シマトネリコの挿し木の方法を解説!失敗しないコツからケア方法まで

シマトネリコの挿し木の方法を解説!失敗しないコツからケア方法まで
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目次

皆さんは観葉植物を育てた経験はありますか?観葉植物は庭に植えるだけでなく、室内のグリーンインテリアとしても人気を多く集めています。 本記事で紹介するシマトネリコも人気植物の1つです。沖縄にも生息しているシマトネリコは挿し木という方法で増やすことができ、正しく行えれば無限に増やし続けることができます。 「シマトネリコを増やしたい」「シマトネリコの挿し木の方法が分からない」といった方に向けて、本記事ではシマトネリコの挿し木について以下の内容をまとめました。
  • シマトネリコってどんな植物?
  • シマトネリコの挿し木時期
  • シマトネリコの挿し木方法
  • シマトネリコの挿し木の注意点
  • 挿し木以外の増やし方
シマトネリコは深緑のきれいな葉っぱをたくさん付け、夏にはピッタリの涼し気な植物です。これからシマトネリコを育てようと考えている方、増やしたいと考えている方にはピッタリの内容となっていますので、ぜひ最後までご覧になってくださいね。

シマトネリコとはどんな植物?

「シマトネリコってどんな植物?」と疑問に思う方もいるかと思います。シマトネリコの基本情報から特徴まで初心者に分かりやすいように解説していきますね。

モクセイ科トネリコ属の半落葉高木

シマトネリコはモクセイ科トネリコ属の半落葉高木です。原産地は日本や中国、台湾などの亜熱帯地域・熱帯地域を中心に栽培されており、日本国内では沖縄に原生しています。その涼し気な見た目から街路樹や庭木としての人気も高く、7月にはお花を咲かせてくれるのもおすすめポイントの1つです。シマトネリコは生命力も非常に強く、簡単には枯れない植物なので初心者にもおすすめの観葉植物ですよ。

観葉植物や庭木として人気

シマトネリコは深緑の葉っぱをたくさん揺らす涼し気な見た目をしています。夏の暑い時期にはピッタリですし、成長速度が早いので育てがいのある植物ですよ。

鉢植えでも地植えでも育てられる

シマトネリコは扱いやすい植物で、鉢植え・地植えの両方栽培できます。室内に飾りたければ鉢植えに、大きく育てたければ庭に地植えするようにしましょう。ただし、同じシマトネリコでも鉢植えと地植えでは育て方が大きく異なるので、事前に育て方をチェックしてから判断することをおすすめします。

おしゃれなインテリアやシンボルツリーに

シマトネリコは鉢に植えると最大2m程度とコンパクトでオシャレなインテリアになりますし、地植えで植えると3m以上とシンボルツリーにピッタリな大きさまで育ちます。7月にはお花も咲かせてくれるとっても良い植物ですよ。

育てやすく増やし方も簡単

シマトネリコは生命力が強く、成長速度も1年で50~60cmと抜群に早い植物です。その生命力の強さから、シマトネリコは非常に枯れにくく初心者の方でも簡単に育てられ、増やすこともできますよ。 本記事では、シマトネリコの増やす方法やコツ、注意点など詳しく紹介しているので、気になる方はぜひ最後までご覧になってくださいね。

シマトネリコの挿し木の時期

シマトネリコを挿し木で増やすには適した時期を選ぶことが重要です。時期を誤ってしまうと挿し木で増やすことが難しくなってしまうので、ぜひ参考に見ていってください。

適した時期

シマトネリコの挿し木に適した時期をいくつか紹介します。挿し木に適した時期はいくつかありますので、自分の目的や環境に合った時期を選んでくださいね。

剪定時期の9月頃

シマトネリコは成長速度が早く、年に1回は剪定する必要があります。剪定時期である9月ごろには切った枝を捨ててしまいますが、挿し木であれば捨てずにそのまま使うこともできるので9月ごろの挿し木は一石二鳥でおすすめですよ。

2月の中旬頃

シマトネリコの休眠期が終わるのは2月中旬頃です。3月には完全に成長期が始まり、新芽も出て元気に育つ時期なので挿し木にはピッタリのタイミングです。成長期の始まりである2月中旬に挿し木を行うのも選択肢として考えておきましょう。

もっとも簡単なのは春先頃

最も簡単で挿し木の成功率が高いのは元気な時期である春先頃です。春先頃のシマトネリコは元気が良く成長速度も早い時期です。気候的にも管理がしやすく、初心者にオススメの時期ですよ。また5月~6月もシマトネリコの剪定時期であるため、5月~6月の剪定に合わせて挿し木を行うのも良いかと思います。

夏場は挿し木が成長しやすいが用土が乾燥しやすい

夏場は成長しやすく、挿し木の成功確率が高いですが用土が乾燥しやすいという問題があります。挿し木は用土が乾燥しないように管理しなければならないため、夏場の挿し木は小まめな水やりを忘れないようにしましょう。

冬は根が発根しづらい

冬はシマトネリコが休眠期に入ってしまいます。休眠期は生育が悪くなり、同時に挿し木の発根も悪くなってしまうので、挿し木の成功確率が極端に低下してしまいます。12~2月頃の冬は挿し木は避けるようにしましょう。

シマトネリコの挿し木のやり方

ここからはシマトネリコの挿し木方法について紹介します。挿し木の準備物を含め、手順や注意点を初心者に分かりやすいように詳細に解説していきますね。

用意するもの

シマトネリコの挿し木の準備物は以下の通り。準備を怠ると挿し木の成功確率にも影響してきますので、しっかりと準備しておきましょう。

挿し穂

用意する挿し穂は茎が緑色の新しく出てきたばかりの枝を使いましょう。新しい枝の方が元気で発根の確率も高いです。

鉢は用意する挿し穂より一回り大きなものを選びましょう。小さすぎた場合は根詰まりに、大きすぎた場合は根の水分吸収効率に影響してしまいます。いずれにせよ枯れる原因になってしまうので注意しましょう。

挿し木用の土

挿し木に使う土は無肥料で無菌のきれいな土を使いましょう。挿し木の切り口に細菌が付着してしまうと、発根確率が大幅に低下してしまいます。挿し木用の清潔な用土は園芸店やホームセンターで購入することができますよ。

水を入れた容器

水を入れる容器はバケツなどで問題ありません。この後解説する「水揚げ」「水切り」という作業で使います。

ハサミ・カッター

剪定ばさみ、もしくは切れ味の良いカッターが必要です。切れ味が悪すぎると枝をカットするときに、シマトネリコの細胞を潰してしまい、挿し木の成功確率が悪くなってしまいますので注意してください。

わりばし

割りばしなどの細い棒は、穴を掘るときに使います。植え付け前の穴掘りは挿し穂の切り口を傷つけず植え付けるために必要な作業となります。

メネデールなどの発根促進剤

メネデールなどの発根促進剤を使えば、挿し木の成功確率がグッとあがります。メネデールがなくても挿し木はできますが、余裕があれば用意しておきましょう。

先端の枝を剪定する

まず始めに挿し木に使う枝を剪定しましょう。なるべく茎が緑色の新しい枝を挿し穂に選んでください。あまり古い枝を選んでしまうと、挿し木の成功確率が下がってしまいます。

挿し穂を水揚げする

切った挿し穂を30分浸しておく「水揚げ」をしてください。挿し穂には根っこがないため水分不足になりやすく、挿し木中に乾燥してしまうと、発根せずに失敗してしまいます。挿し木にする前に水揚げを行って、挿し穂に十分水を吸わせてあげましょう。

土を用意する

用意した鉢に土を入れておいてください。用意する土は無肥料・無菌のものを使ってください。菌が挿し穂の切り口に付着すると発根しづらくなり、挿し木失敗の原因になってしまいます。

挿し穂を水切りする

水の中で茎を切る作業を水切りと言います。剪定時に枝をカットすると、水を吸う役目を持つ道管という部分に空気が入ってしまい、混入した空気に水分吸収が阻害されて発根しづらくなってしまいます。水の中で再度、茎の根本(空気の入った道管部分)をカットし直すことで、空気の入った道管を取り除くとともに、空気の混入を防ぐことができます。

切り口に発根促進剤をつける

挿し穂の準備が出来たら、植え付ける前に切り口に発根促進剤を塗ります。発根促進剤は挿し木の成功確率が上げてくれますが、塗る際に切り口を傷つけてしまうと返って逆効果になってしまいます。切り口を傷つけないように注意して塗ってください。

挿し穂を土に挿し、水やりなどの管理をする

挿し穂をそのまま挿すと切り口が傷ついてしまいます。事前に割りばしなどで挿し穂を挿す穴を掘ってください。うまく土に挿すことが出来たら乾燥しないように小まめな水やりを忘れないように管理してください。うまくいけば1か月程度で発根しますよ。

挿し木より簡単でおすすめなシマトネリコの増やし方

シマトネリコは挿し木以外でも増やすことができます。挿し木よりも簡単なやり方がいくつかあるので、紹介していきますね。

ひこばえの挿し木

ひこばえとは勢い良く成長している親木から分かれて土の中から新芽として出てきた枝をいいます。ひこばえを使った挿し木について解説していきます。

側枝の一部を用いた方法

側枝の一部を用いて増やすこのやり方は普通の挿し木とは違い、根っこのついた枝なので難易度も簡単で成功確率が高い増やし方ですよ。

ひこばえとは親木から分かれた新芽のこと

ひこばえとは親木とは別に土の中から出てきた新芽のことをいいます。ひこばえを切り離して増やす方法は挿し木というよりも株分けに近い増やし方になります。

ひこばえの挿し木のやり方

ひこばえの挿し木は簡単です。
  1. 親木とひこばえを切り離す
  2. 切り離したひこばえを別の鉢に植え替える
  3. 鉢に植え替えが出来たら水やりをして完了
ひこばえの挿し木は通常の挿し木と違い、根っこが始めからあるので挿し木よりも手軽に早く増やすことができます。もしシマトネリコに、ひこばえが生えてきたら是非この方法を検討してみてくださいね。

盛土法

続いて紹介するのは盛土法です。盛土法も手間のかからない簡単な方法なので解説していきます。

必要な期間は通常の挿し木よりも少ない

盛土法は植物に与える負担も少ない増やし方です。発根までの期間も通常の挿し木よりも少なく簡単なので、盛土法もぜひ検討してみてください。

複数の株を増やすことができる

盛土法では発根部分が1カ所とは限らないため、複数増やすこともできます。シマトネリコを一回でたくさん増やしたい方にも盛土法はおすすめですよ。

盛土法のやり方

  1. 枝元から5cm部分を環状剥皮する
  2. 環状剥皮した枝元が埋まるまで株元へ土を盛り込んでいく
  3. 通常通り水やりをする
  4. 雨や水やり、風などで減った土を小まめに追加する
  5. 成功すれば約1か月で発根

水挿し

水挿しとは土を使わない増やし方です。水挿しはコンパクトで清潔感があり、とてもおしゃれに、飾ることができる増やし方です。室内で手軽に増やすことができますので、興味のある方はぜひ参考にご覧になってくださいね。

「水差し」は水を入れる容器のことなので誤用

水差しとは水を入れる容器のこといいますが、たまに「水挿し」の誤用で用いられていることがあります。植物の増やす方法では水挿しと呼ばれているので、水差しと間違えないよう注意してくださいね。

水挿しのやり方

  1. 元気の良い新芽の枝を斜めにカットする
  2. カットした枝の切り口に発根促進剤を塗る
  3. 透明な容器に水を入れてシマトネリコの枝を挿す
  4. 成功すれば1か月程度で発根
枝をカットするときは斜めにカットして断面積を増やしてください。断面積を増やすことで発根確率を上げることが出来ます。

シマトネリコの挿し木で失敗しないためのポイント

シマトネリコの挿し木で失敗しないための注意点をいくつか解説します。これからシマトネリコを挿し木で増やそうと考えている方はぜひ参考に見ていってくださいね。

シマトネリコの挿し木が成功するまでは2~3月以上かかる

シマトネリコの挿し木が成功するまでの期間はその時によって異なります。基本的には2~3か月程度ですが、それ以上かかることもあるので気長に待つことが大切です。

半年以上かかることも

シマトネリコの発根には半年以上かかってしまうこともあります。半年以上経ってから発根するケースも過去あるので、諦めずに待ちましょう。

すぐに失敗したと判断せず、じっくり様子を見る

2~3か月で発根しなかった場合でも失敗とは限りません。半年以上してから根が出てくることもあるので、じっくりと様子を見てください。

用土を少し掘り起こして発根していたら成功

定期的に用土を少し掘り起こして発根の確認をしてください。掘り起こしはシマトネリコにストレスを与えてしまうので、最小限にしてくださいね。

あまり根が出ていない状態で植え替えをしない

発根してすぐに植え替えは避けてください。根っこが未熟な状態で植え替えをしてしまうと、枯れる恐れがあります。ある程度成長して根付いてから鉢に植え替えるようにしましょう。

動画などでやり方を参考にするとよい

いざ挿し木をしようとすると疑問や質問が出てくることもよくあります。ネットにある挿し木動画などを参考にすれば疑問・質問解決に繋がることも多いので、分からないことがあったら試してみてくださいね。

株立ちに仕立てるには?

シマトネリコは庭植えで株立ちに育てる人も多くいます。ここではシマトネリコを立派な株立ちについても解説しますので、興味のある方はぜひ見ていってくださいね。

株立ちとは:根元が何本かの幹に分かれている

株立ちとは一株の根本から何本かの幹に分かれている樹形をいいます。シマトネリコの株立ちは庭のシンボルツリーとしても人気が高く、根元で剪定して株立ちに仕立てている人も多くいますよ。

株立ちに仕立てる方法

  1. シマトネリコをある程度大きく育てる
  2. 太くなった幹を根元からカットする
  3. 切り口から新芽が数本でてくる
  4. そのまま育てると株立ちが完成
1つの株から複数の枝が伸びている樹形は、立派で見ごたえがあります。シマトネリコを庭植えで考えている方はぜひ株立ちにチャレンジしてみてください。

【まとめ】シマトネリコの挿し木の方法を解説!失敗しないコツからケア方法まで

ここまでシマトネリコの挿し木について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?シマトネリコは挿し木で簡単に増やすことができるのが分かって頂けたかと思います。ここまでの内容をまとめると以下の通り。
  • シマトネリコは鉢植え・庭植え両方できる
  • シマトネリコの剪定は年に1回は必ず必要
  • シマトネリコは挿し木で簡単に増やせる
  • シマトネリコの挿し木に1番適した時期は春先頃
  • シマトネリコの挿し木は1~3か月程度で発根する
  • シマトネリコは挿し木以外の方法でも増やすことができる
シマトネリコは庭のシンボルツリーとしても人気の高い観葉植物です。挿し木で増やすことができれば屋外や室内、様々な場所に飾ることもできるので、ぜひ本記事を参考にして増やしてみてくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。