万年青(オモト)の育て方!コツからよくあるトラブルの対処法まで解説

万年青(オモト)の育て方!コツからよくあるトラブルの対処法まで解説
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目次

観葉植物と聞いて、皆さんは何を想像しますか?今では流通が発達し、昔では見ることができなかったような珍しい植物も園芸店で購入したり、インターネットを使用して購入したりすることができるようになりました。 そのように、観葉植物は流行などが多少入れ替わりながらも私たちの生活に身近なものということがわかると思います。その観葉植物の一つである、万年青という植物をご存知でしょうか。 万年青はオモトと読み、日本では古くから人気がある観葉植物として育てられてきました。そのような万年青を育ててみたいと思う方も多いことでしょう。しかし、育て方を知らないと不安ですよね。 この記事では、
  • 万年青についての基本的な情報
  • 万年青の育て方のポイントやコツ、注意点
  • 万年青を上手に育てるために必要な管理
について解説いたします。 この記事を最後まで読むことで、万年青の基本的な知識を得ることができるほか、万年青の育て方や注意点について知ることができます。特に万年青の育て方やを知りたい方、万年青についてよく知りたいと思っている方の役に立つ記事でしょう。ぜひ、最後までご覧くださいね。

万年青ってどんな観葉植物なの?

はじめに、万年青とはどのような植物なのでしょうか?万年青の育て方を知る前に、まずは万年青についての基本的な情報を知っておきましょう。

キジカクシ科オモト属の多年草

万年青はキジカクシ科オモト属の多年草の植物です。中国や日本の暖かい山地が原産として知られており、日本では関東から沖縄の山地に自生しています。特に、西日本でよく見かけることのできる植物です。

縁起の良い観葉植物として人気

万年青は日本が原産地の観葉植物ということから、古くから縁起の良い観葉植物として人気が高く多くの家庭で栽培されていました。また、日本の気候にも適応しており非常に育てやすいことも人気があるポイントとなっているようです。 品種によって斑点が入ったり斑が入ったり、見た目も豊富です。様々な品種の万年青を集めてみてはいかがでしょうか。

万年青の花言葉

万年青の花言葉は以下の通りです。贈り物として万年青の鉢植えを贈る時には参考にしましょう。

「長寿」

万年青の1つ目の花言葉は「長寿」です。万年青がもともと縁起物として扱われていたことから長寿という花言葉はピッタリですね。

「長命」

万年青の2つ目の花言葉は「長命」です。長寿という花言葉と同様、万年青が縁起物という理由に加えて育てやすく様々な環境に適応することから長命という花言葉をつけられたのかもしれませんね。

「永遠の繁栄」

万年青の3つ目の花言葉は「永遠の繁栄」です。このように永遠の繁栄という非常に縁起の良い花言葉があることから、引っ越し祝いや開店祝いの贈り物としても万年青は贈られることがあります。

「母性の愛」

万年青の4つ目の花言葉は「母性の愛」です。愛情を感じる母性の愛という花言葉は母の日の贈り物として贈る時にもピッタリですね。

「崇高な精神」

万年青の5つ目の花言葉は「崇高な精神」です。万年青は非常に鮮やかな緑色の葉がとても美しい観葉植物です。崇高な精神という花言葉はこの見た目に似つかわしく、イメージ通りと言えるでしょう。

万年草の風水効果

万年青には以下のような風水効果もあります。風水を生活に取り入れようと意識している方は参考にしてみてくださいね。

健康運・金運アップ

1つ目に健康運・金運アップの効果があると言われています。永遠の繁栄という花言葉もあるため、非常に強い効果が期待できそうですね。

子孫繁栄

2つ目に子孫繁栄の効果があると言われています。古くから縁起物として扱われてきたことが由来となっているのかもしれませんね。

邪気払い

3つ目に邪気払いの効果があると言われています。非常に丈夫で生命力に満ち溢れた万年青は邪気を払ってしまうほどの強さも持っているのでしょう。

リラックス効果

4つ目にリラックス効果があると言われています。万年青の美しい樹形や緑色はお部屋にあるだけでも気持ちをリラックスさせてくれそうですよね・

万年青の育て方のポイント①:置き場所

それでは万年青の育て方のポイントについて解説いたします。まず一つ目の育て方のポイントは置き場所です。万年青が好む環境を知り、適切な置き場所を選びましょう。

直射日光を避ける

まず、万年青を育てる時には直射日光を避けた場所を選ぶようにしましょう。万年青は直射日光に当ててしまうと葉焼けという症状を引き起こし、美しい葉の色が損なわれてしまう他最悪の場合は枯れてしまうことがあります。特に、夏場は直射日光が非常に強力なため葉焼けが置きやすい時期です。 万年青を育てる時にはレースカーテン越しの柔らかい光が当たる場所で育てます。また、屋外で育てる場合には遮光カーテンなどを用いることを視野に入れても良いでしょう。

鉢植えの場合

鉢植えで育てる場合には以下のような場所を意識して置いてみましょう。それでは、鉢植えによる育て方を解説します。

窓際に置く場合はレースカーテンなどで遮光する

万年青を窓際などの直射日光に当たりやすい場所に置く時にはレースカーテンなどで遮光をすることで葉焼けを防ぐことができます。耐陰性に優れ、日陰に非常に強いためあまり明るくない室内でも栽培できますよ。

室内ではエアコンの風が当たらない場所に置く

室内で育てる場合、エアコンの風が葉に直接当たらないように置きます。エアコンから出る風は非常に乾燥しているため、万年青の葉に当たってしまうと葉を傷める原因になってしまいます。

地植えの場合

万年青は庭でも育てることができる場合があります。地植えで育てる時には以下の場所を選びましょう。それでは、地植えによる育て方を解説します。

朝だけ日が当たる風通しと水はけの良い場所がよい

万年青を地植えで育てる時には日が当たる時間帯や土質を意識する必要があります。万年青を育てる場所として最も適した場所は朝だけ日が当たり、風通しや水はけに優れた場所です。

直射日光が当たる場所では寒冷紗や遮光ネットを利用する

直射日光が当たる場所では寒冷紗や遮光ネットを利用しましょう。特に夏場の真昼は非常に強力な直射日光に晒されることになるため、時間帯によって遮光を行うか行わないかを意識することも大切になります。

庭に植える場合は水たまりや霜に当らない場所に置く

万年青は寒さにはあまり強くない観葉植物です。-5℃を下回る場所や霜に当たる場所では万年青を育てることはできません。また、水たまりのできる場所では万年青は根腐れを起こす場合があるため同じく避けるようにしましょう。

万年青の育て方のポイント②:水やり

万年青の育て方のポイント2つ目として水やりの方法を解説いたします。簡単なようで意外と難しい万年青の水やりをしっかりと確認しましょう。

春~秋:土の表面が乾いたらたっぷりと

万年青の成長期である春~秋には土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出すまでたっぷりと水を与えるようにします。この際、水が鉢底皿に溜まったままだと根腐れの原因になるため必ず捨てるようにしてください。

冬:土の表面が乾いてから2~3日後に与える

万年青の休眠期である冬は春~秋に比べて頻繁に水を与える必要はありません。冬の間は土の表面が乾いてから2~3日後を目安に水を与えるようにします。水の量は春~秋と変わらずたっぷり与えます。

葉水をすると乾燥や害虫が予防できる

霧吹きなどで万年青の葉に水をかける葉水を行うことでハダニという害虫の発生を予防することができます。また、空気の乾燥による葉の痛みも予防することができるため定期的に行うと良いでしょう。

万年青の育て方のポイント③:土

万年青の育て方のポイントとして3つ目に土について解説いたします。万年青の好む土について知り、上手に万年青を育ててみましょう。

水はけのよい土を好む

万年青は水はけのよい土を好みます。水はけの悪い土では根腐れを起こし枯れてしまうこともあるため注意してくださいね。

万年青や東洋ラン専用の土が便利

園芸店やホームセンターには万年青を育てるのに向いた専用の培養土が販売されていることがあります。また、万年青専用ではなくても東洋ラン専用の土でも万年青を育てることができます。

自作する場合は日向土に富士砂や川砂を混ぜる

万年青を育てる土を自作する場合には日向土をメインに富士砂や川砂を配合し、水はけのよい土を作るようにしましょう。

万年青の育て方のポイント④:肥料

万年青の育て方のポイントとして4つ目に開設するのは肥料の与え方です。万年青をより元気に、大きく育てたい時には肥料を与えてみてくださいね。

肥料を与えすぎると根腐れ、葉焼け、徒長を起こすので少な目に

肥料というものは与えすぎると万年青の生長を促すよりも抑制してしまいます。あまりに肥料を与えすぎると根を傷めてしまい根腐れを起こしやすくなったり、葉焼け、徒長しやすくなってしまいます。適期に、適量を意識しましょう。

肥料を与える時期:3月上旬~4月頃と10月頃

万年青に肥料を与える時期は3月上旬~4月頃、10月頃の2回です。

有機肥料の固形肥料は2~3粒

有機肥料の固形肥料を与える場合、万年青1株に対して2~3粒を目安に株本に置くようにして与えます。根が張っているであろう場所の先端あたりに埋めるように置くと良いでしょう。

液肥は2週間に1度、2~3倍に薄めたものを与える

液肥を与える場合、2~3倍に薄めたものを水やりの際に与えましょう。頻度としては2週間に1度程度が良いでしょう。

真夏・冬は肥料焼けを起こしやすいので与えない

真夏や冬は肥料焼けを起こしやすい時期となっており、肥料を与えるには不適切な時期です。適期を知り、肥料を上手に使いましょう。

【成長したらすること】万年青の植え替え

万年青が成長したら植え替えを行いましょう。植え替えを行うことでより万年青を元気に育てることができますよ。

植え替えのタイミング:1年~2年に1回が目安

万年青の植え替えは1年~2年に1回を目安に行いましょう。また、鉢底から根が出ている場合も植え替えのタイミングです。

植え替えの時期:春か秋

万年青の植え替えは適期に行うことで成功確率を大きく上げることができます。

秋がもっとも適している

万年青の植え替えは春か秋に行います。もっとも適した時期は秋となっているため、可能な限り秋に植え替えを行うようにしましょう。

冬は弱りやすいので植え替えは避ける

春や秋と比べると冬は万年青の植え替えには不適な時期です。弱って枯れてしまいやすいため冬の植え替えは避けるようにしましょう。

用意するもの

植え替えを行うときには以下のものが必要です。

先ほど解説したような、水はけのよい土を用意しておきましょう。古い土は病気や害虫の原因になるため避けます。

鉢(一回り大きなサイズ)

今の鉢よりも一回りほど大きなサイズの鉢を用意しましょう。あまりに大きすぎると根腐れを起こすことがあります

鉢底石

鉢底に敷く石を敷くことで水はけを調節したり、土が流れ出すのを防いだりすることができます。

スコップ

スコップや小さな移植ごてのようなものを用意しておくことで作業が簡単になります。ペットボトルを切ってスコップを作ることもできます。

植え替えのしかた

植え替えの仕方は以下の通りです。
  1. 新しい鉢に鉢底石を2~3cm敷き詰め、土を半分程度入れておきます。
  2. 万年青を鉢から抜き取り、古い土を優しく落とします。
  3. 傷んだ根があれば取り除いておきます。
  4. 万年青を鉢に入れ、土を継ぎ足します。
  5. 水をたっぷりと与え、根に土をなじませます。
  6. 水やりで土嵩が減った場合は継ぎ足し、もう一度水を与えます
  7. 以上で植え替え終了です。

【成長したらすること】万年青の剪定

観葉植物の中には剪定を必要とするものがいくつかあります。万年青と剪定の必要性について解説いたします。

剪定はほとんど必要ない

結論から言うと、万年青には剪定を行う必要がありません。樹形を維持しやすい観葉植物であり、かつそこまで大きく育たないため剪定は行わなくても良いでしょう。

変色した古い葉を取り除く

葉焼けや病気などによって変色してしまった葉は見た目が悪くなってしまうため取り除くと良いでしょう。病気の葉は早めに取り除くことで広まるのを予防できます。

万年青の株分けでの増やし方

万年青は株分けという方法で増やすことができます。以下の解説を参考に万年青を増やしてみてくださいね。

万年青は株分けで増やすことができる

万年青は赤い果実をつけるため種で増やしていると思われる方が多いようです。しかし、種から増やすのは非常に難易度が高いため、株分けという方法によって増やすと良いでしょう

株分けとは?

そもそも、株分けとはどのような方法なのかについて解説いたします。

親株から子株を分けて増やす方法

株分けとは、親株から子株を分けることで植物を増やす方法です。親株と子株は全く同じクローンになるということが株分けによる増やし方の特徴です。

植え替えの際に行うと効率的

株分けは親株を鉢から引き抜いて行う必要があるため植え替えのついでに行うことで効率的に行うことができます

株分けの方法

株分けの方法について解説いたします。万年青を株分けで増やしてみてくださいね。

株分けの適期:4月~5月頃

株分けの適期は気候が安定している4月~5月頃です。株分けを行うときには適期に行うことで成功率を高めることができますよ。

株分けの詳しいやり方

株分けの詳しい方法については以下の通りです。
  1. まずは万年青を鉢から抜き取りましょう。
  2. 親株から子株をやさしくほぐしながら外します。場合によっては清潔なハサミやカッター、ナイフを使用しましょう。
  3. 親株と子株をそれぞれ別の鉢に植えつけます。
  4. 数日日陰で管理し、その後は通常の管理を行います。
  5. 万年青の株分けは終了です。

万年青によくあるトラブルと対処方法

万年青によくあるトラブルやその対処方法について解説いたします。育て方とともに確認しておきましょう。

病気

万年青には時々病気が発生することがあります。特徴や対処方法を確認しましょう。

赤星病

赤星病はカビが原因の病気です。葉の表面に赤褐色の斑点が現れてしまい、生育を妨害するほか観賞価値を下げてしまうといった症状を起こします。

春と秋に発生しやすい

春や秋、梅雨といった湿度の高い時期に発生しやすい病気です。特に晩春から梅雨にかけては多く見られるた注意しましょう。

対処法

湿度が高い環境で発生しやすいため水はけのよい土で育てたり、風通しの良い場所で栽培を行うなどの育て方の工夫で予防することができます。

害虫

また、万年青には害虫が発生することもあります。対処法や害虫の特徴を知っておきましょう。

ハダニ

ハダニは万年青に発生しやすい害虫の一つです。乾燥した暑い環境を好むため夏場によく発生します。育て方の項目で解説した葉水によって予防できます

カイガラムシ

カイガラムシは葉の表面に付着し樹液を吸い取ります。時期によって農薬が効きづらいなど厄介な特性を持つものもあります。

ダンゴムシ

ダンゴムシは通常であれば土の中の腐葉土などを食べて栄養素にしてくれる益虫です。しかし、あまりにも多く発生すると植物の葉を食べてしまうことがあります。

バッタ

バッタは万年青の葉を食害する害虫として知られています。時期によっては大量に発生する場合があるため注意が必要です。

対処法

害虫によって対処法が異なるため、それぞれの害虫に応じて農薬や捕殺などを行うと良いでしょう。

【まとめ】万年青(オモト)の育て方!コツからよくあるトラブルの対処法まで解説

今回は万年青の育て方について解説いたしました。万年青の育て方のポイントや基本的な知識を得ることができましたか? この記事のポイントは、
  • 万年青は直射日光を嫌い、水はけのよい場所を好む
  • 水やりは季節によって異なり、土の乾燥具合によってタイミングを計る
  • 万年青は簡単に株分けによって増やすことができる
です。 緑色の葉だけでなく赤色の美しい果実も楽しむことができる万年青をぜひ育ててみてくださいね。育て方のポイントを知ることで簡単に栽培を楽しむことができますよ。縁起物としてプレゼントされた時にはこの記事を参考にしてみましょう。 最後になりましたがここまで読んでいただきありがとうございました。東京寿園では植物の育て方に関する記事はもちろんのこと、育て方以外にも多の記事を掲載しています。ぜひほかの記事も読んでみてくださいね。