アガベの失敗しない発根管理方法!どこに置けば良いか注意点まで解説

アガベの失敗しない発根管理方法!どこに置けば良いか注意点まで解説
記事内に商品プロモーションを含む場合があります  #PR

目次

アガベ、育てていますか?人気のアガベチタノタなどは非常に美しい見た目もしていますが、根っこのない状態のアガベを購入することもあるでしょう。そんな根っこのない植物を育てる時、シンプルにまずは根っこを生やしていかなければいけません。特にアガベチタノタなどの根塊植物は、根っこは必要不可欠。しかし、どのように根っこを生やせば良いのかわからないという方も多いのではないでしょうか? この記事では、根っこがない植物の根っこを発根させる発根管理という方法を、この記事一つでまるっと解説していきます。流れは以下になります。
  • そもそもアガベの発根管理とは?基本的な発根管理の情報を解説
  • アガベの発根管理に向いている管理方法をご紹介
  • アガベの発根管理のポイントを、用土・鉢選び・置き場所・水やりに分けて解説
  • 発根管理に必要なものとは?
  • 土耕でアガベの発根管理の作業手順をご紹介
  • 冬の発根管理のポイントをご紹介
  • まとめ
最後までご覧いただくことで、アガベの根っこを一から生やす発根管理の方法を学ぶことができ、最後には冬に寒さの中でも元気に育てるポイントもしっかりお分かりいただけます。ぜひ最後までお付き合いください。

そもそもアガベの発根管理ってなに?

それではまずは、そもそも発根管理とは一体なんなのかというお話しをしていきます。実は発根管理の専門的な名前に聞こえますが、そこまで難しいものではありません。

発根管理とは根が無い裸の植物を発根させること

発根管理とは、根が無い状態の植物を健康な根を成長させるための手法のことを言います。アガベの場合、この過程は新しい根の成長を促進させて、アガベをよりを安定させる重要なプロセスです。

アガベの発根管理には様々な種類がある

アガベの発根管理にはいくつかの異なる方法があります。土耕、水耕、水苔、ベラボンがその一部です。簡単にそれぞれの特徴を解説していきます。

土耕

土耕は、根っこのないアガベを用土に植え付けて発根させる方法です。適切な土壌と十分な排水を確保することで発根しやすくなります。アガベを用土に埋め、根がしっかりと成長するように日々必要なケアをします。適切な水やりと十分な日当たり、風通しの良い環境に置くことで、より植物の成長を促進させます。

水耕

水耕は、水中でアガベを発根させる方法です。水中にアガベを浸し、根が発根するのを待ちます。同時に水耕栽培用の栄養剤を希釈して使用することで、より根っこは成長します。水だけではなかなか発根管理しづらい部分もあるので、希釈した栄養剤と水と温度、生育環境のバランスが重要です。

水苔

水苔は、苔を使用してアガベを発根させる方法です。アガベを湿った水苔に挿しこみ、湿度と水分を常に一定に保ちながら発根管理することで根を成長させます。発根しやすくするために、始めにオキシベロンなどの発根促進剤につけておくことがおすすめです。適切な環境を整えることで、新しい根の形成が促進されます。

ベラボン

最後にベラボンです。ベラボンは、天然のヤシの実を繊維状にし、それをチップにしたものです。まずアガベをオキシベロンなどの発根促進剤に浸し、土の代わりのチップ状のベラボンに植え込み、適切な湿度と明るさを保ち根の成長をサポートします。ベラボンでの発根管理は非常に簡単なので、おすすめです。 アガベの発根管理にはこれらの方法がありますが、どの方法を選ぶにしても、適切な環境とケアが重要です。発根が成功すれば、健康な成長を続ける美しいアガベを育てることができますよ。今回の記事では、以下の管理方法を推奨しています。

アガベの発根管理に向いている管理方法は?

ここからは、アガベの発根管理に向いている管理方法について解説していきます。上記の4つの管理方法はどれも非常に簡単ですが、アガベは特に以下の管理方法がおすすめです。

結論:土耕栽培での管理がおすすめ

結論からお伝えすると、土耕栽培での管理がおすすめです。土耕栽培での管理がおすすめな理由を、ここからは3つ解説していきます。

土耕栽培がおすすめの理由

それでは土耕栽培での管理がおすすめな理由をお話ししていきます。

発根後に植え替えを行う必要が無い

一つ目は、発根後に植え替えを行う必要が無いことです。土を入れた鉢の中で発根管理をするので、発根後はもちろんそのまま栽培してOKなので、植え替えをする必要がありません。その分の手間や植え替えによる新たな土の準備などもしなくてすみます。

土耕栽培だと根が嫌う光を遮断できる

二つ目は、土耕栽培だと根が嫌う光を遮断することができることです。あるブログ調べには、水耕栽培をLEDのライトの下で栽培していたけれど、根が光を嫌ってなかなか発根しないという方も。その点土耕栽培は光を遮断できるので、太く強い根っこが生えやすくなります。

最初から土にあった強い根が生えてくる

三つ目は、最初から土にあった強い根が生えてくることです。どの管理方法でも、発根管理が終われば土に植え替えて、より大きなアガベに成長させます。そこを最初から土耕栽培にしていたら、根っこも土に慣れている分より強い根っこが生えてきます。

アガベの発根管理のポイント

続いては、アガベの発根管理のポイントについて解説していきます。発根管理の方法をご覧いただけばお分かりのとおり、実はそこまで難しくありません。そのため、発根管理のポイントさえ掴めば、育てることにおいても非常に簡単に栽培することができます。

用土

まずはアガベの発根管理のポイントにおいて重要な用度について解説していきます。どんな用土がアガベには適しているのでしょうか?

水はけの良い土を選ぶ

アガベの発根管理のポイントの用土においては、水はけの良い土を選ぶようにしましょう。アガベは本来乾燥した環境で自生しているため、なるべく土は水はけがよく適度に乾きやすいものであることが望ましいです

小粒の赤玉土や鹿沼土を使うと水はけがよくなる

また、小粒の赤玉土や鹿沼土を使うとより水はけがよくなります。ここに軽石を混ぜてあげると毎日きちんと水やりをしてもちゃんと乾燥する土壌を作ることができます。

鉢選び

続いては鉢選びです。アガベの発根管理にはどんな鉢選びをしてあげることがいいのでしょうか?

アガベに対して小さめの鉢にする

基本的には先ほどもお話ししたように、アガベは乾燥した土壌環境を好むので、より乾きやすくするためにも、アガベに対して小さめの鉢にするようにしましょう。用度が少なければ少ないほど、乾きやすくなるというシンプルな発想です。

鉢の温度を上げやすくするため黒いものが良い

また、鉢の温度を上げやすくするため黒いものが良いです。黒は熱を吸収しやすいので、黒い鉢がおすすめです。どこにでも販売されている安い鉢で構いません。

下から根が伸びてきたら大きめの鉢に植え替える

それに、下から根が伸びてきたら大きめの鉢に植え替えるようにしましょう。発根管理が成功するまでの期間は実は短く、非常に成長速度が速いので、下から根が伸びてきたら大きめのサイズの鉢に植え替えて、より大きなアガベに育ててあげましょう。

置き場所

続いては、アガベの発根管理の置き場所についてです。どんな置き場所に置くことが、アガベの発根管理をより促進してくれるのでしょうか?

春や秋は日当たり・風通しの良い場所で管理

アガベの発根管理のおすすめの置き場所は、春や秋は日当たり・風通しの良い場所で管理するとより育成が簡単です。日当たりのいい場所に置くこと、また風通しのいい場所に置くことできちんと乾燥した生育環境を整えることができます。

夏は風通しの良い半日陰で管理

夏はあまりに日差しが強すぎるので、風通しの良い半日陰で管理することがおすすめです。特に直射日光を避けた、日陰がちな涼しい場所で発根管理するようにしましょう。より育成が楽になります。

冬は20℃前後を保てる室内で管理

冬は、20℃前後を保てる室内で発根管理しましょう。特に温暖な気候や環境を好むアガベなので、温度管理は徹底しましょう。しかし、無理に発根管理をしなくとも、翌年の春にまた徐々に発根していくので、安静に越冬することを念頭に置いて日陰で栽培するというのもアリでしょう。

水やり

最後は水やりについてです。アガベの発根管理において、どのような水やりの仕方が適切なのかをここでは解説していきます。

発根管理は一定期間土を湿らせた状態をキープさせる

まず、発根管理は一定期間土を湿らせた状態をキープさせることがおすすめです。ここまでのポイントを全て実行すれば、少なくとも乾きやすい土壌になっていると思います。水を与えれば1日で水が乾き、また水をやるというサイクルを実行するためにも、発根管理は一定期間土を湿らせた状態をキープさせることが重要です。

腰水での管理もおすすめ

しかし、そういった水やりが面倒だという方には、腰水での管理を提案します。腰水は、植物を育てる際に、鉢底に水を入れた容器やトレーを置くことで、常に水を鉢底部分から吸収させる水やりの仕方を言います。面倒な方はこの水やりの仕方がおすすめです。

発根が確認でき葉に動きが出てきたら水やりの頻度を抑えていく

最後に、発根が確認でき葉に動きが出てきたら水やりの頻度を抑えていきます。こうすることで、発根や非常に簡単なものになります。初心者さんは特に初めは難しく感じるかもしれませんが、まずはここでの発根管理のポイントを意識して育ててみてください。

発根管理に必要なもの

続いては、発根管理に必要なものについて解説していきます。あると便利なものばかりなので、是非揃えた上で発根管理に取り掛かりましょう。また、実は発根管理に必要なものはAmazonで購入できるものばかり。Amazonは配送も迅速なのですぐに取り掛かりたい方にはおすすめです。

カッターやハサミ

まずはカッターやハサミを用意しましょう。これらはアガベの株元の根っこをカットして土に植えるために必要な道具です。きちんと株元をカットすることで、より強い根っこが発根しやすくなります。

殺菌剤(ベンレートやダコニールなど)

次は殺菌剤(ベンレートやダコニールなど)です。アガベの発根管理をする前に、必ずベンレートなどの殺菌剤で殺菌します。これはカビ予防や病気を予防するために行います。

発根促進剤(メネデールやルートン、オキシベロンなど)

次は発根促進剤(メネデールやルートン、オキシベロンなど)です。メネデールやルートン、オキシベロンなどの発根促進剤を使用することで、より発根管理の成功率がぐっと上がります。

次は鉢です。購入時点でベアルート株(子株や根っこのない裸の植物)であれば小さめの鉢がよく、ベアルート株でなければ排水性と通気性に優れた鉢を使うようにすることがおすすめです。

用土

最後は用土です。水はけがしやすいものがおすすめです。ご自宅で自由に配合してもOKです。先ほども上記で解説した通り、小粒の赤玉土や鹿沼土を使うとより水はけがよくなります。

土耕での発根管理の作業手順

続いては、土耕での発根管理の作業手順について解説してきます。工程は非常にシンプルで、初心者さんでも簡単に発根管理の作業を行えます。もしわからなくなった場合はまたこのブログの記事を適宜参考に、別途個人的に必要な情報は調べながらやってみてください。

①:下葉と古根を処理する

まず下葉と古根を処理します。先ほどお話ししたポイントに戻りますが、実はベアルート株という名前は少しややこしく、アガベの輸入時に検疫のため子株や根っこを処理しないといけないルールになっています。そのため裸で手元に届きますが、実は抜き苗と言って、発根している苗を引き抜いたものもベアルート株と言います。少々複雑ですが、本質はお手元にあるアガベに下葉と古根がついている場合に限っては、カッターやハサミで処理するということです。

②:木質化した部分を剥がし成長核を露出させる

次は、木質化した部分を剥がし成長核を露出させるようにします。木質化した部分を剥がすと白い部分が見えるので、そこを成長核だと覚えておきましょう。

③:傷口を殺菌し、乾かす

次は傷口を殺菌し、乾かします。殺菌剤を使って殺菌してもOKです。植える際によりカビや病気のリスクを減らすため、数日間乾かすようにしましょう。

④:根に発根促進剤を塗る

次に根に発根促進剤を塗るようにしましょう。根に発根促進剤を塗ることで、より発根しやすくなります。

⑤:用土に植えつける

きちんと乾燥ができたら用土に植えつけていきましょう。用意した鉢に排水性の高い用土を入れ、中央にくぼみを開けて植え替えるだけでOKです。

⑥:発根促進剤の希釈液を与える

次に発根促進剤の希釈液を与えます。言わずもがな、希釈率は規定のものに調節し、あげすぎないようにすることがポイントです。より発根しやすくなります。同時に水やりもできるので、しっかり根が安定します。

⑦:半日陰で発根するまで管理

最後は半日陰で発根するまで管理して終了です。温度管理はやや高めの25度〜30度くらいが発根しやすいです。非常にシンプルな作業でしたよね。お疲れ様でした。

冬の発根管理のポイント

最後は冬の発根管理についてお話ししていきます。冬場は特にアガベの発根管理は手間がかかります。しかし、重要なのはおりも成長y冬を越すこと。冬を安全に越すためには、どのようなことにフォローをしながら栽培するといいのでしょうか?

温度をあげること

まず冬は、温度をあげることを意識してください。温度をあげることは、アガベに擬似的に温暖な気候であると思わせることです。

日当たりが良い場所がある場合は、鉢に光をあて温度をあげる

簡単な方法は、鉢に光を直接あてて温度をあげることです。特に日当たりの良い場所に置いてある場合は、鉢に光を直接あてて温度をあげることで冬場でも簡単に温度を上昇させることができるでしょう。

日当たりが良い場所がない場合は、暖房器具を使い25℃前後をキープさせる

反対に、日当たりが良い場所がない場合は、暖房器具を使い25℃前後をキープさせるようにしましょう。これは光熱費が少々かかりますが、冬になった時点で人も寒さを軽減するために暖房器具を使うので、アガベを暖房器具のある部屋に移動させるのは良いアイデアです。

用土は常に湿った状態をキープさせること

また、用土は常に湿った状態をキープさせることです。こうすることで常に保湿をしながら栽培することができます。面倒な方は、腰水で水やりをしてあげるのも良いでしょう。

扇風機などで風通しをよくすること

また、乾燥しやすいように扇風機などで風通しをよくすることも肝心です。乾燥と湿度をちょうど良く保つ環境を常にフォローするように心がけて発根管理するようにしましょう。

【まとめ】アガベの失敗しない発根管理方法!どこに置けば良いか注意点まで解説

いかがだったでしょうか?アガベの発根管理に必要なものや手順、冬場にはどんなポイントに意識すれば良いのかまでお分かりいただけたかと思います。 今回の記事のポイントは以下になります。
  • 発根管理とは、根が無い状態の植物を健康な根を成長させるための手法のこと
  • アガベの発根管理には様々な種類があり、土耕、水耕、水苔、ベラボンがある
  • しかし最もアガベの発根管理に向いている管理方法は土耕栽培での管理がおすすめ
  • 土耕栽培がおすすめの理由は、発根後に植え替えを行う必要が無いことや土耕栽培だと根が嫌う光を遮断することができることなどがある
  • アガベの発根管理のポイントは、水はけの良い用土を選ぶことで、鉢の温度を上げやすくするために黒い鉢が良く、基本的に日当たり・風通しの良い場所で管理することでより発根しやすくなる
  • 冬の発根管理のポイントは、温度をあげること・用土は常に湿った状態をキープさせること・扇風機などで風通しをよくすることである
ぜひこの記事を参考に、アガベの発根管理に挑戦してみてください。非常に簡単ですし、発根から育てる楽しみは、かなり格別なものになるでしょう。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。