができるというのは希望になりますよね。

復活するまでは数カ月~半年以上かかることも

ただし、シマトネリコを復活するまでは数カ月~半年以上かかることも平気であるので、辛抱が必要ではあります。

復活させる方法は原因によって異なる

復活させる方法は原因によって異なりますが、例えば冬に全く育たなくなって、葉も少なくなってしまった場合は、全て葉を丸坊主にすれば、数ヶ月先の春にはまた新芽が咲き始めることもあります。

シマトネリコが枯れる原因別の対策方法

お次は、シマトネリコが枯れる原因別の対策方法についてお話ししていきます。先の章でもお話しした通り、完全に枯れていなければ、復活させることもできるため、ぜひ以下の枯れる原因別の対策方法を参考にしてみてください。

病気の場合:病変したり枯れて腐った枝葉は取り除く

シマトネリコに病気が発生した場合は、早めに病変して枯れた葉や枝を切り取り、感染の拡大を防ぎます。清潔な剪定ハサミを使用して、切り口を消毒することで感染リスクを低減できます。

根腐れの場合:鉢を入れ替えて土の環境を整える

根腐れが発生した場合は、シマトネリコを新しい鉢に植え替えて根の状態を確認し、健康な根だけを残すようにしましょう。新しい培養土を使用し、水はけの良い環境を整えて、新たな鉢で育てるのがおすすめです。

根詰まりの場合:植え替えをする

根詰まりが見られたら、植え替えを行いましょう。元から根が成長しやすい植物のため、サイズに合わせて一年に一度は植え替えを定期的に行います。古い根を整理し、新しい土に植え替えることで、根の成長を促進し根詰まりを解消できます。

葉焼けの場合:傷んだ葉をカットし、遮光する

葉焼けが発生したら、傷んだ葉をカットして植物のエネルギーをまだ元気のある葉っぱや枝に集中させます。また、直射日光に当たりすぎるのを防ぐために遮光ネットなどで遮光対策をし、葉焼けを予防しましょう。

害虫の場合

続いては害虫の場合にはどのような対処をするのが良いのかを解説していきます。

傷んだ葉を取り除く

シマトネリコに害虫被害が見られた場合、被害を受けた葉を迅速に取り除きましょう。被害が広がるのを防ぐために、傷んだ葉を剪定することが重要です。

水で洗浄する

害虫の付着を確認したら、軽い洗浄を行いましょう。柔らかいブラシや水を使って葉の裏側や茎についた害虫を除去します。この洗浄により、害虫の増殖を抑え、植物の健康を保つことができます。

殺虫剤をまく

以上の対応をしても害虫が湧いてしまう場合は、害虫に合わせた適切な殺虫剤を使用して駆除を行うことがおすすめです。あまり殺虫剤は植物にも環境にも良くないので、適切な量と使用頻度はしっかりと守りましょう。

シマトネリコを枯らさない育て方のポイント

最後は、シマトネリコを枯らさない育て方のポイントを解説して終わりにしたいと思います。どのようなポイントに意識して育てると、シマトネリコが枯れにくいのか、知っているのといないのではかなりの差が出るので、ぜひ以下のポイントを参考に育ててみてくださいね。

丈夫な苗を選ぶ

まず、そもそも論ではありますが、「丈夫な苗を選ぶ」ということは「育てる」ということ以上に重要になってきます。苗に元から健康上の問題があったりすると、どれだけ手入れをしても元から健康な苗とは成長の差が大きく開いてしまいます。

置き場所

また、置き場所にも注意を払う必要がありますよ。室内で鉢植えをして管理しているのであれば、なおさら以下のポイントを意識して置き場所を選ぶだけで十分成長は変わってきます。

明るく風通しの良い場所に置く

まず、明るく風通しの良い場所に置きましょう。シマトネリコは日当たりの良い場所と、適度に乾燥する場所が好きな植物です。

カーテン越しの窓辺など

またカーテン越しの窓辺なども、「日当たりが良過ぎて葉焼けしてしまうのが怖い」という方にはおすすめの場所になります。

-3℃を下回ると地植えはできないため室内で育てる

特にシマトネリコは寒さを嫌うので、-3℃を下回る環境下での地植えはできないため、そこは諦めて室内で育てるようにシフトすることがおすすめです。環境や地域によっての臨機応変な対応が必要な観葉植物です。

水やり

続いては水やりになります。水やりも先ほどの置き場所同様に非常に重要な役割を担っています。

土の表面が乾いたらたっぷりと

シマトネリコは水を好む植物ですが、水をやりすぎると今度は根腐れや病気にかかりやすくなってしまうので、水やりの頻度は土の湿り具合を確認して行いましょう。土の表面が乾燥していたら、根全体がしっかり水を吸収するようにたっぷりと水を与えます。

水はけの悪い場所での水やりは控えめに

水はけの悪い場所では、土が長時間湿った状態が続きやすく、根腐れのリスクが高まります。このような場所での過剰な水やりは避け、控えめに行うことがポイントです。水やりが必要な場合でも、頻度や量を調整して土の通気性を加味して根の健康を守りましょう。

暑い時期は朝夕に水を与える

真夏のような暑い時期は気温が高く蒸発が早まるため、土の乾燥が進みやすくなります。この時期は朝と夕方に水を与えることがおすすめです。太陽が強い昼間に水を与えると蒸発が早まり、根に十分な水分が行き渡らないことがあります。朝と夕方の涼しい時間帯に水を与えることで、水分が株全体に行き渡り、健康的です。

続いては土になります。土も、以下のようなポイントを意識して管理することがおすすめです。

水はけのよい土を使用する

シマトネリコは沖縄に生息する樹木なので、湿度が高い環境を好む植物です。しかし同時に水はけのよい土壌も必要で、通気性に優れ、根が水をしっかり吸収しやすい土を選びましょう。

観葉植物用培養土など

観葉植物用の培養土には、シマトネリコの成長に適した栄養素や保水性が元から含まれているので初心者の方には特におすすめです。合わせて、鉢底石や鉢底ネットを敷くことで、適切な水はけも確保しましょう。

病害虫対策

最後は病害虫対策について解説していきます。シマトネリコは丈夫な観葉植物ですが、病害虫がついてしまうこともあります。そうならないために、以下のポイントに意識してください。

定期的に観察する

シマトネリコを枯らさずに育てるためには、病害虫の早期発見が重要です。そのため定期的な観察を行い、葉や茎に異常が見られないか注意深くチェックしましょう。先ほどお話ししたように、黒い斑点や、茶色い葉などがあれば、速やかに以下の対処をしましょう。

薬剤で防除する

シンプルな対処法にはなりますが、薬剤で防除することが最も効果的です。病害虫に合わせた薬剤を使用することで、最も効率的に駆除することができるので、なおさら定期的に観察することが重要になってきますよ。また薬剤の使用は慎重に行い、環境への配慮も忘れずに行いましょう。規定の使用量を守り、植物と環境への影響を最小限に抑えるよう心掛けることが、長期的に枯れないシマトネリコを育てるポイントになります。

【まとめ】シマトネリコが枯れる時の症状から原因、枯れる対策まで徹底解説!

いかがだったでしょうか?シマトネリコが鉢植えでも育てることができることや、どのように管理するといいのかもしっかりとご理解いただけたかと思います。 今回の記事のポイントは以下になります。
  • シマトネリコは常緑樹として庭木のシンボルツリーとしてよく使用される植物
  • 実はシマトネリコは枯れているように見えて実は枯れていないこともあり、よく冬の寒さや季節によって葉が落ちることがあるので安心していい
  • 枯れていると思われる症状は、葉っぱに黒い斑点がついている・先端の色が薄くなって縮むことなどがある
  • シマトネリコが枯れる原因の多くは、水不足などの不適切な管理や、病害虫によるものが多い
  • 剪定のしすぎは栄養不足を起こすこともある
  • 枯れた枝を復活させることはできないが、完全に枯れていなければ復活させる方法もある
  • 原因別によって対策方法は変わるが、病気の場合は病変したり枯れて腐った枝葉は取り除き、根腐れ・根詰まりの場合は植え替えることがベスト
  • シマトネリコを枯らさない育て方のポイントは、そもそも丈夫な苗を選ぶことや、明るく風通しの良い場所に置くことなどがある
ぜひこの記事を参考に、シマトネリコを室内でも屋外でも、あなたが好きなサイズで鉢植えで元気に育ててみてくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。