アガベの子株の育成方法!外し方や腰水、トラブルの対処法を解説

アガベの子株の育成方法!外し方や腰水、トラブルの対処法を解説
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目次

放射状に伸びたインパクトのある葉が特徴のアガベは、耐寒性もあり育てやすく人気の多肉植物。丈夫なアガベは子株が出てくるため、親株から外して株分けという方法で増やせる植物です。 そこで今回は
  • アガベの子株について
  • アガベの子株を外す時期や判断基準
  • アガベの子株の外し方
  • アガベの子株の植え替え方法
  • アガベの子株の育て方
について詳しく解説します。 アガベは育てやすい一方で、子株を管理するには親株とは違うお手入れも必要です。子株も丈夫に育てるためのポイントと注意点を知っておくと、さまざまな品種のアガベも育成できるようになりますよ。アガベの子株に起きやすいトラブルの対処法もご紹介しているため、最後までチェックして株分けを成功させてくださいね。

そもそもアガベの子株ってなに?

北アメリカや西インド諸島などの乾燥地域に自生するアガベは、庭植えとしても人気の多肉植物で長年育ててようやく花を咲かせます。アガベは子株を出す植物で、株分けして増やせる植物です。しかしそもそもアガベの子株について、なんとなくしかわからないという方も多いのではないでしょうか。まずはアガベの子株について解説します。

結論:育てていると株元から生えてくる小さいアガベのこと

アガベの子株とは育てているときに株元から生えてくる、子どものようなものです。子株は親株のクローンのようなもので、同じ見た目や特徴を持って生えてきます。そのため成長すると現在の親株と同じ見た目になります。

なぜ子株は生えてくるの?

子株が何かはわかりましたが、なぜ生えてくるのかも気になるところ。アガベが子株を生やす理由は1つあり、必ずしも出てくるものではありません。

アガベが子孫を残すために子株を生やす

アガベが子株を生やす理由は、子孫を残すためです。子孫を残して新たなアガベを生み出すことで、この先も成長していけるようになります。

子株が生えるのは親株のアガベが順調に育っている証拠

子孫を残すために子株を生やす一方で、すべてのアガベに生えてくるわけではありません。アガベは健康で順調に育っているものにしか生えないため、子株ができた場合は丈夫な証拠です。親株は子株へ栄養を流すため、丈夫でないと全体が弱ってしまいます。そのため子株を生やすのは、順調に育ったアガベのみ。つまり育てているアガベに子株が生えたら、あなたの管理が適切な証拠でもあります。

子株が出やすいアガベの品種

アガベは221種類以上の品種があり、中には子株が出にくいものもあります。株分けをしてアガベを増やしたい方のために、子株が出やすい品種をご紹介。ただしアガベは他の多肉植物に比べて、価格がやや高めです。アガベは輸入しているものがほとんどのため、希少な品種ほど価格は高くなります。 希少なアガベなどの多肉植物をお求めの場合は「el valo(エルヴァロ)」というショップなど通販サイトでも購入可能です。el valoは塊根植物やアガベを中心に数多くの種類の植物を取り扱っています。他にも多肉植物専門ののオンラインショップを覗いてみると、気になるアガベが見つかるかもしれませんよ。

アガベ・アメリカーナ

アガベ・アメリカーナは街路樹や公共施設のお庭にも植えられていることが多い種類です。100年に1回花を花を咲かせるといわれ、別名「センチュリープラント」とも呼ばれています。実際は100年待たなくても開花し、日本では30~50年に1回花を咲かせるアガベです。長さ1.5m、幅30cm程度のインパクトのあるシルバーの葉は、お庭のシンボルとしてもおすすめ。丈夫で子株が吹きやすいため、お庭のグリーンのアクセントを増やしたい方に最適です。

アガベ・雷神

アガベ・雷神は別名「アガベ・ポタトルム」とも呼ばれる品種。アガベ・雷神はメキシコのアルコール飲料の原料としても利用されており、別名にもあるポタトルムはラテン語でお酒を意味する言葉です。名前とは対照的に長さ30cm程度、幅10cm程度の小ぶりで丸い葉が可愛らしく、先端には赤褐色の棘があるのが特徴。株が成長すると株元に子株が出やすいうえに、小ぶりなため初心者にも人気があります。花は一生に一度のみ咲き、開花するのは枯れる直前です。

アガベ・ホリダ

アガベ・ホリダは楕円形の葉の縁に棘があり、葉先が鋭く尖っているのが特徴です。子株のうちは茶褐色がかった葉をしており、成長するとアッシュグレーに色づきます。アガベ・ホリダは株の直径が30~60cmでコンパクトにも育てられるため、アガベの中でも人気の種類です。ホリダは標高が高い火山でも育つため、丈夫で子株が出やすいといわれています。

アガベ・ベネズエラ

アガベ・ベネズエラは鋭く尖った細長い葉が、放射状に伸びた見た目が特徴の品種です。バラの花びらのようにロゼット状に葉を伸ばす姿から、別名「リュウゼツラン」とも呼ばれおり希少なため価格はやや高め。アガベ・ベネズエラはテキーラの原料としても有名で「アガベ・テキラーナ(Agave tequilana)」という種類を使用して作られます。アガベ・ベネズエラの花は60~100年に1回だけ開花し、その後親株は枯れるの儚い部分も。放置していても育つほど丈夫で子株が出やすいため、子孫は残してくれるでしょう。

アガベ・チタノタ

アガベ・チタノタは鋸歯(きょし)と呼ばれる葉の縁の切れ込みが特徴でアガベの中でもとくに人気の品種です。株の直径は30~90cm程度で、育てる地域によって葉の大きさなどが異なります。アガベ・チタノタは同じ品種でも、品種改良や変種などによりさまざまな表情が楽しめるのも魅力です。寒暖差にも負けない生命力で子株を出しやすいため、複数育てて違いを楽しむのもおすすめです。

アガベのほとんどの品種が子吹くが、個体差あり

アガベはもともと丈夫で育てやすいため、ほとんどの品種が成熟すると子吹くようになっています。 子吹くとは子株が出ることです。ただし数多くの種類があるアガベは品種によって個体差があり、子株が出やすいものとそうでない場合もあります。たとえば鋭く伸びたワイルドな葉が特徴のモンタナという品種は子株が出にくく、種から育てるのも難しいと言われています。このように育てる環境や品種によって子株が出にくいこともあるため、株分けもしたい場合は事前に調べておきましょう。

アガベの子株を外す時期や判断基準

アガベの子株が無事に出てきたら、いつでも外していいわけではありません。適切な時期やタイミングで子株を外さないと、根を傷める可能性もあります。アガベの子株を親株から外すのにおすすめの時期と判断基準を知っておくと、スムーズに株分けができるようになりますよ。子株を外すのに最適な時期とタイミングを見分けるポイントをご紹介します。

子株を外すのにおすすめな時期

子株を外すには最適な時期と避けるべき季節があります。子株の外し時期と避けたほうがよい季節は次のとおりです。

子株の外し時期は3月〜6月、9月〜10月ごろのアガベの生育時期

子株の外し時期は生育期で、3月~6月9月~10月です。生育期は植え替えも可能な時期のため、同時に行うのがおすすめ。アガベは耐暑性はあるものの、8月は生育が緩やかになり、ダメージを受ける可能性が高くなるため真夏は避けたほうが安心です。

冬になり寒くなると発根しない可能性が高くなるため春ごろがおすすめ

 アガベは寒い冬場は休眠期になり、生育がストップします。そのため気温が低い冬に子株を外しても発根しない可能性も。せっかく外して植え替えたところで、発根しないとそのまま枯れてしまいます。子株を外すのにもっとも適しているのは春ごろ。生育でも速い段階の3月~5月ごろに子株を外すほうが、生育も活発なため失敗が少ないでしょう。

子株を外す判断基準

子株を外すときには判断基準があります。子株を外す基準は大きさと葉の状態をチェックしてから行いましょう。それぞれ詳しく解説します。

ある程度大きくなり、葉が複数枚展開したら外す

子株は小さいうちではなく、ある程度大きくなってから外しましょう。ある程度大きくなると葉も複数枚展開するため、親株から外したあとも育ちやすくなります。

子株は親株についている方が成長速度が早い

子株は親株から外したあとも生育する一方で、外さないほうが成長速度は速く丈夫に育ちます。ある程度まで成長させておくと親株から離したあとでも生育がスムーズになり、根も付きやすくなるでしょう。そのため子株は小さいうちよりもある程度、親株のもとで育ててから外したほうが株分けしたあとの管理もしやすくなるメリットがあります。

小さい子株を外し根がない状態だと発根管理が必要になる

子株が小さいまま親株から外すと、根がない可能性も。子株に根がないと発根管理が必要になり、時間もかかってしまいます。発根管理は発根に適した土づくりと置き場所や水やりなどの管理を繰り返し行い、根を育てること。一度根がでれば問題ありませんが発根まで手間がかかるため、初心者の場合は負担に感じることもあります。子株を早く成長させるためにも、親株のもとである程度まで大きくしてから外しましょう。

アガベの子株の外し方(株分け)

アガベの子株を外すときのポイントをご紹介してきました。ここからは子株を株分けするときの外し方を解説していきます。外すだけとはいえ、子株を傷めないための注意点もあるため確認しておきましょう。

子株を親株から取り分けることを株分けという

子株を親株から外し、取り分けることを株分けといいます。株分けはアガベ以外の植物でも行われる増やし方です。子株の外し方の手順とポイントをご紹介します。

①:鉢から株を抜き取り、しっかりと土を落とす

アガベを鉢から引き抜き、根についた土をしっかりと落とします。アガベの株が引き抜きにくい場合は木槌で鉢の外側を軽く叩くと空気が入り抜きやすくなるため、試してみてください。土を落とすときは根を傷めないように、優しくほぐしながら落としましょう。

②:痛んだ根や葉を整理する

土をほぐし落としたら、傷んでいる黒い根や葉はカットして整理しましょう。不要な根や葉を整えることで、栄養が植物全体に行き渡りやすくなります。

③:根を傷つけないように取り方に気をつけながら子株をつまみ外す

傷んだ根や葉を整えたら、子株を外します。このとき根を傷つけないように慎重に行いましょう。取り方は子株をつまんでそのまま軽く振って取り外します。子株も弱った葉があれば、カットしておくといいでしょう。元気な親株は新しい土に植え替えてください。

※取れにくい場合は、消毒したハサミやナイフを使って切り取る

ご紹介した取り方で子株が外れにくい場合は、ハサミやナイフで切り取っても問題ありません。ハサミで切り取る場合は接合部分に切れ目を入れたあと、切り口から裂いて外しますただし使用するハサミやナイフは必ず、消毒したものを使用しましょう。他の植物をカットした刃物をそのまま使うと、雑菌や病気に感染し枯れる可能性もあるため注意してください。

外したアガベの子株を植え替えよう

子株を無事に外したあとは、植え替えを行います。アガベの子株の植え替えも適切な時期に行うことで、生育がスムーズになり発根しやすくなるでしょう。アガベの子株を外したあとの植え替え時期と手順を解説します。

子株の植え替えの時期は3月〜6月ごろに行う

アガベの子株の植え替え時期は、3月~6月ごろに行いましょう。先ほどもお伝えしたように、生育期の前半に植え替えをすることで成長速度も速く、根づきやすいため丈夫に育ちます。

子株の植え替えで準備するもの

 子株の植え替えで準備するものは、主に4つです。それぞれ詳しくご紹介します。

小さめの鉢

アガベの子株を植え替える際は、やや小さめの鉢がおすすめです。アガベは乾燥した環境に自生する植物のため、鉢が大きいと土が乾きにくく根腐れしやすくなります。アガベに適した生育環境が維持できるよう、子株の植え替えには小さめの鉢を使用しましょう。

鉢底ネット

鉢底ネットは鉢底に敷いて害虫の侵入を防いだり、水はけをよくするために使用します。ホームセンターや園芸店で購入でき、さまざまな大きさがあるため鉢のサイズに合わせてカットできるものを選ぶのがおすすめです。

鉢底石

鉢底石は鉢底ネットの上に敷くもので、水はけをよくするために使用します。鉢底石は軽石でも問題ありません。

水捌けが良い土(根が発達していない場合は無肥料のもの)

アガベは水はけの良い土でよく育つため、土選びも重要です。水はけの良い土のおすすめの割合は「軽石5:赤玉土5」、もしくは「赤玉土5:軽石4:腐葉土1」でも問題ありません。ただし根が発達していない場合は、無肥料の用土にしましょう。アガベは肥料が無くても育つ植物です。そのため根が発達していない状態で肥料が含まれている用土を使用すると、肥料焼けを起こす可能性があります

子株の植え替えの方法

アガベの子株の植え替え手順をご紹介します。手順は簡単なため、初心者の方でも挑戦しやすいでしょう。事前準備として植え替えの前は水やりを控えて、乾燥させておくとよりスムーズです。

①:鉢に鉢底ネット、鉢底石を敷く

用意した鉢に鉢底ネット→鉢底石の順に敷きます。鉢底石は底面が見えなくなるように敷き詰めてください。

②:鉢に土を入れ子株を植え付ける

鉢の1/3程度まで土を入れて、子株を中央に置きます。子株の株元まで土を入れたら、根と用土がつくように割りばしなどで整えましょう。鉢を持ち上げて軽く床などに叩くと、隙間が埋まりやすくなります。

③:根が成長するのを待つ

無事に植え替えが完了したら、あとは根が成長するのを待ちます。子株が中株まで成長するには6ヶ月ほどかかるため、適切な育て方を続けて気長に待ちましょう。

アガベの子株の育て方のポイント

アガベの子株がしっかり育つように、育て方のポイントも実践しておきましょう。アガベは子株と親株では育て方が異なります。そのため株分け後は子株に合わせた管理が必要です。子株をスムーズに育てるための置き場所や水やり方法など詳しく解説します。

子株と中株や大株の育て方は違うので注意

先ほどもお伝えしたように、アガベは株の成長ごとに育て方が異なります。とくに注意すべきなのが置き場所と水やり方法です。親株の育て方では子株は生育できず枯れてしまうため、必ず適したお手入れをしましょう。アガベの子株に適した置き場所と水やり方法はこのあとご紹介します。

置き場所

アガベの子株は直射日光と風通しの2つに注意が必要です。どちらも親株を育てるときは異なります。

直射日光などの強い光が当たらない場所におく

子株は直射日光などの強い光があたらない場所で管理しましょう。成長した親株の場合は光を求めて葉や茎が伸びすぎないよう徒長を防ぐために日光にあてて育てる一方で、生育段階にある子株は直射日光にあたると弱ります。そのため直射日光には当たらないよう注意が必要です。日光だけでなく、明るいライトも同じく子株には刺激が強いため、優しい光を当てるようにしてください。

風通しは必要だが、直接風が当たる場所にはおかない

アガベは風通しが良い環境で健康に育つ一方で、子株の場合は直接風が当たる場所での管理は危険です。そもそもアガベの親株に風を当てるのは、徒長を防ぐためでもあります。風を当てることで、ストレスを感じさせて必要以上の成長を抑制するという仕組みです。 そのため大きく育てるのが目的の子株では、風がただのストレスになることがあります。子株がストレスを受けると、生育できなくなる可能性もあるため直接風が当たらないようにしましょう。室内を適度に風通しを良くするには、サーキュレーターなどで空気を循環させるのがおすすめです。

水やり

基本的なアガベの水やりは乾燥気味に与える一方で、子株の場合は与え方が異なります。子株の成長を促す水やりのポイントは4つです。

子株で根がまだ成長していない間は水やり 毎日必要になる

子株は根がまだ成長していない状態のため、生育するにはたくさんの水分が必要です。そのためアガベの子株は毎日水やりをしましょう。毎日水やりが必要な一方で、与えるタイミングは土の表面が乾燥したのを確認してから行いましょう。たくさんの水が必要だからと絶え間なく与えていては、根腐れを起こすため注意してください。

鉢底から給水させ続ける「腰水」での管理がおすすめ

アガベの子株の水やりは、腰水での管理がおすすめです。腰水とは鉢底から給水させ続ける方法。鉢底に水を張った容器を置くだけで水やりできるため、毎日の管理が難しい方にもおすすめです。ただし気温が高いと水が煮える可能性もあります。根腐れ予防のためにも定期的に容器の水は交換しておくと、衛生的にも安心です。

腰水を止めるタイミングは葉が2〜3枚展開したあと

腰水を止めるタイミングは葉が2~3枚展開したあとです。腰水を止めたあともしばらくは水やりを続け、少しずつ水を与える間隔を開けていきましょう。

子株の成長が遅い時や根が出ない時は水を与え根の展開を早める

子株の成長が遅い場合や根が出ないときは、水を与えて根の展開を早める方法もあります。もしかすると水が思ったよりも足りていない可能性もあるため、これまでよりもたっぷり与えてみると生育速度が上がり根の展開も早まるかもしれません。ただし受け皿に溜まった水は放置せず、毎回捨てて清潔にしてくださいね。

アガベの子株に起こりうるトラブル

アガベの子株はこれから大きく成長する段階のため、さまざまなトラブルも起こりがちです。最後は子株に起こりうるトラブルと対処法をご紹介します。アガベの子株で困ったときはこれから解説する内容をチェックしてみてくださいね。

子株から発根しない

子株がなかなか発根しない場合は、2つの原因が考えられます。子株が発根しない原因と対処法は次のとおりです。

原因:日光不足や発根に時間がかかる品種の可能性がある

アガベの子株が発根しないときに考えられる原因は日光不足、もしくは根が育つのに時間がかかる品種の可能性があります。直射日光の強い光は危険な一方で、明るい場所でないと生育ができません。加えてアガベにはたくさんの品種があり種類によってケア方法も異なり、生育スピードも異なります。

対処法:直射日光を避けた明るい日陰で管理する

子株の根が出ないときはまずは、直射日光を避けた明るい日陰で管理しているか確認しましょう。壁に囲まれていたり薄暗い場所は避けてください。同時に育てている品種の特徴も調べておくと、より適切な管理ができます。

子株が大きくならない

子株が大きくならないときは生育環境に注目してみましょう。子株が大きくならない具体的な原因と対処法は次のとおりです。

原因:栽培環境がアガベの子株にとってあっていない可能性がある

子株が大きくならないときは生育環境が合っていない可能性があります。アガベの子株は基本的には明るい日陰で毎日水やりをして育てる一方で、種類によっては必ずしも育て方が合っているとは限りません。

対処法:アガベの子株の品種を調べ、適切な育て方を行う

子株がなかなか大きくならない場合は、まずは育てているアガベの品種を調べましょう。名前がわからない場合は、写真と見比べて確認してください。写真を見ながら葉の形やシルエットを参考にすると、簡単に見分けられます。品種によって適切な育成環境が異なるため、これまでの置き場所や水やりが合っているのか確認して改善すると、少しずつ大きく成長してくれるはずです。

そもそも子株ができない

そもそも親株に子株ができない場合もあります。その場合は親株の健康状態を確認しましょう。子株ができない原因と対処法を具体的に説明します。

原因:親株に元気がない可能性がある

子株ができない場合は、親株に元気がない可能性があります。冒頭でお伝えしたように、子株ができるのは親株が元気な証拠で、子孫を残そうとするからです。しかし親株自体に元気がないと、子株も生育できません。つまり子株ができない原因は親株の健康状態が整っていないということです

対処法:親株の状態を確認し、適切な環境を整える

子株ができない場合は親株のアガベの状態をチェックしてみましょう。根腐れを起こしていないか、葉はぶよぶよになったり変色していないか確認して、生育環境を整えてあげることが先決です。具体的には水やりをしすぎていないか、根が伸びすぎていないかなど確認する必要があります。

【まとめ】アガベの子株の育成方法!外し方や腰水、トラブルの対処法を解説

今回はアガベの子株について詳しく解説しました。 今回のポイントは
  • アガベの子株は元気な親株が子孫を残そうとするときに出てくる
  • アガベの子株はある程度大きくなり葉が複数枚展開したら、真夏を避けた生育期に親株から外す
  • アガベの親株から外すときは子株をつまんで軽く振って、取れない場合はハサミで切れ込みを入れて割く
  • 子株の植え替えは3月~6月に行い、小さめの鉢に植えて水はけの良い土を使用する
  • アガベは株の成長によって育て方が異なり、子株は直射風と日光が当たらない明るい日陰で管理し毎日水やりをする
でした。 アガベは種類が多く品種によって見た目も育て方も違います。子株のうちは慎重なケアが必要な一方で大きく成長すると育てやすいため、株分け後のケアが重要です。ご紹介した子株の取り方や管理方法を実践して、お部屋やお庭のアクセントになるアガベを育ててみてくださいね。 東京寿園ではアガベ以外の記事もたくさん掲載しております。植物にお困りの際はぜひご活用ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。